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あの作品のキャラがルイズに召喚されました Part302

1 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/10(月) 22:29:37.82 ID:A+aojgib
もしもゼロの使い魔のルイズが召喚したのがサイトではなかったら?そんなifを語るスレ。



(前スレ)
あの作品のキャラがルイズに召喚されました Part301
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1316394270/



まとめwiki
http://www35.atwiki.jp/anozero/
避難所
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/9616/




     _             ■ 注意事項よ! ちゃんと聞きなさいよね! ■
    〃 ` ヽ  .   ・ここはあの作品の人物がゼロ魔の世界にやってくるifを語るスレッドよ!
    l lf小从} l /    ・雑談、SS、共に書き込む前のリロードは忘れないでよ!ただでさえ勢いが速いんだから!
   ノハ{*゚ヮ゚ノハ/,.   ・投下をする前には、必ず投下予告をしなさいよ!投下終了の宣言も忘れちゃだめなんだからね!
  ((/} )犬({つ'     ちゃんと空気を読まないと、ひどいんだからね!
   / '"/_jl〉` j,    ・ 投下してるの? し、支援してあげてもいいんだからね!
   ヽ_/ィヘ_)〜′    ・興味のないSS? そんなもの、「スルー」の魔法を使えばいいじゃない!
             ・まとめの更新は気づいた人がやらなきゃダメなんだからね!




     _       
     〃  ^ヽ      ・議論や、荒らしへの反応は、避難所でやるの。約束よ?
    J{  ハ从{_,    ・クロス元が18禁作品でも、SSの内容が非18禁なら本スレでいいわよ、でも
    ノルノー゚ノjし     内容が18禁ならエロパロ板ゼロ魔スレで投下してね?
   /く{ {丈} }つ    ・クロス元がTYPE-MOON作品のSSは、本スレでも避難所でもルイズの『錬金』のように危険よ。やめておいてね。
   l く/_jlム! |     ・作品を初投下する時は元ネタの記載も忘れずにね。wikiに登録されづらいわ。
   レ-ヘじフ〜l      ・作者も読者も閲覧には専用ブラウザの使用を推奨するわ。負荷軽減に協力してね。





.   ,ィ =个=、      ・お互いを尊重して下さいね。クロスで一方的なのはダメです。
   〈_/´ ̄ `ヽ      ・1レスの限界最大文字数は、全角文字なら2048文字分(4096Bytes)。これ以上は投下出来ません。
    { {_jイ」/j」j〉     ・行数は最大60行で、一行につき全角で128文字までですって。
    ヽl| ゚ヮ゚ノj|      ・不要な荒れを防ぐために、sage進行でお願いしますね。
   ⊂j{不}lつ      ・次スレは>>950か480KBからお願いします。テンプレはwikiの左メニューを参照して下さい。
   く7 {_}ハ>      ・重複防止のため、次スレを立てる時は現行スレにその旨を宣言して下さいね。
    ‘ーrtァー’     ・クロス先に姉妹スレがある作品については、そちらへ投下して盛り上げてあげると喜ばれますよ。
               姉妹スレについては、まとめwikiのリンクを見て下さいね。
              ・一行目改行、且つ22行以上の長文は、エラー表示無しで異次元に消えます。
              SS文面の区切りが良いからと、最初に改行いれるとマズイです。
              レイアウト上一行目に改行入れる時はスペースを入れて改行しましょう。

2 :CoD:2011/10/10(月) 22:34:14.18 ID:cOSgmqDQ
スレ立て乙です、そして有難う御座います、あと本当に申し訳ありませんでした

3 :CoD:ACT4続き・おそらく途中でさるさんに引っ掛かると思います:2011/10/10(月) 22:40:14.40 ID:cOSgmqDQ
シエスタがローチの目を見つめ静寂を打ち破る
「…そうかい」
「今も、きっとずっとローチさんを怖くなることは無いです!」
シエスタがローチの手を握って顔を近づける
「…近いぞシエスタ」
「あっ!ス、スイマセン…」
シエスタが頬を染めていそいそと離れる
「ククク…」
ローチがシエスタの初々しい反応を見て笑う
「ふふ…」
シエスタもローチの笑いにつられて笑い出す
やがて笑い声は大きくなりシエスタの目に涙が浮かぶほどの大笑いとなった

「我らの銃!料理できたぜ!」
マルトーがローチを呼ぶ
「ふふ、さぁ行きましょう?」
シエスタがローチを押してテーブルへ輸送する

「凄いな…」
ローチがテーブルの上に鎮座なされている豪勢な料理を見て驚く
ちなみにローチ、昼食はルイズに遠慮してあまり食べていない
戦闘が起こることを予想していなかったため現在結構空腹だ
「さぁ!ジャンジャン遠慮せずに食ってくれ!!」
「お腹一杯食べて下さいね、ローチさん」
ローチはバラクラバを目の少し下まで引っ張りあげて口を使える状態にして
ナイフとフォークを持ち食べ始める
割と食い方が上品だったが、食う速度が速いし一口が非常に大きい、流石は兵士である
「がはははは!!良い食いっぷりだ!シエスタ、アルビオンの古いワインを持って来い!」
「はい!」
シエスタがスキップ気味に行こうとする
ローチは慌てて口に含んだものを無理やり飲み込んで胃に落とす
「ストップ、ストップ!酒はいい」
ローチがシエスタを引き止める
「なんだぁ?我らの銃は下戸か?!」
「いや、酔う訳には行かないだけだ、仕事(使い魔)もあるしな」
マルトーはふむと頷いてただ一言
「苦労してるんだなぁ…我らの銃は」
「あー…その我らの銃ってのは止めてくれ、なんかむず痒い」
ローチが今更な事をマルトーに進言する
「あぁ、悪い悪い!我らの銃…お!ダハハハハ!!」
「もういいわ」
ローチが半ば諦めて食事を再開する

食事を終えたローチはマルトーに頼んで軽食をバスケットに入れて貰いルイズの部屋に戻ろうとする
ルイズの部屋が見えるところまで近づくと何やら廊下のど真ん中にフレイムが鎮座していらっしゃる
ローチは心底面倒臭そうな顔をするとフレイムを避けて通ろうとする
「きゅるきゅる」
しかしのそのそとフレイムがローチの行く先を邪魔しようとしてくる
「…うぜぇ」
むりやり跨いでフレイムを越えるとかなり股間が熱かった、しかも越えた瞬間にズボンを口で引っ張られる
どうやらローチを連れて行きたいらしいが生憎ローチはルイズの部屋に行きたい
「チッ…後にしろよ」
ローチが舌打ちしてぼそっと呟くと「きゅるきゅる」と先程に比べて何やら哀しそうに鳴いてローチのズボンを放す
「…頭は良いのな」
フレイムに対する感想を述べた後ルイズの部屋のドアをゆっくり開ける
何も声が掛かって来ない所を見るとどうやらまだ夢の中の世界らしい
机の上に軽食の入ったバスケットを置いてルイズを見る
しばらく前にベッドに寝かせたままの状態だ
ローチは音を立てないようにドアを開け部屋を出てちらと横を見ると
「きゅるっ」

4 :CoD:ACT4 ですので途中で千切れたら代理の方にアップしますので:2011/10/10(月) 22:42:11.51 ID:cOSgmqDQ
やはりいた、しかも何やら嬉しそうな鳴き声を上げる
フレイムがのそのそと寄ってきてちょいちょいと引っ張ってすぐ放し歩きながらチラチラとこちらを見る
「わかったよ…」
ローチは観念して着いて行くとフレイムが小さく開いたドアを押し開けて入っていく
「入れってか?」
ローチは左手を腰のナイフに添えて警戒しながら部屋に入る
「…まぁフレイムがいたしな、予想はしてたさ」
普通は何も見えないであろう闇夜の中にいる人物を確認してローチは呟いた
「扉を閉めて下さらない?ミスタ・ローチ」
暗闇の中の人物に言われ左手は腰のバトルナイフのグリップに当てたまま背中を見せないように扉を閉める
ローチの視界内にいる人物がパチンと指を鳴らすと部屋の蝋燭に次々と火が灯っていく
現れたのは何やら娼婦が「事情」の時に着ている様な下着とも言えない物を着たキュルケだった
「用は何だ?」
ローチが腰のバトルナイフから手を離してキュルケに尋ねる
「あなたは私をはしたない女だとお思いになるでしょうね…」
キュルケが色っぽく立ち上がりローチに向かってゆっくりと歩いてくる
「そう思われても仕方ないわ…わかる?私の二つ名は微熱」
「分からないな」
ローチは初心な童貞ではない、多少いい体つきの女の裸を見ただけで「おったてる」ような人間じゃないのだ
別に枯れている訳じゃない、なんだその目は、限界まで貫かれたいのか
「ふふ…素っ気無い所もいいわぁ……」
キュルケがぞくぞくと体を震わせてローチに熱い視線を送る
「悪いが俺は今そんな気分じゃないもんでね、そういうお誘いなら…パスだ」
ローチは溜息をつき部屋の隅で丸まっているフレイムに視線を移す
その一瞬だけ油断したローチはまるでこの機を待っていたかのようなキュルケに抱き付かれてしまった
「おい!」
ローチが声を張り上げたその直後に扉の外から声が聞こえてくる
「んぁ?ここにいたのか、ローチ 開けるぞー」
ゴーストの声だ、どうやらさっきの張り上げた声が彼の耳に届いたらしい
「ロック」
しかしキュルケが杖を振ると扉からガチャッと音がした、直後にガチャガチャとドアノブを捻ろうとする音が聞こえる
キュルケが邪魔されまいと扉に魔法で鍵をかけたのだ
「何だ?クソッ、鍵かけやがった!」
ゴーストが悪態をついてしばらくすると何も聞こえなくなった
「ふふ、さてミスタ・ローチ続きをしましょうか…」
「あぁ〜あ、やっちまった」
キュルケがローチの胸板を指でなぞるとローチが一言呟いた
キュルケは首を傾げローチが何を言っているのか分からないと表現した瞬間
「ぶりーちーん」
気の抜けたゴーストの声が聞こえたと同時に扉がバキバキッと惨たらしい音を立てて豪快に蹴り破られた

「よ ぉ ロ ー チ 、 元 気 か ?」

二つ付けられているヒンジ(蝶番)の上が壊れやや斜めった扉を押し広げ逆光を受けたスカルフェイスが浮かび上がる
まるでホラー映画だ、ゴーストは基本的にやりたい事は成し遂げようとする人だ、人の部屋の扉をぶち壊すなんて当たり前のようにする
「あぁゴースト、助かりました で、用があるんでしょう?」
ローチとゴーストが片方に抱きついているキュルケを完全に無視し話を進める
「ホレ、お前M92Fじゃぁもう火力不足だろ今日使ってたDEを改造してやったぞ」
ゴーストがDEを取り出そうとするとローチが手で制しゴーストに言う
「ここでは拙いでしょう、ルイズのところに行きましょう」
ローチがそう言うと未だ状況を掴めずに呆気に取られているキュルケを手で押しやり
ゴーストと二人で部屋を出て行く、扉をぶち壊した事についてもキュルケが居た事にしても全くのノータッチだ
「え?…えぇ?」
キュルケは何が起こったのか皆目見当も付かずただ二人が出て行く様を眺めていた
「きゅるる」
フレイムが出て行ったばかりの二人をのそのそと追いかけて部屋を出る

「あぁ?何だこの凄まじくデカイ爬虫類は」
ゴーストが着いて来たフレイムをちらと見る
するとフレイムがまるで謝罪でもするかのように頭を下げた

5 :CoD:ACT4 その時はどうか代理投下をお願いして宜しいですか:2011/10/10(月) 22:44:59.03 ID:cOSgmqDQ
「きゅるきゅるる」
「…中々可愛げのある奴ですよ」
ローチがフレイムを見てゴーストに自分の感想を呟く
フレイムは用が済んだぞと言わんばかりにのそのそと部屋に戻っていった
可愛げのある爬虫類が部屋に戻ってくると主のキュルケが何やら不敵な笑みを浮かべていた
「ふふ…ふふふ!いいわ、燃えて来ちゃったわ!!」
キュルケが拳を握り声高らかに言い切る
すると窓が何やらノックされるような音がする
「キュルケ!待ち合わせの時間は過ぎてしまっt」
窓から男が顔を出し何かを言い切る前に杖を振るったキュルケの炎に叩き落されてしまう
「"Live well. It is the greatest revenge."生き抜け。それが一番の復讐になる。」
何やら素晴らしい名言を残し地面に落ちて行く
フレイムはその主を見て何やら凄まじく複雑な鳴き声をあげた
すぐさま窓に3人の男が現れ押し合い圧し合い口々に喋りだす
「「「キュルケッ!これは一体どういうk」」」
「フレイムッ!!」
やはり男たちが言い切る前にキュルケが行動を開始する
瞬間、まるでフレイムが反射的にしたかのように炎を吐き出し男たちを撃退する、大怪我にならないギリギリの火力で
「"Don't get mad, get even." 腹を立てるな、やり返せ」
「"I think the human race needs to think about killing. How much evil must we do in order to do good."
 人類は殺戮について考えるべきだ。善のためにどれほどの悪が為されるのかを」
「Cost of a single Javelin Missile: $80,000 ジャベリンミサイル 1発の価格 : 8万ドル」
それぞれ全員が違った名言、一部迷言を残し無残に散っていく
しかしRundownでAC130が出た時に比べればまだマシな散り様だ、あそこの屋内ほど当てにならない物は無い 窓が多いんだよクソが

ローチはルイズの部屋のドアを2度ノックし、静かに部屋に入る
「んぅ…にゃ」
ノックの音で起きたのかルイズがゆっくりとベッドから起き上がる
「起きたか、ルイズ」
「お嬢様のお目覚めだな」
ローチがルイズのベッドの側に歩いて行き少し腰を低くする
ゴーストは腕を組みながらにたにたとしている(見えない、が バラクラバが既ににたにたしている様に見える)
「んふー、ろーちー」
ルイズが寝惚けているのか幸せそうな顔でローチにしがみ付く
ローチは無言でただ優しくルイズの頭を撫でる
「中々満更でも無さそうだな?ローチよぉ」
ローチがルイズを撫でる様子を見てゴーストがからかう
「妹が出来たような物ですよ、慣れればなかなか可愛いもんです」
ルイズがボーっとしている間にゴーストが後ろに手を回し改造したというDEを取り出す
「ほら、コイツだ」
「なっ…グリップの長さが1.5倍位になってるじゃないですか」
ゴーストが取り出したDE(今更だがデザートイーグルの事)はグリップであり装弾部である場所の長さが約1.5倍の長さになっていた
「装弾数をM92Fと同じ15発にしておいた、これで装弾数の違いによる混乱が無いはずだ」
「良くこんな改造が出来ましたね…」
ローチが受け取ったDEをまじまじと眺める
「TF141の合金ナイフを見せてやるって言ったら喜んで協力してくれたお人好しが居たもんでね」
ゴーストは得意げに語った
「まぁそれだけだ、じゃぁな」
ただそれだけの為にドアを蹴破った素晴らしく自分勝手なゴーストは手を振り扉を開けて去っていった

重さが約2.5キロ以上になったDEを慣れた手つきでホルスターにしまうとルイズの頭をポンポンと叩く
「んむぅ…」
ルイズが寝惚け眼を擦ってローチから離れる
「覚醒したか?」
ルイズの目線と同じぐらいに腰を落とし視線を合わせる
「おはようローチ」
ルイズが相変わらず幸せそうな顔でローチに起床の挨拶をした
ローチは軽く笑って窓を指差して言う
「こんばんわの時間だぞ?」
「え?あ!授業……はサボっちゃったんだっけ」

6 :Call of Different ACT4:2011/10/10(月) 22:46:48.09 ID:cOSgmqDQ
一瞬ルイズが焦ったかと思うと今日の出来事を思い出し落ち着いた
「あ…あぁ…ああ!わ、私ったら…!」
かと思ったら顔を真っ赤にして両手で顔を覆いブンブンと振る
(ローチに抱きついて…!わんわん泣いて!おまけにおんぶして貰って!!優しく撫でてくれて!背中が凄くおっきくて…
 優しいお兄様がいたらこんな感じなのかなぁ…)
目をぐるぐるまわして考え込んだかと思うと
「ハッ!!違う違う!!」
急に叫びだす、彼女に何があったのだろうか、それを知る者は本人ただ一人だけである
「おい、大丈夫か?ルイズ」
「あっ!えっ…ぅうう……」
ル イ ズ つ い に 沈 黙 !
しかしそうは問屋が卸さない、沈黙を許さぬ世界の理が瞬く間に沈黙を打ち破った
『くぅ〜…』
とても可愛らしい腹の虫の音だ、発生源は勿論ルイズである
「くっ…くくく、はっはっはっは!あぁ、そうだよな腹減ったよな!」
ローチが笑い出しルイズが再度顔を真っ赤に染め上げベッドに顔を埋める
ローチは立ち上がり机の上に置いてあるバスケットを手に取りルイズの方へ持っていく
「ほらルイズ、顔を上げてみろよ」
「う〜…」
ルイズが恥ずかしそうに顔をローチに向けるとローチにバスケットを突き出される
「…何よコレ」
「軽食だよ、ルイズが寝てる間に貰って来た」
ルイズが視線をあちらこちらに動かした後に小さく、それこそ蚊が鳴くような、正確には蚊が飛んだような小さな声で
「…ありがと」
と、ローチに感謝の意を示す
どうでもいい事だが蚊が耳元を飛ぶと非常にウザイ、真夜中であろうが意地でもぶち○そうとするのは自然の摂理だと私は思う
完全無音で飛んで刺されても痒くならなければ別にどうでもいい虫なのだが唯その二つだけの要素でとてつもなく嫌な虫である

もくもくとリスのようにサンドウィッチを頬張るルイズを温かい目で見つめるローチがふと話し出す
「ルイズは俺のことをどんな人間だと思っている?」
ルイズはごくんと口の中の物を飲み込みうーんと考え答える
「…貴族に…ギーシュに勝てるほど強くて…大きくて…や、やさしくて…変わった格好をした人間」
「そうか…」
ローチはそれだけ聞くと話の続きは食事の後だ、とルイズに言う

ルイズが食事を終えるとローチは重々しく口を開く
「…俺達の事を知りたいか…?」
「えぇ…もちろん」
ローチは少し沈黙するとルイズに確認を取る
「後悔する事になるぞ?」
「後悔なんてしないわ!」
ローチの言葉にルイズがハッキリと言い切る
「…よし、まずはこれから話そう…俺達は異世界の人間だ」
ルイズがその言葉を聞いて目を丸くし、信じられないと言った顔をする
「俺の居た所では魔法なんて存在しない、全てが科学的根拠に基づいて動いている
 戦争は爆弾や銃が使われ、一瞬で数百万の人間を殺す兵器さえある」
ルイズが口元を押さえる
「そして…俺とゴーストはその世界の兵士だ」
「うそよ…」
ルイズは首を振りローチの言った事を否定する
「…言ったろう、後悔すると」
ルイズは唇を噛み下を向く
「…ぃゎょ」
「…?」
「後悔なんてしてないわよ!ローチが異世界の人間だとか魔法が無いだとか兵士だとか関係ないわ!
 ローチはローチよ!例え大量殺人鬼でも関係ない!あなたは私の使い魔のローチよ!」
ふーっふーっと息を荒くして全部言い切ったルイズは目に涙を浮かべてローチへタックル紛いの抱き付きを行使する
「…何よ…何よ何よ!今日は沢山泣いちゃう日じゃない!ローチのせいよ!」
ローチはしばらく動けず沈黙していたがルイズの頭をゆっくりと撫でる
「悪い…」

7 :Call of Different ACT4:2011/10/10(月) 22:48:20.34 ID:cOSgmqDQ
「ローチのばか…バカバカバカ」
しばらくローチがルイズをなだめ続けていたがふいにローチが口を開いた
「…ゲイリー・ローチ・サンダーソン」
「…?一体何よ」
「俺の名前だよ、ルイズ」
ルイズがそれを聞くと驚いた顔になりすぐ後にニマッと笑顔になる、ローチの服に顔を埋めぐりぐりするとただ一言
「許してあげる」
そう言った
「名前を教えただけで許してくれるとはな、俺の名前も相当高くなったもんだ、インフレか?」
ローチはクックッと笑って言った

以後は機嫌を直したルイズが眠くなるまで談笑を繰り広げた
ルイズの家族のことやローチの故郷や縁のある場所のこと
曰く「二人のお姉さまがいる」
曰く「いい所、イギリスの飯はクソ不味い」
「カトレアお姉さまは凄く優しい」
「カザフスタンは寒くて死ぬかと思った、銃弾でも死ぬかと思った」
そんな他愛もない談笑を繰り広げルイズが眠くなった所で話を切り上げルイズに寝るように促す
「まだ話してたいわ」
「俺はいつでも居るだろう、明日にも話は出来るさ」
ルイズは渋々ベッドに潜り込む
「おやすみなさい、ローチ」
「おやすみ、ルイズ」

ねくすとでい(次の日)
ローチは朝起きるとまだ太陽の出ていない外の光を取り入れる窓のカーテンを開け
寝ているルイズを起こさぬようにさながらプロ忍者のように足音を殺して部屋を出る
昨日と同じように軽いトレーニングをこなしていると不意に声を掛けられる
「よう、ローチ朝からご熱心だな」
「あぁ、ゴースト起きてたんですか」
ローチは一旦動きを止め話しかけて来たゴーストに顔を向ける
「いいから続けてろ」
「了解」
ゴーストの一声で中断していたトレーニングを再開する

トレーニングを終了したローチとゴーストが現状や異常を確認しあって問題が無い事を確認するとゴーストが尋ねる
「あのガキを扱かなくていいのか?」
「あぁ、そういえばギーシュを特訓するんでしたね、呼んで来ましょうか」
「そうしろ、ボンボンのお坊ちゃんがどんな悲鳴を上げるか楽しみだ」
ローチは趣味が悪い人だと苦笑いしてその場を後にしてジョギング気分でギーシュの部屋に向かう

「あーっと…何処だ?」
ローチがギーシュの部屋を探して男子寮を歩き回るが全く見つからない、誰が部屋にいるかの表札も文字形態が違うので皆目検討つかない
十字の廊下に着いた所でとりあえずぐるりと見回す、と
明らかにおかしい光景が見える、具体的にはケティと言っただろうか、その少女が一つの扉に耳を押し付けている
ただのガキの戯れならまだいいのだがここは男子寮である、繰り返す、ここは「男子寮」である
そしてケティは可愛らしい少女である、女の子である、WOMANである
ケティがこちらに気付いたのかいきなり顔をあちらに向けスタイリッシュかつクレイジーに立ち上がりアサシンの如く走り去ってゆく
いい年してまるでガキじゃ、あぁまだガキか
「…あそこがギーシュの部屋か」
ローチは何とも言えない非常に微妙な気分となる
しかし踏み出さねば始まらない、ギーシュ(不確定)の部屋の前に立ちノックする
「ん、ん〜誰だい…?」
ギーシュの部屋(確定)の中から眠そうなギーシュの声がする
「俺だギーシュ、今からお前を訓練するつもりだが行けるか?」
ローチがそう言うと急にドタンバタンガタンズダンと凄まじく忙しそうな音がする
ローチが沈黙して約十数秒後にドアが開いてギーシュが顔を出す
「やぁ、待たせてすまないね」
どうやらルイズよりもはるかに寝起きは良いみたいだ
ローチはギーシュの服装を見て一言

8 :Call of Different ACT4:2011/10/10(月) 22:49:47.37 ID:cOSgmqDQ
「もっと動きやすそうな服はないのか」
「す、すまない…僕が持っている服ではこれが一番動きやすそうなんだ…」
一言で言えばYシャツである、私の地元ではカッターシャツという
「…今度平民用のよく伸びる生地で作った薄めの服を買って来い」
「あぁ、分かったよ…」
歩いていくローチに着いてギーシュは申し訳無さそうに頭を掻きながら歩く
「所でどんな特訓をするんだい?」
「そうだな…まずは基礎体力と筋力を作るトレーニングをしてから…まぁ後で言う」
ギーシュはワクワクと軽くスキップ気味に歩く
「酷く辛いぞ、泣き叫んでもやらせるからな」
「僕が頼んだんだ、血反吐吐いてもするよ」
ローチはいい根性だ、と言って屋外に出て行く

二人が外に出ると腕を組んで仁王立ちしたゴーストが待ち構えていた
「おっと、来たか」
ローチはゴーストの隣に立って休め(At easy)の姿勢になる
「じゃぁ始めるぞギーs」
「Attention!!(気をつけ!!)」
ゴーストがローチの言葉を遮って号令をする
ギーシュは反射的に気をつけの姿勢になる
「Good では今から言う事を記憶して命令どおり実行しろ」
「あ、あぁ」
「いいか、口からクソを垂れる前と後にSirを付けろ!」
「さ、Sir yes sir!!」
ローチがアンタ何言ってんだと言う目で見るとゴーストが笑いながら小声で「一度やりたかった」と言う
「俺達の事を訓練時には教官と呼べ」
「Sir yes sir!」
「それから〜〜」

ギーシュの特訓を始めてしばらくするとローチがゴーストに小声で言う
「……」
「あぁ?正気かお前……あぁ、そういうことか」
ローチはこくりと頷く
「よし、適当に俺の部屋から見繕って来い」
「了解」
ローチはギーシュの訓練の監督から外れ屋内へと戻っていく
「よーし、後50回だ」
「Sir yes sir!!」

「ゼッハッ…ゼッハッ…」
ギーシュがへとへとになっている頃にようやくローチが帰ってきた
「途中でヘタリましたか?」
「うんにゃ、中々いい根性してやがる、意地でもやり切りやがった、ただのお坊ちゃんじゃねぇな」
ローチがギーシュの腕を掴み引っ張り上げ無理やり立たせる
「どうだ?キツイか?」
ギーシュは息を切らしながら首を縦に振る
「止めたいか?」
それを聞くと首を思いっきり横に振った、眼には強い意志が篭っている
「OK、まずは合格だ、次の訓練に行くぞ」
「Sir yes sir…!」
ローチはゴーストの元に歩いて行き目配せする
ゴーストは一度頷きギーシュのもとに歩いて行き水筒を差し出す
「少し水分補給しろ、かなり汗を掻いただろ」
「Sir thank you sir」
ギーシュが水筒の水を飲んで一息つく
ローチは端の方で大きめの板を立てて何やら人の形を描く
「終わりました」
「よし、次の訓練だ」
ゴーストが先程ローチの立てた板から約10mほど離れた場所の土を足で線を引くように掘り返す
「さぁ来い坊主」

9 :Call of Different ACT4:2011/10/10(月) 22:50:56.16 ID:cOSgmqDQ
ギーシュをゴーストが呼び、ギーシュがしっかりとした足取りでゴーストの下へと歩く
「まずは物の説明から始めましょう、ゴースト」
「わぁってらぁ」
「何をするのでしょうか、教官殿(Sir書くのが面倒になった)」
ギーシュが次の訓練を今か今かと待ち遠しくワクワクしている
ゴーストがローチに顎でやれと促すとローチが手を後ろに回しある物を取り出す
「それは…決闘の時に持っていた…のよりも少し小さいですし色が違いますね」
「M92F、俺が使っていた物のお古で悪いがお前にコレをやろうと思う」
ギーシュは目を丸くし口をパクパクさせる 決闘の時に使っていたのはDEだ、だがDEは今改造されローチが所持している
「だがまずは握り方や構え方、パーツの名称や動かし方等を一通り学んでもらう、いいな?」
「は、はい…!あぁ始祖ブリミル!僕は今最高に幸せです…!」
ゴーストがオーバーだなと苦笑いして自分のM92Fを撫でる
「銃の射撃訓練は俺が担当する、基礎体力訓練等は以後ゴーストだ」
「お、んじゃもう俺はいいな、じゃぁなローチ、坊z…ギーシュ」
ゴーストが言葉を残しいつも通りの軽いステップでひょいひょいと去っていく
「よし、ではまずはパーツの名称と機能を覚えろ」
「はい!」

太陽が全体の姿を現し始めた頃
「よし、コレで一通り覚えたな、さて次は実射訓練だが…」
ギーシュが早く撃ちたいという衝動に駆られていた時に
「こいつは放課後にしよう、俺にもやらなきゃならん事があるからな」
「はい、分かりました教官」
ローチが訓練を中断する、少し残念そうなギーシュは愚痴を言うわけでもなくただただ命令を聞く
「よし、気をつけ!敬礼!解散!」
「ありがとう御座いました!!」
一連の動作を流れるように行った辺り流石は軍人の息子と言った所か、ローチがうんうんと満足そうに頷く
「訓練も終えたし今からは上下じゃなくただの個人だ、いいな?ギーシュ」
「あぁ、分かったよ、ローチ」
ON OFFがハッキリとしているのもまたベネ
「じゃぁな」
ローチが歩きながら軽く手を上げ去っていく

ルイズの部屋の前、静かに扉を開けて足音を立てないように内部にローチが侵入する
ローチが部屋を出る前にカーテンを開けておいたので太陽の温かい光がルイズの顔を照らしている
そろそろ脳が覚醒して起きる頃だろう、ルイズの服を取り出しベッドの側においておく
ただ何もする事が無いのでベッドの側に椅子を運び、座ってDEの点検をする
「…凄いな…本当に15発になってる」
マガジンを取り出し呟く、続き構えてアイアンサイトを見る
「…ん、少し合わないか…要調整だな」
「んぅ、ろーち…?」
どうやらルイズが起きたようで目を擦りながら余った手でローチの服の袖を掴む
ローチがDEを素早くホルスターに収めてルイズに首を向ける
「おはようルイズ」
「おはよーローチ」
ルイズがにへーっと笑って元気にお返事した、ローチはゆっくりと立ち上がりルイズの服を指差す
「さぁ、早く着替えて顔を洗って食事に行くぞ」
きっとゴーストだと「とっとと着替えろ、顔を洗え、飯に行くぞ」と言うのだろう、彼は非常にドライだ
「え、と…その…ローチ?」
ルイズは頬を朱に染めてもじもじとする、昨日には無かった反応だ
「どうした、体調でも悪いのか?」
「ろ、廊下で待ってて…欲しいの」
ローチがふむと理解し納得する、着替えを見られるのが恥ずかしいのだろう、昨日は別に見られても何の問題ですか?と言った顔だったのに
何も言わず優しくルイズの頭を撫で、扉から出て行き廊下で待つ、しばらく待っていると扉が開いてルイズが顔を出し
「さ、行きましょうローチ!」
ローチはふっと笑って
(戦争の無いこんなのもいいのかも知れないな)
そう考えていた、しばらく後に訪れる争いの連鎖も知らずに、兵士は何処に行き着こうと兵士だ
“ローチ”も“ゴースト”も“―――――”も……

10 :Call of Different:2011/10/10(月) 22:57:38.41 ID:cOSgmqDQ
どうにかさるさん発動が行われずに終わらせる事が出来ました
銃なんか現地人に与えていいのかと言われそうですが
彼には後々役に立って貰いたいのである程度の戦力になって頂きます
話が少々無茶苦茶になっているのはどうかお許し下さい
精神が少々磨り減っているのです
たった6人の所に17人も来ないで下さい、もっといい所を狙って下さい

11 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/11(火) 00:14:42.98 ID:DrY1cjXT
投下乙ッ!

12 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/11(火) 00:21:25.16 ID:C9Ln7IDw
乙でした

13 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/11(火) 02:39:53.73 ID:VIdOy7aR


14 :HUNTER×HUNTER×ZERO:2011/10/11(火) 04:22:08.66 ID:bUkt0Xuu
皆様、お久しぶりです。
ハンター×ハンターのクロスを書いていた者です。

2話目が完成したので、早速投下させて頂きます。
4:23くらいに

15 :HUNTER×HUNTER×ZERO:2011/10/11(火) 04:23:47.96 ID:bUkt0Xuu
ゴンとキルアは目の前の少女が自分たちに対して、何故これ程までに憤慨しているのか理解しかねていた。
その怒りの全てが自分たちだけに向けられているのではないというのは何となく分かったものの、
いきなりこんな見知らぬ場所へ連れて来られ、更に「何故来たんだ!」と逆ギレされれば、いくら二人でもムッとなる。
キルアが怒り半分呆れ半分で言葉を返した。

「ハァ?意味分かんねーよ。何でアンタがキレてんだよ?寧ろ、こっちがキレたいくらいなんだけど」
「うるさい!平民の子供のくせに貴族へそんな口利いて!?」
「平民?貴族?何だよ、それ?ホント、マジ意味分かんねーし」
「うるさい!うるさい!うるさい!」
「……とりつく島もねーな」

キルアと少女のやり取りを見ていた取り巻きの中から、再び声が飛んだ。

「おい、ルイズが使い魔……それも平民の子供に反発されてるぞ!」
「自分の使い魔さえも従わせられないなんて、流石はゼロのルイズ!」

それらの言葉に静まりかけていた笑い声が再びわき上がる。
ルイズと呼ばれた少女はその笑い声に対し、またも体を震わせ、
顔を更に真っ赤にさせて二人を睨みつけていたが、すぐに二人とは違う方向へと視線を向けた。
彼女の視線の先には、中年の男が立っていた。
一見すると冴えない風貌ではあるが、ゴンとキルアはその男がただものではないことにすぐに気が付いた。

「……ゴン。あのオッサンそこそこやるぜ」
「……うん」

男はただこの状況を傍観しているように見えるが、ところどころ見せる所作の中に実力者の片鱗を伺わせていた。
凡人であれば見逃しているところだが、既に凡人ではない二人はそれを見逃さなかった。
ルイズは男へ声を掛ける。

「ミスタ・コルベール!」
「何かね、ミス・ヴァリエール」

コルベールと呼ばれた男が聞き返すと、ルイズは言葉を少し詰まらせながらも答えた。

「あの、その、もう一回……もう一回だけ召喚させて下さい!」

しかし、コルベールは目を伏せると首を横に振った。

「それはダメだ。春の使い魔召喚は神聖な儀式。一度呼び出した使い魔を変更することは出来ない」
「でも、あれは平民で、しかも子供です!」
「例え平民だろうと子供だろうと、例外は認められない」
「そんなあ……」

ルイズはまるでこの世の終わりとばかりにその場へへたり込む。
コルベールがその様子を同情的な視線で見つめていると、キルアが声を掛けてきた。

「あのさあ」
「!」

まるで射抜くようなキルアの視線に思わずコルベールは身構えてしまった。

16 :HUNTER×HUNTER×ZERO:2011/10/11(火) 04:25:17.64 ID:bUkt0Xuu
目の前の少年に対して、コルベールの頭の中で警戒音が鳴り響いている。

(……一体、どうした?相手は子供なのに、何を構えることがある?)

コルベールはまるで何か恐ろしいものと対峙したような錯覚を覚えていた。
だが、それを表に出さないように何とか取り繕う。

「な、何かね?」
「あの鏡、アンタの仕業?」

キルアがそう訊ねると、その何処か冷たく光るような視線に思わずコルベールは胸の鼓動を早めた。
自身が子供に怯えているなどとは認めたく無かったが、どうしてもキルアと目を合わせることが出来ない。
コルベールは少しだけキルアから視線を外しながら答えた。

「い、いや、私ではないよ」
「そっか。じゃあ、このピンク色の髪の女か」

キルアは視線を今度はルイズへと向けた。
コルベールさえも臆してしまうようなキルアの視線ではあったが、
ルイズはそれの恐ろしさに気付いている様子はなく、彼から視線を外そうとはしない。
寧ろ、やや胸を張った後に尊大な態度で答えて見せた。

「そうよ。私よ」
「ふーん。……じゃあ元の場所へ帰してよ」

キルアは簡潔にそれだけを言った。
その言葉にルイズは暫くぽかんとしていたが、すぐにまた顔を赤くして口を開いた。

「な、な、何言ってんのよ!?」
「何って、帰りたいから帰してくれって言ってるだけじゃん。何もおかしいことは言っていないと思うぜ?」
「こ、こ、この……」

すると、コルベールが先程のルイズの時と同じように首を振ってからキルアとルイズの間へ入り、代わりに答えた。

「……それは出来ない」

その言葉にキルアは怒りを露にする。

「ハァ?何でだよ?」
「し、しない、というわけではなくてだね、文字通り出来ないんだ。君たちを元の場所へ送り返す方法がない。召喚された使い魔を送り返すなんて例は今までに無いからね」
「何だよそれ?随分と杜撰な儀式だな」
「……方法は探そう。だから、それまでの間だけでも彼女と契約してくれないか?彼女の使い魔となれば、最低限の衣食住は約束しよう。どうかな?」
「うん、いいよ」

ゴンがあっさりとそう答えると、すぐにキルアが彼の頭を小突く。

「馬鹿野郎!!何言ってんだお前!?」
「だって、この人困ってるみたいだし……」

ゴンがそう言うと、キルアは再び耳打ちした。

「……あのな、ゴン。そもそも、あのオッサンの言ってることが本当なのかどうか分かんねーだろ?」
「あ、そうか!」
「仮にオッサンが本当に知らなくて、方法を調べてくれたとしても、今までに無かったとか言ってたもんがそんなすぐに見つかる筈が無いし、
 それだけの為にあの女と契約すんのは明らかにリスクの方が大き過ぎる。使い魔ってのが何を意味してんのか分かんねーけど、
 言葉通りの意味なら下手すりゃ洗脳されるかも知れねーしな。あのオッサンの提案は全て向こうに都合が良過ぎんだよ」
「確かに……」
「第一、使い魔っていうくらいだから、あの女の側にいなけりゃいけない筈なのに、俺たちを元の場所に帰しちまったら意味がないだろ?
 あのオッサンが言ってることはそもそも矛盾してんだよ。大体、あのオッサンは裏を返せば契約しなけりゃ情報も何もやらないって言ってるようなもんだぞ?
 んな、脅迫めいたやり方で強要する契約なんて、100パーろくなもんじゃねーよ」

17 :HUNTER×HUNTER×ZERO:2011/10/11(火) 04:27:06.02 ID:bUkt0Xuu
「でも……」
「ゴン。お前、親父さんを探すんだろ?下手に契約して、ずっとここにいなきゃならなくなったらそれも出来なくなるんだぞ?」
「あ!」

ジン=フリークスの捜索。
それはゴンにとって、最大の目的であった。
これまでの旅、人々との出会いは全てそこへ繋がっている。
仮にゴンがルイズの使い魔となり、そのまま旅を終えねばならぬことがあれば、何よりもゴン自身が自分を許せないだろう。
ゴンはお人好しな性格ではあるが、他人の為に自分の夢や目標を捨てるような人間ではない。
それは奇しくも彼の父、ジン=フリークスと同じであった。

「……それじゃあ可哀想だけど仕方ないよね」
「可哀想?全然可哀想になんか見えねーけどな」

キルアはそう言うと、再びルイズと向き合う。

「……ってことで、俺たちはアンタの使い魔ってのにはならないから」
「な、な、何よ!!ふ、ふざけないでよ!!」
「ふざけてんのはどっちだよ?アンタらの都合を勝手にこっちに押し付けんなよ」
「貴族の使い魔になる。ということが、どれだけ素晴らしいことか分からないの!?」
「分かんないね。ざっと想像するだけでも、『自由の束縛』『元の場所への帰還不可』『洗脳の可能性』等々……デメリットしかねーな。
 ああ、あとアンタ、一緒にいると面倒臭そうな性格してそうだし、それも含めて嫌だね」
「……………………ッ!!」

キルアのハッキリとした拒絶の意思。
ルイズは顔を真っ赤にしたまま、キルアを睨みつけ、そしてそのまま黙り込んでしまった。
プルプルと震えながら、手に持った杖らしきものをギュッと握り締める。
その様子を見ていた周囲から、またも笑い声がどっとわき上がると、流石のコルベールもその沈静へ動いた。

「ほらほら、既に召喚と契約を終えた者たちは自分の部屋へ帰りなさい。あとは自習とする!」

コルベールの鶴の一声に、他の者たちは不満げな声を上げながらも一人、また一人とその場から立ち去って行った。
その様子を見て、ゴンとキルアは新たな驚きを得る。

「キルア!見た?」
「ああ、奴ら……飛んでたぞ?」

自室へ戻ろうとする彼らの多くは、いきなり空へ浮かび上がると、そのまま建物の方へと飛んで行っていたのだ。
それは正に、グリードアイランド内で二人が見たスペルカードの呪文そのものであった。

「ここって、まさか……グリードアイランド?」
「いや、それは無いよキルア。あの人たち、カード使ってなかったし。それに、グリードアイランドのスペルカードの中には、
 ああやって自由自在に空を飛ぶような呪文は無かったから。第一、俺たちグリードアイランドは大体全部見て回ったけど、こんな場所無かったじゃん」
「それもそうか。じゃあ、念……ってそれも無いな。連中からオーラを全く感じないし」

二人は彼らが飛び去った瞬間から凝を行っていたが、それでも彼らからオーラを感じることはなかった。
彼らが仮に隠を行って念を隠していたとしても、凝ならばそれを見破ることが出来る。
つまり、凝でオーラを感知出来ないということは、彼らが飛んでいるのは念による力では無いということを示していた。

「君たち、魔法を見るのは初めてかい?」

そう二人へ問い掛けたのはコルベールであった。
二人は素直に頷く。

「そうか……。まあ、君たちくらいの子供であれば本物の魔法を見たことないのも無理がないかも知れないね。
 それに、君たちは平民だし」
「その平民って何なの?」

キルアはコルベールへ尋ねた。
ここへ連れて来られてから度々耳にする平民、貴族といった単語。

18 :HUNTER×HUNTER×ZERO:2011/10/11(火) 04:33:54.19 ID:bUkt0Xuu
言葉の意味することは何となく察せられたが、その本質までは流石に分かりかねていた。

「まさか……!ここハルケギニアにいて平民と貴族を知らない者がいるとは……。いや、彼らは子供だし有り得ないことでは無いが」
「ハルケギニアって何?」

今度はゴンが尋ねる。
またも耳慣れぬ単語。
文脈から考えれば、この場所、または土地の名前であるだろうことは想像出来るが、そんな名前をゴンもキルアも聞いたことが無い。
自分たちが世界の全てを知っていると思っているわけでは無かったが、それでもその名前はやはり聞き覚えが無かった。

「……そうか、君たちは遠い場所からここへ連れて来られたのだね。ハルケギニアとは大陸の名前。そしてここはトリステインが誇る魔法学院だよ」
「トリステイン?魔法学院?……キルア知ってる?」
「いんや……」

キルアはふるふると首を振った。
コルベールが話す度、またも増えてくる新たな単語に二人は困惑を覚える。

(魔法、平民と貴族、ハルケギニアにトリステイン、極め付けに魔法学院ときた。
 いくら知らない場所とは言え、流石にここまで知らない単語が出て来るってことはもしかして……)

キルアが思い当たったのは、ここが異世界であるという可能性。
それも、遠い大陸の見知らぬ国では済まされない、全く別次元の話。
そう考えれば、あの誰かの念でもない奇妙な鏡にも説明が付く。

(……これはあくまで可能性。俺とゴンが知らないだけで、何処か遠い国って可能性もある。
 ……でも、そうなるとさっきの連中のアレについて説明が付かない。念で無いのならば、このオッサンの言う通り魔法って奴なのか?)

自分たちの見知らぬ存在。
その不気味さに、キルアは思わず身構える。
頭の中で「警戒しろ」と何かが呟くのが聞こえて来る。
それは恐らく幻聴なのだろうが、警戒しておくのに越したことはない。
相手の力を測ることが出来ないのであれば、いざという時にこちらが不利になるのだから。

そんなキルアの変調に、コルベールはゾッとする。
子供が発しているとは思えないくらいのこちらへの強い警戒心。
二人がただものではないということをようやく確信する。

「……立ち話もなんだ。契約についてももっと話し合った方がいいだろうし、一先ず私の部屋へ来るというのはどうかね、君たち?」

コルベールからの提案。
それを二人はあっさりと受けることにした。
ここに来て、色々と知らねばならないことが増えたからである。
出来得る限り情報を集めるのに、この誘いを断る理由は無かった。

19 :HUNTER×HUNTER×ZERO:2011/10/11(火) 04:34:53.33 ID:bUkt0Xuu
コルベールはルイズの方へも顔を向ける。

「ミス・ヴァリエールもいいね」
「……………………はい」

ルイズはそう答えると、二人に見向きもせずに歩き出した。
どうやら、かなり心象を悪くしたようである。
尤も、二人は契約して使い魔になる気など毛頭になく、ある程度説明を受けたらここを出て行くつもりだったので特に気にしてはいなかったが。

コルベールの部屋へ向かう途中、ゴンはキルアへ声を掛けた。

「……大丈夫、キルア?」
「……ん?別に何も問題無いけど」
「さっきのコルベールさんの話を聞いてる時、まるで敵を見てるような目をしてたよ?」
「ああ、アレはオッサンを試してたのさ。オッサン気付いてたから、やっぱりああ見えてそこそこやるね、ありゃ」
「ふーん。それならいいんだけど」
「……………………」

キルアは心の中で舌打ちする。
それは、自分自身へ向けてのものであった。
魔法が如何に得体の知れないものとはいえ、自身に総合的な実力で劣るであろうコルベール相手に臆してしまったのだ。
それは、プライドの高いキルアにとってはとても許しがたいことであった。

キルアは歩きながら、コルベールをチラッと見る。
確かに隙は無い。
だが、キルアならば今から一瞬でコルベールの首をへし折ることは可能であった。
こっそりと頭の後ろに回していた片手を暗殺する時のように変化させる。

(……あのオッサンがどう抵抗しようが、今からなら簡単に命が取れる。そう、取れるんだ)

「……………………」

しかし、キルアの体は動かなかった。

(……ま、今殺す必要もねーし、それに、魔法も念と同じで、ある程度どういうものか分かれば、
 いくらでも対策の立てようがあるしな)

そう自分を納得させ、キルアは変化させた片手を元に戻す。

(……どうやら一筋縄じゃ行きそうに無いみたいだね、こりゃ)

キルアはそう思うと、ふと空を見上げた。
空は日が暮れ始め、大分闇を帯びてきている。
まるで、この先の二人を案じるかのように……。

20 :HUNTER×HUNTER×ZERO:2011/10/11(火) 04:38:45.83 ID:bUkt0Xuu
これで2話目が終了です。

タイトルは見知らぬ世界×見知らぬ言葉×魔法
って感じですかね。

キルアは未知のものを相手にする時は、例え格下相手でも必要以上に慎重になる。
という癖がこの時点ではまだあります。
その辺も絡ませてパワーバランスを考えていきたいなと思っています。

それでは、またお会いしましょう。

21 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/11(火) 05:13:34.19 ID:SJbF5nKn
投下乙〜

22 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/11(火) 12:39:06.79 ID:D5WF33w4

>>20
ぶっちゃけガンダールヴなしでガンダールヴ以上の移動速度を
持ってるって時点でホーミング付きの魔法じゃない限りゴンとキルアにダメージ与えられないんじゃね?
メディテーションで浮かされたらわかんねえけど


23 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/11(火) 13:05:15.48 ID:QQjTzue5
メディテーションなんて水の将魔ぐらいしか使えねえよ

24 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/11(火) 13:08:39.82 ID:8pYzvr4U
瞑想ワロタw

25 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/11(火) 13:28:26.84 ID:SJbF5nKn
>>23
炎の将魔だって使いますよボルスさん!

26 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/11(火) 14:56:56.08 ID:BJc5Sexd
アルティマニアの小説だと最後まで一応正気だったなぁサルゴン
エーデルリッターになったくらいから老化とか止まってんのかなあれ

27 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/11(火) 14:58:48.41 ID:VIdOy7aR
教皇が100日間にも及んで行うこともあると言うアレか

28 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/11(火) 17:01:56.33 ID:B4Uv+1LQ
教皇になるために数人のジジイが強硬に強行して恐慌を呼び起こすアレか。
今日、こう言う説明をしても、明日は……

29 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/11(火) 17:13:25.26 ID:VKFoZPhM
めでてぇし

30 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/11(火) 18:15:33.58 ID:DrY1cjXT
今日は目出度き日にござる

31 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/11(火) 20:58:08.78 ID:vbUKLY0O
どうでもいいがコンクラーベって民明書房あたりで
「ちなみに根競べとは100日間に及ぶ会議によって根気や忍耐力を削りあった
教皇選出会議のコンクラーベがその起源とされている」
とか書かれそうだよね

32 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/11(火) 21:40:26.40 ID:729OzHBY
なんだかんだで妻子持ちだったんだよな、あの塾長

33 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/11(火) 21:56:03.71 ID:sO/8DT4u
>>31
実際にそのネタはあった。
男塾の続編のほうだったかもしれんが。

34 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/11(火) 23:13:19.26 ID:yedejh/f
厳密には「首領暗亜部」

35 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/12(水) 03:06:33.66 ID:qUD6IzH7
ぶっちゃけ今の男塾メンバーを召喚しても、超秘法義亜空転換で帰るか迎えが来そうな雰囲気なんだよな

36 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/12(水) 08:39:49.98 ID:Ku8O6Iz0
>31
アンサイクロペディアにありそう。

37 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/12(水) 12:15:32.72 ID:wh0TSoku
ttp://www.google.co.jp/search?sourceid=navclient&hl=ja&ie=UTF-8&rlz=1T4GGHP_jaJP411JP412&q=%e3%82%b3%e3%83%b3%e3%82%af%e3%83%a9%e3%83%bc%e3%83%99

38 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/12(水) 16:38:05.37 ID:hQkxpuM8
>>34
不死身の塾長が死に掛けた貴重な回だったな
修行してベアトリスにかまゆでにされても平気なティファニアとかどうよ?

39 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/12(水) 19:16:45.53 ID:u8+VuFro
レイアース召喚

40 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/12(水) 21:26:10.04 ID:SfHyiwjB
魔法騎士さんも一緒に召喚せんと働いてくれそうもないぞw

41 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/12(水) 21:34:34.46 ID:rZ7ymhi7
つーか最近のCLAMP作品って、作品間の関係性っつーか世界観がワケ分かんないことになりつつあるからなぁ。
まるで永井豪のように。

42 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/12(水) 22:00:44.09 ID:iUMgR/Sn
アメコミの世界観よりはましだと思うが
スーパーマンとバットマンと以下多数…

43 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/12(水) 22:12:46.65 ID:fQlbbeuv
真マジンガーZEROは
・マジンガーZ
・あばしり一家
・キューティーハニー
・鋼鉄ジーグ
・へんちんポコイダー
・極道忍者ドス竜
・プロレスの星 アステカイザー
・・・凄い面子だ
まぁ宙さん居ないんだけど
ゲッターロボはネタ止まりでデビルマンはフィクション扱いだが
最期にデビルマンに帰結したらどうしよう・・・

そんなわけで兜甲児とガミアQたちを召喚

「大変だぁ〜!トリステイン魔法学院が、ハレンチ学園になっちまったぁ〜〜!!」
・・・うん、これがやりたいだけ

44 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/12(水) 22:27:27.04 ID:/DhoWJR4
>>41
BLOOD-CHABANェ・・・

45 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/12(水) 23:31:34.65 ID:qBtCYUPa
>>42
アメコミはまだ複数作者で構築された世界観だから納得できるが……
CLAMPは同一作家での世界観なのに……

46 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/12(水) 23:33:37.44 ID:XBijt3cG
gdgdかつグロすぎて逆に笑える展開
沙夜は吸血鬼じゃなくてふるきものだったんだよ! ナ、ナンダッテー>ΩΩΩ
何故か四月一日が劇中に登場


どうしてこうなった!
BLOODシリーズはCLAMPが作った訳じゃないのによくもここまでレイプしてくれた楠

47 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/13(木) 00:03:35.48 ID:irubulkm
デップー「俺ちゃんを主人公にしてもいいのよ?(チラッ」

48 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/13(木) 00:04:40.90 ID:ScBeZ15I
自分でやれよ基地外

49 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/13(木) 00:07:26.48 ID:b4AQ0PwH
デップーさんは不死身に近すぎてシュールなギャグ展開になりそうで怖いな

50 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/13(木) 00:08:02.32 ID:hak2V2vc
過去シリーズ見たことないし、CLAMP作品も懐かしのレイアースくらいしか見たことないがBLOOD-C結構好きだけどな
よく分かんないOPとかシュールな戦闘シーンとかばればれの黒幕とか

51 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/13(木) 00:57:48.78 ID:PVT8m1RF
見たことない『からこそ』好きなんじゃね?
BLOOD+が好きだった自分からすれば、BLOODを冠して欲しくないわ

52 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/13(木) 01:11:02.88 ID:hak2V2vc
そんなもんか
角川ホラー文庫だかの小説は一応読んだことあるけどすでに記憶の彼方だしな

そんなわけでBLOOD-Cから小夜を召喚
何かあると周囲が暗転し、辺りに血肉の飛び散る使い魔

53 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/13(木) 01:46:47.73 ID:ct9TsZzZ
ホント吸血鬼好きだなここの住人はww

ロマサガ3よりレオニード召喚
剣と術使えるし貴族だしいたせりつくせりじゃないか

54 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/13(木) 01:49:18.34 ID:1q11SXYY
ルイズが血みどろになる使い魔なら刻凍る果ての獣魔はどうだろう?


55 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/13(木) 02:13:53.14 ID:zGOjiAGW
吸血鬼ねえ

ウルトラセブンから宇宙細菌ダリーを召喚
召喚したことに気づかずに吸い込んでしまい、吸血鬼に変貌してしまうルイズ

56 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/13(木) 02:18:36.08 ID:glv+emFo
ノボル先生、Twitterで何遊んでるんですか・・・・・・元気そうでよかった。

57 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/13(木) 03:02:58.38 ID:ia41VpNQ
>>45
同一っつっても複数人グループだけどな

58 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/13(木) 03:53:10.18 ID:ufgooCzi
吸血鬼なら、魚強 閣下だろ

59 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/13(木) 06:20:53.98 ID:f4BkQL/6
「カカカカッ 生き様は曲げん性根も変えんッ 転針 変わり身もっての他! ワシはワシのまま我を通してみせるわッ」
「情動 疳気を捨てて何の生であるかッ人として生まれたからには望み! 欲し!焦燥に身を焦がし! 
急流に揉まれる木ノ葉の如く千々に乱れるワタシの心ヨ 最喜極上の人生であろうがッ」

こんな事を言ってるけど、利害さえ一致すれば使い魔の真似事くらいはしてくれそうだよな馬呑吐。

60 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/13(木) 11:10:09.66 ID:ZmuzjKcs
>>24
坊さんが瞑想して空中浮遊しているのを想像した。自分が浮いてるけど

61 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/13(木) 12:31:30.84 ID:ysPP/xbW
魔界都市から夜香様召喚
ただ者じゃ無いオーラとワルキューレ×7を腕力だけで圧倒し当たりを引いたと喜ぶルイズ
しかし続くフーケ戦で踏み潰される

ここからが登場=死亡フラグな彼の本領発揮であった…………

62 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/13(木) 14:23:05.14 ID:Qb5DNwFE
1. 初恋ばれんたいん スペシャル
2. エーベルージュ
3. センチメンタルグラフティ2
4. ONE 〜輝く季節へ〜 茜 小説版、ドラマCDに登場する茜と詩子の幼馴染 城島司のSS
茜 小説版、ドラマCDに登場する茜と詩子の幼馴染 城島司を主人公にして、
中学生時代の里村茜、柚木詩子、南条先生を攻略する OR 城島司ルート、城島司 帰還END(茜以外の
他のヒロインEND後なら大丈夫なのに。)
5. Canvas 百合奈・瑠璃子先輩のSS
6. ファーランド サーガ1、ファーランド サーガ2
ファーランド シリーズ 歴代最高名作 RPG
7. MinDeaD BlooD 〜支配者の為の狂死曲〜
8. Phantom of Inferno
END.11 終わりなき悪夢(帰国end)後 玲二×美緒
9. 銀色-完全版-、朱
『銀色』『朱』に連なる 現代を 背景で 輪廻転生した久世がが通ってる学園に
ラッテが転校生,石切が先生である 石切×久世

SS予定は無いのでしょうか?


63 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/13(木) 14:50:48.74 ID:PVT8m1RF
無いです

64 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/13(木) 14:54:56.03 ID:DvvmcDAJ
無ければ自分で書け

65 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/13(木) 15:35:42.66 ID:f6CngfeL
俺は書きたいんじゃなくて読みたいんだ!
>>63の内心を勝手に決めつけてみる

66 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/13(木) 18:21:24.08 ID:PVT8m1RF
>>65
俺?
一応書き手側のつもりだよ。絶賛エターなってるけど
やー、1年も開くと出すのも勇気いるわww

67 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/13(木) 19:02:19.00 ID:xZHgxG2X
>>66
一年でも二年でも待っている人はいるんだよ

68 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/13(木) 19:44:20.10 ID:IA+KMgZc
>>62
これ書いたヤツ、昔自分を含めた色々な人に「マイナーなギャルゲーSS祭りを開催したいです」
とかいうメールを送っていたヤツじゃないか?メールに書いてあった作品

1. SS祭り規定
自分の個人サイトに未発表の初恋ばれんたいん スペシャル、エーベルージュ1、スペシャル 、
センチメンタルグラフティ2、canvas 百合奈・瑠璃子シナリオの
恋愛、ラブ、シリアス、 ほのぼの、ギャグ、コメディSSを掲載して下さい。
(それぞれの作品 一話完結型の短編 10本、canvas 百合奈・瑠璃子 2本)

EX)
初恋ばれんたいん スペシャル 一話完結型の短編 10本
エーベルージュ1、スペシャル 一話完結型の短編 10本
センチメンタルグラフティ2 一話完結型の短編 10本
canvas 百合奈・瑠璃子シナリオ 一話完結型の短編 2本
(百合奈シナリオのSS 1本、瑠璃子シナリオのSS 1本)

BL、GL、ダーク、18禁、バトル、クロスオーバー、オリキャラ禁止
一話完結型の短編 1本 プレーンテキストで20KB以下禁止
大文字、太字、台本形式禁止

と、思いっきり被っているんだが

69 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/13(木) 20:31:43.39 ID:6JBBZiYn
>>62は誤爆でしょ。
たぶん

70 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/13(木) 21:39:45.34 ID:hak2V2vc
というかコピペに反応してどうする

71 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/13(木) 22:13:57.04 ID:2afkRxIQ
21エモンからゴンスケを召喚、学院の庭を畑にして追い出されてタルブへ

72 :The Legendry Dark Zero 10:2011/10/13(木) 22:26:39.05 ID:32d+8T5F
ご予約がなければ22:31から始めますが、よろしいですか?

73 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/13(木) 22:28:52.71 ID:bD8AYFbc
事前支援

74 :The Legendry Dark Zero 10:2011/10/13(木) 22:32:12.43 ID:32d+8T5F
魔法学院へと戻ってきた一行は学院長室へやってくると、スパーダとロングビルを除く三人は
オスマンに向かって一礼をし、事の顛末を報告していた。
「ほほう、まさか土くれのフーケが人間ではなかったとはのぅ……これは驚いた」
報告を受けたオスマンは感嘆に呟くものの、あまり驚いている様子がない。
隣に控えるコルベールも同様だ。
「じゃが、そのフーケも君達の手によって倒され、破壊の箱≠烽アうして無事に戻ってきた」
オスマンは未だ破壊の箱――厄災兵器パンドラを担いでいるスパーダを見る。
「これで一件落着じゃな」
満面の笑顔で三人の生徒を褒め称えると、キュルケが「当然ですわ」と誇らしげな態度で答える。
「君達三人に、シュヴァリエ≠フ爵位申請を、宮廷に出しておいた。追って沙汰があるじゃろう。
 ミス・タバサはすでにシュヴァリエの爵位を持っているから、精霊勲章の授与を申請をしておいたぞ」
ルイズとキュルケの顔がぱっと輝き、キュルケが「本当ですか?」と驚いた声で言った。
「うむ。いいのじゃよ。君達はそのぐらいのことをしたのじゃから。
 然るべき報酬を受けるのは当然じゃよ」
「……あの、三人とは? スパーダやミス・ロングビルには?」
ルイズがちらりと背後に控える二人を見て、怪訝そうに尋ねる。
オスマンは申し訳なさそうに二人の顔を見て、
「うむ……ミスタ・スパーダとミス・ロングビルは正式には貴族ではなくなっているからの……。
 爵位を授けることができないのじゃ……真に申し訳ないが……」
「別にいりませんよ」
「私もそんな権利は必要ない」
ロングビルが微かに溜め息を交えて答え、スパーダもパンドラを担いだまま答えていた。
「しかし……君達に何も報酬がないのはいかんからの。フーケにかけられていた賞金を授けるとしよう」
ロングビルは複雑な顔を浮かべ、微かに唸りだす。
「さて、今夜はフリッグの舞踏会≠カゃ。この通り、破壊の箱は戻ってきたことじゃし、予定通りに執り行う。
 今夜の主役はフーケを討伐してみせた君達じゃ。せいぜい、着飾るのじゃぞ」
ポンポンッ、と手を叩くオスマン。
「そうでしたわ! フーケの騒ぎで忘れておりました!」
キュルケが叫び、三人はオスマンに一礼をすると扉へと向かった。
ルイズはパンドラを担いだまま動かないスパーダをちらりと心配そうに見やる。
「君は先に行っているといい。私はまだ用がある」
スパーダが肩越しに向きながらそう言うと、ルイズは頷いて部屋を出て行った。

75 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/13(木) 22:35:54.98 ID:bD8AYFbc
しぇん

76 :The Legendry Dark Zero 10:2011/10/13(木) 22:36:56.34 ID:32d+8T5F
※またタイトルを付け忘れた……今回は<時の傍観者>です。


ルイズ達が退室した後、オスマンは咳払いをすると目の前に立つ二人を見つめる。
「さて、ここからはワシら大人達だけの話じゃな。ミスタ・スパーダ、ミス・ロングビル」
スパーダは執務机の上にパンドラをドカッと置いた。
すると、コルベールが興味津々な様子で破壊の箱を眺めている。
「こいつをどこで手に入れた? これは私の故郷で作られたものだ」
「ふむ……君の故郷がどのような所かは知らぬが、まさかこれが君の故郷のものとはな……。
 ――もう、五年も前になるかの。森を散歩しておったワシはそこに落ちておったこの破壊の箱を見つけたのじゃ。
 中身が気になって開けようとしたが、開きやせん。……そんな時、ワイバーンに襲われてしまっての。
 危うく殺されかけてしまったのじゃが、その時に落とした破壊の箱が開き、中から不思議な光が放たれた」
スパーダは顎に手を当てたまま、ほう、と頷く。
ロングビルもその隣で静かに話を聞き、コルベールに至っては子供のように目を輝かせている。
「その光は一瞬にしてワイバーンを消し去りおった。それだけではない。
 箱の周囲、そう……およそ30メイル四方を焦土へと変えてしまったのじゃよ……」
話を聞いていたロングビルとコルベールが青ざめた表情でパンドラを見つめる。
「ワシはその箱がとんでもない力を持ったマジックアイテムだと判断してな、
 それで破壊の箱≠ニ名づけて悪用されぬように今まで保管しておったのじゃ」
「……運が良かったな、オスマン。お前が拾った時のこいつは豪く機嫌が良くなっていたようだ」
パンドラをトントンッ、と軽く叩くスパーダ。
「こいつが開けられた時にもしもこいつの真後ろにいなければお前も消し炭になっていただろう」
「……おっかないことを言わんでくれ」
ゾクリと震え上がるオスマン。
実を言うと、パンドラは兵器であると同時に自意識や己の自我を持たない悪魔でもあるのだ。
形態を変化させて攻撃を行うことでパンドラのテンションを上げてやることで内包された魔力が膨れ上がり、
それを箱の形態で開けることで一気に解放するのだ。
「じゃが、良かったの。君が使う前に彼がこうして教えてくれてな」
にっこりと笑うオスマンの視線がロングビルへと向けられる。

77 :The Legendry Dark Zero 10:2011/10/13(木) 22:41:27.91 ID:32d+8T5F
ロングビルは微かに顔を顰めていた。
「のう……ミス・ロングビル。いや、土くれのフーケ≠諱v
一瞬、重々しい口調となったオスマンの口から出てきた名にロングビルが驚愕の表情を浮かべた。
「ああ、心配せんで良いよ。君を宮廷に突き出す気はないし、そもそもフーケ≠ヘ
 彼女達の手で倒されたのじゃからな」
咄嗟に身構えるロングビルをなだめ、たった今浮かべていた厳しい顔つきを一変、
満面の笑みを浮かべているオスマンであるがどこか油断のない表情である。
スパーダもその姿に感嘆とする。ただの飄々とした老人ではなかった、ということだ。
「ホッホッ、これでも嘘つきの生徒達を何百人と見てきているんじゃ。
 あの報告をおかしいと思わぬ教師ばかりで本当に困ったもんじゃよ……。
 あ、ここにいるコルベール君も気づいていたでな」
未だ驚いたままのロングビルから視線を外さぬまま豊かな己の髭を撫でながら言葉を続けるオスマン。
隣にいるコルベールがコホン、と軽く咳払いをする。
「……どの道、君は年貢の納め時だったわけだ。残念だったな」
放心状態のロングビルの肩をポン、と叩くスパーダ。
しかし、オスマンやコルベールがあの報告を怪しんでいたとは中々に良い洞察力をしているようだ。
「ところでオスマン。彼女はどこで秘書として雇った?」
「ああ、彼女は街の居酒屋で給仕をしておったのじゃ。そこでワシのこの手がついつい、
 尻を撫でてしまってな。それでも怒らないので秘書にならないか、と言ってしまった」
照れたように話すオスマンに、コルベールは呆れたような表情で溜め息をつく。
ロングビルの眉がピクピクと痙攣している。
「おまけに美人じゃし、魔法も使えるというもんでなぁ」
「このエロジジイ……」
冷たい視線を送るコルベールがぼそりと、そんなことを呟くのが聞こえた。
「じゃがしかし、君がフーケだと感づいたのは本当に朝の報告の時なのじゃよ」
「ならば何故、あの時に言及しなかった?」
「ホッホッ、君のことじゃ。君じゃって彼女の正体には気づいていたのじゃろう?
 君ならば彼女を上手く説得でもしてくれると思っての。何より、君は公明正大じゃからな。
 コルベール君も上手い具合に合わせてくれた」
「いやぁ……私はその……」
ポリポリと頬を指で掻くコルベール。
苦笑し、腕を組むスパーダは大きく溜め息を吐く。
「食えない男だな、賢者<Iスマン」

78 :The Legendry Dark Zero 10:2011/10/13(木) 22:46:46.54 ID:32d+8T5F
スパーダが口にしたその言葉に一瞬、呆気にとられたオスマン。
「……何じゃ? 賢者≠ニは」
「表面上は飄々としていて、その裏では油断がない老獪さを発揮している。
 お前に相応しい二つ名だ。私からお前にその二つ名を送ろう」
「別に構わんよ。ワシはただのしがない老いぼれ。魔法学院の長にすぎん」
と、言いつつ内心は嬉しそうだ。
「……さて、ミス・ロングビル。ワシは君がこれ以上、盗賊として汚れ仕事に
 手を染める気がないのなら、フーケとして宮廷に突き出す気は
 ないんじゃが……どうするかの?」
ロングビルへと顔を向けたオスマンはそう提案する。
俯く彼女は表情を曇らせている。
「君さえ良ければ、このまま秘書として働き続ける気はないかね?」
オスマンは真剣に、一切の下心を抱かずにロングビルに持ちかける。
「君にだって、大切な人はおるのじゃろう? このままフーケとして
 手を汚し続ければ、いずれは捕まる。そうしたら、その大切な人を守ることもできなくなってしまうぞ?」
やはり彼も分かっていたようだ。彼女が自分の大切な人のために手を汚し続けていることを。
「もちろん、給金も倍は出させてもらうよ。君の大切な人のためにお金が必要じゃったから
 盗賊に身をやつしていたんじゃからな」
「三倍よ」
キッ、とオスマンを睨むように顔を上げるロングビル。
「あなたにこれからも色々とセクハラされるんだもの。それくらいは貰わないと割が合わないわ。
 それだったら、ロングビルとしてここに残らせてもらう」
「……うむ。いいとも、いいとも。君が盗賊から足を洗ってくれるのならそれくらいはどうにでもなるわい。
 これからもよろしくな、ミス・ロングビル」
ロングビルはフンッ、と鼻息を立ててそっぽを向くとそのまま学院長室を後にしていた。


「さて……この破壊の箱なんじゃが……」
オスマンが机の上に置かれたままのパンドラをじっと睨みつける。
「君の故郷のものであるなら、君が持つのが筋じゃろう。それに君ならば
 決して悪用もせぬようじゃしな」
「そうか。では、ありがたく私が預からせてもらうことにしよう。
 ……ところで、宝物庫にはこいつ以外に何か保管していたりするのか? できれば、中を見せてもらいたい」
それからスパーダとオスマン、コルベールは修繕が途中の宝物庫へと移動する。
宝物庫にはガラクタにしか見えないものから宮廷から預かったものらしい所蔵品がいっぱいだ。スパーダも見たことがない品々ばかりが目につく。
これではパンドラがなくとも、ロングビルに狙われてもおかしくはなかっただろう。

79 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/13(木) 22:46:54.97 ID:bD8AYFbc
しぇん

80 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/13(木) 22:48:18.79 ID:dP7Z69jT
          ∧无∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
        /( ´Д` )  < こいつは ヤクいぜ!
     ⊂/\__〕 ヽ   \__________
      /丶2    |Σノ
      / //7ゝ〇 ノ\  キキーーーーー
/   (_///⌒γノ/___)
 /  ///  ///ノ
//  |/  ///
/ / /  //
 // V ノ
原作ではスパーダ乗ってるんだよねって事で支援

81 :The Legendry Dark Zero 10:2011/10/13(木) 22:52:34.43 ID:32d+8T5F
「ん……?」
そんな中、スパーダが目についたものがあった。
スパーダは宝物庫の忠臣に堂々と置かれていたそれ≠ヨと近づき、間近から眺める。
「おお、それはひと月ほど前にアカデミーから預けられたものでな」
オスマンが言い、スパーダはその獅子の頭の面を付け、頭上に巨大な砂時計を掲げている
2メイルほどの大きさをした男性の黄金像をじっと眺めていた。
「私らも一度、それを調べてみたのだが……さっぱりなのだよ」
コルベールも後頭部を掻いて困ったような苦笑を浮かべる。
スパーダはその黄金像に手を触れてみる。

『我は時の傍観者なり』

突然、威厳に満ちた男性の声がその黄金像より響きだし、
オスマンとコルベールがビクリと一瞬、肩を竦ませて驚いていた。
その声は耳に届くのではなく、頭の中に直接聞こえてくるようなものだ。
(……まさかこいつまであったとは……)
スパーダは驚きに顔を僅かに顰め、その黄金像を眺めていた。

『我に魔族の血を捧げよ。さすれば、我の記憶、古の力と知識を授けん』

「ははっ……こんなことを言ってきても、何をどうすれば良いのか分からないんでね……。
 恐らく、この像に何かを捧げるのだろうけど……」
「なら、使い方を教えようか」
スパーダが黄金像に突き出した掌に光が集まると、その上に人の頭ほどの大きさをした
薄っすらと赤く輝き、オーラを宿した丸い晶石が乗っていた。
オスマンとコルベールは目を見開いて驚く。
スパーダは黄金像にその晶石を差し出すと、晶石は黄金像の掲げる砂時計の中へと吸い込まれていく。
僅かな沈黙を置き、獅子の瞳が薄っすらと赤く光りだした。

『汝、魔族の血を捧げし者よ。我に何を望む』

黄金像から再び威厳に満ちた声が響いてくる。
コルベールが「おおっ……!」と驚き、目を輝かせていた。
「バイタルスターを二つ頼む。二つとも、魔力の純度は並でな」
スパーダがそう言うと、砂時計の中で不規則に回っている光の粒の動きが激しくなり、
やがて二つの小さな緑色の光が出てきて、スパーダはそれを掴む。

『汝、魔族の血を捧げし者よ。癒しの力の欠片を受け取るが良い』

スパーダの手の上には、ちょうど手の中に納まる程度の大きさをした緑色に光る星の形をした石が二つ乗っていた。

82 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/13(木) 22:55:29.76 ID:bD8AYFbc
しぇn

83 :The Legendry Dark Zero 10:2011/10/13(木) 22:57:19.08 ID:32d+8T5F
「これは……一体?」
コルベールはズレかけた眼鏡を直しながら、スパーダが手にする二つの石を見つめていた。
オスマンも「ほう……」と嘆息を吐いている。
「バイタルスター。お前達で言う水の魔法の秘薬みたいなものだ」
それだけを言うと、バイタルスターを懐に押し込む。
「しかし、この像は何なのかね? そのような秘薬をこうもあっさり作ってしまうとは」
「時空神像≠セ。本来は時の傍観者と呼ばれ、世界で起きたありとあらゆる出来事を記憶しているという。
 私の故郷やフォルトゥナでもよく見かけた」
オスマンの問いに、時空神像を眺めながら答えるスパーダ。
「ほう……何と。これも君の故郷とやらで作られたものなのかの?」
「いや、違う。それはさすがの私にも分からん」
しかし、まさかこんな所で時空神像とお目にかかるとは思っていなかった。
こいつはスパーダが悪魔として誕生するより遥か昔から存在しているとされているようだが、いつ頃からなのかは分からない。
分かるのは、魔界や人間界に数百、数千を超える無数の分身を放つことで
ありとあらゆる歴史や出来事などを見届けて記憶し、共有しているということだけだ。
そして、こいつに魔力を宿した血を捧げることで膨大なその知識を分けてもらったり、
神像が得た知識によって自ら、今のような次元錬成を行って様々な道具を作ったりするのだ。
スパーダも魔界にいた頃はもちろん、人間界で活動していた時にも何度もこいつの世話になっている。
だが、よもやこの異世界にまで分身を放っていたとは……よほど知識欲が旺盛らしい。
まあ、それはそれで便利だから良いのだが。

「オスマン。こいつも私に預からせてもらえるか?」
「……うむ。どうやらこれを使えるのは君だけらしいしの。良かろう」
「ですが、どこへ置くのです?」
コルベールが問うと、スパーダは「ミス・ヴァリエールの部屋のすぐ近くに置いてくれれば良い」と答えていた。

「ところでミスタ・スパーダ。君の左手を見せてはくれぬかの?」
宝物庫を出ると、オスマンがそう言ってきたので手袋を外して左手の甲を見せる。
そこには使い魔の契約の証であるルーンが刻まれている。
オスマンはその手を掴み、ルーンをじっと見つめる。コルベールも同様にだ。
「君のこのルーンなのじゃがな……」
「ガンダールヴ≠ニかいう奴だな?」
オスマンらが言う前にスパーダが口にしたので、二人とも驚いた。

84 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/13(木) 23:00:29.56 ID:bD8AYFbc
しぇん

85 :The Legendry Dark Zero 10:2011/10/13(木) 23:01:34.46 ID:32d+8T5F
図書館で書物を読み漁っていた時に、偶々このルーンの詳細について
載っている本を見つけたので既に情報は得ている。
「何でもガンダールヴは始祖ブリミルとかいう奴と共にいた伝説の使い魔とかいうもので、
 ありとあらゆる武器を使いこなしていた。その力は一人で一国の軍隊に匹敵するという話だな」
「そ、その通りじゃ」
「それで、お前達はミス・ヴァリエールが虚無≠フメイジなのかどうかが分からない。
 そういうことだな?」
オスマンとコルベールは強く頷く。
「……まあ、私はそんな話も力も興味はない。これは単なる彼女との
 パートナーである証なだけだ。それ以上でもそれ以下でもない。
それに彼女が虚無の使い手かなど、どうでも良いことだろう? 彼女は彼女だ」
手袋を付け直し、その場を立ち去ろうとするスパーダをコルベールが呼び止めた。
「ああ、スパーダ君。君は剣を使えるのだよね? 剣を握ったりした時、何か体に変化とかは無かったかね?」
「知らんな」
軽くあしらい、さっさと立ち去ろうとするのを今度はオスマンが呼び止める。
「ミスタ・スパーダ。ワシらもミス・ヴァリエールが虚無の使い手であるかどうかを調べる。
 だから、これからも彼女のことをよろしく頼む」
「ああ、そうさせてもらおう」


その日の夜、アルヴィーズの食堂の二階のホールではフリッグの舞踏会が開かれていた。
優雅な音楽と共に行われる祝賀会には着飾った生徒や教師達が豪華な料理が盛られたテーブルの周りで歓談をしている。
綺麗なドレスに身を包んだキュルケはたくさんの男生徒達に囲まれて楽しそうにしている。
黒いパーティドレスを着たタバサはテーブルの上の料理を相手に一生懸命、格闘を続けていた。
異世界の弟子、第一号のギーシュは気障ったらしく薔薇を手にしながら女子生徒達に囲まれて
デレデレしていたが、モンモランシーが近くにやってきてシバかれていた。
それぞれが楽しくパーティを満喫する中、コートを脱いで会場を訪れたスパーダは多くの女子生徒達から
「ぜひわたしと踊ってください!」などと申し入れを受け続けていたが、その悉くを軽くあしらっていた。
バルコニーの手すりに寄り掛かって一人、不貞腐れてヤケ酒を呷っていた
ロングビルの元へ来ると、その隣でワインを啜る。

86 :The Legendry Dark Zero 10:2011/10/13(木) 23:06:29.45 ID:32d+8T5F
「まったく、これで盗賊家業もできなくなっちゃたわ……」
彼女もまた綺麗なパーティドレスに身を包んではいたものの、
酔っているのかその口から出てくるのは愚痴ばかり。
「別に良いだろう。違う仕事をすれば済むだけのことだ。
 それにあれ以上、盗賊として手を汚していれば確実に君は終わっていたぞ。
 宮廷に突き出されていれば、極刑は免れなかっただろうな。オスマンには感謝すべきだ」
「余計なお世話よ……」
ぐいっとグラスの中のワインを飲み干し、持ってきたのであろうワインボトルから
新たなワインをグラスに注ぐ。
「それに、君の大切な人も悲しむだろう」
ロングビルはグラスを手にしたまま黙り込み、俯いていた。
「ねぇ、あなたも貴族としての地位を捨てたのよね?」
「まあ、そうなるな。理由は答えんぞ。昼間の君と同じように」
昼間、キュルケが空気も読めずに彼女を問い詰めようとしたのを自分が止めた。
フッ、とロングビルは自嘲の笑みを浮かべていた。
「……私は四年前まで、アルビオンの貴族だったわ。
 私の実家は地方の太守を務めていてアルビオンの大公家に忠誠を誓っていてね、父は大公の直臣だった。
 大公はアルビオンの国王から以前より妾にしていた夫人とその娘を追放するように命令されていたわ。
 もちろん、それを拒否していた大公は投獄されて殺された……。
 でも、私の実家でその二人を匿ってあげていたのよ」
哀しそうに語りだすロングビルにスパーダは黙ったまま話を聞き続ける。
「ところがその国王はとてもしつこくてね、私の実家の領地にまで軍を向かわせて
 隠れ家を虱潰しに探し出して、夫人を殺したのよ」
憎々しげに言葉を吐き出し、唇を噛むロングビル。
「私は何とか娘の方を助けることはできたけど、二人を匿っていたことから実家は取り潰し……。
 父も大公と同じ運命……」
「そこまでするか」
スパーダもそのアルビオンの王の行為に顔を顰める。
「色々事情があるのよ。……まあ、それはいいわ。
 私はその娘と王軍が攻めてきた影響で孤児になってしまった子供達を
 小さな村へと匿った。それから私はその子達に生活費を稼ぐために盗賊に身をやつした……そういうことよ」
ワインを一気に呷ると、また新たにワインをグラスに注ぐ。

87 :The Legendry Dark Zero 10:2011/10/13(木) 23:11:34.61 ID:32d+8T5F
「私は貴族や王族が嫌い。だから、盗みの対象もあいつらだけだった。
 貴族の、メイジの魔力の象徴である、マジックアイテムとかね」
「しかし、君もまた貴族であり、メイジだ」
貴族や王族が嫌い。そう言っているということは彼女は自分自身も嫌いということを意味している。
たとえ貴族としての権威を失おうと、メイジであることには変わりないのだから。
「……そうね。矛盾してるわよね」
「……しかし、良いのか? そんなことを私に話したりして」
「何でかしらね……こんなことをベラベラ話すなんて。酔ってるのかしら」
ロングビルはまた自嘲の笑みを浮かべ、ワインを一口啜る。
「でも……これからどうしたものかしら。盗賊稼業ができなくなった以上、
 秘書としての給金だけじゃとてもあの子達を養えないわ」
「そういえば、フーケ≠フ首にかけられていた賞金だが30000エキューだそうだ」
「……そんな自分の首にかけられてた金なんて、いくら私でも欲しくないわ。
 あの子達にも申し訳が立たない。全部、あなたにあげるわよ」
ちなみに本来、土くれのフーケにかけられていた賞金は40000エキューであったそうだが、
それはあくまで生きたまま宮廷に差し出した場合のことだ。
自分が使役するドッペルゲンガーをフーケに仕立てて殺したということになっているため、減ってしまっている。
貴族達は自らの手でフーケを始末したかったのだろう。それだけ彼女は恨まれていたというわけだ。
しかし、それでもその賞金は下級貴族でさえ稼いで所有できるような額ではなく、
広大な土地付きの城を買ってもまだ半分以上残るらしい。
このハルケギニアで活動するに当たっては充分すぎる資金だ。
「……だったらなおさら、君に合った別の仕事を探すべきだな」
「何があるのよ。……盗賊以外に」
「君は土系統のトライアングルメイジで、戦いにも慣れているからな。
 ……そうだな、トレジャーハンターなどどうだ? 盗賊から転職するには自然だと思うが。
 誰にも恨まれる心配もないしな」
「トレジャーハンター……ね」
何か思う所があるのか、妙に納得した様子で頷く。
「ま、考えとくわ」

88 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/13(木) 23:12:55.78 ID:b4AQ0PwH
支援

89 :The Legendry Dark Zero 10:2011/10/13(木) 23:15:19.79 ID:32d+8T5F
「ヴァリエール公爵が息女、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール嬢のおな〜〜〜り〜〜〜!」
突然、会場の入り口で控えていた呼び出しの衛士が大きな声で告げていた。
ちらりとスパーダはそちらを振り向くと、そこには純白のパーティドレスに身を包んだルイズが姿を見せていた。
長い桃色の髪をバレッタでまとめ、肘まで届く白い手袋が彼女の高貴さを演出し、胸元の開いたドレスがつくりの
小さな顔を、宝石のように輝かせている。
主役が全員揃ったことを確認した楽士達が小さく、流れるように音楽を奏で始めると貴族達は
男女一組となって優雅に踊りだす。
彼女の周りにその姿と美貌に驚いた、今までゼロのルイズ≠ネどと馬鹿にしていた男生徒達が群がり、
盛んにダンスを申し込んでくるが、どの誘いも受けはしない。
「行ってあげたら? パートナーなんでしょう」
「君はどうする?」
「別に良いわよ。楽しく踊る気なんてないし」
ロングビルはワインを呷り、さらに顔を赤く染めていく。
スパーダは軽く息をつくと手すりにグラスを置き、こちらに気づいて歩み寄ってくるルイズの方を見やった。
「楽しんでるみたいね」
「まあ、それなりにな。君は踊らんのか?」
「相手がいないのよ」
「もったいないことをしたな」
これくらい言えば、少しは癇癪やら反論をしたりするはずだがルイズは黙ったままだ。
そして、そっと手を差し出す。顔はそっぽを向いたままだ。
「あたしと、踊ってもらえる? か、勘違いしないでよ。
 パートナーと踊ってあげるのは当然のことよ」
「別に構わん。君が望むなら」

153サントのルイズに対し、190サントに近い長身のスパーダとはどうにも踊り難かったが、
そこは互いのテクニックと身体能力で何とか踊りを続けていた。
「あ、ありがとう……ね」
「ん?」
突然、そんなことを呟きだしたルイズにスパーダは小首を傾げる。
「あなたのおかげで……あたし、自信がついたわ」
「私は別に何もしていない」
「あたしね、あれから部屋で試してみたの。
 そうしたら、簡単なコモンマジックなら使えるようになっていたわ」
「そうか。それはおめでとう」
淡々としているが、しっかりルイズのことを賞賛してくれているスパーダに、
ルイズは嬉しそうに、そして恥ずかしそうな表情を浮かべていた。
「……でも、あたしって何の系統なのかしら。
 あんな爆発を起こす魔法なんて、聞いたことがないわ」
「さてな。だが、はっきりと言えるのはそれは君自身の個性であり、君だけの力だ。
 これからも、それを育んでいけば良い」
「……そうね。あなたも、協力してくれる?」
スパーダはこくりと頷き、そして笑っていた。
ルイズも照れくさそうに笑いながら、彼との踊りを楽しんでいた。

※今回はこれでお終いです。

90 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/13(木) 23:17:43.43 ID:bD8AYFbc


91 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/13(木) 23:18:08.56 ID:W0oWIysU
乙でした

92 : 忍法帖【Lv=18,xxxPT】 :2011/10/14(金) 00:24:29.39 ID:W4ga/9ze
乙です!

93 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/14(金) 06:30:15.04 ID:5gCn/YK7
えー、少ししたら小ネタ、「一撃必殺の使い魔」を投下します。

94 :一撃必殺の使い魔:2011/10/14(金) 06:32:38.28 ID:5gCn/YK7
「…アンタ、誰?」
「私かね?…そうだな、強いて言うなら…正義の味方だ」

私がサモン・サーヴァントで呼び出した、使い魔になるはずのそいつはそう答えた。
正義の味方。
口に出して言うのも陳腐な、馬鹿馬鹿しい台詞だ。だが、彼の雰囲気はその言葉に充分な説得力を与えるだけの力を持っていた。
タイツに覆われた、見るからに強力そうな鍛え抜かれた体。聞く者に安らぎをもたらす落ち着いた声。
だから、私は、彼の言う事を信じた。それは他の皆も同じだったらしい。
それにしても腰に巻いた妙に大きなベルトが異彩を放つ。あれは、何やら曰くのある品なのだろうか?

「すげぇ…正義の味方なんて初めて見た…」
「大当たりをひいたな…羨ましい…」

彼を見て、そんな囁きがあちこちから漏れた。それを聞いたら、普段の私なら得意の絶頂になるところだったが…不安があった。
正義の味方といえば、何かしら大きな使命を背負っているはず。果たして、そんな存在が使い魔になってくれるのだろうか?
そのような不安をよそに、彼は当然の疑問を口にした。

「さて、状況が良く分からないのだが…私は何故こんな所に?」
「それは…えぇと、どう言えば良いのかしらね…」

「ふむ、私が説明しましょう。ミス・ヴァリエール、構わないね?」
「はい、お願いします。ミスタ・コルベール」

幸いにも、何から話したものかと悩む私に代わって、コルベール先生が上手く事情を説明してくれた。
それが功を奏したのだろうか、

「ふむ、私が使い魔にね…信じがたい話だが、まあいいだろう。ルイズ君、その話、引き受けた」
「え…良いの?でも、正義の味方なら、なにか使命があるんじゃ…」
「フ… 目の前に困っている少女がいるのに救いの手を伸ばさぬようでは正義の味方は名乗れんよ」

意外なほどあっさりと彼は承諾した。
そして、皆の羨望の視線の中、コンタラクト・サーヴァントを成功させて、晴れて彼は私の使い魔となった。

「…ところで、貴方、正義の味方というからには何か得意技があるの?」
「得意技というか、必殺技ならある」
「…是非、見たいわ。見せてもらえるかしら」
「こらこら、こういうものは見世物ではないのだが」
「ええ〜、お願い。見せて?」

「そうだ、俺も見たい」
「私も私も!」
「後学のために、是非」

私の懇願に、他の皆が同調した。先生も、立場上口に出してこそいないが好奇心を隠そうともせずにじっとこっちを見ている。
彼はといえば、それを黙ってしばらく見ていたが…やがて、笑った。

「フ…そこまで言われては、仕方がないか…ゆくぞ必殺!ハラワタボンバー!」


その日、多くの生徒達が夕食に手を付けず殆ど残したという。

95 :一撃必殺の使い魔:2011/10/14(金) 06:37:00.86 ID:5gCn/YK7
というわけで、今は亡きFRに載っていた「あなうめくん」より「ハラワタマン」でした。
ハラワタボンバーは文字通り(自分の)臓物をブチ撒けろ!な必殺技で当然死ぬ(自分が)
こーいう名前出した瞬間にネタバレするようなキャラはオチまでどうもってくかが苦労する所でもあり、楽しい所。
ハラワタ繋がりでエロゲ「はちゅかの」の主人公…も一瞬考えたが劣化才人にしかなりそうもないので瞬時にボツ。
まーあだ名がハラワタって点で連想しただけだし仕方ない。

96 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/14(金) 13:42:46.22 ID:cy7lVUYr
ジェノサイドキングデーモンの必殺技『炸裂!五臓六腑』を思い出した

97 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/14(金) 14:36:07.24 ID:FlbEwzjF
キャプテンサワダとか冥王ジェダとか

98 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/14(金) 15:01:44.91 ID:wchflUoI
スパーダの人、乙でした。

まさか時空神像が出て来るとは。でも、これで買い物もできるし、
色々と困らないかもね。

99 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/14(金) 17:49:19.07 ID:JbDbdlOw
装甲悪鬼村正の正宗さんがいればハラワタボンバーしても大丈夫だ

100 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/14(金) 18:35:00.19 ID:cy7lVUYr
フーケの賞金額が4万エキューか
ド・オルニエール領の税収の3倍以上とは破格だね

101 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/14(金) 18:55:06.57 ID:2AU+pvEi
王都庶民の年収は、200エキュー前後といったところだし
庶民の年収200年分とは超絶に破格だな
一生働く必要などなくなるほどの大金だ

102 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/14(金) 19:03:22.49 ID:2AU+pvEi
1500エキューあれば立派な庭付きの屋敷が買える(ルイズ談)
もしくは一回土くれを斬っただけでポックリ逝くようなナマクラ大剣が買える

とりあえず屋敷が買えるものとすると、40000エキューなら立派な庭付きの屋敷が26、7件は建てられるわけだ
ちょっとした街くらいなら丸ごと買い取れそうな感じ
おマチさん遠慮なんかしないで受け取っておけばもうガキどもが成人するまでくらいは安泰だろうし無理して稼ぐ必要なくなるんじゃ

103 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/14(金) 19:04:13.27 ID:Fld7UHyD
2000エキューで、立派な家と森付きの庭が買えるんだったか。

104 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/14(金) 19:08:48.44 ID:wchflUoI
ちなみに元素の兄弟に才人を暗殺するための依頼料が14万。

105 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/14(金) 19:14:09.97 ID:2AU+pvEi
あ、2000エキューでしたね、ゴメンなさい
すると森付き庭有りの屋敷が20件立つのですな

シュヴァリエの年金が500エキュー(平民四人家族が不自由なく暮らせる額。領地を持たない下級貴族の収入額)だから、
シュヴァリエの年収40年分ですな
シュヴァリエが引退まで働いて得られる総額くらいの額の賞金首を捕まえてシュヴァリエに叙勲ってのは妥当なのかどうか

106 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/14(金) 19:18:49.45 ID:2AU+pvEi
でもジェシカは6日で160エキューくらいチップ稼いでたから、
あのペースだと一年間で10000エキュー前後くらい稼げるってことに…
シュヴァリエの年金20年分を一年で稼ぎ出すとはw

107 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/14(金) 19:23:11.24 ID:wYncf3XW
おマチさんも酒場でそのくらい稼げる才能があれば盗賊やるまでもなかったな

108 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/14(金) 19:42:54.55 ID:Fld7UHyD
魅惑の妖精亭で魔法のビスチェ着た女の子が、一日で稼ぎすぎて実家に帰っちゃったって話もあったな。

109 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/14(金) 19:51:41.77 ID:eSHKshQa
>106
いいんじゃねえの
将校より稼いだ高級娼婦やホステスの話って結構多いし

110 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/14(金) 20:18:32.15 ID:+u8b3rMT
>>106
一年続いても毎日別の客が来たりチップはずんだりする余裕もないだろw

111 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/14(金) 20:28:31.39 ID:wchflUoI
そういえば、この話のシエスタは1/8が悪魔ということは、自動的に
いとこのジェシカも悪魔ということになるのか?

112 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/15(土) 00:00:13.25 ID:cz22ZHjG
>>110
なぜかチップレースが年中行事だと勘違いされるケースが多いんだよな

113 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/15(土) 00:15:37.38 ID:cz22ZHjG
おっと、年中行事だと意味が違うな
年中行われる行事だった

114 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/15(土) 04:51:38.74 ID:/SEwsbVV
避難所のH男さんの首には五万エキューかかってたが、やったことが要人暗殺数件に破壊工作だから仕方ないと思える
大々的に建国したと思ったら数日のうちに国のトップ数人が暗殺されて国家機能が停止したでござる、だから妥当な値段だろうw

115 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/15(土) 10:59:41.98 ID:HgBDj9J3
40000は「盗んだマジックアイテム込みの脅威」でついたんじゃないかと思ってる。
多数のマジックアイテムを装備した30mゴーレムの使い手なら過大評価とは言えないんじゃないかな。

116 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/15(土) 12:24:43.66 ID:CjqaSG3X
てか、そこまで高い賞金つくほど稼いでいたなら
ガキどもの一生分の生活費なんか既に余裕で賄えると思うけど
貴族への復讐のためか、何か他に大量の借金でもあったのか

117 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/15(土) 12:32:31.31 ID:wq8+8csS
我々貴族のプライドが盗賊ごときに! とか あんなものを持っていたのがもしばれたら私は破滅だ
ってのも賞金の上乗せになってんじゃねーのかな

118 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/15(土) 12:32:49.87 ID:D1y6mqdh
盗んだ宝物も買い手がつかなければ金には出来ないし、買い手がついても盗品だから足元を見られて買い叩かれてしまうんじゃないか

119 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/15(土) 13:56:02.73 ID:wq8+8csS
裏には裏のルートがあるってばっちゃが言ってた

120 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/15(土) 14:38:22.83 ID:Ujfg6W4u
ティファニアにはおマチさんや子どもたちと一緒に逆召喚されてもらったらいいんじゃね。
召喚先の安全は保証できないけど。

121 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/15(土) 18:25:45.51 ID:5Tg8iU+V
ダクソってファンタジーだし不死の設定も面白いんだけど主人公や敵は喋らないしNPCはパッとしないから話作りづらいんだよなあ
だれか無口系主人公で上手く書いてはくれないだろうか

122 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/15(土) 18:47:56.96 ID:QyJfBd4/
敵だけ呼んで敵の描写だけでいいんじゃない

123 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/15(土) 19:32:19.46 ID:NsTRAw/b
ソラールさんが例のポーズで降臨する所を幻視した

124 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/15(土) 20:06:52.78 ID:ZTmy6P0E
ソラールさんマジヒーロー

125 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/15(土) 22:50:33.16 ID:SvE+qGMs
ルイズの召喚でダークソウルの世界と混じりあっていくハルケギニア


126 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/15(土) 23:58:01.01 ID:IaTuBZ58
何故か全員太陽賛美

127 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/16(日) 00:23:24.53 ID:h4eAKyVE
ジョゼフ「余のプライドにかけて死んでいただく」

128 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/16(日) 05:12:51.38 ID:S3gs1ws6
ペルソナシリーズはピアスの少年というか無印の主人公だけ召喚されてないんだよな

129 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/16(日) 06:32:23.57 ID:1iCrLKm0
蜘蛛姫を召喚して人間性を捧げるようになるルイズ
後に頭に卵を載せることになる

130 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/16(日) 12:10:49.11 ID:8komoTvg
>>121
無口系だと魔王伝が該当するな

131 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/16(日) 13:12:58.66 ID:Lc2Xn2/d
“頭に何やら乗せた使い魔”か。

「こどものおもちゃ」のおっかさんだな。あと、落語の「頭が池」即ち毒三下。

132 :ウルトラ5番目の使い魔  ◆213pT8BiCc :2011/10/16(日) 13:40:08.65 ID:J1C74EZO
皆さんこんにちは。先に予約等なければウルトラ5番目の使い魔、64話投稿開始します。
さるさん回避のために10分後、13:50にはじめますので、よろしくお願いいたします。

133 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/16(日) 13:43:29.20 ID:tVMI6oqj
頭に何やら乗せた使い魔

http://91676035.at.webry.info/200908/article_12.html

134 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/16(日) 13:43:44.45 ID:zD3MryAz
「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」見に行ってきた
もしシーザーがあの例の薬持った状態で召喚されたらどうなるんだろ…
シルフィはもとよりサラマンダーやジャイアントモールも並の動物より頭よさそうだし
ルイズよりもエレオノールやちぃ姉さまが召喚した方が話的には面白いかな 
ただちぃ姉さまの使い魔になったら「リンク」とか「モンキー・シャイン」みたいな話になってしまいそうだ。


135 :ウルトラ5番目の使い魔 64話 (1/10) ◆213pT8BiCc :2011/10/16(日) 13:52:07.65 ID:J1C74EZO
 第六十四話
 激突! 東方号vs戦艦大和 (前編)
 
 すくらっぷ幽霊船 バラックシップ
 軍艦ロボット アイアンロックス 登場!
 
 
 超々ジュラルミンの翼に、真っ赤な日の丸を輝かせて飛ぶ零式艦上戦闘機。その昔、ゼロ戦という略称でありながらも
勇ましい二つ名を冠するこの戦闘機は、無敵の称号と共に太平洋の空の王者として君臨した。
 それは半世紀以上前の過去の栄光。だが、数奇な運命はゼロ戦を再び戦いの空へと蘇らせた。
 才人の手によってハルケギニアの平和を守る翼となったゼロ戦。
 しかし、運命の女神……いや、悪魔はさらにとてつもない亡霊を過去から蘇らせた。
「戦艦……長門! それに、扶桑に比叡! うそだろ、ビスマルクまでいやがる」
 才人は、まるで自らが過去にタイムスリップしてしまったかのような感覚に襲われた。
 かつて、第二次世界大戦で沈没した軍艦を集合、合成した超巨大戦艦。いや、動く要塞島というべきそれは、
鈍い金属音を死神の歌声のように響かせ、湖面を這うように進みながら火焔とともに巨弾を吐き出し続けている。
 才人は震える手でGUYSメモリーディスプレイを操作した。該当は一件、ドキュメントUGMにあるすくらっぷ幽霊船
バラックシップ。ある国が作ったコンピューター制御の無人貨物船クィーンズ号が事故にあって沈没し、そのショックで
自我を持ってしまったコンピューターが、積荷であったMK合金の磁力で沈没船や航行中の船舶を吸収して船体を
再生させたロボット怪獣の一種。
 もちろん以前のバラックシップとは形も全然違い、大きさもかつての五倍はゆうにある。
 才人は年頃の少年らしく、小さな頃からアニメのロボットのおもちゃなどと並んで戦艦のプラモデルをよく作ってきた。
なかには壊れたり作り損ねたりしたプラモを合体させて、自分のオリジナルの船を製作して遊んだりしたが、眼下の
それは子供の遊びをはるかに巨大かつ凶悪にしたような禍々しい存在感を持って、美しい湖水の上に聳え立っている。
 一隻ずつ、知っている軍艦の名前をつぶやく才人。それを聞きつけたルイズも、才人から眼下の鉄の城の正体を
聞き及ぶと愕然として叫んだ。
「ええっ! あれ全部、あんたの世界の船だっていうの」
「ああ、おれの世界で昔起こった戦争で沈んだ戦艦……いや、巡洋艦や空母もいやがるか。そんなのが何十隻も
合体してやがる」
 風防ごしに見える怪物の容姿は、朝日が高く昇っていくにつれて詳細になっていった。
 全長は水面に浮いている分だけでも六百メートル。内部のほうは圧力でつぶれているのか元の形状を判別することは
できないが、外殻に無数に張り付いている艦船はどれも巨大な砲塔を振りたてた戦艦や巡洋艦ばかりで、盾にするように
数隻の空母の姿もある。大小合わせて、砲門の総数は三百門は下るまい。
 すでに確認したもののほかにも、物見やぐらのような長大な艦橋を持つ戦艦は『霧島』と『山城』。三連装砲塔を
三基備えた無骨な外観を持つドイツ戦艦『シャルンホルスト』。巡洋艦は日本の『妙高』級と『利根』型くらいしか
わからないけど、左舷に小さな艦橋を持つ巨大空母は日本の『赤城』、その反対側にある巨大な艦橋と煙突を
持つ空母は同艦と並び称されたアメリカの『サラトガ』に間違いない。
「しっかし、『ビスマルク』が、『フッド』と『プリンス・オブ・ウェールズ』に仲良く並んでるのは、ある意味壮観な眺めだな」
「は? ウェールズ陛下がどうしたっての」
「いや、そういう名前の戦艦があったんだよ。だが、ヤプールめ、よりによってなんて怪物を作り上げやがったんだ!」
 これに比べたら超獣などかわいく見える。戦艦とは、航空機には手も足も出ないでくのぼうのように言われることもあるが、
実際には核兵器が登場するまでは地上最強の破壊力を有していた兵器なのである。主砲は数十キロのかなたから
厚さ数メートルの鋼鉄をぶち抜く威力を秘め、自分はその破壊力に耐えられる装甲を持っている。それが数十隻集まったら、
小さな国くらい灰にすることも可能なのだ。
 そのとき、それまで造船所街への艦砲射撃を継続していたバラックシップの砲火がやんだ。そして船体がゆっくりと
旋回し、砲塔が回転して照準が別方向へ向く。才人とルイズは、その方向になにがあるかを見て慄然とした。

136 :ウルトラ5番目の使い魔 64話 (2/10) ◆213pT8BiCc :2011/10/16(日) 13:53:48.07 ID:J1C74EZO
「いけない! オストラント号が狙われてるわよ!」
 遠目にも、ゼロ戦からはラグドリアン湖へと接近してきている東方号の姿が見えている。向こうからもこちらの姿は
見えているはずだが、増速や回避運動をとる気配は無い。いや、見えていてもコルベールやエレオノールには
まだバラックシップは黒い塊か島のようにしか見えず、あれが戦艦だということはわからないのだろう。
「やべえぞ! あんな砲撃をまともに受けたらオストラント号は木っ端微塵だ!」
「ど、どうするのよ! このひこうきでどうにかできないの?」
「馬鹿言え! こいつは爆撃機でも雷撃機でもねえんだ。お前こそ、自慢の虚無呪文で止めてみろ!」
「無理に決まってるでしょうが!」
 二人が無益な言い合いをしているうちにもバラックシップは照準の調整を済ませていく。戦艦で砲の照準をする
測距儀という装置は、遠距離の敵艦を撃つ必要性から艦橋の頂上にある場合が多く、それは三十から四十メートルもの
高さに備え付けられている。当然接近してくる大きな船など丸見えだ。
 街ひとつをほんの十数分で灰燼に帰した破壊力が、たった一隻の木造船に向けられる。結果など、どれほど楽観的な
阿呆が想像したところでひとつしかない。かといって、連絡しようにも無線機などはない。ゼロ戦を捨てて、ルイズの
テレポートで飛ぶにしたって詠唱の時間が……そのとき、才人の頭に出発前にコルベールから言い渡されたことが
思い起こされた。
「そうだ! ルイズ、おれの足元に黒板とチョークがあるだろ。それをとってくれ!」
「えっ! そうか、その手があったわね」
 ルイズもすぐに了解して言われたものを取り出す。これはゼロ戦に元々搭載してあった装備で、日本軍は航空機搭載型の
無線機の性能が悪かったために、これを使って近距離での意思の疎通をおこなっていた。もっとも、慣れたパイロットだと
手信号や機体の動作だけで以心伝心できたというから、当時の日本のパイロットがいかに化け物じみていたかがわかるだろう。
 才人はハルケギニアの字はまだ書けないし、第一操縦桿を握っているからルイズが黒板に文字を書く。しかし、東方号との
距離はまだ十五リーグはある。黒板の文字など見えても到底読めない。だがルイズは東方号に向けて黒板を向け、才人は
頼むから気づいてくれと祈りを込めて、搭載機銃のトリガーを引き絞った。
 
 一方そのころ、ラグドリアン湖方面へと急行しつつあった東方号。こちらでも才人たちの思ったとおり、湖の異変は捉えても
それが具体的になんであるかはわかっていなかった。ただ、猛烈な火力を持つ何者かがそこにいることだけは理解していたので、
その上空で旋回しているゼロ戦を目当てに進んでいる。
 と、そのとき舵を握りながら前方を睨んでいたレイナールが、ゼロ戦の機銃が放たれているのに気づいた。
「コルベール先生、サイトのひこうきの翼が光ってます!」
「そうか、合図だな。ミス・エレオノール、用意のあれを頼む」
 コルベールが要請すると、エレオノールはブリッジにすえつけられていた大きな鏡に向き合った。
「さて、アカデミー特性の目標追尾機能付きの遠見の鏡、早くも本番で実験ね」
 杖を軽く振ると、鏡にこちらに向かって横腹を見せているゼロ戦がくっきりと浮かび上がった。倍率を上げれば、才人と
ルイズの表情も見分けられる。けれどなによりも、これだけ高速で動き回っているゼロ戦を逃すことなく映し続けている
新型のマジックアイテムの威力は、アカデミーのレベルが着実に上がっていることを証明するものだろう。

137 :ウルトラ5番目の使い魔 64話 (3/10) ◆213pT8BiCc :2011/10/16(日) 13:54:48.54 ID:J1C74EZO
 一瞬だけ感慨に浸ったエレオノールは、ルイズがこちらに向かって黒板を向けているのに気づいた。
「うん? なにか書いてあるわね。『ネラワレテイル、ハヤクヨケロ』。なんですって!」
「レイナールくん! 面舵いっぱい、全速回避!」
「り、了解!」
 はじかれたようにレイナールは蛇輪をいっぱいに回し、東方号は右に進路を急変していく。
 その瞬間、ラグドリアン湖に浮かんでいる不気味な黒い島が一瞬真っ赤に染まった。続いて前方の空に、カラスの
大群のような黒点が無数に出現する。砲弾の速さを平均秒速七百メイルとして、着弾まで二十秒。避けられるか!? 
船体を大きく傾け、東方号はプロペラをいっぱいに回して旋回する。船内ではバランスをくずした者が転げ周り、
備品が散乱する。
 網をかけるように砲弾の雨が降り注いでくる。その一発一発が冥府への案内人となる地獄の火車だ。
 二発の砲弾が東方号を挟んですり抜けていった。一瞬遅れて、音速を超える砲弾が生む衝撃波が船体や帆を
震わし、気の弱い者であればこれだけで気絶するような光景だが、さらに何百発もの黒い塊が空間を突き抜けていく。
「耐えろっ!」
 戦場経験があるコルベールや銃士隊の皆も、こんなすさまじい弾雨は味わったことはなかった。
 だが、弾雨の中を東方号はついに一発の命中も経験せずに乗り切った。船体にはかすり傷ひとつなく、エンジンにも
異常はなく回り続けている。けれどコルベールたちはほっとする間もなく、外れた砲弾が森林地帯に着弾して巻き起こった
惨劇を目の当たりにして絶句した。
 森が一瞬にして炎に包まれたかと思うと、木々の姿は幻のように掻き消え、業火とともに周辺の森ごと宙に舞い上げられていく。
 それはあたかも、星の表面が見えざる手によって引き剥がされているようでもあった。破壊などという表現では生易しい、
ついさっきまで森のあった場所には、直径数十メイルのクレーターが無数にこしらえられて、数リーグ四方に渡って生物の
存在し得ない煮えたぎる荒野となっていた。
「なんて破壊力だ……」
 コルベールはそうつぶやくのが精一杯だった。エレオノールは顔を青ざめさせて身じろぎもできず、レイナールは
蛇輪を握ったまま歯をカチカチと震わせている。ブリッジに上がってきて、コルベールに指揮権を渡すように言いに来た
ベアトリスも、腰を抜かせて立つこともできない。
 戦艦一隻の火力は陸兵三個師団に匹敵するという説がある。陸上兵器の重砲の最大口径が一二七ミリから
一五五ミリがせいぜいなのに、戦艦は三十六センチ以上の巨砲を八門から十二門も搭載しているからケタが違う。
その説に従えば、推定四十個師団にも及ぶ火力が東方号一隻に集中したことになる。街に向いていた砲撃は、
距離があったことと街全体を標的にするために照準が散乱していたが、一点に集中した場合に破壊できないものなど
この世にないだろう。
 まったく、回避に成功したのは運がよかったからだと言うしかあるまい。しかし呆然としている余裕はなかった。
ゼロ戦からはまだ狙われているとルイズが必死に訴えてくる。コルベールはレイナールに叫ぶように命じた。
「レイナールくん! 高度を上げるんだ。低空ではいい的になる!」
「あっ、は、はぃぃっ!」
 任務に忠実であろうとすることだけが、レイナールの正気を保たせていた。東方号は速力を維持しながらじわじわと
上昇していき、やがてバラックシップをはるか下方に見下ろせるようになった。

138 :ウルトラ5番目の使い魔 64話 (4/10) ◆213pT8BiCc :2011/10/16(日) 13:55:32.13 ID:J1C74EZO
「高度二千メイル……こ、ここまで来れば」
 これだけ高空に来れば、東方号も向こうからは豆粒くらいにしか見えまい。砲弾そのものは届くだろうけど、
照準を正確に合わせるのは無理だろう。極度の緊張から解放された安堵感から、レイナールはへなへなと
床に腰を下ろし、コルベールもあえてそれをとがめなかった。
「やれやれ、危なかったな。しかし、あんな怪物がラグドリアン湖に侵入していたとは」
「ラグドリアン湖は深いからね。水の精霊もそうだけど……実際、なにが潜んでいてもおかしくはないところよ」
 エレオノールがハンカチで汗を拭きながら答えた。ラグドリアン湖の水深は正確に計測されたことはない。風魔法で
空気の球を作って潜っても、いずれ水圧に押しつぶされてしまうために計る方法がないのだ。一説には水深一千メイルを
超え、湖底には水の精霊の都市があるとも言われている。それが正しいかどうかはともかく、それだけの広さと深さを
誇る湖なのだ。隠して隠せないものなどないだろう。
「しかしミスタ・コルベール、ラグドリアン湖に住む水の精霊は、湖を汚す異物を許さないと聞きますが?」
 ベアトリスが先ほどの失態をごまかそうとするように尋ねた。
「水の精霊は心を操る力では比類ないが、相手が心を持たない鉄の塊では通用しないだろう。直接的な攻撃力には
水の精霊は乏しいからね。実質、やりたい放題というわけだろう」
「そんな、水の精霊でもかなわないなんて」
 人間にとっては恐ろしい水の精霊も、非生物に対してはまったくの無力。ベアトリスは、水の精霊の聖域と
聞かされてきたラグドリアン湖までが、こんなに簡単に敵の跳梁を許すとはと驚いた。
「この世に無敵の存在なんて存在しないよ。我ら人間だってエルフはおろか、オーク鬼や吸血鬼、狼や毒蛇にだって
毎年のように食い殺される人が後を立たない。っと、これは失言だったか」
 コルベールは、この船にはエルフが二人乗っていることを思い出して咳払いをした。意識しないつもりでいたが、
やはり無意識に刷り込まれたエルフへの敵愾心はそうやすやすと消せないらしい。コルベールはどうやら危機意識が
足りなかったようだと感じ始めていた。自分でこれなのだから、生徒たちや銃士隊の中からティファニアやルクシャナに
不用意な発言から重大な問題が発生する可能性も多分にある。そうなれば、エルフ世界との和解という目標にも
障害となる。船長として、早めに解決しておかねばならない課題だろう。
 そのとき、東方号と並ぶようにして才人のゼロ戦が近づいてきた。彼らも東方号が安全圏内に入ったことで
安心したに違いない。黒板でしきりに無事かを尋ねてくる彼らに、コルベールは一番わかりやすい方法で答えた。
すなわち、笑顔で手を振ってやったのである。
 ゼロ戦では才人とルイズにそれが見えたようでほっとしている。コルベールは次に、敵艦について近づいてみて
なにかわかったかと尋ねた。声は当然届かないから、こちらもブリッジに黒板を持ち込んで大きく字を書いて
見せるという方式だ。
「まどろっこしいわね、この方法」
「そうかね? 私は気に入ってるがね」
 このあたり、コルベールは腐っても教師ということだろう。
 返事はすぐに来た。敵が才人の世界の沈没船の集合体であること、その規模が数十隻の規模であることなど、
事実は彼らを大きく驚かせた。
「ううむ、異世界の戦艦とは。道理で、ハルケギニアの常識では計り知れない破壊力を持っているはずだ」
「ミスタ・コルベール、感心している場合ではありませんわよ。相手がそんな怪物なら、商船改造のこんな船じゃ
到底太刀打ちできっこないですわよ。どうしますの?」
「そうだな、ここは逃げるとするほかあるまい」

139 :ウルトラ5番目の使い魔 64話 (5/10) ◆213pT8BiCc :2011/10/16(日) 13:56:35.29 ID:J1C74EZO
 コルベールの決断は早かった。しかし、それを弱気と受け取ったのかベアトリスが噛み付いてくる。
「ミスタ・コルベール! 逃げるとは聞き捨てなりませんわね。この船にはわたしどもも多額の出資をしたの
ですわよ。戦歴にいきなりそんな不名誉な記録を残して、クルデンホルフの名に泥を塗る気ですの?」
「ミス・クルデンホルフ、この船は軍艦ではないのだ。戦うすべはあるが、自衛の域を超えるものではない。
目的はあくまでアンリエッタ姫殿下の命令を遂行することにある。文句なら姫殿下に言いたまえ」
「うっ……」
 王族の名を出されては、大公国の姫とはいえトリステインの臣下であるベアトリスとしては従うほかはなかった。
コルベールとしては、このような虎の威を借る論法は好きではないのだが、長々議論して危険空域に居座ると
何が起こるかわからない。幸い才人の世界の戦艦は飛べないらしいから、逃げるならば楽だろう。
 だが、地球の戦艦は飛べない代わりに飛ぶ敵への対処法を持っていた。ここまでは攻撃が届くまいと思っていた
東方号の周りに、砲弾が炸裂する黒煙がいくつも出現して、破片や爆風が船体を揺さぶる。
「なんと! こんな高度まで正確に狙える砲があるのか!」
 確かに高度二千メイルに浮かぶ標的を主砲では狙えないが、その代わりに対空用の高角砲や両用砲がうなっていた。
こちらはほとんどが口径12.7センチと小ぶりだが、その代わり連射が利いて、さらに砲弾は空中で炸裂するから
直撃させる必要はない。
「まずいっ! レイナールくん、取り舵一杯。全速力で逃げろ」
 今度は反対者は出なかった。まだ照準が甘いようだが、早くも船体のあちこちに損傷が出始めている。万一
エンジンに被弾するようなことになれば、それこそ銃口の前の七面鳥も同然だろう。
 しかし弾幕はどんどん濃密になり、船体には醜い破口が次々開いていく。しかも、全速力で遁走を計ろうとした
東方号の行く足が急に鈍くなり、高度もどんどん落ち始めた。
「どうしたっ! 高度が落ちているぞ」
「わかりません。エンジンはフル回転してるのに? まるであの船に引き寄せられるみたいだ」
「引き寄せられて……そうか、しまった!」
 コルベールはすべてを理解したが遅かった。この船には通常の帆船とは違って金属部分が非常に多い。
バラックシップは無数の戦艦を合体させている磁力を使って、今度は東方号を引き付けようとしているのだ。
全力で抵抗を試みる東方号だが、バラックシップを形成しているMK合金の磁力はジェット戦闘機でも逃げられないほど
強力なのだ。どんどん引きづられ、このままでは至近距離で集中砲火を受けてバラバラにされてしまう。
 そのとき、才人のゼロ戦がバラックシップに向かって急降下していくのが遠見の鏡に映った。
「ルイズ、あの子どういうつもりなの!」
「違う! あのひこうきも吸い寄せられてるんだ。サイトくん!」
 コルベールは叫んだが、その声が届くはずもない。
 しかし才人のゼロ戦は、ただ漫然と引き寄せられていたわけではなかった。
 加速度がついて今にも空中分解しそうな機体を操り、才人はゼロ戦を背面飛行の状態にして風防を開いた。

140 :ウルトラ5番目の使い魔 64話 (6/10) ◆213pT8BiCc :2011/10/16(日) 13:57:43.72 ID:J1C74EZO
「サイト、いいわよ!」
「いくぜっ! 脱出!」
 シートベルトを外すと、ルイズを抱きかかえたままで才人はコクピットから飛び出した。
 次の瞬間、対空砲弾の直撃を浴びたゼロ戦は粉々に吹き飛ぶ。
”コルベール先生、せっかく直してくれたゼロ戦、いきなり壊しちゃってすいません”
 内心で謝りつつ、才人はルイズとともに重力に身を任す。眼下には、今まさに東方号へととどめの一撃を加えんと
するバラックシップが迫ってくる。
 あれを止められるのは、もうおれたちしかいない! 二人が決意したとき、ウルトラリングが光を放った。
 
「フライング・ターッチ!」
 
 数百数千の砲弾の光が凶悪にきらめく中で、唯一違った光が膨れ上がる。
 その瞬間、東方号へ向かおうとしていた砲弾の雨は吹き飛ばされ、逆方向からの美々しい光線がバラックシップに突き刺さる。
『メタリウム光線!』
 大威力の破壊光線の直撃で、バラックシップに巨大な火柱が立つ。吹き上げられた残骸の中には数隻の戦艦の
変わり果てた姿もあり、一撃の威力のすさまじさを物語る。
 そして、一撃を放った張本人は、バラックシップと東方号の中間の空域に、東方号を背中に守るように浮いている。
〔どうやら間に合ったか〕
 ウルトラマンAは小破に等しい損傷を負った東方号を、肩越しに見やって思った。東方号は船体のあちこちから
煙を吹いているものの、エンジンなどの主要区画には命中しなかったようでどうにか浮いている。磁力もメタリウム光線の
一撃で消滅したらしく、舵の自由も取り戻したようで、ブリッジを見ればコルベールやレイナールたちも無事でいた。
 対して、バラックシップは戦艦二隻ほどを船体から脱落させたものの、まだ健在な姿で浮いていた。さすが重量に
換算したら百万トンは下るまいという地上最大の不沈要塞だ。かつてウルトラマン80に撃沈されたバラックシップが、
全長一二〇メートル、四万トンだったというからケタが違う。
〔メタリウム光線にも耐えるとは、すげえやつだ〕
 才人は黒煙を吹き上げながらも、無数の主砲を旋回させつつあるバラックシップを見て思った。これはかつて東京湾を
目前に沈んだバラックシップをヤプールが強化復元したものか、あるいは……
〔まてよ、沈没船を再生させたやつといえば……〕
〔サイト! 来るわよ!〕
 なにかを思い出しかけていた才人の思考はルイズの一声で中断させられた。バラックシップの主砲はすべて仰角を
上げてウルトラマンAを指向している。高角砲のような豆鉄砲ではエースに通用するはずがないから当然の選択だ。
だが、そうはさせじとエースはバラックシップへ挑みかかる。
「ショワッチ!」
 飛行するエースの傍らを、何発もの砲弾がすり抜けていくが命中はない。もとよりエースの体はベロクロンのミサイルが
直撃してもびくともしないのだから、当たったとしても実害があるとは思えない。それでもいまだ危険空域から
逃げ出せずにいる東方号にとっては大変な脅威だ。
〔お前の相手はこっちだ!〕
 心を持たない機械の相手に呼びかけても感じるはずはないが、東方号を守り抜こうという三人の決意の表れであった。
主砲ではエースを追いきれないと感じたバラックシップは、副砲や機銃などまで持ち出してエースを撃墜しようと撃ってくる。
対してエースは照準を狂わせようと、高速でバラックシップの周りを旋回した。敵の対空砲は追いかけようとするが、
砲塔の旋回速度よりエースの飛行速度が勝っているために砲弾はあさっての方向へ飛んでいき、流れ弾は数十リーグを
飛んで、ラグドリアンの湖面に巨大な水柱を幾本も立てた。

141 :ウルトラ5番目の使い魔 64話 (7/10) ◆213pT8BiCc :2011/10/16(日) 13:58:20.29 ID:J1C74EZO
 むろん、逃げ回るばかりではなくエースからの攻撃も加えられる。
『メタリウム光線!』
 第二波攻撃が炸裂し、直撃された戦艦ニューヨークが戦艦扶桑を巻き込んで湖に沈んでいく。だがそれでも、
隣接していた戦艦金剛や巡洋戦艦レパルスは何事もなかったかのように砲撃を続行してきた。
〔きりがないな〕
 メタリウム光線二発でも、まるで弱った兆しを見せない敵に才人は舌を巻いた。いや、一撃で何万トンという
巨大戦艦を何隻も吹き飛ばしてはいるのだが、敵が巨大すぎてその打撃が全体のダメージになっていないのだ。
 しかし無闇にメタリウム光線を乱射するわけにはいかない。光線技はただでさえエネルギーの消費が著しいうえに、
今のエースは実は万全ではない。
〔エース、大丈夫?〕
〔昨日の今日だからな。仕方がないが、まだ大丈夫だ〕
 ゾンボーグとの戦いから一日しか経っていないことが、エースの体力の完全回復を妨げていた。光線技は、あと何発も
撃ったらいつもよりも早くカラータイマーが点滅を始めるだろう。
 ひとつの手としては、東方号が離脱したらいったん退却することもできる。いくら強力とはいっても船なのだから、陸の上までは
追ってくることはできないはずだ。ただそうした場合、ヤプールが腹立ちまぎれに沿岸部の街へ無差別攻撃をかける可能性も
捨てきれない。
 才人とルイズの胸中に、焼き尽くされた造船所街が蘇る。東方号一隻を沈めるためだけに、街ひとつを消し去るほどの
ヤプールだ、こいつがこのままおとなしくしているはずがない。多少の無理はしても、バラックシップを沈めなくては数千
数万の犠牲者が出てしまう。
〔こいつはここで破壊しておくしかない! 二人とも、少し痛いことになるかもしれないがいいな?〕
〔おう!〕 
〔もちろんよ。いつでも来なさい!〕
 意を決したエースはバラックシップに攻撃を再開した。高速で敵の周りを旋回しながら、砲撃の切れ目を狙って光線を撃ちおろす。
『ハンディシュート!』
 指先から断続的に放たれる矢のような光線がバラックシップに突き刺さり、合体している戦艦の砲塔や艦橋にダメージを
与えていく。メタリウム光線に比べれば威力は低いが、エネルギーを節約しながら武装を削るにはこのほうがいい。
大砲を撃てなくなった戦艦などは、ピストルのないガンマンのようなものだ。
 もちろんバラックシップも黙っているわけはなく、全砲塔から三十六センチ、三十八センチ、四十センチの砲弾が雨アラレと
撃ち上げられてくる。エースにとって実害はなくても、流れ弾がどこに飛んでいくかわからないから早くけりをつけて
しまわなくてはならない。
『ブルーレーザー!』
 同じく手先から、今度はやや威力の高い光線が発射された。それは戦艦長門と、その隣にいた戦艦ローマに
命中したのだが、長門が煙突や後部艦橋を吹き飛ばされたのにも関わらず耐えたのに引き換え、ローマは船体
中央から真っ二つに千切れ飛んでしまった。

142 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/16(日) 13:59:01.15 ID:LeKNFOQz


143 :ウルトラ5番目の使い魔 64話 (8/10) ◆213pT8BiCc :2011/10/16(日) 13:59:38.62 ID:J1C74EZO
〔恐ろしくもろい船だな〕
 才人はローマのやわさ加減に呆れてしまった。兵器の中でも特に船は作る国によって特色が分かれ、同じような
大きさや武装でもまったく性能の違ったものができるというが、これはわかりやすい例だった。日本艦やドイツ艦は
けっこう頑丈なのだが、アメリカ、イギリス艦と行くに従って壊れやすくなっていく。
 これは艦隊決戦思想や建艦技術の差など、いろいろと要素があるために、一概に弱いのが悪いとはいえない。
だが攻める決定打を探していた才人やエースは好機と捉えた。
〔見えたぜ! あそこが弱点か〕
〔ああ、いくら巨大でもアキレス腱は必ずあるものだな〕
 わざわざ頑強な作りをした戦艦を狙う必要はないとわかったエースは、光線の照準を耐久力の低い艦艇にしぼって
発射していった。防御力の低い巡洋戦艦レパルスが吹っ飛び、空母ヨークタウンが弾薬庫に引火して飛行甲板が
めくれ上がる。
 シューティングビームの命中で巡洋艦インディアナポリスが爆発した。その影響で、巡洋艦酒匂も本体から脱落して
湖に落ちていく。過去、原子爆弾を運んだ船と水素爆弾で沈んだ船が同時に沈むのは、ある意味皮肉な光景だが、
合体している軍艦が外れるごとにバラックシップのエネルギーも減少していくようで、砲撃の密度も散発的になっていく。
〔サイト、くっついてる船が離れていくわ〕
〔磁力も弱まってるみたいだな。あと一息でバラバラになるぜ!〕
 戦艦比叡が勝手に外れて、下にあった空母イーグルを押しつぶした。戦艦ビスマルクと空母瑞鶴が外れて流されていく。
そしてその脱落した箇所の下から、見るからに真新しい船体を持った大型タンカーが現れた。あれは、沈没船ではなく
航行中に吸収された船に違いない。甲板上には天然ガスと英語で書かれた大きなドームが並んでいる。
〔北斗さん! あれだ〕
〔よし、とどめだ!〕
 三発目のメタリウム光線がタンカーに吸い込まれ、何十万度という超高熱によってタンク内部に充填されていた膨大な
液化天然ガスは一瞬で気化し大爆発を起こした。炎が、十万トンはあったかというタンカーを卵の殻を割るように噴出し、
火焔が六百メートルの巨体を見る見るうちに飲み込んでいく。
 さながら、噴火した火山の山肌がマグマと火砕流に塗り替えられていくようなすさまじい光景。屈強を誇った戦艦群も、
火焔の中でマストや機銃座が溶けて折れ曲がっていき、弾薬庫に引火したものから次々に自爆していく。
〔すげえ……〕
 攻撃を頼んだ才人も、燃え盛る炎と化した六百メートルの鉄塊の威容には圧倒された。すでにバラックシップからの
反撃はまったくなく、弾薬庫や燃料庫に引火した戦艦があげる爆発の衝撃波は空気を震わせて、ラグドリアンの湖畔の
森の木々を揺さぶり、じっと宙に浮いて見守るウルトラマンAの体を震わせる。
〔これが、サイトの世界の戦争……〕
 ぽつりと、恐ろしげにつぶやいたルイズの言葉には、言葉以上の恐怖が詰まっていた。これまで才人の世界から来る物は、
いろいろな好奇心をかきたてて、才人が住んでいた世界に行ってみたいという気持ちをかきたててくれた。

144 :ウルトラ5番目の使い魔 64話 (9/10) ◆213pT8BiCc :2011/10/16(日) 14:01:36.20 ID:J1C74EZO
 しかし、発達した技術力はひとたび戦争に転用されたら途方もない破壊と惨劇を呼ぶことがわかってしまった。それは特に、
ゼロ戦の機能に興奮したコルベールが強く、彼は自らの目指すものの行く先のひとつがこれだと、東方号のブリッジで
強く唇をかみ締めていた。
 東方号でも、帆柱が震え、傷ついた船体から木材の破片が落ちていく。火山の噴火するときの衝撃波は、数百キロの
距離をへだててもガラスを割る威力を持つというが、バラックシップの数十隻に及ぶ軍艦や、燃料を満載したタンカーの
起こす爆発の威力は、本物の火山以上の迫力を持っていた。
 逃げる必要がなくなり、滞空する東方号の船上に少年たちや銃士隊が集まってきていた。
 ギーシュは震えるモンモランシーの肩を抱きながらひざを震わせ、レイナールは曇ったメガネを拭くことも忘れ、
ギムリも豪胆そうな顔を引きつらせている。
 エレオノールも息を呑み、毒舌のひとつもない。ベアトリスは虚勢を張ろうとしてたところで、一隻の戦艦の砲塔が
紙細工のように、炎に巻き上げられていく光景に腰を抜かして取り巻きに支えられた。
 戦い慣れている銃士隊も、これほどの光景は見たことがなかった。以前トリステイン王宮が炎上したときすら、これに
くらべたら子供の火遊びのようなものだ。
「恐ろしい敵だった……」
 ミシェルは額の汗を拭きながらつぶやいた。わずか十数分でひとつの街を焼き尽くした、こんなやつが本格的に
動き出していたら、ラグドリアンの沿岸部は文字通り灰燼に帰していただろう。超獣のパワーアップも恐ろしいが、
ヤプールはそれにとどまらずにどんどん新しい手を打ってくる。あらためて、これから自分たちが立ち向かおうと
している相手が容易でないことを肝に銘じた。
 バラックシップは燃え盛りながら、沈没船を合体させていた磁力も消滅したと見えて、くっついていた船が離れていく。
黒焦げになった戦艦山城が、その名のとおりに艦橋からまっさかさまに湖に落ち、赤い船腹をさらした後に沈んでいく。
空母蒼龍は下敷きにしていた空母レキシントンとともに横転したまま流され、浅瀬に座礁した。
 
 燃えながら少しずつ小さくなっていくバラックシップ。ウルトラマンAと東方号は、その最期を見守り続ける。
 だが、原型をとどめないほど崩れ、ついに全体が崩壊しはじめたときだった。
〔あれは、なに?〕
 ルイズが、崩れ落ちていく文字通りのバラックの炎の中に、黒い影のようなものを見つけた。
〔本当だ。なんだ? ありゃ〕
 才人も、その影に気づいて目を凝らす。見間違いではなく、瓦礫と炎の中にそれは確かに存在している。しかし、
煙と炎と熱で湾曲した空気が光を邪魔して全容を詳しく知ることができない。ウルトラマンAは飛び去ろうとしたのを
一時抑えて、その奇妙な影を見つめた。
”あれもバラックシップに吸収された船の一隻か? しかし、ほかの船が崩壊していく中で、なぜあれだけ燃えもしていない?”
 ウルトラマンAの見下ろす先で、バラックシップが沈んでいくごとに黒い影はだんだんと大きくなっていく。
 あれは間違いなく船だ。しかも、かなり大きい。
 そのときだった。燃える炎の音しかしていなかったバラックシップから、突然古い工場のような甲高い機械音が鳴り始めた。
〔なんだっ!?〕
 あの状態のバラックシップがまだ動けるというのか! いや違う。音はあの黒い影のような船から出ている。

145 :ウルトラ5番目の使い魔 64話 (10/10) ◆213pT8BiCc :2011/10/16(日) 14:03:35.79 ID:J1C74EZO
 一気に残骸が沈んでいき、黒い船が水に浮く。瓦礫を押しのけて動き出した黒い船から、一発の砲声が響き渡った。
〔あれはっ!〕
 砲撃の風圧で、一気に炎と煙が払われて黒い船の全容が明らかになった瞬間、才人は絶叫した。
 そうだ、バラックシップにはあれだけの数の戦艦が合体していたのに、どうしてこいつがいなかったのに思い至らなかったのか!
 次の瞬間、飛翔してきた三発の砲弾がエースの眼前で炸裂した。それは、破片や爆風はエースにダメージをもたらすような
威力はなかったものの、大量の焼夷弾子が含まれていたらしい。目の前で燃え上がった、さながら巨大な花火ともいうべき
炎の閃光がエースの視界を奪う。
「ヌッ! オォッ!?」
 世界が白く染まり、目を押さえてエースは視力を回復しようと試みた。だが、そうしてエースが完全に無防備になる
瞬間こそ敵が狙っていたものだった。
 どこからともなく金属製の手かせと足かせが飛んでくると、生き物のようにエースの四肢を拘束してしまった。
〔なんだっ! これは〕
 がっちりとはめられた手かせと足かせは、共に太い鎖でつながれていてウルトラマンAのパワーでも引きちぎれない。
しかもそのかせの鎖は湖の中へと続いており、バランスを崩したエースはラグドリアン湖に真っ逆さまに引きずりこまれていく。
「ウルトラマンA!」
 湖に高々と水柱が立ち上り、東方号から悲鳴があがった。水没点から激しく気泡が登り、誰もが船べりにしがみついて
湖を見下ろす。だが、やがて落下したエースが水面に浮上してくると、ほっとため息が漏れる。
 けれども、安心するには早すぎた。エースは四肢を拘束されて思うように動けず、沈まないようにするだけで精一杯だ。
 そして、再び響いた砲声とともにエースの周辺に立ち上る水柱の林。それはいままでのどの戦艦の放った砲弾の
ものよりも高く大きく、エースが覆い尽くされてしまったかのようにさえ思えた。
〔この破壊力、間違いない!〕
 直撃されず、至近弾だったというのに衝撃が激しく来る。それまでの攻撃が豆鉄砲に感じられる巨弾、才人は
確信した。こんな化け物じみた火力を持った船は、たった二隻しかない!
 バラックシップの残骸の炎の中から、ついに敵艦はその全容を現した。
 雄雄しく波を蹴立て、城郭のように聳え立つ優美さと重厚さを併せ持つ主艦橋。その後ろにそびえる、斜めに傾斜した
巨大な煙突と三本のマスト。それらをハリネズミのように取り巻く、無数の高角砲と対空機銃。
 なによりも、一基が駆逐艦一隻に匹敵する重量を持つという、要塞のような装甲でできた主砲塔から伸びる三本の砲身。
 そのシルエットに、才人はおろか北斗も目を奪われて離すことができなかった。まさか、このハルケギニアでこれを見ることに
なろうとは。日本人であるなら、老若男女問わずにこの船の姿と名を知らない者は絶無と言って過言ではない、伝説中の伝説。
 軍艦ロボット・アイアンロックス、沈没した戦艦を改造して作り上げられた侵略兵器ロボット。その原型となった地上最大最強の戦艦。
 
「大和……」
 
 巨砲がうなりを立て、ウルトラマンAを、東方号を狙う。
 カラータイマーが赤になった。ウルトラマンAがんばれ、残された時間はもうわずかなのだ。
 
 
 続く

146 :ウルトラ5番目の使い魔 あとがき ◆213pT8BiCc :2011/10/16(日) 14:06:37.41 ID:J1C74EZO
今週はここまでです。
さて、今回は少々これまでとは毛色を変えてみました。シリーズものも長く続くと、マンネリを防ぐために
がらっと変わった話を挿入したりしますが、まあそんなものですかね。
もっとも、「マンネリなんかはなんのその」とエンディングテーマに入れて開き直って二年以上も放送を
続けた番組もあるくらいですから、やっぱりなによりも必要なのは地力というわけですね。
XYZ星からやってきて、多くの笑いを届けてくれたあの方のご冥福をお祈りします。あのシリーズに比べたら、
まだまだもいいところの本作ですが、これからもある限りの夢とアイデアを込めて書いていこうと思います。

147 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/16(日) 14:40:39.23 ID:zaEwDfcW
投下乙。
空母が艦載機を使えないのは幸いだった

148 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/16(日) 16:01:39.85 ID:Fv5CHNpY
投下乙!
やっぱり砂漠でパスタを茹でる国の戦艦は駄目だな(棒)

149 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/16(日) 16:30:53.33 ID:5vTEVXXd
投下乙!
あと一応突っ込むと>>148、それガセネタだよ
海軍艦艇で海水を水で薄めてスープ用のパスタを茹でてたって話が伝言ゲームでねじ曲がった結果だね
砂漠では流石にパスタは自重してレーション食ってたらしいよ

150 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/16(日) 17:03:55.85 ID:Rq077Jhq
久しぶりになのは見たけど
なのは召喚したら、無双過ぎてお話にならないな

151 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/16(日) 17:07:41.07 ID:52o5BHGf
>>149
まああの国ならやりかねんと思われる、土台があるからなあ。

152 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/16(日) 17:20:01.61 ID:8vq6BbMh
あの国というと大軍で群れるより少数の方が強いあの国か。

153 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/16(日) 17:22:00.62 ID:fz1yExRR
あそこのマフィアはマジで怖いぞ

154 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/16(日) 17:50:13.28 ID:Po0lr4Zj
最後に勝ったのはザマの戦いとか言われるしな。

でも、個人レベルの喧嘩なら海兵隊と互角なんだよな

155 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/16(日) 19:48:10.79 ID:KmUR5pFQ
>>153
最近はメキシコのマフィアもお勧め

156 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/16(日) 20:45:00.06 ID:52o5BHGf
>>154
個人主義の集まりなんだろ。
だから集団になると、なんで俺がと途端にやる気がなくなる。

157 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/16(日) 20:57:34.01 ID:UAfwoQPp
>>154
ローマ人とイタリア人は完全に別物。

158 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/16(日) 21:01:21.65 ID:MwufEgDK
スレ違いな話はいい加減にしてもらおう

159 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/16(日) 22:23:04.59 ID:g/Q46fY2
ローマ人と言えば、鷲と虚無の続きが読みたいざんす

160 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/16(日) 22:36:22.09 ID:nc+DyCpr
誘導爆弾フリッツXで撃沈された・・・
まあ他国の戦艦なら耐えただろうが

伊勢や日向も見たいが、あれは撃沈されてないからなあ

161 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/17(月) 11:02:31.43 ID:L1ptsLYS
>>150
止まってるけど、なのは(大)を喚んだ傑作があるぞ

162 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/17(月) 11:29:02.53 ID:uuto5/S1
>>161
ああ、魔砲さんもご無沙汰だな。


163 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/17(月) 12:57:55.34 ID:e2bPq1ys
ウルトラの人乙。
大和級が出てこないからもしや、思いましたがやっぱりアイアンロックがいましたか。
大和はミミー星人が下田攻撃に使ったからこれは武蔵ですかね(セブンと戦ったほうが武蔵という説もあるが)?
よく考えたら戦艦はウルトラマンの5倍以上のデカさがあるんだよな、それに挑むセブンや80スゲエ。

164 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/17(月) 15:51:00.02 ID:Zftc/9Rj
>>149
ヘタリアの作者がどっかの国立図書館で
イタリアが砂漠に軍糧としてパスタ持ち込んでた証拠の記録を確認してるんだぜ
確か証拠写真を添えて当時の日記に書いてた
乾燥パスタは自重してるが、パスタ自体は自重してない

165 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/17(月) 16:12:40.34 ID:q3oUz/G5
>>163
いや、54話の描写からすると大和の可能性が高い

166 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/17(月) 18:30:38.28 ID:6mVqFiHs
なぜか第四惑星の悪夢で建物をぶっ壊しまくるセブンを連想した。

167 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/17(月) 18:40:49.43 ID:pcgNg8X3
LFOの続きがめっちゃ気になります。
ルイズとミーは和解するのかどうか

避難所がホスト規制中で書き込めなかったので。

168 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/17(月) 19:25:35.22 ID:CJtFRfow
>>165
ほんとだ(ネタバレを防ぐため詳しく語らず)、ちゃんと複線引いてある。
アイアンロックスは見るたびに左右の15.5p砲が気になるんだよな、
レイテ海戦、坊ノ沖海戦時は撤去されてたから。

169 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/17(月) 19:33:22.07 ID:bEZK0WoA
突っ込んでもしょうがないけどさ。

伏線は張るものだ

170 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/17(月) 19:43:34.31 ID:ryrGhi/a
>>161
ありがとう ゼロと魔砲使い だね
ベルセルクやストUリュウ召喚の人とかの続き読みたいなぁ

171 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/17(月) 20:06:32.78 ID:IFjGLABp
この流れになるといつも言ってる。

舞-HiME静留召喚の続き読みたいなぁ。

172 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/17(月) 20:07:47.14 ID:x/k9lI04
ブータの人、幻想郷勢の人、いつまでも待ってる

173 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/17(月) 20:34:11.66 ID:hof4y3L6
ラスボスの人まだかなぁ…。

174 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/17(月) 20:44:34.44 ID:mqjps+dS
この学院全員の連中と友達になる男をだな

175 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/17(月) 20:47:46.61 ID:IFjGLABp
>>174
「友達100人できるかな」の異星人召喚か。

ルイズにはハードル高そうだ。

176 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/17(月) 20:53:41.68 ID:q3HGWDLh
魔王伝、損失実験体、メイド長さんを待っている俺が通ります

>>175
それ仮面ライダーのほうじゃ…

177 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/17(月) 20:56:47.49 ID:hof4y3L6
一通りの放映が終わってからじゃないと連載はキツそうだな>フォーゼ

178 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/17(月) 21:19:08.81 ID:1ChhPTmI
>>174
街に着いて5分で子供の関節技の練習台にされる局地災害指定された平和主義者ならいけそうだ。

179 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/17(月) 21:32:47.54 ID:QTDpwPS9
>>174
男塾ならやれそうだ、臭いとかが大変なことになりそうだが。

180 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/17(月) 21:51:14.29 ID:Cldr0E+j
>>174
かきづめの男を召喚しちゃおうよー
意外と強いってことがノベライズされてるし。

181 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/17(月) 22:47:46.65 ID:R10FoLBR
最後の希望、夢幻竜、男塾etc…いつまでも待っております

このスレに居着いて三年近く
っしゃこのネタで長期SS書くぜ!そう思い立って早2年
職人達の作品を見る度に書きかけのメモ帳をゴミ箱INする日々、プライスレス…


182 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/17(月) 22:52:35.81 ID:EIlwFCsz
虚無のパズル待ってるぜ!
原作の方もクライマックスだし

183 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/17(月) 22:52:46.48 ID:Rg+Bgghe
カギ爪サイドの小説読んだらさ
狂ったなりに懸命なカギ爪を否定できない思いを抱いたが

どっかで宇宙船の内乱はカギ爪が船の女(人妻含む)を全部オトしたために勃発したと聞いて
即ぶった切りを推奨するようになった

あいつが学院に来たらルイズ〜シュヴルーズまで全員孕まされますよ!!

184 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/17(月) 23:09:18.31 ID:qxuAHsOb
サイト君。最後にキミと出会えてよかった。バカがこれほど興味深いものとは知りませんでしたよ。

敵勢力ならこうなる

185 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/17(月) 23:36:33.47 ID:Oy5iVEap
仮面ライダー系は、放送中は新設定が出てくるかもしれないから安心できない、かといって終了したら旬が去ってしまって次のライダーに衆目が集まってしまうという
非業な宿命に昔からほんろうされてきたからなあ
おかげでひとつ残らずエタっていまじゃまったく先行きに期待できないクロス相手になってしまった

186 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/17(月) 23:45:46.53 ID:ryrGhi/a
なのは途中まで読んだけど凄く面白い
ちょこっとずつでいいので更新お願いします。

187 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/18(火) 00:54:08.89 ID:3l40XQTe
>>185
仮面ライダーは正義の味方であって戦争に加担するのはなんかちがうしなあ
本郷猛、一文字隼人、風見志郎とかが、神聖アルビオン帝国の兵士達と戦うとかなんか変

>>71
イモホリホーイ
でもあいつ、無人惑星に取り残されたときのエピソードを見るに
バッテリーが切れたら動けなくなるはずだから長くは続かないぞ

188 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/18(火) 01:00:54.97 ID:umbbTO8A
>>187
神聖アルビオン帝国の戦闘員にしてしまえばいいんじゃないかな

189 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/18(火) 01:38:58.87 ID:qyzcHHMt
ちょっと何言ってるのかわからないです

190 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/18(火) 02:09:50.85 ID:5NMUraqt
勢いで
秘密結社神聖アルビオン帝国
とか言い切ってしまうとなんかいけそうだぞ!
クライシスとかガランダーみたいじゃん?

191 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/18(火) 02:34:52.96 ID:gpQ5zDr2
虚無の力で素晴しい力を手に入れたぞといいながら
ハサミジャガーになるワルドとかガラガランダになるクロムウェルとか。
シェフィールドの死神博士とか。

ガイアメモリあたりならシェフィールドが量産したり、
ジョゼフからめっちゃヤバイ、ヤミーを作るグリードとか。
そのあたりか?

192 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/18(火) 07:10:48.65 ID:ngo8jPPq
仮面ライダーSpiritsを見ると、一文字ならアルビオンの内紛に際してありとあらゆる兵器を破壊して回りそうなんですが。

193 :The Legendry Dark Zero 11:2011/10/18(火) 08:50:14.62 ID:kzrb5sRQ
ご予約がなければ8:54頃に投下しますが、よろしいですか?

194 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/18(火) 08:51:32.09 ID:/upX9uNL
うむ

195 :The Legendry Dark Zero Secret Mission:2011/10/18(火) 08:54:15.67 ID:kzrb5sRQ
Secret Mission 01 <魔剣士の休日>


王都、トリスタニアの街はその日もいつもと変わらぬのどかな時間が過ぎていた。
昼過ぎのブルドンネ街の大通りでは露店や屋台が軒を連ねており、客の呼び込みや値段交渉の声が
絶えず続けられている。
食料や日用品はもちろんのこと、宝石商といった面々まで様々な種類の店が出ている。
そんな活気に溢れた表通りとは裏腹に、日の当たらぬ裏路地は相変わらず
掃き溜めのように汚く、治安も行き届いていない。
「ひっ……」
裏通りに巣食う一人のチンピラに突きつけられた、妖しい光を放つ細身の刀身。
3メイルも幅がないほどに狭い路地には五人のチンピラ達が無様に倒れ伏して重なり合い、呻き声を上げていた。
「――Leave me.(失せろ)」
閻魔刀を突きつけるスパーダの一言にチンピラがへなへなと力なく尻餅をついていた。
その横を通り過ぎながら、優雅な動作で納刀し、その場を後にする。


その日のスパーダはたった一人で、トリスタニアの町を訪れていた。
二日前にこの街へ訪れた際、デルフリンガーをレンタルした武器屋の店主との約束を果たすためである。
ルイズはもちろん、今日は授業があるので同行はしていない。
もっとも、「パートナーだけを行かせるわけにはいかない」と反論して無理矢理ついてこようとしていたが、
自らの力に自信をつけたルイズはこれからが大事な成長の時期となる。そのため、勉学は疎かにしてはならない。
と、説得をすることで渋々ながらスパーダに外出の許可をくれた。
午後の授業の合間までにギーシュの剣術の特訓に付き合っていたので、
それが終わってから学院の馬を借りてトリスタニアまで来たのである。
そして、武器屋へ向かう途中にチンピラ数名に絡まれたのだが、持ってきた閻魔刀を抜くまでもない。
鞘や柄頭で打ちつけ、あっという間に伸したのだった。

スパーダは路地を歩きながら懐から取り出した、握り拳ほどの大きさの皮袋を手の上で弄ぶ。
動かしたり、手の上で弾ませてやると中でジャラジャラと音がする。
今朝、フーケ討伐の狂言によって得ることとなった18000エキューの報酬が学院へと届けられていた。
届けられていたやや大きめの宝石箱には新金貨とエキュー金貨が18000エキュー分、
約12000枚が30袋の皮袋に分けて入れられていたのである。

196 :The Legendry Dark Zero Secret Mission:2011/10/18(火) 08:58:35.79 ID:kzrb5sRQ
本来は30000であったはずの報酬が減りはしたものの、広大な領地を買うこともできるあまりの大金に
公爵家のルイズでも「いいなぁ」と羨ましそうにしていたのを覚えている。
多くの生徒達も貴族の子女とはいえ書生の身であるし、実家が様々な事情で領地の経営や屋敷の維持だけで苦しいのが
ほとんどであるらしく、スパーダが手に入れた金は喉から手が出るほどに魅力的だったようだ。
当然、スパーダはこれらの資金は恵んでやる気はないし、奢る気もない。
この世界で活動する上ではこれは貴重な資金なのだ。
だからと言って、盗まれでもしたら堪ったものではない。
そこで役に立ったのが、あの時空神像である。
時空神像内の亜空間にこの資金を全て保管してもらうことで、もう誰も手は出せない。
スパーダはとりあえず600エキュー分の金貨が入った皮袋を一つだけ所持することにしていた。

「やや! これはこれは旦那様!」
先日も訪れた武器屋へ入ると、店主が先日と同じようにカウンターでパイプを咥えていたが、
スパーダが入ってくるなり、威勢の良さそうな声を発していた。
背負っていたデルフリンガーを手にすると、カウンターの上に横たえる。
店主はあの憎たらしいデルフリンガーが今まで見たのと全く違う姿となっていることに驚き、目を丸くしている。
先日まで錆びていて、貧相な剣であったはずが、今ここにあるのは新品同然に磨き上げられたものとなっているのだ。
「残念だが、こいつは嘘つきだったな。魔法など吸収もしてくれなかった」
「はは……やはりそうでしたか。まったく、インテリジェンスソードのくせに大ボラなんか吹きやがって……。
 やい、デル公! あんなホラを吹きやがって! お客様を騙すたあ、どういうわけだ!」
怒鳴りつけるも、デルフリンガーは何も言葉を発さない。
いつもなら憎まれ口を叩くはずの厄介者が何も言わないことに、店主は怪訝そうにする。
「何とか言ったらどうだ!?」
しかし、デルフは沈黙したままである。
「ああ、そいつはもう何も話さんぞ。絶対に喋らないようにさせたからな」
「え? そ、そうなんですかい……? おい、デルフ。何とか言えよ」
無駄だと言ったのに、店主は沈黙を続けるデルフリンガーに語りかけるも、やはり喋らない。
「そいつはこれから、普通の剣として売ることだな。
 そんなことより、約束通りに例の銃を残りの50で買わせて貰おうか」
何故か残念そうに溜め息をつく店主は、先日スパーダに見せてきた最新式の二丁の短銃を持ってきていた。

197 :The Legendry Dark Zero Secret Mission:2011/10/18(火) 09:02:53.03 ID:kzrb5sRQ
スパーダは金貨を数十枚、カウンターに置き、銃を受け取るとそれをひとまず両の懐に押し込む。
「ああ、それと篭手を一つくれないか」
「こ、篭手ですかい。はぁ……」
店主はすぐにいくつか篭手を用意してきたが、スパーダはその中から左手の前腕部と指先を覆う銀色の篭手を
選び、代金の100エキューを支払っていた。
そして、用が済んだとばかりに店を後にしようとする。
「あの……こいつ、本当にもう喋らないんですかい?」
「くどいぞ。さっきも言った通りだ。厄介払いになったようで良いだろう?」
店主がスパーダの背に向かって声をかけてくるが、淡々と答える。
新品の姿となったデルフリンガーを見つめながら、店主は大きく溜め息をついていた。
いつも憎まれ口ばかり叩き、喧嘩をしていたとはいえやはりデルフには愛着があったようだ。
……もっとも、あの剣はもはやデルフリンガー≠ナすらない。ただの新品の大振りな剣だ。

ふと、スパーダが店を出て行こうとした時、店内に一人の客が入ってきた。
短く切った金髪の下、澄み切った青い瞳が印象的な女だった。
だが、その顔つきは女とは思えぬほどに凛々しさと厳しさに満ちており、男を寄せつけぬような苛烈さが溢れている。
体の所々には板金を装着し、その腰に剣を携えたその姿は紛れもなく戦士だ。
女はスパーダに目も暮れず真っ直ぐに歩き、店主のいるカウンターの前までやってくる。
「例の物は届いているか?」
「……ん? あ、ああ。お前さんかい。確かにあれは預かってるよ。ちょっと待ちな」
そう言うと、店主はカウンターの奥へと消えていく。
しばらくして姿を現した店主は肩に太い筒状の鉄の塊のようなものを重そうに担いでいた。
(何だ?)
カウンターにドスンと音を立てて置かれたのは、人間が携行できる程の大きさをした大砲らしきものだった。
だが、その大砲は砲身先の下部にノコギリ状の刃を装着し、後部も箱状になっていたりと妙な形をしていた。
女は革帯でその大砲を軽々と手にし、肩に吊るすとカウンターに金の入った袋を置き、
踵を返して店を後にしていた。
スパーダは興味深そうに腕を組みながらずっと女を見ていたが、当の本人はスパーダなど眼中がなさそうな様子であった。
……どうやら、スパーダに対して女は敵対心か何かを抱いていたようだ。
(この世界にもあんな女がいるのか)
女戦士というのは人間界でも割と珍しい存在であったが、この異世界にもそのような存在があることに感嘆とする。
女がいなくなってからスパーダも店を出て行くと、掃き溜めのように汚い裏路地も後にする。

198 :The Legendry Dark Zero Secret Mission:2011/10/18(火) 09:08:07.81 ID:kzrb5sRQ
表通りのブルドンネ街とは別の裏通り、チクトンネ街は無数の酒場や賭博場などが存在する場所だった。
平民が多く通るブルドンネ街とは異なり、こちらは貴族の姿がちらほらと見かけられる。
ブルドンネ街が昼に賑わう街であるなら、こちらは夜に賑わう街なのだろう。昼過ぎの今、ほとんどの店がまだ開店前であり、
少数の小さな酒場が細々と店を開いているのみである。
せっかく外出の許可が出ているのでスパーダはすぐには帰らずその寂れた裏通りの中を適当に歩き回っていた。
「とほほ……俺様、こんな変わり果てた姿になっちまって……」
左手には先ほど買った篭手を装備しているが、その篭手からあのデルフリンガーの落ち込んだ声が聞こえてきた。
「言っただろう。剣としてのお前には用はない。用があるのは、お前自身の力だけだ」
デルフの本体はあの剣ではなく、剣に宿っている魂だということを知ったスパーダは自分が使いやすい剣以外の
魂が宿る器としてこの篭手を選んでいた。
ちなみにあの綺麗になった剣であるが、先日フーケの討伐から帰ってきた時に自分の気を惹くためか、
本来の姿≠ニやらに戻って必死に売り込んできたのだ。もちろん、そんなことをしても剣のデルフにはこれ以上の興味はない。
店を出た後、自分の魔力の一部として取り込んでいたデルフの魂を早速、この篭手に宿らせたのである。
デルフはかなり不満であるらしいが、得物の剣は既に三本があるので必要ない。ならば、能力を存分に発揮できる
この篭手が一番器として相応しかった。
だが、これだけではまだまだ実戦に使うべきではない。
元々、デルフが一度に吸収できる魔力には限度があるようで、それを超えてしまえば器が壊れてしまう。
そのため、魔法学院に戻ったら時空神像を使って時限錬成を行わなければならない。
それに吸収するだけでは駄目だ。もっと別の能力も付加させなければ。
「まあ、出番がある時はちゃんと使ってやる。安心しろ」
「……ちくしょう。閻魔刀にリベリオンに、フォースエッジの野郎……俺だっててめえらに
 負けない伝説の剣だったってぇのに……」
さめざめと泣き出すデルフだが、スパーダは意に返さない。
これから魔具として活躍するのだから、その時になれば剣であった時以上に機嫌は良くなることだろう。
「……しっかし、こんな安物の篭手はどうにも居心地が悪いぜ。
 なあ、相棒の持ってるその閻魔刀にでも……ぐえっ!」
左手を壁に思い切り叩き付け、軽く陥没させるとデルフが呻き声を上げた。
人通りは少ないが、道行く人はスパーダに驚いたように視線を向ける。
愛用の剣にこんな奴を宿す? 冗談ではない。
余計な口を叩く篭手のデルフを魔力へと変え、自らの体内に内包して黙らせてやった。

199 :The Legendry Dark Zero Secret Mission:2011/10/18(火) 09:13:30.08 ID:kzrb5sRQ
日がだいぶ暮れてきた頃、スパーダは店が開き始めたチクトンネ街を未だうろついていた。
開店間際の一件の大きな酒場兼宿場の前でスパーダは腕を組みながら店前に立てられた看板をじっと見つめていた。

『新しいデザートが入りました。ぜひ、お召し上がりを。 魅惑の妖精亭』

その看板に描かれている絵に、スパーダは目がいっていた。
恐らくその新しいデザートなのであろう。紛れもなく、スパーダも人間界で口にしたサンデー≠ノ間違いなかった。
人間界では最近のヨーロッパにおいてほんのごく一部でアイスクリームから派生したデザートとして出回りだしたのだが、
何故か評判は良くなかったのですぐに一般では出回らなくなってしまった。。
しかし、スパーダはサンデーがとても気に入っていたので、人間界のアイスクリームを
取り扱っている店に赴く時は特注で作ってもらったりしていたのだ。
そのサンデーがここでも食べられるとは。
「さあ、開店よ!」
店の中から聞こえてきた豪快で威勢の良い、だが何故かオカマのような口調をした男の声と共に店の羽扉が開いて、
いつの間にか集まっていた、スパーダ同様に開店に待ちきれなかった客達がなだれ込んでいったのだ。
スパーダはずっと看板を眺めていたので、その客達の最後尾となって羽扉を開け、酒場へと足を踏み入れた。
(何だ? この店は)
一見、ただの酒場なのかと思われたが給仕をしている可憐な少女達は全員、際どい衣装を身につけて
料理やら酒やらを運んで仕事をしているという何とも変わった光景であった。
だが、客達(男が多い)はみんな少女達の接客に満足している様子だった。
まあ、確かに変わっているのは際どい身なりだけで接客だけはしっかりとしている。
「いらっしゃいませぇ! あら、お初でございますね! しかも貴族の旦那様とは珍しい!」
入り口で呆然としていたスパーダの元にやってきたのは、胸毛が生えた胸元が開いた紫の革の胴着を
身につけている、背の高いたくましい筋肉質な体格をしている男だった。
先ほどのオカマの声の主はこの男のようだ。
「わたしは店長のスカロンでございます。今日はぜひとも、当店魅惑の妖精亭≠ナ
 楽しんでいってくださいませ!」
こんな異世界でもこのような滑稽な人間が存在するとは、さすがのスパーダも呆気に取られてしまう。
「……あ、ああ。この店で、新しくできたデザートがあると聞いているのだが」

200 :The Legendry Dark Zero Secret Mission:2011/10/18(火) 09:18:48.12 ID:kzrb5sRQ
「まあ! 旦那様、お目が高い! 当店お勧めのデザート、
 ストロベリーサンデー≠所望でございますね! では、まずは席へごあんなぁい!」
スカロンに案内され、店の真ん中のテーブルにつくスパーダ。
店の隅に設えられた人形達が派手な音楽を演奏し続けており、店内の賑やかさに拍車をかけている。
しばらくすると、スパーダのテーブルに長いストレートの黒髪をした給仕の少女が盆を手に近づいてきた。
(……ん?)
「お待ちどお様ぁ!」
テーブルの上に置かれたグラスに盛られたホイップやイチゴの果肉、シロップでトッピング
されたアイスクリームは紛れもなくストロベリーサンデーだ。
スパーダは口元だけで嬉しそうな笑みを微かに浮かべると、スプーンを手にして一口を口に運ぶ。


美味い。


今まで人間界で色々な店のサンデーを食してきたが、これはその中でも上位に昇る美味さだ。
甘さ、全体のバランスもまるで申し分ない。
一口を食べればまたもう一口、さらにもう一口と手が動いていく。
じっくりとこの異世界のサンデーをスパーダは味わっていた。
「そんなに美味しい? それ、貴族のお客にはあまり評判じゃないのよ?」
サンデーを持ってきた給仕の少女がスパーダと向かいの席に座って興味深そうにこちらを見てきていた。
「こんなに美味いのにか。……どんな舌をしている」
意外な批評を聞き、スパーダは片眉を吊り上げる。
そして、先日も感じ取り、その正体が分かった異質な気配に。
「初めてよ。貴族のお客にそれが受けたりするの」
「私は貴族ではない。こんななりだがな」
スパーダの言葉に少女は驚いたような顔をしていた。
「本当に? そうは見えないわねぇ」
スパーダの全身をじろじろと見つめ、怪訝そうな顔をする少女。
貴族と勘違いしているとはいえ、そんなことなど気にしない気さくな態度で接客を続けている。
「あたし、ジェシカっていうんだ。あなたは? この辺じゃあ見かけないけど」
「スパーダだ。……ところで、仕事に戻らなくても良いのか?」
「ああ、良いのよ。これもお仕事なんだから。それに、あたしスカロンの娘だもん」
スパーダはスプーンを手にする手を止め、店内で威勢よく働いているスカロンと彼女を見比べた。
……何とも不思議なものだ。人間というのは。
そういえば、スカロンからは例の気配は感じられない。
「でも、そんなことは良いの。あなたが食べてるそれ、あたしが作ったのよ。
 開店前からずっと店の外で待ってたみたいだけど、そのデザート好きなんだ」
「まあな。……だが、どこでこんな作り方を覚えた?」
「本当はあたしのいとこが教えてくれたんだけどね。
 その子、今はトリステインの魔法学院で働いてるのよ」

201 :The Legendry Dark Zero Secret Mission:2011/10/18(火) 09:24:46.86 ID:kzrb5sRQ
ジェシカが発したその言葉に、スパーダは目を細めて再び手を止める。
いとこが魔法学院で働いている。
彼女から微かに発せられる、見知った悪魔の気配。
そして、その気配と同様の気配を持つ人間は、ただ一人。
「シエスタのことか」
「あれ? あの子のこと知ってるの。あなた、魔法学院の人?」
「そのようなものだ」
なるほど。シエスタの従姉妹であるならば、この悪魔の気配は納得ができる。
まだ覚醒はしていないようだが、確実にこの娘にもブラッドの悪魔の血が受け継がれているのだ。
それにしてもいとこであるシエスタはやや控えめといった感じの田舎娘といった印象に対し、
従姉妹のジェシカは町娘という言葉が似合う快活さだ。
「あの子、元気にしてる? この間、モット伯爵っていう貴族の屋敷に奉仕しに行ったって噂を聞いてるんだけど。
 モット伯ってあまり良い噂を聞かないからさ……心配だったのよ。
 この間だって、賊に入り込まれて殺されたって聞くし」
「案ずるな。彼女は今も元気だ。私も世話になっている」
そういえばあの屋敷での一件から数日が経つが、翌日には悪魔の魔手から逃れた人間達の通報で
屋敷に捜索が入ったそうだが、死体と悪魔達の依り代である砂しか見つからなかったという話が届いている。
その話が届いた時、ルイズが激しく問い詰めてきたが「自分が尋ねた時は何もなかった」
と、上手く誤魔化していた。
「でも良かった。シエスタの知り合いだったんだ。あの子のこと、よろしく頼むわね」
もちろん、そのつもりだ。悪魔の力が覚醒してしまった以上、彼女を放置するわけにはいかない。
万が一、何かが起きれば同じ悪魔であるスパーダだけが頼りとなる。
……この娘に関しては、覚醒する心配もないだろう。
スパーダは金貨を数枚取り出し、空となったグラスと共にジェシカに差し出した。
「前払いだ。あと三杯はもらう」
「――はいはいっ」
満面の笑みを浮かべ、ジェシカはチップと共に受け取った金貨を持って厨房の奥へと消えた。


それからスパーダはストロベリーサンデーだけを何杯もおかわりし、ついでにワインも一杯頂いていた。
ジェシカは自分の作ったデザートをここまで気に入ってくれたスパーダに好感を抱いたのか、
ストロベリーサンデーを持ってくる度に向かいの席に座って話に付き合ってくれた。
もちろん、チップをもらうための仕事でもあるがスパーダもせっかくこれほど美味いサンデーを
作ってくれた恩義もあるのでちゃんとチップを渡してあげていた。

202 :The Legendry Dark Zero Secret Mission:2011/10/18(火) 09:28:55.66 ID:kzrb5sRQ
もう四回目のおかわりとなると、さすがのジェシカも「まだ食べる気?」と呆れている様子だった。
スカロンは自分の娘が作ったデザートがここまで好評であることにご満悦な様子で、
体をくねらせながら「トレビアン」と口にしていた。
さすがにそろそろ引き上げ時かもしれない。ワインも飲んでこいつも食べたら帰るとしよう。

そんなことを考えていた矢先、突如あれだけ賑やかだった店内がシンと静まりかえる。
人形の演奏もピタリと止まっていた。
「これはこれはチュレンヌ様……ようこそおいでくださいました」
あれだけ豪快だったスカロンがもみ手をせんばかりの勢いで入ってきた新来の客に歩み寄る。
六、七人前後の軍人のような風体の一群はどうやら下級の貴族であるらしく、腰にはレイピアのような杖を携えていた。
その先頭に立つの派手な衣装と貴族のマントを身に着けた、肥えに肥え太った体格に道端に生えたの雑草のように
薄い髪がはりついている中年の男だった。こいつはチュレンヌとかいう奴だろう。
どいつもこいつも、下衆な笑みを浮かべていて気品がない。まだモット伯の方がマシだ。
「ふむ。おっほん! だいぶ店は繁盛しておるようだな?」
「いえいえ、今日はたまたまでして。日頃はもう、閑古鳥が鳴くような……」
「言い訳は良い! 今日は仕事ではない。客として参ったのだ」
すまなそうに、そして冷や汗を滲ませながらスカロンは言葉を続ける。
「チュレンヌ様。本日はこのように満席でございまして……」
「私にはそのようには見えないが?」
何を言っているのだ。この豚は。
これだけの人間がいるというのに、そうは見えないだと?
スパーダはストロベリーサンデーを食べようとするのを止め、横目で睨んでいた。
うそぶいたチュレンヌが一度、ちらりと店内の客達を一瞥するとしたり顔でパチンと指を鳴らす。
すると、彼の取り巻きである下級貴族達が杖を抜き、客達を威圧しだした。
店内の客達は酔いが醒めて一目散に次々と店から逃げていってしまった。
「――Scum……(クズめ……)」
ただ一人逃げず、席についたままぼそりと呟くスパーダ。
「がっはっはっは! 閑古鳥というのは本当のようだな!」
スパーダ以外の人間がいなくなったことに満足して、チュレンヌは大笑いをあげる。
大方、宮廷の役人か何かなのだろう。そして、その地位を傘にきて魔法が使えない、
力のない平民を相手にたかっている、まさに掃き溜めのゴミそのもののような連中だ。
見るだけで吐き気がする。
「ん? おい、お前! そこは我々の席だぞ!」
チュレンヌはスパーダが席につくテーブルまでやってくると、
先ほどの脅しでも立ち去らなかったことに憤慨していた。

203 :The Legendry Dark Zero Secret Mission:2011/10/18(火) 09:33:12.76 ID:kzrb5sRQ
「ん? 見慣れぬ顔だが……どこの貴族だね? まあ、良い。
 ここはたった今、我らの貸切りなのだ。そして、そこは我らの特等席。
 すぐに退いていただきたい」
スパーダが貴族であると勘違いして、多少は敬意を込めて命ずるがスパーダは無視して
ストロベリーサンデーを食べ続けていた。
「おい! 聞いているのか!」
やかましい金切り声を上げるチュレンヌ。取り巻きの貴族達が一斉に
スパーダに杖を突きつけてくるが、まるで動じない。
店の隅ではスカロンやジェシカ、給仕の少女達が緊張した様子でこの揉めごとを見つめていた。
「私は宮廷の徴税官であられるぞ! これも仕事なのだ! それを邪魔する気か!?」
先ほどは仕事ではない、などと言っていたくせに。
スパーダはスプーンを動かす手を止め、ぎろりとチュレンヌを横目で睨みつけた。
「……何だ。ただの徴税官か」
「な、何だと! 貴様ぁ!」
取り巻き達が呪文を唱えようとした途端、スプーンの上に乗っていた一口のサンデーを次々と目にひっかけた。
突然のことに怯んだ取り巻き達にチュレンヌが狼狽するが、スパーダはグラスに残っていたストロベリーサンデーをその顔面に叩きつける。
腰の閻魔刀を鞘ごと手にすると、取り巻き達を次々と柄頭や鞘で打ちつけ、吹き飛ばしていく。
スカロンや給仕の少女達が悲鳴を上げた。
「……ええい! 貴様! 宮廷の徴税官にこんなことをして、ただで済むとは思っていないだろうな!」
「掃き溜めの豚とゴミなどに尽くす礼はない」
「な……! 言ったな!」
取り巻き達が一斉に杖を突きつけ、スパーダ目掛けて魔法を放ってきた。
すかさず自分が座っていた椅子とテーブルを蹴り上げると飛んでくる攻撃を防いだ。
さらに別の椅子を閻魔刀の鞘で打ち飛ばすと、一人にぶつける。
「貴様、どこの貴族か知らんがここまでするとはな! 縛り首は間逃れんぞ!」
「それはどちらかな」
スパーダの冷静な一言にチュレンヌは顔を顰める。
「庶民より税を徴収する時には必ず、その宮廷とやらから触れが出回るはずだ。
 そんな触れが果たしてあったか?」
チュレンヌの顔が強張る。
「……そうでないなら、お前達は無断で税を庶民から巻き上げていることになるな。
 さらにその税を私有化、徒党を組んでの庶民への脅迫。役人のすることとは思えん。
 さて、これだけのことをしたらどうなるものか」
「……だ、黙れぇ! こ、こいつをやってしまえ!」
(図星か)
どうしようもない掃き溜めのクズ……いや、クズ以下の連中だ。
もはや、クズ相手に遠慮はいらない。
チャキン、と閻魔刀の鍔を鳴らしながら指で押し上げ、刀身を覗けさせた。


※今回はこれでお終いです。

204 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/18(火) 09:40:25.52 ID:F0+OKMwf
支援

205 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/18(火) 15:30:44.70 ID:YSRF60SL
海パン刑事を召喚、ロケットランチャーを向けて脅迫するフーケに対して
「私は争いごとは嫌いだ。ここは裸になって話し合うじゃないか」

206 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/18(火) 17:28:01.49 ID:wRpqKhAB
幾らファンタジーでもモザイクの自然発生も、フライパン要員は居ないんですよ!!

207 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/18(火) 17:40:43.32 ID:IxW4a/f6
パパーダの人乙
下の息子さんより甘党だなおいw

208 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/18(火) 17:40:53.81 ID:YSRF60SL
「ギーシュ、君は初心者だから特別にコレを使うことを許そう」
「へ?お盆」

209 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/18(火) 18:36:12.47 ID:GfJxTnRf
スパーダってベヨネッタ変な後付けされて印象が変わったんだよなw
まあ、どうみてもネタだから話半分基本だけど

210 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/18(火) 18:43:46.88 ID:YAipdH6p
エヴァが孤高の魔女だったという驚愕の事実だっけ?
契約悪魔は実の夫

211 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/18(火) 19:08:12.00 ID:srwxquHU
それどころか名倉でもっと設定が変わりそうな予感
原作レイプはもうやめてくだしあ;;

212 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/18(火) 19:45:48.62 ID:39RY6FJt
>>206
太陽光が仕事してくれるよ。

ブラッドCやホライゾンみたいに。

213 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/18(火) 20:12:47.17 ID:xNtp6SlB
パパーダの人乙です


214 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/18(火) 21:30:33.50 ID:n559UQN0
追い詰められてヘタレるクロムウェルに「目だ。耳だ。鼻!」をする神隼人

215 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/18(火) 21:59:18.52 ID:NJ2gFqhK
初登場時の学生時代しかやってないけどな

216 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/18(火) 22:14:20.98 ID:B7Aw2hy0
>>215
新ディスってんじゃねぇぞドワォ(無言でやったけど)
・・・スレ違いの話題だが、なぜよりによってあのゲッターチームがNEOに参戦したのだか
あ、そういや破界篇でもチェンジ!版だけどやったか

もう並行世界の隼人全部呼びましょう
原作漫画版、TV版、ネオ、チェンジ!、新、ダークネス

217 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/18(火) 23:44:49.19 ID:IxW4a/f6
>>216
スパロボだが第二次Zでチェンゲ隼人もやらかしてるぞ。

218 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/19(水) 00:58:16.17 ID:HS6JaNFn
いやぁ2Zでは「ヒャッハー!超能力者どもは皆殺しだぁ!」でしたね

219 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/19(水) 02:06:25.04 ID:uOEolMOA
スパロボはほとんど種死最大の不満どころであったシンステの実現をなすためだけにやったな

220 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/19(水) 02:32:40.05 ID:0Ylr2oK4
【2次】ギャルゲーSS総合スレへようこそ【創作】
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/gal/1298707927/101-200

221 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/19(水) 02:44:13.48 ID:1EwnZvCt
なにこれこわい

222 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/19(水) 07:32:53.78 ID:xaZrrn/M
最後まで読んだら呪われそうな凄みを感じる

223 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/19(水) 13:39:35.25 ID:rp629SyW
銀魂から高杉召喚
高杉に感化されてルイズが光に集まる蛾になって行くのは時間の問題

224 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/19(水) 13:41:11.24 ID:J9X5mYIu
ねーよ

225 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/19(水) 14:48:35.53 ID:FKbv/gpt
もっと愛を込めて!

226 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/19(水) 15:35:29.22 ID:vVJFQGwY
当然正位置だ

227 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/19(水) 17:52:51.49 ID:XQBy220m
>>188
七万人分の「イーッ!」か

228 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/19(水) 17:57:47.45 ID:/+31ybSb
>>227
(たぶん)強くなったハズなのに負ける気がしない! ふしぎ!

229 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/19(水) 19:10:20.74 ID:cHi3OB3H
デスノから召喚するなら月かLかリュークか
どれが一番盛り上がるだろうか

230 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/19(水) 19:17:23.93 ID:LEG4V8u8
安西先生を召喚。
魔法が使えない落ちこぼれとしてグレていたルイズが使い魔と出会い、バスケットプレーヤーとして目覚める話

231 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/19(水) 19:40:17.03 ID:40eWqrr0
>>188>>227
怪人フーケ女とか怪人ワルド男とか思い浮かんでしまった

232 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/19(水) 20:23:26.09 ID:/PtRr9Pl
>>227
仮面(グリフォン)ライダー・ワルド
とか、脳裏によぎったんだがw

233 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/19(水) 21:49:51.59 ID:vVJFQGwY
トリステイン魔法幼稚園の馬車ジャックをする怪人ワルド男
攻撃を受ければ受けるほど強くなる怪人マリコルヌ男

234 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/19(水) 22:13:56.01 ID:mB/YgEAx
いっそのことルイズ側が呼ぶのが怪人で、よその勢力の虚無が呼ぶのが仮面ライダーなんてのはどうだろう

まとめに死神博士呼ばれてるのがあるけど

235 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/19(水) 22:17:04.86 ID:E3Czc7WV
>>228
ショッカー戦闘員って普通の人2〜3人分の戦闘力だから、
本気で体鍛えてる人には普通に負けるからな。滝とか。
つか、完全武装の自衛隊員で普通に蹴散らせるだろ、あれ。

空想科学読本でG馬場率いる全日プロならショッカーに勝てるって
検証がされてたなぁ。

236 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/19(水) 22:23:02.65 ID:JITdNi2h
まぁショッカー戦闘員は沢山いてもカバディからのタイマンが基本だし
1対1じゃなぁ・・・

237 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/19(水) 22:30:50.29 ID:ddiZlCcA
でも普通の人2、3人分って無茶苦茶強くね?
武器持ってたりしたら結構ヤバそう

238 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/19(水) 22:44:05.41 ID:cHi3OB3H
>>230
胸がまるで成長していないルイズ
に先生が失望する話

>>234
あれ、面白そうだったが
ああいうのは小ネタ以外じゃ難しいだろうな

239 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/19(水) 23:21:53.65 ID:OegCq0Li
>>237
単純筋力(身体能力)なのか総合力なのかで変わってくるな
普通にその道のプロだと総合力なら3、4人力はいきそうだし

240 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/19(水) 23:39:12.65 ID:oIg7DL/S
そこそこ鍛えているであろう一般警官より強いがFBIの捜査官より弱い、と考えると本当に微妙な強さである

241 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/20(木) 00:30:19.77 ID:zI18EdCd
そういやショッカー戦闘員ってふつーのパンピを簡単改造したのか、
それとも人造細胞を培養したりクローンしたりしたのか、
果たしてどうなんだろうと地味に思う。

242 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/20(木) 00:36:12.50 ID:LuuXiobz
少なくともスーパー1の戦闘員はロボットだった

243 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/20(木) 02:28:37.54 ID:wkkjdJrb
メタルヒーロー系も呼んで欲しいな

ウェストウッドの森で虫たちと暮らしていたテファが長老グルを召喚
トリスタニアに潜伏するエイリアンたちと戦うために、異世界から来た二人とともにディクテイターを打つアニエス
ガリアではジョゼフが使い魔といっしょにペロペロキャンディーをなめていたりとか

244 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/20(木) 03:47:51.42 ID:tCE/Bhoa
いっそ人や生き物じゃなくて物や機械を召還するのも ありと思う

チェルプスターの知り合いのエロ親父の先祖も80年代のエロ本召還してたし

ドラゴンボール とか マーレリング とか セーラームーンの変身道具 を 召還すると どうなるんだろう、、、

245 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/20(木) 04:05:48.03 ID:zYj2TkBA
その前に原作とアニメとまとめを見てからにしような

246 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/20(木) 09:08:20.72 ID:dM9NJdSL
>241
色々混ざってる。
たぶん、改造人間と人造人間とクローンと鍛えた人が一緒にライダーに立ち向かうとかあったんじゃないかと。

247 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/20(木) 09:16:48.71 ID:z9iji/Qt
超17号とセルとバイオブロリーと悟空が一緒にライダーに立ち向かうのか

248 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/20(木) 10:23:41.40 ID:VGqUm26V
>>243 ZXことビルゴルディーじゃん
ジャンピーとがんもどきも召喚するんですねわかry


249 :雪風とボクとの∞代理:2011/10/20(木) 10:30:23.51 ID:gOIFKc4u
10:35頃から∞-13を代理投下します。

250 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/20(木) 10:32:04.47 ID:h/c1U+lr
>>241
たしかショッカーの戦闘員は、
そこいらで拐った一般人を五、六人機械に投入

三分待ちます

すると中から一人のタフガイが!!

だったはず。

251 :雪風とボクとの∞代理@:2011/10/20(木) 10:34:38.35 ID:gOIFKc4u
「雪風とボクとの∞ ∞-13」

「く、来るなー!」
 強風吹き荒れる魔法学院の屋上で、柵を乗り越えたワルドが叫んでいた。
「……やめて……」
「いったい何があったんですか!?」
「ワルド子爵!!」
 今にも飛び降りんとするワルドをタバサ・ルイズ・三成が懸命に説得するものの、
「僕は取り返しのつかない過ちを犯してしまったんだ! 頼むっ、死なせてくれー!!」
 ワルドの死への決意は揺らぐ事は無かった。
「……早まらないで……ワルド子爵……」
「とにかく訳を聞かせてください!」
 2人の言葉にようやくワルドはわずかながら冷静さを取り戻し、
「……わかった」
 そう言ってワルドは事情を説明し始める。
「あれは昨日帰宅した時の事だ」
 ワルドが語り始めたその原因は、まさに戦慄すべきものだった。

252 :雪風とボクとの∞代理A:2011/10/20(木) 10:38:16.06 ID:gOIFKc4u
「ただいま」
 帰宅したワルドを、老執事とメイドが出迎えた。
「お帰りなさいませ、坊ちゃま」
「ただいま、セバスチャン」
 そう言いつつ、ワルドは手にしていた鞄をセバスチャンに渡した。

「ちょっとストーップ!!」
 そこでルイズのツッコミが入った。
「執事の名前がセバスチャンって!」
 しかし三成は当然といった表情で、
「執事と言えば、『セバスチャン』か『ベンジャミン』だろう」
「……もしくは『ウォルター』……」
「うむ! そして『ロッテンマイヤー』も忘れてはならない」
「広げるの? 執事談義広げるの?」
 三成・タバサの口から次々出る執事の名前に目を輝かせていたルイズだったが、
「続きを話してもいいかな?」
「どうぞどうぞ」
 ワルドの言葉に続きを聞く事にした。
「部屋に戻った僕は、いつものように『召喚されし書物』を鑑賞する事にした」
「『召喚されし書物』って……、ベッドの下に隠してあるようなHなのですか?」
「ば、馬鹿にするなっ! ベッドの下に隠すのは平民、僕の場合は……」

 ワルドは本棚にずらりと並んだ本のうちの1冊を押し込んだ。
 すると本棚が音を立てて左右に動き、地下へと続く隠し階段が出現した。
 そこを降りて行ったワルドの先には、壁面全部に本棚が設置された大部屋があった。

「施設凄すぎ!!」

 そしてその本棚には、『巫女ミックス』『ブルマー星人』『ランドセル大運動会』『おしくらまんじゅう祭』『みるく天国』『跳び箱スペシャル』……と、
題名だけでやばい内容とわかる物から題名から内容がわからないだけに余計やばく感じる物まで、多種多様な召喚されし書物が並んでいた。

「そしてラインナップ酷すぎ!!」
 ルイズからのツッコミを無視し、ワルドは常人にはうかがい知る事が不可能な深い話題を続ける。
「その日は『ファザー牧場乳搾りめがね○学生』シリーズを鑑賞する事にした」
「あの伝説の!?」
(……何をもって伝説と言うの……)
 あまりの深さに、今度はタバサも心中でツッコミを入れた。

253 :雪風とボクとの∞代理B:2011/10/20(木) 10:41:40.71 ID:gOIFKc4u
 するとその時、
『お楽しみ中申し訳ございません』
 室内の遠見の鏡が、セバスチャンの姿を映し彼の言葉を伝え始めた。
『現在奥様がお部屋に接近中です。お気をつけくださいませ』
「む! 母に僕の秘密の趣味を知られる訳にはいかない! セバスチャン、いつも見張りご苦労!」
『勿体無きお言葉にございます』
 するとワルドは傍らに置かれていた机の天板に設置されていたボタンに、
「緊急システム起動!!」
 の叫びと共に激しく拳を叩きつけた。
 次の瞬間、ワルドが座っていた椅子がばね仕掛けで勢いよく上に飛び出し、その力を借りてワルドは天井に開けられた穴の中に舞い上がっていった。
 地上階にある自室にワルドが飛び出すと、先程彼が出てきた穴は巧妙に偽装された蓋で塞がれ、その痕跡はどこにも無くなった。
 同時に、自室の天井から多数の標的が垂れ下がってきた。
「ジャック、ちょっといいかしら?」
 遅れる事少々、金髪を縦ロールにしたワルドより年下に見えるほど小柄で童顔な女性が部屋に入ってきた。
 その時既に、ワルドは何食わぬ顔で標的を電光の弾丸で次々撃ち抜いていた。
「あら、ライトニングクラウドの練習中だったのね。ごめんなさい」
「いえいえ、かまいませんよ」
 と何事も無かったように電光を放つ手を止めるワルドに女性は、
「実は……、ジャックに相談があるの」
 そう言って少々困ったような表情になった。
「ひょっとして恋の相談ですか?」
「ち、違うわ! ジャックったらいつも私をからかうんだからっ! そんなジャック嫌いよ!」
 女性が声を荒げた拍子に彼女の縦ロールが勢い良く伸び、一拍置いて元に戻った。

254 :雪風とボクとの∞代理C:2011/10/20(木) 10:44:35.59 ID:gOIFKc4u
「ちょっともういいですか!? もうツッコミきれないんですけど! というか、自殺の理由が全然出てこないんですけど!!」
 あまりに現状に至る経緯とは思えないワルドの話に、とうとうルイズはそう声を荒げた。
「それは……、この後訪れたんだ」

 部屋を訪れたワルドの母の相談とは、
「実は私最近……、視力が落ちてしまって。それで眼鏡をかけようか悩んでいるのよ」
「なにいっ!?」
 母の発言に、ワルドは雷に打たれたような衝撃を受けた。
(我が母が眼鏡を? 我が母がめがねっ娘に!? ああっ、シャイターンが! 僕の心の中のシャイターンが疼く!! このままでは僕は実の母に劣情を抱いてしまう!! が、しかし美しい母の眼鏡姿を見てみたい! ぜひ見たい!!)
 しばらく考えた末ワルドは、目・噛み締めた唇・爪を立てた腕から血を流しつつ、
「……コンタクトにしてください」
「ええ、そうするわ」

255 :雪風とボクとの∞代理D:2011/10/20(木) 10:48:36.97 ID:gOIFKc4u
「どんな理由があるにせよ、『コンタクトにしろ』という呪いの言葉を発してしまうなんて! 万死に値する愚行だー!!」
「ワルド子爵〜」
 そう言い残して飛び降りようとしたワルドのズボンを、三成はすんでのところでつかみその体を支える。
「死なせてくれ、ミスタ・ナグモ! 僕はシャイターンには勝ったが、眼鏡には負けたんだ!!」
「だがしかしあなたは漢です! あなたほどの漢を死なすわけにはいきません!!」
 ズボンをつかまれているため尻が半分ほど露出した間抜けな状態になっていたが、そんな事などおかまいなしに引き上げられたワルドは三成と熱く抱擁を交わす。
「ミスタ・ナグモ〜!」
「ワルド子爵〜!!」
「……男の友情って……素敵……」
「………」
 三成・ワルドと2人の姿に思わず涙ぐんだタバサを見ていたルイズは無言だったものの、その心中では、
(みーんな死ねばいいのにー!!)
 と絶叫していたのだった。

256 :雪風とボクとの∞代理:2011/10/20(木) 10:51:49.29 ID:gOIFKc4u
以上投下終了です。
wikiには作者さんが登録済みです。

257 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/20(木) 13:21:06.87 ID:7Q+JYKQa
乙です

258 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/20(木) 16:35:36.18 ID:BfGxK59P


259 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/20(木) 23:41:40.71 ID:IFUiFu5N

機皇帝ワイゼル∞
機皇帝スキエル∞
機皇帝グランエル∞
機皇神マシニクル∞を召喚

260 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/21(金) 00:45:41.20 ID:zvMFIzfS
ゼロ戦vsドラゴンの空中戦中

サイト「クリアマインド!」
ワルド「消えた!?」

261 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/21(金) 01:39:18.38 ID:ti1YTNT0
もう知ってるかもしれないけど、なのはファンの人はお絵かき掲示板に行ったらしあわせになれるだろう

262 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/21(金) 01:53:10.42 ID:y+1QjDeJ
>>261
わざわざここに書く必要あるんかいな

263 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/21(金) 02:40:10.42 ID:yT0rF1iM
>>262
書いちゃいけない理由もないよね

264 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/21(金) 03:25:54.93 ID:y+1QjDeJ
>>263
なんか自演っぽく見えたんで。そうじゃないならいいんだ。すまない


265 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/21(金) 03:38:34.76 ID:HWYxcbFP
気持ち悪い

266 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/21(金) 08:11:07.04 ID:1yyYx83F
飲み過ぎだ

267 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/21(金) 09:41:55.72 ID:4yMcyAbE
そんなに幸せになれなかった件

268 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/21(金) 11:00:57.20 ID:P7Ib3bEc
>>259
機皇神マシニクル∞キュービックだ
アニメでは

269 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/21(金) 12:24:49.10 ID:StntwOSh
機皇神か・・・
SS開始前にアポリアが召喚される→ゼロ魔大筋に関わろうとせずアーククレイドルに戻る方法を模索する→大隆起が起こる
→過去に自分を送り込む→SS開始→今度は使い魔をやる→大筋に関わらなかった為あまりメタなことはできない→ギーシュよ、これが絶望だターンエンド

270 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/21(金) 12:33:35.79 ID:fjtk3z6W
機甲神つったらエルガイヤー

271 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/21(金) 15:23:16.77 ID:YtmduaMy
>>237
ショッカーの戦闘員の強さを解りやすく言うと、ギーシュのワルキューレだな
能力は高いが対人戦の技術があまり無いため一般人に毛が生えた程度なら問題無いが、滝や立花のおやっさんといった対人戦のエキスパートには勝てないと。おやっさんなんか怪人のトレーナーに駆り出されるくらい強くなってるし

272 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/21(金) 15:46:18.77 ID:SGy7h0Fa
そんななか、颯爽と登場
機神ヂークベック

モブ「ゼロのルイズが、でっかいストーブを召喚したぞー!」
ヂークベック「失礼ナ奴ジャノ、コノワシノカッコイイボディヲ見テ、ストーブ等トホザキヨッテカラニ」

ルイズ・モブ達「ストーブが喋ったーーー!!」

273 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/21(金) 15:52:28.37 ID:LMHJJ+HV
タンスが使い魔でルイズが納得するかどうかはさておいてマーモとか便利だったよな。

274 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/21(金) 16:08:35.20 ID:ZGBFjzeR
>>272
経験値振り分けでいきなり虚無フルコンプですね、分かります

275 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/21(金) 16:12:01.82 ID:yi+vaG3P
機甲界といやガリアン
ガリアンといえばマーダル様

276 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/21(金) 16:59:47.28 ID:Vpm+h2Jj
アークザラッドからの召喚ってありそうでないよね。
エルクやアレクみたいなハンター系のキャラなら話を膨らませやすそうだけど。

277 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/21(金) 17:02:54.10 ID:CE9z28E5
じゃあ自分で書いてみるといい、そうすりゃなんでないのかわかるだろう

278 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/21(金) 19:07:32.89 ID:Vpm+h2Jj
>>277
いやいや、ご冗談を(笑)

279 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/21(金) 19:36:11.43 ID:mH5aBHmw
リーザ→どう見ても天然物ヴィンダールヴです。本当にありがとうございました

280 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/21(金) 20:06:40.01 ID:H7cjPpon
この流れでなぜか機皇帝さやかちゃん☆インフィニティを思い浮かべてしまったw

281 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/21(金) 20:35:43.54 ID:WAuzJfga
ありそうで無いといえば、ナルト召喚も見ないな。

ちょっとスケベでバカとサイトに割と似た性格の上に、碌に忍従使えなかったり
九尾の関係があったりでルイズとよく似た境遇にもあったりと動かしやすそうだし。
十八番の影分身の術で風のスクウェア扱いされたり、ガマ親びん呼んでフーケとゴーレムと
ガチでやり合わせたりとイベントにもそう困りそうにないし。
召喚時期を綱手捜索の旅終了してから木の葉の里に戻るまでの間にすれば、サスケェや暁関連の
ゴタゴタも無視できるしで、一見して物凄く呼び易そうなんだけどなぁ……。

あ、俺は文才も持続力も無いんでパス。100%エタるだろうし。

282 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/21(金) 20:51:54.18 ID:JxjuYreD
>>276
エルクは召喚されるとしたらキュルケにだろ、火属性的に考えて。
サニアとかグルガ辺りが来たほうが面白いんじゃね?

283 :web漫画:2011/10/21(金) 21:06:50.83 ID:yraTpDYO
SS職人募集中スレ

エーベルージュを語るスレ 3年目
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/gal/1248267409/
センチメンタルグラフティ総合35代目
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/gal/1299264100/
Canvasシリーズ総合 Part21
http://kilauea.bbspink.com/test/read.cgi/hgame2/1302172024/
◆◇◆TGL総合スレPart 1◆◇◆
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/game/1172644654/
◆◆◆★★マイナーなギャルゲーのスレ★★★◆◆
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/gal/1190795664/
非18禁PCギャルゲー総合スレ(一応3)
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/gal/1143920343/
MinDeaD BlooD 4
http://kilauea.bbspink.com/test/read.cgi/hgame2/1206403697/
Dies irae Part117
http://kilauea.bbspink.com/test/read.cgi/hgame2/1304511307/
【銀色】銀糸総合スレ Part5【朱】
http://kilauea.bbspink.com/test/read.cgi/hgame2/1190283503/
【城平京】ヴァンパイア十字界 【木村有里】 10夜目
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/ymag/1177334874/
【上条明峰】CODE:BREAKERコード:ブレイカーcode:14
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/wcomic/1300421162/
矢吹健太朗のBLACK CAT★黒猫No.368
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/rcomic/1304295746/
地獄少女総合 人を呪わばスレ 百十六鼎
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/anime2/1290001593/


284 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/21(金) 21:11:40.28 ID:vJXeGQbZ
アーク系は何気に非日常ばっかり描写されてて日常をどう過ごすかがあんまり思い浮かばない

それよりヘモジー召喚をだな

>>281
その時期でもオーバースペック過ぎて全部力押しで解決できちまうだろ
数十数百体の実体と同レベルの影分身とか偏在ってレベルじゃねー

285 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/21(金) 21:44:55.91 ID:7ftKqS28
>>273
マーモ……アシュラム陛下か

286 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/21(金) 21:47:42.28 ID:P5Zd1L+E
>>281
影分身の内の一人が召喚されてってなら本編の流れにも左右されないし、分身技を使えるキャラなら誰にでも適用できる……筈。

術の効果時間やら、分身の意志やらの問題は作者の匙加減次第だけど、契約効果で万事OKにでも。

287 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/21(金) 21:56:31.89 ID:vAUgVbpm
>285
それって物凄く大当たり過ぎて大変だ。
後、ソードワールドスレの領域な気がする。

288 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/21(金) 22:01:38.59 ID:COb9LTkA
>アーク系は何気に非日常ばっかり描写されてて日常をどう過ごすかがあんまり思い浮かばない
アパートで犬の調教だろjk

・・・うん、他が全然想像できないや
漫画版は卑しいし、なんかもう日常的に凄惨極まる殺しに関わってそうな変なイメージが沸くしね

久しぶりにゲームやるかな
PSPでもフリーズすんのかな・・・

289 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/21(金) 22:21:35.49 ID:VEe25zn1
>>269
むしろ、タッグフォース6ネタでもいけるかもよ

290 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/21(金) 22:42:19.20 ID:+CYyopTG
>>288
神田川なアパートで忍犬を調教するバング殿か、アリだな。

291 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/21(金) 22:53:34.30 ID:Ie3/iexs
>>285
クリスタニアの歴史変わっちゃうw

292 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/21(金) 23:07:25.73 ID:yJduUkSG
いっそクリスタニアからリブリアさんを。
世界の運命を握るルイズの観察は望むところだから、使い魔契約は断らないはず。

リブリア「《ゲート》とりあえず、副団長の仕事もあるから一旦帰るわよ」
ルイズ「ちょっと、困るわよ、明日の授業が」
リブリア「弟子とか部下とかよこすから我慢しなさいな」

うーむ、日替わり使い魔さんと同じような展開になるな。
人間同士の戦争を嫌がらないことぐらいしかストーリー的に変化が。

リュース(認印)「よし、アルビオン王、お前の考えを承認したぞ。
          砦全体の食料1年分で、南方大陸砦全軍出撃だー!」

293 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/21(金) 23:42:56.44 ID:K/SFMiwH
>>289
ゼロの使い魔らしくインフェルニティ・ゼロ召喚
自爆スイッチ押してお互いにライフを0にしても自分だけは生き残るルイズ
とか何故か連想した

294 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/22(土) 00:18:33.47 ID:DyAaXZh0
>影分身の内の一人が召喚されてってなら本編の流れにも左右されないし、分身技を使えるキャラなら誰にでも適用できる……筈。
この手法ではアプトム召喚が良い感じだったな。

295 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/22(土) 02:33:35.23 ID:kZRNq/qb
>>289
ツァン・ディレとかもろに誰かさんとかぶるがな

296 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/22(土) 02:41:09.82 ID:YjjE0Dxm
>分身技を使えるキャラなら誰にでも適用できる
四身の拳で増えた天津飯のうち一人を召喚とかかね

297 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/22(土) 03:27:16.34 ID:EAV45s/m
>>295
6では完全にデレデレや!

>>296
四身の拳を覚えたばかりの天さんの戦闘力は180〜250の間のはずだから1/4でも銃を持った農民の10倍の50程度
セルゲームの時には克服しており、ナッパの時点で戦闘力1800を超えていたらしいので天さん無双すぎるw

298 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/22(土) 04:02:08.67 ID:JcDpJCbB
>>281
エロ仙人もろとも色仕掛に反応してたりする割には忍の三禁に対してコドモだからよくわかんねーとも言ってるんだよなウスラトンカチ
あとハタチじゃねーから酒飲めないナルトにハルケの食生活は厳しいな

299 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/22(土) 07:28:56.05 ID:LMHGkIVG
ナルト関連でビーとか
里から脱出→サブちゃん先生に会うまでの期間とか
でも八尾関連なしでも正直強すぎ感でバランスブレイカーだしラップ面倒だから難しいか

300 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/22(土) 07:43:48.68 ID:p8xoVTtB
バランスならとかいいきがする。
俺は初期ルイズの劣等感とあいそうな、めだかの球磨川がみてみたい

301 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/22(土) 08:09:10.33 ID:1FCcultf
ちょっと質問

エデンの林檎十六話で、ワルドを叱責した「白い肌のナイスミドル」って元ネタある?
ちょっとわからないのだけど

302 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/22(土) 08:38:16.51 ID:2eYJopgA
無いよ

303 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/22(土) 10:15:38.76 ID:XzA32hS5
地縛神を召喚
ゼロ魔は心の闇を背負った連中が多いからダークシグナーはあっさりそろう気がする

304 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/22(土) 10:49:52.70 ID:p8xoVTtB
いっそのことイタチのスサノオの剣で封印された長門とか

305 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/22(土) 11:40:46.97 ID:yMr1GCDv
>>298
二十歳じゃないのはサイトも同じだし、案外ノリに任せてガブガブ飲んだりするんじゃね?
原作で下戸だとかって描写があれば話はまた別だけど。

というか、ゼロ魔で成人って何歳からだ? タバサから考えて15から?

306 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/22(土) 12:06:48.84 ID:2eYJopgA
下の毛が生えたら大人

307 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/22(土) 12:46:01.37 ID:AZttqrQ0
先生、生えない人は生涯子供扱いですか?

308 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/22(土) 12:59:28.25 ID:2eYJopgA
いえそれは天使です

309 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/22(土) 13:02:52.73 ID:hgP2TnqK
ベアトリスはパイパンだな俺の経験から言って

310 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/22(土) 13:58:23.11 ID:OD4f9IrU
色で誰の毛か・・・ゲフンゲフン

311 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/22(土) 15:05:18.27 ID:DI1ju2lA
>>307
てめえ、俺のなごみんを子供扱いすんなし!

312 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/22(土) 17:58:26.05 ID:fA5a7yTz
ふと考えたのですが加齢による白髪は別としても、体毛は多少の差こそあれ全身同じ色のもの。つまりルイズやタバサは……
そしてサイトや、佐々木氏の血を引くシエスタは黒目黒髪、よってゼロ魔世界でも日本人は黒目黒髪と推測。
いざ「事に及ぶ」時に、ゲームでもなければお目にかからないようなものを見て「萎える」とか有りそうなんですが。

313 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/22(土) 18:24:14.63 ID:hgP2TnqK
なあに剃っちまえばこっちのもんよ

314 : 忍法帖【Lv=14,xxxPT】 :2011/10/22(土) 18:28:19.19 ID:A9/6gJx7 ?2BP(0)
青は想像できないが、ピンクブロンドは言うほどピンクじゃないと思うぞ

315 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/22(土) 18:31:39.12 ID:Vo/1JJ35
原作イラストは、ピンクブロンドと言うにはピンク過ぎる気がするがな
もっともそれ言ったら、アニメなんてピンクブロンドどころか完全なピンクだがw

316 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/22(土) 18:36:04.50 ID:quv8ZV7D
そもそも下の毛を剃るのは外国では当たり前で、剃らないのは腋毛を処理してないのと同じように感じるらしい

317 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/22(土) 18:46:29.34 ID:BzxVjMQI
何の話をしてるんだお前らw

318 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/22(土) 18:55:48.47 ID:AZttqrQ0
毛の話ですがなにか。そういやゼロ魔で銀髪キャラって居たっけか。オスマンは加齢による白髪だとおもうが

319 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/22(土) 18:58:12.30 ID:2nJcISmL
誰か未来日記とのクロス書いてくれ

320 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/22(土) 18:59:02.18 ID:2JOUMx0B
そういえば、『中世かそれより前の頃では貴族階級の女性は逆に伸ばすのがステータス』
みたいな話を聞いたことあるよーなw

321 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/22(土) 19:00:02.12 ID:hGtmK09o
皮膚の内側に伸ばすとは面妖な

322 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/22(土) 19:08:51.63 ID:Vo/1JJ35
後ろ髪は短いままで前髪をめっちゃ伸ばすんだよ、きっと

323 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/22(土) 19:43:57.38 ID:quv8ZV7D
前髪だけなんて勝利の女神みたいだな

324 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/22(土) 19:59:56.25 ID:eZLMEVdV
鬼太郎に髪の毛を盗む妖怪がいたっけ、学院みんなハゲになってコルベール大喝采

325 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/22(土) 20:01:46.75 ID:hGtmK09o
コルベールがよりいっそうハゲる画しか見えない件

326 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/22(土) 20:28:40.44 ID:dXqKBQ56
逆に髭を生やそう

327 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/22(土) 20:30:23.67 ID:BzxVjMQI
関羽がアップを始めたようです

328 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/22(土) 21:17:17.04 ID:3OHEjQOa
>>312
なぁに、このスレで召喚された連中で事に及ぶような奴なんて……いや、タチが悪いのが何人かいたような気がする…

329 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/22(土) 21:20:57.52 ID:eZLMEVdV
ゼロ魔キャラと子供作った展開がいくつかあったな

330 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/22(土) 21:58:05.03 ID:Pan70WZU
まあそもそもシエスタのひい爺さんからして、子供どころかひ孫まで作れてるわけだし。

331 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/22(土) 22:20:41.09 ID:U3bcEX5F
戦闘機に乗って現れるってなんかドリフターズを連想しちゃうぜ

332 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/22(土) 22:22:53.73 ID:eZLMEVdV
加藤茶隼戦闘隊か

333 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/22(土) 22:46:17.08 ID:vrM0FzFE
貧乳貧乳言われてるルイズだけど、設定されたスリーサイズ当てはめるとDカップになるらしいな…
なんでも、乳は確かに小さいがウエストが細すぎでトップとアンダーにすごい差が出るとか

334 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/22(土) 23:16:21.10 ID:7kP/wMvW
ナコルルなんかもスリーサイズ的にはFカップらしい。
そういやサムスピ勢の召喚モノってありそうでないよね。覇王丸なんか適役だろうに。

335 :The Legendry Dark Zero 11:2011/10/22(土) 23:19:40.51 ID:tp4jyOuM
予約が無ければ23:24頃に投下しますが、よろしいですか?

336 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/22(土) 23:21:10.18 ID:d6TzVOsi
>>331
何言ってんだコノヤロウバカヤロウ

337 :The Legendry Dark Zero 11:2011/10/22(土) 23:24:36.98 ID:tp4jyOuM
<稲妻の盟友> 前編

店内が静まり返る中、チャキン、と鍔の音だけが鳴り響く。
閻魔刀を静かに納めるスパーダはずっと左手に持っていた空のグラスに顔を近付け、見つめていた。
しばしの後、残念そうに大きなため息をつき、
「せっかくのラストオーダーが台無しだ」
先ほどまで自分が座っていた椅子とテーブルはバラバラに壊れてしまい、近くのテーブルもほとんど倒れてしまっていたが、
まだ無事な他の客が座っていたであろう食べ残しの皿が残っている別のテーブルにグラスをそっと置く。
「すまないが、誰か衛兵を呼んでもらえないか」
スパーダは店の隅で怯えるように震えていたスカロンや給仕の少女達の方を振り向き、何事もなかったかのように呼びかけていた。
(やりすぎたか……)
店の真ん中の床では下級貴族の男達が折り重なり、その一番上に醜い豚のようなまぬけ面で気絶するチュレンヌが乗っていたため、
その下にいる者達は苦しそうに呻いていた。

チュレンヌの取り巻き達は杖を抜いて襲いかかってきたが、ルーンを唱えている間に閻魔刀による神速の居合いを繰り出して
杖を真っ二つに斬り裂いてやった。メイジも所詮は一人の人間。杖さえなければ、平民と同じである。
それでも下級貴族達はスパーダに向かって来たが、閻魔刀の鞘と柄頭で打ちつけ、次々と瞬殺してやった。
取り巻きが全滅させられてしまったことで腰を抜かし、床を這いながら逃げ出そうとしたチュレンヌだったが、
スパーダが回り込んで入口に立ち塞がったために半ばやけくそでスパーダに杖を向けて魔法を放とうとした。
それを閻魔刀の鞘で叩き落とすと、後は勝手に失神してしまったのだ。

いくらこいつらが原因の元とはいえ、暴れすぎたかと少し反省していた。
「……あ、あたしが呼んでくるよ!」
スカロンらと違って怯えてはいなかったが、呆然としていたジェシカが我に返って数名の給仕達と共に小走りで店の外へと出ていった。
それからしばらくして、ジェシカが町の治安を警備している衛兵を連れて戻ってきていた。
衛兵達はスパーダから事情を聞き、不当に税を巻き上げ、それを私物化していたチュレンヌらを連行するように頼んでいた。
チュレンヌの一群は縄で縛り上げられ、うなだれたまま衛兵達に連行されていった。
すると、外では「やったあっ!!」と見物人達から次々と歓声が上がっていた。
今まで怯え、呆然としていた魅惑の妖精亭の給仕達も同様に歓喜し、互いに手を取り合う。
いきなりの出来事に、スパーダは一瞬呆気に取られた。

338 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/22(土) 23:26:41.17 ID:RFIxoza2
私怨

339 :The Legendry Dark Zero 11:2011/10/22(土) 23:28:32.69 ID:tp4jyOuM
「あのチュレンヌの顔ったら無かったわ!」
「胸がすっとしたわね、最高っ!」
給仕の少女達からそんな声が聞こえてくる。
やはり、暴虐を尽くしてきたあいつはそれだけ恨まれていたようだ。
「もうっ! あなた素敵よおっ!」
突然、猛烈な勢いで駆けて来たスカロンがスパーダに突進するように抱きつこうとしたが、ヒラリとそれをかわす。
スカロンは勢いあまって壁にぶつかってしまった。
「本当、あたしもあいつらがあんな顔する所、初めて見たわ」
ジェシカがスパーダの近くにやってきて、感心した表情を浮かべていた。
「奴らは相当、歓迎されない連中だったようだな」
「当然よ。あいつ、この辺の徴税官を勤めてたんだけど、ああやって管轄区域のお店にやってきては、あたし達にたかってたの。
本当、嫌な奴だったわ。銅貨一枚たりとも払ったことなんてなかったんだから!」
腰に両手を当てて憤慨するジェシカ。
「あいつの機嫌を損ねたりすれば重い税をかけられて店がつぶれちゃうから、みんな言うこと聞いていたの。
うちの店でもさっきみたいに横暴を振るって、あたしらに触るだけ触ってチップ一枚もよこさなかったのよ!」
「そんな奴がああして捕まって、満足というわけか」
「もちろん!」
ジェシカも心底嬉しそうな顔で答えていた。
「しかし、悪かったな。店もこんなにしてしまったし、君がせっかく作ってくれたあれも……」
すっかり乱雑にちらかってしまった店内を見回すスパーダ。
「良いのよ! 店は充分直せるんだし、あなたは無駄に残したりするあいつらなんかと違ってあそこまで食べてくれたんだもの。
 一杯くらい、どうとでもなるわ」
すると、ジェシカはじっとスパーダの全身に視線をなめるように這わせだす。
「あなた、そんななりなのに本当に貴族じゃないの? 魔法は全然使わなかったけど」
「……ずっと昔はそうだった、とでも言っておこうか」
「もしかして、ゲルマニアの人? あそこって平民でもお金さえあれば貴族になれるらしいけど」
「いや、もっと遠くからだ。……そうだな、東方から来たとでも言っておこう」
ハルケギニアよりも遥か東の土地、エルフが住まう砂漠よりも東方をロバ・アル・カリイエというらしい。
時々、そちらからここにも色々な物が商人の手によって流れ込んで来たりするそうだが、どのような土地なのかは分からないそうだ。
このハルケギニアの貴族と間違われるなら、もっと遠方から来た人間とし思われた方が良い。
「へぇ……あんな所からわざわざここに? 東方の貴族ってここの貴族なんかよりも全然良いね」
「貴族ではないと言っているだろう」
「でも、昔はそうだったんでしょ? じゃあ、変わりないじゃない」

340 :The Legendry Dark Zero 11:2011/10/22(土) 23:32:48.93 ID:tp4jyOuM
チュレンヌらが庶民から巻き上げ、この場に置いていかれた税金は、
その一部を魅惑の妖精亭の修理代とチップとして、残りは他の庶民達の元へと戻されることになった。
スパーダは迷惑代として20エキューをスカロンに渡し、店を後にしようとする。
「何か困ったことがあればいつでも頼ってちょうだいね」と、スカロンは持ちかけ、入口の前でスパーダは片手だけを軽く上げて答えていた。
……さて、もうすっかり外は夜。そろそろ学院に戻らねばルイズがうるさく言い出すだろう。
馬を預けてある、町の入口の駅へ一直線に向かおうと歩を進めていた。
「おい、待て」
チクトンネ街を抜けてブルドンネ街へと戻って来た時、突如後ろから誰かに呼び止められる。
立ち止まり振り向くと、そこには女が一人立っていた。
厳しく凛々しい顔をしたその金髪の女には、見覚えがあった。
何より右肩に革帯で吊している大砲に目がついた。
「君はあの時の」
昼間に武器屋で鉢合わせになった、あの女戦士だった。
その女はやけに感心しきった様子でスパーダを見ている。
「お前、ずいぶんと派手なことをしたものだな? メイジである貴族を相手に」
先ほどの揉めごとを見ていたのか。
「しかし、汚職で捕まるとはあいつもついに年貢の納め時か」
「自業自得だ。……で、私に何か用か」
「ああ、済まない。アニエスだ、よろしく」
「スパーダだ」
自己紹介をしつつ手を差し出してくるアニエスという女と軽く握手を交わす。
「お前、そんななりなのに貴族ではないそうだな。あの娘の話を聞いていたが」
「君もあそこにいたのか」
アニエス曰く、チクトンネ街の小さな場末の酒場で飲んでいたら魅惑の妖精亭という酒場でチュレンヌの一派が剣を持った貴族らしき男と
争っているという話を聞いて、駆けつけたらその男がスパーダであると知ったという。
貴族なのに剣を手にするのが不思議だと思っていたが、彼は貴族ではないという話を聞いて
メイジである貴族にあそこまで真っ向から立ち向かったことに感銘を受けたようだ。
「武器屋で見かけた時は、貴族が武器を直接見にくるなんておかしいと思っていたがそういうことだったとはな」
「それで?君の用事はそれだけか。私は早く戻らねばならんのだが」
「ん? ああ、すまない。もし良ければで構わないが、仕事を手伝ってはもらえないか?
 人手が足りなくて困っていたんだ」
「仕事?」

341 :The Legendry Dark Zero 11:2011/10/22(土) 23:37:03.25 ID:tp4jyOuM
彼女は本来、宮廷に勤めている下級の軍人であるらしいのだが平民である彼女は魔法を使うメイジが主体である宮廷では対した期待もされておらず、
他の平民出の軍人達と共に邪魔者扱いされているそうだ。
しかし、それでもメイジの軍人達は自分達に回されてきた面倒臭そうな厄介ごとを時折、彼女達下っ端の者達に押し付けてくるという。
そして、今回も宮廷に地方の領主から依頼が来たのが彼女達に押し付けられたのである。

その地方に点在する村々で出没するオーク鬼を討伐して欲しいと農民達は領主に助けを求めて来た。
領主は面倒臭いながらも兵を派遣しようとしたが、オーク鬼が突如として現れなくなったために討伐依頼は一度取り下げられたという。
ところが、今度は見たこともない化け物が近隣の村々はおろか領主の屋敷にまで姿を現して襲ってきたため、
領主はその化け物達が潜んでいる場所が何十年も前に打ち捨てられた、森の中にある開拓村の寺院の廃墟であることを突き止め、
直ちに兵を派遣したが誰一人として戻ってはこなかった。
アニエスらにその廃墟の調査をする任務が押し付けられてきたが、他の同僚は情けない男達ばかりで頼りにならないため
自分一人で行くことになった。しかし、せめてあと一人はいてくれなければ辛い仕事になるかもしれないという。
そこで下級ながらもメイジを瞬殺したというスパーダに声をかけたそうである。
純粋に、スパーダの実力を評価してのことらしい。
(見たこともない化け物、か)
アニエスから話を聞かされ、顔を顰めスパーダは考え込む。
オーク鬼はハルケギニアでは一般的な魔物。それが出て来ない代わりに現れたという怪物……。
「お前は見た所、手練れのようだ。来てくれるとありがたいんだが。もちろん、強制はしない」
「いや、付き合わせてもらおう。その化け物とやらが気になる」
真顔で頷き、スパーダはアニエスの申し入れを即座に受け入れていた。


「きゅい、きゅい! あの悪魔、今度はどこへ行くのね?」
チクトンネ街とブルドンネ街の境にある路地から顔を出す、一人の青い長髪の女がいた。
20歳くらいに見える美しい麗人と呼べるかもしれないが、別の理由でそれは否定される。
まずスタイルの良いその体には服ではなくボロ布だけしか纏っていないし、その口調や性格も20代とは思えぬほどに幼く子供っぽい。
「お姉様、悪魔が行っちゃうのね! 早く追うの!」
ずっと後をつけてきたスパーダが金髪の女と共に町の入り口の方へ向かっていく。
女は傍らに控え、大きな杖を抱えながら本を読み続ける同じ青い髪の少女に呼びかける。

342 :The Legendry Dark Zero 11:2011/10/22(土) 23:41:34.60 ID:tp4jyOuM
午後の授業を終えた夕刻、タバサはすぐにシルフィードに乗ってトリスタニアへと訪れ、スパーダの後をつけていた。
町の外でシルフィードを人間の姿へと変身させ、スパーダの後を追っていると彼は魅惑の妖精亭という酒場へ入っていった。
シルフィードは店の中から漂ってくる料理の匂いに我慢ができなかったようで、「シルフィもご飯! お肉食べたい!」
とせがんできたが、あいにく金は持ってきていないのでそんなことはできないし、たとえあっても「我慢して」と答えていた。
その後、スパーダが役人とその取り巻き達を軽く伸し、町の入り口へと向かっていったらあの女に呼び止められたのだ。
タバサはきっと彼がまた何か悪魔絡みの厄介事に顔を突っ込むかと思ってその後をつけていたのだが、案の定だ。
スパーダは町の入り口の駅で馬に乗り、戦士の風体をした女と共にどこかへと繰り出して行く。
タバサも即座にシルフィードを風竜の姿へと戻させ、空からその後を追っていった。


王都から数リーグ離れた地方の森までは、馬で約二時間の距離だった。その森の奥に、化け物とやらが巣窟にしている廃墟があるという。
途中、まだ放棄されていない農村などが点在してはいたものの、田畑はおろか家畜さえも荒らされた形跡があり、
ひどい所では既に村そのものが全滅してしまい、死体が野ざらしにされている場所まであった。
どれも確実に人間の手によるものではなく、だからといってオーク鬼のような魔物が襲ってきたわけではない。
転がっていた死体はどれも首や胴体を真っ二つにされていたりと、無残な姿だった。おまけに異臭が漂う上にハエやウジが集っていて
普通の人間ならば即座に吐いていることだろう。
「こいつらもやられたようだな……」
スパーダとアニエスが森の中に入り、しばらく進んでいると人間よりも倍はある醜く太った体に、
豚のように突き出た鼻を持った顔が特徴のオーク鬼の群れの死体が転がっていた。
手練れの戦士5人に匹敵する戦闘力があるとされる魔物が、酸で頭を溶かされていたり、糸で絡み取られて喉を引き裂かれていたりと、
農民達の死体同様にえげつない手段で惨殺されている。
「その化け物とやら、こんな魔物まで無慈悲に殺すとは。どんな奴だろうな」
スパーダは分かっていながら、あえてそんなことを言い出す。
「魔物ばかりではないからな。この世界にいるのは……」
ゆっくりと馬を歩かせながら、アニエスは呟く。

343 :The Legendry Dark Zero 11:2011/10/22(土) 23:45:53.28 ID:tp4jyOuM
「ほう。では、他に何が考えられる?」
このアニエスという女、どうやら奴らを目にしたことがあるらしい。
それもただ見るだけではない。己が手にする武器で一戦も交えたことがあるようだ。
「悪魔、さ。お前は見たことがないのか」
忌々しげに低い声で答えるアニエス。
その瞳の奥に宿るのは……怒りや憎しみ、そんな負の感情だった。
スパーダは自嘲の笑みを浮かべ、軽く息を吐く。
「……とんでもない。これまで散々奴らは飽きるほど目にしてきている」
そして何より、自分自身がその悪魔なのだ。
「奴らはオークだとか、トロールなんかとは訳が違う。油断はするなよ」
「君は奴らを相手にしたことがあるようだな。どうだ? 悪魔を相手にした感想は」
「奴らは冷酷で残忍だ。おまけにオークみたいな連中よりも狡猾だから、まともに相手はし辛いな」
魔法が使えるメイジならばまだしも、彼女は平民だ。
だが、その悪魔達を相手にして彼女は生き残ってきたのだろう。
さすがに上級の悪魔までは相手にしたことがないのだろうが、それでも悪魔を相手に生き残れるとは、
このアニエスという女、かなりの手練れらしい。
「ところで、君が担いでいるそれは一体何だ?」
スパーダはアニエスがずっと右肩に吊るしている大砲を顎で指す。
あれはトリスタニアの武器屋で受け取ったものなのだが。
「私の仕事道具さ。悪魔が相手となると、これだけでは少々心もとないと思ったのでな」
アニエスは腰に剣と共に携えている短銃を見せていた。
「ゲルマニアの職人とメイジに依頼して五年もかけて、作ってもらったんだ。
 できれば、使わないで済めば良いが」
と、言いつつ馬から降りたアニエスは大砲を腰だめに構えだす。
「あいにく、そうはいかんようだな」
スパーダも馬を降りると、閻魔刀をスラリと優雅な動作で鞘から引き抜き、右手で斜に構える。
森の木々がザワザワと音を立てだし、ギィギィという奇怪な鳴き声が聞こえてきた。
月の光が僅かに差し込む暗闇の中、何かがボトリと木の上から落ちてくる。
「アルケニー、か」
仄かな月光に照り返される青みを帯びた銀色の体を持った、大人ほどの大きさをした蜘蛛の異形。
かつては人であった女の魂が魔界へと渡り、その瘴気に当てられて変貌した下級悪魔だ。
次々と姿を現すアルケニーが二人を取り囲み、威嚇してくる。
アニエスは大砲を構え、いつでもそれを撃てる姿勢を取っていた。スパーダも器用に閻魔刀を片手で交差に振り回す。
「さて、どうする?」
「決まっているだろう。……悪魔は潰す!」
叫ぶと同時にアルケニー達が一斉に、攻撃を仕掛けてきた。

344 :The Legendry Dark Zero 11:2011/10/22(土) 23:50:44.19 ID:tp4jyOuM
その鋭い鎌のような前足を上げながら飛びかかり、口から酸を飛ばし、尻を持ち上げて糸を放ってきたりと
己が持つ能力を駆使して二人を仕留めようとしてきた。
アニエスは重そうな大砲を持っていながら軽々とした動きで真上に跳躍し、酸を回避した。
かわした酸は二人は乗ってきた馬へと降りかかり、ジュブジュブと音を立てながらその身を溶かしていった。
スパーダは酸と糸をかわすと同時に飛び掛ってきたアルケニーに対して閻魔刀を突き出しながら突進し、胴体へと深く突き刺した。
奇声を上げながら呻き声を上げるアルケニーだが、スパーダは突き刺したままの閻魔刀をねじり、刃を上にすると
そのまま真上へと斬り上げ、アルケニーの体を斬り裂きながら跳躍した。
そこへ木の上へと移動していたアニエスが大砲を構えて後部のレバーを引くと、僅かな時間差の後に砲口から火が噴き上がった。
さらにもう一度レバーを引き直すと再び砲口が火を噴いた。
放たれた二発の砲弾による爆発が集まっていたアルケニー達を吹き飛ばし、肉体が四散する。
斬り上げから降りてきたスパーダが虫の息であるアルケニーに閻魔刀を突き立ててとどめを刺す。
アニエスも自分の剣を抜いて同様のことをしていた。
「なるほど。確かに、悪魔を相手にやり慣れているみたいだな」
まだ火が燻る中、スパーダは閻魔刀を納めてアニエスへと近づくと彼女はさらにスパーダに対して感心していた。
だが、スパーダは訝しそうにアニエスが手にする大砲を見つめていた。
「君が持っているそれは、本当にゲルマニアとやらで作られた物なのか? 二発も連続で撃てるなど聞いたこともないぞ」
「そう言っただろう。何せ、あそこはトリステインなどと違って平民のための技術が大きく発展しているんだからな。
 人間が持てる大きさでこのくらいのことはできるらしい」
たとえそうだとしても、彼女が持っている大砲はハルケギニアの技術の水準を超えている。
以前、読んだ本でも彼女が言った通り平民でも貴族になれるゲルマニアはメイジでしかほとんど利用できない、
魔法に関する技術が盛んな他の国々とは対照的に平民でも扱える技術が年々進歩しているとされている。
だからといって、こんな物まで作れる技術があるというのか?
これは明らかにこの世界の人間が作ったものではない、規格外の技術なのだ。


悪魔達を退けて森の奥へと進んでいった二人は月の仄かな光が降り注ぐ、雑草が生い茂った開けた場所へと出ていた。

345 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/22(土) 23:53:28.95 ID:RFIxoza2
私怨

346 :The Legendry Dark Zero 11:2011/10/22(土) 23:55:26.38 ID:tp4jyOuM
「ここがそうらしい」
かつては壮麗を誇っていたのであろう門柱は崩れ、鉄柵は錆びて朽ち果てている。
目の前に建つのは、紛れもなく古ぼけた廃墟と化した寺院だった。
明かり窓であるステンドグラスは割れており、建物も所々が崩れている。
(……何かいるな)
スパーダは寺院の周辺はおろか内部からも無数の悪魔達の気配を感じていたが、その中に中級以上の悪魔の気配も同時に感じていた。
だが、下級の悪魔達の気配と混じってしまって種類までは分からない。
「どうした、スパーダ。そんな難しそうな顔をして。
 確かに相手は悪魔だが、お前もこれまで多くを狩ってきたのだろう。先ほどみたいに」
「……いや、気にするな。行くぞ、アニエス」
閻魔刀をいつでも抜刀できるように手をかけ、雑草を掻き分けて寺院の扉の前まで向かっていく。


――キャハハハハ……

――キャハハハハ……

――キャハハハハ……

不意に、どこからともなく不気味な笑い声が響いてきて、アニエスが即座に身構えていた。
スパーダは視線を流すように周囲へと向けている。
(……そこか!)
一際強い気配と殺意を感じると、スパーダは閻魔刀を抜刀して剣閃を庭の一角へ向けて飛ばした。
虚空が歪んだかと思うと、透けるようにして姿を見せたのは巨大な鋏を手にする、仮面を付けた死神のような姿をした悪魔だった。
下級悪魔の一体、シン・シザーズだ。
今の一閃によって依り代である仮面を真っ二つにされ、甲高い悲鳴を上げながら鋏だけを残して消えていく。
「ちぃっ! 何だ、こいつらは!」
アニエスは次々と透けるようにして現れて襲ってくるシン・シザーズと亜種である大鎌を持った女性の仮面のシン・サイズの攻撃を剣で弾いていた。
攻撃を弾いて怯ませ、斬りつけようとするがシンのマントをすりぬけてしまう。
「そいつらは付けている仮面が本体だ。そちらを狙え!」
スパーダがシン・サイズの仮面に閻魔刀を突き刺すと、同じく甲高い悲鳴と共に鎌を残して消滅していった。
アニエスはシン・シザーズが突き出してきた鋏を剣で受け止めると、腰に携えていた短銃を手にし、
ピタリとスパーダのアドバイス通りに仮面へと狙いを定める。

347 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/22(土) 23:57:19.70 ID:vwJAdoRP
支援

348 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/23(日) 00:08:43.58 ID:Tk4RicQu
さるさん?

0:00跨いだから規制は解除されていると思うけどどうなんだろう

349 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/23(日) 00:09:26.59 ID:uBml7Hx0
>>285
それなら6英雄とか・・・
ウォートが『メテオ・ストライク』でゴーレム倒す派手なシーンを見たいぜ

350 :The Legendry Dark Zero 11:2011/10/23(日) 00:13:22.89 ID:ZmiG8Cty
銃声と共に放たれた銃弾は一発でシン・シザーズの仮面を撃ち砕き、鋏だけを残して消滅させた。
「お前、悪魔に詳しいんだな」
「ああいう下級の悪魔は大抵の場合、依り代が本体である場合が多い。
 今の奴はマント以外は実体化した存在だ。なら、どちらかのみこちらの攻撃が届くわけだ」
銃に弾を込め直しているアニエスへ口添えに、閻魔刀を納めながら助言をするスパーダ。
「なるほど。……私より、奴らへの知識は上という訳か」
込め直した銃を腰に戻して苦笑すると、地面に刺していた剣を引き抜こうとした。

――キャハハハハ……

「なっ!」
引き抜いた途端に突如、目の前の地面から透けるようにして現れた新たなシン・サイズが大鎌を振り上げてきたのだ。
即座に反応し、剣で防御するものの、咄嗟のことだったので剣を弾かれてしまう。
後ろへ飛んで距離を取りつつ銃を構えようとした途端、シン・サイズは手にする大鎌を勢いよく回転させると、
それをアニエス目掛けて投げつけてきた。
スパーダは閻魔刀を抜刀しつつ、投擲すると一直線に飛んでいった閻魔刀の刃をアニエスの目の前まで迫っていた鎌にぶつけてやった。
甲高い金属音を響かせながら大鎌の軌道は逸れ、閻魔刀も回転しながら宙へと弾かれた。

アニエスが銃を構えて引き金を引こうとした途端、戻ってきた大鎌を掴んだシン・サイズの仮面が突如砕け散り、消滅していった。
いきなりのことに呆気に取られるアニエス。
(ようやくお出ましか)
スパーダは地面に突き刺さった閻魔刀を引き抜きつつ、自分達が今まで通ってきた森の方へ視線を向けた。
「誰だ!」
アニエスも何者かの気配を感じ、銃をスパーダの視線の先へと向ける。
森の中から、小さな人影がゆっくりと二人の目の前に姿を見せていた。
「……子供?」
いきなり現れた大きな杖を手にする少女に呆然とするアニエス。
「やはり、また来ていたか」
スパーダは閻魔刀を納めながら現れた青い髪の少女――タバサの前へと歩み寄る。
トリスタニアで魅惑の妖精亭に入った辺りから彼女の魔力を感じていたが、またしても自分の後を付けてきたようだ。
彼女は悪魔絡みの仕事があれば一緒に連れて行って欲しいと言っていたが、何もなくとも自分から付いてきて
スパーダが事件に首を突っ込むのを待っていたのだろう。
「メイジ……? 貴族の子女が、何故ここにいる。ここは子供の来る所ではないぞ」
「まあ、そう言うな。彼女はこれでもかなりの手練れだぞ」
銃を納めたアニエスがきつい物腰でタバサを追い返そうとするが、スパーダがとりなしてやった。
「また手伝う」
「まあ、好きにしろ。無理はせんようにな」
無表情ながらも進言してきたタバサの頭を撫でながら、スパーダは不適に微笑んでいた。

※今回はこれでお終いです。
 さるさんじゃないですが、PCがダウンしたので再起動してました。

351 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/23(日) 00:17:31.61 ID:Tk4RicQu
パパーダ乙

「閻魔刀」
ヤマトと読むのは分かってるんだけど反射的にえんまとうと読んでしまう


352 : 忍法帖【Lv=25,xxxPT】 :2011/10/23(日) 00:59:40.01 ID:vfY8oOTI
乙です

353 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/23(日) 01:36:30.39 ID:C3gREitK
乙です


354 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/23(日) 02:04:57.45 ID:K3Hw5R3p
おっつおっつ
次回楽しみにしてるぜ!

355 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/23(日) 02:34:21.28 ID:mS7RdxC3
人修羅の続きを全裸待機

356 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/23(日) 03:39:23.08 ID:PhyV0clk
「ゼロと人斬り」の続きを書いてくれる人居ないかな...]_・)チラッ

357 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/23(日) 09:07:02.72 ID:qIKAv4Tj
第三者が書くものじゃないよ

358 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/23(日) 09:08:48.31 ID:e188/kOA
クソ作者が投げ出したゴミを拾って再利用。エコだな



359 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/23(日) 11:19:12.36 ID:e7RmQ7Hh
パパーダ乙


360 :ウルトラ5番目の使い魔  ◆213pT8BiCc :2011/10/23(日) 13:41:18.74 ID:OyHtQaZT
皆さんこんにちは。先に予約等なければウルトラ5番目の使い魔、65話投稿開始します。
さるさん回避のために10分後、13:50にはじめますので、よろしくお願いいたします。

361 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/23(日) 13:43:30.32 ID:/p9SSAnl
一応事前支援

362 :ウルトラ5番目の使い魔 65話 (1/10) ◆213pT8BiCc :2011/10/23(日) 13:50:49.24 ID:OyHtQaZT
 第六十五話
 激突! 東方号vs戦艦大和 (後編)
 
 宇宙海底人 ミミー星人
 軍艦ロボット アイアンロックス 登場!
 
 
「海の女王」
 かつて、そう称されて全世界から畏怖とあこがれの眼差しを向けられた艦種がある。
『戦艦』
 圧倒的な火力と鉄壁の防御力を備え、比類ない巨体から生み出される威圧感は他の追随を許さない、動く鋼鉄の城。
 水の惑星と呼ばれ、海洋が表面の七十パーセントを占める星・地球。その覇権を争うためには、強大な海軍力を持つことが
絶対条件であり、人間同士が植民地というせせこましい土地をめぐって争っていた頃、列強は海軍力の増強に狂奔した。
 そして、海軍力とはすなわちより優れた艦を揃えられるかということで決定する。
 より大きく、より強力な大砲を装備した艦をと、今からおよそ百年ほど昔、各国の技術者たちは寝食を忘れて新造艦の開発に
没頭した。その結果、はじめは全長百メートル強がせいぜいで、装甲巡洋艦などとの区別もあいまいであった主力艦は
見る見るうちに巨大化し、『戦艦』という誰が聞いてもその役割を間違えることのない、絶対的な海の支配者が君臨することになる。
 強力な戦艦をそろえた国は国際的にも重く見られ、逆に揃えられなかった国は国民が身銭を切った募金を持ってしても
建艦費用を集めようとした。
 まさしく、二〇世紀前期の世界において、戦艦は国家の実力を示すバロメーターであった。
 
 しかし……戦艦の世紀は第二次世界大戦を契機に最後を迎える。
 それまで海洋の女王として、いかなる敵からも冒されることのなかった彼女たちを、その地位から引き落としたのは、
空飛ぶ荒鷲・航空機と空母の出現であった。
 強力な爆弾を抱え、戦艦の大砲よりもはるか遠くの目標を攻撃できる航空機。その利便性において戦艦にはるかに勝り、
なによりも一方的な攻撃を可能とする機動性は戦争の形態を一変させた。
 対して戦艦は維持費と使いどころが限定され、瞬く間に主力兵器の座から転落。威容を誇った不沈艦たちも、航空機の前に
次々と撃沈され、戦艦の時代は白昼夢のように終わった。
 それから七十年。現在、戦艦を配備している国はない。海軍の主力は護衛艦、空母、潜水艦に移り、無機質で機械的な
ものに変わってしまった。
 
 だが、戦艦はその終焉において数々の伝説を人々の心に残していった。ミサイルの発射台に成り下がった護衛艦や、
航空機を入れる箱にすぎない空母などには絶対に出せない、戦う艦の勇ましさを表現した迫力は、今なお数多くの
少年たちの心に息づいている。
 そして、時代はその終焉において、奇跡ともいうべき最高傑作を生み出していた。
 
 日本海軍が威信に懸けて建造したその艦は、全長二百六十三メートル、排水量六万七千トンの巨体。
 主砲口径は四十六センチ三連装三基九門。艦載砲としては地上最大の大きさであり、そこから放たれる重さ
一四六〇キロの砲弾は、四十一キロメートルもの射程を誇る。

363 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/23(日) 13:51:17.89 ID:1w3NKFYW
支援

364 :ウルトラ5番目の使い魔 65話 (2/10) ◆213pT8BiCc :2011/10/23(日) 13:52:31.01 ID:OyHtQaZT
 むろん、ただ巨砲を積んだだけではない。戦艦の目的は敵戦艦をその主砲で持って撃沈し、艦隊決戦に勝利を
もたらすことなのだ。そのためには破壊力を存分に活かすために、船自体にも敵の戦艦の砲撃に耐えられる防御力が
要求されるのはもちろん、敵艦を正確に狙える高性能な照準機や多数の僚艦を指揮できる通信機能をはじめとして、
必要な機能はいくらでもある。
 それらをクリアするために、この艦には当時の日本の最先端技術が惜しげもなく投入された結果、その容姿は
それまでの日本戦艦とは明らかに次元を異にするものとなった。
 艦首からなだらかに傾斜し、曲線美を表す前甲板。その上にそびえる二基の主砲塔と一基の副砲。
 艦中央部には、艦の頭脳というべき前艦橋が立ち、頂上部から左右に伸びる主砲測距儀は兜の角を思わせる。
 一本にまとめられ、霊峰富士のような絶妙な傾斜角度を持つ煙突。スピード感を増させる傾斜した三本マスト。
 後艦橋に続いて、後部副砲、さらに第三主砲が無駄のない壇上として続き、それら艦上構造物を守るために、
二十四門の高角砲と一五二丁もの三連装対空機銃が空を睨む。
 まさに贅肉などどこを探しても見当たらない、戦国の豪傑にも似た、鍛え抜かれた破壊の化身。
 だが、そうした鬼神のごとき戦闘力を秘めていながら、この艦はそれら全てが絶妙の均整を持って一つに調和し、
これが兵器だというのに芸術品とも呼べる造形美をかもしだしていた。
 鬼神の強さと女神の美しさを併せ持つ戦艦。最後の奇跡は、この艦に与えられた名にあるだろう。世界最大最強、
そして最後の戦舟に与えられた名は、破壊を象徴する戦艦という艦種からかけ離れた『大いなる和』という名。
 永遠不滅の伝説とともに、人はその船をこう呼ぶ。戦艦『大和』と。
 
 太平洋戦争末期、大和は沖縄を救援するための途上で無念にも撃沈され、東シナ海に眠りに着いた。
 しかし、それから二十三年後に、大和の眠りを無粋にも妨げる輩が現れた。
 宇宙海底人ミミー星人、地球侵略を企む彼らは地球の海の底に眠る地球人が利用していない資源、すなわち沈没した
戦艦などを改造し、侵略兵器に作り変えた。
 それが軍艦ロボット・アイアンロックス。戦艦の絶対的な破壊力に、ミミー星人によって潜行能力を付加された、
潜水戦艦ともいうべき恐るべき怪物は、神出鬼没に船舶を襲い、世界中の地球防衛軍を大いに翻弄した。
 日本には大和を改造したものが出現し、ウルトラ警備隊の攻撃をものともせず下田港を蹂躙した。
 だが、駆けつけたウルトラセブンはアイアンロックスの大和譲りの砲火に苦しめられながらも、かろうじてエメリウム光線で
撃破に成功する。こうして、大和は場所は変われど再び安らかな眠りについたはずであった。
 
 そのアイアンロックスが今、次元を超えてラグドリアン湖に巨体を浮かべて、ウルトラマンAと対峙することになろうとは
誰が想像したであろうか。才人は、宇宙人の手にかかりながらもなお優美さを失わない大和の偉容を前にして、
まるで妖精に微笑まれたかのように本能的に見惚れてしまった。世界中を通して、軍艦はその勇ましい姿に反して
女性格で表されるのが通例となっている。姉妹艦と呼んでも、兄弟艦とは決して呼ばないのがその証左だ。
 また、船にはそれ自体に魂が宿るとも船乗りたちには言い伝えられている。あらゆる自然物に魂が宿るという
八百万の神々の信仰を持つ日本人は、船に宿るという魂魄をさらに神聖に船魂と称し神格化して敬った。そして
軍艦が女性格を持つ以上、その魂は絶世の美貌を持つ女神と形容して否定する者はおるまい。今この場において
才人を、さらに七十年の長きに渡って日本人を虜にし続けている鋼鉄のフェロモン。
 だが、美の女神の祝福を受けた戦神はいまや悪魔に操られる巨竜でもあるのだ。禍々しいオーラを発する
アイアンロックスに、戦う意思を奮い起こす才人。さらにルイズも、大和の名も知らないものの、才人の戦慄から
相手がこれまでのくず鉄とはわけが違う、正真正銘の最強戦艦であると悟った。
 
 艦首に一基、両舷に移設された二基の四十六センチ三連装砲塔が砲身を上下させてエースに照準を定める。対する
エースは先のバラックシップとの戦いで、光線技の連射によってエネルギーの残量が乏しい。カラータイマーは赤く
点滅し、さらに両手両足を錠で拘束されているために身動きがきかない。

365 :ウルトラ5番目の使い魔 65話 (3/10) ◆213pT8BiCc :2011/10/23(日) 13:53:57.07 ID:OyHtQaZT
〔くそっ! この鎖さえ切れれば〕
 エースの体の自由を奪った鎖は、アイアンロックスの艦体と直結していて逃げることができない。しかも、宇宙金属製で
あるために、単純な力ではビクともしない。
 再び放たれた九発の砲弾がウルトラマンAの周囲に水柱を上げた。上がった本数は六本、すなわち三発がエースに
命中したということになる。
「ウオォッ!」
 エースの体を直撃した三発の四十六センチ砲弾は、皮膚を貫通することはできなかったが槍で突かれたような痛みを
もたらした。宇宙人の手によって改造されていた上に、大和の砲撃能力が元々懸絶していたことが相乗した当然の
結果であった。
 アイアンロックス……いや、大和の砲弾の威力はベロクロンのミサイルをしのぐ!
 撃たれた箇所を手で押さえながらエースは思った。さすが、ウルトラセブンを苦しめただけのことはある。
 アイアンロックスの主砲が仰角を下げ、おじぎをするように垂れ下がった。砲撃をやめたのではない。大和級戦艦の
主砲はその構造上、次弾装填には砲身を俯角三度にまで落とす必要があるのだ。装填時間はおよそ四十秒、改造に
よって短縮されているとして二十秒というところか。あんな砲撃を二十秒ごとに受けたら、実体のないヘビーパンチャーに
殴られ続けるようなものだ。
 しかもアイアンロックスには、確かさらに恐るべき機能があった。万一、その機能までもが受け継がれていたとしたら……
 そのときだった。アイアンロックスの艦橋中央部に赤いランプが点り、宇宙人の声が大音響で流れてきた。
 
「ウワッハッハッハ! 罠にはまったな、ウルトラマンA!」
「貴様は、ミミー星人か!」
「そのとおり、貴様とは初にお目にかかるな。とはいっても、私はこの場所にはおらんがな。よくも我々が心血をそそいで、
地球の海底の資源を総ざらいして作り上げたバラックシップを沈めてくれたな。しかし貴様も、切り札として隠しておいた
このアイアンロックスの存在までは見抜けなかったようだなあ」
 勝ち誇った声でミミー星人は高らかに笑った。悔しいが、奴のいうとおりにまんまと罠にはめられてしまったようだ。
バラックシップの巨大さに幻惑されて、その中にまだ奥の手を隠してたとはうかつだった。恐らく大和のスピーカーを
利用しているのだろう、音割れの混じったミミー星人の声は音量以上に耳障りに響き、エースはたまらず怒鳴り返した。
「貴様の目的はなんだ! ミミー星人」
「知れたこと、地球とこの星のあらゆる資源をいただくのよ。そのために目障りなこの星の人間には消えてもらわねば
ならんが、この星の人間たちが不穏な動きをし始めているのをキャッチしたのでな。小ざかしい真似は始める前に
つぶさせてもらうことにしたのだ」
「くっ! やはり目的はオストラント号か」
 悪い想像はものの見事に的中していたことに、エースだけでなく才人とルイズも舌打ちをした。しかし、ミミー星人と、
恐らくは奴の背後で糸を引いているヤプールはどうやって東方号のことを掴んだのだ?
「どうやってオストラント号の出航目的を知った?」
「ふふ、私はヤプールから情報を受けただけだ。しかし、貴様が助けにやってくることを予測して網をはっていたかいは
あったぞ。この機会を利用して、ウルトラセブンに倒された同胞の恨みを晴らしてくれる!」

366 :ウルトラ5番目の使い魔 65話 (4/10) ◆213pT8BiCc :2011/10/23(日) 13:55:43.72 ID:OyHtQaZT
「くっ!」
「おっと、メタリウム光線はやめておいたほうがいいぞ。このアイアンロックスには自爆装置が仕込まれているのだ」
「っ!」
 光線技の発射態勢に入ろうとしていたエースは、とっさのところで踏みとどまった。
 やはり、自爆機能もそのまま受け継がれていたか。かつてのアイアンロックスにも、強力な時限自爆装置が
組み込まれており、ミミー星人はそれを利用して地球防衛軍基地の破壊をもくろんだ。
「以前の起爆装置は甘かったが、今度このアイアンロックスに光線を浴びせてみるがいい。その瞬間、水爆の何十倍
という爆発が引き起こるのだ!」
「水爆の何十倍だと! そんなものが炸裂したら、ラグドリアン湖だけでなく……」
 恐らく、トリステインとガリアの大半も消し飛んでしまうことだろう。死者は数千万は下らず、広大な土地が草も生えない
荒野に変わってしまう。いや、ハルケギニアの資源の強奪を目的とするミミー星人にはそのほうが都合がいいのだろう。
「フハハハ! ヤプールはマイナスエネルギーの収集ができなくなるだろうが、貴様を巻き添えにできるのであれば
文句は言うまい。その宇宙金属製の鎖は以前のように簡単には切れんぞ。今、時限装置のタイマーが入った。起爆まで
あと十五分だ。それまでせいぜい恐怖を味わうがいい!」
 哄笑の余韻を残してミミー星人の声は消えていった。アイアンロックスからは、カチカチと時計のような音が聞こえ始める。
ミミー星人の言ったことは本当だ。このままでは、十五分後にはアイアンロックスは水爆の何十倍という爆発を起こす。
そうなったらハルケギニアはおしまいだ。
 エースはなんとか鎖を切ろうともがいた。しかし、鎖はビクともしない上に水中ではさらに身動きがとれない。エースは
地上や宇宙、異次元空間での戦いには長けているが、唯一水中での戦いは不得手なのだ。それを見越して、罠を
張られていたとしたら脱出の可能性はかなり低い。才人とルイズも、焦りを隠せずにエースに言う。
〔北斗さん! なんとか脱出できないんですか〕
〔そうよ! 力が足りないっていうなら、わたしの命を削ってもいいから〕
〔だめだ、この鎖は少しくらいエネルギーを加算した程度では切れない〕
 そんな簡単に切れるようなら、ミミー星人はあそこまで自信たっぷりにはするまい。鎖がつながっているアイアンロックスの
ほうをどうにかしようにも、下手に手を出したら爆発するようセットされているだろう。
〔止められるとしたら、起爆装置をコントロールしているミミー星人を倒すしかないが、だからこそ奴はこの錠を用意していたんだ〕
 捕まったままでは飛べない。まして、変身を解除して再変身するにはエネルギーが足りない。第一、現状では変身して
いられる時間はせいぜいあと数十秒。才人とルイズの体力をエネルギーに変換するとしても、ウルトラマンの状態でいる
時間を延長するだけで精一杯だ。
 つまり、ウルトラマンAはどうあがいてもアイアンロックスの自爆を止められないということになる。時間はあと十四分と
三十秒……それまでに、大和の船体の奥深くに仕掛けられた起爆装置を解体するか、恐らくこの湖のどこかに潜んで
いるであろうミミー星人を見つけて倒す。どちらもとても間に合わない!
 さしものウルトマンAも時間という絶対的な力には敵わず、あきらめかけたときだった。湖に影をかけながら、東方号が
エースに向けて降下してきたのだ。

367 :ウルトラ5番目の使い魔 65話 (5/10) ◆213pT8BiCc :2011/10/23(日) 13:57:20.80 ID:OyHtQaZT
「ウルトラマンA! 今助けるからなーっ!」
 ギーシュの叫ぶ声に見上げると、甲板上には彼をはじめ土のメイジが集まっていた。
〔もしかして、錬金でこの鎖を切るつもりなの!〕
〔むちゃくちゃだ! よせ、来るな!〕
 エースは「来るな、離れろ」と、身振りで伝えようとするが東方号は降下をやめない。そこへ、アイアンロックスが
主砲の照準を東方号に変えてきた。まずい、二隻の距離は千メートルもない。この至近距離では絶対に外れない。
 しかし、アイアンロックスの主砲が放たれようとした瞬間、ブリッジのコルベールはニヤリと笑った。
「私の作品をそんな簡単に落とせると思ってくれるなよ。秘密兵器その一、緊急加速用ヘビくん一号、点火!」
 なにやら怪しげなレバーをコルベールがぐいと引くと、船尾にタル状の物体が四つほどせり出してきた。すると、
それから一気にジェット噴射のように炎が吹き上がり、噴射の反動で東方号は瞬間的に信じられない加速をした。
〔んなっ! ロケットブースターかよ!?〕
 アイアンロックスの砲弾は船尾を掠めて外れ、東方号は呆然としているウルトラマンAの前で窮地を脱してしまった。
「わっははは! 私は自分の才能が怖い。こんなこともあろうかと、メカギラスの”みさいる”を参考にして作った緊急
脱出装置、見たかねエレオノールくん!」
「み、見たかねじゃないわよ。こんなアホな加速するなんて聞いてないわよ! おかげで背中打っちゃったじゃない」
 得意満面のコルベールに、加速の衝撃に備える間もなく吹っ飛ばされて転んだエレオノールが抗議の声を上げた。
ほかにも甲板上ではギーシュたちが折り重なって倒れているし、船内のあちこちもめちゃくちゃで、厨房ではティファニアが
転がってきた缶からミルクを浴びせられて半泣きになっている。コルベール特製の加速装置は、事前の連絡がなかったので
乗員に多大な被害を出していた。
 いや、それだけならまだいい。両舷の機関室からエレオノールの顔色をなくさせるような報告が入ってきた。
「ブリッジ! 左主翼の接合部に亀裂が入っています。さっきの急加速の影響だと思われます」
「右翼もです。鋲も半分以上はじけ飛んでます! いつへしおれてもおかしくないですよ」
「なんですって! くっ、やっぱり改造した船体じゃ強度が足りなかったようね。ミスタ・コルベール、どうするの?」
「もう加速装置は使えないようだね。だが、通常航行するならばしばらくは問題はあるまい……我々に、友人を
見捨てて逃げ延びるという選択肢は最初からないのだからね」
 冷静に戻ったコルベールの横顔に、エレオノールもうなづいた。誇り高いトリステインの貴族は、敵に背を向ける
ことはしない。それは昔ルイズが誤解していた蛮勇ではなく、戦うべきときと戦わないときを見極め、戦うべきときには
臆さないことをいう。今この東方号を失うわけにはいかないのは事実だが、トリステインの大恩人に背を向けたら
人間としての誇りが死ぬ。第一、これから敵地のど真ん中に乗り込もうというのに、初手から逃げていてどうなるか。
 ウルトラマンAを救出し、ヤプールの野望も砕く。後のことはそれから考えればいい。
 アイアンロックスは船体を旋回させ、全砲門を再び東方号に向けてきた。緊急加速装置はもう使えない。だが、
コルベールの奥の手はまだあった。
「まだまだ、秘密兵器その二! 空飛ぶヘビくん発射!」
 別のレバーを押し下げると、今度は翼の下から小型の円筒状の物体が連続して投下された。それは尾部から
先ほどのものと同じように炎を吹き上げると、数十の火の矢となってアイアンロックスに突進して爆発した。
一瞬にしてアイアンロックスの船体は炎に包まれて燃え上がる。
「はっはっは、今度も大成功だな。先端に『ディテクトマジック』を発信する魔法装置を取り付け、火薬で推進する
鉄の火矢だ。名づけて『空飛ぶヘビくん』! 発射されると半径一リーグ以内にある中でもっとも大きい目標に
向かって飛ぶ、対怪獣用兵器なのさ」

368 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/23(日) 13:58:28.24 ID:/p9SSAnl
支援

369 :ウルトラ5番目の使い魔 65話 (6/10) ◆213pT8BiCc :2011/10/23(日) 13:58:34.65 ID:OyHtQaZT
 再び調子に乗るコルベール。しかしエレオノールやベアトリスは驚嘆していた。こそこそ隠れて東方号に妙な仕掛けを
していたのは知っていたが、こんなものを取り付けていたとは。自衛のために装備した大砲などより、よっぽど
すごいではないか。
 アイアンロックスは炎上し、照準できなくなったらしく砲撃してくる気配はない。ウルトラマンAは起爆装置が
作動しないかと冷やりとしたが、さすがにこの程度のダメージでは起爆しないようでほっとした。
 しかしそれよりも、アイアンロックスを相手に二度も窮地を切り抜けた東方号の隠された実力には驚いていた。
あんなとんでもない切り札を隠していたとは、コルベールの頭脳は天才的だ。もしかしたらあの船なら……
東方号は再び鎖を切ろうと接近してくるが、どうせ自分は自由になれたところでやれることはない。ならば、
可能性は彼らに託す。
「デュワッ!」
 エースは腕を胸の前でクロスさせると一気に振り下ろした。とたんに、エースの体が発光して収縮し、消えてしまった。
 東方号の甲板では、突然消えてしまったエースに、ギーシュたちがオロオロとしている。コルベールも、進路上から
突然エースがいなくなってしまって、レイナールにどう舵をとらせていいのかうろたえていた。
 そこへ、ブリッジのドアを蹴破るようにして才人とルイズが駆け込んできたのだ。
「コルベール先生!」
「えっ! サイトくん? ミス・ヴァリエール? ど、どうしてここに!」
 ゼロ戦とともに墜落したと思っていたコルベールはあっけにとられた。だが才人はそんなことには構わずに言う。
「危ないところでルイズの瞬間移動で助かったんです。それよりも、時間がありませんよ!」
 才人は焦りながらも、アイアンロックスがあと十三分程度で自爆することを訴えた。もちろん東方号でもエースと
ミミー星人の会話は聞こえていたのだが、彼らには水爆がどういったものなのかがわからなかった。コルベールたちは
才人から、水爆が国ひとつ消滅させ得る超破壊兵器で、起爆を許したらトリステインが丸ごと消えてなくなってしまうと
聞かされて血の気を失った。
「トリステインが消滅する……? そんな、馬鹿な」
「残念ながらマジなんですよ。奴らはそれくらい平気でやりかねないんです。それよりも、多分宇宙人はこの湖のどこかに
潜んで様子をうかがってるに違いありません。時間が来る前に見つけてやっつければ、自爆は止められるかもしれません。
それができるのは、今このオストラント号しかないんですよ」
「ううむ……わかった、やろう! しかし、ウチュウジンを見つけ出すといっても、この広い湖でどうやって?」
「手はあります。ルイズ、そっちはまかせたぜ!」
「わかってるわよ。モンモランシー! すぐに甲板まで来て、あなたの協力が必要なの」
 ルイズは伝声管に怒鳴るとブリッジを駆け出して行った。コルベールたちは半信半疑ながらも、とにかくアイアンロックスから
距離だけはとろうと沖に舵をとる。アイアンロックスは艦橋がまだ炎上しており、測距儀やレーダーが使えないようだ。
艦尾方向から距離をとれば砲門の死角だ。
 だが、安全だと思って安心しかけたとき、アイアンロックスの周辺に大量の気泡が湧いた。アイアンロックスは甲板から
上だけを水面に浮かべ、船体のほとんどは水中に沈んでいるのだが、その船体が浮かび上がってくる。
「なっ!?」
 浮上してきたアイアンロックスの全容を目の当たりにしたとき、才人は目を疑った。アイアンロックスは大和の第一、
第三主砲を艦橋を挟んだ両舷に、上から見たら第二主砲を頂部にしたピラミッド形になるよう設置している。なのに、
前甲板にはないはずの第一主砲があり、後部甲板には第三主砲どころか、本来の大和にすらないもう一基の主砲が
艦首と同じように存在しているではないか。しかも、延長された後部甲板は大和の元々のものではなく、滑走路の
ラインが書かれた飛行甲板になっており、航空戦艦のようになっている。

370 :ウルトラ5番目の使い魔 65話 (7/10) ◆213pT8BiCc :2011/10/23(日) 14:00:07.20 ID:OyHtQaZT
 倍加された主砲の数と、大和に匹敵する広大さを持つ空母の船体。才人は悪夢とさえ言えるアイアンロックスの
偉容に、大和の妹たちの名を思い起こした。
「そうか、武蔵と信濃のパーツを使って強化復元しやがったのか!」
 大和級戦艦には二隻の姉妹艦が存在する。一隻は大和とほぼ同じ姿をした戦艦武蔵。もう一隻は、大和級三番艦と
なる予定であったが、ミッドウェー海戦の大敗北によって空母が失われたために急遽超大型空母に改造された信濃。
現在、武蔵はフィリピンの海に、信濃は紀伊半島の沖にそれぞれ沈んでいるが、考えてみれば大和を修復するのに
これほど適した素材はほかにあるまい。
 十八門の主砲を振りたてて、超合体戦艦が東方号に迫る。
「敵戦艦の後部砲塔、本船を指向!」
「レイナールくん! 取り舵いっぱい!」
 見張り員の絶叫を受けてコルベールも叫ぶ。大きく左に旋回した東方号はかろうじて砲弾を避けきった。
 しかし、現在のアイアンロックスに死角はない。速力では東方号が当然ながら勝っているものの、四十六センチ砲の
射程は最大四十一キロメートル、必中をきせる有効射程だけでも二十五キロメートルもある。つまり、安全な距離は
ラグドリアン湖の上のどこにもない。
 右に左に、レイナールは眼鏡に汗が垂れても必死で蛇輪を操る。一発撃ったら再装填に四十秒かかるという
四十六センチ砲の弱点も、十八門もあれば間断なく撃ち続けることができた。機関室では、蒸気機関が止まったら
終わりなので、ギーシュたちが音と振動だけを頼りに釜をなだめている。
 一方、甲板ではルイズとモンモランシーが、この戦いの行方を左右する手を打とうとしていた。
「やってもらいたいことは今言ったとおり、前にやってもらったのと同じことよ、できる?」
「そりゃ、できることはできるでしょうけど、こんな砲弾がぼんぼん落ちてるところにやったら、わたしのロビンがどうなるか。
ああもうっ! やればいいんでしょ、やれば!」
 モンモランシーは、ルイズからの頼みごとに最初は渋ったが結局は折れた。外れた砲弾が上げる水柱が東方号の
周りに立ち並び、湖水がシャワーのように降り注いでくる。半信半疑だが、この地獄から抜け出せるならこの際なんでもいい。
 モンモランシーは、肌身離さず身につけている小さな皮袋から黄色いカエルを取り出した。彼女の使い魔のカエルの
ロビンだ。カエルが嫌いなルイズは思わず目を背けるが、勇気を振り絞って指先を傷つけた血をモンモランシーといっしょに
ロビンに一滴振りかけた。
「うう、わたしの血がカエルに……夢に見そう」
「あんたね、それが人にものを頼んでる人間の態度なの? 大概にしておかないとあなたも湖に沈めるわよ。まったく、
いいロビン? 水の精霊にあなたたちの聖域を荒らすものの居場所を、わたしたちにわかる方法で教えてと伝えて。
いいわね?」
 ロビンはうなずいたような仕草をすると、モンモランシーの手から跳んで湖の中に落ちていった。これで、ラグドリアン湖を
つかさどる水の精霊への使いは出した。あとはロビンが精霊の元へとたどり着くまでに、砲撃がロビンに命中しないことを
祈るしかない。
 ところが、使いに出されたロビンは探すまでもなく、湖に飛び込んだとたんに水の精霊に守られていた。
「よくぞ来たな、単なる者、そして光の戦士の使いよ。我を芯となす水の中にいれば、そなたの身は安全だ」
 ロビンを弾力性のある水のバリアで保護して、水の精霊は空を飛ぶ東方号を目ならぬ目で見上げた。もとより、
ウルトラマンAがラグドリアン湖の水に触れたときから、この戦いの様子は感知していた。手を出さなかったのは、
出す手段がなかったからなのだが、要請を受けると精霊は喜ぶようにゼリー状の体を水中で揺らした。
「頼みは聞き届けたぞ光の戦士たちよ。月が四回交差する前に、そなたたちから受けた恩を返すときが来たようだな」
 精霊は、自らの体の一部ともいえる湖水を使って東方号にメッセージを送るよう試みた。
 方法は至極単純。東方号の甲板から、水の精霊からの返答を待っていたルイズとモンモランシーの前に、湖面上を
這うように進む白い航跡が現れたのだ。

371 :ウルトラ5番目の使い魔 65話 (8/10) ◆213pT8BiCc :2011/10/23(日) 14:01:36.47 ID:OyHtQaZT
「ルイズ見て! きっとあれよ」
「水の精霊、ありがとう! サイト聞いてる!? あの白い航跡を追って!」
「わかった! 白い航跡だな」
 伝声管でルイズから伝えられた才人からコルベールへと、指示は伝わりレイナールは白い航跡を追って舵を切る。
 しかし、その間にも追撃してくるアイアンロックスからの砲撃は続く。白い航跡を追いながら回避運動をし、疲れきった
レイナールの手から才人に操舵が渡され、才人は当たってなるものかと蛇輪を回し続けた。
 だがとうとう、回避し切れなかった砲弾が、東方号の甲板中央へと直撃を許してしまった。
「やられたっ!」
 船体に激震が走り、才人たちはもはやこれまでかと目を瞑った。
 けれども、待てども船体が砕ける感触や空に放り出される感触はない。
 不発弾だったのか……? ブリッジから大穴が開いてしまっている甲板を見て才人やコルベールは思った。
が、実はもっと驚くべきことが起きていたことが、船底部からの伝声管で伝えられた。女子生徒の声で、船底から
伝えられてきた報告はこうだった。
「こ、こちら船底です。い、今、な、なにかが突き抜けていきましたぁ!」
「なんだって! それで、損害の程度は? 負傷者はいないか」
「て、天井から船底まで大穴が開きました。積み込んであった食料と、あとブタが一匹転げ落ちていきましたが、
人間は全員無事です」
 なんと、砲弾は東方号の甲板から船底までをぶち抜き、起爆しないでそのまま素通りしてしまっていたのだ。
 これは、過去にも実例がある。大和はその生涯でただ一度だけ、アメリカ艦隊と砲戦をおこなった事があるのだが、
このとき大和から砲撃を受けた米空母は、なんと十三発もの四十六センチ砲弾を受けながらも沈まなかった。
実は大和の砲弾は戦艦の分厚い装甲を貫通するよう設計されていたので、装甲など無きに等しい空母の船体は
信管が作動せずに爆発しなかったのである。まして、木製の東方号の船体など空気も同然、大和が強すぎ、
東方号はもろすぎたがゆえの皮肉な結果だった。
 これ幸いと、東方号は全速力で航跡を追う。距離をとればとっただけ命中率も落ちる。東方号に集中していた
水柱が広範囲に散乱するようになり、ジグザグ飛行から次第に直線飛行に変えていく。それでも、数発の砲弾が
東方号の錨鎖庫を貫いて錨を水中に落とし、トイレのあった場所が空洞になり、船長室が吹きさらしになる。
 だが、蜂の巣にされようと、穴が開くだけでは東方号の機能にはなんの問題もない。極論すれば、ブリッジと
機関部、それから風石庫さえ無事ならば東方号は浮いていられる。また、水精霊騎士隊、銃士隊どちらにも
戦死者はいない。クルーがいる限り船は動き続ける。
 そして、永遠に続くかに思われた時間の末、ついに水の精霊の航跡は湖の一点で止まった。
「コルベール先生、あそこです!」
「ようし……秘密兵器その三、と言いたいところだがこれが最後だ。頼むぞ、うまく作動してくれよ」
 祈るような気持ちで、コルベールは三本目のレバーを握り締めた。すでに満身創痍の東方号、頼みの切り札も
故障している可能性は十分にある。それでもコルベールは、自分の子供とも言うべき船を信じて、才人の合図とともに
レバーを思いっきり引き下げた。
「先生! 今です」
「わかった!」
 東方号の船底の扉が観音開きになり、そこから火薬の詰まった樽がゴロゴロと転がり落ちていく。
 一見、なにもないように見える水面に立ち上る小さな水柱。東方号は二十個搭載していた火薬樽をすべて投下すると、
その湖面を通り過ぎていく。火薬樽は、なにか硬いものに当たると爆発するように作られており、目標を求めて沈んでいく。
もしも、この下に敵が隠れていたならば爆発するはずだ……しかし、もしいなかったら、もはや東方号に打つ手はない。

372 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/23(日) 14:02:02.06 ID:iz59BTPc
支援

373 :ウルトラ5番目の使い魔 65話 (9/10) ◆213pT8BiCc :2011/10/23(日) 14:03:02.51 ID:OyHtQaZT
 息を呑み、通り過ぎてきた湖面を見つめる才人たち。湖面は何事もなく、アイアンロックスのあげる水柱の波が
かき乱しているだけだ。
 失敗かっ! そう思った瞬間だった。湖面が盛り上がり、爆発を起こし、黒い煙が湖の中から立ち上った。さらに
その煙の中から、白と黒のヒトデのような円盤が浮き出てきた。
「あれだっ! ミミー星人の宇宙船だっ!」
 間違いはなかった。形状が才人の記憶にあるGUYS試験用の再現図と完全に一致する。内部では、ミミー星人が
「なぜだっ! なぜ私のいる場所がわかったのだ」とうろたえている。ずっと宇宙船の中にいた星人は、水の精霊に
よって位置を暴露されたなどとは計算の範囲外だった。絶対ばれることはないと思い込んでいた過信が仇となり、
思わぬ攻撃を受けたことで浮き上がってきてしまった円盤は東方号の射程内にいる。コルベールはためらわずに叫んだ。
「進路反転一八〇度! 全砲、浮かんできた敵を撃て!」
 軋み声をあげながら東方号は旋回する。大砲も、とっくに火薬と弾を込めて準備は完了していた。
 狙いすました上で砲弾が放たれ、円盤に命中して爆発する。だが、円盤には傷ひとつない。すかさず、コルベールは
残っていた空飛ぶヘビくんを全て放ったが、円盤は燃えたように見えても実際にはかすり傷ひとつなかった。
「だめかっ! やはりあれも、ハルケギニアにはない金属でできているのだな」
 コルベールの無念の声が流れた。超高温と極低温が混在する宇宙空間を進む宇宙船は、当然それなりの強度を
身につけている。ハイドランジャーのミサイルならまだしも、残念ながら、東方号の武装では威力が足りない。
「ミスタ・コルベール! アイアンロックスの自爆まで、あと二分を切ったわよ!」
 エレオノールが時計が告げる残酷な現実を伝えると、才人とコルベールは歯軋りした。
 目の前のこの円盤さえ破壊すればアイアンロックスは止められる。だが、そのための手段がない。
 ウルトラマンAには再変身するだけのエネルギーが残されていないし、東方号の武装は通用しない。いや、ひとつだけ
あるにはあるが、それをやればこの東方号は……苦渋を浮かべるコルベール。さらにそのときだった。アイアンロックスの
斉射が東方号の頭上から降り注いできたのだが、それはこれまでの当たっても爆発しなかった徹甲弾ではなかった。
東方号の頭上で炸裂した砲弾は、光の傘とでもいうべき巨大な炎の塊になって降り注いできたのだ。
「しまった! この攻撃は最初の!」
「いかん! みんな伏せろぉ!」
 才人が絶叫し、コルベールはとっさにエレオノールと才人を押し倒して、レイナールとともに自分のマントで覆った。
 このときアイアンロックスが放ったのは、対空迎撃用の主砲弾で、三式弾と呼ばれる焼夷弾の一種だ。弾体の中に
一千個近い焼夷弾子が仕込まれており、それを花火のように空中で散布することによって、直径五百メートル弱の
範囲内にあるものを焼き尽くす。高速で飛ぶ航空機にはツボにはめるのが難しい兵器だが、破壊力は抜群で
重爆撃機B24を一発で撃墜したほどの威力がある。
 膨大な熱波が東方号を襲い、コルベールたちは息を止めて喉が焼かれそうな高温の空気が通り過ぎるのを待った。
そして顔を上げたとき、東方号はその全体が炎上していた。
 マストの帆はあっという間に真紅に包まれ、見張り台にいた銃士隊員が火達磨になって落ちてくる。間一髪、
甲板の物陰に隠れていたモンモランシーが『レビテーション』で掬い、水魔法で消火して治癒をかけ始めたようだが、
瀕死の重傷を負ったのは間違いない。甲板上には水魔法の使い手や、バケツを持った者が上がってくるが、
とても消火できるような火勢ではない。コルベールは、東方号の命運が尽きたことを悟った。

374 :ウルトラ5番目の使い魔 65話 (10/10) ◆213pT8BiCc :2011/10/23(日) 14:04:56.30 ID:OyHtQaZT
「コルベール先生、消火の人手をもっとよこしてください!」
「無駄だ、犠牲者が増えるだけだろう」
 消火活動の先頭に立っていた生徒の哀願にも、コルベールは動じなかった。すでに東方号は全体が燃え上がり、
船内にもすぐに火が回る。万一消火できたとしても、敵は次々にあの火を吹く砲弾を送り込んでくるだろうから無意味だ。
 残された道はひとつ。覚悟を決めたコルベールは、全船に告げた。
「全クルーに告げる。本船は炎上し、もはや消火は不可能となった。皆よくやってくれた、ただちに全員退艦してくれ。
これより私はオストラント号を敵船にぶっつける! もうそれしか手はないのだ。さあ、諸君らは急いで湖に飛び込め! 
泳げない者も水の精霊が掬い上げてくれるだろう。そして、新たな船を手に入れて今度こそ東方に向かうんだ!」
 それがコルベールの東方号への決別の証だった。甲板からは、少年たちや銃士隊が次々に湖に飛び込んで
いきはじめた。コルベールは舵をミミー円盤へと向ける。そして、ベアトリスたちも含めて全員が離艦したとミシェルから
伝えられ、ブリッジに最後に残った才人とエレオノールにコルベールは言った。
「さあ、君たちも早く船から降りたまえ」
「コルベール先生は、どうするんですか?」
「私は仮にも船長だ。船長は最後に船から降りるものと相場が決まっている。心配するな、舵を固定したらすぐに
飛び降りる。さあ、早く行きたまえ!」
「……ミスタ・コルベール、死に急ぐんじゃないわよ」
 後ろ髪を引かれる思いで、才人たちは甲板で待っていたミシェルとルイズとともに飛び降りた。
 ざぶんと、プールに飛び込んだときの感触が蘇ってくる。当然すぐに浮かぼうともがくが、意外なほどすんなりと
浮かび上がることができた。見ると、全員が水面に顔を出していて、溺れている者はいない。水の精霊が
溺れないように浮力をくれたらしい。
 見上げたら、炎の塊のようになった東方号がミミー円盤に突っ込んでいくのが見えた。すでにマストは
火柱となり、船体は木材が見える箇所はほとんどない。それでも、水蒸気機関だけは奇跡的に動いて
東方号を突っ走らせていく。
「爆発まで、あと三十秒。さて、私も脱出するか」
 舵を固定しようと、コルベールは縄を取り出した。しかし、そのとき宙に静止していたミミー円盤が動き出した。
ミミー星人が我に返り、爆発に巻き込まれてはなるまいと退避しようと試みたのだ。
 これでは、東方号は円盤に当たらない。コルベールは縄を放り捨てると、軽く息を吐いて蛇輪とレバーを握った。
「仕方ない……か。まだまだ、やりたいことはあったのだがなあ。だがまあ、世界を守って散るなら、私などには
もったいない死に様だな。サイトくん、すまないな、あとは頼んだぞ!」
 レバーを引くと同時に、東方号の船尾から緊急加速用ヘビくんのジェット噴射がほとばしる。
 急加速を得た東方号は、湖面上からはまるで火の鳥のように見えた。強度の限界に来た翼が根元から折れて
舞い散り、それでも止まらない東方号はミミー円盤に正面から激突した。
 刹那……砲弾の火薬に引火して、東方号はミミー円盤を巻き添えにして大爆発を起こした。
「コルベール先生ーっ!」
 彼の教え子たち、そして才人の絶叫が湖上に響き渡った。
 東方号の爆発に巻き込まれたミミー円盤はさすがに耐え切れず、煙を吹きながら湖に墜落して水没した。
 それと同時に、アイアンロックスもネジが切れたように動きを止める。大爆発は、わずか五秒前を持って阻止されたのだった。
 
 ハルケギニアは救われた。だが、その代償はあまりにも大きかった……
 
 
 続く

375 :ウルトラ5番目の使い魔 あとがき ◆213pT8BiCc :2011/10/23(日) 14:07:58.84 ID:OyHtQaZT
今週は以上です。支援してくださった三名の方、どうもありがとうございました。

ラグドリアン沖海戦?編、いかがでしたでしょうか。私もゼロ戦での空中戦やタイガー無双が好きなので、似たような展開は
一度やってみたいと思ってました。それで、両雄と並び立つものといえば、ストウィのもあり大和しかないと。
本作の才人はウルトラマンの世界出身ということで、怪獣に詳しいという設定ですが、本来のミリオタの設定もなんとか
使用できました。まあロケランの正式名称知ってればたいていのものはわかりますよね。
 
では、次回からは新章スタートです。

376 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/23(日) 14:28:37.35 ID:/tU3o6/q
ウルトラの人、乙でした。

377 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/24(月) 00:08:05.11 ID:1Jv5/qeL
乙っす。
コッパゲ先生の命運は果たしてどうなるやら…

378 : 忍法帖【Lv=26,xxxPT】 :2011/10/24(月) 00:19:28.91 ID:rwiUsNMa
乙です

379 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/24(月) 00:32:16.86 ID:7+YsTuKD
Cカップ(ルイズ)好きは正解に近い最も限りなく正解に近い。
でもCに満たない女性(エレオノール)も多いので油断は禁物デース。

何故か浮かんできたネタ。

380 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/24(月) 04:38:15.97 ID:WElfXQ5k
魔乳千房召喚

381 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/24(月) 06:29:49.93 ID:p4IBrXiK
くっ

382 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/24(月) 15:40:07.32 ID:JaR5VDyo
殿といっしょから直江兼続召喚
ひたすら駄目だしをされまくるルイズたち

383 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/24(月) 18:15:04.83 ID:w6hgjgPl
真・六武衆紫炎を召喚、門から続々と現れる使い魔たち

384 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/24(月) 18:53:32.20 ID:iaSl7OY+
千葉ニートの

385 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/24(月) 19:27:23.62 ID:qmSakDAT
>>379
「口答えするなッ!Dカップ以下は胸とは言わん!!
 そんな貧乳ちぎって豚の餌にしろこのメス犬めッ!!」

ビーチでキュ〜 より軍曹召喚

386 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/24(月) 20:59:20.65 ID:krXJ3oXF
ニートといえば元キング

387 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/24(月) 23:39:40.62 ID:xn45Ejut
>>385
「無乳は罪なり、乳は巨乳なり」
こうでしょうか、分かりません。

388 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/25(火) 00:14:22.39 ID:le0uqIwp
コードギアスのは結構あるけどナイトメアごと持って行かれるので
面白い奴みた事ないんだけど、オススメのある?

389 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/25(火) 00:32:11.78 ID:tU+Y73E9
ないです。お帰りください

390 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/25(火) 00:54:43.29 ID:RruOHqg0
そして他所のを一々持ち出してくる宣伝コンボ

391 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/25(火) 01:37:44.32 ID:8qWk44pJ
世の中にはゴッドワルドという名前の人がいることを知った

392 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/25(火) 02:44:15.67 ID:kqLblv22
豪血寺お種を召喚

決闘中
「ふいー、ごちそうさまじゃ」
「なっ!ゼロのルイズのババアがギャルになったぞ」

393 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/25(火) 11:32:33.76 ID:1bNrilup
変身怪人ピット星人がハルケギニアに来たら、ギーシュやオスマンはころっと落ちるだろうな

「この星の男性は地球人以上に好色なのね」
「そうね、これなら簡単に侵略できるわね。ふふふ」

題名は「奪われた始祖の祈祷書」で誰かお願い

394 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/25(火) 14:03:45.50 ID:bqIFzvRv
毛の話で一言
眉毛を見ると、その人の陰毛の色が判るのです。って仕事中なのに俺

395 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/25(火) 14:13:22.15 ID:J2VkaFw0
なんか聞いた事があるな
あと髪の毛と他の部位の毛とでは色が違うとも

396 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/25(火) 16:34:38.31 ID:DnG2SMkI
ウルトラセブンはドラマ性の強い話が多いからセブンがいなくても話は作れそう
研究がまったく認められないコルベールを科学の進んだ星に連れていってあげようかと誘うペロリンガ星人とか

397 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/25(火) 16:45:23.66 ID:UrM1S5Tb
ウルトラの人に期待しようか


オウガバトルシリーズからはまだ呼ばれてない?
アルビレオとかデネブとかカノープスとかガンプとか面白そうなのに

398 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/25(火) 16:55:42.38 ID:tUEwpZrh
キュラソ星人はメイジにガソリン作ってもらわないと飢え死にだから悪さできんな

399 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/25(火) 17:12:55.88 ID:bikZ3Azq
さっすがオズ様は話が分かるっ!

400 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/25(火) 17:33:49.61 ID:GegsO1KN
>>397
別所ならばヴォルテールが召喚される奴があるな。
それ以外は知らない

401 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/25(火) 17:40:59.71 ID:KvFVLbTZ
ルイズのミラクル大作戦を希望
って古すぎるか。

402 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/25(火) 18:31:18.64 ID:qCruW1Rr
>>400
リリなのからヴォルテール(とキャロ)召喚なんてのを妄想しちまったよ
召喚時期によっては、トリステインが酷いことになるが(追放当時のキャロなら竜を制御できんからね)

403 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/25(火) 18:36:32.34 ID:rfM0ah5T
>401
誰がベルトサタンに攫われるんだよw
つうか、パックンの能力はタツノコでも反則級だろ。
ドッペは使い魔補正なくともメッチャスペック高いし。

404 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/25(火) 20:07:22.56 ID:wL3q9XY4
>>401
ぼ〜くのルイズを救〜いだす〜まで〜♪

405 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/25(火) 21:36:29.08 ID:dVgRGqfM
D-LIVE!! から斑鳩悟希望。
序盤は生命を吹き込む対象が皆無で馬に振り落とされる羽目になったりとか
ただ、ガンダとの相性は最悪だろうなぁ…彼が乗り物を武器扱いとかあり得ん

406 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/25(火) 21:43:28.22 ID:rfM0ah5T
斑鳩はあと人は絶対殺さないから空中戦とかで相当工夫がいる。

オウルの方がキャラ的に面白いし、乗り物酔いネタで色々引っ張れるのでは

407 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/25(火) 21:43:54.43 ID:ePWO9iPK
空中戦って落ちながら戦うってことか

408 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/25(火) 21:44:00.64 ID:t9OD3t2Q
ヴィンダにしたら、まさに無敵のような気がする。
生物無生物全て乗りこなすぞ。

409 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/25(火) 21:45:38.90 ID:CeCUbHZv
破城鎚みたいなのが先端部に付いた船とかなら何とかならんかな

410 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/25(火) 22:01:07.01 ID:3Vtrexts
有人操縦式汎用型ガーゴイルとかコッパゲ辺り作らねーかな

411 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/25(火) 22:11:18.30 ID:z328KU9S
イザリスのクラーナ様を召喚
呪術の炎を継承してハルキゲニア初の呪術師になるけどいろいろあって卵背負いになっちゃうルイズちゃん

412 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/25(火) 22:23:06.91 ID:AfBYcffV
>>410
OKE見たら号泣しそうだけどね。
無人戦闘兵器とかコルベールにとっては悪夢だろうし。

413 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/25(火) 23:34:25.28 ID:mM3aG6bi
先端部に巨大ドリルを装着した戦艦とかなら結構見るな。
とりあえず一番最初に浮かんだのはクロガネ(BGM:Trombe!)だけど

414 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/25(火) 23:49:18.69 ID:tU+Y73E9
バイク戦艦は…… もろに乗り物かw

415 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/26(水) 00:00:13.24 ID:1AxyOifM
バイク戦艦、提案する方もいい加減気が狂ってるが、それを通す方も通す方で狂ってるよなw
……ハルケギニアで変換してみれば、町一つ蹂躙できるぐらいの超巨大馬車型戦艦になるんだろうか?

416 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/26(水) 00:03:49.72 ID:xufTj2oL
>>413
自分は海底軍艦かな。あれが初代でいいのかね?
ラ級戦艦とか、メタルサーガの摩伽羅とかもだが、妙な魅力があるよなドリル戦艦。

417 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/26(水) 00:29:13.58 ID:U3d2R7kM
>416
厳密に言うとそれの原作らしいけどね。

418 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/26(水) 01:05:43.40 ID:xufTj2oL
>>417
小説の「海島冐險奇譚 海底軍艦」だったっけ?
これが対ロシア戦で、映画だと対ムウ帝国で、OVAが対地空人でよかったかな?
旧日本軍の開発したドリル戦艦って共通項以外は、どれも別物になってるけど。

ちょっとリメイクを期待してたりする。

419 : 忍法帖【Lv=28,xxxPT】 :2011/10/26(水) 06:50:32.20 ID:HAN5lw1X
>>403
もちろん異世界に拉致したルイズがベルトサタンで、
使い魔にされたニーナを救い出して帰るんだろw

420 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/26(水) 09:22:14.19 ID:R3kCqKqj
盗賊系のキャラを召喚して、フーケと絡ませるみたいなSSって無いの?
個人的には幻影旅団召喚して、そういう展開を見てみたい

421 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/26(水) 09:35:33.54 ID:1M3m8ZFY
ジョジョまとめのリゾット召喚を見れば幸せになれるかも

422 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/26(水) 09:41:46.57 ID:DHyGNc9q
>>418
原作小説にはドリルはなかったはず
最新のドリル戦艦は「G・F・W」の新・轟天号かな

423 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/26(水) 09:49:02.58 ID:DcZJh3qg
「だから・・・ドリルは外せと・・・」

424 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/26(水) 10:40:06.20 ID:SFabcsMP
ドリル……この流れなら言える
ジュエルペットからオパールを喚ぼう!

425 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/26(水) 13:41:22.74 ID:UdPHOaWy
どうぞどうぞ

426 :The Legendry Dark Zero 12:2011/10/26(水) 13:56:02.62 ID:8zZ6v9b1
予約がなければ、14:00頃から投下しますがよろしいですか?

427 :The Legendry Dark Zero 12:2011/10/26(水) 14:00:53.66 ID:8zZ6v9b1
<稲妻の盟友> 後編

「どうだ?」
割れたステンドグラスの淵へと飛び上がり、中を覗きこむスパーダにアニエスが呼びかける。
寺院の正門を開けようとした所、中からカサカサと微かに奇妙な音が聞こえていたためすぐには突入するのはやめることにした。
狡猾な悪魔が相手ならば、愚直に攻めたりするのは命に関わる。一般の魔物以上に警戒しなければならないのだ。
「お、おい!」
スパーダは内部の様子を知らせずにひらりと向こう側へ飛び降り、中へと入っていってしまった。
仕方がなく、自分達も入るべく正門の取っ手へと手を伸ばそうとした。
「うわっ!?」
突然、昆虫のような奇怪な鳴き声とぐしゃりという生々しい音と共に扉がひしゃげ、変形していた。
中では次々と奇怪な鳴き声と共に鋭い釘を打つような音や肉を斬り裂く音まで聞こえてきている。
「エア・ハンマー」
杖を構えたタバサが突風の槌を放ち、扉を吹き飛ばす。
吹き飛ばされた扉の破片に混じって、小さな何かがこびり付いている。
「うっ……」
女ながらも屈強な心を持つアニエスですら内部の有様に顔を顰め、口を押さえて吐き気が込みあがっていた。
タバサもはっきり顔には出さないが、嫌悪感を微かに滲ませている。
扉の先は天井が所々崩れている広い廊下だったが、その床に散らばるのは巨大なハエそのものというべき
醜悪な悪魔の死体と、人の手ほどの大きさをしたウジだった。
未だに死に切れず、僅かに体を痙攣させて呻いている悪魔もいたが、アニエスは自らの剣を突き刺してとどめを刺す。
床で蠢くウジは踏みたくもないが、踏まずに進むのは不可能であるために仕方がない。
「そちらへ行ったぞ!」
暗くてほとんど見えないが、奥の方からスパーダが呼びかけてくるのが聞こえてきた。
羽音を響かせ、奥の暗闇からハエのような青い悪魔が醜悪な鳴き声を上げながら二体飛来してくる。
アニエスが素早く大砲を構えると、後部左側の鋼線を引く。
砲身横に二つ取り付けられている小さな銃口から鋭い矢が交互に二発射出され、二体の悪魔に刺さった。
「伏せろ!」
アニエスが叫び、タバサも咄嗟に屈む。
すると、突き刺さっている針が僅かに発光した途端に激しく燃え上がり、悪魔は炎に包まれていた。
体を焼かれた悪魔はどさりと地面に落ち、他の悪魔の死体に次々と炎を燃え移らせていた。

428 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/26(水) 14:05:07.65 ID:rfOQ1Yzy
支援

429 :The Legendry Dark Zero 12:2011/10/26(水) 14:05:19.27 ID:8zZ6v9b1
さらに今度は緑色の体をした同種の悪魔がノミのように跳ねながらこちらへ近づいてきて、飛び掛ってこようとする。
アニエスは大砲を固定するための革帯を掴んで遠心力を利用して大砲を振り回し、悪魔を吹き飛ばした。
体が脆いのか、この程度の衝撃で悪魔の体は砕けてしまう。
「ウインディ・アイシクル」
タバサが突きつけた杖の先から氷の矢を拡散させて次々と放ち、飛び跳ねる悪魔達を撃ち落していく。
さらに奥から同種同色の少し体が大きい悪魔が数体現れるが、二人にはすぐ襲い掛かってはこなかった。

「な、何をやっている?」
燃え上がる炎によって内部が照らされる中、アニエスとタバサは悪魔達が行っている行為に顔を顰める。
「……共食い」
タバサも無表情ながらも嫌悪感を滲ませて呟く。
悪魔達は二人と、そして奥で戦っているであろうスパーダによって倒された悪魔の亡骸に縋ると、
その身をむしゃむしゃと喰らい始めたのだ。
仲間を喰らうというあまりにおぞましい光景であったが悪魔達はすぐに亡骸を食い尽くしてしまう。
「くそっ、こいつら……!」
仲間を食い尽くした悪魔達はその前とは比べ物にならないほどの俊敏さで動き回り、二人を翻弄してきたのだ。
アニエスは銃を向けるどころか抜く暇もなく剣を振るうことしかできず、タバサはルーンを唱えようとすると
悪魔が飛び掛ってくるために避けるしかなく、魔法を放つこともできない。
かろうじて使えたのは、エア・シールドによる空気の障壁を張って攻撃を凌ぐことだった。

突如、ヴンッという低い音が連続で響くと共に俊敏に動き回る悪魔達の移動先の空間が歪み、
その歪みに入った悪魔達は次々と十字に斬り裂かれ、残骸やウジも残さずに文字通り消滅していた。
「ベルゼバブは見ての通り、ハエを媒介にして存在する下級悪魔だな」
二人が呆気に取られる中チャキン、と鍔の音が鳴り響くと共にスパーダが語りながら奥より姿を現す。
「こいつらは体内に魔力を貯蔵していてな。仲間を喰らうことでその力をより強くする」
一部のベルゼバブの死体が炎に包まれているのを見回しながら、スパーダは二人の元へ歩み寄ってきた。
「……さすがに二人にはきつかったか」
それはベルゼバブの力ではなく、醜悪なその姿そのものを指しているのだろう。
確かにこんな醜悪な姿、普通の女が見れば吐くだろうし、男でも悪寒を感じることだろう。
実際、スパーダも下級悪魔の中では違う意味でお目にかかりたくない種族だった。

430 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/26(水) 14:08:30.57 ID:rfOQ1Yzy
支援

431 :The Legendry Dark Zero 12:2011/10/26(水) 14:11:46.16 ID:8zZ6v9b1
「誰でもこんな奴らを目にすれば嫌になるさ」
アニエスが嫌悪に顔を歪ませつつ、ベルゼバブの亡骸を剣でつつく。
タバサも同じく、こくりと頷いていた。


一行はあんなおぞましい場所からさっさと先へと進むと、寺院の講堂へと足を踏み入れていた。
そこは天井の割れた大きなステンドグラスや窓、さらには壁より月の光がいくつも射しこんできている場所であり、
どことなく神秘的な雰囲気が漂っているように感じられていた。
講堂は所々に瓦礫や壊れた長椅子が乱立しており、歩くだけでも大変だ。
「エア・ストーム」
そこにタバサが杖の先から突風の渦巻きを発生させて次々と瓦礫を吹き飛ばし、綺麗に掃除してしまった。
(この魔力……)
スパーダは講堂内を見回しながら、感じ取っている魔力に顔を顰めていた。
その魔力は悪魔のものではあるが、だからといって他の悪魔のように殺気などが感じられる訳でもない。
それに、何故だか懐かしさが感じられるのだ。この魔力は。
「おい、あれは?」
アニエスが講堂の奥に見える祭壇を指差す。
スパーダは目を凝らして、その崩れた祭壇を見やった。

(――あれは……!!)
かつては壮麗を誇り、何かを崇めていたのであろうその祭壇には一振りの大剣が突き立てられ、
外より射しこんでくるいくつもの月光によって照らされていた。
その大剣に、スパーダは目を惹かれていた。
鍔には悪魔の翼のような意匠が施され、リベリオンのように太い白銀の刀身はバチバチと細かく紫の雷光を散らせている。
「何だ、この剣は」
祭壇に近づいた一行は突き立てられた大剣を眺める。
間近で目にしたその大剣に、スパーダは目を見張っていた。
「どうした、そんな顔をして。あれを知っているのか」
「……ああ」
アニエスの問いに嘆息しつつ、答えるスパーダ。
「ミス・タバサ。それ以上は近づくな」
大剣に近づこうとしたタバサをスパーダが呼び止めた。
これはできれば自分が持ち帰りたい所だが……あいにく自分には既に二振りの愛剣がある以上、これを振るうことはできない。
だからといって、ここに置いておくのも良くはない。
どうやら、これから発せられる魔力がこの寺院を悪魔共の巣窟にしている元凶なようだった。

432 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/26(水) 14:16:38.98 ID:0AViy7Ic
>>422
ドリルはないけどでっかい銛というかラム(衝角)がついていたはず
あと飛ばない
つまりただの潜水艦


あと支援

433 :The Legendry Dark Zero 12:2011/10/26(水) 14:17:02.29 ID:8zZ6v9b1
「アニエス。君は悪魔を何度も相手にしたことがあるのだな」
「もちろん」
大剣を眺めながら尋ねるスパーダに、今さら何をと言いたげな顔で答える。
「つまり、半死半生になったこともあるということだな」
「そうだ。……奴らは他の魔物以上に手強い」
「……ならば、痛みにも耐えられるのだな」
「もったいぶらずに言ってくれないか」
スパーダが顎に手を当てたまま結論を言わないためにアニエスも少々、いらついてきた。
「君はこのような大きな剣でも扱えるか?」
「当然だ。私は何年も、悪魔達を倒すための技を磨いてきたんだからな。こいつと扱いも変わらん」
アニエスが腰に携えている、己の剣を叩く。
「……ならば、君にこいつを預けよう」
数歩下がったスパーダは顎で祭壇の大剣を指し、取るように命じる。
「こいつがどうかしたのか? 何か掘り出し物だとでも?」
怪訝そうにしつつも、アニスは祭壇の小さな段を上がって大剣へと近づいていく。

「……あれは、何?」
スパーダの傍にやってきたタバサが不思議そうに大剣を見つめながら尋ねてくる。
「見ていれば分かる」
スパーダは懐から先日、時空神像で新しく作った高純度の魔力を宿している
大きめのバイタルスターを一つ取り出し、アニエスの背中をじっと見守っていた。
あの大剣を手にするための儀式、そして試練。
これから起きる出来事は、きっと普通の人間である彼女では耐え切れないことだろう。

434 :The Legendry Dark Zero 12:2011/10/26(水) 14:22:35.00 ID:8zZ6v9b1
アニエスは祭壇に刺さっている大剣を抜くようにスパーダに促されて祭壇へと近づいていたが、
どうにもあの大剣が胡散臭く思えて顔を顰めていた。
刀身から絶えず雷光が散っているので単なる剣ではないことは分かっている。
では、魔法で作られたマジックアイテムみたいなものなのか。
それをスパーダは自分に預ける、と言ってきた。
彼自身は自分の剣があるのでいらないのだろう。だから、くれるということか。
……と、言っても最近、自分の使っていた剣はだいぶ刃毀れが酷くなってきたし、
先ほどの悪魔達との戦いで余計に劣化が激しくなっているのだ。
そろそろ新しく剣を買うか鍛えなおそうと思っていたことだし、お言葉に甘えて使わせてもらうとしよう。
造りも全く悪くないし、一般の武器屋で売っているものよりかなり丈夫そうだ。

『我は稲妻の化身なり』

祭壇の目の前へと近づいた途端、頭の中でそんな声が響いてきていた。
咄嗟に身構え、周囲を警戒するアニエス。

『力無き者よ。己の心臓を贄とし 我に永遠の服従を誓え』

「……剣が、喋っているのか? インテリジェンスソード?」
アニエスはその声の出所がこの大剣であることを察し、顔を顰めていた。
しかし、この声はアニエスにしか届いていないものだった。
大剣の正体が分かっているスパーダは頷くが、事情が分からないタバサは不思議そうに見つめるだけだ。

「……なっ、何だ!」
カタカタと大剣が音を立てて震えていたかと思ったら、突然刺さっていた祭壇から飛び出てきた。
「なっ、うぐっ……!!」
放物線を描き回転しながら、下がっていったアニエスに向かって飛んでくると、その刃が一直線に
彼女の胸へと突き刺さったのだ。
しかも大剣は彼女の体を保護する板金もろとも簡単に貫き、おびただしい鮮血まで噴き出していた。
明らかに心臓を貫いてしまっている。
アニエスは口からも吐血し、勢いよく突き刺さった反動で仰向けに倒れこんでしまった。
床には彼女の血がじわりじわりと広がっていき、大きくなっていく。

435 :The Legendry Dark Zero 12:2011/10/26(水) 14:27:52.64 ID:8zZ6v9b1
(彼女を使い手として認めたか)
彼女の体を貫いた大剣を纏っていた雷光が消え、スパーダは頷く。
「あ……ぐ……」
まだ彼女は生きている。だが、このまま放っておけば死んでしまう。
それはそうだ。自分と違って彼女は人間。心臓をああも豪快に貫かれれば当然である。
スパーダは急いで彼女に駆け寄ると、胸を貫いていた大剣を引き抜き、床へと突き立てる。
バイタルスターを胸の傷に当てると、彼女の体を緑色の光が包み込んでいった。

「生きているか?」
少しの間、アニエスは気絶していたがスパーダが呼びかける声に反応して力なく体を起こしていた。
胸に手を触れてみると、傷はおろか痛みも跡形もなく消えている。
確か、自分はインテリジェンスソードみたいなものに貫かれたはず……。
「……一体、何をした?」
「ああ、水の秘薬を使っただけだ」
アニエスはあれだけ負っていた致命傷が跡形もなく消えてしまっていることに呆然としていた。
「そう、か。だが、何なんだこれは。いきなり飛んできて……」
立ち上がったアニエスは傍に突き立ててある、自分を貫いた大剣を恨めしそうに睨んでいた。
まあ、それは仕方あるまい。手にしようとしたら、いきなりあのようなことになったのだから。
スパーダは大剣を床から片手で引き抜くと、間近からじっと食い入るように見つめていた。
「アラストル――」
「何? それがその剣の名前か」
稲妻の力を操る魔人にして上級悪魔でもあった魔界の武人。
その悪魔はかつて、スパーダの戦友にして盟友でもあった悪魔の一人でもあった。
かつて魔界で起きた覇権争いでは共に他の軍勢の悪魔達を相手に戦ったものだ。
同じ稲妻を操る上級悪魔は数多く存在するが、このアラストルは中でも天才とも言えるほどの稲妻の使い手だった。
だが、その覇権争いで命を落とす寸前、魂を自ら魔具へと変貌させて己を封印させて生き永らえた……。
一時的にスパーダも振るったこともあったが、現在振るっているリベリオン並に扱いやすく強大な魔力も秘めていた。
たとえ魔具になろうと、アラストルに宿る稲妻の魔力は使い手に力を与えてくれだけでなく、守ってもくれる。
まさに相棒にふさわしい存在だった。

「これには意思が宿っていてな。手にするためにはこの剣に使い手として認められなければならない。
 そのための儀式と試練が……」
アニエスはアラストルを見つめ、顔を顰めている。
「とにかく、こいつは君を使い手として認めたようだ」
スパーダは再びアラストルを床に突き立てて下がると、顎でアニエスを促す。

436 :The Legendry Dark Zero 12:2011/10/26(水) 14:33:23.41 ID:8zZ6v9b1
アニエスはまだ顔を顰めたままだったが、アラストル手にして引き抜いてみた。

(何だ?)
体が、まるで羽が生えたように軽い。飛ぶことさえもできそうに思えるほどに。
重そうな剣だと思ったが、思ったより全然軽いではないか。
驚嘆していたアニエスは雷光を纏い始めたアラストルを両手で頭上に掲げる。
その途端、剣先から雷鳴が轟くと共に稲妻が拡散するように放出され、
天井の割れたステンドグラスを、周囲に散った瓦礫を次々と吹き飛ばしていた。
アニエスはその場でアラストルを幾度か振るい、その度に刀身から稲妻が散っていた。
スパーダとタバサはその様子をじっと傍観している。
気が済んだらしいアニエスは最後に体を捻りつつ、アラストルを大きく薙ぎ払っていた。

「どうだ? 握り心地は」
「……あ、ああ。悪くはない」
アニエス自身もアラストルの力に未だ驚嘆しているようだった。
だが、アラストルの魔力もしっかり彼女の体に浸透しているようだ。どうやら彼女との相性は抜群らしい。
(まだ気配が残っているな。ちょうど良い)
アラストルが解放されたことで悪魔達の気配が薄れてきていたが、まだ一体だけ中級悪魔の気配が残っている。
単に子供のおもちゃのように振り回しただけでは本領は発揮できない。ならば、実戦あるのみだ。
「では、少し試し斬りでもしてみるか?」

――キャハハハハ……。

スパーダが言うと同時に、講堂内にあの不気味な笑い声が響いていた。
咄嗟に杖を構えるタバサと、アラストルを構えるアニエス。
しかし、スパーダは閻魔刀に手をかけることもせず腕を組み、壁際へと下がって寄りかかっていた。
「お、おい! どこへ行く!」
「そいつは私が出るまでもない。君達だけで充分に倒せるだろう」
まだ何も現れていないのにそんな呑気なことを言い出すスパーダに、アニエスは顔を顰めた。

――キャハハハハ……。

カァン、と教会の鐘を鳴らすような音が同時に響いた途端、祭壇上の空間に黒い霧のようなものが現れて歪みだし、
そこから飛び出てくるように一体の死神が姿を現していた。
外庭で相手にしたものとは違うが大きさは一回り大きく、紫の禍々しいオーラを纏った巨大な鎌を手にする、
まさに死神そのものと呼べる悪魔だった。
「やはり、ヘル・バンガードか」
魔界の下級悪魔、特にセブンヘルズ達を管理し統括する役目を担っている中級悪魔にして冥府の番人。
砂を媒体にして人間界に姿を現すが、セブンヘルズ達とは比較にならないほどの力を持っている。

437 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/26(水) 14:35:13.63 ID:6jPEbUYY
sien

438 :The Legendry Dark Zero 12:2011/10/26(水) 14:39:34.93 ID:8zZ6v9b1
祭壇から飛び降りてきたヘル・バンガードが大鎌を力強く振り下ろしてくる。
「おおおぉっ!」
アニエスは素早くアラストルを頭上で構えて鎌を防御し、押し返してやった。
よろめくヘル・バンガードに、横へ移動したタバサがウィンディ・アイシクルを放つが、
ヘル・バンガードは突然煙のように掻き消えてしまい、氷の矢は瓦礫に命中するだけだった。
二人のいる場所から少し離れた、瓦礫と化した長椅子の山にヘル・バンガードは姿を現した。
「逃がすかぁ!」
アニエスがアラストルを構えながら突貫していく。
先ほどまでとは違い、やはり本当に体が羽みたいに軽い。力が湧いてくる。
ヘル・バンガードは鎌を大きく薙ぎ払ってくるが、アニエスは身を翻しながら跳躍してかわし、背後に着地する。
振り向きながら鎌を振ろうとする前に、その体をアラストルの刃で斬りつけた。
血の代わりに、依り代とする砂だけが飛び散った。
悲鳴を上げてよろめくヘル・バンガードだが、またも別の場所へと瞬間移動する。
「スパーダ! 行ったぞ!」
ヘル・バンガードが自分の目の前に現れたが、スパーダは鎌を振り上げようとするヘル・バンガードを
見ることもなく腕を組み続けていた。

『スパーダ――』

「お前はあっちだ」
怨嗟の声を呟きながら振り下ろしてきた鎌を、素早く閻魔刀の鞘で打ち払い、蹴りを繰り出した。
吹き飛ばされたヘル・バンガードに向かってタバサがエア・スピアーによって空気を固めて槍とした杖を突き出しながら、
スパーダの技のように突進し、ヘル・バンガードを貫いていた。
「エア・ハンマー」
さらに至近距離から風の槌を食らわせて瓦礫の山へと吹き飛ばす。
「はあっ!」
アニエスも同様にアラストルを突き出しながら突進し、ヘル・バンガードの体を貫こうとしたが、
またもヘル・バンガードは鐘の音を響かせながら煙のように掻き消えた。
今度はどこにも姿を現さず、二人は身構えながら警戒していた。
すると、タバサの背後の空間が歪みだすのをアニエスは見逃さなかった。
「後ろだ!」
アニエスが呼びかけると、タバサが横へ飛び退く。
空間から飛び出してきたヘル・バンガードは鎌を振り回しながら突進してきた。
「芸が古い!」
アニエスの目前まで迫ってきたヘル・バンガードを、アラストルで斬り上げながらそのまま跳躍した。
怯んだヘル・バンガードを、アニエスはそのままアラストルを振り下ろして兜割りを繰り出し、肩を一刀の元に断ち割っていた。
苦悶の悲鳴を上げるヘル・バンガードの背中を、タバサが放ったジャベリンによる氷の槍が貫いていた。
今度は断末魔の悲鳴を上げ、鎌を放り落としたヘル・バンガードは依り代の砂を撒き散らして消滅していた。

439 :The Legendry Dark Zero 12:2011/10/26(水) 14:45:48.30 ID:8zZ6v9b1
兜割りを繰り出したまま、屈んでいたアニエスは肩で息をしていた。
まだ、興奮が収まらない。
「どうだ? 使い心地は」
ほとんど傍観していたスパーダは感心したようにアニエスを見ながら歩み寄る。
アニエスはアラストルをじっと見つめながら、息を飲んでいた。
「……ああ、本当に悪くない」
「気に入ってくれたか。なら、そのアラストルはこれから君のものだ。大事に使ってやってくれ」
できれば自分が使ってやりたいのだが、彼女も手練れの戦士。盟友もこれほどの使い手に使ってもらってさぞ満足だろう。


悪魔達の気配が完全に消え去り、一行は寺院を後にしていた。
外に出るとタバサが指笛を吹き、使い魔のシルフィードを呼び寄せる。
「良かったらトリスタニアまで送ってやるが」
「いや、私はこの後領主に報告をしなければならない。ここで良い。
 ……お前達には本当に感謝している」
アラストルを右手で握ったまま、左手を差し出してくるアニエス。
スパーダはその手をとり、握手を交わした。
「ところで、こいつの鞘は無いのか?」
「ああ、欲しいなら特注で作ってもらうと良い」
「そうか。……しかし、今日はお前のような手練れと出会えて私は誇りに思う」
スパーダも、この世界でデビル・ハンターをしている人間と出会えて満足していた。
奴らと戦っているのは、自分一人だけではなかったのだから。
「また何かあれば、トリステイン魔法学院の生徒のルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール嬢を訪ねてくれ」
「分かった。その時にまた会おう。スパーダ」
再度、固く握手を交わすと、スパーダはタバサと共にシルフィードに乗り込んで空へと舞い上がっていった。
アニエスは未だアラストルから手を離さぬまま、飛び去っていくシルフィードを眺め続けていた。

440 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/26(水) 14:47:39.93 ID:qu9bDeGY
支援

441 :The Legendry Dark Zero 12:2011/10/26(水) 14:50:32.72 ID:8zZ6v9b1
シルフィードに乗ってスパーダ達は一直線に魔法学院まで飛んでいき、一時間もかけずに戻ってきた。
そこで待っていたのは、二人の生徒だ。
一人は、スパーダに剣の特訓をしてもらうべく夕方からずっと待機していたというギーシュ。
しかし、彼は待ちきれずに門の前で眠ってしまい、モンモランシーに引きずられていった。
そして、パートナーが夜遅くになっても帰ってこないことに憤慨していたルイズだった。
彼女は乗馬鞭を手にして、「こんな遅くまでどこをほっつき歩いていたの!」と、癇癪を上げていた。
さらに何故、タバサと一緒に帰ってきたのかということで怒りを強くしていた。
さすがに悪魔の討伐に行っていたなどと言えるわけはないので、遅くなったのはトリスタニアの町で飲んでいただけであり、
タバサとは帰る途中に会ったので送ってもらったのだ、と誤魔化していた。
しかし、当然ながらそんな理由でルイズの癇癪は収まらないようで、ある程度制御ができるようになった爆発の魔法で
スパーダをお仕置きすると叫んで次々と放ってきていた。
スパーダは別に抵抗もせずに素直にその爆発を受け、彼女の癇癪に最後まで付き合ってやった。
その内、精神力が尽きかけたルイズは庭の真ん中で眠りこけてしまい、スパーダは彼女を部屋へと運んでやった。

ルイズをベッドに乗せた後、廊下へと出てきたスパーダはコルベールらに部屋の横へと運んでもらった時空神像の前へと立った。
この時空神像が運ばれた時、ルイズは一体何なのかを説明するように尋ねてきた。
また、以前宝物庫に入ったことがあるというキュルケやタバサも興味があったようなので詳細を知りたがっていた。
さすがに悪魔の血が結晶化したレッドオーブを見せるわけにもいかないため、スパーダは自分の手を斬り裂いて
そこから溢れ出る血をレッドオーブの代用として捧げ、いくつかの道具を次元錬成で作ってみせた。
バイタルスターはもちろん、断続的に結界を張り続けるアンタッチャブルや魔力を増幅するデビルスターなども作ってやった。
その様子を見て子供のように目を輝かせたルイズは自分も使いたいと叫んでいたが、
血が大量に必要だと告げてやるとすぐに使おうとするのを諦めていた。

そして今、レッドオーブを捧げたスパーダは昼間に武器屋で買った二丁の短銃とデルフの魂が宿っている篭手を砂時計に放り込んでいた。
「ちょっ! 何するんだ、相棒! うわああぁぁぁぁ……」
デルフの悲鳴が砂時計の中から聞こえたが、すぐ吸い込まれるようにして消えていった。
スパーダは砂時計の中で激しく回転する様々な色の光を、表情を変えぬままじっと見つめ続けていた。


※今回はこれでお終いです。
 ちなみにアニエスが持っている大砲は、カリーナ・アンのようなものだと思ってください。

442 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/26(水) 15:06:17.07 ID:rfOQ1Yzy


443 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/26(水) 15:32:44.32 ID:QrmolXBn
>>414
核爆発させたらヤバいと愛の核ミサイルをブチ込むブライト艦長がどうしたって!

444 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/26(水) 15:43:02.55 ID:1iLNA0nj
乙です。
これはアニエスのデビルトリガーフラグなのか。

445 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/26(水) 16:01:58.34 ID:T4gid/B0
ルイズが異次元列車を召喚したら、悩みも苦しみもない世界に連れていってもらうのか
それともちぃねえさまを思い出して「あけてくれ!」と叫ぶのか、どうなるだろうな

446 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/26(水) 17:19:22.43 ID:U3d2R7kM
虚無の翼35世に接続し、奈落と戦うクエスターとして目覚めて貰おう。

447 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/26(水) 17:22:04.58 ID:DcZJh3qg
パパーダ乙

この時空神像で技とかも買えるのかな
エア俳句とか

448 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/26(水) 17:27:56.18 ID:TF5LK2g0
英字タイトル見てて思い出したがキリイはいまどうしてるんだ
今度は270年後に投稿とか言わないよな

449 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/26(水) 18:00:07.61 ID:ODOnPHEo
ss内でも世紀単位で時間が経過したり

450 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/26(水) 18:56:41.11 ID:6sU6X6vW
まどかが召喚されているのを期待して来てみたけどないな
ちょっと意外だった

451 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/26(水) 18:57:46.01 ID:6sU6X6vW
あげてしまったorz

452 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/26(水) 19:13:39.59 ID:AXnm5NmS
あの畜生呼ぶならともかくそいつだけ呼んでも……

453 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/26(水) 19:34:41.63 ID:UIxRm3Ls
まどか召喚しても作者の自己満足が途中で枯れてエタるパターンの未来しか視えない
そもそも魔法少女召喚するよりも白い宇宙生物の方がよっぽど面白い物になるだろうし

454 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/26(水) 19:36:14.31 ID:pp9zU8tS
まどかは魔法少女はいずれ魔女になるというのが肝だからね。
魔法少女を呼んだのに魔女化なしだったり、ルイズ達が魔法少女になったけど魔女化はなしだとはっきり言ってご都合主義も良いところ。
だからといって作品終了後の魔女にならない世界から呼ぶだと、正直炭酸の抜けたコーラのように刺激がないし。

なので結構書きにくいという思う。ルイズ魔女化前提の小ネタならいい感じにはなるだろうけど。

455 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/26(水) 19:40:14.93 ID:z42tmqmx
最近来てない作品だったらテイルズのクラース呼んだ人と、ロト紋の賢王呼んだ人が気になるな
もうすぐ四期効果での盛り上がりも来るだろうし、続き楽しみにしてます

456 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/26(水) 19:50:22.60 ID:Gl4Bhhp/
夜闇さんまだかなー

457 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/26(水) 19:52:17.76 ID:JIc/LXPP
魔装Uも出るしマサキとかリューネとかシュウ召喚とか
特にマサキは召喚経験ありの使い魔持ちだし

458 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/26(水) 19:54:50.38 ID:Gl4Bhhp/
魔装U? パンツァーウォーフェア?

459 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/26(水) 20:00:38.93 ID:DcZJh3qg
15年ぶりに魔装機神の続編がPSPで出るんだそうだ
タイトルは「魔装機神II リベレイション オブ イビル ゴッド」

魔装機神のPSP移植版とのセットになったやつも同時発売

460 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/26(水) 20:13:22.49 ID:z42tmqmx
だったらブレスオブファイアもいいかげん続編出せばいいのに
頼みますよカプコンさん……

461 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/26(水) 20:20:35.03 ID:1AxyOifM
ブレスオブファイアは個人的にはUが一番面白かった

462 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/26(水) 20:25:09.84 ID:Gl4Bhhp/
(いけない…っ 分かりにくくボケたつもりだったってバレたら…! ビクンビクン)

463 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/26(水) 20:37:24.15 ID:c7JSTUcc
BOFはVが好きだなーと言ってみたり

464 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/26(水) 20:43:13.67 ID:xufTj2oL
>>463
あれは結構よく出来てたな。
CMソングが劇中で使われると思ったら、まったく使われなかったのがちょっと不満かな。
EDの歌はかなり好きだが。 あれ社員の人が歌ってるって話だが。

465 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/26(水) 20:53:47.65 ID:H5VykIKl
SOPHIA大好きだったからCMでテンション上がったのに、作中自体には全く関与せずで泣いた覚えがある。
「リュウ、貴方が最後の希望……!」と語りかけるニーナが神々しかったのを子供心に覚えているわ。

ブレスオブシリーズのニーナが来たらハルケじゃ翼人扱いか…

466 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/26(水) 21:06:17.41 ID:AXnm5NmS
つーかブレスは基本亜人集団じゃ……

467 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/26(水) 21:16:55.10 ID:HKy1hqXx
ブレスシリーズのキャラで元の世界から召喚されても問題なさそうなのは
エンディング時のガーランドあたりかな

468 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/26(水) 21:25:49.97 ID:KtiY95Wo
魔法少女といえば、なのはの続きまだかなぁ
とても面白い

469 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/26(水) 21:32:20.87 ID:c7JSTUcc
BOFは基本亜人だけど時代が下るにつれて混血や退化で人間に近くなっていったな
T→ほとんどの仲間が変身できる
U→変身できるが理性がなくなる者がいる
V→ほぼ変身できる者がいなくなる
召喚するとすればディースでどうよ?
強いけどボケてて弱くなってるとかもできるしミリアの姉貴だぜ

470 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/26(水) 22:08:36.72 ID:fAz8jtA7
戻して済まないが、
ほむらだったら、いずれ時間戻して帰っていくから、何とか話作れないか?

471 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/26(水) 22:08:49.50 ID:1iLNA0nj
>>455
テイルズならエクシリアのメンツって呼びやすいと思うんだがなあ
月二つの世界だし魔法使える人と使えない人の違いが作中で出てきてるし

472 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/26(水) 22:16:32.54 ID:AXnm5NmS
>>470
むしろ簡単に帰れる設定のヤツは興醒め

473 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/26(水) 22:21:54.38 ID:pRX6GvXg
時間というものはそんな軽いものだったのかい…(´・ω・`)

474 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/26(水) 22:46:36.80 ID:fAz8jtA7
なんだ、話作る方向じゃなくてネタ潰す方向で考えてたのか。そりゃ無理だわ。

475 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/26(水) 22:52:22.21 ID:UPDx7bHO
召喚しやすいというか動かしやすいのは杏子。

476 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/26(水) 22:53:01.14 ID:U3d2R7kM
>462
つまり、>456-458を一緒くたにしてみたのか。

こごろー兄ちゃんを呼んで、ルイズの二つ名を“固有振動数”にするとか?

477 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/26(水) 22:54:21.13 ID:pp9zU8tS
まどかを救うためだけに行動しているほむほむが、使い魔やるとは思えない。
契約は不意打ちでどうにかなるかもしれないけど、ルイズが使い魔云々言い出した途端、無駄な事をしている暇はないと時間巻き戻すんじゃない?
さらに言うなら、既に契約で嫌な目にあっている彼女が、拉致して使い魔と言う名の奴隷契約してきたルイズに好意を持つわけないし。

ルイズ達の魔法を手に入れて云々も、時間操作関係以外の能力は低いらしいし、盗む先の魔法がね……。
彼女なら容易に手に入れる事が出来るLAWが、凄いマジックアイテム扱いの時点で修得する価値無し。
それを知ったフーケの騒動辺りで帰ると思うよ。

478 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/26(水) 23:05:18.03 ID:2xUQE5KE
以前CBからどうこうあったからキャラ立ってるシエスなら小ネタならいけると
思ったけどジアスに改造されるフレイムやデルフとかアレだよなあ・・。

479 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/26(水) 23:51:45.17 ID:uRnvQBlp
まどかキャラで書くのが難しい理由は、やはりまどかキャラがストーリーありきのキャラクターだからだと思う。
なんかストーリーがアイデンティティの一部になってる感じ。
本編で与えられている役目以外の行動をした時点でキャラ崩壊みたいなね。

QB召喚ならそんなことはないんだろうけど。

480 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/26(水) 23:57:00.26 ID:AXnm5NmS
QB本来の役目を果たそうとする意志と、ルーン効果でルイズ本人を大切に思ってしまう心の葛藤を描く


うん、ないわww

481 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/27(木) 00:05:18.45 ID:Tyfan3Ei
>>477
あれ?アンドバリの指輪あればハルケギニアに用無いんじゃね?

482 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/27(木) 00:16:05.76 ID:X+zcYBne
>>480
うっかり読みたいと思っちまったじゃないか
どうしてくれるw

483 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/27(木) 00:16:13.52 ID:ATr8vWpk
ハルケギニアの魔法をめっちゃ研究しそう<QB

484 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/27(木) 00:33:07.38 ID:k2ghiBVM
>>483
RENKINを見て(あの程度の精神エネルギーで物質変換を可能にするテクノロジー?訳が分からないよ)
とかか

485 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/27(木) 00:54:58.02 ID:Tyfan3Ei
恨み辛みを排出してスッキリするハルケギニアの魔法はQBの目的とは水と油だろ。

486 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/27(木) 01:06:07.99 ID:tpS7sSlJ
>>482
すまん、俺の力不足でとても書けそうにないw
誰か他に書ける人がいればぜひw

>>485
それは虚無だけじゃね?
少なくとも、ギーシュとかが錬金の度にいろいろ発散してるようには見えんし

487 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/27(木) 01:10:28.88 ID:flzYcIhf
魔法が使えないからゼロのルイズと呼ばれてるのよ!
キミが望むなら魔法少女にしてあげるよ

どうやってもBAD ENDにしかならんな

488 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/27(木) 01:18:00.04 ID:qHaPQdaU
>>469
ディース呼ぶとしたら酔っ払ってがーすか寝てるところか素っ裸のあのシーンのどっちかかね
しかしブレスオブファイアか、一番好きなRPGだし連載してるうちのどれかが終わったら書いてみようかな

489 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/27(木) 01:20:53.65 ID:Tyfan3Ei
>>486
タバサとマルコリヌは激怒や憎悪でドーピングされてその後昇格したし、
ガンダールヴも感情でスペックが左右されてる。

490 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/27(木) 01:46:37.95 ID:tpS7sSlJ
>489
いやさ、そいつらのって結局魔法使ったこと自体は発散になってなくね?
タバサのは結局未消化のまま蓄積して、ガリア戦後まで解消されなかったろうし、ぽっちゃりはサイトとルイズボコって発散しただけだし
まあ、虚無連中も魔法自体が感情の放出ではないだろうけどさ

491 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/27(木) 01:49:54.91 ID:jdQlKud8
ルイズがダークソウルからシフを召喚←見てみたい

492 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/27(木) 02:09:31.22 ID:Tyfan3Ei
>>490
とりあえず強い感情で魔法威力の向上ってとこまでは間違いないだろうな。
放出に関しては微妙だけど、魔法の発動と同時に何がしかを消費してるのは確かで、
QB目線からじゃ感情エネルギーを別の形(魔法やルーンの威力)にして消費しちゃってるんじゃね?
発散されないならそれはそれでQBの感情エネルギーがエントロピーを凌駕の話に符号するし。

493 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/27(木) 02:12:26.22 ID:Uz8zZWa+
1999の使い魔

1999年に地球の内部から目覚めた「大きな火」を召喚して地球に降り注ぐはずの
「天から降り注ぐものが世界を滅ぼす」がハルケギニアを滅ぼしてしまう

494 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/27(木) 02:21:55.75 ID:qHaPQdaU
ラヴォスかよ
ハルケ版で第一形態のモードチェンジやったら
ギーシュ→フーケ→ワルド→中略→ビダーシャルってとこかいな

495 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/27(木) 02:42:45.55 ID:4Bn6uvJF
>>488
正座待機しとくわ

496 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/27(木) 08:07:32.24 ID:GpqjB+8D
>>488
ガーランドが浮くくらいの力のパンチをコルベール先生に食らわすわけですねわかります

497 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/27(木) 08:16:16.79 ID:Xu9BaFTo
ワルドイズマイン

498 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/27(木) 08:26:10.52 ID:k2ghiBVM
>>497
地雷男か、マザコンだしな

499 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/27(木) 09:25:00.53 ID:f4QK1uoR
>>488
ディース召喚だと
マンガの時の「ほーらっ! 泣く子もブッ飛ぶ爆裂魔法だよ!」
とドメガ唱えたあのシーンが思いだしちゃった

ディースの得意魔法がメガ系って設定のマンガの状態で呼ぶと
ルイズにとっては…………

500 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/27(木) 11:28:52.68 ID:Zeeo9s65
>>488
ディースは師匠にもなれるな・・・

501 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/27(木) 15:53:39.18 ID:dll0phdt
ブレスシリーズといえば2のニーナさんのエロさが異常
男連中がナンパをかけて呪文で吹っ飛ばされてくれると信じてる

502 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/27(木) 16:59:22.42 ID:NilNw50g
「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。五つの力を司るペンタゴン! 我の運命に従いし、"使い魔"を召喚せよ!」
(ドーン)
「さやかちゃんだと思った?残念!可愛いオクタヴィアちゃんでした!!」

とかだったら笑えるな。

503 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/27(木) 17:35:28.51 ID:w/XFxfEM
それはそれで見た目かっこいいので

504 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/27(木) 17:53:35.71 ID:IuwIImpq
史上最弱の皇帝オクタヴィアヌス召喚

505 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/27(木) 18:27:20.80 ID:OW2duWUH
その言い回しだと
「ロロナかと思ったか?俺だよ」
を連想するわ

506 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/27(木) 19:20:09.10 ID:y+nDBZJ/
>>504
大導師殿がフルボッコにしてた

507 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/27(木) 19:31:59.67 ID:3++QDe7o
ルイズェ!!お前は俺にとっての新たな光だ!!

…意味不明だがノリで押し通せそうだな。

508 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/27(木) 21:18:23.65 ID:ljFUiewz
ブレス2といえば小学生のころ、リュウの剣の振り方が無茶だって友達と話したな
初恋が黒翼ニーナだった

509 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/27(木) 22:11:48.82 ID:tpS7sSlJ
ロロナか…… アーランド系から誰か呼べんかなと思ったことあったが、ヴィオの二番煎じになるだけっぽくてやめたな
スケさん呼んでルイズそっちのけでアンアンに仕えるとかならありか

510 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/28(金) 01:09:06.01 ID:Sc2xJbD4
>>489
激しい感情のうねりで魔法の威力が上がったりランクが上がるのが系統魔法
憎悪や嫉妬、怒りといった負の感情を持った瞬間魔力が回復し、
負の感情が大きいほど大量の魔力が増え、際限なく溜まっていくのが虚無魔法

511 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/28(金) 02:44:16.82 ID:tHMOll2t
ブレオブなら、3でなんでか出てこなかったアスパーさんがハルケギニアで賢樹になってたとかいう展開もできるな

512 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/28(金) 11:27:08.21 ID:LumX6hh6
別サイト(というか、小説家になろう)だと、ハリーポッターのダンブルドアやサモンナイトのナツミ、封神演義の太公望が召喚される作品があった。

513 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/28(金) 11:46:07.77 ID:vAM/TPUG
だからそういう別サイトとか持ってこなくて良いから

514 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/28(金) 14:19:00.15 ID:Q5SIC9PA
>>465
黒い翼の翼人ってありえるのかな
アルビノは体色が抜ける特異体質だから黒から白ならありえるだろうが

515 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/28(金) 15:45:59.07 ID:Gl49l2jj
黒い翼……銀様か

516 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/28(金) 15:48:18.98 ID:puR82N0n
BLEACHから日番谷冬獅郎召喚
本編だと人気に反して戦績も戦闘力も微妙だから活躍させてやりたい
ただ死神の誇りと雛森のため以外に命懸けで戦うかどうかはわからんが

517 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/28(金) 16:17:46.66 ID:j4xQDnwr
>>516
そこは大丈夫じゃね?
最初はつっけんどんだろうけど、そのうち雛森とルイズをなぜか重ねるようになり、アルビオンのワルドで大爆発・・・な悪寒

518 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/28(金) 16:23:15.70 ID:0ROb7mz/
クロウ・ホーガン「黒い翼(ブラックフェザー)と聞いて」

519 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/28(金) 16:23:53.95 ID:te4c2HIF
幻覚やら何やらでワルドを刺したと思ったらルイズを刺してるわけか

520 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/28(金) 17:17:49.72 ID:8XTQsPc5
ギムリの霊圧が消えた?

521 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/28(金) 17:54:16.02 ID:Q5SIC9PA
>>518
魔法を見て「インチキ効果もいいかげんにしろ!」と叫びそうな気がする

522 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/28(金) 18:27:22.01 ID:lRAnwlQ7
>>510
逆襲パッパラ隊から地獄から蘇ったしっとマスク召喚とか……
ルイズのストレスがどかどか貯まり虚無が別次元の何かに変わるな

523 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/28(金) 18:37:32.28 ID:mu1rIYLn
黒い翼と言えばあの人しかいないな。
そう、公式で黒き翼と言われたあの人……結城 凱!!

524 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/28(金) 19:41:55.44 ID:m+ppLWQv
テイルズシリーズの漆黒の翼しか思い浮かばない

525 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/28(金) 20:20:08.19 ID:+vION2TT
売ると4500fcくらいになるんだよね

526 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/28(金) 22:16:43.53 ID:+elwbLjV
「解ったでしょ…私、魔法が仕えないの…どんなスペルを唱えてもみんな爆発に…」
「競うなっ!!持ち味を生かせっ!!!!」

この人を召喚したら制御不可能だろうなぁ

527 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/28(金) 22:39:53.86 ID:Gl49l2jj
0、5秒の壁を越えられたらな

528 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/28(金) 22:59:13.51 ID:uzEw9SAK
>>527
0.01秒の世界を見せてやるぜ!!

529 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/28(金) 23:01:22.19 ID:TMDLXGtt
アクセルシンクロは光をも超える!

530 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/28(金) 23:04:34.43 ID:OOXyOImj
>>528
目をつぶってても合体できるんですね、わかります

…ゼロ魔だと性的な意味しか思いつかんがw

531 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/28(金) 23:08:23.03 ID:J1d8fIHU
キュルケ、タバサ、ギーシュの3連肩車だろう色的に

532 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/28(金) 23:13:10.37 ID:m+ppLWQv
やめて! ギーシュが特攻自爆しちゃう!

533 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/28(金) 23:14:42.60 ID:J1d8fIHU
…似合うじゃないか。元ネタとはまた別の趣があるというかw

534 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/28(金) 23:44:45.10 ID:HEg4uXva
毎回コスプレしてあらわれるタバサ、キュルケ、ギーシュの三人組か(笑)



535 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/28(金) 23:48:21.46 ID:/loQObN8
>>532
ギーシュ「大・雪・山・おろしぃぃぃ!!」
こうですかわかりません><

536 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/28(金) 23:55:53.14 ID:u36zKrTV
でも属性的な意味ではタバサとギーシュが逆だな
タバサに地中移動は出来そうもないww

537 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/29(土) 00:02:12.18 ID:mzPKxCv8
そもそもハヤト並みに狂気を秘めてないだろ。
あのキチガイっぷりに匹敵するのジョゼフくらいじゃね?

538 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/29(土) 00:22:05.58 ID:qDZp835u
音速を越えた戦いをみせてやるぜ!!

539 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/29(土) 01:47:31.29 ID:6Y7LvK7z
「俺はボインちゃんが好きなんだ」

540 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/29(土) 04:11:56.04 ID:5a2KZfC2
俺はレモンちゃんが好きなんだ

541 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/29(土) 07:21:12.08 ID:eNAq4OCw
そうか、そうだったのか・・・・・・・・・

542 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/29(土) 07:31:51.82 ID:66eLAekJ
赤→サイト
青→ジョゼフ
黄→マリコルヌ

性格的にはこんなところか?

543 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/29(土) 08:13:51.12 ID:gutEsgoe
近年の赤は絶対サイトじゃねぇww
むしろジョゼフが兼任

544 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/29(土) 08:17:52.73 ID:VGpCtwaN
>>541
「俺にも判るように説明しろぉ!」

545 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/29(土) 08:19:39.36 ID:NjL+KqFN
サイトは着てるパーカーのせいで青のイメージ。
あと女性キャラはだいたいピンクなイメージ(淫乱ピンク的な意味で)

546 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/29(土) 09:54:02.82 ID:K85uDnE3
>>502
実は今オクタヴィア召喚のプロット作ってる
出来たら書く…かな?

547 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/29(土) 12:03:29.10 ID:ngq7ksax
>>546
奇遇だね。
こっちもほむほむ召喚のプロットまでくみ終わったけど……
いまいちしっくり来ないからテキストに起こしてないやw

548 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/29(土) 12:46:37.06 ID:v0m/r/8K
プロットをテキスト化するのが遠い遠い

549 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/29(土) 13:51:13.63 ID:gutEsgoe
プロットレベルだったら10本くらいあるわ
頭の中では中の人の声で台詞が再生されるくらいキャラを熟知してるつもりなのに、文章化すると違和感バリバリな不思議

550 : 忍法帖【Lv=14,xxxPT】 :2011/10/29(土) 14:17:28.94 ID:VKVdi3go
書き始めたら違和感感じてもノンストップで書き続けるのがいい。ノってる時に書いとかないと間違いなく後で書けない

551 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/29(土) 15:12:08.08 ID:Qv9JWWMT
同じくマミさん召喚で原作3巻相当で終了が目途のプロットは出来てるけど
一話目から書いては見直したら違和感バリバリで書き直しの繰り返しで進まない…
やっぱりまどマギキャラは別のストーリーに落とし込むのが難しいのかな

552 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/29(土) 16:00:09.56 ID:dt4a+u01
どなたか「虚無と獣王」って作品をまとめに入れといて欲しいです

 自分でやろうにも編集の仕方が分からないし
初心者がやるよりは心得がある人がやった方が 確実なので

553 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/29(土) 16:03:20.99 ID:V0C3mfiU
別スレの作品をここで勝手にまとめるわけにはいかん、あっちのまとめwikiに行きなさい

554 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/29(土) 19:37:01.72 ID:6BIGbWZ3
ダイ大のはスレが違うんだから、こっちのwikiで編集する意味ないだろ。

555 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/29(土) 20:20:31.84 ID:zIgzQ8It
ルイズ「重甲!」
タバサ「邪甲!」

556 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/29(土) 21:01:51.35 ID:On9N88zx
アンアン「I'll be back!」

557 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/29(土) 22:07:48.16 ID:dt4a+u01
>>553 >>554
了解

しかし「意味がない」ってことはないと思う
色んな作品とのクロスを掲載する場所なんだから、コンセプトには合ってる筈
 少しでも多くの人に知ってもらうには 色々な作品をまとめてるサイトにも あったほうが良いと思う

558 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/29(土) 22:11:51.60 ID:p/Vzifag
ダイ大のWikiへのリンクはまとめサイトに張られてるはずだ
興味のある人はそっちから飛んで向こうのWikiに掲載されてるのを読めばよろしい

559 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/29(土) 22:13:03.07 ID:Yg7o0SdD
>>553を本当に読んで理解して了解したのかチミは

560 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/29(土) 22:25:14.64 ID:m+AxQyEQ
>>557
お前がすさまじい馬鹿だということはよく分かった。
少なくともお前が生きている意味はないよ。

561 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/29(土) 22:29:35.23 ID:w511Z+ei
>>560
>>557が馬鹿で良かったじゃないか。
馬鹿じゃなかったら勝手にwikiに登録されて問題になってたかも知れん。

562 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/29(土) 22:34:34.30 ID:S72bc2Wu
>>555
そこはルイズじゃなくてジョゼットでしょ
どっちが重甲か邪甲ってのは決めかねるが

563 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/29(土) 22:53:53.16 ID:qvzl+7MR
>554
まあ、言いたいことはわかるけど、「意味がない」じゃなくて「やっちゃいけない」と書くべきでしたね。

564 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/29(土) 22:55:44.88 ID:c8CCvYNE
エクスカイザー召喚が、頭の中ではそれなりにまとまってるのに文章にしようとすると
全然駄目だ
職人さんたちの凄さが良く解ります

565 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/29(土) 23:21:57.85 ID:VeOpAxoF
>>557
勘違いはなはだしい上に
あのスレは、揉め事とか起こる以前にここから強引に離脱したスレだ
今主張してる行為は荒しと変わらない

566 :虚無と獣王 ◆8/Q4k6Af/I :2011/10/29(土) 23:42:52.04 ID:F01yQ2s5
>>557
申し訳ありません、『虚無と獣王』を投下している者です。
お気持ちは有り難いのですが、ダイ大wikiに纏めて頂いているだけでも私にとっては充分な事です。
こちらの住人の方々にも迷惑となりますので、どうかご遠慮頂けないでしょうか…。

反応してくださった方、お騒がせ、お目汚しして本当にすいませんでした。


567 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/29(土) 23:44:42.48 ID:nUp/tQpH
>>557
プッw

568 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/29(土) 23:54:55.83 ID:bcTD7NFG
後追い出てくる前に何故ダメか、ってのを説明するけど
あの作品の(ryまとめWikiは、このスレに投下された作品を載せるだけの所だからな

569 : 忍法帖【Lv=31,xxxPT】 :2011/10/30(日) 00:57:15.06 ID:GTUauwhJ
Go with me エクスカイザー

570 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/30(日) 01:59:38.16 ID:l1ynaPxR
>>569
ラストは今見てもグッと来る。
ちなみに企画段階だと、エクスカリバーってタイトルだったとか。

571 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/30(日) 02:48:19.48 ID:7TxwqmrY
>>556
立場的にウェールズのほうが合う気がする
そして自分を蘇らせたうえで利用したシェフィールドを
「貴様も来い、地獄の闇へ!」
と、道連れにするEND

572 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/30(日) 11:51:40.67 ID:AUBHDDX0
>>551
原作三巻相当でマミって終了か…

573 :ウルトラ5番目の使い魔 66話 (1/11) ◆213pT8BiCc :2011/10/30(日) 12:40:32.53 ID:Ecl9UnXL
皆さんこんにちは。先に予約等なければウルトラ5番目の使い魔、66話投稿開始します。
さるさん回避のために10分後、12:50にはじめますので、よろしくお願いいたします。

574 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/30(日) 12:47:25.96 ID:pLFrC74N
ぬぅ… もうすぐ出なきゃならんので事前支援だけしておく

575 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/30(日) 12:48:41.68 ID:KsDJkz//
Sunrise Sunset.
『屋根の上のバイオリン引き』のユダヤ人一家とか重いぞォ。
>573
こにゃにちわ〜〜、お待ちしてました。

576 :ウルトラ5番目の使い魔 66話 (1/11) ◆213pT8BiCc :2011/10/30(日) 12:50:49.66 ID:Ecl9UnXL
 第六十六話
 東方号再建計画発動
 
 軍艦ロボット アイアンロックス 登場!
 
 
 地球の十二月に当たる、ハルケギニアのウィンの月。そろそろ寒風が本格的になるこの季節、いわし雲が流れていき、
陽光がその隙間から雲の影をラグドリアン湖に投げかける。
 三日前、この湖を舞台にしてハルケギニアの消滅を賭けた激戦が繰り広げられたとは信じられない平穏な空気。
 その静かな湖面の上を、十数隻の小さな風石船の船団が低空で航行していた。
「速力二ノットを維持、五分後に船団全船面舵十度変進」
「アイ・サー。ヨーソロー」
 船団先頭を進む、全長五十メイルの司令船からの手旗信号が後続の船団に伝えられて、船団からは「了解」を意味する
旗が全船からほぼ同時に上がった。船団を構成しているのは、二十メイル前後の小型船が多数で、どれもトリステインの旗を
掲げている。先日焼き払われた造船所とは別の造船所街からやってきた船団で、乗員はすべてトリステイン空軍の軍属だ。
 けれど船団は軍艦ではなく、一切の武装は存在しない。普段の任務は自力では小回りの利かない大型船の前後左右に
綱をつけて、狭い港湾の中でぶつからずに桟橋につけるように牽引することで、地球で言えば種別はいわゆるタグボートと
いうやつだ。それぞれ帆は持たない代わりに風石を目一杯積んでおり、小ささに比して強い力を持っている。
 風石船のタグボート船団は、司令船の統率のもとで一糸乱れぬ陣形を組み、ゆっくりとラグドリアン湖の上を飛んでいる。
タグボートといってなめてはいけない。彼らの動きがひとつ間違えば、大型船同士が港内で衝突して大事故に発展するから、
操縦に要求される繊細さは正規の軍艦にも勝るところがあるのだ。
 軍艦ではないといえ、その隊列は見事の一言で、彼らの並々ならぬ錬度の高さが伺える。
 だが、世界中のどこに出しても恥ずかしくない整然とした船団運動も、彼らが牽引する一隻の戦艦の威圧感に抗する
ことができるものではなかった。
 全長およそ四百二十メイルの巨体は、かつてアルビオン最大最強であったレキシントン号の、ゆうに倍以上の偉容を
誇り、推定排水量十五万トンはあろうかという重量により、十数隻のタグボートが全力を出しても、たったの二ノットしか
出すことはできない。
 船体の外観は延焼によるすすがこびりついて、黒く変色しているが、そんなことぐらいでこの船の優美さは少しも
損なわれてはいなかった。小山のごとき主砲塔も、城郭のごとき艦橋もすべて健在な姿を保っている。
 木製の広大な甲板だけは、さすがにあちこちでめくれあがって無残な様相を成していたが、それ以外はほぼ無傷と
呼んでいい。三隻の超弩級艦をひとつにした偉容は、死してなおケタ違いの存在感をラグドリアンに浮かべている。
 軍艦ロボット・アイアンロックス……大和の船体をベースに、かつてウルトラセブンに破壊されたそれを、同型艦
武蔵と信濃のパーツで強化復元した鋼鉄の合成獣。ミミー星人の目論見により、トリステインとガリアの大半を道連れに
自爆するはずであった爆弾戦艦は、操っていたミミー星人の死と同時に、自らも屍に戻ったかのように沈黙した。
 だが、動くことのない鉄塊となっても、アイアンロックスが忘れられることはなかった。ハルケギニアの人間にとって、
まったく未知であった異世界のテクノロジー。その巨大なサンプルが無傷で手に入ったことに、トリステインのあらゆる
人間が反応しないはずはなかった。
 曳航されていくアイアンロックスの船上には、軍人や王立魔法アカデミーの人間が群がって、あらゆるものを
物珍しそうにメモしたりスケッチをとっている。先日のアカデミー崩壊で、多くの資料やサンプルが焼失した彼らに
とっては、この船は宝の山と呼んで差し支えなかった。

577 :ウルトラ5番目の使い魔 66話 (2/11) ◆213pT8BiCc :2011/10/30(日) 12:53:01.78 ID:Ecl9UnXL
 また一方で、それら大人に混じってギーシュたち水精霊騎士隊の少年たちの姿もちらほらある。機銃や高角砲に
触って興奮したり、フライで主砲の砲身の上に登ってまたがっている様は無邪気なものだ。
 そして才人は、そんな彼らを高いところから見下ろして苦笑していた。
「まったく、ついこないだこいつに殺されかかったってのに、楽しそうにしちゃって」
 寒風を浴びながら、その冷たさを感じさせない陽気さで才人は言った。
 今、彼のいるところは前艦橋頂上部にある防空指揮所。いわばビルの屋上のような場所で、艦で一番高いところに
あるところだ。ここからなら、艦の全体を見渡せるためにギーシュたちのバカ騒ぎも、砲身の上でポーズをとって
アカデミーの研究者に怒られている様もよく見える。
 昔はここで艦長が迫り来る敵機を見上げて、回避運動を指示していたというが、才人の視線はむしろ下に向いていた。
「でっけーよなあ」
 なにせ、艦橋だけでも十三階建てのビルに匹敵する高さなのだから見晴らしのよさが違う。前方下に目をやれば、
陸上競技場のような広大な前甲板にそびえる三連装の主砲と副砲。両側面を見れば、増設された主砲と、それを
守るように存在する高角砲と機銃群。最後に後方を見れば、煙突とマスト、後部艦橋に続く副砲と主砲。どれも、
何個もプラモデルを作って夢想した姿以上で、いくら眺めても飽きることはなかった。
 ただ、後部主砲のさらに後方は元の大和の原型を保ってはいなかった。本来ならカタパルトとクレーンがあるはずの
そこには、広大な鋼鉄の飛行甲板が広がっている。空母信濃のそれだ、空母の船体は攻撃力の増加には
つながらないが、セブンにひどく破壊された大和の船体を復元して、さらに武蔵の武装を搭載するためには
信濃の船体をドッキングさせることが不可欠だったのかもしれない。
「三分の二が戦艦で、三分の一が空母。いわゆる航空戦艦ってやつになっちまったのか、ミミー星人は意識して
なかっただろうけどな」
 才人は、八十年代の防衛チームUGMの大型宇宙艇スペースマミーを連想した。あれも船体内にシルバーガルを
搭載していたから、広義的には航空戦艦と呼んでもいいだろう。とはいえ、アイアンロックスは航空機を運用する
ことは考えられておらず、航空戦艦というよりは飛行甲板があるだけの戦艦と呼ぶべきか。
 才人は、防空指揮所のへりに腕を乗せて寄りかかりながら考えた。
 今頃は、艦内でもエレオノールらが調査を進めているころだろう。助手を言い渡されたルイズは人使いの荒い
エレオノールのお供で、大変な思いをしているのが容易に想像できる。自分も雑用を言い付かっておきながら
途中で抜け出してきたのは悪く思うが、どうしてもここに来たかった。
「悪いなほんと、だけど大和に乗ることは日本人の夢なんだ」
 恥ずかしいが、最初に大和の甲板を踏んだとき、涙が出てくるのを止められなかった。
 巨大な主砲を見上げ、艦橋の作り出す影を踏んだとき、自分が紛れもなく日本人なのだということを思い知った。
 外国暮らしの長い日本人は、米の飯など日本食が恋しくなるという。むろんハルケギニアの暮らしの長い自分にも
覚えはあるが、これはそんなものとは比較にもならない、魂に呼びかけてくる声だった。
 超々弩級戦艦大和。それはかつて日本人が世界を相手に戦い抜いたという誇りと、死しても侵略者には屈しない
という意志を体現した存在だからだ。
 それがこの、ハルケギニアという世界に蘇ったのはなんという運命のいたずらだろう。かなうならば、彼女をあの
坊の岬沖の海底で静かに眠らせてやりたいが、今のハルケギニアには大和が必要なのだ。

578 :ウルトラ5番目の使い魔 66話 (3/11) ◆213pT8BiCc :2011/10/30(日) 12:53:50.10 ID:Ecl9UnXL
 そのとき、鉄の床を踏みつける乾いた音を響かせて、防空指揮所にひとりの男性がやってきた。
「やあ、ここにいたのか。さっきミス・ヴァリエールと廊下で会ったが、サイトはどこだってカンカンに怒ってたよ」
「そりゃやべーな、あとで早めに殴られときます。ところで、体の具合はどうですか? ミスター・ミイラ男」
 才人は冷や汗を流しながら、相手の体の様子を見た。全身はローブで覆っているものの、手足は包帯で
巻かれて真っ白で、左に松葉杖をついているのが痛々しい。顔面も半分は巻かれて、左目は見えずに口元を
あまり動かせないようでもどかしそうだ。
 ただ、それでも頭頂部のつるっぱげだけは無傷なのはこの人のアイデンティティか? 才人の親しみを
込めた憎まれ口に、ミイラ男コルベールは短く笑った。
「もうだいぶんよくなったよ。痛みだけならたいしてない、元々火のメイジだから火傷には強いからね。それでも、
喉がまだ焼けてて、普通に食事をとれるようになるまでにはしばらくかかりそうだ」
「それはお察しします。でも、ほんとにそれだけですんでよかったですよ。オストラント号で特攻したときは、
完全にダメだって思いましたもの」
 才人が悲しそうな目をすると、コルベールはすまなそうに顔を伏せた。
 
 そう、すべてはあの戦いの最後から始まった。
 
 あのとき、逃走しようとするミミー円盤を逃すまいと、コルベールは炎上する東方号ごとミミー円盤に体当たりをかけた。
 結果、円盤の撃墜には成功したものの東方号は大破。円盤を道連れにバラバラになって湖に墜落、ブリッジにいた
コルベールも炎に撒かれながら水中に引きづりこまれ、一度は死を覚悟した。
 しかし、確実な死に向かっていたコルベールを救うものがいた。ラグドリアン湖の主、水の精霊であった。
 精霊は、船と共に水没していくコルベールの体を引き上げると、体内の水の流れを操って呼吸を取り戻させるとともに、
秘薬の原料ともなる自らの体の一部を使って、全身火傷の致命傷を負っていた彼に応急処置を施した。
 そして湖上で漂流していた才人たちを手近な岸辺に移動させると、かろうじて息を吹き返したコルベールを渡したのだ。
 そのときの才人たちの驚きと喜びようはなかった。
「水の精霊さん、なんてお礼を言ったらいいか」
「かまわぬ。これで、お前たちからの借りの一端でも返せれば安いものだ。それよりも、その個体は早く処置したほうが
よかろう。我の力では、命をつなぎとめるのがせいぜいだ」
「ああ、ありがとう!」
 こうして、コルベールはモンモランシーたち水のメイジや、銃士隊の衛生兵に手当てされながら、ほかの負傷者
といっしょに近くの町まで搬送されていって、手術の末に一命をとりとめた。しかし、精霊はせいぜいと言っていたが、
ほぼ完全に死んでいた人間を救うとは、やはり先住の力はとてつもないものだと一同は思い知った。怒らすと
心を奪われるという水の精霊、間違っても敵にはしたくない。
 
 そして、近隣の町でコルベールを救った才人たちは、その後全員糸が切れたように倒れ、丸一日眠り続けた。
 無理もない。先日ろくに寝てなかった上に、不完全な東方号を自らの力量以上の力で操り続けたのだから。

579 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/30(日) 12:55:07.04 ID:KsDJkz//
支援……

……おおっ、死んだはずのコルベールが黄泉還って才人を質問攻めにするのが見えそうだ。

580 :ウルトラ5番目の使い魔 66話 (4/11) ◆213pT8BiCc :2011/10/30(日) 12:56:50.12 ID:Ecl9UnXL
 けれども、翌日に宿屋で目を覚ましたとき、彼らを待っていたのはさわやかな目覚めではなかった。集計された被害を
まとめた結果、それは戦勝の喜びを打ち消すのに十分で、頼みもしないおまけまで連れてきたからだ。
「まず、先日の戦闘の犠牲者だが、造船所はほぼ全壊。死傷者は調査中だが、千を下ることはないだろう。
早朝で、工員が少なかったのがせめてもの慰めだが、施設は数年は使い物にならんだろうな」
 ミシェルが被害調査の魔法衛士隊から聞いた情報は、東方号の母港が消滅してしまったことを意味していた。
死傷者の数も痛ましく、遺族の方々にはかける言葉も見当たらない。
「それに、我々のほうも無傷ではなかった。ミスタ・コルベールをはじめ、重軽傷者は合わせて二十名。これは、
あの燃える砲弾を食らったときに出たものが多数で、全員が完治するまでには三週間。造船所の救護活動に
水の秘薬が大量に必要とされているから、こちらに回ってこないのだ」
「それは仕方がないわね。人の命には換えられないもの……むしろ、こちらには死者が出なかったことを喜ぶべきね」
 ルイズがため息をつきながらうなづくと、ギーシュたちも同意した。ベッドで寝ている重傷者のほかにも、レイナールは
脱出の際に腕を傷つけて包帯で吊っており、軽傷者に入らない者たちもかすり傷や切り傷をいくつも作っている。
ギーシュは顔にいくつも絆創膏を張っていて色男が台無しだし、モンモランシーは自慢の巻き髪が数箇所焼け焦げている。
 しかし、死者を悼んで感傷に浸っている余裕はない。彼らがもっとも気になっていた、現実的な問題が残っていた。
「それから、もう覚悟していると思うがオストラント号は完全喪失だ。確認に飛んだマンティコア隊の報告によると、
墜落した水面にはおびただしい木片が浮かんでいたそうだ。剥離した翼だけがエンジン部とともに岸辺に打ち上げられて
いたそうだが、船体はバラバラになって沈んだと考えるしかない」
「つまり、わたしたちがエルフの国に行く手段がなくなってしまったということね……」
 反論の余地もない結論が、一同の意気を消沈させた。全員が五体満足に生還できたことはうれしいけれど、船が
なくては「サハラにおもむき、エルフとの間に和解の席をもうける」というアンリエッタからの命を成し遂げることはできない。
ギーシュやギムリなどは、「姫さまのご命令なんだ。たとえ歩いてでも行こうじゃないか!」と意気込んでいるが、
話をじっと聞いていたルクシャナに呆れられた。
「あなたたち、無知にもほどがあるわね。サハラと蛮人たちの世界のあいだには、ガリア方面からなら長大な砂漠地帯、
ゲルマニア方面からなら、人間たちが『未開の地』と呼ぶ広大な森林地帯が横たわっているのよ。こんなメンバーで
歩いていったら、砂漠で日干しになるか、未開の地に巣食う大量のオークやトロルに襲われてエサになるか。どうしてもって
いうなら止めないけど、その覚悟はあるの?」
「うっ……」
 日干しかエサかと言われたら、能天気なギーシュたちも黙るしかなかった。考えてみたら、数千年の間人間の軍隊の
攻撃を跳ね除け続けてきたのは、エルフの強大な戦力だけでなく、過酷な自然環境も大きな要因だったに違いない。
 そこを突破するための唯一の手段である東方号は失われた。乗員が無事でも船がなくては意味がない。ヤプールは、
ミミー星人とバラックシップは失ったものの、東方号の出撃を妨害するという目的は果たせたということになる。

581 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/30(日) 12:57:12.83 ID:/m4i2hIy
ウルトラの人来た
支援

582 :ウルトラ5番目の使い魔 66話 (5/11) ◆213pT8BiCc :2011/10/30(日) 12:59:19.07 ID:Ecl9UnXL
 つまり、勝負に勝って試合に負けたということか。ハルケギニアを壊滅から救うには、ああするしかなかったとはいえ、悔しい。
 ミシェルが損害調査報告書を置くと、室内はしんと静まり返った。彼女も、なめらかだった青い髪がすすけて乱れ、
顔や衣服にはまだ黒いすすが付着している。銃士隊も、水精霊騎士隊も、きれいななりをしている者は一人もいない。
それだけ、前回の戦いがすさまじかった上に、誰にも明るい話題を提供することはできなかった。
 そのときだった。沈黙を破って、ベッドで眠っているはずのコルベールが入ってきたのだ。
「みんな、まだ絶望する必要はないぞ!」
「コルベール先生! 意識が戻ったんですか。いや、それにしても、一週間は絶対安静のはずでは!」
「こんなときにおとなしく寝てなんかいられないよ。こう見えても、若い頃は鍛えていたんだ。それよりも、よくぞ全員
無事でいてくれた。東方号は壊れてしまったが、こんなうれしいことはないよ!」
 壁に寄りかかり、腕の包帯を涙で濡らしながらコルベールは泣いた。しかしすぐによろめいて倒れそうになり、
驚いて駆けよったギムリがその体を支え、ティファニアがハンカチで額の脂汗をぬぐった。
「ううむ、すまないね。若い頃はこのくらい耐えられたのだが、年はとりたくないものだ」
「先生、無茶しないでくださいよ」
 ギムリが言い、コルベールは自分の教え子たちを見渡した。ギーシュやルイズ、皆心配そうに自分を見ている。
彼は自分が生徒たちから大切に思われていることに別の涙を流した。けれど、自分は感動の再会をしに来たわけではない。
「ごほん。さて諸君、残念ながら東方号は壊れてしまった。サハラへおもむくという、我々の使命は頓挫してしまったわけだ。
しかし、手立てが無くなってしまったわけではない。時間はかかるが、東方号を蘇らせる方法はある」
 コルベールの驚くべき発言に、一同は絶句した。
「本当ですか! いや、しかし! 時間がかかってはダメですよ。エルフとの和解は、今しか時期がないってことで
命じられたんです。二隻目を建造してる余裕なんてとてもないですって!」
 改造船であるあの東方号でさえ、建造には数ヶ月を要したのだ。今から新しい船を見繕っていてはとても間に合わない。
 だが、コルベールの目の輝きは少しも曇ってはいなかった。
「大丈夫だ。ベッドの上で策はすべて考えた。まったくとは言わないが、時間をかなり短縮する方法があるんだ」
「はあ……先生、熱があるわけじゃ、ないですよね?」
「むろんだ。私にとって、頭は見た目はもうダメだが、中身までは抜けておらん。実は明日にも、今回の件の
調査委員会が開かれるのだが、それに出席する。ここまで大事になっては、もう東方号の存在を隠し続ける
ことはできないからな。当然、目的については隠しておくが、その席で私は東方号の再建を提案するつもりだ」
「つまり、軍の助力を得て再建を進めると? でも、そんな都合よく軍が動いてくれますか?」
 生徒たちも、銃士隊も揃って顔を見合わせた。軍は現在戦力拡充の真っ最中、一隻でも多く軍艦を揃えたいところに、
目的もわからない特殊な船の建造に協力してくれるとは思えない。
「もちろん承知している。おそらく軍のお偉いさんたちは、耳も貸す気はないだろう。東方号は、建造費も莫大だからな。
だが、秘策があると言ったろう? 軍を満足させて、建造費も捻出できて、かつ早期に東方号を再建できる方法があるのだよ」
 まったくもって、夢物語としか思えなかった。どうすればそんな都合のいいことができるのか。頭の回転の速いルイズや
ルクシャナもわからずに首をひねっている。

583 :ウルトラ5番目の使い魔 66話 (6/11) ◆213pT8BiCc :2011/10/30(日) 13:01:02.90 ID:Ecl9UnXL
 ところがそこに、さらに思いも寄らない珍客が現れた。三人の取り巻きを従えて、とっくに帰ったと思っていた
ベアトリスが、不機嫌そうな面持ちで入ってきたのだ。
「ふん、不景気そうな顔が揃っているわね。まったく、よくもクルデンホルフ姫殿下たるこのわたしを散々な目に
合わせてくれたものよ。しかも、うちが出資した船を早々に沈めてくれて、あなたたち弁償できるんでしょうね?」
 ツリ目で睨まれると、クルデンホルフに借金のある家の少年たちはぞっと肩をすくめた。だが彼女たちも、
炎上する東方号から脱出して、ろくにシャワーも浴びていないらしくて、服は新調していたが顔や髪には黒ずみが目立つ。
「あ、あの姫殿下? どうしてまた、こんなところに」
「ふん! わたしもこんな殺風景な場所なんか一秒もいたくないわよ。でも、大損をさせられてそのまま引き下がっては、
お父様になんと言われるか知れたものではないわ。ミスタ・コルベールとあなたたちには、元を取るまで徹底的に
働いてもらいますからね!」
「ひっ!」
 年齢にしたら二、三才年下の少女に数十人の少年が気圧されるのは情けないものだ。金の力は恐ろしいものである。
にしても、ベアトリスは彼らになにをさせるつもりなのだろうか? どうやらコルベールと関係があるようである。
「まあまあ、彼らは来年には君の先輩となる方々だよ。さて、お察しの者もすでにいるようだが、私の秘策が成功した
暁には彼女の協力も必要となるのだ。もちろん、君たちのもな」
 そこでコルベールはおもむろに、自分の秘策の一部を語り始めた。そして語り終えたとき、彼らの顔には驚愕と、
コルベールを人ならぬ存在に見る目が揃っていた。
 
 翌日、コルベールはエレオノールとともにラ・ロシュールで開かれた、軍主導の調査委員会に出席した。
「さて、そうそうたる方々がおいでになって、まことに壮観な光景ですな。数名、場違いな方々もおられるようですが、
退屈な前置きは省略いたしまして本題に入りましょう。参謀長、進行を頼むぞ」
「承りました、ド・ポワチエ将軍閣下。参謀総長ウィンプフェンです。それでは、さっそく議題をあげましょう。皆様もすでに
ご存知のことと思いますが、先日我が軍の造船所がひとつ壊滅いたしました。被害総額は数億エキューに相当するかと
……そしてそこで、軍にはなんの連絡もなく、私設で武装船を作っていたやからがいたそうです。違いありませんな? 
トリステイン魔法学院のコルベール教諭と、アカデミーのヴァリエール女史?」
「はい」
「間違いありませんわ」
 尊大さを隠そうともしない将軍と、その威光がなくては気づくことさえ難しそうな小男がこの場の代表らしい。
 ここに集まっているのは、トリステイン空軍と陸軍の主要な将軍たちと、その代理でやってきた者たち。軍服が
当たり前に見える中で、コルベールとエレオノールの姿は特に目立つ。
 将軍たちは一様に、面倒ごとを起こしてくれたアカデミーの二人に対して嫌悪感を向けていた。この場も、彼らに
対する査問会のように思っている者が大多数だろう。

584 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/30(日) 13:01:43.44 ID:KsDJkz//
てっきりダンがコルベールに命を与えるのかと……支援。

585 :ウルトラ5番目の使い魔 66話 (7/11) ◆213pT8BiCc :2011/10/30(日) 13:03:43.30 ID:Ecl9UnXL
 しかし、コルベールは無駄話で時間を浪費するつもりはなかった。発言を求められるとおもむろに将軍たちを見渡し、
堂々と直球で切り出したのだ。
「お集まりの皆様方、本日はご多忙の中でありがとうございます。さて、なにはともあれ我がほうは現在不幸なことに
なってしまいました。あの造船所で建造していた新造艦の喪失、軍の皆様の失望いたくいたみいります。さらに我々も、
威信を込めて建造しておりましたオストラント号を失いました。ですが、燃えた森を嘆くよりも、その灰から生える若木の
ことを考えることが有益でしょう。私どもはここに、オストラント号の再建開始を宣言いたします!」
「なっ!」
 ド・ポワチエだけでなく、将軍たちもいっせいに驚きの声をあげた。
 場の空気を完全に無視するようなコルベールの態度は将軍たちを圧倒した。さらに、その隙を逃さずにエレオノールも口を開く。
「アカデミーの意向は、実験船東方号のすみやかな再建を望んでいます。これには、軍に提供するべき新兵器の
技術も投入されていましたから、我々もこのまま引き下がるわけにはいかないのです」
 これはエレオノールの口からでまかせである。アカデミーの所長は保守的な臆病者なので、トラブルが起きれば
さっさと身を引こうとするだろう。しかし、エレオノールの態度があまりにも堂々としていたので、将軍たちに気づいた
者はいなかった。
 だが、将軍たちは意表を突かれたものの、納得している者も一人もいなかった。
「なにを言い出すのですか! これほどの失態をしておきながら。まだ目が覚めないのですか」
「しかも今度は軍の顔に泥を塗る気でいる。皆様方、これは由々しき問題ですぞ」
「うむ、軍事のことは軍人に任せてもらいたいものだ。素人が珍しいおもちゃを見せびらかして入ってこれるほど、
戦場は甘い世界ではない」
 喧々囂々、軍人たちはいっせいに二人を責めてくる。まさしく四面楚歌だった。
 けれども、こうなることくらいは簡単に想定できていた。高級軍人は気位が高いために、他人から命令されることを嫌うものだ。
 が、普通なら、ここでじっくりと会話を重ねて相手の緊張を解いていくところ、コルベールにもエレオノールにもそんなことで
貴重な時間を無駄にする気はなかった。ヤプールの再侵攻が遠からぬ未来に待ち受けている以上、頑迷な軍人の機嫌を
とっている暇は一秒たりとてない。
 コルベールは、できれば穏便に済ませたかったが、やはりそうはいかなかったなと内心で嘆息した。あまり好ましい
やり方ではないが、若い頃に軍に籍を置いたこともあるコルベールは軍人の弱点も熟知していた。軍人は、入隊したときから
上官には絶対服従することを求められる。そして、彼ら高級軍人にとっての上官とは……
 コルベールはエレオノールに目配せすると、彼女は持参したかばんから一通の書簡を取り出した。そこにサインしてある
人間の名前と印を見て、一同の顔色が変わった。
「そ、それはアンリエッタ姫殿下のサイン! ま、まさか……」
「か、花押も本物だ! そ、それに見ろ」
「なっ! ウェールズ一世陛下のサインも! こ、これはいったい」
 一同を愕然とさせた書簡には、確かに現在アルビオンに赴いているはずの、アンリエッタ、ウェールズ夫妻の名と花押が
存在していた。内容はかいつまめば、軍は東方号の再建に全力を持って応じること、この件に関してのみコルベールと
エレオノール両名を私の代理人として扱うように、ということが記されていた。

586 :ウルトラ5番目の使い魔 66話 (8/11) ◆213pT8BiCc :2011/10/30(日) 13:04:38.73 ID:Ecl9UnXL
 そう、コルベールは、こうなることを予期して先日のうちに伝書梟を使い、アンリエッタに事の次第を報告し、切り札としての
書簡を要請していたのだ。トリステインの軍人は、さらには貴族は王家のためにその身を捧げるべしというのが鉄則だ。
勅命を断るという選択肢は彼らには与えられていない。しかも、アンリエッタは万全を期すために、夫であるウェールズにも
真相の一部を話して一筆頼み込んでいた。二国の王の直々の命、拒否すれば反逆とみなされて改易されてもおかしくはない。
 エレオノールは、わざわざ書簡の内容をゆっくりした口調で朗読すると、あらためて書簡を一同の目にさらした。
「以上です。東方号の建造は王家の意思、これより我ら両名の言葉は姫殿下の言葉と思っていただきます。よろしいですね」
「く、いたしかたあるまい」
 ド・ポワチエの表情に、もはや覇気はなかった。ただ、彼も数々の戦火をかいくぐって出世してきた将軍である。犬のように
服従することはせずに、言うべきことは言ってきた。
「ただし、先んじてご両名に申し上げておくことがある。我らとて、現実にできることとできないことがあるのは理解してもらいたい。
軍は現在、戦力をやっと他国の水準まで引き上げられるまで努力してきたために、正直に言うと余裕はほとんどない。施設は、
まあなんとかできるかもしれんが、予算を削られるとトリステイン軍全体に亀裂が入るかもしれない」
 これは決してケチで言ってるわけではない。小国のトリステインにとって、軍事費を捻出するのは容易なことではないのだ。
しかも、軍と一口に言っても空軍、陸軍、さらにそれは何百という部署や部隊に細分化されるから、予算を各所で分割しなくては
いけない。裏を返せば、予算の奪い合いとなるために、莫大な予算を食うであろう新造艦の建造に予算を取られたら、軍は
悲鳴をあげるどころではすまないだろう。
 ほかの将軍たちもド・ポワチエに同調して、ない袖は振れないと口々に言う。けれども、それも二人は最初から想定していた。
まったくうろたえた様子もなく、コルベールは軍人たちに向かって口を開いた。
「皆様方、どうかお静かにお願いいたします。予算の件でしたら、皆様方の懐をわずらわすつもりはございません。
元より、これは私どもの独断に等しいものですので、出資者はすでに見つけてあります。ミス、どうぞご入室を」
「ずいぶん待たせてくれたわね。ごきげんよう、我がトリステインの勇猛なる志士の皆様。お久しぶりですわね」
「なっ! これは、クルデンホルフ姫殿下!」
 会議室に入ってきたベアトリスの姿に、将軍たちはまたも愕然とした。先ほどまでの喧騒が一瞬でやみ、ベアトリスが
吊り目の視線を流すだけで室内は水を打ったように静まり返る。理由は簡単、この中の将軍たちもクルデンホルフに
何らかの形で借財がある者は大勢いたからだ。
 さらに借財がない貴族も、もとよりトリステインは国土だけ見てもガリアやゲルマニアの半分もない小国である。
領地の実入りも裕福と言えるところは少なく、そんな中で辛い領地経営をしている貴族も、クルデンホルフに
睨まれたら身の破滅につながりかねない。例外なのはヴァリエール家くらいだ。
 偉ぶっていたド・ポワチエも、戦場はともかく金貨の戦いではクルデンホルフにはかなわない。将軍たちの
中にはギーシュの父親のグラモン退役元帥もオブザーバーとしていたが、息子に遺伝した派手さが災いして特に
大きな借金があり、ベアトリスの視線が自分に向いただけで顔を冷や汗で濡らしている。
「さて、わたしのような若輩の小娘には難しいことはわかりませんので用件だけ述べますわ。東方号には、
わたくしどもも将来性を見込んで多額の出資をいたしておりました。ですが、やはり民用の建造方式では
不完全だと思い知りました。よって、建造費用はクルデンホルフが持ちますから、軍にはよい船を作れるように
施設と人材一切をお貸し願いたく思いますの。もちろん、最高のものをね」
「そ、そんな一方的な!」
「あら? それは残念ですわ。ではあきらめますが、わたしどももお友達が減るのは大変寂しいですわ。つれない方々には、
お預けしてあるわたくしどもの善意を、すぐにそっくり返していただいて縁を切らせていただきます」

587 :ウルトラ5番目の使い魔 66話 (9/11) ◆213pT8BiCc :2011/10/30(日) 13:05:39.56 ID:Ecl9UnXL
「えっ! そ、待ってください!」
 貧乏底なし。大の大人が少女に泣きつくのは情けないものだが、クルデンホルフに金を借りなくてはそれこそ首が
回らなくなるのだ。
 これも、コルベールとエレオノールの秘策だった。クルデンホルフに金の首輪をかけられているトリステインの貴族たちの
内情を利用したのである。もっとも、ふてぶてしい態度と口調で隠しているが、ベアトリスにはトリステインの貴族たちの
借金を即座にどうこうする権限まではない。これはあくまでこちらをなめさせないためのおどし。多少、脅迫のようで気分の
いいものではないが、交渉はきれいごとではすまない。
 
 さて、多少強引ながら了解をえたところで、続いては東方号の実質的な再建計画についてであった。
 現在、東方号は設計図こそ残っているものの、実質ゼロから作り上げることになる。しかし、のんびり竜骨をひいて
組み立てていたのでは到底時間が足りない。
「建造期間は一ヶ月をめどにお願いしようと思っています。それ以上は待てません」
「バカを言わないでもらいたい! たった一ヶ月で船が作れるか。一般的な中型船でも、年単位の期間がいるのだ。
突貫工事でやったとしても、四ヶ月は絶対にみてもらいたい」
 会議に参加していた造船士官が当然のように怒った。コルベールの要求は常識を度外視している。ハルケギニアの
造船は、魔法での補助が利くので地球で同じように作るよりは早くできる。先だってのアルビオンの内戦に参加したり、
観艦式に出た新造艦もそうやってメイジを大量動員して、なんとか間に合わせたものだが、一ヶ月は短すぎる。
 しかし、コルベールは話を続けた。
「ゼロから作り上げる必要はありません。我々が欲している船の要目は、水蒸気機関を搭載できるだけの容量が
あるかということ、つまりは新造するのは推進機関を備えた翼だけで、その他の設備は後から搬入するだけでいいのです」
「なるほど、つまり最初の東方号のように中央船体は他から流用して、改造を施すというのですか。それで、軍から軍艦の
提供を受けたいとおっしゃるのですか?」
「いえ、先日の戦闘によって、並の船の構造では東方号の最大加速には船体が耐えられないことが判明しました」
 緊急加速用ヘビくん、才人のいうロケットブースターの急加速には木造の船体はもろすぎた。それに、もうひとつ
並の船ではいけない理由がある。
「東方号は、実験船である以上、あらゆる衝撃やアクシデントにも耐えなければなりません。そのためには、
大きな容量と頑丈な船殻を持ち、なおかつ今度敵の攻撃を受けても撃退できるだけの戦力を有した船が望ましいです」
「そんな船がどこにあるというのですか? アルビオンからロイヤル・サブリン級の同型艦でももらってこいと? 
いくらなんでも、そこまでの妥協はできませんよ」
 造船士官は悲鳴をあげた。コルベールの要求に合致するものといえば装甲艦しかないが、それは空軍の
虎の子だ。血のにじむような思いをして揃えた、宝石より貴重な戦力を、いくらなんでも渡すことはできない。
 だが、コルベールは軽く咳払いをすると、その場にいた全員が仰天するようなことを言った。
 
「適当な船ならあるではありませんか、ラグドリアン湖に一隻」
 
 その言葉がすべての流れを一気に変えた。
 ただ一隻でさえ、ハルケギニアのそれをはるかに超える威力を持つ異世界の巨大戦艦。それを自分たちの
力として蘇らせようというのか? すぐさま「できるのか!?」という質問が乱れ飛び、それについてエレオノールは
自信たっぷりに言ってのけた。

588 :ウルトラ5番目の使い魔 66話 (10/11) ◆213pT8BiCc :2011/10/30(日) 13:08:49.56 ID:Ecl9UnXL
「アカデミーはこれまで異世界の技術については研究を重ねてきました。やれと言われれば、どのようなことでも
やる自信がありますし、その実力も蓄積してまいりました」
 将軍たちの尊大さにも勝るエレオノールの自信。しかも、エレオノールは心中では冷静に将軍たちを見ていた。
これまでは、必要とはいってもおどしをかけていたが、将軍たちから恨みまでを買っておく必要はない。彼らも不器用では
あっても、トリステインのために必死に働いて、戦場で命をかけている勇者たちなのだ。そのため、ふたりは彼らに
対してひとつの提案を用意してきていた。
「皆さん、これはクルデンホルフへの提案でもあるのですが、皆さんにとってもこの話は耳寄りな部分があるのです。
ご存知のとおり、現在ラグドリアン湖には現在数十隻の異世界の艦船が沈んでいます。トリステイン軍は、それらに
興味はございませんこと?」
「どういう意味です?」
「簡単ですわ。我々アカデミーも、トリステインの前途を思うあなた方の同志に変わりありません。東方号を
テストケースとして、いずれなんでしたら、ラグドリアンに沈んだほかの船も改造して、軍にお渡ししてもいいですわよ」
「なっ! なんですと」
 ポワチエ将軍以下、全員が目を見張った。そうすれば、トリステイン空軍は弱小の汚名を一気に返上できる。
もっとも、そんなことができるようになるとしても数年後だろうが、興奮している将軍たちは気づかない。
「ぜひお願いしたい。軍は全力をあげてサポートいたしましょう!」
 
 こうして、あれよあれよで軍の協力を取り付けたコルベールたちはさっそく行動を開始した。
 タグボートをチャーターして、アカデミーの研究者たちを呼び寄せ、その日のうちに曳航作業を始めてしまった。
 もちろん、呼び寄せられた才人たちが飛び上がるほど驚いたのはいうまでもない。東方号を沈めたアイアンロックスを、
東方号二世にしようというのだから、驚かないほうがどうかしている。
 しかし、いったん決まってしまえば、これほどの大戦艦に乗り組めるということが、少年たちの冒険心をくすぐらない
はずはなかった。才人・ギーシュ以下、大はしゃぎして女子に呆れられた。
 また、なににも増してこの船ならば、エルフの艦隊が妨害しに来たとしても突破は夢ではない。
 飛行戦艦となった大和の姿を夢見て、才人は心を躍らせる。
 だが、才人は喜びながらもアイアンロックスの再生を提唱したコルベールの心情に、いまひとつ疑問に思うことがあった。
「でも、先生が戦艦を作るために、軍に技術の提供をしてまで協力を取り付けるとは思いませんでした。先生は、争いが
おきらいなものだと思ってましたが」
「嫌いだよ。人が無益に死んでいく戦争は大嫌いだ。でも、東方号の代わりになれる船はハルケギニア中探しても
この船しかない。ならば、この船をまた戦争に利用しようと誰かがする前に、私がもらってしまったほうがいい」
「確かに……もしこの大和をこの世界の戦争に使えば、誰も敵わない絶対兵器になる」
 現在、大和の四十六センチ砲に匹敵する兵器はハルケギニアにない。軍人というものは、武力をいつでも
行使したがっていることをコルベールは才人に諭し、才人は重くうなづいた。

589 :ウルトラ5番目の使い魔 66話 (11/11) ◆213pT8BiCc :2011/10/30(日) 13:10:32.42 ID:Ecl9UnXL
「たとえヤプールを倒すことができても、その後にまた人間が戦争を始めたら元も子もない。そういうことですね?」
「そうだ。だから、軍人たちがこの船の本当の価値に気づく前に、所有権を確たるものにしたのだ。王族直轄の
部隊の専用艦になってしまえば、軍人たちはこの船に手を出せなくなる」
「なるほど、ようやく先生の本意がわかりました。でも、この船やラグドリアンに沈んだたくさんの船の技術は
いずれ軍に渡ります。それはいいんですか?」
 地球の武器で武装した軍隊がハルケギニアで戦争する。才人からして見ても、悪夢としかいえない光景だ。
けれど意外なことに、その問いに対するコルベールの声色は陽気だった。
「実はその件については、私はあまり心配していないんだよ、サイトくん」
「は? なんで!」
「今こうしてアカデミーの連中が必死になって調べているこの船の技術や武器、それらはすべてハルケギニアの
金属加工技術をはるかに超えるレベルの工程で作られている。簡単なものは、それを応用して役立てることも
できるだろうが、大多数の設備は機構を理解することができても再現することはできない。あまりにも細かくて
複雑すぎるんだ。事実、私はきみのひこうきの連発銃の弾を作ろうとしたが、ひとつのものををまったく同じに
数百作らなくてはいけないことで、錬金ではとても不可能だと結論づけた」
「へえ、錬金って、おれはなんでも作れるものだとばかり思ってました」
「基本はね。しかし、錬金は極論すれば粘土を練って像を作ることを魔法で代用しているようなものだ。スクウェアの、
よっぽど熟練した土メイジならあるいは可能かもしれんが、そんな人間は世界中に五人とおるまい。この船で
一番小さな武器の、あの……二十五ミリ機関砲だっけかな。あれすら復元は不可能、ましてやこの船の主砲など、
百年かかっても作り出せまいよ」
 確かに、四十六センチ主砲は日本海軍の最高秘密兵器だったのだ。魔法だろうがなんだろうが、そんなホイホイと
コピーされたら地球の沽券に関わる。もちろん、ほかの戦艦も同様だ。
 モノはあっても、どうやってできているのかわからない。その構造を理解できても、作る工場がない。確かに
それならば安全だ。地球人も、異星人の科学力を反映した超絶科学兵器メテオールを配備してはいても、
グロテスセルのように制御できずに廃棄せざるを得なかったりするものも多数ある。使用時間が一分間に
限定されているのも、地球人にとってメテオールは諸刃の剣、火縄銃しか知らない侍にいきなりマシンガンを
持たせるような危険さと隣り合わせだということを、常に忘れないようにするためだ。
「軍の皆さんもお気の毒ですね。超兵器を得れたと喜んだら、それはほとんど使い物にならないくず鉄の山なんですから」
 ものになるのはミミー星人に強化修復された大和のみで、ビスマルクや長門をサルベージしたとしても使い物に
ならないだろう。軍人たちは、すべてが終わった後で気がついても、後の祭りというわけだ。
「人が悪いと思うかね? まあ、私にしてもこの船を改造することはできても、修理することはできない。この船が、
ほとんど無傷で残留してくれたのは、本当に運がよかった」
「ミミー星人も、あの世でじだんだ踏んでることでしょう。けど先生、この船の空きスペースいっぱいに風石を
詰め込んだとしても、とても浮くものじゃありませんよ。どうやって飛ばすんですか?」
「ふふ、改造計画の一切はすでに私の頭脳の中にあるさ。その点もぬかりはない。ま、大船に乗ったつもりで
待っていてくれたまえ」
「これよりでかい船がどこにあるんですか?」
「ははは! 確かにそのとおりだな」
 才人とコルベールは腹を抱えて、思う様に笑い続けた。
 
 曳航されていく超巨大戦艦大和。異世界の波を蹴立ててゆく先に、どのような運命が待ち受けているのかを知る者はいない。
 武蔵と信濃の魂魄を受け継ぐ船は、伝説を受け継いだルイズと才人、コルベールとエレオノールら学者たち、ギーシュたち
水精霊騎士隊にミシェルたち銃士隊、ベアトリスら利権を画策する者、ほかにも数多くの人間をその上に乗せて、ラグドリアンの
上に確かに存在している。
 しかし、戦艦としての宿命を背負って生まれた船に、平坦な運命はない。
 必ずや訪れるであろう戦いのとき、それが栄光に輝くか、再び志半ばに没するか。
 
 ラグドリアン湖に輝く太陽は、人間たちの運命を、あまねく照らし出していた。
 
 
 続く

590 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/30(日) 13:16:52.71 ID:KsDJkz//
乙。
下に足があって歩かないだろうな、このアイアンロックスは。
(マンガ版では歩いたらしい)

大和級の主砲なんかは、現代のテクノロジーでは再現出来ないとか言うしなぁ。ある意味メテオール級。
後、大和の鑑首にはラムネや羊羹の製造工場があったとか。シエスタが呼ばれて工場長になったりして。

591 :ウルトラ5番目の使い魔 あとがき ◆213pT8BiCc :2011/10/30(日) 13:18:17.43 ID:Ecl9UnXL
今週はここまでです。
>>574 お気をつけていってらっしゃいませ
>>575 お楽しみにいただきうれしく思います。これからもがんばります
>>581 支援ありがとうございました

東方号再建編のスタート、いかがでしたでしょうか?
ハルケギニアの人々が地球やクロス先の技術をものにしようという展開はよくありますが、本作ではそれを「大和」に持ってきました。
戦艦大和は日本の誇り、男たちの大和の撮影のために組まれた実物大セットの公開中、大和の甲板に立って感涙してしまった
人が幾人もいたというお話から、才人もきっとそうなるだろうと思って作中の場面を作りました。
私自身も呉市海自博物館に数度足を運んだことがありますが、足が棒になるまで上から下から大和を眺めていました。
まあいきなり「さらば〜地球よ」と宇宙を飛んだりはしないつもりですが、この作中では宇宙人のテクノロジーなども使用できますし、
ウルトラマンメビウス中にも宇宙人の技術を取り込んだ兵器が登場していますので、無理はないようにできると思います。
もちろん、ウルトラマンたちの活躍も忘れずにですよ。

なお、来週は所要がありまして家におれませんのでお休みさせていただきます。
では、再来週にまた。

592 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/30(日) 13:20:51.35 ID:d5LqDE8b
ウルトラ乙

593 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/30(日) 13:48:11.26 ID:/m4i2hIy
ウルトラの人乙でした
再来週まで楽しみにしてます

594 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/30(日) 15:39:35.80 ID:aIcYUUmf
ウルトラの人乙です。

来年のゼロ魔4期やウルトラ映画に新番組のウルトラゾーンなど。
双方の原作と同じく、この作品の今後も毎週楽しみにしています。

595 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/30(日) 16:42:47.73 ID:9boJEU+X
ウルトラの人乙!
よかった〜コルベール先生生きてたか。
そして宇宙戦艦もとい飛行戦艦大和製作ってスゲェ考えだw

596 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/30(日) 17:43:03.81 ID:H1Oev+zm
ウルトラ乙
そういや忘れてたが、前回装甲が薄すぎて砲弾が突き抜けたおかげで被害がないは。
架空戦記のお約束ではありますね。羅門佑人や吉岡平もやってますし。

597 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/30(日) 18:45:49.75 ID:cz+nl+OI
からくりサーカス最終話後の鳴海&エレオノール夫妻でプロットを作っているのだが、
二人同時召喚って問題ないかな?

598 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/30(日) 18:47:54.89 ID:YIdMIgO4
設定じゃなくて本文が糞だったら問題ですが設定だけではそうそう問題は起こりません

これテンプレに入れておいて

599 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2011/10/30(日) 19:27:29.42 ID:KkSl2SDu
本文とかじゃなくて結局マナーのレベルじゃないかと思うんだが

読みやすい文章を書くためにどうすればいいのかなんて調べようと思えばいくらでも調べられるわけだし
投下に際したルールを守るとか元ネタもゼロ魔も尊重するとかもマナー的な問題じゃないかね?

設定も元ネタも関係なく書きたいと思えば書けばいいし読んでもらいたくなったら投下すればいい
最近は投下も少ないから新しい人も増えて欲しいし

600 :ゼロと魔王:2011/10/30(日) 19:51:30.00 ID:LcJ/FxP8
どうもお久しぶりですみなさん。
ファミ通文庫版のディスガイアの最新刊が出て
やる気がすごい事になったため完成させました。
という事で、誰もいないようでしたら5分後ぐらいに投下したいと思います

601 :ゼロと魔王:2011/10/30(日) 19:58:14.64 ID:LcJ/FxP8
ゼロと魔王 第9話 聖剣杯 決勝



一回戦を勝利したラハール達は、そのまま勝ち続け、残すところ決勝戦だけであった。
そもそもが、トライアングルメイジであったキュルケに勝てるのだから、ドットとラインのメイジには負ける事はまずないだろう。

「さすがだねラハール、この僕に勝っただけはあるね」
「あぁ?一回戦でボロ負けした奴が何を言っておるのだ?それにお前弱いだろうが」
「待て!大体一回戦の相手がタバサって言うのは無理があるんだ!僕はドットで、相手はトライアングルメイジだぞ!?勝てるわけないだろう!?」
「お前言ってて悲しくならんか?大体トライアングルだとかドットとはなんだ?」

ラハールはルイズに連れられて、授業などを受けていたのだが、始めこそこの世界の魔法に興味を示しが、自分が使えないと分かると完全に授業中に寝ていたのでこの世界の魔法知識については完全に皆無である。
もっとも、使えないと言うより、理屈ばかりでラハールには理解が出来なかったと言うのが正確であるが。

「ラインだとか、トライアングルって言うのは、簡単に言えば属性を足せる数よ。ドットは1つ、トライアングルは3つよ。一回戦で戦ったキュルケなんかはトライアングルメイジよ」

その問いに答えたのは、魔法成功率は0であるが、知識だけならギーシュより完全なルイズが答えた。

「魔法を足す?魔法とは体系別で別れているだけじゃないのか?」
「確かに火・水・風・土、あとは今ではないと言われる虚無って感じで別れてるけど、火系統の魔法に火系統の魔法を足せば強くなるのよ。まあ、単純な足し算ね」
「ほ〜う、つまり足せる数が多い奴ほど強いって事か?」
「大体はね。でも、ドットでもトライアングルメイジに勝てる事もあるらしいから、絶対ではないわね。まあ、アドバンテージがある分やっぱりトライアングルメイジの方がやっぱり有利だけね」
「なるほどな・・・それで、タバサとかいう奴はどんな奴なんだ?」

魔法に関しては飽きたのか、ギーシュが言っていたタバサに興味を持ったみたいだ。

「私もよく知らないわ。ただ風と水系統の魔法を使うって事ぐらいしか知らないわね」
「まあ、あれは無口だし仲がいいのはミス・ツェルプストーぐらいじゃないかね?ただ、僕が一瞬で負けてしまうんだから恐ろしく強いんだろうさ」

ルイズもラハールも、お前が弱いだけだろうと思ったが口には出さなかった。
どうせ言っても絶対に認めないのだろうから・・・

「まあ、強いのならオレ様が少しは楽しめるだろうな」
「勝つかどうかは置いて置いて、あんた魔力は大丈夫なの?キュルケの時にかなり使ってたけど」
「まあ、7割方ぐらいしか回復していないがまあ大丈夫だろ」

ルイズは心の中で驚く、トライアングルメイジであるキュルケの魔法を相殺するぐらいの魔法をあれだけ出したのに、もう7割も回復している事にだ。

(さすがと悪魔って言ったらいいのかしら・・・)

そうこうしている内に、決勝戦の時間に近づいてきた。

「ラハール、そろそろ時間よ、行きましょう」
「ん?そうか、なら行くとするか」
「頑張ってくれ、僕は観客席から少なからず応援しているよ」



602 :ゼロと魔王:2011/10/30(日) 19:59:08.95 ID:LcJ/FxP8
2人ともいらないと思ったが、ここで言っても面倒だからである。
そして、2人は決勝戦の会場まで行くのであった。



「さぁーーーーて!長かった聖剣杯もこれで最後です!!・・・え?2話しかやってないって?細かい事は気にしてはいけません!!」

っと、そんな感じで今回もかなりノリノリでキャラが壊れているコルベールが司会進行をしている。

そんなコルベールは放っておいて、舞台の上ではタバサとラハールが睨み合っていた。

「そんなに殺気だってなんだ貴様?」

普段感情を殺しているタバサがラハールに向けて殺気立てていると言うのは、なんとも変な感じである。
何せ、ラハールとタバサはそもそも接点すらないのだから、当の本人のラハールも謎で仕方がない。

「・・・さあ?」
「まあよい・・・しかし、そこのドラゴンどっかで見たことがあるような・・・」

ラハールは、タバサの後ろにいるドラゴンを見てそう言う。
言った瞬間ドラゴンの体がビックっとなったが、タバサはこう言う。

「私はあなたを倒す・・・」

それこそ殺す気でいるのではないかと思ったが、ラハールとしては負けるつもりは毛頭ない。

「ほう、いい度胸だ。だが、オレ様を簡単に倒せると思うなよ?」

そしてコルベールは、その二人の会話がひと段落ついたと見ると、こう宣言する。

「聖剣杯決勝戦!ミス・ヴァリエールVSミス・タバサ!2人とも悔いの残らないように全力でやるように・・・・それでは、始め!!」

その宣言と共に、ラハールは動く。
剣を抜き放ち、それによってラハールの体は軽くなりスピードが格段に上がるのを利用して、スタートダッシュを決める。
タバサは、その場から動こうとしていないが、何かしている事は確かだろう。
だが、それに恐れるラハールではなく、そのままタバサに向かって突っ込む。

「相棒!上だ気を付けろ!!」

デルフが叫び、ラハールは相手に近づきながら少し上を見てみると、大量の氷の矢が浮かんでいた。

「・・・ウィンディ・アイシクル」

タバサの口からそんな言葉が聞こえたと同時に、氷の矢が一斉にラハールに襲いかかる。
ラハールは一瞬止まって氷の矢をどうにかするかと考えたが、氷の矢は放っておいてタバサに近づくことを選ぶ。
この聖剣杯で学んだことは、ここの学生は魔法ばかりで、近接戦闘が全くダメだと分かっている。
だから、一気に近づいて倒した方が手っ取り早いと考えたためである。

「相棒、それはいくらなんでも無茶だろ!?」

デルフが忠告するが、ラハールはそのまま突っ込む。


603 :ゼロと魔王:2011/10/30(日) 19:59:47.35 ID:LcJ/FxP8
躱せない氷の矢は、デルフで切り払っていくがいくらか体をかすめる。
だが・・・

「おおっと!?ミス・ヴァリエールの使い魔はあの氷の矢を抜けたぞ!!」

抜けた先には、後はタバサだけである。
このまま勝負をつけるつもりでデルフを振る。
しかし・・・

「なぁ!?そんな杖で防いだだと!?」

ラハールが驚くのは当然で、いくら力が落ちているとはいえ、なんの変哲もない杖を斬れないほどではない。
相手もなんとか防げれたと言った感じだが、それでもありえない。

「いや、違ぇ!あれは、ブレイドの魔法だ!!」

デルフに言われ、ようやくそこでラハールも杖に、魔力が絡みつくようにまとわれているのに気が付く。
すぐに次の動きを開始しようかと思ったが、驚いて一瞬だけ動きを止めたのがいけなかった。
タバサはラハールの剣を弾いて、そのまま杖を突いてきた。

「クッ!」

ラハールはすぐに避けるが、わき腹を少しやられた。
仕留められてないと判断したタバサは、すぐにブレイドの魔法を解き、ウィンド・ブレイクの魔法を唱える。

「ウィンド・ブレイク」

さすがに次の攻撃はくらうわけにはいかないと、ウィンドの魔法を唱えて、距離をとる。



「うむ、今の攻防は見事じゃな」

そう、実況解説席のオスマンが言う。

「っと、いいますと?」
「うむ、ミス・ヴァリエールの使い魔は、今までの戦いは接近戦で相手に勝ってきた。まあ、学生のほとんどは接近戦が出来んからな。しかし、今回もそれをしようとしたんじゃろうが、ミス・タバサはそれを読んどったんじゃろう」
「なるほど、ウィンディ・アイシクルの魔法で距離をとらせようと・・・」
「それは違うじゃろ、確実にタバサ嬢はあの刺突で倒すつもりだったんじゃろうて」
「は?なぜそう思うんですか?」
「あまり時間を掛けると負けるからじゃ。タバサ嬢はヴァリエール嬢の使い魔と違って今まで魔法を使ってきた。しかし、相手は魔法が使えて接近戦も出来る。それで速攻を掛ける為にウィンディ・アイシクルを抜けさせて相手を油断させたかったんじゃろう」
「しかし、相手がそのまま足を止めていたら?」
「それならそれで別の策があったのかもしれん。まあ、相手を負傷させた分タバサ嬢が今の攻防は勝ったと見ていいじゃろう」
「しかし、戦いはこれから。最終的に勝ったものが勝利ですからな」
「ああ、まだこの戦いどっちが勝つかわからんぞ」



「相棒、1つ聞いておくが、回復魔法なんてものは使えるのかい?」
「オレ様は回復魔法なんて軟弱な魔法は使えんぞ?」
「だろうな、相棒の性格的にそうだろうと思ったよ」
「何、安心しろ。たしかに少し切られたが致命傷と言うほどでもない」


604 :ゼロと魔王:2011/10/30(日) 20:00:25.85 ID:LcJ/FxP8
「ならいいんだがなぁ・・・それで、まだ動けるのかい?」
「当然だ、オレ様を誰だと思っている?」

とは言うものの、傷の治りが遅いのはラハール自身でも気が付いている。
おそらく、力が落ちて回復力も落ちたのだろう。

「しかし相棒、あの嬢ちゃん接近戦もそれなりに出来るがどうする?」
「たしかに出来るみたいが、勝てない程でもないぞ?」
「それなら、また接近戦でいくのかい?」
「さあな・・・」

と、そこでタバサの方が動く、呪文を唱える・・・ルイズの方を向いて・・・

「え?・・・」
「やべぇ相棒!あの嬢ちゃん、娘っ子の方に攻撃する気だ!!」
「チッ!」

ラハールは、急いでルイズの元に行くために走る。
タバサはルイズに向かってエア・ハンマーを放つが、なんとか追いついたラハールがルイズの前に出てメガウィンドの魔法で相殺する。
だが、そこでさらにタバサは魔法を詠唱し始めた。

「何かやる気だなありゃ・・・娘っ子!早く逃げな!!」
「え、えっと・・・腰が抜けた・・・」
「「ハァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!」」

ラハールとデルフは同時に声を上げる。
だが、当の本人のルイズはと言えば・・・

「し、仕方ないでしょう!!あんなのが来てびっくりしちゃったんだから!!!」
「・・・相棒、どうする?あきらかにあちらさんはでかいの決める気だぜ?」
「ならば、残りの魔力全開で相手に魔法をぶつけるだけだ!」
「作戦としては最低だな・・・まあ、相手の魔法範囲もわからねぇから妥当と言えば妥当か」
「オレ様の力を見るがいい!ハアァァァァァァァアアア!!!」

そう言うと、ラハールの体からオーラが上る、タバサの方もかなりの魔力を注ぐつもりなのだろう、かなりのオーラが体から上がっている。
そして数秒後、両者が魔法を放ったのは、ほぼ同時であった。

「ジャベリン!!」
「メガファイア!!」

火球と氷の槍が激突して、水蒸気が生まれる。
メガファイアを放ったのは狙ったわけではなく、破壊力を考えた結果である。
例え魔法で倒せなかったとしても、接近戦で終わらせるためにラハールは動いた。
そして、水蒸気に人影が見えて斬りかかる。
剣は相手の首のあたりでぴたりと止めた。
勝ったからではない、相手もこちらの首にブレイドが掛かっている杖をぴったりと止めているからである。
完全な引き分け、だが本当の勝敗は・・・

「勝者!ミス・タバサ!!」
「「何!?」」

ラハールとデルフはなぜだと周りを見渡してみると、ドラゴンに咥えられたルイズを見た。
ちなみに、この聖剣杯のルール上、相手の使い魔、またはその主人を倒せば勝ちなので、ルイズが捕まった時点でラハール達の負けである。

「完全にあのドラゴンの事を忘れてたな・・・」



605 :ゼロと魔王:2011/10/30(日) 20:01:01.84 ID:LcJ/FxP8
ラハールもデルフも、完全にドラゴンの存在を忘れていた。
ちなみに、ドラゴンは始まってすぐに空に飛び立っており、ずっと空でチャンスを狙っていたのだ。
だが、タバサの顔が何か焦っているように見えたが、その時誰も気がつかなかった・・・



聖剣杯が終わり、授賞式が始まる。
だが、聖剣杯と言うのは優勝者がエクスカリバーを少しの間貸し与えられるという大会なので、準優勝者であるラハール達には関係なかったりする。
なので、観客席でブスーッとラハールはしていた。

「・・・さっきから悪かったって言ってるじゃない。ねえだからもう機嫌直してよ」
「別に機嫌は悪くないと言っておるだろうが」
「悪いじゃない!それとも何?そんなにエクスカリバーがかりたかったの?」

そこでラハールはどうだろうかと思った。
実際エクスカリバーにはろくな思い出はないが、エクスカリバーは自分の母親が魔界に来るキッカケになった剣でもあるのだから、自力で取り返したかったのだろうか?と考えたが、多分違うだろう。
これは、ルイズに怒っているというより、力が下がったとは言え、人間相手に引き分けたのが悔しいのだ。
だが、それを言うのは自分のプライドが許さないので絶対に言わないが。
そして、一向にしゃべらないラハールを見て、ルイズは何に怒ってるのか気になったルイズは、気になって聞こうとしたその時に問題が起こった。

「ご、ゴーレムだ!!」

え?と思って見てみると、2,30メイルはあるゴーレムがいた。
そしてその上には剣を持った人間がいて、こう言ったのだ。

「エクスカリバー確かにいたただきましたよ。それではみなさんさようなら」

そう言うと、ゴーレムに乗って逃げていく、当然何人かのメイジが攻撃魔法を唱えて放つが、ゴーレムにはダメージが通っていなかった。
そして、ゴーレムにしてはありえないスピードで逃げて行った。
これから何が起こるのかと思ったルイズだが、これだけはハッキリとわかった・・・

「あぁ・・・なんか嫌な予感がするわ・・・」


606 :ゼロと魔王:2011/10/30(日) 20:02:40.08 ID:LcJ/FxP8
今回は以上です。
何と言うか、オリジナル展開にしたせいか
ものすごく時間が掛かってますね・・・もうちょっと展開を速くするように
心がけていきます。
あと、オゾン可愛いよオゾン

607 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/30(日) 20:19:22.43 ID:aGow1btz
ディス乙

昨日はフーカ&デスコ編やってたもんだから
脳内シルフィードがディスガイアのドラゴンに変換されちまったっす
・・・作ってみるか・・・ああ、でも声が・・・

608 : 忍法帖【Lv=32,xxxPT】 :2011/10/31(月) 01:10:25.42 ID:9ZYGfM0D


609 :HUNTER×HUNTER×ZERO:2011/10/31(月) 01:56:46.69 ID:AzKgXsE/
皆様お久しぶりです。
予定が無ければ、2:00に投下します。

610 :HUNTER×HUNTER×ZERO:2011/10/31(月) 02:00:14.44 ID:AzKgXsE/
「あ、キルア!見てよ!」
「何だよ、ゴン……って、何だありゃ?」

コルベールの部屋へと向かう途中、ふと夜空を見上げた二人はその有り得ない光景に驚きを隠せないでいた。

「月が……二つある?」

星の薄明かりも飲み込むような漆黒の空にぽっかりと二つの月が輝いていた。
それを見た瞬間に二人は今いるこの場所が、自分たちの知る世界とは異なることを確信する。

「ゴン……」
「うん、分かってる。尚更、コルベールさんの話を聞かなきゃ、だね」

二人は共に真剣な顔つきになって頷き合った。
そしてコルベールの後に続き、彼の部屋へと向かって進む。

コルベールの部屋へ入ると、二人は早速この世界についての説明を受けた。

二人がこの世界へ連れて来られたことについて。
ハルケギニアについて。
平民と貴族について。
魔法について。
二人がこの世界で目の当たりにしたものについて、一通りの答えを聞く。
コルベールは分かり易く、丁寧に解説し、二人の質問にも嫌な顔一つせずに答えた。

「……つまり、ここハルケギニアってとこには貴族制度があって、平民と貴族には超えられない壁がある。そんでもって、貴族はその殆どがメイジで魔法を使うことが出来る。こんなところか」

ある程度この世界について聞いたところで、キルアがまとめた。

「で、俺とゴンが連れ去られたのはそこのピンク頭の女が召喚魔法を使ったからってところでOK?オッサン」

キルアは敢えて自分たちがこことは全く異なる別世界から来た、ということは伏せた。
余計な混乱を与えたくなかったし、どうせ信じやしないだろうという読みもあった。
言葉に出さなくとも、ゴンもキルアと同様にそのことについて口を出すことは無かった。

「う、うむ。かなり簡潔だが、その通りだ」
「……ったく、改めて聞くと本当にはた迷惑な話だぜ」

そうキルアが毒づくと、先程までだんまりだったルイズがカッとなって突っかかってきた。

「何処が迷惑なのよ!?」
「ああ?マジで分かんねーのかよ?」
「貴族に召喚されることがどんなに有り難いことか、ミスタ・コルベールの話で分かったでしょ!?」
「あのなあ、逆の立場で考えろよ。アンタが同じことされた上にそんなこと言われて、素直に『はい、光栄です』って言えるか?」
「……うっ!」

キルアの反論にルイズが言葉を詰まらせる。
と、ゴンもキルアに続いた。

「……俺、コルベールさんから話を聞いて考えたんだけどさ。この召喚っていう魔法、とっても残酷な魔法じゃないかって思うんだ」
「い、言うに事欠いて、何で残酷なのよ!?」

ゴンにもルイズは突っかかる。
今まで失敗ばかりでろくに魔法を使えなかったルイズにとって、二人を召喚したこの魔法は初めて成功させた大きな魔法で特別なのだ。
それを悪く言われることには我慢ならない。
しかし、ゴンはあくまで真っ直ぐな瞳でルイズを見つめる。

「だって、全然知らない場所へ連れて来られて、家族や仲間たちとも離れ離れにさせられて、その上、元の場所へ戻る方法も無いなんて、あまりにも一方的過ぎると思う」
「……しょうがないじゃない。本来はアンタたちみたいな人間じゃなくて、動物や魔物みたいなのを呼ぶ魔法なんだから」

611 :HUNTER×HUNTER×ZERO:2011/10/31(月) 02:01:46.86 ID:AzKgXsE/
「うん。でも、そういう動物や魔物だって家族や仲間はきっといた筈だよね」

ゴンのこの言葉に、ルイズだけでなくコルベールまでもが口ごもる。
誰もが見て見ぬ振りをしてきた一つの可能性。
召喚は決して無から有を生み出す魔法ではない。
呼び出された使い魔も、元の生活が必ずあった筈なのだ。
使い魔にするということは、それを全て捨てさせること。
建て前として、使い魔として召喚されたものはそれを受け入れたものであるということになっているが、本当のところを知る者はいないのが現状である。
誰もが契約前に使い魔となる生物の声を聞くことが出来ないのだから。
それはコルベールとて同様であった。
だからこそ、意志疎通の容易な人間であるゴンとキルアが、先程から使い魔の契約を拒絶してることが示す意味合いは大きいのである。

「ルイズが自分たちの魔法を悪く言われて怒る気持ちはよく分かるよ。俺もジンのグリードアイランドを悪く言われた時は凄く腹が立ったし。
 その召喚の魔法っていうのも、きっと悪いことだけじゃないんだろうけど、それでもやっぱり勝手に選んだ上に何の説明もなしに連れて来ちゃうなんて一方的過ぎるよね。
 だって、そのつもりは無いのにあの鏡に間違って触っちゃうことだってあると思うし、もっと事前によく説明するべきだと思うんだ」
「……………………」

ゴンが話す、見たまま聞いたまま、そして感じたままのこと。
そこに悪意は無いのだということはルイズにも分かった。
だからこそ突き刺さる。
何か言い返したい。
でも、自分たちを正当化させるような言葉が出て来ない。
せめぎ合う理性と感情の中で、ルイズはとうとう爆発した。

「なん……でよ!!どうし……て、私だけこんな……。私だけ……私だけ!!」

ルイズはボロボロと涙を零し、思いを吐露する。
それは理路整然としてはおらず、ただ感情に任せるままの言葉であった。

「私は……私はただ、魔法を成功させたいだけだったのに……普通の使い魔で良かったのに!!何でアンタたちみたいなのが呼ばれるのよ!?」

ルイズはそのまま手で顔を覆ってうずくまった。

「……ひくっ、勉強だって人より多くしてるし、努力だって怠ったことないのに、何で魔法が使えないのよ!」

突然、ルイズに目の前で泣かれてゴンとキルアは思わず口をつぐんだ。
特にキルアは憮然とした表情でルイズを見つめている。

「ミス・ヴァリエールはね、努力家ではあったが魔法を失敗してばかりいてねえ、今回の召喚が初めての成功だったんだよ」

と、そんな二人へコルベールが説明した。

「此度の召喚はミス・ヴァリエールにとって、我々が考えている以上に大きな意味を持っているんだ。
 だから、どうか彼女の為にも今一つ考え直して、少しの間でいいから彼女と使い魔の契約をしてやっては貰えないだろうか?
 無論、こちらとしても最大限の手助けはするつもりだ。君たちを帰す方法も全力で探そう」

コルベールがそう告げると、ゴンとキルアは二人して黙り込んだ。
部屋の中にはルイズの啜り泣く声だけが聞こえている。
と、キルアが徐に口を開いた。

「……話になんねー」
「……え?」

キルアの返答にその場の空気が凍り付く。
ルイズも思わず泣くのを止め、二人を唖然と見つめていた。
コルベールは思わずキルアに聞き返した。

「は、話にならないとは?」
「オッサン、アンタら前提からしてまず間違ってるよ」

612 :HUNTER×HUNTER×ZERO:2011/10/31(月) 02:03:19.10 ID:AzKgXsE/
 
キルアはコルベールを睨み付けた。

「まず俺たちが帰る方法を探すのは交換条件にはならない。寧ろ、アンタらの義務だよそれは。
 いくら俺たちが不用心にあの鏡に近付いたとは言っても、仕掛けてきたのはそっちなんだから当たり前だろ?
 悪気があって、本当に元の場所まで帰すつもりがあるなら尚更だよ。そこを交換条件にしてる時点で既にアンタらとの交渉の余地は無いね。
 ま、泣き落としが入ってた時点で交渉としては下の下ってところだけど」
「そんな……!?彼女が、ミス・ヴァリエールが可哀想だとは思わないのかね?」
「全然。要するにピンク頭の努力が足んねーだけの話だろ?同情の余地なし」

キルアのハッキリとした物言い。

「〜〜〜〜〜〜〜!!」

遂にルイズがキレる。
咄嗟に杖を二人に向け、何やら呟いた。
その瞬間、二人は強い殺気を感じ、すぐにその場から飛び退いた。
すると、その直後に二人のいた場所が爆発する。
小規模の爆発ではあったが、普通の人間なら十分に致命傷を与えられる威力であった。
その爆発に、威力こそ違えど、ゴンは先日戦った爆弾魔ことゲンスルーを連想する。

「てめえ……」

今度はキルアがキレる。
キルアは冷静に見えるが、プライドも高く、意外と頭に血が上りやすい。
普段は理性で抑えているが、時と場合によってはゴンよりも感情的に行動することさえある。
先程のルイズの攻撃で二人が深刻なダメージを受けることは無かったであろうが、攻撃してきたという事実がキルアの逆鱗に触れた。
いつもであったら軽く受け流すことも出来たかも知れないが、勝手に連れて来られた上に身勝手な要求、更に実力行使までされては流石のキルアも我慢出来なかった。
キルアは一瞬でルイズの目の前まで来ると、彼女の細い首をその手で掴んだ。

「ぐっ……!?」
「次、変な真似しやがったらその首へし折るぞ、このアマ……」

静かに、そして強く殺意を込めた口調でキルアはそう言うと、ルイズを睨み付けた。
ルイズはこの時、生まれて初めて死の恐怖を味あわされた。
それも自分より年下であろう相手に。
二人に対して抱いていた怒りや敵意も完全に失せてしまっていた。

「……ミス・ヴァリエールから手を離すんだ」

キルアの後ろでコルベールが先程のルイズと同様に杖を向けていた。

「あぁ?変な真似したらこいつの首へし折るって言ったよな?」

キルアは振り向かずに言った。
言葉は乱暴だが、その口調は驚くほど静かで不気味であった。
それを目の当たりにしただけで、コルベールは目の前の少年がこういうことに慣れており、その言葉が偽りではないことを悟る。
どんな境遇にいれば、こんな年端もいかぬ少年にそんなことが出来るのだろうとコルベールは思わずにいられなかった。

「わ、分かった。だが、彼女から手を離してくれ」

コルベールは杖を下ろすと、そうキルアに懇願する。
今、この場でルイズの生殺与奪を握っているのは間違いなくキルアであった。
緊張感がその場を支配する。

「キルア、離してあげなよ」

その中で、そう口を開いたのは、ゴンであった。
キルアはチラッとゴンの方へ視線を向ける。

613 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/31(月) 02:05:55.79 ID:Oa/k1QOC
支援

614 :HUNTER×HUNTER×ZERO:2011/10/31(月) 02:05:56.47 ID:AzKgXsE/
 
「何でだよ、ゴン。こいつら……」
「俺だっていきなり攻撃されてムカついたけど、でも殺しちゃダメだよ」
「……………………」

キルアはすぐにルイズから手を離した。
強い力で首を掴まれていたルイズはその場に尻餅をついた後、思わず咳き込む。
コルベールは一先ずホッと胸を撫で下ろし、そしてゴンに礼を告げた。

「彼を止めてくれて有難う。えーと、ゴンくん……だったかな?」
「うん。……ねえ、コルベールさん」
「何かな?」
「先に手を出してきたのはそっちだから、そのお詫びにこっちのお願い聞いてくれてもいいよね?」
「へ?」
「だって、さっきの爆発でもしかしたら俺たち死んじゃってたかも知れないし、それだけのことをしたんだから、まず謝るべきだよね」
「えっ?ええっ!?」
「それともコルベールさんたち貴族って、俺たちみたいなのの命って取るに足らないものなの?」

ゴンの口から放たれた言葉をコルベールは瞬時に理解出来なかった。
そして、理解した時には目の前の少年に身震いしていた。

(た、たった今起きたばかりの不測の事態をすぐに交渉の材料にするなんて……この少年、何者なんだ?)

「ゴン、お前随分えげつないこと言うなあ」

キルアはヒューと口笛を吹いた。
ゴンはキルアに笑顔で返事をすると、真面目な顔でコルベールへと向き直った。

「取り敢えず、そのツカイマっていうのは無し。それと俺たちも元の場所へ帰る方法を探したいから、ここを捜索したいんだけど、いいよね?」

ゴンは邪気の無い顔で言った。
ゴンはキルアとは異なり、打算や理屈で会話しているわけではなく、その時その時の状況を見たまま感じたまま話しているだけなのであろう。
だが、だからこそコルベールはゴンを畏れた。
ゴンの言葉には裏も何も無いのだから。

「……分かった。だが、学院内の捜索の許可は私一人の一存では決められない。学院長に相談せねばならないから、少々時間が掛かるだろうが、いいかね?」
「うん。コルベールさんたちにも色々都合があると思うし、俺たちは大人しく待つよ。ね、キルア」
「ったく、しょうがねーなー」

キルアは渋々、といった感じでゴンに賛成した。
それに納得するとゴンは、今度はルイズへと向き直った。

「ねえ、ルイズもそれでいいよね?」

615 :HUNTER×HUNTER×ZERO:2011/10/31(月) 02:09:57.07 ID:AzKgXsE/
「……………………」

ルイズは何も答えなかった。
年下の、それも平民の少年に貴族である自分が呼び捨てにされていることさえ指摘する余裕は無かった。
彼女はつい先程殺されかかったという事実、そして彼らが自分の使い魔にはならないという現実に打ちのめされていた。
自身の努力を彼らに、世界に否定され、全ての気力を失っていたのである。
彼女の瞳には涙すらも浮かんでいなかった。
そんなルイズにゴンはそれ以上何も言うことは無かった。
下手な慰めは相手を深く傷つけるだけだと、彼なりに感じた部分もあったのであろう。
ただ、ゴンはゴンでジンを探すという目的があり、それが今の彼の大部分を占めるものであることは変わらない。
故に、彼女の使い魔になるわけにはいかないのである。

「……ごめんね」

ゴンはルイズに聞こえないようにそう呟いた。
それが自己満足の謝罪だったとしても、ゴンはそう言わずにはいられなかった。




ルイズはうな垂れたままとぼとぼとコルベールの部屋を去って行った。
その背中は力無く、まるで幽霊のようである。
ゴンとキルアはこのままコルベールの部屋へ泊まることとなった。
夜が明け、学院長という人の許可が下りれば、二人は取り敢えずこの学院で元の世界へ帰る手掛かりを探すつもりである。
これだけ大きい建物なのだから、きっと有用な情報が得られるであろう。
そう願って二人は眠りについた。
夜空に浮かぶ二つの月を睨み付けながら。


こうして、二人がこの世界へ来て最初の一日が終わりを告げた。

616 :HUNTER×HUNTER×ZERO:2011/10/31(月) 02:12:25.63 ID:AzKgXsE/
これで3話目が終了です。

タイトルは使い魔×交渉×爆発
って感じですかね。

ハンタの載るジャンプはやっぱり最高ですね
月曜日が毎週楽しみです
そして、いつ長期休載に入ってしまうかという恐怖も…。

それでは、またお会いしましょう。

617 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/31(月) 04:55:30.69 ID:/t60CS5T
乙。
やっぱりなし崩しに使い魔になるより、こうやって冷静に妥当な条件になるのはいいね

618 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/31(月) 10:14:54.54 ID:27bPtpzP
乙でした。
次回も期待してます

619 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/31(月) 12:04:31.19 ID:jm6/Jn/k
>>584
それはアイスラッガーを外したときの姿的な意味でですか?

620 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/31(月) 12:26:26.19 ID:Oa/k1QOC
しかし、担当の教師がコルベールでなくギトーだった場合、なし崩しに戦闘になってそうで怖いな。

621 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/31(月) 18:47:34.33 ID:1860vxpR
>>606
ディスガイアの人乙。
陛下って人生狂わせ系キャラだから下手に原作なぞるよりかはオリジナル展開を入れて良かったと思うよ。
ただ、メタ発言はちょっと自重した方がいいかと。

>>616
ハンターの人乙。
ハンターの雰囲気出てるよ。
今週のでアルカの能力が明らかになったけど、アルカ召喚したら・・・ガクブル

622 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/31(月) 19:12:20.91 ID:Bn4VqwdB
アルカ召喚したら、最初のおねだりをルイズが次々に断って
カトレアと共に死ぬ絵しか浮かばないなw

623 :ルイズと無重力巫女さん:2011/10/31(月) 20:55:20.14 ID:IBqQdjlu
どうも皆さん今晩は。無重力の人です
早いことでもう10月もお終いですね。

特に何もなければ21時から投稿を始めます。
よろしければ支援の方お願いします。

624 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/31(月) 20:57:27.76 ID:uFjUtsxA
リアルタイム投下に遭遇するのも久々

625 :ルイズと無重力巫女さん:2011/10/31(月) 21:00:06.72 ID:IBqQdjlu

「はっ…!…はっ!」
陽の光が届かぬ薄暗い森の中に、鳥の囀りと共に規則正しい息づかいが響く。
それについで小さな足でトンットンッと地面を蹴る音も続く。
その二つの音を出していたのは、まだ十代そこそこに見える黒髪の少女であった。

まるで軽業師のように地面を蹴って森の中を走り回る少女の顔は全く苦しそうに見えない。
それどころか辺りに目を配るほどの余裕をもっており、ついで背負っている一人の女の子に目をやる。
そこには、少女の背中にしがみついたまま気を失っているニナがいた。
あの時山小屋から逃げた後もずっと気絶したままで、かといって山中に放置することも出来ずこうして数十分も背負い続けて走っている。
少女は、この子を背負ってなければもう少し足を速められるかなと一時は思ったが、すぐに首を横に振った。
仮に連れて行かず、小屋に放置していたら間違いなくあの怪物の餌食になっていたであろう。
(何処かに村か何かあれば…そこに預ければいいわね)
少女はいまの状況を前向きに考えつつ、更に足を速めようとした。

その時…ふと近くから誰かの気配を感じ、動かしていた足を止めた。

走るのを止めた少女はスー…と頭を動かして辺りを見回し、木々に覆われてハッキリと見えない森の中を見透かすかのように目をこらす。
気配からして人間だとわかったが、その人間が放っている雰囲気は少し異質であった。
それは例えれば外は冷たく内が熱い、どうも曖昧な感じが否めない気配なのである。
一体誰なのかと訝しんだ少女は更に目をこらし、気配の主を捜そうとする。
だがその行為は、少女の゛命゛を狙わんとする暗殺者にとって絶好のチャンスであった。

―――ビュウッ…ドッ!
まるで風を切るかのような音が響いた後、少女の体に風系統の魔法『ウインド・ブレイク』が襲いかかった。
「ウァッ…!?」
風の塊を直接ぶつけるシンプルな魔法は辺りに注意を向けていた彼女の体にぶつかり、勢いよく吹き飛んだ。
気を失っていたニナは吹き飛ばされる直前に『ウインド・ブレイク』の衝撃で少女の背中からはじき飛ばされ、地面に転がった。
何本かの枝が折れる音が響くと共に、吹き飛ばされた少女が数秒間の時を置いて上から落ちてくる。
「ク…!」
しかし地面に激突するまであと五メイルというところでネコのようにうまく体勢を変え、なんとか着地する。
着地した少女は自分が連れてきたニナがすぐ近くにいることを確認すると、鋭い目つきでキッと頭上を睨み付ける。
その視線の先には、少女の着地した場所から数十メイルほど離れたところに生えた大木の枝の上に立つ青髪の少女がいた。
彼女の着ている白いブラウスと白のニーソックス、そしてグレーのプリーツスカートはこの森の中では酷いくらいに目立っている。
高価なアンティークドールを思わせる顔は無表情であり、掛けている眼鏡がその色のない顔に言いようのない冷たさを醸し出している。
そして背中には自分が何者であるのか証明する黒いマントを羽織り、右手には自身の背丈よりも大きい杖を持っていた。

杖とマント。その二つはこの世界に置いて゛貴族゛と呼ばれる者達のシルエットだ。
そしてこの青髪の少女は、今この山中にいる貴族の中でも特に戦いに長けた者であった。
青髪の少女―タバサは左手の人差し指でクイッと眼鏡を持ち上げる。
その眼には、目の前にいる少女を゛標的゛として見つめる冷酷な感情が見えた。


626 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/31(月) 21:02:06.11 ID:onpV7GKh
待ってました支援

627 :ルイズと無重力巫女さん:2011/10/31(月) 21:06:06.58 ID:IBqQdjlu


人は誰でも間違い犯す。
しかし時と場合によっては、それが命取りになる事を忘れてはいけない。

「やっべ…八卦路はルイズが持ったままだったの忘れてたぜ!」
魔理沙が素っ頓狂な声を上げて叫んだ瞬間、目の前にいた怪物が飛びかかってきた。
指先に爪の生えた両手を前に突きだし両足もピンと張って飛ぶ姿は、正に白昼の悪魔である。
目の前の異形が攻撃を仕掛けてきた事に気づいた魔理沙は驚いた表情を浮かべたまま左手の箒をその場に放り投げると、勢いよく前転した。
自慢の洋服が土にまみれ被っていた帽子も吹っ飛んでいったが、飛びかかってきた怪物の攻撃を避けることには成功した。
「おらっ!」
すぐに立ち上がった魔理沙はこちらに背中を見せている怪物に、素早い回し蹴りをお見舞いした。
比較的運動神経が良い魔理沙の蹴りが若干効いたのか、背中に一撃を喰らった怪物は呻き声を上げて数歩よろめいた。

「ヴヴヴ…ギィ!」
しかし自分の後ろに敵がいる事を知った怪物は振り向きざまに引っ掻いてきた。
反撃を予想していた魔理沙はスッと後ろに下がると、足下に転がっていた自分の箒を手に取る。
そして、次こそはと勢いよく振り下ろしてきた怪物の爪を箒の柄で見事受け止めた。
だが箒で敵の攻撃を防いだのはいいものの、予想以上に怪物の力は強かった。
箒を持つ魔理沙の手が小刻みに震えているのに対し怪物は振り下ろした爪に力を入れて、確実に魔理沙の方へ近づけていく。
「く…頭が悪いかわりに力がヤケに強いんだよな…――こういう奴って!」
このままではやられると感じた魔理沙は苦しそうに呟くと、二撃目となる蹴りを怪物の腹に入れる。
蹴りをまともに喰らった怪物は紙を勢いよく破った時の音みたいな叫び声を上げて後ろに下がった。

敵を下がらせる事に成功した魔理沙も後ろに下がると懐に手を伸ばし、小さな小瓶を取り出した。
小瓶の中にはサイコロを小さくしたような物体が一個入っているだけであった。
「下手に力勝負しても勝ち目がないし…こいつで片づけるか」
そう言うと魔理沙は小瓶を持った右手に力を込めたかと思うと、それを勢いよく放り投げた。
投げられた小瓶はクルクルと回転しながら、腹を押さえて呻いている怪物の頭上目がけて落ちていく。
そして後二メイルという所で怪物が気づいてしまい右手の爪ではじき飛ばそうとしたが、魔理沙にとってそれはどうでも良かった。

あの投げた小瓶の゛中身゛は、かなり強い衝撃さえ与えれば…華やかで盛大な゛花火゛へと昇華するのだ。


パキィ!

横に振った怪物の爪は見事落ちてきた小瓶を砕き、その゛中身゛も粉々に砕いた。
サイコロの形から無数の欠片へと変化した゛中身゛は粉々になった際の衝撃をモロに受けて…爆発した。

瓶を割った怪物をも巻き込んだその爆発はまるで、祝祭の時に打ち上げられる花火の様に色鮮やかであった。
流石に本物の花火みたいに大きくは無いが、色鮮やかな星の形をした花火が爆発と共に打ち上がる。
爆発音もドド、ドドン、パン!…とまるで花火のような何処かおめでたい雰囲気が漂うものだ。
そんな綺麗な爆発は僅か十秒ほどで終わり、後に残ったのは薄い灰色の煙だけであった。


628 :ルイズと無重力巫女さん:2011/10/31(月) 21:10:04.12 ID:IBqQdjlu


瓶の中に入っていた物体…それは魔理沙が作りだした゛魔法゛の一つであった。
魔法の森などに生えている化け物茸などを独自の調理法でスープを数種類作り、それをブレンドする。
そして数日掛けて乾燥させて固形物にした後、その固形物を投げつけたり加熱したりと色々実験をする。
そうすることでごく稀に魔法らしい魔法が発動することがある。
成功しても失敗しても本に纏め、また茸狩りからスタート…といったループが続く。
先程怪物に投げつけた固形物は威力が強すぎた成功例の一つを、ある程度弱めたものであった。



煙はその場に数秒ほど留まったが、初夏の香りが漂う突風に乗って空へと消えていく。
本当ならば煙の留まっていた場所にいる筈の怪物の姿は無く、代わりに小さなクレーターができていた。
魔理沙は用心しつつもそこへ近づき、クレーターを調べた。
「ふぅむ…まさか木っ端微塵になるとは予想外だったぜ。まだまだ威力が強すぎるな」
一通り調べ終えた魔理沙はすぐ傍に落ちている帽子を拾い、パパッと土を払い落とす。
そしてある程度綺麗になったソレを頭に被ると、苦笑いのような表情を浮かべて先程の爆発の事を思い出した。
「それにしても…思ってたより衝撃に対しては弱かったな。砕けた直後に反応してたし…完成までもうちょっとのところか」
彼女はひとり呟きながら、腰に付けた革袋から一冊のメモ帳を取り出した。
もう何年も使い続けているのか、そのメモ帳からは大分くたびれた雰囲気が漂っている。
魔理沙はメモ帳を開くとパラパラとページをめくろうとしたが、その前にピタリと手の動きが止まった。
苦虫を踏んだよう表情を浮かべる彼女の視線の先には、半開きのドアから山小屋の中が少しだけ見えていた。
そしてそこから、ツン鼻にくる鉄のソレと似た臭いが漂ってきている。


「まぁでも…その前にする事があるか…」
魔理沙は軽い溜め息をつくとメモ帳をしまい、小屋の中へと入ろうとしたとき…

「何処かで見た事ある花火が上がったと思ったら、やっぱりアンタだったわね」
ふと背後から着地する音共に聞き覚えのある声が聞こえ、咄嗟に後ろを振り返る。

振り返った彼女の視線にいたのは紅白の服と別離した白い袖を付けた腕を組み、いつもと変わらぬ姿と態度で佇む゛彼女゛がいた。
いつもは神社の縁側でお茶を飲んでいて、暇さえあれば話の相手や弾幕ごっこもしてくれる友人みたいな゛彼女゛。
異変が起これば、どちらが先に解決出来るかを競い合うライバルになる゛彼女゛。
そして―――゛彼女゛にとって自分が、『最初に出会った気の許せる人間』だということ。
魔理沙にとって゛彼女゛は―――博麗霊夢はそんな人間であった。

いつもはグータラとお茶を飲んでいるような彼女がどのような用事でここに来たのか、魔理沙はわかっていた。
そしてそれを知ったうえで、自らの勝利を誇る戦士のような晴れ晴れとした笑顔で霊夢の顔を見た。

「よっ、遅かったな。何処かで昼寝でもしてたのか?」
「その昼寝を邪魔する輩がいたからここまで来たんだけど。とんだ無駄足だったようね」
霊夢はそんな魔理沙とは正反対の、何処か陰のある苦笑いの表情を浮かべていた。

629 :ルイズと無重力巫女さん:2011/10/31(月) 21:15:34.25 ID:IBqQdjlu
…一方、山小屋から大分離れた所にある街道。
首都トリスタニアと魔法学院を繋ぐ道の上を、一台の馬車がゆっくりとした速度で走っていた。
二頭の馬が引く台車の中には、学院にとって必要な食料や物資がこれでもかと詰め込まれている。
そしてその中に混じるかのように、その荷物を責任持って運ぶ業者の姿も見受けられた。

「っと…もうそろそろ学院かな?」
ガタゴトと揺れる荷台の上に座っていた一人の男が、前方にある塔を見てポツリと呟く。
その後ろでは仕事仲間の四人が、持参したチーズやライ麦パンを食べていた。
いつもは首都の出入り口にある駅で食べるのだが、今日は生憎仕事の量が多かった。
しかもその中にはいつも自分たちに依頼してくれている魔法学院への運送もあったので、いつも以上に張り切っていた。
仕事柄、何かトラブルがあって運送が遅れればそれだけで築き上げた顧客への信用が吹き飛んでしまう。

無論信用を上げるということがどれ程大変なことなのか、彼らは皆知っていた。
「よしっお前ら。昼飯中断運ぶ準備に入れ。モタモタするなよ!」
リーダーである男の一言に、後ろで食事をとっていた男達は「うーっす!」や「へ〜い…」など…気合いの入っていないような返事をする。
それでも動きはテキパキとしており、食べかけであった食事を急いで口の中に入れ込み、ゆっくりと腰を上げる。
四人は足下に置いていた使い古しのカーキ色のベレー帽を被ると、思いっきり深呼吸をした。
「ん〜…。それにしても、さっきの変な音やら爆発音は何だったんですかねぇ」
ふと仲間の一人が、帽子を被りながらポツリと呟いた。
彼の言う゛変な音゛に覚えのあった他の者達は顔を見合わせた後、仲間の誰かがからかうように言った。

「なんだよお前?さっきのアレにびびってるのか?」
「ちょっ…別にそんなんじゃねぇよ!」
彼の言葉に男は慌てた風に言い返すと、今度はリーダーが口を開く。
「ま、例え山の中で異変が起きようとも俺たちのする事に変わりはないさ。だろ?」
リーダーの頼りがいのあるその言葉に四人全員が彼の方へと視線を向き、頷いた。

タッタッタッタッ…
その時であった、蹄と台車が軋む音と一緒に右側の森林から足音が聞こえてきたのは。

「ん?なんだ、また音が聞こえてきたぞ…これは足音か?」
リーダーは周りから聞こえてくる他の音と一緒くたにしないよう気をつけつつ、耳を澄ます。
足音は規則正しいがとても速く、どうやら森の中を全力疾走しているらしい。
「あ、兄貴…一体何なんですかこの足音」
「走っているようだが…おかしい。これは人間の足音なのか?」
うろたえている仲間の言葉に、リーダーは怪訝な表情を浮かべて足音を聞いていた。

ここら一帯の森林は走ることはおろか歩くことすら困難な程地形が複雑ではない。
やろうと思えば走ることだって出来る。しかし今聞こえてくる足音は何処かおかしかった。
聞いた感じではとても人が走っているとは思えぬほど速く、狼か野犬の足音だと思えばカンタンだった。
しかしそれよりも先に山の中から聞こえてきた甲高い声のような奇妙な音の所為で、彼らの頭の中に不気味な想像が蠢いていた。




630 :ルイズと無重力巫女さん:2011/10/31(月) 21:16:45.74 ID:IBqQdjlu

ツン、と鼻にくる血の匂いが鬱陶しい…
山小屋に入った霊夢がまず最初に思ったことはそれであった。
僅かに開いていたドアから中に入りまず最初に感じたのは、血の匂いであった。
レミリアやフランの様な吸血鬼とか悪魔なら少しは気分を良くするかも知れないが、博麗霊夢はれっきとした人間である。
血の臭いを嗅いで気分を良くする人間など滅多にいないし、いるとすればかなりの変わり者だ。
残念ながら、変わり者は変わり者でもそれとは別のベクトルを行く霊夢にとって血の臭いは不快な代物である。
ましてや、血なまぐさい事なら霊夢より遠い存在である魔理沙にとっては尚更であった。

「ま、こんな死体を見て目の前で吐かれるよりマシ。…か」
霊夢は小屋の外で待っている魔理沙を思い出しながら呟き、足下の゛死体゛へと目を向ける。
大きな暖炉とテーブルが置かれたその部屋に、血の匂いを発する元凶である一人の死体が転がっていた。
麓に住む村人であろうかその服装は質素ではあるが丈夫な作りをしている。
逞しい体つきと手に持っている大鉈を見ればすぐに男だと判別できるが、どんな顔をしているかまでは分からなかった。
何故ならその死体は、丁度下顎から上が『切断されたように無くなっている』のだから。
まるで専用の器具スライスされたように断面がハッキリと見え、下手な人体模型よりもリアルであった。
血はもう流れてはいないが、その代わり頭を中心にして赤い水たまりが出来ている。

「アタシも何回か幻想郷で惨い死体を見たことはあるけど…こんなのは初めてね」
霊夢は一度に大量の毛虫を踏みつぶしてしまったような表情を浮かべ、死体を見つめていた。
妖怪退治と異変解決のプロである博麗の巫女である霊夢にとっても、こんな死体をお目に掛けるのは初めてであった。
頭の上半分が切断されていたところ以外の外傷はなく、無論囓られた後もない。

恐らくこの男は、『食べられるために殺された』のではなくただ『殺されるために殺された』のだろう。
魔法学院で感じたあの気配の持ち主が、魔理沙と戦った怪物であるならば…。
最初こそは上の部分だけ食べられたのだと思っていたが、すぐに前言撤回をすることとなった。
何故なら部屋の中央に置かれた大きなテーブルの真下に、もう半分が転がっていたのだから。

「全く、どうせ置くならもっと目立つところに置きなさいよ」
一人愚痴をもらした霊夢は、これからの事をもう考え始めた。
この死体の男性の事を思えば少し可哀想ではあるが、仇(だと思う)怪物は魔理沙が倒したと(思うから)問題はない。
「まぁとりあえず近くの村の人にでも教えて、埋めてもらった方が良いわね」
流石にこういう事に慣れてはいるのか、余りにも早く考えるのを終えた。
そんでもっていざ魔理沙の待つ外へ出ようとしたとき…

「 見 っ つ け た わ よ ぉ ぉ ぉ ぉ ! 」 

…聞き慣れた少女の声が霊夢の耳に突き刺さった。
ただその聞き慣れた声は魔理沙の物ではなく、時間にしてみればつい一月前に知り合った者の声であった。
しかし、その声の持ち主が本物であれば幾つか疑問が浮かび上がってきた。
どうしてその持ち主がここにいるのか、どのような手段でここまで来たのか。
そんな疑問が次から次へと湧いてきたが、それを一つ一つ時間を掛けて解決するほど霊夢は暇でなかった。

「ホント、厄介事は向こうからやってくるモノね」
霊夢は頭を掻きむしりながらどう対応したら良いか考えつつ、ドアの方へと向かってゆっくりと歩き出す。
半開きになったドアの向こうから、魔理沙の慌てた声と少女―ルイズの怒鳴り声が聞こえてきた。

631 :ルイズと無重力巫女さん:2011/10/31(月) 21:23:23.21 ID:IBqQdjlu
今月の投下分はこれで終わりです。支援してくれた人達に感謝を。
外が寒くなり、いよいよ冬の到来が間近に迫ってきましたね。
お餅が好きな自分にはたまらない季節です。寒いけど。
最近は仕事が多忙であまの書けませんが、割とマイペースで話を書いていきます。

では、また来月にお会いしましょう

632 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/31(月) 22:21:16.57 ID:afInjgE5
乙でしたー

633 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/01(火) 01:56:39.89 ID:vL7DCDmw
皆様、乙です。

ハンター、まだ序盤ですが、なかなか面白いですね。
貴族の身勝手は許さない、貴族を懲らしめる、凹ませる話は好きです。

634 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/01(火) 07:45:19.26 ID:wmnjGg7M
アンチ乙

635 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/01(火) 10:11:32.05 ID:pNtnr4Xw
某筆頭政務官「グレート・リモネシア…全速前進だ」
コッパゲ「いえ東方号ですが?」

この人を召喚したら何処の陣営に属してもヘタレそうだよな。
アルビオン王党派に対して土下座を強要してバンッ!されるとか…

636 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/01(火) 11:55:45.75 ID:+p4rxJMy
土下座は自分の後ろ盾が無ければやらねぇよw

637 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/01(火) 17:05:17.71 ID:cQx48m3b
魔砲使い黒姫をゼロと会う前に召喚したらハルケギニアをドSで染めてくれるかな

638 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/01(火) 17:41:15.11 ID:e2RIzKss
戦国無双から石田三成を召喚
時限爆弾無限に召喚したりできるし史実からしても政治家としては超一流だし結構チートかも
ツンキャラ同士だからルイズとは相性悪そうだが

639 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/01(火) 20:34:23.37 ID:M+j4rqwv
筆頭政務官ちゃんはやっぱジョゼフだろうかな
火石の破壊力を盾にアンアンに土下座要求

640 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/01(火) 21:10:00.88 ID:l+3KoHi3
ゼロの使い魔が映画化

それを見に行くジョーとシルヴィア

最初の召喚でジョーの目の前に鏡出現

ジョーが映画内のハルケギニアに召喚。シルヴィアがそれを劇場から見てる

こんな感じのビューティフルジョー召喚思いついたんだが

641 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/01(火) 21:11:19.72 ID:XZmDKN7T
アルカ召喚
おねだりは聞くけど
黒くなった目を見て発狂

642 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/01(火) 21:13:21.69 ID:wmnjGg7M
アルカ「死んでお姉ちゃん」
ルイズ「うんいいわよ」
アルカ「バン!」


643 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/01(火) 21:44:09.73 ID:4VoE984R
>>640
スタッフロールでは全員集合して試写会か

644 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/01(火) 22:00:10.35 ID:ckr4wxZ9
バハラグからパルパレオス召喚

キュルケ「サラマンダーよりはやーい」
タバサ「シルフィードよりはやーい」
フーケ「ワルドよりはやーい(早漏的な意味で)」

……うん、ごめん。酒飲んで頭涌いてたw

645 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/01(火) 23:32:10.62 ID:23o/FKmQ
>>644
エタってるけどパル召喚もビュウ召喚もあったはずだぞ

646 :機械仕掛けの使い魔:2011/11/02(水) 00:16:57.65 ID:0d4+7dhj
こんばんは、機械仕掛けの使い魔です
 
予約がなければアルビオン編開始の投下…と行きたいのですが、前回の投下から未だにLv4と言う状況でして…
普段から2chへ書き込む習慣がないゆえの体たらく…ままならない物です…
 
ですので、今回の16話も前回まで同様、避難所の方へ投下させていただきます
どなかたお暇のある方、代理投下をよろしくお願いします

647 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/02(水) 05:27:25.48 ID:Yd4R58gP
此処じゃないけど投下乙

648 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/02(水) 05:35:33.90 ID:i5R6rdGb
いけるかすら

649 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/02(水) 05:37:55.31 ID:i5R6rdGb
すまんそ、修行が足りんそうだ  ようわからんこのシステム

650 :機械仕掛けの使い魔(代理):2011/11/02(水) 07:03:52.81 ID:NtkjucLV
機械仕掛けの使い魔 第16話
 
 
 学院の本塔付近に、教員、学院生、使用人全員が集まっている。誰もがおろし立ての正装を纏い、直立不動のまま開け放たれた正門の向こうを見ていた。
事前に予定などがあったワケではなく、突然の出来事であったが、それでも全員がこのように完璧に準備を整えられたのには理由がある。
 そう、今日はトリステイン王国切っての主賓が訪問する日なのだ。そんな機会に粗相があっては一大事と、その日の授業は全て取りやめになり、主賓を迎える為の準備が整えられた、というワケである。
 
 そんな様子を眼下に見下ろしているのは、コルベールから呼び出しを受けたクロである。本来ならば全員が本塔前に集まらねばならないのだが、コルベールはオールド・オスマンから直々に「ガンダールヴの調査を優先しなさい」との命を受けており、
またクロは元々今回の来客に一切興味がない為、暇潰しもかねて呼び出しに応じていた。
  
「さて、早速本題に入りましょうか」
 机からノートと数冊の書物を取り、コルベールはクロの真向かいに座って、
「まずは、これを見てください」
ある書物の見開きページをクロへ差し出した。
「この本に描いてあるのが、始祖ブリミルの使い魔、ガンダールヴに刻まれたとされるルーンです」
書物と自分の左手に刻まれたルーンを見比べるクロ。
「へぇ、確かにそっくりだな」
「このガンダールヴ、神の左手と言われておりましてな、あらゆる武器を使いこなし、始祖ブリミルを守った、と言い伝えられておるのです」
「ふーん…」
 
 こう言われても、クロには全く実感が沸かない。ハルケギニアに召喚され、ルイズと契約してから扱った武器は、ガトリング砲となんでも斬れる剣、しっぽミサイルにデルフくらいだ。
先に挙げた3つは元の世界でも使い慣れていたし、デルフも剣である以上、そこらの剣士よりも遥かに熟達している。全速で走っている電車の車輪を真っ二つに出来るほどなのだ。ルーンの効果など、実感しようもない。
 
「まぁ、相棒はガンダールヴの力を発揮した事ねぇしなぁ」
 と、ここで腹部ハッチを内側から開け、デルフが顔を出した。
「おや、インテリジェンスソードですか。最近はとんと見なくなりましたが…」
「ガンダールヴの話みてぇだからな、俺がいなきゃ話にならんだろ」
カチカチと音を立てながら、デルフが語る。
「相棒のルーンにゃ、2つの効果があんだよ。1つ目は、武器を手にしただけでその武器の特徴から使い方まで、何でも頭に入ってくる。今まで使った事のねぇ武器でも、即戦力として投入出来るってワケだ。
ま、これは相棒にゃ意味ねぇわな。自前の武器で何でも事足りちまうし、他の武器でも大体使い方はわかんだろ?」
「まーな。もし使い方がわかんねーなら、投げりゃいい話だしよ」
 クロの馬鹿力をもってすれば、そこらに転がっている岩も立派な攻城兵器となる。根本的に、クロの周りにある物は、どれでも武器となり得るのだ。武器の使い方など瑣末な問題である。
…むしろ問題なのは、それが意思疎通可能な相手であっても、容赦なく武器として酷使する点だが。ロミオなど、その最たる例である。

651 :機械仕掛けの使い魔(代理):2011/11/02(水) 07:04:35.32 ID:NtkjucLV
 
「2つ目。コイツは本来結構デカいんだがな、ガンダールヴは武器を持つと、身体能力が飛躍的に向上すんだ。鞘に納まったままの剣でも、弾切れの銃でも何でもいい、とにかく武器を手にしただけで、身体が軽くなって普段以上に動けるようになる。
オマケにその具合も、感情の高ぶり方でさらに上昇する。だがなぁ…」
 身体能力の向上。本来であれば、非常に有用な効果である。しかも条件が武器を手にするだけなのだから、戦闘以外のあらゆる場面に応用が可能だ。しかし、デルフは最後に言葉を濁した。それもそのはず。
「体が軽くなったなんざ、今まで一度もなかったぜ?」
「俺も相棒に使われ始めてからそこそこ経っちゃいるが、ルーンの効果は全然感じねぇのよ。前はそんな事なかった筈なんだけどよォ」
 
「前…? 君は以前にも、ガンダールヴに振るわれていたのですか!?」
 デルフの台詞から、聞き捨てならない単語を聞き取ったコルベールは、身を乗り出してデルフに詰め寄った。
「以前とはいつの時代なのですか!? 始祖ブリミルの時代以降にも、ガンダールヴが現れたと!? 
…はっ、もしや君は、始祖ブリミルに仕えたガンダールヴに握られていたと言うのですかっ!?」
 返答を許さない質問の弾幕である。これでは答えようにも、全てコルベールにかき消されてしまう。しかし、
「んー、忘れちまった」
デルフは実に簡単な一言で、コルベールを黙らせてしまった。
「なんせ、千年単位で昔の話だぜ? おめーさん、仮に千年後も生きてたとして、今この瞬間の事を覚えてられっか?」
コルベールはオールド・オスマンの姿を思い出し、肩を落とした。推定300年でもアレである。その3倍以上の年月を経て、果たして自分は現在の記憶を保っていられるか。この瞬間の思考がバレたら立場的に非常に危ういコルベールであった。
 
「そう言やデルフ、オメー前にオイラの事を『使い手』っつってたよな」
「おぅ。『使い手』、それ即ちガンダールヴよ。身体も記憶もすっかり錆びちまってたが、こないだ墓を作ってた時に、ちょいとだけだが思い出したんだわ」
 墓作り。バイスの墓を掘っていた時だが、その時初めて、ルイズとクロはガンダールヴの名を耳にした。腹の中に納まっていたデルフにも当然その話は聞こえており、それで僅かではあるが記憶を取り戻したらしい。
「ガンダールヴねぇ…。今んとこ、オイラにゃ関係なさそーだな」
「おいおい相棒、おめーがガンダールヴって自覚してくんなきゃ、俺は何の為に買ってもらったってんだ?」
「仕方ねーだろ、オイラはいつも通りなんだからよ」
「いつも通りであの惨状、ね…。俺、その内折れるんじゃなかろうか…」
 ミーとのガンダールヴ大戦でボロボロになった学院、クロ単独で完全に崩壊させられたモット邸を思い出し、デルフは普段以上に細かくカチカチと震えた。人間で言えば、歯の根が合わない、といったところか。


652 :機械仕掛けの使い魔(代理):2011/11/02(水) 07:05:17.45 ID:NtkjucLV
 
 三者とも無言になり、それぞれガンダールヴのルーンについて思考を巡らす。一様に難しい顔をしており、思考がまとまらない様子だ。
「まずは実物を見ないと話は始まりますまい。クロちゃん、済まないが何か武器を持ってくれないかね?」
「んぁ、これでいーか?」
コルベールの要望に、クロは腹から突き出ていたデルフを乱暴に引き抜いた。
「わひぃ!?」「おっと、わりーわりー」
引き抜いた軌道は、コルベールの頭上僅か1サント未満だった。反射的に身を屈めるコルベールだったが、哀れにも後頭部に生えていた毛髪が10本程度、彼へ別れを告げた。
はらはらと舞い落ちる毛髪を涙目で見つめるコルベールは、まるで恋人との今生の別れを惜しむかのようだった。
 
 膝を付いて全身で悲しみを表すコルベールを後目に、クロは感心したような表情で左手…煌々と輝くガンダールヴのルーンを見つめた。
「おぉっ、マジで光ってんじゃん!」
「そりゃ相棒、普段は左手にガトリング付けてんだろ? ルーンの光が、それで隠れちまってたンだよ」
ちなみに、ルイズとの契約後に初めて武器を手にしたギーシュとの決闘では、メイジとの初戦闘で大興奮中だった為、ルーンには一切気付いていなかったりする。
「でもこんだけ光っちゃいるけどよ、何ともねーぞ?」
 その場で軽く飛び跳ねたり、デルフを振り回すクロ。しかしその身体は、ルーンを刻まれる前と何ら変わらなく感じられる。クロは非常につまらなそうな顔で、デルフを腹にしまった。
 
「…とにかく、私の調べた文献には、今のデルフ君の話は載っておりませんでした。私は引き続き、文献の調査を続行します…」
 床に散らばった髪の毛を摘み上げながら、今後の方針を話すコルベール。その声は完全に脱力しきっていた。幸い切れたのは中ほどからなので、毛根が無事である限り、また髪の毛は伸びる…はずである。
 そんな彼を見ながら、ガンダールヴより育毛剤なり発毛剤なりを錬金した方がいいんじゃなかろうか、と思ったクロだが、髪を切ってしまった手前、おくびにも出せずにいた。
 
 そんな折、ドアがガチャリと開き、ルイズと共に正門前にいたはずのミーが現れた。
「やっほークロ。お邪魔するよ」
「何だ、ルイズと一緒にいるんじゃなかったのか?」
「いつまで待ってもお客さんが来ないから、飽きたんだよ。ルイズちゃんも、ボクに関係ある話だろうから行って来ていいよ、ってさ」
「あぁ、そう言やミーくんもオイラと同じルーンなんだっけか」
「…何ですと?」
 指先で抜けた髪の毛を弄んでいたコルベールの耳が、ピクリと張った。その直後、クロとミーでさえも反応出来ないほどの速度で、ミーの左手を掴んだ。
「う、うわっ!?」「これは…!?」
目にも留まらぬ速度で手を掴んだと思いきや、血走った目で己の左手を凝視するコルベールに引き気味のミー。対するコルベールは、そんなミーにお構いなしである。

653 :機械仕掛けの使い魔(代理):2011/11/02(水) 07:06:05.38 ID:NtkjucLV
 
「そんなバカな…ガンダールヴが、2体…? そんな記述は文献になかった…いや、まだ可能性は…」
 何やらブツブツと呟いているコルベールに、ミーはそろそろ本気で恐怖を覚え始めた。
「ミーくん、だったかね。君はこのルーンが現れてから今まで、武器を持つとその使い方がすぐに解った、とか、体が軽くなった、といった事はなかったかい!?」
そんな事は知らない、と言わんばかりに、コルベールはミーの肩を掴み、ガタガタと揺さぶった。
伝説と謳われるガンダールヴの再来だけでなく、文献にもない新たな発見がこの短時間に幾つも重なった為、半ば暴走気味なようだ。
「ちちちちちちょっととととぉぉぉぉ!?」
前後に激しく揺られるミー。こんな状態では、まともに言葉を発する事など出来そうもないのだが、コルベールは気付かない。
 
「ご愁傷さんだな、ミーくん」
「助けてやんねぇのか?」
 少し離れた場所で静観を決め込んだクロは、デルフの質問に「メンドくせー」と簡潔に返し、次いでまた窓から外を見下ろした。
学院関係者一団に動きが見える。どうやら、件のお客が到着したようだ。
「おーおー、どいつもこいつも随分張り切ってやがんなー」
「そりゃ相棒、この国のお偉いさんだからなぁ。ああするのが礼儀だもんよ」
「オイラにゃ解らんね、メンドー以外に何も感想が出ねーや」
 猫なら仕方ねーやな、とくつくつと笑うデルフ。そうして半ば呆れたような視線を向けていると、門をくぐって大層な行列が顔を出した。
 
 豪奢な装飾の施されたマントを纏うメイジ――魔法衛士隊が列を組み、ゆっくりとした足取りで学院敷地内に歩を進める。
その後ろには、クロも漫画やゲームで見た事のある、しかし現実ではまず見る事のない生物――グリフォンやヒポグリフなど、所謂幻獣とカテゴライズされる生物が、背に衛士隊員を乗せて悠々と歩く。
 そしてその幻獣を従える彼らに守られるよう、列の中心に陣取っているのは、額に螺旋状の見事な角を生やした純白の馬、ユニコーンが引く馬車。この馬車も白を基調とし、清楚なイメージを持たせる外観をしている。
 
「お、ルイズ見っけ」
 ゆっくりと動く行列に早々に飽きたクロは、そちらから目を離して視界をズームし、生徒一団の中から、ルイズを見つけ出した。
すぐ傍には、キュルケやタバサ、ギーシュなど、いつもの面々の姿も見える。
 彼女は、現れた行列へ笑顔で歓声を送っていた。さすがに距離が離れており、かつ雑音も酷い為、具体的な内容はクロの耳をもってしても聞き取れなかったが、その表情から、歓迎の意を表しているのは読み取れる。
「はしゃいでんなー、ルイズのヤツ」
「だから、そういうモンなんだってばよ、相棒」
 時折、隣にいるキュルケに茶々を入れられて何かを言い返したり、行列を指差してうっとりした顔のキュルケを睨んだりと、ちょいちょい普段通りの顔も見える。
 
 そこへ間を置かず、クロの見た事のないルイズの表情が見えた。
「ンあ…? どうしたんだ、アイツ?」
その表情が現れたのは、クロが数えて5度目の、キュルケが指した方向へルイズが目をやった瞬間だった。
目線だけ動かしていたルイズが顔ごとそちらへ向き直り、同時に目を限界まで見開いた。そして約2秒ほど静止した直後、顔がリンゴのように真っ赤になったのだ。

654 :機械仕掛けの使い魔(代理):2011/11/02(水) 07:06:48.21 ID:NtkjucLV
 キュルケの指差した方へクロも目を向けたが、いかんせん行列に並ぶ人数が多く、その人物を特定するには至らない。
 しかしルイズの表情。これはクロには十分すぎる手がかり…否、回答と言ってもいいだろう。何が彼女の顔をそこまで変化させたのか。
「後で色々聞いてみっかねぇ…ニシシシシ…」
「あぁ、その悪い笑い方…。娘っ子もご愁傷さんだな、こりゃ…」
 クロたちに買われてからこちら、随分誰かを心配したり、諦めたりする機会が増えたなぁ、としみじみ思いつつ、ルイズへ同情するデルフだった。
 
 窓の外から視線を外すと、コルベールの質問はまだ続いていた。相変わらずミーは激しくシェイクされており、そろそろ意識が飛ぶのではなかろうか、と言った按配だ。
「まだやってんのか、コルベールのオッサン…」
「ところで相棒、俺も色々考えてみたんだけどよ」
ガショッ、と腹からデルフが顔を出す。
「相棒たちにルーンの効果が出ない理由。もしかすっと、だけどさ」
突き出たデルフの柄を握るクロ。やはりルーンは輝くが、変化は何も感じない。抜き放って軽く振っても同じだった。
「相棒たちが完全な生き物じゃなくて、機械混じりだから、とかじゃねぇか?」
 
 デルフが己の仮説を口にした、その途端。
「…何ですと?」
コルベールの動きが、ピタリと止まった。あ、すっげー最近に見た事あるわ、このパターン。とクロが振り返るが、全ては遅かった。
 コルベールはミーをそのままクロの隣に座らせ、2匹の前に陣取った。その背中には、激しい炎が見える。普段は温厚な彼の性格を表すかのような丸メガネも、今は光の反射具合で真っ白に染まり、えもいわれぬ迫力を醸し出している。
「…そんな話は、聞いておりませんよ? 機械混じり、ですと? 君たちの体が、ですかな?」
「あ、あー…言わなかったっけか?」
「て、て言うか、ボクがそうだってのは、今まで気付かなかったのかな…?」
 着ぐるみを纏っているクロはともかく、メタルボディ丸出しのミーには気付いてもよさそうなモノだが、ガンダールヴの件でその辺が目に入ってなかったのだろうか。そしてやたらと威圧感のあるコルベールに、クロとミーはただただ、後ずさる他ない。
 
「…ちょっとクロ、この人どうしちゃったのさ!?」
「…オイラが知るわけねーだろが!」
 ぼそぼそと相談を交わすクロたちだが、お構いなしにコルベールは、さらに詰め寄った。
「機械の身体、ですか。実は私も、火の魔法を応用した機械を研究している最中なのですよ…。しかしこれがどうも難しい。手探りで研究しているので、なかなかに内部の構造が煮詰まらない」
 そう言いながら、コルベールは机の上を指差した。金属質の何だかよく解らない、扉やパイプが突き出た、機械らしき何かが載っている。外観からは、一体どのように作動するのか予想が出来ない。
「まだ未完成なのですが…本当に、君たちの体が機械で出来ているのでしたら、きっとコレよりも素晴らしい技術が使われているのでしょうね…!」
ガバッ! とコルベールが両腕を広げた。その拍子にメガネの反射が消え、奥に輝きを失い、虚ろになった瞳が見えた。口は嬉しそうに歪み、その姿に身を竦ませるクロとミー。

655 :機械仕掛けの使い魔(代理):2011/11/02(水) 07:08:04.98 ID:NtkjucLV
 
 普段は、非常に温厚なコルベールである。しかし、ガンダールヴの出現に留まらず、2体目のガンダールヴ、
さらにその2匹ともが機械仕掛けなのだという、今までにはあり得ない驚愕の事実の連続に、完全に頭がバグを起こしているのだ。
 一歩、コルベールがにじり寄ると、一歩、クロとミーが後退する。
「なぜ、逃げるのですか…? 悲しいですねぇ…。別に殺してしまうつもりなどありません、ただ少しだけ、少ーしだけ、拝見させてもらえばいいんですよ…!」
息が、異常なまでに荒いコルベール。もっと言い方というものがあるだろうが、それに気付くほど、今の彼は冷静ではない。
 冷や汗を滝のように流す2匹。そして、コルベールが腰を落とし、クロとミーに飛び掛った――
 
    +     +     +     +     +     +
 
ドカァァァァァァァァァンッ
 
 場所が変わり、ここは学院本塔前。突如発生した爆発音に、周囲は騒然となった。
「敵襲! 敵襲ーっ!」
馬車から降り、傅くオールド・オスマンと話していた主賓は身を縮こまらせ、魔法衛士隊は彼女を守るべく即座に陣形を整えた。
教師たちは生徒を守るように周囲を固め、辺りを警戒している。その生徒たちの反応は様々で、怯える者、慌てる者、主賓にいいところを見せようと杖を抜く者と様々だ。
 だがその中でも、ルイズを筆頭とするいつものメンバーは、爆発の瞬間こそ驚いたものの、すぐに原因に思い至り、何とも言えない表情で溜息を吐いた。
 
 そして同様の反応を示した者は、もう1人いた。オールド・オスマンである。彼は音の発生源を方角から即座に特定し、杖をほんの僅かに振るって『遠見』の魔法を発動した。
「…何かやらかしおったな、ミスタ・コルベール…」
魔法で見えた光景に、オールド・オスマンは呆れ果てた。室内は異常なほどに煤だらけで、所々穴が空いて外の青空が見える。調度品はボロボロで黒焦げになっており、窓もガラスが全て割れてしまっている。
 そして、部屋の主である当のコルベールは、枠ごと吹っ飛んだ窓から上半身だけを出して、力なく垂れ下がっていた。衣服も所々破れて焼け焦げている。
 ちら、と視点を変えると、ドアがあったであろう出入り口から、2つの影が慌てて出て行くのが見えた。その正体は、言うまでもない。
 
「杖を収めてくだされ、各々方」
 杖をもう一度振り、オールド・オスマンは顔を上げた。しかし目の前の魔法衛士隊の面々の耳には入っていないらしく、まだピリピリとした様子で周囲に目を凝らしている。同様に教師陣や一部の生徒たちも、警戒を解いていない。
「皆の衆、杖を収めてわしの話を聞いてくれぬか?」
幾分声を張り上げて場を収めようとするオールド・オスマン。しかしその声は、喧騒にかき消される。
 彼の額に、青筋が1つ、走った。

656 :機械仕掛けの使い魔(代理):2011/11/02(水) 07:09:10.46 ID:NtkjucLV
 
「カァーーーーーーーーーッ!!!!!!」
 空気がビリビリと震えるほどの一喝が轟いた。その場にいた全員がビクリと身を縮こまらせ、その主を見た。オールド・オスマンである。深呼吸の後、1つ咳払いし、ようやくオールド・オスマンは語った。
「今の爆音は、わしがミスタ・コルベールに頼んでおいた研究が原因じゃ。敵襲などでは断じてない。トリステイン魔法学院学院長、オールド・オスマンが保障しようぞ」
「その言葉、偽りなき真実なのでしょうな?」
「無論じゃ」
 羽帽子をかぶり、口髭を蓄えた凛々しい衛士隊員が口を開いた。銀糸で見事なグリフォンの刺繍が施されたマントを纏っており、手にはサーベル状の杖を握っている。
主賓との距離を考えると、恐らく魔法衛士隊の中でもエリートとして知られるグリフォン隊の隊長であろうと予想された。
 射抜くような彼の視線にも動じず、オールド・オスマンは堂々と答えた。と言うより、こう答えるしかなかった。『猫が教師ごと部屋を吹っ飛ばしました』などと、誰が言えようか。
 
    +     +     +     +     +     +
 
 一目散にコルベールの部屋から逃げ出したクロとミーは、そのまま階段を駆け下りて中庭に飛び出し、本塔の影でしゃがみ込んだ。
「…いくら何でも、ミサイルは酷すぎるんじゃないか…?」
「しゃーねーだろ、咄嗟にぶっ放しちまったんだからよ」
 正気を失っていたコルベールを部屋ごと吹っ飛ばしたのは、クロのしっぽミサイルだった。
ミサイルはガトリング砲以上に弾数が少ない為、本来ならば節約すべき武器なのだが、それを発射させた辺り、コルベールの様子が並々ならぬ物だったというのが伺える。
 
 ミーが苦言を呈したが、クロは悪びれた様子もなく立ち上がり、ぬいぐるみに付いた煤や埃をパンパンと払った。
「んー、さすがに汚れちまった…。洗濯しとかねーとな」
ぬいぐるみは毎日洗っているのだが、今回はミサイル炸裂のほぼ中心にいた為、普段以上に汚れてしまっている。コレを着たままというのは、傍からの見た目にも、自身の精神衛生的にも、あまりよろしくない。
 手早く脱いだぬいぐるみを肩に担ぐと、クロは水場へと向かった。
「ちょっくらコレ洗って、フレイムに預けて来るわ」
「フレイムって…キュルケちゃんの使い魔の?」
「おぅ、いい具合に早く乾くんだよな、これが」
…血統書付きと言っても過言ではない火竜山脈のサラマンダー、それがキュルケの使い魔のフレイムである。
そんな、お金に換算など出来ないほど貴重な幻獣を、間接的に乾燥機とのたまったクロ。しかも毎日、同じようにぬいぐるみをフレイムに乾かさせていたようだ。
ハルケギニア中の好事家が聞けば、はてさて嘆くか激怒するか。少々見物ではあるが。


657 :機械仕掛けの使い魔(代理):2011/11/02(水) 07:09:53.57 ID:NtkjucLV
 
 クロが立ち去った後、その場に取り残されたミー。モット伯邸へ乗り込んだ際に使用したシャイなワンちゃんのぬいぐるみはすでに洗濯が済んでいる為、クロに付いて行く理由はない。
「んー…。今なら人もいないし、ちょっと見て回ろうかなっ」
転送装置でやって来た時は、クロを捜すという目的があった為に、ろくに見て回る事が出来なかった。そしてその後早速フーケ騒動に巻き込まれ、それからは主に厨房を活動拠点としている。
 今の時間、厨房スタッフを含めた学院関係者は、全員出払っている。ちょうど時間が空いた。ならばいい機会だ、学院を探索するのもいいかも知れない。
 方針を決めたミーは、手始めにルイズたちが授業を受ける『風の塔』へ向かった。ルイズたち2年生が授業を受ける教室は知っているが、他がどうなっているか見てみたい、と。
 
    +     +     +     +     +     +
 
 その日の晩。ルイズは自室にて、人生最大の苦悩に頭を悩ませていた。
「ど、どうしてこうなったの……………」
自室の扉は周囲の壁ごと綺麗に吹き飛んでいる。なぜか室内にはキュルケ、タバサ、ズタボロになったギーシュ、そして昼間に学院を訪れた主賓がいる。
 部屋のど真ん中で主賓は、両手を握り締めて強く息巻いている。真っ黒焦げのギーシュはそんな主賓の前に跪き、造花のバラを掲げている。タバサはいつも通りの表情で本を読んでいる。キュルケは頭を抱えたルイズに同情的な視線を投げかけている。
 そして己の使い魔たるクロは、主賓の隣でケラケラと笑い、ミーはそんなクロを怒鳴りつけている。
 
 列挙してみると、何が何だか本当に解らない。なぜトリステイン王国の主賓や、男子生徒であるギーシュがここにいるのか。なぜその主賓はこんなにも興奮しているのか。なぜ扉が綺麗さっぱり吹っ飛んでいるのか。なぜ――ルイズが頭を抱えているのか。
 それらの謎を紐解くには、少々時間を巻き戻す必要がある。では2時間ほど、時間を巻き戻してみよう――

658 :機械仕掛けの使い魔(代理):2011/11/02(水) 07:10:36.72 ID:NtkjucLV
以上で第16話、終了です
 
話の中では一貫して『主賓』と書いていますが、さすがにそれが誰なのかは皆様ご存知でしょう。単なる私の趣味ですね
プロローグからフーケ編終了の15話、そして幕間1、2の間に、なぜクロちゃんやミーくんのルーンが発動しなかったのか、
これは今回のアルビオン編内にて、追々書いていきます
以前クロちゃんとミーくんの喧嘩を、第一次ガンダールヴ大戦と書いたのは…恐らくハルケギニアの歴史上、同じルーンを持つ者同士がぶつかった事はないだろう、という理由からです
あの時にルーンが発動していたのではないか、と思われた方がいましたら、私の描写力不足として、ご容赦ください…
 
次回第17話からは、本格的に原作と展開がガラリと変わります。読んでくださっている方々、ご期待いただければ幸いです
では今回はこの辺で、失礼します

659 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/02(水) 07:23:23.32 ID:HB0VbWNK
代理投下乙です

660 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/02(水) 15:17:24.15 ID:C+zahLeI

コルベールは剛君に会ったら感激するだろうな

661 : 忍法帖【Lv=4,xxxP】 :2011/11/02(水) 22:28:15.28 ID:8KoYYKeN
代理乙ですた

662 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/03(木) 00:13:53.05 ID:kxGq7zrk
ハンタの奴面白かったから最初から見ようと思ったら
まとめに載ってないのね
残念

663 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/03(木) 08:24:47.55 ID:reMhuVSg
設定上はGI終了時だっけ?
蟻編入ってないと堅の維持修行もやってない

664 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/03(木) 12:09:44.92 ID:oD5KLU0X
堅の必要性も見えてこないけどなー
天空闘技場前のゴンでもつっぱりでゴーレム倒せそうだ

665 :The Legendary Dark Zero 13:2011/11/03(木) 13:27:01.67 ID:C14FIzWG
予約がなければ、13:31頃から投下いたしますがよろしいですか?

666 :The Legendary Dark Zero 13:2011/11/03(木) 13:35:31.70 ID:C14FIzWG
Mission 12 <不浄なる悪夢>


その日、ルイズは自分のベッドの上で夢を見ていた。夢の中の幼いルイズは生まれ故郷である
ラ・ヴァリエールの屋敷の中庭を逃げ回っていた。
「ルイズ、ルイズ、どこに行ったの? ルイズ! まだお説教は終わっていませんよ!」
騒いでいるのは母、そして追ってくるのは屋敷の召使い達だ。
出来の良い姉達と魔法の成績を比べられ、物覚えが悪いと叱られた最中に逃げ出したからである。
「ルイズお嬢様は難儀だねえ」
「まったくだ、上の2人のお嬢様は魔法があんなにおできになるというのに」
召使い達の陰口に、ルイズは悲しくて、悔しくて、歯噛みをした。
そして、彼女自身がこの屋敷で唯一安心できる秘密の場所≠ヨと向かった。
そこはあまり人の寄り付かずうらぶれた中庭の池……。池の真ん中には小さな島があり、白い東屋が建てられている。
その小さな島のほとりに小船が一艘浮いていた。
しかし、もうこの池で船遊びを楽しむ者は誰もおらず、すっかり忘れ去られていた。
そんなわけで、この忘れられた中庭の島のほとりにある小船を気に留めるのはルイズ以外には誰もいない。
ルイズは叱られると、決まってこの中に逃げ込むのであった。
予め用意してあった毛布に潜り込み、時間を過ごしていると……。

一人のマントを羽織った立派な青年の貴族が、ルイズの目の前に現れた。
歳の頃は十代半ばを過ぎたばかり、夢の中のルイズは六歳ほどであるから、十ばかり年上に見えた。
「泣いているのかい? ルイズ」
つばの広い帽子に顔が隠されていても、ルイズには声で彼が誰だかすぐに分かっていた。
子爵様だ。最近、近所の領地を相続した年上の貴族だ。
そして、自分にとっては憧れの人……。
「子爵様、いらしてたの?」
幼いルイズは慌てて恥ずかしそうに、顔を隠した。
「今日は君のお父上に呼ばれたのさ。あの話のことでね」
「まあ!」
それを聞いてルイズは頬を赤く染めて俯く。
「いけない人ですわ。子爵様は……」
「ルイズ。ぼくの小さなルイズ。君は僕のことが嫌いかい?」
おどけた調子で言う子爵の言葉にルイズは首を振る。
「いえ、そんなことはありませんわ。でも……わたし、まだ小さいし、よくわかりませんわ」
はにかんで答えるルイズに、子爵はにこりと笑みを浮かべて手を差し伸べる。
「子爵様……」
「ミ・レィディ。手を貸してあげよう。ほら、つかまって。もうじき晩餐会が始まるよ」
「でも……」
「また怒られたんだね? 安心しなさい。僕からお父上にとりなしてあげよう」
島の岸辺から小船に向かって手が差し伸べられる。ルイズは頷いて、その子爵の手をとろうとした。

667 :The Legendary Dark Zero 13:2011/11/03(木) 13:40:21.12 ID:C14FIzWG
(あれ……?)
突然、視界に映る全ての風景がぼやけだす。
中庭も、憧れの子爵の姿も、全てが泡沫の中へと溶けていき、辺りの様子が一変していった。

「な、何……ここ……」
夢の中のことなのだが、ルイズは当惑の声をあげた。いつの間にか、幼いルイズは十六の今の姿へと戻っている。
体を起こし、立ち上がったルイズは不安と恐怖に満ちた表情で辺りを見回した。
……そこは、ラ・ヴァリエールの屋敷の中庭などではなく、暗雲が立ち込める空と、どこまでも続く真っ赤に染まった
血の池が広がる場所だった。その血の池の地面の所々には瓦礫の山が乱立しており、
中には崩れた石柱や大きな石像が横たわっていたりもしていた。
……まるで、この世のものとは思えぬ恐ろしい風景だ。
もしも本当に地獄があるのであれば、このような場所なのだろうか……。
「何……?」
不安と恐怖で支配されるルイズは、突然足元の血の池からゴボゴボと水泡が次々と浮かびだしてきたことに当惑していた。
「ひっ……!」
次の瞬間、血の池の中から真っ赤に燃える炎で作られている巨大な鎌を手にする
体中が血のような赤と虚ろな白の模様で覆われた、見るだけでもおぞましい化け物が次々と飛び出してきていた。
尻餅をついてしまったルイズはその化け物に怖気づいてしまい、動くことができない。
化け物達はさらに虚空に浮かんだ波紋の中からも姿を現していく。
だが、化け物達はルイズが眼中にないようで、その傍を通り過ぎるだけだった。


『逆賊、スパーダ……!』

『裏切り者には、死≠るのみ……!』

『貴様の命、ここで貰い受ける……!』


口々に、呪詛に満ちた怨嗟の言葉を吐く化け物達。
化け物達が口にした言葉に、ルイズは目を見開く。
(スパーダ? 裏切り者?)
彼らは血の池の一角へとにじり寄っていくようだが、この視点からでは化け物達に阻まれてその向こう側を見ることができない。
次の瞬間、化け物の一体が鎌を振り上げて飛び掛っていた。
禍々しい赤黒いオーラを纏った長剣が中心から飛んできて飛び掛ろうとした化け物を貫く。

668 :The Legendary Dark Zero 13:2011/11/03(木) 13:44:40.51 ID:C14FIzWG
化け物が撃ち落されると、他の化け物達も一斉に鎌を振り上げて飛び掛るか、突進しだした。
「きゃっ!」
だが、化け物達は突如その中心から吹き付けた強烈な突風によって薙ぎ倒されていった。
その突風は化け物だけでなく、周囲の瓦礫さえも吹き飛ばし、崩落させていた。
ルイズも思わず顔を腕で隠してしまうが突風が止み、視界に映りこむ光景に目を疑った。
「……スパーダ?」
化け物達が薙ぎ倒されて呻く中、そこに立っていたのは……貴族らしい濃い紫のコートを纏った銀髪のオールバックの男。
そう、それは自分のパートナーであるスパーダだった。
「どうして、あなたがここにいるのよ! ここはどこな――」
すっかり安堵の心が湧き上がって立ち上がり、駆け寄ったが、その目前で足が止まる。
唖然とした顔でルイズは、その場に立っているスパーダを凝視していた。
スパーダはルイズが視界に入っておらず、声も聞こえていないようだった。
「スパー……ダ?」
再び恐怖に満ちた表情を浮かべて震え上がるルイズ。
目の前にいるのはスパーダには間違いなかった。
だが、その表情は今まで見てきた、貴族らしく毅然としたものとはあまりにもかけ離れていた。
無表情ではあるが……それは氷のように冷たく、研ぎ澄まされた刃のように鋭い、恐ろしい雰囲気を纏った表情だった。
……まるで悪魔のような、冷酷さに満ちているスパーダの顔、そして瞳……。
これが本当にあのスパーダなのかと、ルイズは目を疑っていた。

『シャァッ!』

起き上がった化け物の一体が大鎌を振り上げ、スパーダへと襲い掛かる。
しかし、スパーダは手にする剣を袈裟に振り上げ、化け物を両断していた。
彼が手にするのは、いつも持っている二つの剣ではなく、柄頭に骸骨の意匠が施されている刃広の長剣だ。
大きさとしては、彼が持っていた細い方の剣よりも少しだけ長い。
スパーダはその剣を用いて、次々と襲ってくる化け物達を斬り伏せていた。
化け物達を斬る度に、スパーダはその身に大量の血を浴びていく。
本人はそんなことに構わず優雅で無駄のない、そして力に満ち溢れた動作で剣を振るい、化け物達を斬り殺していった。
さらに、スパーダの周りにはあの赤黒いオーラを纏った長剣が何本も透けるようにして現れ、
剣先を外側へと向けたまま彼の周囲を旋回していた。
化け物達はスパーダの剣術と、その魔法で作り出したような剣で切り刻まれてあっという間に全滅する。

669 :The Legendary Dark Zero 13:2011/11/03(木) 13:49:00.73 ID:C14FIzWG
あまりの凄惨さに、ルイズは再び腰を抜かしてその場にへたりこんでしまった。
本当に、これがスパーダなのか?
あんなに冷酷な表情など見たことがなく、化け物達を斬り伏せてもまるで気にした風でもないし、あまりにも無慈悲だ。
おまけに、あの魔法のような剣はなんだ? 彼は魔法が使えない異国の貴族ではなかったのか?
呆然とするルイズであったが、化け物達を全滅させたスパーダは剣を手にしたまま、しばらくその場に佇んでいるのを見つめていた。
ふと、彼の顔がゆっくりと遠くの空を眺めるように上げられていく。
今まで無表情だったのが、少しだけ眉間に皺が入れられていた。
ルイズもその視線を追って、空を見上げてみた。

「……何?」
スパーダが見上げる暗雲に満ちた空。
そこには三角状に並んでいる禍々しい三つの赤い光が、バチバチと稲光を散らせながら不気味に浮かび上がっていた。
「っ……」
これまでにない恐怖の表情で、声にならない悲鳴を漏らすルイズ。
まるで目≠フようにこちらを睨んでいるあの光からは、人知を超越した恐怖と威圧感が発せられており、
見る者を絶望のどん底へと突き落としてしまいそうだった。
もしかしたら、烈風≠フ名を持ち、数々の武功を立ててきた自分の母親でさえ恐怖してしまうかもしれない。

だが、スパーダは臆した風もなくその光を睨んでいると、おもむろに手にする剣を水平にして顔の前で構えた。
「……だめ。行っちゃ、駄目……」
震えるルイズは首を横に振り、スパーダを呼び止める。
あれに挑んではいけない。ルイズの精神が、警鐘を鳴らしている。
十万人もの兵とメイジで構成された軍隊を送り込んでも勝てるわけがない。何故か自然とルイズはそう悟っていた。
だが、スパーダは今度は手にする剣を斜にして身構え、駆け出そうとしている。
「やめなさい! 行っちゃ駄目よ!」
必死にそう叫ぶルイズ。体は竦んで動かせないが、叫ぶことはできた。
だが、スパーダは剣を手にしたまま猛然と駆け出していく。
あの三つ目の、赤い光へと向かって。
「だめえぇぇぇっ!」
ルイズは絶叫を上げるが、この光景も徐々に泡沫の中へと溶けていく。
もはや声すらも発せずに、泡沫の中に溶けていくスパーダの後姿を見つめることしかできなかった。
(え……?)
そのぼやけた光景の中で、ルイズは見た。
スパーダの姿が、徐々に人間から異形の姿へと変わっていき、彼が手にしていた剣もまた異形へと変貌していくのを。
それはまさしく……悪魔と呼ぶべき恐ろしい姿だった。

670 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/03(木) 13:51:37.54 ID:7ZWpKjsD
支援

671 :The Legendary Dark Zero 13:2011/11/03(木) 13:53:58.36 ID:C14FIzWG
夢から解放され、がばりとベッドから体を起こすルイズ。
体中に冷や汗を掻き、息も荒くなっていた。心臓も、未だ高鳴っている。
ルイズは全てが夢であったことに安心し、深く溜め息をつく。
そうだ。あんなもの、夢に違いないのだ。何で、あんな夢を見てしまったのだろう。
すっかり安心したルイズはちらりと、椅子の上で腕を組んだまま眠っているスパーダを見た。
まだ夜も明けていないので、彼も熟睡しているようだ。
夢の中で見た時とは違い、無表情ではあるが安らぎに満ちた寝顔を浮かべている。
(……そうよ。あれはスパーダじゃないんだわ)
あの夢のスパーダは所詮、悪夢に過ぎない。ここにいるスパーダとは全く違うのだ。
夢のスパーダは化け物達に裏切り者と呼ばれていた。だが、スパーダが化け物の仲間……ましてや悪魔だなんてあり得ない。
第一、もしも本当に悪魔であるなら自分はおろかこの学院の人間も、スパーダが召喚された日に皆殺しにされていたはずだ。
そう自分に言い聞かせ、ルイズは再び毛布を被って眠りに就いた。


その日の朝、ロングビルはいつもより早く起床していた。
まだ夜が明ける直前であったが目が覚めてしまったロングビルはベッドから体を起こし、ネグリジェから服に着替えると
顔を洗うために中庭の水場へと向かう。
眼鏡は所詮、ロングビルとして扮するために付けている伊達眼鏡であるため、今はまだ付けていない。
もう盗賊家業はできない以上、これからロングビルとして、この学院で生きなければならない。
だが、そうしなければ故郷で待っている子供達を養うための資金は稼げない。
盗賊として宝を盗んでいれば、子供達を飢えさせない充分な資金は稼げるが、それはあまりにもリスクが大きすぎる。
自分が捕まり、処刑されればもはやあの子達を養うことはできない。
稼ぎは悪くなってしまうが、この学院の秘書として地道に稼がなければならない。それが一番無難な道だ。
貴族達への復讐も兼ねて行っていた盗賊家業から、本格的に学院の秘書として転職……。
そういえば、あの子達は自分がどうやって稼いでいるのかいつも不思議がっていたが、これなら言い訳にもなるだろう。
「礼を言うべきなのか……微妙な所ね」
その道へと進ませたあの銀髪の男。
魔法は使えないが、彼は自分と同じ没落貴族だったと自分で口にしている。
彼は自分と同類の存在なのかと思っていた。自分と同じように、彼も故郷で貴族の名を捨てざるを得ない
何かがあったのではないかと、ずっと考えていた。
本人は表面上、全く気にした様子も見せていなかったが、その心の内側はどうなのかは分からない。
あの舞踏会の夜、自分は酔った勢いで心の内を彼に曝け出してしまった。
……では、彼はどう思っているのだろう。
自分と同じ没落貴族というのであれば、その心情は一体どうなのか。
第一、彼の故郷は一体どんな場所だったのだろう。
あんな得体の知れない化け物を使い魔のように従えるわ、不思議な武器があるわ……。

672 :The Legendary Dark Zero 13:2011/11/03(木) 13:58:56.72 ID:C14FIzWG
思いをめぐらしながらロングビルはつかつかと自室へと戻っていく。
「あら……?」
自室の扉を開けた途端、部屋に違和感を感じてロングビルは怪訝そうにする。
いつの間にか窓が半開きとなっており、外からは一筋の風が流れ込んできている。
開けた覚えがないのだが……。
ロングビルは不思議そうにしつつも窓を閉め、今日の秘書としての仕事を始めるための準備に取り掛かろうとする。

突然、背後に気配を感じた。
瞬間、ロングビルは後ろを振り向く。
部屋の隅、ちょうど扉の裏側に隠れることができる位置に人影の姿が窺えた。
長身の黒マント姿のその人影はフードを被り白い仮面で顔を覆っているために、素顔が分からない。
その体型からして男のようだが。
「どちら様になりますか? ここは学院長秘書の私の部屋でございますが、女性の
 寝所に忍び込むなんてずいぶんと野暮でございますのね?」
あくまでも秘書として事務的に話しかけるロングビルだが、油断無くその手は胸元に隠している杖へと伸ばされている。
その仮面の男は、ロングビルを値踏みするかのようにじっと見つめて沈黙している。
『……土くれ≠セな』
仮面の奥にあるであろう、口から出てきた男の声は年若く、力強いものであったが
妙に響いており、人間とは思えないように感じられた。
男の口から発せられた言葉に、ロングビルの顔が微かに強張る。
「土くれ=H ひょっとして、土くれ≠フフーケのことでしょうか? あの盗賊の」
土くれ≠フフーケはスパーダの使い魔らしき異形をフーケとして仕立てて殺したため、
フーケの正体は人間ではないということは既に国中に知れ渡っている。
それなのに、この男は自分のことを土くれ≠ニ呼んだ。
ロングビルは杖を引き抜き杖を構えるが、男は両手を広げて敵意がないことを示す。
『話をしにきた、土くれ≠諱x
「話をするも何も。私は土くれ≠フフーケではありませんよ。人違いでございます。
 第一、フーケはもう討伐されているはずですが」
男は顎に手を当てるような動作で、考え込む仕草を取る。

673 :The Legendary Dark Zero 13:2011/11/03(木) 14:03:28.98 ID:C14FIzWG
『我らに力を貸して欲しい。マチルダ・オブ・サウスゴータ』
僅かな沈黙の後、男の口から出てきたその名にロングビルは蒼白となる。
それは、かつて捨てた……いや、捨てることを強いられた貴族の名であった。
この名を知る者は、もはや極僅かしかいないはずである。
「あなた……何者?」
秘書としての事務的な態度を辞めて平静を装うが、無理だった。
震える声でロングビルは尋ねるが、男はその問いに答えずに笑った。
『再び、アルビオンに仕える気はないかね? マチルダ』
「……何が目的よ。言っておくけど、私の全てを奪った王家に仕えるなんて願い下げだわ」
敵意を露にして、ロングビルは答える。
『勘違いするな。何も無能な王家に仕えろと言っているわけではない。
 それにあの王家も直に倒れるからな』
「どういうこと?」
『革命だ。我々はハルケギニアの将来を憂い、国境を越えて繋がった貴族の連盟さ。
 我々有能な貴族が政を行い、ハルケギニアは我々の手で一つになるのだ。
 そのために、我々は優秀なメイジを一人でも多く欲している。協力してくれないかな? マチルダ』
「馬鹿言っちゃいけないわ。私は貴族なんて嫌いだし、ハルケギニアの統一なんて興味ないわよ」
仮面の男は懐へと手を忍ばせだす。
『マチルダ。お前は選択することができる』
「言ってごらんなさいよ」
『我々の同志となるか……』
その後を、ロングビルが引き継ぐ。
「ここで死ぬか、でしょう?」
だが、男から返ってきた言葉は意外な答えだった。
『いや、協力をしてくれないのならば仕方が無い。私は帰らせてもらおう。
 お前にはもう用はない。好きにするといい』

674 :The Legendary Dark Zero 13:2011/11/03(木) 14:07:54.70 ID:C14FIzWG
あっけらかんにそう言うと、男はロングビルの横を通り過ぎて窓の方へと向かう。
不審に思いながら、ロングビルは油断なく男をじっと睨み続けていた。
普通、こういう時は秘密を知った者は殺す、などと言うものだが。
窓を再び開けると、男は動きを止める。
『お前が協力を拒んだ以上、彼女は用済みだな』
男は懐に入れていたグローブに包まれた手を出し、何かを取り出してこれ見よがしにロングビルに見せ付ける。
その手には、見覚えのある宝玉のついた指輪が握られていた。
指輪を見た途端、ロングビルは先ほど以上に蒼白となり、愕然と目を見開いた。
手にしていた杖が、コトンと乾いた音を立てて床に落ちる。
「……あの子をどうしたというの!」
いつもの冷たい雰囲気をかなぐり捨ててロングビルは男に詰め寄り、その手から指輪を取ろうとする。
だが、男はロングビルを振り払うように床へと突き飛ばしていた。
『さあな。もうお前には関係あるまい』
男はせせら笑ったような声で答える。
あの指輪はロングビルが大切にしている、故郷の一角にある小さな村へと匿っている少女のもの。
そして、その少女にとっては母親の形見。
それをこの男が持っているということは……。
「待って! あの子には手を出さないで!!」
もはや余裕さえも失い、必死に請うロングビル。
男はその反応を待っていたかのように、ゆっくりと振り向いた。
『我々に協力してもらえるな?』
「……何が協力よ。要は強制でしょう? 本当に貴族は卑怯な奴らばかりだわ」
『我々も手段は選んではおれんからな。で、どうするのだ?』
ロングビルは悔しさに唇を強く噛み締め、床につく拳を握り締めた。
これだから、貴族というのは嫌いなのだ。
「……協力する前に、あの子と会わせてちょうだい」
『いいだろう。……だが、共に逃げようなどとは思うなよ。無駄なことだからな』
男は仮面の奥で不敵に笑みを浮かべているのが、ロングビルには感じられていた。

※今回はこれでお終いです。
 今更ですが、演出とイベントの関係上改稿してスパーダの初期装備から
 フォースエッジを外しています。後でまた使いますけど。

675 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/03(木) 14:09:15.27 ID:ji2s6fUF


676 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/03(木) 14:22:37.02 ID:0XRWX7jy
パパーダ乙

677 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/03(木) 15:22:22.62 ID:NCZowAG8
パパーダさん乙

678 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/03(木) 15:56:50.38 ID:yVmS8uaj
スパーダって口調やら詳しい設定でてたっけ

679 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/03(木) 18:38:58.37 ID:mh8i35s/
>>678
作者の想像。これでおkだと自分は思う

それにしてもいろんな作品を通して、ワルドマジタヒねと思ってしまう自分に愛想がついてしまう
そう、元凶のワルドさえいなければ・・・・締まりのない作品になってしまうか

あと、ぱぱーださん乙

680 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/03(木) 22:22:52.19 ID:vGpOGp16
パパーダ氏乙でする。

>>679
ワルドは筆者の扱いが極端なほどイイ仕事するイメージが…

681 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/03(木) 23:05:55.33 ID:DATGYM1V
ワル平はもう、別の生命体だよね。

682 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/03(木) 23:47:20.01 ID:kxGq7zrk
FF零式をプレイしていて、このゲームって
ゼロ魔と結構親和性があるんじゃないかと思った
名前も0組(クラスゼロ)だし

683 :三重の異界の使い魔たち:2011/11/03(木) 23:55:31.04 ID:59FBQAYD
 お久しぶりです。よければ、0時ごろから投下を開始します。

684 :三重の異界の使い魔たち:2011/11/04(金) 00:00:53.02 ID:BYezOsHT
〜第13話 使い魔たち、街へ〜

 ハルケギニア大陸の最南方、南海に面した小さな半島群。無数の都市国家がひしめくこの土地に、
ロマリア連合皇国は存在する。始祖ブリミルの直弟子、フォルサテにより開かれたといわれるこの
国は、ハルケギニアのブリミル教の総本山として君臨していた。ハルケギニアの全寺院を束ねる
宗教庁、そして、教徒たちの教えの全てを司る神の代弁者たる教皇、聖エイジス32世。この両者の
存在することが、ロマリアを始祖ブリミルへの信仰の要となり、この国が持つ“光の国”の称えの
所以となっていた。

「まったく、“お姫様”に会いに寄ってたら、すっかり遅くなってしまったな」
 愛竜アズーロに跨(またが)りながら、この国の神官たるジュリオは独りごつ。そのことで
受けるであろう小言を思うと、つい溜息が洩れた。
 うんざりした表情を浮かべるその顔を向けた先には、宗教庁たるロマリア大聖堂が見える。巨大な
本塔を中心に、五芒星を描くように並んだ5本の塔とそれを囲む城壁。トリステイン魔法学院を知る
者が初めてこの大聖堂を見れば、その両者のよく似た姿に驚くだろう。それはそうだ。トリステイン
魔法学院は、この聖堂を真似て建てられたのだから。もっとも、塔の高さがそれぞれ5割増しである
ことをはじめ、その大きさは犬と馬程も違う。
 ロマリアの中心たるこの大聖堂は、所詮小国であるトリステインの魔法学院よりも遥かに大きな
役割を担い、大きな規模を要するのだ。

 大聖堂の中庭に降りると、付近にいた神官たちが慌てた風に駆け寄ってくる。
「助祭枢機卿(じょさいすうききょう)殿!」
「お帰りなさいませ!」
 愛想笑いを浮かべた神官たち――その多くは巫女である――が、次々と群がってきた。本来、不吉の
象徴といわれる月目を持つジュリオが神官の法衣を着ることはまず許されない。しかし、“ある事情”
からジュリオは教皇の信頼が厚く、助祭枢機卿という高位の役職についていた。
「ええ、ただいま戻りましたよ。皆さまもお疲れ様です」
 軽く挨拶を返すと、誰にともなく問い掛ける。
「聖下は執務室においでですか?」
「はい、そう伺っております」
 教えてくれた巫女に礼を述べ、ジュリオは主の許へと向かった。

 大聖堂の中を抜け、重厚な扉の前に立つ。その扉の向こう側こそ、全神官たちの頂点、教皇
聖エイジス32世の執務室だった。
 しかし、ドアの前に立ってみれば、中からその称号にそぐわない談笑めいた声が聞こえてくる。
ジュリオは苦笑しながら扉をノックした。
「はーい!」
 すると、元気のいい声が返ってくる。それとともにドアが開き、小さな少女が顔を見せた。
「あ! ジュリオさま!」
「やあ、また聖下に読み書きを教わっていたのかい?」
 少女に笑い掛けてあげると、顔を真っ赤にさせた。あどけなくとも、女性は女性ということらしい。
苦笑混じりで少女の頭を軽く撫でてあげると、そのまま中へと入った。
「失礼します、聖下」
 おざなり気味に一言掛けながらドアをくぐると、そこは本の山だった。部屋の壁は一面に高い本棚が
並び、数々の書物がそこに収められている。宗教書以外にも様々なジャンルの書物が雑多に並んだその
様子は、さながら図書室や学者の研究室といった風情。とてもではないが、神官の最高権威たる教皇の
執務室には見えなかった。その印象を更に強めるのは、部屋で本を読んでいるたくさんの子どもたちだ。
一様に粗末な服を着た子どもたちは、1人の青年の話を聞きながら嬉しそうに笑っている。
「おれ、せいかにおぼえがはやいってほめられちゃった!」
「わたしも! わたしも!」
 元気にお喋りをしている少年少女たちをたしなめれば、そこでその男性はジュリオの存在に気が付いた
様だった。それから、大振りの机の上に乗った時計に目をやる。

685 :三重の異界の使い魔たち:2011/11/04(金) 00:02:30.76 ID:BYezOsHT
「おっと、もうこんな時間か。皆、今日のお勉強はここまでです」
 途端、えー、と不満そうな声が唱和された。男性は苦笑すると、あやす様な声音で子どもたちに
言って聞かせる。
「大丈夫、明日はもっと面白いことをたくさん教えてあげますからね」
 男性が言えば、子どもたちの顔がぱっと輝いた。余程男のことを信頼しているのだろう、明るい
顔で、少年少女たちは執務室を後にしていく。
 子どもたちがいなくなると、ジュリオは男性に向き直った。まるで、召使いの様なラフな姿の、
若い男。中性的な、しかし輝く様な美しさを持つ、金髪の青年。その不可思議な、威光と呼ぶべき
ものを湛えた相手に向けて、ジュリオは1つ会釈をした。
「只今戻りました、教皇聖下」
 そう、その男こそがロマリア皇国教皇、実質上ハルケギニア最高の権力者、聖エイジス32世こと
ヴィットーリオ・セレヴァレその人だった。ヴィットーリオはジュリオの眼を見返すと、咎める
様な色をその眼に宿す。
「ジュリオ、ずいぶん遅かったですね」
 静かな、それでいて迫力のこもった声。中性的な外見からは想像もつかない程の威圧感が叩き
つけられるが、ジュリオは平然と受け流した。
「いつも予定通りにいくのでは、つまらないでしょう?」
 肩をすくめ、軽口で返す。とても主人に対するものではない口振りに、ヴィットーリオは怒るでも
なく首を振った。
「何処で寄り道をしていたんですか?」
「ええ、隠れた姫君の退屈を紛らわせて差し上げに」
 それを聞き、ヴィットーリオの表情が幾分和らいだ。ジュリオがかの姫君に会いに通う理由は、
彼もまたよく理解しているためだ。

「それでは、報告を聞きましょうか」
 その命に、ジュリオも表情を引き締める。
「トリステインの担い手が、風韻竜の幼体を召喚。ルーンはガンダールヴでした」
 そう告げると、ヴィットーリオは軽く驚いた顔をした。
「風韻竜がガンダールヴとは……まあ、かの種族の能力を考えればおかしなことでもないので
しょうか」
「おかしいのは、むしろ青の姫君の召喚した連中なんですよ」
 1人納得するように言うヴィットーリオに、ジュリオは言葉を続ける。
「どういうことですか?」
 怪訝とするヴィットーリオに、ジュリオは説明していった。青い髪の少女、タバサの召喚した、
3分割されたガンダールヴのルーンを持つ使い魔たちのことを。
「それは確かなのですか?」
 聞き返す教皇に、真面目な顔で頷く。それから、ヴィットーリオは思案するように顎に手をやった。
「担い手にあらざる者に召喚された、そしてルーンを3つに分けられたガンダールヴ……」
 ヴィットーリオが悩むように独りごちる中で、ジュリオは尋ねる。

「聖下、私に何か仰っていないことがおありなのですか?」
 冗談めかしながら、しかし視線は鋭く教皇を見据える。
「我々が揃えるべき、“四の四”。しかし、ガンダールヴが1体以上現れることがあるなど、僕は
伺っていませんでしたが?」
 声を厳しくさせながら、ジュリオは主の許へ歩み寄った。声音こそ静かに保っているが、その
心情は怒りに揺れている。教皇は今回の様なケースについて何も自分に教えていなかった。それは
自分の教皇に対する信頼を裏切ることも同じだったからだ。

686 :三重の異界の使い魔たち:2011/11/04(金) 00:04:12.43 ID:59FBQAYD
「ジュリオ、その使い魔たちは、それぞれチキュウ、ハイラル、タルミナという世界から来たと
言っていたのですね?」
 しかし、ヴィットーリオはジュリオの糾弾に動じず、逆に聞き返してくる。それにジュリオは
眉をひそめながら頷くが、そこでヴィットーリオが杖を振り呪文を唱えはじめた。
 すると、空間の一部が歪みはじめ、やがて円盤型の光が生まれた。それから、その円盤はこの
場ではない、それどころか、“この世界ではない景色”を映し出していく。
 そこに映されていたものは、奇妙な形状の建造物。2つの四角い塔の様なもの、魔法ではまず
造ることが叶わないであろう、精巧かつ大規模な建物がまず見える。それを基礎に、渡り廊下らしき
ものが縦横に伸び、最上位の渡り廊下の片側に丸いものが取り付けられていた。窓があるところを
見ると、どうやらその球体も何かの部屋になっているのだろう。
「チキュウという世界については、貴方も知っていますね」
 問い掛けられ、ジュリオは頷いた。何故ならその“チキュウ”という世界は、今ヴィットーリオが
浮かべた円盤の中に浮かぶ景色の世界なのだから。

 それがチキュウという世界の、極東の島国の臨海都市にある放送局であることまでは、流石に
2人が知る由はない。

「私も、今回の様なケースは知りません」
 感情を窺わせない表情で、ヴィットーリオが告白する。ジュリオがそれを疑わしく思うと、
ヴィットーリオが首を横に振った。
「この期に及んで、貴方にこんな嘘はつきませんよ」
 言いながら、教皇は異世界を映す窓へ視線を移した。
「私の知識も、所詮過去の文献から得たもの。この窓に映る景色が、かの“工芸品”の世界で
あるということも、全ては先人たちの教えにより知りしこと。所詮は前例に基づく知識である
以上、いつかは前例なき事態に直面することもまた然り」
 そこまで言うと、ヴィットーリオは憂いのこもった息をつく。
「これまでであれば、四の四を揃えることが第一の目標でありましたが……」
 難し気に眉根を寄せる教皇。珍しく苦悩を見せる主に、ジュリオは沈黙を続けた。
「今、世界はそれとは別に“神の盾”を求めているのかもしれませんね」
 口を閉ざすジュリオの目の先で、ヴィットーリオが中空の窓に手をかざす。
「この世界に、ここに映るチキュウ、そして新たに知ったハイラル、タルミナという世界」
 独りごちて、ヴィットーリオは小さく頭を振ってみせた。
「世界とは、一体幾つあるものなのでしょうか……」



「あら、タバサ?」
 週の初めであり休日でもある虚無の曜日の朝、なんとはなしに学院の中庭に来ていたキュルケは、
使い魔3名とともにいる親友の姿を見つけて驚いた。
「おはよう」
「よう、キュルケ。おはよう」
「おはようございます」
「ツェルプストーか、おはよう」
 4通りに挨拶を受け、キュルケも返事をする。
「ええ、おはよう。でもタバサ、貴方が虚無の曜日に部屋を出るなんて珍しいわね?」
 不思議に思って、尋ねてみる。読書好きなタバサは、授業のない日は1日本を読んで過ごすのが
常だった。図書室以外で彼女が外出するとは滅多にないことだ。
「服を買いに行く」
「服ぅ!?」
 そして、返ってきた言葉で更に仰天する。年頃の少女ならば服を買いに行くなんて当たり前の
ことだが、それがタバサとなると話は別だ。彼女が不必要に着る服を余分に欲しがるなんて事態は、
前代未聞だった。驚愕するキュルケに対し、タバサは事も無げに続ける。
「私のじゃない。彼の」
 言って、青髪の少女は隣のサイトを指した。
「ああ、そういうことね」
 どうやら、サイトの着替えを買いに行くだけらしい。ほっとした様な、親友がおしゃれに目覚めた
わけではなくてがっかりした様な、複雑な気分だ。

687 :三重の異界の使い魔たち:2011/11/04(金) 00:05:58.94 ID:BYezOsHT
「でも、それならあたしもご一緒していいかしら?」
 しかし、すぐに気分を切り替え、キュルケは提案する。今日はこれといって予定はないし
――仮に誰かとデートの約束をしていたとしても、忘れる様な約束ならしていないのと同じだ――、
来週のフリッグの舞踏会のために新しいドレスやアクセサリーを探しておきたかったのだ。
 そして、キュルケの言葉にタバサは小さく頷いてみせた。
「ありがとう、タバサ」
 短く礼を言い、キュルケはタバサを抱きしめる。
「お2人とも、やっぱり仲がいいですね」
 微笑まし気な声でナビィが言うと、傍らに連れていたフレイムが相槌を打つように鳴いた。
「アハハ、フレイムもそう思うんだ」
 ナビィがそれに答えると、フレイムがまたキュルキュルと鳴く。
「へえ、大変だったんだね」
 そして、次のナビィの言葉に、キュルケは首を傾げた。ただの相槌ではなく、本当に会話して
いるようだ。
「ナビィ、貴方、フレイムの言っていること判るの?」
 問えば、ナビィは頷く様に体を傾ける。
「キュルケ様、昨夜たくさんの人と同じ時間にデートの約束していて、すっかり忘れていたん
ですって?」
 笑いを噛み殺している様な声で言われ、流石にキュルケは頬が熱くなった。
「な、なんでそのこと!」
「フレイムが、昨夜はちょっとした騒ぎだったって言ってますよ」
 そう言われて、キュルケはフレイムの頭を軽く叩く。
「もう! 駄目でしょう、フレイム。そんなこと他人に言いふらすなんて」
 子どもに言い聞かせる様な声で叱責すると、フレイムの首が申し訳なさそうに縮こまった。

 その遣り取りを見ていたサイトが、感心したように呟く。
「すごいな、本当にフレイムの言葉判るのか」
「フレイムだけじゃないよ、他の使い魔の皆ともね」
 少し得意気な声で、ナビィが答えた。
「使い魔の皆が話してる言葉、多分何か精霊と近しい種族が使ってた言葉なんじゃないかな?
妖精のワタシには聞き取り易いわ」
 それを聞き、ムジュラの仮面が言葉を発する。
「まあ、浮遊霊の声さえ聞きとるのが妖精だからな。それくらいはできるわけだ」
 その発言に、タバサが反応する。
「浮遊……霊?」
「うん? まあ、要するに死んで漂っている魂だな」
 なんでもない様な調子で言うムジュラの仮面を、何故かタバサは少し表情を硬くした。そこで、
ムジュラの仮面の眼に楽し気な色が浮かぶ。
「なんだ? 亡者の類が恐いのか?」
「違う」
「ふうん? まあ、どうでもいいことだな」
 感情を窺(うかが)わせないタバサの反論ににやついた様な眼で応じた後、ムジュラの仮面は
サイトに向き直る。
「ではヒラガ、被れ」
「? おう、了解」
 言われて、黒髪の少年が異形の仮面を被った。
「今度は何するんだ? 服買いに行くだけなのに、なんか魔法使うのか?」
 不思議そうに聞くサイトには答えず、ムジュラの仮面が言う。
「主でもツェルプストーでもどちらでもいいが、今から行く街のイメージをしっかり思い浮かべ
られるか?」
 その質問に、キュルケとタバサは顔を見合わせた。問いの意味は判るが、意図がよく判らない。
それがどうかしたのか、とキュルケが聞くより早く、タバサが答えていた。
「できる」
「そうか。ならヒラガ」
 ムジュラの仮面が声を掛けると、サイトが頭に手をあてがう。

688 :三重の異界の使い魔たち:2011/11/04(金) 00:08:09.45 ID:BYezOsHT
「ん……またなんか音楽が……これ、こないだのいやしの歌ってのの仲間か?」
「仲間というのは語弊がありそうだが、特殊な力を持つ曲という点では確かに同じだな」
 言って、ムジュラの仮面は説明した。
「“大翼の歌”といってな、自分の望みの場所に瞬間移動するための歌だ」
「おお、ワープってことか!? すげえ!」
 サイトが興奮した声を上げ、キュルケもまた驚きの眼を仮面の使い魔に向ける。音楽だけで
瞬間移動が可能とは、ムジュラの仮面の世界は一体どうなっているのか。
「そういう曲だからな、移動するためには、最低行き先のことが判ってなければならないんだよ」
「だから街のイメージを?」
 タバサの問いに、ムジュラの仮面はそうだと答えた。
「そんじゃ、俺はタバサたちが街のイメージ思い浮かべたら、この曲吹けばいいんだな?」
「ああ」
 そこで、サイトはよしきたとばかりに指笛の用意をした。そして、タバサは街を思い浮かべて
いるのか、眼をつむって集中している。つられ、キュルケも街の風景を頭に浮かべた。
「サイト、吹いて」
「了解!」
 意気揚々とばかりにサイトは答え、短く口笛を吹いた。シンプルながら、何処か力強い躍動感の
ある曲だ。
 そして、それが鳴り響いたその刹那、純白の光が巻き起こった。白銀に輝く、翼の形に煌めく
光。それが羽ばたく様に広がると、すぐさま閉じて一気にキュルケ達を包み込んだ。そして、光が
凄まじい速さで回転を始め、純白の繭(まゆ)を形作ったかと思えば、やがて急な浮遊感を感じる。

 そして、フェオの月、ティワズの週、虚無の曜日、午前8時42分。鳥の羽ばたきの様な音と
ともに光が掻き消えた時、中庭にキュルケ達の姿はなかった。



 トリステイン王国王都トリスタニアは、魔法学院から馬で3時間程の距離に存在する。
大通りたる
ブルドンネ街は国有数の都市のそれとしては狭いものの、活気においては首都の名に恥じない
にぎわいを誇っている。その突き当たりに高々とそびえるトリステインの王宮の威光を受けながら、
貴族、平民を問わず人々は春の休日を謳歌していた。

 そんなうららかな虚無の曜日の午前8時42分、トリスタニアの一角にある噴水付近。恋人たちや
友人たちの会話声やら露天商の宣伝やらで喧騒高らかな場所。人々がめいめい休日の朝を過ごす
中、俄に、しかし大きく空気が揺れはじめる。
 唐突ながらも、無視するには大きな異変に、噴水周辺の人々は不思議そうに辺りを見回した。
「あれ?」
 そして、その内1人が、上空に輝く何かを発見した。白く光る、球の様なもの。その声に他の
人々も空を見上げる頃には、それは既にかなり近づいていた。
「うわぁっ!?」
「な、なんだっ!?」
 そして、凄まじい轟音と土煙を上げ、その球体は街の石畳に墜落する。瞬間、鳥の羽根の様な
ものが周囲に舞い散り、そして消えた。
 突然の事態に周囲の人々が混乱していると、やがて土煙の中に影が浮かびはじめる。よく目を
凝らしてみれば、そこには3人の男女と一匹の幻獣が倒れていた。

「お、おい、ムジュラ……」
 最初に体を起こしたのは、仮面を被った黒髪の人物。声や背格好からして少年と思わしきその
人物は、何やら恨みがましい声を出している。
「こりゃ、一体どういうこった?」
 静かながら怒気の籠(こも)った声が放たれると、それとは別の声が上がる。男とも女とも
つかない、高くて中性的な声だ。
「うん? なんのことだ?」

689 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/04(金) 00:08:45.37 ID:fImNIdq4
私怨

690 :三重の異界の使い魔たち:2011/11/04(金) 00:11:19.54 ID:BYezOsHT
「なんのこと、とは、随分じゃない?」
 嘲笑めいた余裕がある声に対し、今度は女性の声が発せられた。見れば、貴族らしき赤毛の少女が
身を起こしている。
「確かにトリスタニアには着いているみたいだけど、なかなか素敵な着地よね?」
 赤毛の貴族は、その美しい顔を怒りに満ちた笑みで彩っていた。その隣では、虎程もある大きさの
サラマンダーが唸っている。そんな少女と火トカゲへと、再び中性的な声が答えた。
「ああ、こうなるだろうとは予想していたな」
 そこで、3番目の人影が体を起こす。やはり貴族と思わしき青い髪の少女で、先の2人とは違い
穏やかな様子で口を開いた。
「予想していたとは?」
「なに、この曲は本来特殊なフクロウの像と契約を交わし、それからその像の場所へと移動する
ための曲だ。そういう手順を踏まず、その上像のない任意の場所へとワープするのでは、なんらかの
形で不安定さが表れるとは思っていた。むしろ、墜落まがいで済んだだけましというところだ」
「じゃあ、やる前にそう言えよ!」
 その怒号を皮切りに、少年と赤毛の少女が怒りの叫びを放ちだすのを、周囲の人間たちは唖然と
眺めるのだった。



「ったく、一張羅(いっちょうら)が埃まみれじゃんかよ」
「ぼやくなよ、これから代わりを買いに行くんだろう?」
 大通りを歩きながらのサイトの文句に、ムジュラの仮面が飄々(ひょうひょう)と答える。
その会話を聞きながら、キュルケも割って入った。
「まったく、貴方って本当に何を考えているのか判らないわね」
「判らないなら教えてやる。オレは怒りや悲しみ、怯えに歪んだ顔を見るのが好きなだけだ」
「アホかっ!」
 サイトが呆れと義憤が半々になった様な声を上げ、一方ナビィが疲れた様な溜息をつく。
「ムジュラって、確かにモンスターの割には邪悪なものがないって判るんだけど、その代わり
良心とか倫理感とかも無いんだよね……」
「それでいて力はムチャ強いって、もしかして最悪なんじゃねーか?」
 不平を洩らす同僚たちに、ムジュラの仮面は余裕の笑みで答えた。
「色々言うがな、ヒラガにナビィ。オレがいることで与(あずか)る恩恵と、オレの根性曲がりで
被る不利益を比べて、どちらが大きいと思う?」
 そう言われて、サイトたちは黙ってしまう。高速で地面に激突する様なとんでもない到着では
あるが、宣言した通りトリスタニアへ瞬間的に移動するという点はきちんと果たして見せた。
意地の悪い行動をそこかしこで見せるとはいえ、彼の能力が有用であることは事実なのだ。
「食えない……」
 隣で沈黙を保っていたタバサが、小さく呟く。その声に何処となく苦いものを感じ、キュルケは
親友の頭を優しく撫でた。規格外な上に根性悪な使い魔を召喚してしまい、これから彼女は苦労
しそうだ。

「っと、着いたわよ」
 そうこうしている内に、やがて一行は目的地たる服屋へとたどり着いた。その店を一目見た
サイトが、感嘆の声を上げる。
「おー、結構大きい店だな」
「ええ、王宮も御用達の服屋ですもの」
 言葉の通り、その服屋は立派な店構えをしていた。両隣の建物に比べて2、3割増しの規模を
持ち、入口や看板も優美な装飾で飾られている。王都の中でもそうそうない大店舗だった。
 墜落で乱れた身なりを整えて一行が店内に入ると、中はやはり大勢の客でにぎわっている。

691 :三重の異界の使い魔たち:2011/11/04(金) 00:14:28.70 ID:BYezOsHT
王室が贔屓(ひいき)にしているだけあり、客層の大半は貴族だった。
 キュルケ達が適当に服を見て回っていると、店員の1人が声を掛けてくる。
「いらっしゃいませ、お嬢様方。どのようなものをお探しでいらっしゃいますか?」
 営業スマイルたっぷりの店員に、タバサがいつものポーカー・フェイスで答えた。
「彼に」
 最初にサイトを杖で指し、次いでムジュラの仮面を指し示す。
「この仮面に似合う服を」
 その説明に、キュルケは小さく脱力した。
「ちょっとタバサ、ムジュラに合う服なんてそうそう」
「畏まりました」
「あるの!?」
 思わず、叫びを上げる。貴族向けの服がメインであるこの服屋に、異形の仮面とセットに出来る
服があるとは思ってもみなかった。驚くキュルケをよそに、店員は「少々お待ちを」と一言断って
店の奥へと消えていく。それから間もなく、赤いビロードで包まれたキャスター付きのケースを
押してきた。

「こちらなら、そちらの仮面とよくお似合いかと思いますよ」
 言いながら、2メイル程の高さの細長いケースを包むビロードを、店員が一気に引き剥がす。
そして、露わになったガラスケースの中身に、一行は唖然とした。
 そこに収まっていたのは、一揃いになった服だった。しかし、ただの服ではない。上着は
やたら派手なギンギラのサテンイエローを基調にし、なんのつもりか異様にたくさん鳥の羽と
レースが取りつけられている。その上、ケースを回転させてみれば、獅子の体にワシの羽を持つ
幻獣マンティコアの絵が背中にでかでかと描かれていた。ズボンもまたすごい。色自体は白地と
上着よりましだが、何故か両腿の部分に1匹ずつ竜が躍っている。おまけに、その竜の目が宝石で
出来ているのだから困る。後部に見え隠れするのは、もしかしなくても尻尾らしい。そこまで
くれば、帽子もただで済むわけはなかった。つば広なのは許せるが、七色に光るのはどういう
ことだろう。光の加減で浮き出るドクロは、もっとどういうことだろう。頂上部分に取り付け
られた水晶製のドクロは、とことんどういうことだろう。とどめめとばかりの宝石たっぷりな
蝶のマスクに至っては、もはや笑う以外に応じる術はあるのだろうか。
「いかがでしょうか?」
 呆気にとられているキュルケ達に、店員が営業スマイルで感想を求めた。キュルケ達が言葉に
困る中、タバサが短く答える。
「突き抜けている」
 そのコメントに、キュルケも内心で同意した。タバサの言う通り、間違いなく突き抜けている。
果てしなく間違った方角へと向けて。
「この服は、元々当店が仕立屋としてお客様の注文されたもののみを作っておりました頃に
デザインされたものでして」
 そんな現在の人類のファッションセンスに真っ向から宣戦布告するかのごときその衣装のことを、
その店員は聞いてもいないのに語りはじめる。
「かの伝説の騎士“烈風”のカリンが纏ったと言われる由緒正しいものであり、当時デザイン
されたものそのままに再現した品なのです」
 何処か誇らし気に店員が言うと、サイトが声を発した。
「烈風のカリンって?」
「数々の功績を残した、トリステイン史上最強と名高い騎士」
 タバサの説明に、キュルケも頷いた。
「あたしも聞いたことがあるわ。でも、噂の烈風殿ってどういう趣味だったのかしら?」
 デザインした方もした方だけど、と付け加え、キュルケは乾いた笑みを浮かべた。

 その瞬間、某王宮と某公爵家において1つずつくしゃみが起こったのだが、一行が知ったことでは
もちろんない。

692 :三重の異界の使い魔たち:2011/11/04(金) 00:17:29.44 ID:BYezOsHT
「この服をかの勇者がお召しになられた時、当時の店主は感動に打ち震えたと言われておるの
ですよ」
 一種夢見る様な調子で店員は語る。それは、感動というよりは実際にこれを人が着た姿に
吐き気を催したのと、注文されたのだろうとはいえこんな服を貴族に着させて逆鱗に触れないかと
恐れ慄(おのの)いたのとで震えていただけだろう。実際の場面に立ち会っていたわけでは
ないが、それは十二分に推測できた。
 それにしても、この服の実物を見ながらそこまで持ち上げられるとは、この店員かなりの大物
なのかもしれない。
「この蝶のマスクの代わりにそちらの仮面を使っていただいても、全体的によい調和が取れるかと
存じます」
 締めくくる様に言われ、一同はあいまいに頷く。確かに、ムジュラの仮面が蝶のマスクに
代わってこの中に入ったとしても、さしたる違和感はないだろう。しかし、それは異形の仮面が
奇怪な服装とマッチするというだけで、不気味さを二乗にするということでしかない。

 形容しがたい空気が流れる中、サイトが青い顔で口を開いた。
「これ、俺が着んの……?」
 語る声が恐怖に震えていた。なるほど、実際にこれを着るかもしれないのは彼なのだから、
その気持ちはよく判る。
「それはない」
 そこでタバサが否定の声を上げ、サイトが安堵を見せた。やはり彼女もこの服はないと思って
いるようだ。そう思っていると、青髪の親友はまた口を開く。
「サイトが着るには小さい」
 言われ、キュルケ達は改めて服を見た。デザインの奇妙奇天烈さに囚われて気が付かなかったが、
確かにこの服はかなり小さなサイズにつくられていた。伝説の騎士というので大柄な偉丈夫を
想像していたが、烈風のカリンは意外に小柄だったのかもしれない。そういえば、かの騎士が
実は男装の麗人だったらしいという噂をキュルケは思い出した。
「残念」
 そして、続いた言葉にキュルケは眼を見開く。
「ちょいとご主人様? サイズが合ってたら、俺にこれ着せてたわけ?」
 サイトの問いに対し、タバサは無言で返した。
「いや、そこで黙らないでくれよ!」
「ちょっとした冗談」
「た、頼むからさあ……」
 タバサの返答にサイトが脱力する横で、ムジュラの仮面が愉快そうに言う。
「“メイジを知るには、使い魔を見よ”というのだったか? オレを召喚しただけあって、主も
なかなかいい性格をしているじゃないか」
「心外」
 珍しくタバサが微妙に嫌そうな顔をすれば、ムジュラの仮面がますます笑った。その遣り取りに、
キュルケは呆れながら続きを促す。

「冗談はそれとして、サイトの着替えはどうするの?」
 言ってみれば、聞いていた店員が愛想好く答えた。
「こちらがお気に召されないのであれば、他にも用意がございますよ」
 言って、また一言断ってから店員は突飛な衣装のケースとともに奥へ行き、また新しいケースを
運んでくる。
「こちらなどはいかがでしょう?」
 次に持ってこられたのは、2枚重ねの貫頭衣だった。上着の裾は表裏とも真ん中から左右に
裂けるような形をしていて、裾の端は腿の辺りまで伸びている。ゆったりした袖は手が隠れる
程に長く、袖口から細長い布が数本伸びていた。模様は黒地の上に青緑のラインが幾何学模様を
描く感じで、同系統の模様の描かれた赤銅色のサーコートが長短2枚重ねで掛けられている。
上着の下の服もやはり黒く、裾は膝下まであるだろう。肩まわりは金属製のプロテクターの様な
もので鎧われ、喉元付近には赤い宝玉が取り付けられていた。
 どことなく神官服に似た形状のそれは、さながら邪教の法衣の風情である。

693 :三重の異界の使い魔たち:2011/11/04(金) 00:21:03.32 ID:BYezOsHT
「お気に召しますでしょうか?」
 店員に感想を求められ、サイトは渋い顔を見せた。
「うーん、さっきのよりはまだまともだけど、なんか悪者くさい服だな」
「そうか? オレは気に入ったが」
 サイトがいかにも気乗り薄な一方で、ムジュラの仮面は満足気な様子を見せる。
「ヒラガ、これにしておけ」
「いや、お前はそういうけどさ」
 邪教服(仮)を薦(すす)めるムジュラの仮面だが、サイトは難色を示すままだ。
「お前が着る服ということは、お前に被られるオレの服でもある。オレにも選ぶ権利はあるだろう?」
「言われてみりゃ、そうかな?」
「どの道、オレの姿と相性のいい服の造形など限られている。どれであろうと、どうせ大差は
あるまい。ならば、余計な時間を掛けずここで手を打っていいんじゃないか?」
「それもそうだな」
 しかし、あっさりとムジュラの仮面に丸めこまれてしまった。

「Hey! タバサ様」
 扱い易すぎるサイトにキュルケが呆れていると、ナビィがタバサに声を掛ける。
「仲間を疑うみたいで嫌ですけど、ムジュラのことはよく見ておきましょう」
 ナビィの言葉に、タバサは頷いてみせた。
「ムジュラ、臆面も無く意地の悪いところを見せるせいでかえって憎めないところがあります
けど……」
「そう感じさせるための振る舞いにも見える」
 引き継ぐ様にタバサが言えば、今度はナビィが頷く。
「今のサイトにしても、随分簡単に言いくるめていた」
「ええ。サイトの単純さを差し引いたとしても、彼は時々よく判らない説得力を見せる時が
あります」
「私が彼を被った時もそうだった」
 ナビィの言葉を、タバサは肯定した。
「今までムジュラが何をしていたかは判りませんけど」
「まずろくなことじゃない」
「まあそうでしょうけど、それはともかく、彼はどうも人の心を操る術に長けているみたいです」
 だから、とナビィは続ける。
「ムジュラは、ワタシたちが彼を嫌わないギリギリの線を見抜いて行動してるんじゃないかって
思えるんです」

694 :三重の異界の使い魔たち:2011/11/04(金) 00:23:39.11 ID:BYezOsHT
 同僚を悪くいうことに気が咎(とが)めるのだろう、ナビィの声は多少気まずそうだ。
「多分、彼がその気になればもっと善良に振る舞うこともできたでしょうが」
「悪事をした時に、私たちの失望を買う」
「でも、冗談めかした意地悪を普段から色々やっていたら、多少のことではいつものことだって
ワタシたちも思うようになります」
 ナビィの話を聞き、タバサが思案する様に間を置いた。
「私たちが本当にその意地悪を受け入れるかは博打(ばくち)めいているけれど、考え方は悪くない」
「はい。と、いっても、邪気の少ない彼が進んで悪事をすることはないと思いますけど」
「しない証拠にはならない?」
 タバサに問われ、ナビィが頷く。
「仲間を疑うみたいで嫌ですけど、ムジュラのことはよく見ておきましょう」
「それはさっき聞いた」
「あ、ごめんなさい! 癖なんです」
 恥ずかしそうにナビィが笑うと、タバサも心持ち柔らかな表情を浮かべていた。
――あらあら、すっかり仲良くなっちゃって
 そんな両者の遣り取りを、キュルケは微笑ましく見守る。ナビィもなかなか頭の回転が速い
様なので、聡明なタバサとは息が合うのかもしれない。親友が自分以外の友人に語り合う相手を
得たことに、キュルケは胸を温かくした。

――でも、2人だけで盛り上がられるとちょっと悔しいわね
 少し考え、キュルケは2名の話に割り込んでいく。
「タバサ、サイトの着替えは決まったみたいだし、私たちもドレスを見ていきましょうよ」
 言うなり、キュルケはタバサの手を取って店員に声を掛けた。親友の友人が増えたことは
喜ばしいが、付き合いの長い自分よりも睦まじい様子は少し面白くない。
――あたしって、もしかしてすっごいわがままなのかもしれないわね
 心の中で呟くと、キュルケはタバサにはどんなドレスが似合うかについて思案を巡らせていった。

〜続く〜

695 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/04(金) 00:46:27.15 ID:nNGgVOzI
投下は終わり?
終わりなら乙

邪教という言葉を見ると「魔王バエル(Lv78)×妖魔ハヌマーン(Lv63)」とか浮かぶから困る

696 :三重の異界の使い魔たち 代理:2011/11/04(金) 00:55:55.92 ID:W5pHTC08
後書きだけさるくらったそうな




以上、今回はここまでです。

 >>689の方、支援ありがとうございます。

 と、いうわけで、烈風のカリンの名前がこの上なく間抜けな形で登場しました。
騎士姫ファンの皆さん、ごめんなさい。
 「烈風の騎士姫」であのいろんな意味ですごい服のことを読んだ時、ムジュラと
合うのではと思いついてしまったので。惜しむらくは、この場にルイズが同行して
いなかったことか。

 代わりに出てきた服のモチーフは、「ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス」の
悪役ザントです。あれもなかなか奇抜な仮面(兜?)被ってたので、ムジュラの仮面と
入れ替えてもいいかなあというノリです。才人とザントで、語感も似てますし。

 そして、冒頭のロマリア組についてですが、ご覧の通りハイラルやタルミナについて
全く知りません。ロマリア組はいっつも我々は何でもお見通しという感じでいまいち
好きになれないので、たまにはお前らも知識ゼロであたふたせんかいという感じです。

 次回はいよいよデルフリンガー登場です。長かったなあ、こんな初期のイベントまで
来るのに……(泣)。

 次回は才人視点からスタートです。



697 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/04(金) 02:43:31.90 ID:uMXxAUKm
投下&代理乙

698 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/04(金) 09:41:55.55 ID:HLzfEwPo
>>682
0組の誰召喚しても火種にしかならん気もするなw
クイーンはルイズを上手く扱いそうだが
常に喧嘩腰のナインはルイズと相性悪そう

699 :使い魔はじめました ◆8KmVfUYwBs :2011/11/04(金) 15:35:45.91 ID:Mry4y0d1
テスト。書き込めるかな。
書き込めるようなら投下します。

700 :使い魔はじめました ◆8KmVfUYwBs :2011/11/04(金) 15:37:51.11 ID:Mry4y0d1
使い魔はじめました――第二十五話―― 


「ゲコゲコ」
「……ヴァレリー、これ、カエルよね?」
「ええ、カエルよ」
今は、ルイズとサララが湖から学院に帰りついたその翌日の朝である。
むぅ、と口を尖らせてエレオノールは水槽に入ったカエルを見つめるていた
「いくらなんでもカエルを鍋で煮込んで、なんてやらないわよねアカデミーでは?」
ひょい、と取り出してバンザイさせてみる。
「しないわね」
掌に乗せて引っ繰り返し、腹をぐりぐりと撫で回す。
「ゲッ、ゲコッ、ゲコゲコッ」
焦ったようにカエルがとんちんかんな声をあげる。
「じゃあ、なんでここにカエルがいるのかしら?」
元の体勢に戻すと、よしよし、と頭を指先で撫でる。
「……エレオノール、私、あなたがカエルが好きだなんて知らなかったわ」
「このぬるっとぬめっとしてるのが可愛いんじゃない」
エレオノールの口元は若干緩んでいる。
「はーい、そんな私の同僚に残念なお知らせです」
「何よ?」
「私達が今取り組んでいる研究はなんだったでしょーか?」
「何って、『カエルの呪い』の解除薬で……」

沈黙。

「とある筋から『多少の副作用は構いませんから、早く戻してください』と送られてきたのよね」
「……そう。そうだったの」
カエルを水槽に戻す。
傍らの杖を手にとり、構えた。
「いいいいいいいいいい今すぐ忘れるほどの衝撃を与えてあげるわ」
「きゃ、きゃあああ! 落ち着いて! 落ち着いてエレオノール!!」
「失礼します、姉さま、水精霊の涙を手に入れ……姉さま!?」
扉を開いたルイズとサララが目にしたのは、杖を持って暴れ回る姉と、
彼女を必死に止めようと羽交い締めにしているその同僚の姿であった。

701 :使い魔はじめました ◆8KmVfUYwBs :2011/11/04(金) 15:38:38.98 ID:Mry4y0d1
「こんなに大量の水精霊の涙を、よく手に入れられたわね」
瓶に半分程溜まっているのを見て、ヴァレリーは感嘆の声を上げた。
こっちの市場で売りに出せば幾らになりますか、と聞きたいのをサララはジッとこらえた。
必要なアイテムであっても、高価だと解ると店頭に並べたくなる癖は未だ治らない。
それどころか、元からの能力とミョズニトニルンの力のおかげで、
異世界のものであっても値段が解ってしまうので、実は以前より悪化している。
瓶半分の量であっても『定価 4000G』とか言われたらほんの少しだけ手放すのが惜しい。
依頼されて入手した『惚れ薬(定価 3000G)』が返却された後行方知れずになった時よりなお悔しい。
一番悔しい思い出はまだダンジョンに慣れていないころ、カエルやカラスと戦いを経て、
文字通り必死になって手に入れた『きれいな石(定価 300G)』の代金を踏み倒された時だが。
「サララ、難しい顔してどうしたのよ」
苦悶が顔に出ていたらしい。慌てて、なんでもありませんよ、と取り繕う。
「これだけの量で足りるか心配なのかしら? 大丈夫、十分よ」
座っていた椅子から立ち上がり、ヴァレリーはるつぼの蓋を開けた。
「これにほんの一滴垂らせば、それで十分だもの」
スポイトを用いて、瓶から水精霊の涙をるつぼの中へ垂らす。
ぽぉ、と光輝いたかと思うとそこに並々と薬が溢れていた。
「確認してもらえるかしら?」
手渡されたそれに意識を向ける。
熱を持った額のルーンが、サララにその薬の効能を知らせてくる。
どうやら、無事に解呪薬として完成したようだ。
「出来あがったのね。それじゃあ、早速実験しましょう」
腰に下げていた杖を一振り。レビテーションによって水槽の中のカエルがふわふわと浮かぶ。
ソファの上に下ろされたカエルの体に、解呪薬を垂らした。
ぽふん、と軽い発破音がし煙が立ち昇る。
煙の中から現れたのは、一人の青年だった。
「かかかっ、カエルが人間に!」
そういう薬なのだが、ルイズは忘れていたらしい。


702 :使い魔はじめました ◆8KmVfUYwBs :2011/11/04(金) 15:39:39.54 ID:Mry4y0d1
青年は己の姿が元に戻ったことに頓着もせず、ジッ、とソファに座っている。
冷や汗で濡れた顔を動かさぬまま、チラリ、と視線を隣に送っていた。
彼の隣には、顔を真っ赤に染め上げたエレオノールが居た。
何かを言おうとして口を開き、顔を赤くし、また閉じる、を繰り返しているエレオノールが居た。
「お……お久しぶりです、ミス・アルベルティーヌ……」
「は……はい……」
青年に呼ばれ、エレオノールはどうにか返事をする。
「あの……失礼ですが、どなたでしょうか」
ルイズが不審げな眼差しを向ける。ヴァレリーは物凄く良い笑顔をしている。
「……あ、ああ、失礼しました。まずはお礼を言わねばなりませんね」
一旦声を出したことで、やや正気に戻ったらしい青年は、ルイズに向き直った。
「元の姿に戻していただき感謝します」
ぺこり、とルイズだけでなくサララにも頭を下げる。
貴族なのに頭が低い珍しい人だな、とサララは思った。
「ゲルマニアへ旅行中にカエルになった時は焦りましたが、
 ……今の状況よりマシかもしれません」
そう告げて、はぁと大きなため息を一つこぼした。
隣のエレオノールは何故かやや涙目になっていて、
ルイズは滅多に見ない姉の姿に目を見張った。
ヴァレリーは凄まじく良い笑顔をしている。
「改めまして……、コホン。
 私はロジェ・エカルラート・ド・バーガンディと申しまして、その……です」
「え? あの、今なんと」
小声になった部分が聞き取れず、聞き返す。
「……ミス・アルベルティーヌの、婚約者、です」
「あら、そうでしたの? ちっとも知りませんでしたわ」
ヴァレリーがとてつもなく良い笑顔でわざとらしく驚いた声を上げた。
「さる伯爵家の方から持ち込まれたサンプルが、
 まさかエレオノールの婚約者だったなんて!」
あ、この人全部理解してたな、とサララは察したがそれを追求することはしなかった。
色々な事情を持つお客様に接してきた経験から、沈黙すべき瞬間は理解しているのだ。
「まあまあ、やらかしちゃったわねえエレオノールあなた!」
「……うぅ……」
「婚約者の体を? それとは知らず? 好き勝手に弄り回してデレデレしてたわね!」
「……ヴァレリー」
ゆらり、とエレオノールが立ちあがる。
「ねえどんな気持ち? 今どんな気持ち?」
エレオノールの堪忍袋の緒が、ぶちぶちと音を立てて千切れた。
「フンッ!」
渾身のボディブローがヴァレリーの鳩尾に吸い込まれる。
ドサリ、と彼女が倒れ伏すのを確認し、エレオノールが振り向く。
「何か、おっしゃりたいことはございますかしら、ミスタ・バーガンディ」
釣り上がった瞳の端に、涙が浮かんでいた。
「……あれだけ好き勝手にされたら……」
ぼそり、と彼は答える。
「もう、あなた以外のところへお婿に行けない……」
「……へっ」
部屋の中にたちまち茹でダコが二匹出来あがった。
「カエルのもんだいもこれでかたがついたし、あとはまかせてかえりましょう」
はいそうですね、と下手な人形劇の人形のように言葉を発して、
二人は出来るだけ背後を振り返らないようにして部屋を出た。
正気に戻ったエレオノールが、先程までの恥ずかしい光景を見られたことに気付き、
口封じに来ない内に学院に帰らねばならない。

703 :使い魔はじめました ◆8KmVfUYwBs :2011/11/04(金) 15:40:45.66 ID:Mry4y0d1
「……なんか、昨日と今日で凄く疲れたわ……」
ベッドに寝転がり、始祖の祈祷書を開いたままため息をこぼした。
「ボクどっちにもついてかないでよかったよ」
くぁ、とベッドサイドでチョコが欠伸をした。
サララは、と言えば日記に書くネタが増えて楽しいなどと暢気なことを考えながら、
カリカリと日記にペンを走らせている。
『コンコン』
が、何かを叩く音が聞えて顔を上げた。
『コンコン』
音の出所を探し、きょろきょろと辺りを見回す。
「ほっといていいわよ。キュルケのとこに来たオトコが部屋間違えてるんでしょ」
『コンコン』
ノックの音が止まる気配はない。それどころか、段々強くなってるようだ。
「……ああもうっ!」
苛立ちを覚え、ルイズはベッドから起き上がる。
カーテンを開き、思い切り窓を開けた。
「部屋間違ってるわよ! キュルケなら」
隣よ、と告げようとした口から、声が引っ込んだ。
そこに立っていたものが、人に見えなかったからだ。
月目に青白い肌。背中に生えた翼。黒衣をまとったその少年は、明らかに人ではない。
「……サララ」
少年は視線の先にサララを見つけ、どこか安堵したように声を上げた。
「こんなところで何をしているんだ?」
首を傾げる少年に、しばし呆気に取られていたサララだったが、
ハッと正気に戻ると窓へと駆け寄った。
「どうしてここに、だと? それはこちらの台詞だ」
ルイズを押しのけるようにして部屋の中に入り、アイオンはジッとサララを見つめた。
「三十日以上も店を空けないなど、お前らしくもない。こんなところに何の用がある」
「こ、こんなところって何よ! 失礼ね! だ、大体あんた誰よ!」
「こいつの店の客だ」
事もなげに答える。
「はぁ!? サララの店って異世界じゃない! どうやって来たのよ!」
「ダンジョンの中にある古いテレポーターを使っただけだ」
「何よそれ! その、テレポーターとやらがあればサララは帰れるとでもいうの!?」
「……そうだが?」
「えーっ!?」
チョコが素っ頓狂な声を上げた。サララは驚きの余り声が出ない。
「……うそ……」
ルイズは呆然と呟いた。
こんなにあっさりとサララが帰る手段が見つかるなど、考えもしていなかったのだから。

704 :使い魔はじめました ◆8KmVfUYwBs :2011/11/04(金) 15:41:51.88 ID:Mry4y0d1
以上で投下終了です。

チョコ「だんじょん商店会 アーカイブスで 600円だってさ」

だんじょん商店会アーカイブスを買いますか?

         ○ ×

チョコ「やったね作者! だんじょん商店会 アーカイブスで 600円で買ったよ」


イヤッホオオオオオ! まさかのアーカイブスぅううううう!!
よーしパパがんばって今年こそ終わらせちゃうぞーっ!

でも長文書けなくなってる……orz←今ココ

705 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/04(金) 17:16:51.30 ID:ZrjkuxCM
>>704
乙でした!
しかし、使い魔はじめましたで興味持って買ったら、その一月後にアーカイブス化とか……
しかもお値段1/10以下('A`)

706 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/04(金) 18:13:30.47 ID:uMXxAUKm
投下乙

707 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/04(金) 20:09:06.01 ID:fuCR1/c8
乙です。
続きを読めるっていいなあ

708 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/04(金) 20:12:19.60 ID:+nqHV/Z+
書き溜めが出来ねえ……

709 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/04(金) 21:51:11.57 ID:IvziadPW
そんなこと言ったら俺なんて書き溜めはあるのに未だ推敲しきれてねーぜ!

710 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/04(金) 23:07:00.14 ID:6n0Yb9m5
ルイズの性格を変えて変態にしたらすぐSSなんて書けるんだけどな……需要がないか。

711 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/04(金) 23:21:34.76 ID:M+mJw4oZ
>>710
ルイズの性格が変わって家族との関係、学院での立場、使い魔への対応、ワルドやらなんやら…
考えることなんていくらでもあってちゃんとしたの書こうと思ったら相当手間だと思うぞ?

712 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/05(土) 00:38:33.39 ID:tydiD6L4
某キャラを召喚しようとして、メガネルイズってのは考えたことがある

713 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/05(土) 01:06:45.33 ID:DczV1vB3
メガネというと…横山やすし?

714 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/05(土) 11:19:16.31 ID:VIM3VHXG
やっさんは横山ノックの弟子として優秀だったらしいし
本人に納得がいきさえすればいい下僕にはなるだろうね。

納得がいきさえすれば、だけど。

715 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/05(土) 12:48:59.34 ID:bsLIf8jX
>>710
俺は読みたいぞ変態ルイズ。
どういう方面での変態を想定しているのか是非とも教えてくれ。

716 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/05(土) 15:58:59.28 ID:T9PKQatD
レモンちゃん恥ずかしいとか素直に言わされるルイズが変態じゃないだって?

717 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/05(土) 16:29:37.10 ID:jcE/iVS4
変態ルイズの話は○×スレへ。
キュルケの乳を揉むルイズとかネタ振りはあった。

718 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/05(土) 17:39:21.14 ID:oPBenmCu
ムジュラの人乙
フジ○レビー

719 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/05(土) 18:00:15.63 ID:5Re+lQNW
女が女の乳を揉むとか、どこぞの管理局の仔狸を思い出してしまったではないか

720 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/05(土) 19:28:24.29 ID:kL1aYXBg
フジテレ〇といえばドルフィン刑事にミサイル打ち込まれたり
ジャイアントルフィボンバーに投げられたりした由緒正しいとこですね
そりゃ地球代表として見られても納得ですね

721 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/05(土) 20:53:07.49 ID:l/vGDobo
熱気バサラが歌でタバサ母の心を治すSSマダー?

722 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/05(土) 21:11:58.93 ID:2fLDJXUl
枕元でジャイアンリサイタルのほうがきくと思うぞ

723 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/05(土) 21:17:06.58 ID:wFmNwC7V
「ひっこめ!」聴衆は石を投げた。
あなたはミンチになった。遺言は?

724 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/05(土) 21:25:34.66 ID:2fLDJXUl
メガンテ

725 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/05(土) 22:07:01.92 ID:slkR1faw
elonaネタやめい

726 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/05(土) 22:14:06.81 ID:/Tq2rifp
・・・本当に契約してしまったのか?(ニヤリ)

>えー

727 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/05(土) 22:40:45.05 ID:2fLDJXUl
クーリングオフ

728 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/05(土) 22:42:59.36 ID:haEqrpee
うまいっ!
これはルイズの好きな人肉だ!
ルイズは幸福を感じている

729 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/05(土) 22:55:13.02 ID:zZRsJq2n
見ろ、ゼロのルイズが肉の缶詰を召喚したぞ!

730 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/05(土) 23:43:48.14 ID:AUkB90Uk
いかん!そいつには手を出すな!

731 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/06(日) 00:13:22.48 ID:vZQ3kKzI
いいえ、私は遠慮しておきます

732 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/06(日) 00:23:51.82 ID:2cTNFV/n
きょんにちょわ

733 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/06(日) 00:35:03.87 ID:s963AN3U
まんまん勃起あげ!

734 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/06(日) 02:10:45.68 ID:NxBRJHjD
>>731
そうかい? じゃあ俺たちは失礼して・・・

735 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/06(日) 03:25:00.43 ID:wagK57Ga
最近のまとめWikiが本当に役に立たなくて困る
一部の常連は投下したら直後に載るのに、避難所に投下された奴とか
常連以外の人が投下した奴は全然まとめWikiに載りゃあしねえ
嫌がらせかよ

736 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/06(日) 03:45:09.69 ID:GppsW0gl
自分で載せろよ
嫌がらせかよ

737 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/06(日) 03:48:28.55 ID:YOjQLitA
言い出しっぺの法則と言うものがあってだな

738 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/06(日) 05:48:18.83 ID:Y5GVGCzs
作者が自分で編集してるのは多いけどね、多分

739 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/06(日) 06:02:47.44 ID:qe1ZZOZN
って言うか萌え萌えさんと各作者しか登録してない
文句言う前に登録だ

740 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/06(日) 07:20:51.92 ID:ypifga2x
第三者が登録してくれるのなんてよっぽど人気か長くやってて固定が付いてるの位だろ

741 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/06(日) 09:47:50.13 ID:a7QFNxbG
使い魔たちってどんな言語で会話してんだ?
タバ冒とかで竜もモグラもトカゲもカエルも全員話が通じてた(サイト以外)が、
テレパシーとかじゃないよなあれは

742 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/06(日) 10:28:29.31 ID:dFQXUBf7
レスごとに分けた部分の繋ぎなんかは、自分でやったほうが調整しやすいからなぁ。

743 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/06(日) 10:47:44.51 ID:UtOvP2iF
使い魔たちの会話はすべて黒子の自演だよ

744 : 忍法帖【Lv=20,xxxPT】 :2011/11/06(日) 11:01:41.48 ID:UfxjjlCh
影の薄いバスケットプレーヤーがどうしたって?

745 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/06(日) 12:03:23.35 ID:f7OBgo7Y
 >>743
 タバサの冒険2巻によると、韻竜みたいな古代種族が使ってた先住言語らしい。
人間には唸り声にしか聞こえない反面、獣ののどでも発音可能なので使い魔同士の
会話に使用されてるみたいな感じ。

746 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/06(日) 12:22:37.18 ID:9CDOc/Li
>>744
黒子八極弾!

747 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/06(日) 12:36:36.78 ID:8b1/En4g
?「ジャッジメントですの!」

748 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/06(日) 13:09:00.40 ID:hIxStHYM
シンケンジャーの黒子ならリッシュモンくらいならなんとかしてくれそう

749 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/06(日) 13:40:11.04 ID:CVQlJQZC
黒子に扮した通りすがりの仮面ライダーがケリつけてくれるんですね、わかります

750 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/06(日) 14:09:35.53 ID:VeBraRj4
羽入(神モード)が見てみたい

751 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/06(日) 14:46:18.07 ID:vZQ3kKzI
黒子といえば
ジャッジメントか
旧支配者っぽい名無しの神と一緒になった少年少女か
面倒家の使用人か

752 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/06(日) 15:27:55.17 ID:mc9f+izs
サムライスピリッツにもいたよね

753 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/06(日) 15:58:01.71 ID:7fTZa7Ds
ジャッジメントの人を使い魔にしたらなんかお姉さまと呼ばれ慕われた挙句
「洗濯頼むわよ」
「お・・・お姉さまのパンツ・・・もぐもぐ」
「人のパンツ食うなぁぁぁ!!」
という展開なら見てみたいかもw

754 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/06(日) 16:43:12.61 ID:lxAqaUTn
BLEACHの市丸ギン召喚したら周りの人間みんな苦労するだろうな

755 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/06(日) 17:02:16.15 ID:2Mk85OA9
ジャッジメントの一言で境界線上のホライゾンを連想した。
誰が召喚されるにしても、マリコルヌの出番を丸ごと食ってしまうレベルの変態が来るからな……

756 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/06(日) 17:53:55.21 ID:dKao7KoF
>>754
ワルドのたくらみをさらっと見抜けそう
ただしウェールズを助けるかどうかは白根

757 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/06(日) 19:34:10.39 ID:keGFYgMi
ベヨネッタ召喚したら舞踏会がとんでもない事になりそうだ

758 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/06(日) 21:01:40.97 ID:s963AN3U
勃起あげ!


759 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/06(日) 22:09:08.20 ID:wubc2Nbu
“黒丸尚”という名前が浮かんだ。

760 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/07(月) 00:53:13.67 ID:1y45crle
以前ここに投下されてたARMSのエグザミィ召還のヤツ理想郷に投下されてたよ
待ってただけにちょっと嬉しいわ
スプリガンのやつも復活してくれたら嬉しいんだが


761 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/07(月) 03:24:50.88 ID:cyoL7qIc
ティアフラットアーカムが召喚されたらルイズをどこに導いていくのか

762 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/07(月) 03:44:22.96 ID:uKdlyr5k
>>761
「わが師、大魔導士ティア・フラットは異世界から来る遺産の危険性をずっと憂いていた…
そして私はそれらを封印するためにヴァリエール財団を築き上げた。」
「確かヴァリエール初代会長の名はL・F・ヴァリエール…そういうことかルイズ・フランソワーズ!」

763 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/07(月) 04:03:25.25 ID:cyoL7qIc
あれは良いシーンだった

てか、かなり面白そうだから是非誰か書いてくれ

764 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/07(月) 06:23:44.17 ID:R2+2zCIy
灼眼のシャナより
仮装舞踏会とフレイムヘイズ乗せた祭礼の蛇召喚


契約の際のゴタゴタは面白そうなんだがその後は……

765 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/07(月) 07:04:38.16 ID:bn++7EsL
  _, ,_  しょおー
( ◎д◎)
  ⊂彡☆))Д´) >>734

766 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/07(月) 08:18:39.24 ID:S/BK8O4y
ルイズたちが歳食ったらオバタリアンになるんやろかね

767 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/07(月) 09:26:08.91 ID:5ISuSS74
ルイズ、ワクワクを思い出すんだ!

768 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/07(月) 09:26:28.60 ID:hmg/PZ+T
トリオキシン245でも召喚すんのか?

769 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/07(月) 11:19:51.69 ID:IHZePHFD
>>766
オを取ると、脳みそ大好きになるんですね・・・・・・

770 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/07(月) 12:27:39.94 ID:uYb+iK/O
なんと、オバタリアンを知らないとな?
ttp://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0246.html

771 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/07(月) 12:38:49.89 ID:OHkifChx
Fate/Zeroからキャスター召喚

阿鼻叫喚の地獄絵図しか思い浮かばない

772 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/07(月) 14:13:11.06 ID:MmyBPumu
スイッチが入らん限りそんな阿鼻叫喚な事はあんませんよ

773 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/07(月) 14:14:50.46 ID:TYWKfkqi
我妻由乃召喚しようぜ。ゆっきーもつけていい。

774 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/07(月) 15:26:12.14 ID:R2+2zCIy
恐ろしい上司から解放されたと思っていたら
赤騎士の名前を聞いて卒倒する紅蜘蛛

775 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/07(月) 16:47:27.74 ID:ubKUELvR
>>771
>>1のテンプレをよく読んで欲しい。
要するに、ここではそれの話題は残念だがアウトなんだ。



776 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/07(月) 17:03:35.65 ID:yxO7OUQ3
銀魂からそれぞれ
ルイズが坂田銀時
ギーシュが桂小太郎
キュルケが坂本辰馬
タバサが高杉晋助
を召喚
元の世界に戻るため攘夷戦争の時みたいに4人が協力する展開に

777 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/07(月) 17:46:05.91 ID:VJTsb+C3
臭いメンバーだな

778 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/07(月) 17:57:19.16 ID:G1glLaLX
こういうの見るたびに召喚したけりゃ勝手にしろよって気分になるよね

779 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/07(月) 18:04:31.98 ID:utz2n6xE
>>776
それならギーシュとキュルケを逆にすべき?
辰馬ならギーシュの視野をいい意味で広げてくれそうだし
桂なら素晴らしいボケをかましてくれそう(ポディション的にも丁度好さそう)

780 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/07(月) 21:20:08.36 ID:LmyGHsYI
銀魂とかマジきんもーっ☆wwwwwwwww

781 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/07(月) 21:31:06.09 ID:Gm2mchfs
銀魂クロスだともう一方の作品のキャラたちも銀魂キャラっぽくなるイメージがある。
あの叫び声とかね。

782 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/07(月) 22:13:30.16 ID:EoAgXAPR
「月が二つとはどういう事だキュルケェェェェ!!(わしづかみ)」
「おっぱい掴むなっ!!」

火つながりで漂流物な第六天魔王様を召喚。

783 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/07(月) 22:19:11.97 ID:xx5axUP8
ssの醍醐味って欝展開を爽快にぶっつぶすのがひとつだと思うんだ
まあゼロ魔にはそこまで欝はないけど、テファのお母さんが殺されそうなときに投げ込まれるJPカード
「Janperson, For Justice!」
またはダングルテールの火災を早期に鎮火していくウインスペクターとか

たまにはシャジャルと親子で隠遁生活してるテファとか、ただの出世目的のアニエスもいてもいいと思うんだ

784 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/07(月) 22:20:32.17 ID:QtKhq4of
>>782
そこは「キョニュルケェェェェェ!」だろw

785 : 忍法帖【Lv=22,xxxPT】 :2011/11/07(月) 22:40:21.01 ID:o3A4+5kV
魔法使い相手に平民引き連れてウンコで戦うとか熱いな

786 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/07(月) 23:05:31.00 ID:QtKhq4of
魔法使い相手だと、あのオッサンなら
風上から刺激物撒き散らして呪文詠唱しづらくするとかやりそうだなw

787 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/07(月) 23:09:33.28 ID:R2+2zCIy
妖説太閤紀の秀吉はルイズに尽くすだろうな
上流階級フェチでペドだし

アンアンが悲惨な事になりそうだが

788 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/07(月) 23:32:42.73 ID:xM1/OQy3
>>785
それでもアラレちゃんなら、アラレちゃんならきっと何とかしてくれる…

789 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/08(火) 00:34:28.06 ID:mzhOlp1O
>>783
 テファというか、モード大公家救済シナリオなら占いババ直後の悟空召喚っての
考えてた。
 母親が兵に囲まれてる時、なんとかしなきゃと焦ったテファが父親から教わって
いた使い魔召喚をとっさに唱えて、悟空(尻尾生えてない時期)召喚。
 レッドリボン軍潰すノリでテファの父とついでにマチルダの父救出とか。悟空は
「腹減って力(りき)が入らねえ」という便利なパワーダウン要素あるから、話に
はなりそう。

790 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/08(火) 00:47:16.85 ID:8V+VMhwT
FF零式からナインを召喚したら
あんな頭の悪いチンピラ風情ですら魔法を使えることに
ルイズが絶望して自殺しかねないな

791 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/08(火) 00:56:08.03 ID:yVyl8wvb
そんな程度で自殺してたらやってられないだろw
下級貴族の次男三男なんて食い詰めてチンピラ同然なんだろうし。

792 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/08(火) 01:00:21.98 ID:CskEaZIg
魔法が使えるか否かはある程度のレベル以下だと頭の出来関係無いからなw

793 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/08(火) 01:09:18.11 ID:+zyAX9nA
>>782
亜人を率いて、メイジ相手に国盗りをするんですね。
特技は土と糞と混ぜ合わせて、火薬に転生させてあげること。

794 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/08(火) 01:16:26.35 ID:YwLXxs7O
ハルケに火薬ある上に硫黄が秘薬扱いだから得意のウンコ錬金も意味ねーなノブノブ

795 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/08(火) 01:21:27.80 ID:8V+VMhwT
そういや型月クロススレとか見ても、Fateとのクロスって案外無いのね
特に最近アニメ化したFate/zeroなんて面白そうなキャラいっぱいいるのに
皆無といっていいくらい無いし

初出の時期から考えれば、もっとあっても良さそうなもんだけどなあ

796 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/08(火) 01:24:32.54 ID:JZvYTUOv
>>765
なんでこんなところに先生が

797 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/08(火) 02:09:48.39 ID:BtRjLnJ9
>>795 確かに、FATEのクロスは少ないが、あるところにはあるものだ。 神に名前を授けられてランサーそのものになったヤツとか、ある医者がディルムッドを召喚したとか。

798 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/08(火) 03:07:31.81 ID:+X2UJOkG
逆に廃棄物側の火を召喚したらキュルケのおっぱいを見て心を折られそうだな(あとがき愉快マンガのノリで)

つーか廃棄物だと主要キャラと属性がピッタリなのよね。
ルイズ→我らが黒王様
キュルケ→バレー部主将っぽい人
タバサ→アナr…アナスタシアさん

799 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/08(火) 07:32:52.77 ID:PGaMYKVQ
そこでジョゼフが青繋がりで青髭を。
廃棄物のジルドレとZeroの旦那を足して割らないような危険なのが召喚されるとか。

800 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/08(火) 07:57:38.18 ID:TarB7RbU
>>799
>>1のテンプレを一読することをお勧めしますわい

801 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/08(火) 08:56:03.78 ID:a9LS1Dix
型月とダイの大冒険とヘルシングは個別にスレがあるんだよね。

802 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/08(火) 13:02:06.54 ID:ya+Vyinw
某所のまどマギ×ウルトラマンのSSを見てゼロ魔でも……と思ったが
ゼロ魔には鬱フラグブレイカーや頼りになる大人がいないな

803 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/08(火) 13:33:02.11 ID:zarx1HEm
まどマギクロスはグリーフシードの問題がな

804 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/08(火) 13:49:44.66 ID:BtRjLnJ9
>>801 ヘルシングに個別スレがあったのは初めて知ったわ。 てっきり型月とダイ大と同じように、専用wikiがあるかと思えばそうでもなかったんだな。

805 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/08(火) 14:08:42.00 ID:6V5Uyha6
>>802
一応、カーチャンが公式チートだけど本編ではなぁ。

806 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/08(火) 17:13:55.19 ID:ya+Vyinw
ううむ、それにやはりまどマギは全員揃って救済じゃないと後味悪いしなあ
世界観までのクロスとかがいるか

なんにせよゼロ魔は登場人物の大半が精神的に未熟なのがからませづらいか

807 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/08(火) 17:15:37.14 ID:oz/tnMDx
まどマギとのクロスは考えている。
ただし呼ぶのは織莉子かゆま。

808 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/08(火) 17:57:10.18 ID:honBcNIz
>>791
てめぇナインなめんじゃねぇぞコラァ
ナインはなぁ適応はともかく魔法使えるのになぁ
オリエンス四大国の名前を三つしか言えねぇ上に間違ってて
そもそも自分の国の名前すら覚えられてねーんだぞコラァ!!
ついでに言うと本に手を伸ばしただけで強烈な眠気に襲われるんだぞコラァ!!

・・・そんなんでも魔法使えるの見たら
自殺せんでも熱出して寝込むくらいありそうだわ

809 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/08(火) 18:21:41.03 ID:3/hdymOw
黒王「色白巨乳(アナスタシア)と褐色巨乳(キュルケ)が合わさり最強に見える。つーわけで、そこのバレー部っぽい人さっさとペア交代なさいよ」
ジャンヌ「ヒドイ…(めそめそ)」
アナスタシア「チネ―――!!」

黒王「もう一人くらい巨乳ちゃんが居ればパラダイスなんだけどなぁ」

―アルビオン ウェストウッド村
テファ「へくしっ」

810 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/08(火) 22:55:46.06 ID:8OYdpUou
ヘルシングは別スレがありますけど、ドリフターズはまだ未定義ですよね?
タバサパパが廃棄物として復活とかありだろうか。

811 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/08(火) 23:24:53.65 ID:zPHwlI4l
リリカルなのはからフェイト召喚
なのはSSみたく19歳位の方が書きやすいのかな

なのはSSの人、続きまじで楽しみに待ってます。

812 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/09(水) 00:47:56.40 ID:ZfYLz1S7
零式は何人か絡ませてみたいキャラはいるな
ただゲームの性質やストーリー上、出て来るキャラ全員が全員有能過ぎるので
才人的な扱いは出来なさそう

813 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/09(水) 04:08:52.14 ID:bJHjYYQA
>>810
それほとんどオリ設定オリキャラじゃね?

814 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/09(水) 04:51:53.29 ID:n5LGz34I
そもそもそれだとゼロの使い魔のキャラがドリフターズの世界に召喚されましたじゃねえか

815 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/09(水) 06:52:33.47 ID:xC9gU5pp
>>814
別にいいんじゃね?
ゼロ魔→異世界パターンは前例あるんだし

816 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/09(水) 07:01:33.65 ID:VyUiby5T
このスレは「あの作品のキャラがルイズに召喚されました」なんだから
「ゼロ魔のキャラがあの作品に召喚されました」じゃスレ違いってことだろ

817 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/09(水) 07:20:03.14 ID:iDm4lm6+
>>816
前例やら最近の作品投下頻度を考えると容認してもいいんじゃない?
当然投下前に注意を入れて

818 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/09(水) 07:22:39.80 ID:Cp43wVY6
逆召喚は一応該当スレがあるんだが、あっちはSSスレじゃないからなぁ
いっそのこと、あっちでSS投下してSSスレ化を始めてみりゃいいんじゃね?

819 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/09(水) 08:04:05.18 ID:LIwC1Rf/
こっちもSSを受け入れてるだけで別にSSスレじゃないんだが
前例あっても数が多い時に紛れるようになし崩しだったり何らかの緩い条件があったのはあんま理由にならないよ
荒れ回避の為にも該当する場所へ行くか作るかしてやるべき

820 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/09(水) 09:26:45.62 ID:K09aDLqM
>>814
とっさに脳裏に浮かんだのは、コルベール先生が
長さんポジションで挨拶してる姿だった……

雷様コントを、ギーシュ・マリコルヌ・サイトで……

821 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/09(水) 09:45:02.26 ID:eCHJmz/H
>820
「ニンニキの使い魔」か。

822 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/09(水) 12:36:08.89 ID:47RwL3NH
>>817

あの作品の世界にルイズがとばされました
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1232512608/

過疎ってるけどこっちの方がいいかもね
SS投下してれば盛り上がると思うし

823 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/09(水) 16:50:15.29 ID:8i2UCm4k
たしかに・・・このスレの前提ってゼロ魔のifを語るスレじゃん・・・
今まで気が付かなかったわ・・・

824 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/09(水) 17:12:25.17 ID:xC9gU5pp
でもIFスレはIFスレで別にあるんだよな

825 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/09(水) 18:58:47.71 ID:6w8A+Dzj
 エスマーイルやファーティマみたいなタカ派や、好戦的な発言をする軍人らの存在を考えると、
ヴィダーシャルやらシャジャルやらの言ってる「エルフは争いごとを好まない」という考えは、
生物としての特徴というよりも民族としての教義というか道徳観念の一種みたいに考えた方が
妥当な気がする。

826 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/09(水) 19:35:22.91 ID:CXoba5De
軍人召喚なら、北斗の拳のカーネル、スト2のガイルとかか

827 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/09(水) 19:38:30.33 ID:Vyo9TeRp
観念論的にはアンチテーゼとして好戦的な奴も出てくるわけでオパーイ

828 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/09(水) 19:38:52.96 ID:oeiRP72q
そういやカーネルって超能力持ってたよな
人の心を読む能力だっけ?

829 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/09(水) 19:57:57.51 ID:ZmA898vR
>カーネルって超能力持ってたよな
一瞬サンダースのことかと思ってビビったぜ

830 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/09(水) 20:03:26.24 ID:7cruhBh5
Good Chicken

831 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/09(水) 20:04:20.63 ID:Xj310e8S
サンダースで思い出したけど
ドナルド召喚(MUGEN仕様)

832 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/09(水) 20:07:23.85 ID:XTZVAQxE
MUGEN厨しね

833 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/09(水) 20:52:23.12 ID:UVy7m7es
MUGENなら●を召喚しようぜ


834 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/09(水) 21:10:39.46 ID:xC9gU5pp
●って言ったら古泉一樹召喚を考えたことがある。
ガンダルーン刻まれたら、通常空間でも超能力発揮できる感じで。

835 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/09(水) 21:11:18.88 ID:rXRZOPf0
太陽MUGEN力研究所の面々

836 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/09(水) 21:20:45.00 ID:LeUqFJqd
>>803
エクスプロージョンで穢れ”だけ”吹き飛ばすってのは?

837 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/09(水) 21:30:27.20 ID:bDj+Trkn
いまどきMUGEN厨とか言っちゃう日本人がいることにおどろき

838 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/09(水) 21:32:26.80 ID:6gBL4KjY
アメコミのデッドプールが召喚されましt……駄目だな、ワルドを初対面で殺しそうだ。

839 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/09(水) 21:32:47.03 ID:RNfYKB/p
ナラ日本人ジャナイナラ問題ナイデスネ、リュウセイクーン

840 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/09(水) 21:39:31.74 ID:rXRZOPf0
いまどきの日本人は無法地帯にも寛容なのかーそーなのかー

いや好きだけどねMUGEN。蛇蝎の如く嫌われても仕方ないのは忘れちゃいかん
つーか「いまどき」ってw

841 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/09(水) 21:45:32.88 ID:Qr4m6M3w
>>840
MUGENがなんなのか知らんが誰がどう嫌ってようと、嫌いだからといっていきなり、厨しねとか噛み付いてくる狂犬が一番迷惑。

842 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/09(水) 21:47:06.73 ID:RNfYKB/p
そうだな、そういうことはどのスレでもあるさ。俺だってそういう経験あるしね。
でもそんなことはどうでもいいんだ、
重要じゃない

843 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/09(水) 21:47:25.78 ID:4aounzp2
いや割とマジで死んでいいよ
割れ厨と一緒じゃん

844 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/09(水) 21:52:25.36 ID:SRT1jXxR
>>841
何も知らない癖に首を突っ込んでくる方が迷惑

845 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/09(水) 21:56:38.86 ID:rXRZOPf0
オセッカイザーか

846 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/09(水) 21:59:05.25 ID:Qr4m6M3w
>>845
無責任宇宙人召喚ってことですか?

847 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/09(水) 22:00:27.58 ID:IA73BFFX
>>838
いや初対面でしそうなのはどうやっておマチさんとつきあったんだといきなり聞くとか
レコン・キスタとつながってるとバラすとかアニメネタしだすとかそんか感じだろ

848 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/09(水) 22:01:18.57 ID:RNfYKB/p
今の流れでなぜかルイズにハサミを突き刺そうとするバスケ選手を呼び出すのを想像した
「ぼくに逆らう奴は主人でも殺す」

849 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/09(水) 22:07:35.83 ID:6gBL4KjY
ワルド「ルイズ!君には死んでもらう!」
デッドプール「マジで!?」
レディデッドプール「なにそれ超怖い!パネェ!」
キッドプール「どんぐらいパネェかというと超パネェ!」
ヘッドプール「やべぇ、俺死ぬかも……」
チャンピオンプール「とりあえず殺しとこうぜ。」
ヴェノムプール「ちょっとギャラクタス潰してくる。」


ワルド「なんか増えてるーーーーッ!!!」
ルイズ「触れちゃだめよ。」

850 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/09(水) 22:32:05.52 ID:IA73BFFX
増殖するとは思わなかったwww

851 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/09(水) 22:32:43.16 ID:JSR825fK
デッドプールもいいがドーマムゥ様はまだかい?

852 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/09(水) 22:41:34.59 ID:NkG4tZEp
まだでございます乞食様

853 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/09(水) 22:43:11.28 ID:6gBL4KjY
デッドプール「なんでお前またパーカー着てんだよ。」
ドーマムゥ「一緒に召喚されたヤツが着てた。」

854 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/09(水) 22:51:27.35 ID:q2rECz8V
>>849
やwwめwwwwてwwwww

855 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/09(水) 23:00:27.74 ID:omAJ5mSA
ルイズ「なんか、あんたっていつ見てもふざけてる癖にやることなすこと上手くいくわね」
デップー「だってノボルちゃんの病気を治してあげたの俺ちゃんだし」
ル「誰よノボルちゃんって…」

こうですかわかりません><

856 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/09(水) 23:04:29.95 ID:6gBL4KjY
デップーさんはホントいいキャラしてるよな。MVC3参戦で一番ファンが増えた人じゃなかろうか。

857 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/09(水) 23:05:59.54 ID:6gBL4KjY
デップーさんはホントいいキャラしてるよな。MVC3参戦で一番ファンが増えた人じゃなかろうか。

858 : 忍法帖【Lv=33,xxxPT】 :2011/11/09(水) 23:11:11.15 ID:j1R6/K97
>>849-857
ここまで第四の壁を越えたデップー様の書きこみ

859 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/09(水) 23:16:33.55 ID:6gBL4KjY
いやぁ、本当にデッドプール様はすごいよな!デッドプール様のおかげで肩こり腰痛現世の悩みが消えました!

860 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/09(水) 23:23:56.56 ID:n5LGz34I
死んでるぞあんた

861 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/09(水) 23:28:52.21 ID:6gBL4KjY
デッドプール「シエスタ!助けに来たぜ!」
シエスタ「なんでメイド服着てるんですか」
http://file.footstep.blog.shinobi.jp/aa5f4572.JPG

862 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/10(木) 00:45:54.40 ID:1QhS5hQ3
何ができるかはわからないけど、\アッカリーン/を召喚して存在感を高めてほしい。
とってもいい子だからルイズとも仲良くやっていけそうだし
…だめだ、そもそもコントラクト・サーヴァントにも認識されず、京子とか結衣が一緒に召喚されそうww

863 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/10(木) 00:59:42.40 ID:w5lQkJ0A
そろそろ500KB近いな
次立てて来…たかったが携帯からだとエラー吐きよる。
誰か頼んますorz

864 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/10(木) 01:09:02.48 ID:HbBoED0h
行ってきます

865 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/10(木) 01:10:57.81 ID:HbBoED0h
次スレです
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1320855017/

866 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/10(木) 03:11:11.58 ID:622t+fDW
デップーデップーいうから元ネタを知らない俺の頭の中でマザー2のゲップーが変わりにでてきた
どうしてくれる

867 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/10(木) 03:17:24.61 ID:M1ti88Wg
はちみつをどうぞ

868 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/10(木) 05:08:46.43 ID:wF6DlmZg
100エーカーの森から愉快な仲間を召喚か

869 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/10(木) 12:38:22.42 ID:6z/OKNMQ
みつばちハッチを召喚してもただの蜂にしか見えないだろうな

870 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/10(木) 17:39:12.10 ID:mdmDaAN/
>>868
えっ、原作終了後でメタルブシドーを召喚だって?

871 : 忍法帖【Lv=38,xxxPT】 :2011/11/11(金) 00:27:16.94 ID:KK8ouCBC
埋め

872 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/11(金) 01:06:29.79 ID:RStAd0Pt
あれの続きを早く投下してくれ

873 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/11(金) 01:19:23.80 ID:Yg4KTDW8
>>862
香水拾ってあげても気が付かないギーシュとか担い手に気が付かないで買われないデルフとか
四つの四が揃ってもガンダールヴが認識されないで復活しないおちゃめなブリミルさんとかか

……なんてフラグクラッシャーww

874 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/11(金) 13:06:07.14 ID:ItKrBN4n
続きの投下が待ち遠しいSSがある時は色んなSSの召喚からギーシュ戦までを読んで回るに限るな

875 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/11(金) 13:22:03.02 ID:E7af59hb
最初の決闘でギーシュが一皮剥ける展開のSSがたまらん
リュウが呼び出されたSSはギーシュに加えてマチルダさんにニヤニヤしてしまった

876 :web漫画:2011/11/11(金) 19:17:10.32 ID:6RxN46oK
1. 初恋ばれんたいん スペシャル
2. エーベルージュ
3. センチメンタルグラフティ2
4. ONE 〜輝く季節へ〜 茜 小説版、ドラマCDに登場する茜と詩子の幼馴染 城島司のSS
茜 小説版、ドラマCDに登場する茜と詩子の幼馴染 城島司を主人公にして、
中学生時代の里村茜、柚木詩子、南条先生を攻略する OR 城島司ルート、城島司 帰還END(茜以外の
他のヒロインEND後なら大丈夫なのに。)
5. Canvas 百合奈・瑠璃子先輩のSS
6. ファーランド サーガ1、ファーランド サーガ2
ファーランド シリーズ 歴代最高名作 RPG
7. MinDeaD BlooD 〜支配者の為の狂死曲〜
8. Phantom of Inferno
END.11 終わりなき悪夢(帰国end)後 玲二×美緒
9. 銀色-完全版-、朱
『銀色』『朱』に連なる 現代を 背景で 輪廻転生した久世がが通ってる学園に
ラッテが転校生,石切が先生である 石切×久世
10. Dies irae

SS予定は無いのでしょうか?

877 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/11(金) 20:20:30.66 ID:QU1UDHMU
>>876
死ね

878 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/11(金) 21:53:11.39 ID:TvP2fIBK
この他を圧倒するキモさ

879 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/11(金) 22:10:25.83 ID:Ko9NCl0o
10作も執筆しようとするとは
こやつもしや

880 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/12(土) 07:12:29.42 ID:m80CsKSh
それも私だ。

881 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/12(土) 08:47:19.23 ID:iJS3Pf4N
お前だったのか

882 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/12(土) 23:01:30.52 ID:v3pwM6v+
そういえば、クォヴレーとユーゼスは呼ばれても
イングラムは呼ばれないなぁ
亜空間〜惑星ゾラのミッシングを描いてみるのもアリか
敗北に至る物語になっちゃうけど

883 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/13(日) 01:00:35.79 ID:uuuO2uCS
もうこのスレ梅ようぜ

884 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/13(日) 01:34:29.75 ID:rdLd94A3


ぼし食べてスッパマン!!

885 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/13(日) 06:49:34.78 ID:KpQq9Cs5
まぁ焦って埋めなくても勝手に落ちるし
埋めようとかせかすとまた勘違いした阿呆がAA貼ったり迷惑行為するぞ

886 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2011/11/13(日) 12:39:10.51 ID:IyhPLQsi
テスト

887 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/13(日) 16:14:32.82 ID:fWGr85/Y
Lv40か……大作を期待しよう

888 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/13(日) 18:42:47.37 ID:aDCoh17w
草間大作少年を召喚とな?
そいつは期待しなければ…… どのGRかにもよるが

889 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/13(日) 18:54:09.59 ID:EPYd6nMH
今川のだとウジウジしてるぜえ

890 :!ninjya:2011/11/13(日) 21:08:57.83 ID:SHuEauqj
GR付きじゃなきゃ微妙でない?

891 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/13(日) 21:17:51.45 ID:wzxchMmt
草間大作? ならGR-GIANT ROBO-の不死身の男とか。
大作つながりで西川大作(バトルタンクのパイロット)……は無茶か。

892 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/13(日) 22:17:58.88 ID:jq6sejgz
「V作です」「妻の戦です」

「うわぁ……」
「ザビィ……」


……いや、こんなん呼ばれてもなぁ……

893 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/16(水) 22:28:22.46 ID:o/1kuM3E
                                         ○________
                               なぎはらえー     |:|\\:::::||.:.||::::://|    /イ
                                              |:l\\\||.:.|l///|  .///
                         __ ィ   ,. -――- 、     |:|:二二二二二二二 !// /
                        /    /          \.   |:l///||.:.|l\\\|/  /
                / ̄ ̄ ̄ ̄ 7 / / ./  / /   l l l lハ  |:|//:::::||.:.||:::::\\l    /
  ト、     ,.    ̄ ̄Τ 弋tァ―   `ー /  l从 |メ|_l  l_.l斗l |ヽ V |:| ̄ ̄ ̄ ̄ フ  ̄ ̄    |                  イ
  ヽ \__∠ -――く  __       .Z¨¨\   N ヒj ∨ ヒソj .l ヽ\|       / /     |                / !
   ヽ  ∠____vvV____ヽ   <   ≧__/ ゝ、t‐┐ ノ .|┐  . \   / /         \           /   l
.    \\_____ivvvvvvvv|   V.    (  (  /Tえハフ{  V   ‐一 '´ /     __. -―=-`      /  / l  l
       \!      |   / 入_.V/|      >-ヘ  \:::∨::∧  ∨ ∠二 -‐ .二二 -‐ ' ´ /        /   / l.  l
 __  |\       l/V  _{_____/x|    (_|::::__ノ   }ィ介ーヘ  /  ,.-‐ ' ´           /       ____  ̄ ̄フ ∧  l
  )-ヘ j ̄} /|        /___/xx|       _Σ___/| | |V::::ノ/ ∠___           {     /      `<  /  \|
  {  V  /`7.         /___./xXハ    ( |:::::::::::::::::ハ   >' ____ 二二二二二二>   /   __    〈
.  \_   |/        /___l XX∧     __≧__::::::::/:∧/   `丶、           /     {   {____ハ    }
    |   ヽ        /____|]]∧  __|__L.∠ ム'  <`丶 、 `丶、       /       \_____/    /
    |     ',         {     |]]]>'  __      ∧ l\ \   丶、 ` 、   ∠ -――-  ..____ノ   /
   ノ     }       l ̄ ̄ ̄.|] >' ,. '  ̄ / .// :/  V'  \ ヽ    `丶\/                 /
  / ∧   { \      |      .|>' /      // :/ :/ :   ', l   \ ヽ  ,.-――┬      \         /
 入ノ. ヽ  く  ヽ______7 ー―∠__    〃  l :/    :l l     \V       ヽ       \    ,.  '´
`ー′   \  `<  | {      /   | /〃   :|/  __V/ ̄| ̄ ̄{_     \_      ` <
        \  `' ┴ヘ     {    .レ__r‐|ィ‐┬、lレ' |    /  ノ`y‐一'  >、_/   / ̄ 7丶、_   丶
         \    ヽ   /`ー「と_し^´ |  |    }  ム-‐'  /     /    \_/  /  /  ヘ    \
           ヽ   _>-ヶ--∧_}   ノ  j   /` 7 ̄ ̄ ̄{      (         ̄ ̄`ー‐^ーく_〉  .ト、_>
            ', /     人__/   .ィ  {__ノ`ー'    ヽ    人     \__              {  }  |
            V     人__/  / | /           ̄{ ̄  >‐ ァ-、    \             〉ー}  j
                {  / ./  ∨      __      ̄ ̄ >-</  / ̄ ̄         廴ノ  '
      <ヽ__      /し /        < )__ \   _r‐く___/  /    < ) \     {__ノ /
        Y__>一'    /         ___r―、_\ >'   `ー' ,.  ´       >.、 \__ノ    {
     ∠二)―、       `ー‐┐    ∠ ∠_r‐--―      <__       ∠ )__          \_
       ∠)__ノ ̄`‐⌒ヽ__|>      ∠)__r―――-― ..__{>        ∠_廴,. ⌒ー'  ̄ \__{>

894 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/16(水) 22:30:00.48 ID:ruxiGl/0
>>893
なんねであの画像がAA化されてんだよ

895 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/16(水) 23:41:54.40 ID:jfVA6yfl
                        ○────i
            ___r─r      || \_|::::|_/|
         _r´r,,_ Y/r'´ _    ||二二二二.|
   ゝー-,'ニ二、_rテ、  Z`<r'´  `ヽ. .||/~|::::|~\|
    \<ニニニニニニニニ| z'   レlヒv'ヒj | `||' ̄ ̄ ̄ ̄
    .-n`    !vv'7トイ|  <|`T7-| |-'´∠ニ_
    ~|ヽ| |/l     l ̄/z|  <| ノr、:::/ ∠ ̄
     !_` .ノ     {´ ̄|xr|  <|/::|_]/  < ̄
     |  }    {  ̄/xXZz-Y-‐'´,、 l、<` 、
     /,、 }、   (` ̄|X/ ⌒7/'// .| |.\ヽ. 
   _ツ' |  Y>、_}ー-'/─,  /  |/ .|/   \


896 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/17(木) 00:58:04.57 ID:UuRnn33a
                                         ○________
                               うめちまえー     |:|\\:::::||.:.||::::://|    /イ
                                              |:l\\\||.:.|l///|  .///
                         __ ィ   ,. -――- 、     |:|:二二二二二二二 !// /
                        /    /          \.   |:l///||.:.|l\\\|/  /
                / ̄ ̄ ̄ ̄ 7 / / ./  / /   l l l lハ  |:|//:::::||.:.||:::::\\l    /
  ト、     ,.    ̄ ̄Τ 弋tァ―   `ー /  l从 |メ|_l  l_.l斗l |ヽ V |:| ̄ ̄ ̄ ̄ フ  ̄ ̄    |                  イ
  ヽ \__∠ -――く  __       .Z¨¨\   N ヒj ∨ ヒソj .l ヽ\|       / /     |                / !
   ヽ  ∠____vvV____ヽ   <   ≧__/ ゝ、t‐┐ ノ .|┐  . \   / /         \           /   l
.    \\_____ivvvvvvvv|   V.    (  (  /Tえハフ{  V   ‐一 '´ /     __. -―=-`      /  / l  l
       \!      |   / 入_.V/|      >-ヘ  \:::∨::∧  ∨ ∠二 -‐ .二二 -‐ ' ´ /        /   / l.  l
 __  |\       l/V  _{_____/x|    (_|::::__ノ   }ィ介ーヘ  /  ,.-‐ ' ´           /       ____  ̄ ̄フ ∧  l
  )-ヘ j ̄} /|        /___/xx|       _Σ___/| | |V::::ノ/ ∠___           {     /      `<  /  \|
  {  V  /`7.         /___./xXハ    ( |:::::::::::::::::ハ   >' ____ 二二二二二二>   /   __    〈
.  \_   |/        /___l XX∧     __≧__::::::::/:∧/   `丶、           /     {   {____ハ    }
    |   ヽ        /____|]]∧  __|__L.∠ ム'  <`丶 、 `丶、       /       \_____/    /
    |     ',         {     |]]]>'  __      ∧ l\ \   丶、 ` 、   ∠ -――-  ..____ノ   /
   ノ     }       l ̄ ̄ ̄.|] >' ,. '  ̄ / .// :/  V'  \ ヽ    `丶\/                 /
  / ∧   { \      |      .|>' /      // :/ :/ :   ', l   \ ヽ  ,.-――┬      \         /
 入ノ. ヽ  く  ヽ______7 ー―∠__    〃  l :/    :l l     \V       ヽ       \    ,.  '´
`ー′   \  `<  | {      /   | /〃   :|/  __V/ ̄| ̄ ̄{_     \_      ` <
        \  `' ┴ヘ     {    .レ__r‐|ィ‐┬、lレ' |    /  ノ`y‐一'  >、_/   / ̄ 7丶、_   丶
         \    ヽ   /`ー「と_し^´ |  |    }  ム-‐'  /     /    \_/  /  /  ヘ    \
           ヽ   _>-ヶ--∧_}   ノ  j   /` 7 ̄ ̄ ̄{      (         ̄ ̄`ー‐^ーく_〉  .ト、_>
            ', /     人__/   .ィ  {__ノ`ー'    ヽ    人     \__              {  }  |
            V     人__/  / | /           ̄{ ̄  >‐ ァ-、    \             〉ー}  j
                {  / ./  ∨      __      ̄ ̄ >-</  / ̄ ̄         廴ノ  '
      <ヽ__      /し /        < )__ \   _r‐く___/  /    < ) \     {__ノ /
        Y__>一'    /         ___r―、_\ >'   `ー' ,.  ´       >.、 \__ノ    {
     ∠二)―、       `ー‐┐    ∠ ∠_r‐--―      <__       ∠ )__          \_
       ∠)__ノ ̄`‐⌒ヽ__|>      ∠)__r―――-― ..__{>        ∠_廴,. ⌒ー'  ̄ \__{>


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