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【石川賢】ゲッター線が他作品に出張!! 第20章【クロスSS】

1 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/20(月) 07:19:58.42 ID:fzXDRyu0
【石川賢】ゲッター線が他作品に出張!! 第20章【クロスSS】

ゲッターロボ等、基本的に石川賢作品と他作品のクロススレです。

●前スレ
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1304085238/

●保管庫
ゲッタークロスオーバーSS倉庫
http://wikiwiki.jp/gettercross/

●避難所
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12795/1293605807/

2 : 忍法帖【Lv=9,xxxP】 :2011/06/20(月) 07:23:56.46 ID:c8J8wL+n
俺の>>1乙だ!コイツは俺の>>1乙だ!

3 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/20(月) 11:17:11.50 ID:VlcqjdRW
でたな でたな>>1!

ゲッター線が他作品に出張!! 第20章 第一部完

4 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/20(月) 11:51:20.32 ID:sTzAFVYu
>>3待ってくれ!









5 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/20(月) 13:00:28.23 ID:ZGF4nhBv
3レスで全て終わらそうとしているスレもここだけだろうなw
とりあえず乙

6 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/20(月) 13:23:02.05 ID:APh/xxEp
未完になったら虚無戦記でやればいいじゃない

7 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/20(月) 13:32:52.05 ID:1RHh4VZe
>>1のスレ立て数が上昇していくぞ
ウオオこの指数は>>1乙を引き起こすだけの

8 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/20(月) 13:38:39.12 ID:nb2IhOVs
ドワ乙!

9 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/20(月) 14:09:11.28 ID:NZ3lMw/m
チェンジゲッター>>1乙、スイッtうわああああああ!

10 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/20(月) 20:08:03.97 ID:QU/Eb/TU
目だ!耳だ!>>1乙!
そういえばDororonえん魔くんメ〜ラめらの十話に下駄ロボが出てたな
見事に合体失敗したけど

11 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/20(月) 21:43:17.65 ID:f6F0D/Kh
http://www.nicovideo.jp/watch/sm14779146

くっそワロタwww

12 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/20(月) 23:17:27.16 ID:2U5as6S8
>>10
すげえネタ回だったな。

ゲッターのOVAまたやらねえかな?
アークをリファインした感じの奴とか

13 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/21(火) 11:10:21.75 ID:uGoMFvQx
リファインじゃなくそのままサーガをやってほしい……何度目だこの話

14 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/21(火) 18:41:03.79 ID:/RdXX5+/
前スレ>>1000
クソッ!目尻が熱い…

15 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/21(火) 20:37:27.42 ID:FrCNRFtC
画力は以前にも増して魂は魔人か

16 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/21(火) 22:41:36.45 ID:19/KTxnS
魔界転生でもしろとかかよ

17 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/21(火) 22:44:09.00 ID:uGoMFvQx
5年くらい前のあの日、女性のファンの方が、我が身を捧げても魔界転生させてあげたいといってたなぁ

18 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/21(火) 23:15:15.58 ID:19/KTxnS
そういえば、隼人は
アークが真ゲッターで暴走したプロトタイプと一緒に出てこなくてよかったな。
アークって、コクピットが真までのゲッターとかなり違って全周囲モニターみたいな感じだから。
隼人が中身を結構弄っているのかな。

19 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/22(水) 00:52:54.31 ID:KwSfl5lp
設計図だけ残ってたとかみたいなもんじゃないのかな

20 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/22(水) 01:07:32.84 ID:znnJaRIU
>>19
ある情報がすくないしね。
・早乙女最後の遺産。
・ゲッターを作るのに試作機をいくつか作っていて、そのうちの一つ。

個人的に真ゲッターを作る一段階前の残っていた試作機を使ったと思う。
でも、二十年以上前のパーツを使っているとは思えんから、充填に時間がかかる炉心以外は作り直していると思うし。
修理とかの管理を考えると設計図も残っていたと思うけどね。

二次創作ではどっちでもいいんだろうけどね。

21 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/22(水) 18:30:29.98 ID:SsCwHD40
「出来るべくして出来た」とか割りと適当な機体だからなぁ

22 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/22(水) 23:27:17.50 ID:KwSfl5lp
アークだけ今までのゲッター(廃棄や量産型を含む)とは異なるデザインセンスだよね
やっぱりあれは早乙女博士がゲッター線に取憑かれた時期に作られた物だから
あんなに禍々しくなったのかと勝手に妄想



23 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/23(木) 00:22:12.95 ID:fyzO7tEv
>>22
真の試作機ならばとりつかれる前じゃね?

24 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/23(木) 00:42:47.74 ID:qJde/+XG
新作仮面ライダーのデザインがゲッター2っぽくて吹いた

25 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/23(木) 12:49:38.66 ID:ied6EaFR
しかしながらアークの時代でなんか話作ろうと思ったら大変そうだよなぁ

26 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/23(木) 17:43:59.86 ID:msErx6e8
地球オワタ\(^O^)/な世界観はいろんな作品で見てきたが
コンビニでおにぎりとコーラが買えるアークの世界は和む

27 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/23(木) 18:00:01.18 ID:zxMbiWfT
道路を壊すと国会で問題になるらしいし、自衛隊も活動してたから荒廃はしていても一応国家という存在は維持できているみたい

28 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/23(木) 20:11:36.31 ID:ied6EaFR
ゲッターを五体も六体も保有してる奴らを何と戦わせようってんだ

29 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/23(木) 20:22:35.25 ID:353LnBNQ
世界が荒廃系は
チェンゲもそうだけどほかのロボ作品だと個人的に思いつく限り。
・ガンパレードシリーズ
・ガンダムX
・ターミネーターの未来世界(一応ロボは出ているけど……)
・マブラヴ
・ゼーガペイン
・創聖のアクエリオン(実は結構ヤバいらしい)
・ザブングル
・ボトムズの惑星がいくつか
・グレンラガン
・キングゲイナー

これぐらいしか思い浮かばない

30 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/23(木) 20:28:38.79 ID:xZM3B5SR
>>29
どの世界でも石川賢の主役、準主役級のキャラなら生き生きと暮らせそうだから困る

31 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/23(木) 21:59:53.13 ID:MdnjcSzg
殺しても死なんような連中だしな

32 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/23(木) 22:21:22.44 ID:aXiAbsfM
>>29
そこはゼノギアスを押すぜ

終盤で人類の九割以上消失、ラスボスの存在のせいで人類絶滅までカウントダウン間近、元人間の機動兵器が大挙して押し寄せる、とかだし
さらに生身で超能力使う戦闘要員も多いから、あらゆる意味で安心だと思う

トラウマイベント目白押しで魔王鬼みたいな展開が見れそう

33 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/23(木) 22:54:22.29 ID:ied6EaFR
真マジンガーZEROとかもなかなか

34 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/23(木) 23:14:01.33 ID:mOw82vQy
>>29
「ザブングル」は荒廃と言うよりも発展途上というイメージだったが、あの世界にゲッターチームが行っても、
「3日限りの掟?そんなもの知った事か!」一笑に付されそうだな。
ジロンの特異性が薄れてしまうw

35 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/23(木) 23:54:29.45 ID:5y+uVnqj
マジック・ザ・ギャザリングの世界に紛れ込む石川連中…っていうのもいいかもしれないという電波を受け取った

36 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/24(金) 00:50:25.06 ID:e3IGOm3L
石川キャラって、怪物を殺す怪物みたいなやつらだしな。
普通のところでは本当の意味では生きていけない連中だし。
レッドアイズという漫画で主人公が似たようなこと言われてたな。

37 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/24(金) 03:12:17.86 ID:A6bUdrVJ
>>34
異世界からの来訪ならそう思うかもしれないけど、すり合わせの場合「人殺しは良くない」と同じレベルの掟だから、
いくらなんでも唐突にそこにたどり着くとはちょっと考え辛いな
ジロンの超破天荒掟破りを嘗めない方がいい

荒廃した世界、北斗、ギルティギア・・・
クロス考えるならゼノギアスかな。もしも、ゲッターチームとゲッターロボが登場してたら・・・

38 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/24(金) 22:10:46.83 ID:TkR6OkQJ
まぁ何かあれば3日以内に殺すだろうけどな。

39 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/25(土) 00:01:59.70 ID:wv7h6f2J
ゼノギアスなら
ソラリス帝国に挑む話になるんだろうけど、
異世界転移系だと「あの世界の人類」じゃないからグラーフみたいな異常な敵が接触してきそうだなw

正直、あの御仁ならゲッター無双になりようがないから、いいバランスになりそう

40 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/25(土) 05:34:17.75 ID:sL4JM7sg
荒廃世界というとゴーディアンなんてのもある。
いかにも近未来的な都市国家から一歩外へ出れば、そこは西部劇の世界。
荒野に巣食う野党、決闘に明け暮れる荒くれガンマン、木造のボロッちい酒場、ころがるタンブルウィード……

41 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/25(土) 11:13:04.79 ID:EsqVyTxz
>>39
Gならユグドラシルとかの代わりにシャインスパーク使えば突破できそうだな
本筋をフェイ達とともにある程度なぞりつつゲッターが入ったことによるオリジナルの展開を広げていく
難しいけど凄く楽しそうだな

42 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/25(土) 12:24:34.61 ID:aTEaEVfB
門土じゃないけど、勝てそうもない奴に勝つのが醍醐味だわねぇ

43 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/25(土) 15:51:15.29 ID:JuNFR5Zl
そういえばゼノギアスは味方に真ゲッターにそっくりなメカがいたような

44 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/25(土) 16:54:35.85 ID:DX1bvqgx
ガン×ソードなんかは?

ロボ縛りでなければトライガンとかあるよねー

45 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/25(土) 18:45:30.98 ID:baEPjUR6
ガンソだとゲッターはオリジナルセブン以外で二足歩行する珍しいヨロイ扱いになりそう

46 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/25(土) 18:56:59.24 ID:Fyg+eGd+
ゲッター3の状態で変形できなくなったとかなら……誰得だよ

47 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/25(土) 21:15:34.71 ID:nw52O9ig
そう言えばガンソードの爺さん達はザウルス帝国と戦ってたんだっけ

48 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/25(土) 22:33:55.91 ID:0YtNGDNP
ガン×ソード×フィスト&ミサイル
とか武蔵&弁慶感涙じゃないか

49 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/26(日) 00:55:30.95 ID:PfzJAC43
爺さんたちがザウルス帝国を潰したからロボが激減している設定だから
多分、番組一年分のロボを最低でも壊したんだろうな。

多分あの爺さんたちゲッターの変形合体見たら羨ましがったりするだろうな。
そして、ブッチ(爺さんたちの機体を改造した人)に何かいいそう。
でも、作中で「意味ない」し欠員がいるから改造時に削ったって言われているんだよな。

ゲッターの変形合体ってアニメ版號では資材不足(敵に資源を抑えられている)て理由だったりするけどね。

50 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/26(日) 01:08:46.86 ID:2WpxccGi
つまりテレビ版ゲッター號の場合、本来なら陸戦型、空戦型、海戦型のロボットを三台作るのが理想ではあるんだな。
けどそれが不可能だから一台のロボットが分離再合体で陸海空に対応できる様にしたって設定なのね。

51 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/26(日) 09:22:21.07 ID:N2hMG2xI
>>37北斗か・・・。   ミチルさんにイチモツを見せながら        武蔵「俺の名前を言ってみろ!」

52 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/26(日) 10:05:10.12 ID:UrfyRFyy
強い者が正義、いい時代になったものだ

53 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/26(日) 10:05:33.50 ID:2WpxccGi
>>51
ムサシはそんなことしないwww
するのは武蔵坊弁慶だ(笑)

54 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/26(日) 16:37:46.85 ID:UrfyRFyy
そこでこの邪鬼王爆烈をですね

55 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/26(日) 17:57:12.63 ID:Z3iKRdzg
マジンカイザーSKLの舞台の島は新の奴らに合いそうだわ。
エピローグでまたカイザーが出撃していること考えると他にも似たようなところがあるみたいだし。
あのマジンカイザーはOP見る限り、廃墟と化した光子力研究所に封印されていたようだし。
似たようにゲッターもできそう。
その場合、スパロボWのようなついになるような存在になりそうだけど

56 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/27(月) 01:21:35.13 ID:BYbgSlEr
ザウルス帝国で思い出したけど、アニメ版のぱにぽに世界には恐竜帝国があるらしいんだよな

57 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/27(月) 18:00:41.50 ID:odlXc7Cd
このスレは恐竜帝国が占領した、抵抗せずdat落ちするがいいわ

58 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/27(月) 18:34:23.13 ID:XsC9DKcQ
このスレは我ら百鬼帝国の物だ!百鬼ブラーイ!…なんつって。

そういやクレヨンしんちゃんのオトナ帝国の逆襲で高校生以上の大人が皆子供帰りしてしまうシーンがあったが、ゲッターチームはどんな感じだろうか?

59 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/27(月) 20:06:15.07 ID:hTdTUM1z
>>58
基本的に漫画版とネオは現役の時じゃないかな?
アニメは隼人は母が生きていた時で他は戦いが始まる前ぐらい
OVAでチェンゲはミチルが死ぬ前、新の弁慶は鬼に襲われる前かな?

60 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/27(月) 22:53:34.06 ID:odlXc7Cd
もうそんなレベルじゃなくて完全に精神が子供になったら?っちゅー事を言いたいんだろう

61 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/28(火) 11:15:09.02 ID:SR8CHysY
子供特有の残酷さを持ったゲッターチーム……恐ろしい
そういや漫画版だと三人共子供の扱いが上手いよなぁ

62 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/28(火) 21:26:58.04 ID:YVZjoiGj
そういえば、2Zでコウジの訓練に竜馬が付き合っていたけど。
昔のスパロボだと隼人がオリジナルキャラの教官していたらしいな。

63 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/28(火) 22:07:15.15 ID:SR8CHysY
教官してる隼人の事を教えてくれないかぁ〜〜っ?新スーパーロボット大戦のなぁ、痛い思いはしたくねえだろぉぉぉぉっ!?

64 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/28(火) 23:07:10.20 ID:hJgsPzdw
>>61
何故か、
「貴様にも味わわせてやる、ゲッターの恐ろしさをなぁ〜」
と、不敵に笑う、元気ちゃんを想像したわけだが。

65 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/28(火) 23:52:22.83 ID:QSP2Khtv
>>62
新スパロボで、SRXチームの教官やってたね
まだイングラムやヴィレッタが居なかったから

66 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/29(水) 00:01:22.96 ID:o08yv43D
>>64
どの元気ちゃんだ?アニメ版か?漫画版か?それともチェンゲ版か?

67 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/29(水) 02:07:02.19 ID:/HsIlT0J
そういやあ、新には弁慶がオリジナル設定で出てたな。
確か大学野球の監督していたらしい。
当時は真ゲッターが出てたのは號だけだったから、弁慶は謎だったからね。
新スパロボやっていないから、なぜゲッターを離れていたのかはわからないけどね。


個人的には竜馬と弁慶は研究所を離れなければ教官やってそう。
大決戦のミニゲームの影響だろうけどね。
あれ、操作が苦手で何回罵られたことか。

68 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/29(水) 02:39:07.41 ID:8RCtEbIE
>>63
ボルテスVを守るために母親が命を落としたことが原因で
戦意喪失になった剛日吉(ボルテスチームの最年少の子供)を教官になった隼人が諭す。
みたいな感じだったと思う。うろ覚えだからちょっと違うかもしれないけど
あとボルテスVに合体について指導したりとか

69 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/29(水) 08:54:54.28 ID:4chzS91+
>>67
あれ?弁慶は高校の野球部監督じゃなかった?攻略本には母校の野球部って書いてあったと思うけど大学行ったとは思えんし(笑)

そういやボルテスXの敵、ボアザン星人は角があるものが貴族として角のない平民を支配してるんだよね。
…もしかして未来から送り込まれた百鬼帝国と同型の艦が大昔のボアザン星にたどり着いて、角がある支配階級を生み出したのか?

70 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/29(水) 10:05:50.75 ID:0b07stxV
スパロボAでもブライ大帝はハイネルには一目を置いてたな

71 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/29(水) 11:54:16.26 ID:zqMjWjxs
>>69
改造のもでるがボアゾンだったんじゃね?

72 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/29(水) 21:40:17.64 ID:ZsukJyTv
インベーダー+ネクロモーフ+エイリアン
な奴がいたらどうだろ?
……特に怖くなる以外は意味がない気がするな。

73 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/29(水) 23:46:55.68 ID:0b07stxV
隼人「手だ!足だ!ヒャハハハハハ!!」

74 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/30(木) 00:28:41.66 ID:GwmOqbmp
>>66
漫画版で。

75 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/30(木) 15:08:26.32 ID:JsXXukAR
パワー馬鹿の石川キャラには精神を折ってくるような奴が相手として適役なのかもしれん

76 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/30(木) 15:16:02.66 ID:XzamOo8X
>>75
心をへし折りにきまくってるじゃないか。あらゆる方法で


77 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/30(木) 16:03:21.27 ID:VA7Vl1Ok
へし折ろうとしたら恨みの念動でミンチにされ
母親の姿で勧誘すれば凄まじい反抗期で同化吸収され
下手な脅しを掛けた相手がただのキチガイだったり
人体実験場を見せて人質をとれば人質を虫ケラと割り切る学生が居たり
スポーツ中に相手の魂を生き抜こうとしたらへんな鬼が降臨したり

ロクな目に遭ってない気が…


やっぱり脳筋を上手く出し抜くようなキャラが一番妥当だと思う

78 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/30(木) 17:30:11.01 ID:XzamOo8X
正直世界征服直前&爆弾設置で絶対心折れるわ。絶望しかないじゃない
は虫類だけでも手に余るのに鬼が出てきたりしたら泣いてしまうわ


79 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/30(木) 17:35:54.63 ID:H0kUH8PN
職人さんたち元気かな。
ライフや邪鬼王の続きが、ト卒天ラオウが降臨するまでに読めるように。

80 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/30(木) 18:19:04.03 ID:gjxGZDhI
>>76
號の日本に爆弾ロボを設置しまくるので早速厄介な攻撃されてるよね

81 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/30(木) 21:43:27.99 ID:oMNikIbw
心を折ると言えば【あの人】
中学時代はあらゆる部活を渡り歩いてたらしいから、多分空手もやってただろうな
竜馬に勝てるかな?w

82 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/30(木) 21:56:08.07 ID:gjxGZDhI
>>81
誰だ?

83 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/30(木) 22:23:04.10 ID:WDxl9sLP
最近ゴキブリを師匠と崇め始めた奴か?

84 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/30(木) 22:27:21.15 ID:gjxGZDhI
さまざまな部活を歩いて大会荒らしたり、
意図的にしてもそうでなくても、他人のプライドを傷つけるキャラって結構いるからな。
まあ、少なくてもプロ〜オリンピックなどの世界大会がすげえ世界観ならば竜馬でも十分通用するだろ。
程度によるが異能バトルは銃火器を持ちこさないと大変だろうけど

85 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/30(木) 22:36:59.57 ID:oMNikIbw
ライトウィングというサッカー漫画に出てくるシアンって奴
作中でずーっと【あの人】と呼ばれてるので知ってる人には【あの人】だけで通じる
圧倒的な身体能力で叩きのめすことで本人と見てる人の心を折ることが趣味
高校生だから、ちょうど初代の頃の竜馬と同じくらい

86 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/30(木) 22:55:58.94 ID:JsXXukAR
漫画版竜馬さんサッカー少年になるの巻か

87 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/01(金) 00:42:50.69 ID:Ydy5UKmt
>>79
最近音沙汰が無くて少し心配・・・

88 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/01(金) 01:01:31.53 ID:m3mGAKTj
代わりににじファンではゲッターSSが増えているぞ。

89 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/01(金) 10:31:30.62 ID:Bf1uvkfM
スコップが砕けます

90 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/01(金) 11:29:57.02 ID:AN0a9pTJ
なろうのデストサイキックの前では全てのファンの念波防門が無になる
つまり奴らは神の軍団の使徒だったんだよ!!

91 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/01(金) 11:55:08.24 ID:cE+RtjxZ
なら滅ぼさないとな・・・

92 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/01(金) 13:46:48.72 ID:CXzs/fwq
>>85
ノノノノというスキージャンプにもそういうキャラがいたな・・・
凄い天才だけど大会の挨拶で全員にお前ら雑魚だからと言い放つ奴が

93 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/01(金) 13:54:36.18 ID:Ydy5UKmt
な、なんだってー!

まあ、そのぐらいの威力はあるよな

94 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/01(金) 21:21:28.88 ID:PsMZZpQB
貴様らは逃げたのだ、原作レイプにおびえ投稿サイトを逃げ出し、このちっぽけなスレに逃げ込んだのだ!!

95 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/01(金) 21:41:01.44 ID:cE+RtjxZ
違う。光の始まりだ!ここが光の始まりなんだッ!


96 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/01(金) 23:35:15.20 ID:KywF2GuE
最近、號を読んだ後に偽書0〜2巻を呼んだら脳汁でた

マヲウ鬼VSゲッター2が素敵過ぎる・・・

97 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/01(金) 23:42:46.31 ID:Ydy5UKmt
まさしく本気のマガイモノって感じがしたな

98 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/02(土) 02:21:22.02 ID:S5pZtlsQ
飛焔は……やっと全員の過去背景が出たと思ったら、
ゲッターのジンクスが発動して雑誌がヤバい状態になって。
一気に最終決戦だしな。
もうちょっと余裕が持てたら評価が変わっていたかもしれん。

一応、掲載誌の目玉だったから雑誌が続いている限りは打ち切りってことはまずないし。
……ジンクスって強いな。

99 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/02(土) 05:05:30.18 ID:+T8XgSf6
テスト

100 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/02(土) 08:42:25.88 ID:McSEin4n
もう少しでゲッターも超人ロックとタメ張れそうだね

101 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/02(土) 17:00:51.28 ID:FQVFFEiT
サーガ最終作のアークから超人ロック能力に覚醒しちゃった感じだな。
DASHと飛焔の同時打ち切りにはさすがに笑った。

102 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/02(土) 18:57:38.50 ID:McSEin4n
ゲッターは無限に進化する、しかしロックもどんな能力だって覚えて強くなる
雑誌廃滅の勝負は千日手になるな

103 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/02(土) 21:26:46.87 ID:V3/+AFLF
>>102
そんなところで競うなww

104 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/02(土) 21:39:37.62 ID:EctI1b+x
ドラえもん(危うし!ライオン仮面)とのクロスを書いたので
避難所の方に投下してきました。
まあ、忍法帳の件がなくても、避難所送りが妥当な小ネタですが。

105 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/02(土) 22:10:17.94 ID:PGNGwBUz
>>104
吹いたwww

106 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/02(土) 23:49:23.21 ID:V3/+AFLF
ロウきゅ〜ぶとゲッターからませるとやばいな。
バスケできるやつがいねえ。

107 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/03(日) 00:30:33.81 ID:tvS8y/18
>>104
乙!
こりゃあひでえや(良い意味で)www
未来デパートはなんてもん売ってやがんだ…

108 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/03(日) 01:42:55.70 ID:Ou6b63hY
>>104乙、小ネタでも容赦なさすぎ

>>103
じゃあまともな話もしよう、「月光」とか使われたらゲッターでもヤバいぞ多分……
みんなを助けるスーパーマンがゲッターと絡んだらどうなるのか?と言うのはちょっと面白そうだ

109 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/03(日) 02:22:07.39 ID:5vPT6g8B
>>108
マーズクロスと似た感じで、ロックもゲッターの行く末を何千年も見守るだろう
時代が進めば、しれっとゲッター戦艦かなんかのクルーに混ざってるかもしれん

110 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/03(日) 20:03:09.96 ID:9YO3myqd
そういえば、クロスオーバーの結果でゲッターエンペラー艦隊の方針が変わるのはありだろうか?
敵対者以外には普通に接する艦隊とか、もっとやばい危険思考に走っているとか、様々な種族が共存しているとか。
人間以外は絶滅はしないまでも奴隷扱いとか、エロゲーみたいな民族浄化していたりとか色々分岐しそう。

111 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/03(日) 20:08:19.38 ID:BhyFjMNk
クロス世界で生まれたエンペラーと本来の世界で生まれたエンペラーの戦いとか見てみたいかも

112 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/03(日) 20:17:51.67 ID:bH86Ah2k
合体してものすごいエンペラーになりそうな予感

113 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/03(日) 21:04:43.50 ID:tvS8y/18
少年ジャンプの新連載が久々にSFだから結構期待
最初のカラーが馬頭龍が地球に来るシーンにちょっと似てた

114 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/03(日) 23:51:35.86 ID:Ou6b63hY
エンペラーというのは機体というよりも、舞台背景みたいな物に感じる

115 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/03(日) 23:56:06.94 ID:9YO3myqd
マジンガーで言う、「神にも悪魔にもなれる力」で暴走している感じだよな。
悪魔のようになってしまったって感じだよな。
肝心の未来人たちや武蔵はあんまり理解してない節もあったような気がするし。

116 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/04(月) 17:25:33.13 ID:WtEBSju2
にしても最近作品投下が少ないなあ
みんな忙しいんだろうか

117 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/04(月) 18:52:54.20 ID:qr7UXXUA
先生の魔界転生を待つ事に比べればどうという事はない

118 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/04(月) 18:56:30.90 ID:9jmGn4QB
避難所を見てくると、言葉に出来ない気持ちになれるよ

119 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/04(月) 19:13:47.66 ID:E/7G6zMR
にじファンのゲッターは増えたけど
あそこは短編除いたら、理想郷でも連載されていたマブラヴとのクロスしかまともなのねえな。

120 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/04(月) 20:31:33.23 ID:WmnL1E6M
スコップが砕ける砕ける

121 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/04(月) 21:03:48.29 ID:qr7UXXUA
何て言って良いかわからんが、ゲッターを道具にしちゃいかんと思う

122 : 忍法帖【Lv=16,xxxPT】 :2011/07/04(月) 21:21:08.88 ID:E/7G6zMR
というか、他の作品でもそうだよな。

123 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/04(月) 22:05:46.33 ID:2ioSZ725
知識が間違ってる作品には突撃して突っ込みたくなるけど、やっていいものか…
ベアー号じゃなくて「ベヤー号」とか武蔵以外が元祖大雪山おろしやったりとか…

124 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/04(月) 22:13:03.92 ID:E/7G6zMR
スパロボでの弁慶の大雪山おろしはあれはイベントで
弁慶が話を聞き特訓して習得したって流れがあったらしい。
以降はそこが省略されていたり、αシリーズでは武蔵が死ぬ前にあっていたりする。
元々チェンゲでは直伝されているらしい。
でも、やっぱりちゃんと何故使えるのかという説明がないとね。

125 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/04(月) 22:18:11.74 ID:4Bt8OIN3
スパロボでは必ず特訓イベントか戦闘時に『ムサシ先輩直伝の!』って台詞が入るもんね。

126 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/04(月) 22:28:36.91 ID:qr7UXXUA
小説版とか読めば分かるけど、ゲッターチームはちゃんと厳しい訓練を耐え抜いたり、様々な苦しい目にあってあーゆースペックを獲得してるんだよな
だから最初から完璧な肉体や精神を持ってると思い込んでる奴には辟易する、竜馬になれば人生イージーモードとか偏見もいい所

127 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/04(月) 22:43:20.48 ID:E/7G6zMR
というか、幼少のころから親父によるスパルタ教育の竜馬。
中学はかなりの肉体を必要とする体操と学生運動でガスガス戦っていたと思われる隼人。
苦になっていないだけでかなりのサバイバルをしていた山籠もりをしている武蔵。
なんだか、ロボ漫画の登場人物なのだろうか?


128 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/04(月) 22:54:19.61 ID:WtEBSju2
ゲッターSSでのグロ表現てどのぐらいまで許せる?
今のところ一番グロい描写があったSSでの例とかあるかな?

129 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/04(月) 23:02:09.17 ID:E/7G6zMR
今のところ、人間相手ならば台詞だけでいいならばあずまんがくろすの

「先程のは、恋人同士のようだったな…切り取った目と、鼻と、歯茎を見せたとき、片割れの男は
 血の涙を流していた。くくっ、飽きたので生きたまま頭蓋を開き、女に脳みそを食わせてやったが…」

って台詞かな?
血しぶきの描写はいろいろ作品でやっているけど
OVAの新レベルまでならば特に文句は言われないと思う

あまりにもグロイと思うならば、注意書きをやればいいんじゃね?
性的なR−18は……避難所でも注意書きかな?

130 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/04(月) 23:08:36.82 ID:6A+TqUFm
>>127
エネルギーが有り過ぎてまともには生きていけない奴等が血を滾らせゲッターに乗る
から良いんだろ

131 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/04(月) 23:23:19.84 ID:WtEBSju2
生理的嫌悪感があるグロには注意書が必要ってことかな・・・

132 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/05(火) 00:30:18.25 ID:XN99BBrn
にじファンで『石川賢』て検索しても2件しか作品ないんだよなw

133 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/05(火) 01:18:02.17 ID:QlKZ8n/Z
野郎!戻って来やがった!

134 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/05(火) 02:13:37.65 ID:MTr5KnXR
作者め。邪鬼王への愛がひしひしと伝わって来て乙せずにはいられん。

が、最後でさり気なく虚無りフラグを立てるなwww



135 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/05(火) 07:37:45.36 ID:GcAJRZf2
そりゃ初めて見たら怖ぇよな
鉄人28号やジャイアントロボを目指したのに何故こうなった…

136 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/05(火) 11:18:08.19 ID:pj2n6ScP
ジャッキちゃんかわかわ

137 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/05(火) 18:48:59.98 ID:e+npkW7v
避難所に来てたのか
毎回クオリティ高いなあ

138 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/05(火) 21:19:11.63 ID:o6rA9WMh
取りあえずこっちで書くけど

ジャキオーの人乙。
そりゃあ、気が弱い人にはやばいよなジャキオー。
物語が進めば装甲がちゃんとついていくけどそれでも悪役顔だしね。


139 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/05(火) 21:29:38.47 ID:8prczeoN
でも鳴き声(叫び声に非ず)は可愛いジャキオーなのでした

140 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/05(火) 21:31:28.34 ID:o6rA9WMh
>>139
あの巨体ならば相当低い声か機械だから電子音かもしれないし、かなりでかい音量かもしれない。
でも、ちゃんと中身の正体知っていればかわいいんだよ……

141 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/05(火) 21:42:57.44 ID:8prczeoN
ジャキオー可愛いよジャキオー

怪獣みたいな外見と立場だからか、
なんとなくウルトラセブンのカプセル怪獣に近い気がする

142 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/05(火) 21:54:09.11 ID:e+npkW7v
今度モバゲーでダイナミックがゲーム出すようだな
とりあえずマジンガーとゲッターが出るらしい

143 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/05(火) 21:57:23.08 ID:oETVv6j7
>>142
事前登録済ませてきた。いやー楽しみだ!

144 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/05(火) 22:07:31.69 ID:pj2n6ScP
今日びの若人がダイナミックに食いつくのだろうか
いや かく言う俺もそれなりに若いけど

145 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/05(火) 22:19:26.25 ID:oETVv6j7
俺17の現役高校三年だよ。文庫版ゲッター全巻に極道兵器、魔獣戦線、セイントデビル、魔界転生、回天、サムライ達の明治維新、獣機隊二○三、小説スーパーロボット大戦等々揃えてるよ!
今桜多版マジンガーと虚無戦記とラピュータの学年誌ゲッターと新説魔獣戦線の4巻捜してるよ(笑)

146 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/05(火) 22:21:26.45 ID:o6rA9WMh
>>145
うん、好きなのはわかったから落ち着け。

147 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/05(火) 22:30:54.07 ID:wdUHu51U
>>142
なにそれkwsk

148 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/05(火) 22:43:16.72 ID:e+npkW7v
>>147
本当に「マジンガーとゲッターが出るらしい」くらいしか分からないのでなんとも言えない

まあ、多分他のゲームと同じように
HP消費して素材探したりなんなりして、素材でロボット作るか強化するかして、
それで仲間といっしょになんかと戦うって感じなんじゃないの

題名が「超大戦!ロボットバトル」だから、デビルマンとか魔獣戦線とかは出なさそう
ジーグやダイザーだったら可能性はあるけど…
邪鬼王やアイアンマッスルはどうなるかなw

149 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/05(火) 22:44:43.74 ID:oETVv6j7
>>146
ゴメン調子にのり過ぎた。

>>141
チェンゲのインベーダーには邪鬼王そっくりなのが一杯居たけど「なぜ似てるのか」そういうオマージュとかスタッフのお遊びをこじつけて理由を妄想したら面白いかも。
例えばネオゲの世界でユンクとテレサがハヤトの副官に、将造が官房長官にそれぞれなるまでとかね。

150 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/05(火) 23:12:10.97 ID:wdUHu51U
うーむ、ググっても出ないか……しばらく探し続けるか

151 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/05(火) 23:30:05.14 ID:oETVv6j7
取り敢えず携帯でモバゲーにアクセスするといい。

152 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/05(火) 23:39:59.32 ID:XXA7ASso
>>149
インベーダーがただキモくて邪鬼王が格別可愛く見えるのはやはり中身のせいか

ダイナミックゲーム…    豪翔(ry…

153 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/05(火) 23:54:49.75 ID:m6SnUu49
理想郷でのマブラヴと新ゲッターのSSが復活しとる

154 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/06(水) 18:30:42.37 ID:fcpUSWks
>>151
登録してみたが……本当にどんなゲームなのか書いてないのなw
ここまで何も書いてないのも珍しいのでは?

155 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/06(水) 21:46:03.09 ID:HFEQGl0O
おいおい恋愛シミュレーションとかだったらどうすんだよ

156 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/06(水) 21:48:30.56 ID:kHLxJQeX
>>155
選択肢の八割が死亡フラグになりそう

157 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/06(水) 22:11:04.64 ID:9SxTZJWN
後の2割は虚無フラグか?

158 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/06(水) 22:47:02.83 ID:WI+hcIrt
取り残されENDだってあるでしょ

159 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/06(水) 23:53:13.33 ID:fcpUSWks
マジンガーと一緒だからそこまで虚無る確率は……どうなんだろ?

160 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/06(水) 23:53:25.66 ID:HFEQGl0O
そこでこの
「無限の吸収能力で二人はずっと一緒」
ENDをですね

161 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/07(木) 10:18:30.71 ID:X8Xclj/x
沙耶の唄を思い出すなw

ライフクロスなら恋愛ゲームに出来そうな気がする

162 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/07(木) 15:47:23.82 ID:DygB2J/0
>>161

マナハゲとは絶対にフラグ付けられないなw

本編でも互いに嫌ってるみたいだし

163 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/07(木) 15:57:21.13 ID:Gct2NEz/
石川賢的には
沙耶=インベーダー、ドグラ
じゃねえの?

164 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/07(木) 17:38:02.77 ID:u20aEK9T
つまり抹殺対象と

165 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/07(木) 17:49:43.69 ID:pSHjrUTr
コーウェン「ほう、我らの同一種族か。興味深いなスティンガー君?」
沙耶「そうだねコーウェン君♪」
コーウェン「誰だ!?」

166 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/07(木) 23:36:47.67 ID:u20aEK9T
となるとこのショゴスもうれしい

167 : 忍法帖【Lv=18,xxxPT】 :2011/07/08(金) 01:47:27.70 ID:nLyh1GBJ
ニコ動に良い意味で酷いのがあったww
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm14954601
ここまで無双なのは始めてみたwww

168 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/08(金) 12:08:31.56 ID:3wFoC7KV
>>163
沙那が真っ二つに割れて脳の障害が無くなった主人公が転生
そのまま勢いで闇と光の戦争に突入



なんだ、ただのニトロか…

169 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/08(金) 17:24:32.82 ID:HIWg+Y6W
クトゥルフには星の戦士って存在がいるけど、これってウルトラマンやゲッターみたいだな

170 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/08(金) 19:54:14.11 ID:pQaWyaP5
ウルトラマンはモチーフの範囲が広くて、クトゥルフも結構あるんだよね。
ティガのラスボスが一番わかりやすいと思う。

どっかのクロスオーバーの妄想では時天空とヨーグ・ソトースは同じ存在だとか
破片の中でも特に強いのが邪神とかいう妄想があったな。

171 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/08(金) 20:17:38.58 ID:b1++RJN+
よくよく考えるとクトゥルフと引き合いに出されるってとんでもねーよな

172 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/08(金) 21:26:43.91 ID:pQaWyaP5
そういえば、ゲッター3てだんだん射撃によっているような気がするな。
凱あたりからかな?
飛焔のはやりすぎ

173 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/08(金) 22:11:27.98 ID:zfKgkQ49
やっぱりゲッター3と言えば投げ技とミサイル見たいな感じだしね。

174 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/08(金) 22:36:28.93 ID:GCiVLo4k
投げ技だと空中に放るだけで迫力たりないからインフレすると射撃に寄るのは必然じゃね

飛焔のプラズマノヴァ好きだなあ
くそつまらんアンソロのなかでもプラノヴァ発射シーンは少し口直しになった

175 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/08(金) 22:41:15.34 ID:b1++RJN+
どうもエンペラーに囚われるとどいつもこいつも似たようなオチになってしまいがちなんだな、目が眩んでる状態

176 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/08(金) 22:46:09.05 ID:afYtwmCg
>>174
確かにエフェク的に射撃の方が派手っぽくなるしね。

アンソロはなぜか永井先生が一番アンソロらしかったという
他はエンペラー祭りだから、あんまり大差がないような気がしてしまうし。

177 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/08(金) 23:11:54.73 ID:zfKgkQ49
まあエンペラー祭りもアレはアレで好きだったな。流ミロクは可愛かったし。

178 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/09(土) 02:15:47.74 ID:/kixQD6K
>>177
あれは短編でやるような内容じゃないよね。
SF的な世界観をもう少しじっくりやっていたほうがいいタイプ。

179 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/09(土) 03:07:27.63 ID:iM8UYowO
アンソロじゃないけど、長谷川裕一の描いたゲッターロボ斬の漫画は面白かったな


180 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/09(土) 03:12:40.68 ID:/kixQD6K
第二次Z後篇ではチェンゲをどう料理するんだろ?

181 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/09(土) 07:47:12.22 ID:10bXLfTN
>>168
ニトロ的な展開は賢ちゃんの作品では日常茶飯事
エロに需要が無い意味でもな

182 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/09(土) 12:05:51.41 ID:94GdQOhK
エロに需要が無くとも、賢ちゃんの書くナコルルは夢を見せてくれた。


183 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/09(土) 12:19:26.23 ID:wWbfytR8
サムスピと魔界転生って重複するのかな

184 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/09(土) 21:15:31.84 ID:/kixQD6K
ニトロで言えば装甲悪鬼村正とOVA組は相性が悪そうだな。
OVA組はなんか話を聞かなさそう、

そもそも等身大パワードスーツみたいなもので
実力差が大きくあれば武器次第では生身でどうにかできないわけではないけど
さすがにそんなやつは一部の例外だし、そんな等身大の相手にゲッター持ち出すのは……
本編にはそれぐらいの巨大な奴いたけど珍しい存在だし。

185 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/09(土) 22:11:42.26 ID:fCHy/Xt8
よし、ならゲッター暗殺者を出そう

186 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/09(土) 23:03:31.85 ID:2HjKIq/z
善悪相殺の呪いに苦しみながら戦う景明の横で
例によって堅気の人間も巻き込みながら嬉々として敵を殺しまくる将造を夢想したぜ…

OVA勢はどうだろうな…
世界がどうなろうと関係なく復讐を果たそうとするチェンゲ竜馬
何かを背負うわけでもなく、自分自身の為に生きようとするゴウ
望まぬ未来にならぬようひたすら戦い続ける新ゲ竜馬(穴があったら突っ込みたい)

187 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/09(土) 23:31:09.22 ID:/kixQD6K
>>186
チェンゲの主人公はゴウ…………ケイがいなければ特に何もしなさそうだけど。

188 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/09(土) 23:57:28.59 ID:10bXLfTN
切っ先が触れれば全て斬り
切っ先が触れなければ殺す

柳生十兵衛の理ここにあり

189 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/10(日) 00:04:39.26 ID:KQou7F4k
>>186
将造に景明さんは何か言えるかな?
基本的にカタギには手を出さないし、カタギが死ぬのは敵との戦闘に巻き込まれてだし。
この点が人のこと言えないし、「せめて戦う場所選べ」とぐらいしか言えんだろうな。

190 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/10(日) 00:24:24.78 ID:eZe/j8f+
ttp://uploda.in/img/data/img5373.gif

ゲッター1に大剣を持たせてみた
大剣はほぼ模写

191 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/10(日) 00:36:55.86 ID:dTM5MQtq
深く、蒼く、それは、剣というより光の結晶だった

192 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/10(日) 00:45:46.34 ID:7Q7saGTn
新ゲの黒平安京の話を見ていて犬夜叉とのクロスを妄想した。
竜馬なら鉄砕牙を使いこなせそうだ。闘鬼神の方が似合いそうな気もするが。
隼人は殺生丸と気が合いそう。

193 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/10(日) 00:58:11.17 ID:3Grj06ZF
>184
心配しなくても銀星号はブラックホール作ったり月を蹴りで砕いたり
と大暴れしてくれるから。

エロゲとのクロスで言えば神咒神威神楽と石川賢作品系とのクロスが
思いついたけど味方勢と戦うのならともかく敵と戦う事になると戦力差が
色々とひどい事になりそうだな。


194 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/10(日) 01:05:34.98 ID:KQou7F4k
ここの前身であるマブラヴの外伝も最近出たな。
さらに状況が重力バランスが壊れてしまったために悪化して、
土地のほとんどが海に沈んで、気圧のバランスが各地おかしくなって、一部の海底が隆起したけど塩の砂漠状態。
アメリカの一部とハワイにしか人間が住める場所がなくなる状況。
BETAは全滅してないし、人間通しの土地の争いや政治問題が起きたり、資源カツカツだったり。

もう、体をゲッター線によって機械化するしかねえな。

195 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/10(日) 01:32:54.84 ID:hnZKKnWF
>>184
等身大物と巨大ロボット物のクロスって結構難しいんだよね
戦力差を抜きにしてもどうも描写的にぱっとしないというか

196 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/10(日) 01:40:28.50 ID:KQou7F4k
>>195
短編ならともかく長編わな。
ゴジラみたいに暴れまくるならともかくロボットの場合はよほどの虐殺者でもない限りはそれはないし。
マクロスみたいにいきなりあらわれた、強大な力と途方もないテクノジーの所有を巡る話とかにできるだろうけど。
この場合はそのごたごたが収まるまでは巨大ロボの戦闘は極端に減っちゃいそうなんだよな。
初回とデモンストレーション、反乱、決戦ぐらいしかまともに運用できないかもしれんし。

197 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/10(日) 01:56:23.24 ID:v0wNk6mO
>>189
民衆の敵と戦っていても世間体的にはどちらとも好まれる存在では無い。
性格は真逆なのにやってる事はだいたい同じなんだよな。

ただ違うのは一方は自分を悪鬼と戒め、一方は善も悪も関係ないってところだけど。

198 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/10(日) 02:39:53.53 ID:AydPy2uJ
将造はオーガや塾長とかと同類のキャラだよな
人間なのに設定上勝てないやつとか倒しても、まああいつだしで納得させられる力があるよな

199 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/10(日) 03:00:14.28 ID:KQou7F4k
>>198
でも、その二人と比べると結構大人しい方。
そもそも、連載年月が違うしね。

というか、村正の劔冑(パワードスーツみたいなもの)の量産型の奴ならば特に条件なしに使える。
腕さえあれば特注品に互角に戦えるし、火器も使えるし、使わないときはバイクに変形する。
最終的には火器が強くなったおかげで量産型がめちゃくちゃ強くなっちゃうし。
それらを使えば別に不自然ではないか。

200 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/10(日) 10:50:51.73 ID:TVCCI7Kl
平安京時代のオリジナル劔冑・童子切を出すとか、
膝丸(蜘蛛切)の兄弟刀が原作で既出なのでややこしいが
髭切とは別の劔冑として……
いや、むしろゲッター正宗・バロウズ・銀星のキチなゲッター斬とか

201 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/10(日) 11:13:55.97 ID:KQou7F4k
現実にも膝丸(蜘蛛切)の兄弟刀は髭切だけど
童子切は童子切であるしな。
三つとも頼光の時代に伝説がある刀だし。
源氏の最高級の宝である童子切とか振り回したら間違いなく狙われるな。

>ゲッター正宗・バロウズ・銀星
そしてジーグなあれと戦うんですね。

202 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/10(日) 13:45:20.21 ID:KQou7F4k
あと、髭、膝が時代の割になぜあそこまでスペックが高いのかがゲッター合金を使っているとか
金神についてとかゲッターでからませようと思えば何かできそうな気がする。

203 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/10(日) 18:12:07.47 ID:3Grj06ZF
>202
膝の方は中の人補正もでかいからな。
見た目はかませ犬っぽいのに強さはガチなのが雷蝶様クォリティ。

204 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/10(日) 22:23:17.94 ID:KQou7F4k
竜馬の空手家設定を考えると劔冑はクローが主武装の虎鉄が相性よさそうなんだけで
その所属がいわゆる悪役だからちょっとそこで問題があるな。
その根本的の昔からかかわるとかいうのは物語の背景が根本に近いところで変わっちゃうしな。


時々、現実から来たオリ主が三次元の女性と化したヒロインと出会い失望するのとかあるけど。
石川ファンが石川ヒロインに出会っても「ナイスバルク!」や「キレてるよ!」という光景が
なぜか浮かんでしまう。

205 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/10(日) 23:53:45.84 ID:U6IbXJq3
>>195
ヒーロー戦記はそこら辺うまくやったよね。ガンダムをパワードスーツって設定に改編すりゃライダーもウルトラも等身大で戦える。
「コール!ゲッター1!」

206 :日本製「先行者」開発プロジェクト第七話:2011/07/11(月) 00:03:17.85 ID:ONLEBagd
先行者×ゲッター、投下します
避難所に投下しようかとも思ったけど、やっぱり本スレに投下が無いのはさびしいのでこちらに


----


「学生テロリスト?」

所長室の机に座った早乙女博士の前に資料が置かれる。それはある人物に関するファイル。

「はい。神隼人を中心にしたグループです」

資料を置いた所員が続けて説明する。

「学生らしからぬ強い団結力と素早い行動で、政府をきりきり舞いさせています。既に政府の要人が何人もこのグループに……」

「うむ……。知っとるよ。政府はかなり手を焼いておるようじゃのう」

早乙女博士は伸びた顎鬚を撫でつけながら、ため息をつく。

「活動による犠牲者多数、破壊された施設もある。今最も危険視されておる反政府組織じゃ」

そう言って机上のファイルを手に取り、読み始める。
神隼人(じん はやと)、性別・男。17歳。推定身長185cm。
小学生の頃にIQ300とマスコミに持て囃され、中学では体操でかなりの成績を残したスーパーマン。
現在は学生テロリストグループのリーダーに君臨しており、高校生でありながらかなりの危険人物。

207 :日本製「先行者」開発プロジェクト第七話:2011/07/11(月) 00:05:14.83 ID:ONLEBagd


「それで……。最近、このグループがまた不穏な動きを見せ始めたようです」

「なに?」

片眉を上げて反応する。
あのグループの主な標的は、政府とそれに関わる機関。特に戦争を幇助するものである。
政府から援助を受けているのだから、早乙女研究所とて人ごとではない。
まして、政府の命令で惑星探査型ロボットを戦闘に用いようとしているのだからなおさらだ。

「どこを狙うかは分かっているのか?」

不安の混じった声で尋ねる。しかし所員は首を横に振った。

「……いえ。しかし、この研究所が襲われる可能性も十分あります」

「そうだな。警戒を強化しよう」

「分かりました」

――そうしてしばらく打ち合わせをした後、所員は出て行った。

「ふう……」

部屋に残った早乙女博士は、深いため息をついた。
考えているのは勿論学生テロリストのことだ。

「彼らも、本来ならきっと有望な学生たちだったろうに……。嫌な時代になったものじゃ……」

席を立ち、窓から外を眺める。
初夏の抜けるような青空に、入道になりかけた雲が浮かんでいる。
雄大な浅間山麓、その山際では空の青と葉の緑が溶け合い、翡翠色の稜線が描かれていた。

208 :日本製「先行者」開発プロジェクト第七話:2011/07/11(月) 00:06:07.58 ID:ONLEBagd



----


早乙女研究所。それは浅間山山腹に立地する宇宙開発用ロボット研究所である。
所員数200名。総敷地面積は非常に広大。天文台や工場などの設備を有している。
所長は早乙女博士。ゲッター線をエネルギーに変換する「ゲッター炉心」を開発した、ゲッター線研究の第一人者。
現在は、主にゲッター炉心を搭載した惑星探査ロボットの開発を行っている。

「知ってる奴も多いと思うが、この研究所は政府の援助を受けている」

学生服を着た集団の前で声を上げるのは、神隼人という男。
長く伸びた前髪と、彫りの深い顔が印象深い。そして何より特徴的なのは、全身から噴き出す狂気だろう。
鋭い眼光に僅かに上がった口角。学生服に包まれた体と長い手足は、ユラユラと幽鬼のような動きを見せる。
みな異様な顔つきをした学生服集団の迫力を前にしても、隼人はなお際立っている。

「大人しく宇宙開発だけしていれば、まだ見逃してやらんことも無かったが――」

木製の椅子に腰かけ、手には水平二連散弾銃。それを眺めながら、隼人は話を続ける。

「惑星探査用ロボットをRAに転用しようとしている」

場がかすかにどよめいた。
隼人は全体を一睨みしてそれを抑え、話を続ける。

「政府に味方し戦争に加担する奴らを野放しにすることはできん」

口元をさらに歪ませる。
ゴクリ、とどこかから生唾を飲み込む音がした。隼人が言葉を発するたびに場の緊張は高まり、身も凍るような感覚に陥らされる。
もしこの場に普通の善良なる学生がいたならば、とっくに腰を抜かして悲鳴を上げているだろう。
事実、グループ結成初期の頃は、この空気に耐えられず逃げ出した者が何人もいた。
それらの者は、"覚悟"が足りなかったか、もしくは少しでも根が良かったのか。
いずれにしろ、途中退場など隼人が許すはずもなく、ことごとく粛清されてしまった。

209 :日本製「先行者」開発プロジェクト第七話:2011/07/11(月) 00:06:31.01 ID:ONLEBagd


「……俺たちが、制裁を加えてやるんだ」

そして、"早乙女研究所襲撃作戦"の全容が語られる。が、ここでは省略する。
実際に見てもらうことにしよう。


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一本の舗装された山道が、早乙女研究所に向かって伸びる。
雲の少ない青空には中天を少し過ぎた太陽が赫々と輝き、アスファルトを無遠慮に照りつける。
山裾には初夏の爽やかな暑さの中青々と伸びた生木があり、そこから立ち上る匂いがむせかえるようだ。
その山道を数台の中型トラックが走っていく。
積荷はロボット建設のための資材。早乙女研究所ではロボットの試作を常時行ってるため、資材の搬入が頻繁に行われる。
風を切って――と言うほど速くもないが――順調に走行中。いつも通りこのまま何事もなく無事に到着、と、運転手は思っていた。
この瞬間までは。

――パンッ!
何かが破裂するような、軽快な音がした。それと同時に先頭のトラックの車体がガタガタと揺れる。

「ン!」

二人の乗員――運転している年季の入った男と助手席に座った若い男――が驚いて声を上げた。
トラックは揺れるにとどまらず車線から逸れていくので、運転手は慌ててブレーキを踏む。
甲高いブレーキ音が響き、トラックは速度を落とす。そうして数十mの黒線を路面に残し、停止した。
先頭が止まったためか、後続のトラックも停車する。

「なんなんスか!?」

「これは……タイヤヤッちゃったかもな」

助手席に座った男が悲鳴を上げ、運転手が冷や汗を流す。二人はタイヤを調べるために車から降りた。

「……こりゃあヒドイな」

「うわっ、パンクってこんなんなるんスか?」

タイヤを見た二人は息をのんだ。右の前輪が見るも無残にズタボロになっていたからであった。
ゴムには大きな穴が空き、破けたチューブがはみ出している。

210 :日本製「先行者」開発プロジェクト第七話:2011/07/11(月) 00:07:05.89 ID:ONLEBagd


「いや、おかしいだろこれ! こんな派手なパンク見たことねえぞ」

この運転手はベテランで、パンクを経験したことも何度かあった。しかし、こんなのは初めてだ。

「どうすんスかこれ。っべー」

困惑し立ちつくす二人に、後続のトラックの乗員数人が近づいてくる。
その内の一人が声をかける。

「大丈夫ですか?」

「全然大丈夫じゃねえよ。見ろよこれ」

「……うわー、こりゃヒドイですね……」

「だろ? 全く、何踏んだらこんなことになるんだか……」

「田口、こんなの落ちてたんだが」

別の男が片手を掲げる。頑丈そうな鋭い棘がびっしり生えた長い棒を持っていた。
棘のいくつかは曲がっていたり先が潰れていたりで、明らかに何かに轢かれた跡が残っていた。

「なんじゃこりゃ。なんでこんなもんが……」

その時。
コンクリで固められた山肌の方から、何かが滑り下りてきた。
それは電光石火の速度で駆け、トラック乗員の一人の頭を棍棒で殴打。鈍い打撲音が響く。
頭を割られた乗員は、血を噴き出しながら地に転がった。

倒れた乗員の代わりにその場に立ったのは、黒い詰襟学生服を着た男だった。

「なっ……」

残りの乗員が驚きの声を発する間もなく、次々と何者かが斜面を滑り降りてくる。
彼らは次々と乗員たちを始末し、この場を制圧していく。その手際はまさに早業、一人の逃亡者も許さない。
さらにトラックの中まで確認し、残っていた乗員も引きずり下ろす。
残虐で悪逆な行為が、抜け目ない組織的な秩序で行われた。

「うわっ……ぐえ!」「ひぎっ」「た、たす、ぎゃん!」

211 :日本製「先行者」開発プロジェクト第七話:2011/07/11(月) 00:07:36.16 ID:ONLEBagd


悲鳴と打撲音が鳴り終わったとき、立っているのは学生服を着た男たちだけだった。
彼らはうすら笑いを浮かべながら、手に血のついた得物をぶら下げている。
その異様さは名状しがたく、真昼間だと言うのにまるで百鬼夜行のような恐ろしい雰囲気を纏っていた。

一人の男が斜面の上から一部始終を見ていた。これまた黒い詰襟を着た、坊主頭の屈強そうな男である。
彼は眼下の惨事が一段落したのを見計らい、踵を返して森の中へ入っていく。
少し進んだその先では、一人の男が岩に腰かけていた。

「隼人さん。……終わりました」

そう、神隼人である。
男は隼人に作戦終了を告げた。成功です、とは言わない。成功することは絶対なのだから。
隼人はニヤリと厭らしく口を歪め、腰を上げた。
そして作戦は次の段階に移る。


----


その頃、早乙女研究所・所長室。ビビー、とブザー音が電話から鳴り響く。

『博士、捜索チームからお電話です……』

早乙女博士は手元の書類を置き、受話器を手に取った。
捜索チームとは、惑星探査用ロボット――を改修した、戦闘用ロボットのパイロットを集めるために結成された特殊チームだ。
特殊チームと言ってもそんなに非合法なことをやるわけではなく、せいぜい尾行したり盗撮したりするくらいだ。

「もしもし……」

多少気がない口調で応答。博士は話の中身に予想が付いていた。
恐らく、新しいパイロット候補が見つかったのだろう。これまでに何回も繰り返された報告だ。
何回も繰り返されたということは、つまり、相応しいパイロットは今まで見つからなかったということだ。
そんなわけで、博士はあまり身構えていなかった。対照的に、電話口の向こうからは緊張した声が聞こえてくる。

212 :日本製「先行者」開発プロジェクト第七話:2011/07/11(月) 00:08:12.83 ID:ONLEBagd


「博士ですね……」

「どうした。何か進展があったのか?」

「ええ。見つけましたよ、マシンのパイロットにピッタリな逸材を」

「……ほう。その口ぶり、中々自身があるようじゃな」

今までとは一味違う調査員の口ぶりに、博士は片眉を上げて反応する。もしかして今度こそ、という思いが鎌首をもたげた。
調査員は少しの間を開け、ゆっくりと話し始めた。

「……そいつは、空手全国大会に一人で殴りこみましてね。優勝者含む十数人をあっという間に伸してしまいました」

これを聞いて、博士の背筋が伸びる。今の武勇伝は、これまでのパイロット候補たちのそれとは明らかに一線を画していた。
それが本当なら、確かにパイロットに相応しいだろう。アレのパイロットは、常人より遥かに屈強な肉体を持っていないといけない。
博士は心臓が踊り始めるのを感じた。相応しいパイロットが見つかるまで、どれだけ長い時間が経ったことか。

「ふむ……。分かった、今からわしも見に行こう。それまで見失うんじゃないぞ」

「了解致しました」

「では、頼んだ」

博士は電話を切った。

ああ、なんということだ。ついに見つかるかもしれない。長かった……。
歓喜の声が内心から湧きあがってくる。もう小躍りしたいような気分だ。だが、しかし……と、博士はその気持ちを抑えた。
何故ならばアレのパイロットは全部で三人必要だからだ。まだ有力候補が一人見つかったに過ぎない。
そもそも、パイロットが全員揃ったら、アレを戦場に送りださなければならないのだ。それは博士の望むところではない。

ちゃんとしたパイロットを揃えて、完全な性能を出してやりたい。
しかし、戦場に送ることはしたくない。

複雑な気持ちを抱えながら、博士は出立の身支度を始めた。


----

以上です

今回はゲッター側が出ずっぱり……まったくクロスとしてどうなんだと思うのですが、
もうちょっとお付き合いください

213 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/11(月) 00:38:50.62 ID:5LIjLNyl
乙、久しぶりです。
まあ、引っ張るのありと思いますよ。

214 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/11(月) 22:35:44.97 ID:bUdiC/j2
乙、
そういやあまたチャンピオンでゴウ先生がVS物書くらしい
ダンテVSゲッター
ガセかもしれんけどな

215 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/11(月) 22:41:41.53 ID:aydKwfM5
永井先生の描く窓が三つのゲッター1が割と好き。

216 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/12(火) 21:00:07.65 ID:OvCRAx/6
されど罪人は竜と踊るの禍つ式と御城主やドグラって似てるな
され竜の世界になら石川キャラが混じっていても違和感が無いかも

217 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/12(火) 21:06:54.41 ID:pI66cAiH
ドグラは本体は穴で出てくる化物は別次元の別物っぽいからね。
きっといろんな世界の化物も入ってるんじゃね?

218 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/12(火) 21:42:47.81 ID:UfKXcGxe
さらっと無限の宇宙とか言ってるからな<ドグラ

219 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/12(火) 21:49:45.87 ID:BGKQZ5/h
でもちゃちなオモチャ

220 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/12(火) 22:12:01.39 ID:pI66cAiH
虚無戦記は星間、銀河間規模とかじゃなくて宇宙間のスケールだから
他のと比較しちゃダメだよ。



221 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/12(火) 22:18:59.57 ID:UfKXcGxe
虚無戦記は無駄に壮大故に素人では扱えない玄人向けの作品

222 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/12(火) 22:33:43.27 ID:pI66cAiH
虚無戦記は章ごとならばともかく、全体だと釣り合う作品が限られるからな。

名前だけならばギャラクシーエンジェルとか天使と仏。
ゲーム版ならばシリアスだけど……天使既にいるしな。

223 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/12(火) 23:19:33.46 ID:8EhIjFwp
とりあえず覚醒→何かを(敵とか)悟る→うおお!って流れに憧れる。美しい流れだと思う

224 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/13(水) 09:10:50.22 ID:lxGlTcvo
ども、エヴァクロスの者です。
ゲット・ダイバー、やっとこさ完結したので最終話を保管庫にupしました
ので、よかったら読んでやってください。

http://wikiwiki.jp/gettercross/?%A5%B2%A5%C3%A5%C8%A1%A6%A5%C0%A5%A4%A5%D0%A1%BC%A1%A112

なお、キューティーハニーの扱いについて、ファンの人が不快に思うかもしれないので弁明を…。

・あの娘は石川賢版のキューティーハニーが、
もしもゲッター&虚無戦記サーガに組み込まれたらどうなるかな〜
という妄想から描いたものなので、永井豪作品のハニーとはもちろん、その他派生作品とも全く無関係の存在。

だと考えて、許してもらえると…助かります。
でも、懲りずに次はパトレイバーとのクロスでもやってみようかな、とか。

225 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/13(水) 09:17:27.80 ID:9t6AeQB+
でたな でたなゲット・ダイバー!

乙でした、ところで構想としてはどのパトレイバーで考えているんですか?

226 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/13(水) 09:41:43.84 ID:lxGlTcvo
>>225
おお、リアルタイムリアルタイム。
ではせっかくなので…。

今の所はチェンゲ竜馬×漫画版パト で考えています。

このうえで、特車二課の立地を現代的に解釈し直すか、
(現在の人にゃお台場が閑散とした場所、なんて感覚解らないだろうし)
それとも素直に、80年代後半〜90年代初頭の時代劇で突っ切るか……
パトが非常にリアルさのある作品な分、ちと悩んでます。

227 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/13(水) 17:20:13.21 ID:jPFpIhf/
そこはご随意に
パト好きだからあんまりインフレして欲しくないなぁ。どんな感じになるんだろう
すり合わせなのか、異世界ものなのか

228 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/13(水) 17:30:24.11 ID:9t6AeQB+
シャフトがゲッターの技術をグリフォンにブチ込むために暗躍するとか、ゲッター線浴びて凶悪になった廃棄物13号とかそんなんしか思い浮かばない

229 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/13(水) 23:14:48.72 ID:/KyANCvl
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm14836722
これはwwwww

230 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/13(水) 23:54:26.92 ID:WV32tMXX
>>226
竜馬はレイバーにのらなくても生身で制圧できそうだな。
……どちらかというと追われる側か。

231 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/14(木) 00:06:27.21 ID:A6tv5Ftr
たまにクロス作品に毒されるのがあってもいいともう。ギャグに侵される切れきれ竜馬とかいいじゃないか!ギャップ的にも
チェンゲの竜馬さんは割りと学にも明るい常識人だからどうなるんだろうか・・・

232 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/14(木) 00:21:58.05 ID:dMi9RuTj
>>231
あずまんがクロスのゲッター連中はあずまんがサイドの連中に押されまくってる気がする

233 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/14(木) 08:21:03.15 ID:yaCBr7AZ
隼人が神経性胃炎を発症するくらい振り回す事のできるキャラはいないものか?

234 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/14(木) 09:23:03.44 ID:HpzHjypk
僕と契約して魔法中年になってよ!

235 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/14(木) 12:56:00.49 ID:Anac9OsF
「チェェェンジ・マジカル☆えんぺらー!スイッチオォン!」
「ウォォこのエネルギーはエントロピーを凌駕するほどの……」

236 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/14(木) 19:36:57.91 ID:Am+x3654
>>234
…契約に応じるかな?


237 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/14(木) 19:44:16.84 ID:K0MOO53U
ゾンビ化を知っても「よくもこんな素晴らしい体にしてくれたのう!最高じゃあ!これでワシは地上最強の魔法少女じゃあ!」ってなるんじゃねえの?

238 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/14(木) 20:04:27.32 ID:Anac9OsF
慎一や虎みたく「殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる」状態になるかもしれん

239 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/14(木) 21:36:07.92 ID:tSli7mwW
彼らの場合、家族が殺されたことが憎くて、
復讐に最適なそんな体になったことはうれしいんじゃね?

240 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/14(木) 23:05:31.38 ID:0C62+n0h
>>233
「トリガーマン」で、隼人をキースの立場に置けば、あるいは……。


241 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/14(木) 23:56:07.49 ID:tSli7mwW
やらない夫のメタルサーガというAAのSS?で
チェンゲ版竜馬が出ているけど、役が常識人で知恵袋だった。
竜馬のキャラ改変されているんでなくて、他がひどいレベルだったからだけど。
たしかに、チェンゲ版のは頭がいいけどこんな役やると結構新鮮に感じる。

242 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/14(木) 23:59:15.76 ID:v3HKD3c7
極道兵器×男塾という電波を受信した

243 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/16(土) 01:28:55.60 ID:L93zahoH
>>241
思うんだけど新の竜馬が極端に馬鹿なだけで他のシリーズの竜馬は
普通に常識人な気がする。

244 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/16(土) 02:13:36.63 ID:H3OURxKx
>>243
まあ、新の竜馬が馬鹿と言われる台詞で
「京都=寺がたくさん」
ってのは知的ではないにしても多くの人間が抱えているイメージだし。
まあ他は擁護しようのないものはあるけどね。

245 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/16(土) 14:48:17.70 ID:kphKZtSY
尊野蛮!

246 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/16(土) 16:09:43.11 ID:K5JE3Hhl
逆に現れた場所が寺が一杯な以外に京都だって判断する方法がわかんねぇw

247 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/17(日) 01:02:24.95 ID:yX0kJEeG
亀と触手の怪獣が戦ってて大炎上してる所が京都

248 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/17(日) 11:35:25.04 ID:f58sEqjs
早乙女研究所って慰安旅行とかしねえのかな

249 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/17(日) 12:32:17.88 ID:R7utEr8t
慰安旅行をやるとしたら真とGの間だろうね。

250 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/17(日) 15:17:44.28 ID:0IuzVZON
敵が月に数回襲撃かけているような世の中じゃそんな暇ねえしな

251 : 忍法帖【Lv=35,xxxPT】 :2011/07/17(日) 18:28:16.32 ID:ElIThYgQ
慰安旅行ネタなら、熱海のくろがね屋に行くゲッターチームの話、
なんてダイナミック同士のクロスをやっても面白いかもね。

という訳でエヴァクロスの者です。パトレイバークロス、始めました。
忍法帖レベル上げも一段落したので、
実験的に、スレへの直貼りへ戻してみたいと思います。



プロローグ

「ふふふふ……君たちは取り返しのつかないことをしたのだ」
「その報いは、自らのものとするがよい」

 蒼く輝く地球を眼下に、二対の怪人が跳んだ。
 生命など存在できないはずの宇宙空間を、海にでも漂うかのごとく仰向けになり、引力にひ
かれ落下していく。
 その視線の先にあるものは……。

『さらばだ、もう逢うこともなかろう! 真・ゲッターロボ!!』

 国連はいま、史上最大級の緊急事態を発令した。
 世界へ向け反乱を起こした早乙女研究所の最終兵器、ゲッターロボの化物「真ドラゴン」の
前に、他のいかなる兵器は通用せず、恐慌に陥った首脳部がなりふり構わぬ暴挙に出たのだ。
 それが重陽子ミサイルによる、真ドラゴン破壊命令だった。

 ミサイルの威力は破滅的である。核兵器などは比べものにもならず、もし着弾すれば、地上
の文明はすべて灰燼に帰してしまうであろう。
 愚かな選択だった。地上を滅ぼしてしまうからではない。むしろ地上の文明を引き替えに真
ドラゴンを倒せるのなら、安い代償とすら言える。

 だが、重陽子ミサイルを用いたところで、真ドラゴンを滅することなど不可能である。なぜ
なら、ゲッターロボの動力であるゲッター線エネルギーは無限なのだ。
 どれほど強力であっても、有限の破壊力では通用しない。一時的に動きを止めることが出来
たとしても、すぐにまた再生してしまうだろう。

252 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/17(日) 18:31:01.11 ID:6FZRZIW5
支援

253 : 忍法帖【Lv=36,xxxPT】 :2011/07/17(日) 18:31:21.72 ID:ElIThYgQ
 このままでは、無意味に破滅が訪れる。黙ってみている訳にはいかない。
 真ゲッターロボは宇宙へ飛ぶ。
 地上に待ち受ける真ドラゴンを破壊せんと、いままさに墜落していく重陽子ミサイルを止め
るべく、速度に特化した形態「真ゲッター2」への超高速チェンジをぶちかます。
 あのミサイルを止めなければ、真ゲッター2が間に合わなければ、地上は死の荒野と化して
しまう!
 間に合ってくれ!!

「うおおおおォォォオッ!!」

 真ゲッターロボを駆る、男達の絶叫が地球全土にこだました。
 だが。
 あと少し、寸でのところで、真ゲッター2は間に合わず……重陽子ミサイルは、真ドラゴン
ごと惑星の地表を削り取って、美しくも凄惨な輝きを、宇宙に瞬かせるのだった。


・・・


 一九九八年、二月某日。
 東京都――練馬区某公団住宅、某室。
 この日、警視庁警備部、特科車両二課所属の後藤喜一警部補は非番であった。
 彼は珍しく何の波風も立たない時間を、自宅でぼうっとするに決め込んでいた。なにせ寒い
。外では、またしても雪がちらついているのだ。
 犬なら喜んではしゃぎまわるだろう。まあ、自分も当たる棒を探して歩き回る犬みたいなも
のだが……たまには身体を休息させたかった。
 四〇がらみの今となっては、若い頃ほどの無茶が効かなくなってきているのだ、いざという
時に過労で動けないというのでは、話にならない。
 マイルドセブンの箱に手を伸ばし、おもむろに咥えると一〇〇円ライターで火をつける。
 吸い込む、軽めの煙が気分をリラックスさせてくれた。

 リビング兼寝室の和室で、安物の折りたたみテーブルに突っ伏し、座布団に置かれた地蔵と
化しつつテレビの走査線を眺める。
 そろそろ、このポンコツも寿命だろう。
 独り住まいの2DKは殺風景なものだが、いかなる場所においても喫煙の咎められることが無
いのは素晴しい。ダイニングで吸おうが、物置兼洋室で吸おうが、ベランダに出て吸おうが自
由だ。
 反対に、シャバではどうもタバコに対して風辺りが強くなってきている。事実、F1やWGPの
ような、タバコの広告が印象的な世界的ロードレースの場においても、その量はだんだんと少
なく、わびしくなってきているではないか。
 俺の若かった八〇年代では、あんな華やかだったのに。

(こりゃあ……あれだな。一〇年後には害悪扱いかもしれんなぁ)

254 : 忍法帖【Lv=37,xxxPT】 :2011/07/17(日) 18:34:59.76 ID:ElIThYgQ
 テレビでは閉幕したばかりの長野オリンピックの感想が飛び交い、その合間合間に送電線が
倒壊したとか、東京と埼玉の暴走族が仲良く喧嘩しただとか、猪木が引退しただとか、今日の
ワンちゃんは棒にも当たらず可愛いだとかの話題が取り上げられ、まあ日本は平和を満喫して
いた。
 もっともいまは合衆国付属の州だから、真の意味での平和ではないが……台頭する周辺国家
を見ていると、今のところはあちらさんと仲良くしていた方が、得策だろう。

 そうだ、今日はチョイ悪親父でも気取って、朝からビールを嗜んでみようか。350ミリリットル缶の
一、二本なら酔いはしない。
 仮に緊急出動がかかっても、なんとかなるだろう。
 公団住宅を出て数秒も歩けば、目の前にコンビニがある。そこでは、タバコも酒も、ちょっ
としたツマミやそこそこ旨い弁当類も、靴下やシャツやら、洗剤だの文房具だの、まあ生活に
必要な品々はみんな置いてあって、今みたいな季節だとおでんさえも煮込んでいる。

 いやいや、コンビニも進化したものだ。
 俺の若かった八〇年代では、弁当は食えたもんじゃない味で、サービスも役立たず、店に入
れば臭いわなんだで、よほどの緊急か任務の時でもなければ利用することはなかったというのに。

 後藤は真に暇な時特有のつらつら流れる思い出と、現在とを照らし合わせて「昔の方がよか
った、なんていうのは老人のたわごとだよなぁ」と改めて確認しつつ、リビングテーブルに伏
した上半身と、椅子に沈んだ腰をフワリ上げようとする。
 まさに、その時だった。

 ぼんっ、と鈍い音が閃光と共に響いた。
 最初は見ているテレビが爆発したのかと思った。
 しかし、違った。
 後藤の目の前に、淡い緑色の光が集まり膨れあがっていく。
 無意識に、灰皿へタバコが押し込まれた。 
「な、なんだぁ……!?」
 膨れあがる光はいよいよ大きくなっていき、後藤を呑み込んでしまうかと言うほどに溢れて
いく。唖然とする後藤。やがて、光の中にぼんやりと人影が現れた。
「なんだっていうんだ」
 つぶやく後藤に反応するかのごとく、人影が動いた。瞬間、後藤の身がさっと後ろへ引き、
思考より早く構えの態勢になる。

「うぅ」

 人影が、呻いた。
 本物の人間なのか。
 ごくり、と後藤の喉が鳴る。生まれてこの方、四〇余年。その中には、何度か人ならざる者
の仕業にしか思えない現象に立ち会った経験もあるが、それだってこんなにあからさまな、ま
るでマジックかイリュージョンかのようなのは初めてだ。
 だが、それは現実に起こっている。夢を見ている訳ではないのも、はっきりしている。
 黙っていても始まるまい。
 後藤は、勇気と共に一の句を吐き出した。

255 : 忍法帖【Lv=38,xxxPT】 :2011/07/17(日) 18:38:10.86 ID:ElIThYgQ
「……どちらさま?」
「ここは……どこだ」

 質問に、質問が返ってきた。そいつはルール違反だな、と後藤は一瞬思ったが、すぐにその
無駄な思考を打ち消す。
 光が収まったのだ。
 人影の、はっきりとした輪郭が明らかになっていく。
 大柄な若い男だった。
 身長が一八〇以上あるように見え、ガタイもいい。が、太ってはおらず、引き締まった感じ
だ。レイバーに何とか搭乗できる、ギリギリの体格であろう。
 年齢は二〇代の後半といったところだろうか。
 顔つきは濃い目ではあるが、精悍で、十分以上の美男子といえた。ただし、まるで野獣のご
とき雰囲気が隠れもせず溢れているので、あれを好む女は限られたタイプになるはずだ。

 しかし、服装がひどい。
 ボロっボロになったトレンチコートに、黒ずんで下地の赤とマーブルになってしまったマフ
ラー、布きれにしか見えないシャツと、擦り切れて破れる寸前のジーンズ。頭には、ボサボサ
に伸びきった髪を乗せており、コートから覗く拳にはミイラのごとく包帯が巻かれている。怪
我をしている訳でもなさそうなのに。
 と、見かけはまるで浮浪者のようだが、臭気を漂わせているでもなし、なによりその釣り上
がった両眼の奥には、猛禽類を彷彿とさせる精気が溢れていた。世捨て人の眼ではない。

 ――こりゃ、只者じゃないなあ。

 もっとも、光と共に現れるなどという、どこぞのM78星雲からやって来た男の様な奴が只者
であるわけはないのだが、後藤が感じたのはそういう事ではなく、仮に「こいつ」を街中で見
かけたとしても、同じ感覚を持ったであろうな、という事であった。
 男は周囲をぐるりと見回す。
 なにやら合点がいかないようだった。後藤はもう一度、その口が開くのを待った。

「……おい、そこの親父。ここはどこなんだ」
「どこって、俺のマンションだよ。あ、いや、俺が借りているマンション、かな。ついでにい
うと東京都の練馬区だ」
「東京だと? 避難命令が出ているのに、あんたどうして……いや、そんなことよりも真ドラ
ゴンはどうなった! ミサイルは!?」
(なんのこっちゃ)

 真ドラゴンってなんだ。
 政治犯か組織か何かのコードネームか、それとも新型レイバーの名か? だが、今日はそん
な奴らや、レイバーが暴走しているという情報は入っていない。
 入っていれば、特車二課第一小隊の南雲隊長と共に、現場へ駆り出されているだろう。これ
から与る予定の第二小隊が隊長の研修も兼ねて。
 そしてミサイルとやらだが、ここしばらく自衛隊や、米国やらソ連やらが誤射したり発射し
たり、配備数を増したというニュースも聞いていない。

256 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/17(日) 18:39:34.68 ID:6FZRZIW5
支援

257 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/17(日) 18:41:24.03 ID:ElIThYgQ
 自慢するつもりなど毛頭ないが、後藤には警察をはじめ関東一円に勢力を持つヤクザ達や、
霞ヶ関の連中とか、防衛庁の一部にコネクションがあり、日本に起きるアクシデントについて
は耳聡いつもりだった。
 その俺が知らない事が「どうなっている」とは、どういう訳だろう。

 まあ十中八九「俺の知らない世界」での出来事なのだろうが……。
 後藤はしばらく、スタートレックの登場人物にでも成り切る覚悟を固めていた。

「知らないよ。避難命令は出ちゃいないし、真ドラゴンだのミサイルだのが、どうにかなった
なんてのも初耳なんだがね」
「なんだと……」
「なんだと……って言われてもなぁ。ほれ、ご覧の通り世の中は平和だ」
 後藤は、竜馬の背後にあった使い古しのテレビへあごをしゃくる。その中では、代議士の脱
税疑惑が報道されていた。
「俺も、これからちょっと買い物にでも行ってこようか、と思っていたところでね。そこへお
客さんがご到着されたってワケだ」
「……馬鹿な……では、ここは異世界だというのか……いや、それにしては文明レベルに大き
な差違はみられない。パラレルワールド……?」
「お兄さん。思考中に悪いんだけどさ、ご用件はなにかね」
「……用件なんてねぇよ、邪魔しちまって悪かったな。いますぐ消えるから、今日のことは忘
れてくれ」

 ゆらり、と竜馬が動いた。
 後藤はその仕草に敵意だとか、悪意のようなものを感じなかった。純粋に出て行こうという
のだろう。
 ふっと構えを解いた。ここで自分が民間人だったなら、去っていくその背でも見続けていた
かもしれない。
 だが。
 ここで、こいつを取り逃がしてはならない。なぜだかの理由は説明できないが、後藤の警察
官としての勘が、そう告げているのだ。しかしこの男は、こちらが待てといって待つようなタ
マにも見えない。
 さて、どうしようか。
 思考をぱっと一巡させたのち、後藤はカマを掛けることにした。まずはあちらの気を惹きつ
けつつ、正体を探って見ねばなるまい。

「あ、ちょっと」
「なんだ」
「言っとくけどさ、ワープ装置だとかタイムマシンだとかのすごい機械は、無いからね。この
世界」
「……」
「嘘だと思うなら、東大にでも行ってみりゃいい。ここは、俺も嫌になっちゃうぐらい地味〜
なところでね、他のみんなもイヤイヤながら、お仕事して生きているんだ」
「……」

258 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2011/07/17(日) 18:44:39.84 ID:ElIThYgQ
「だからさ、闇雲に動いても元の世界には帰れないと思うよ。まずは生きる手段、つまりは衣
食住を確保した方が良いんじゃないかね?」
「……なるほどな」
「あ、信じた?」
「どこから来たかも解らねえ相手に、ペラペラ喋る野郎だと思ったんだよ」
「ありゃま」

 カマを掛けていることがバレてしまった。どうやらこのでかい男、見た目よりも遙かに頭の
良い人間らしい。なかなかどうして、手こずらせてくれそうじゃないか。

「仕方がない、じゃあまずは正体明かしといこうか」

 と言って、後藤は部屋の隅に放り投げてあったカバンへ寄ると、中をごそごそとやって小さ
な手帳を取り出した。それは本物の警察官ならば、必ず所持していなければならないはずのも
のである。
 水戸黄門の印籠がごとく手にもち、ずい、と相手に見せた。

「これ何に見える?」
「警察手帳……か」
「そういうこと」
「とても、そうは見えねえがな」
「よく言われるよ」
 なはは、と笑う後藤。
「公安のデカか?」
「……昔、そうだったんだけどね。今は警備部の窓際に左遷されちゃって」

 いっそ公安員で押し通そうかと思ったが、やめた。どうも、このでかい男に半端な嘘をつい
ても、あっという間に見透かされそうだったからだ。
 事実、いきなり自分の過去を当ててきたではないか。
(……見る人間が見りゃあ、俺はいまだにトレンチコート臭いってことか。頭、痒いね)

「で、そのサツが何の用だ。この不審者に任意同行でも求めるつもりかよ」
「とりあえず住居侵入罪の現行犯でお縄、っていう手もあるんだよね」
「面白ぇ。やってみるか?」
「うん。止めとくわ」

 警察手帳がカバンに放り込まれた。あれが再び陽の目を見るには、また長い時間がかかりそ
うだな、と後藤はなにげなく思う。
 代わりに折りたたみ式の安物テーブルに置いてあった、マイルドセブンの箱を取り上げる。
あと二本しか残っていなかった。そうだ、こいつも買い置いておかないと。

「格闘でかないそうもないし、そうでなくても、無造作に銃をぶら下げている奴を相手にちょ
っかいを出そうとは思えんよ」

259 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2011/07/17(日) 18:47:44.37 ID:ElIThYgQ
 後藤は本日二本目のタバコを咥えて、火を点けると男の腰へ指をさす。そこにはベルト代わ
りなのか、ごついチェーンが(ファッション用のそれではなく、明らかに工業用である)巻か
れて、銃が突っ込んであるのだ。
 後藤でなくとも、対峙しようという気にはなるまい。

「俺は警察官ではあるけれど、銃は持たない、持っている相手には逆らわないって主義でね……
タバコは?」

 ひとつ咥え、くい、と残りの一本を箱ごと差し出す。

「いや、いい」
「おたくも嫌煙かね。最近増えたよなァ、肩身せまいなァ」
「……俺はピース派なんだよ」
「お、そりゃ濃いねぇ」

 顔と同じぐらい……という冗談を舌の先っぽまで出かからせて、引っ込めた。いま、無意味
にこの男を刺激したくない。
 とにもかくにも、まずは逃がさないことだ。
 この男は間違いなく危険人物だ。初っぱなの印象も、すこしばかり話してみたいまの印象で
も、それは変わらない。こんなのを首輪もなしに街中へ放つわけにいくものか。
 腐っても平和を守るのが警察の仕事である。
 そして俺は、腐ってはいるが警察官だ。
 そのためには、多少の自腹を切ることも辞さないでいこうではないか。

「ところであんた、腹は減ってないかね。ここはおごるよ? 俺ン所へ現れたのも何かの縁な
のだろうからね。袖触れ合うも……っていうじゃない」
「ずいぶん気前の良い話じゃねえか。それも警察官の仕事ってか」
「要約すると、そういうコトになるかな」
「けっ、飄々としやがって。まあいい、それならおごられてやろうじゃねえか」

 おお、食いついてきた。
 世界は広く、人種がいくら異なれども、食への欲求だけは共通不変のものだなぁ、と後藤は
のんきな思考をめぐらせる。
 さて、それじゃあどこへ行こうか。
 自腹を切ってもいいと決意はしたものの、給料日前なので散財するのはちょっと心許ない。
なんとなくだが、これからお金が必要になりそうな気もするし。
 ここは、そうだなぁ。

「ラーメンでもいいかね?」
「何でも構やしねえよ」
「よしきた。行きつけの良い店があるんだわ……っと、そのまえにお兄さん」
「なんだよ」
「とりあえず、着替えてくれんかね。その服装じゃ入店拒否されちまう。あと銃。取ったりし
ないからここへ置いていってくんない?」

260 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2011/07/17(日) 18:50:19.20 ID:ElIThYgQ
「着替えはともかく、銃を置いていけだと」
「だってほら、ここ日本だからさ」
「日本だからどうだって言うんだ」
「……ああ、なるほど」

 どうやら、これは夢ではなく本格的にSFの世界が展開されはじめたらしい。この男が知って
いるニッポンと、俺が知っている日本国は、まったく違う国といって良いのだろう。

「つまり、あんたの居た世界の日本では、銃は携帯していても良いわけだ。ところがね、この
日本じゃあヤクザと警官以外には禁止されているのさ。一般人がそんなもんを持って、街中を
ぶらついてご覧よ。あっという間に逮捕されちまうぞ。嘘だと思うなら……」
「解った、解った! 置いていけばいいんだろ、置いてきゃ」
「いやぁ物わかりがよくって助かるよ」

 後藤は半分ほどに減ったタバコを、灰皿へ押しつけてニヤついた。

「そういや、自己紹介がまだだったな。俺は後藤喜一。話しての通り警察官をやってる。階級は
警部補ってところなんだけど、それでお兄さんの名前は?」
「流竜馬だ」
「ナガレリョウマか……まあ勇ましい名前だこと。あれかね、やはり坂本龍馬にちなんでの命
名なのかね」
「知るか。御託はいいから着替えをよこせ」
「はいはい。っといっても、なんせこの中年親父の持ち物だから、若い人に似合うのがほとん
ど無くてね……ちょっと待っててくれ」
「服なんざ着られりゃあいい、早くしてくれ」
「そういう訳にはいかんさ。TPOってもんがある」

 言って、後藤は2DKの物置兼洋室になっている部屋へ移動すると、クローゼットに首をつっ
こんであれやこれやと放り出し始めた。
 なんせあれだけ身長のある相手だ。丈に合う服を探すだけでも一苦労である。
 それが、あれやこれやと一〇分ぐらい続いて、その最中に竜馬の「まだか」が丁度一分刻み
のタイマーと化し、一一回目のコールが鳴ろうとした辺りで、やっとまともそうなおべべが見
つかった。
 無地のワイシャツに、暗黒色のシングル・スーツに、スラックス。
 いろいろ訳あって、自分のサイズよりかなりオーバーしたものを以前、購入したものだ。竜
馬でも余裕をもって着られるだろう。まるでビジネスマンの服装だが。

「それと、防寒着……まあ、これでいいか」

 つづいて、パーカーを取り出す。
 オリーブドラブ色、いわゆるミリタリー系グリーン色に染まった、ヒューストンのM-51パー
カーコート。これも故あって入手したものであり、後藤自身が着用することはほとんど無い。
 元々は軍用品だったものなので、無骨なデザインだ。竜馬が羽織っているコートの代替品と
してもちょうどよかろう。

261 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2011/07/17(日) 18:55:43.28 ID:ElIThYgQ
 これで着替え一式が見繕えた。
 全部、防虫剤臭いのがちょっと引っかかるが、くれてやった竜馬はそんなことはまったく気
にもしていないようだった。
 むしろ、ワイシャツだのスーツだのが動きにくいことに不満を漏らす。
 とはいえ竜馬が着替えている最中の、これでもかというほど筋骨隆々とした肉体を見ると、
そういう文句が出てくるのは仕方なく思えてくる。
 まあ、とにかく強そうだ。格闘なんぞに及ばなくて良かった。と、後藤は芯の底からそう思
った。

「俺がスーツなんざ着るハメになるたぁな。あのクソ野郎の顔がちらついていけねえ」
「おや、スーツを着た人間に因縁でもあるのかね」
「なんでもねえよ。こっちの事だ」
「詮索する気はないよ」

 今のところは、と心で付け加えると後藤は「じゃ、着替え終わったところで行こうか」と竜
馬を連れて自室を後にするのだった。


つづく



……まあなんとか直貼りで行ける、かな?

なお、本SSの原作は漫画版パトレイバーとチェンゲとなっていますが、
物語進行上の都合、いくつか他媒体からの設定流入や、一部オリジナル設定が入る予定です。
例によってゆっくりやっていくので、気長にお付き合いいただければ幸いです。

262 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/17(日) 19:44:53.78 ID:f58sEqjs
来たな…投下だ
乙でした、元々そういう人物とは言えいやに物わかりがいいな後藤さん

263 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/17(日) 21:32:56.64 ID:lZr1D+7q
正統派のクロスオーバーだ。乙です。渋い始まり方だ!
うまくこの世界に馴染めるといいなぁ。いいクロスオーバーは違和感がない


この先の未来、いつかは元の世界に戻って永遠の戦いに赴くことになるだろうから今くらいは安らかであって欲しいね、竜馬ちゃん

264 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/17(日) 22:33:32.05 ID:X61Q9XGs
ゲッターに取り込まれた人類って、最終的には宇宙征服当たり前と思うような選民思想の塊になるんだよな……。
大量虐殺しても平然としているような(アーク)。
あそこだけ見るとゲッターがどう見ても悪役にしか見えんw

265 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/17(日) 22:41:21.06 ID:UM6boeGG

さっそく世界観のずれの問題が出てるww

266 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/17(日) 22:55:20.98 ID:zCHqLw8b

確かこの時の竜馬ってロケランとショットガンももってたよな

267 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/17(日) 23:03:58.69 ID:EI/yiogw
>>245
蛮勇引力とのクロスも面白そうだな
ゲッターが多重防護服になりそうだけど

268 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/17(日) 23:09:44.17 ID:f58sEqjs
>>267
新の竜馬なら浪人者だしふさわしいんではないかと

269 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/17(日) 23:36:51.11 ID:m7rCfAo8
>>264
でもあの世界の宇宙人も「出会った異星人は皆殺し」みたいな
思想の奴らが結構いるみたいだから(孔明もゲッターを倒して宇宙を手中におさめるとか言ってたし)、
宇宙じゃ共存よりも侵略が当たり前なのかも

270 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/18(月) 00:03:01.10 ID:0YYb2TSJ
そもそも、恐竜帝国も人類は相容れない存在ってどちらかが滅ぶまで戦う方針。

ゲッターの世界じゃなくても実際の歴史で
ヒデエ侵略なんって腐るほどあるし、今も続いているところもある。
それこそ、男は殺せ、女はさらって孕ませろ的な鬼畜エロゲーな感じが。
ゲッターの場合その延長戦みたいな感じな気がする。

271 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/18(月) 00:25:08.55 ID:Afx+OwAk
そのあたりがいくらなんでも……だから後発OVAの川越系とかは、ゲッターを乗り越える+ゲッターに勝つ、とかの要素を入れたのかな。

272 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/18(月) 00:37:54.01 ID:fRybAGTv
つまりそんな虐殺とかをしなくても人類は自分達の力で真理に辿り着いて、進化を続けていけると示せたのがサルファやチェンゲな訳だ。

273 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/18(月) 01:55:02.99 ID:Ou//yGda
>>269
???「侵略と聞いて泳いできたでゲソ」

274 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/18(月) 04:48:46.34 ID:FkS0RGea
アークが続いていれば、もっとゲッター線について語られることもあっただろうな・・・

275 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/18(月) 06:24:04.52 ID:GAuSe1KU
>>264
ありゃ、昆虫人類の星だからな。
昆虫人類自体が宇宙に進出した人類を問答無用で攻撃して、
滅亡寸前にまで追い込んだ連中だし。
そら、許せないんじゃね?

もし、全然無関係な異星人を虐殺してる描写でもあれば、
問題だったろうけど。
もはやそんなシーンが描かれることは56億7千万年後
まであり得ないし。

276 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/18(月) 10:27:10.30 ID:PS9FdS6h
>>273
ゲッターの整備させるには便利そうだ

277 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/18(月) 11:54:33.82 ID:ljrzD7IW
>>269
"何は無くとも肉体言語は通じる"ということでしょうね。



278 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/18(月) 12:58:20.82 ID:bX0q1xF0
描写的には気合でなんとかなる、が多いからなw

279 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/18(月) 13:58:12.17 ID:A5XXnlNO
>>277
「死ね」の一言しかない肉体言語な世界は嫌だな。

280 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/18(月) 23:13:34.42 ID:w6KddiQt
TVアニメ版の綺麗なゲッター以外そんなもんじゃないか、弱い奴らに容赦なしw

281 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/18(月) 23:17:29.54 ID:tVHOqmIC
実はそこまで綺麗ではないと思うけど

282 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/18(月) 23:22:54.16 ID:fRybAGTv
案外アニメ版はアニメ版でえげつないからな(笑)

死んだ妹そっくりな少女を溺愛するリョウとか、ウランスパークとか早乙女ミユキやクレイジービームとかwww

283 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/18(月) 23:55:17.83 ID:GT/eOyn6
TV版はTV版でアレだからなぁ、バイオレンスだし敵に容赦無いけど
漫画版の方がさわやかな気がする

284 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/18(月) 23:58:41.60 ID:PS9FdS6h
テレビ版はちょっと仲間に冷たいからな、そこが若者らしいんだけど

285 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/19(火) 00:56:16.65 ID:GeheVcwK
号虎の終盤で竜馬が見たゲッターの真理って何だったんだろう?
あんなにゲッターを使うことを否定していたのに、未来じゃ「任せろ月ごと吹っ飛ばしてやる!」
ってノリノリで侵略活動しているんだから、何を見てそうなったのかすごい気になる

286 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/19(火) 01:36:53.81 ID:Q2I+IY/3
きっと素晴らしいものだよ

287 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/19(火) 01:43:33.77 ID:A0k0VKdi
生死の心理じゃね?
マジで悟りを開かないと感じることもできそうもないけど

288 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/19(火) 11:12:13.73 ID:EK0mAh1v
號くらいきちんと探しなさい。

289 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/19(火) 15:42:38.55 ID:AlSKfHJe
アニメ版ゲッターチームが綺麗とかいうやつがいるがそれはおそらくアニメ版ではなくスパロボ版のゲッターチームだろう

290 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/19(火) 19:19:39.09 ID:vLNZ/xlH
そもそも漫画OVAが汚いという見方に違和感がある

291 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/19(火) 20:00:28.08 ID:3ThAxQ2K
思えばスパロボも罪深いゲームなんやな…悲劇やな…

292 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/19(火) 20:19:35.64 ID:Yl53p9p7
カミーユなんって誰レベルだし。

293 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/19(火) 20:52:10.57 ID:IOB4qVUD
カミーユはキレてなきゃあんなんだと思うがw

スパロボと言えば二次Zのチェンゲ竜馬が普通に気のいいあんちゃんになっててたまげたなぁ
隼人にはめられてなきゃああなってたんだろうか

294 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/19(火) 21:41:10.49 ID:Yl53p9p7
>>293
精神コマンドの「信頼」にどんな顔をすればいいのかわからん。
笑えばいいのか?

295 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/19(火) 21:45:32.15 ID:3ThAxQ2K
今は持ち上げてる最中で、後編で「お前なんで人質殺したんだバーヤバーヤ!」と落とすつもりなのでは?と勘ぐってしまう

いやあ不殺は強敵でしたね

296 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/19(火) 22:13:06.57 ID:AlSKfHJe
なんか急に濃霧が出てきたな……

297 :ライフの作者です:2011/07/19(火) 22:19:46.92 ID:SgH/yAg2
久々に続きができたので貼ります。


今回は……面白くないですが、色々なフラグが発生しています。

298 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/19(火) 22:20:38.95 ID:Yl53p9p7
支援するぜ

299 :ライフ 第34話:2011/07/19(火) 22:23:29.05 ID:SgH/yAg2
――街の駅、入り口付近で未来が笑顔で手を振っている。
歩はそれに気付き、走っていく。

彼女はリュックサックであんまり荷物はなさそうだった。まあ、一泊2日だけなのだからそんなにいらないが。

二人が改札へ行こうとしている同時刻、改札口にて、

「イワちゃんは?」

「えっ……来てないの?」

愛海たちもそこにいた。エミとチカはムスッとしている愛海を説得し、電話をかけようと必死である。

――そんな中、歩達も三人の存在を知らずに近づいていく、しかしこのままでは確実にご対面してしまう。

その時だった。

「アユム!!」

突然、未来が歩を引き止めて、ある場所へ引っ張っていく。そこは……。

「弁当、買おうよ♪」

「……」

売店でこんなに食べるのかと思うくらい沢山、買い込む彼女を歩は完全に呆れている。

「ミキ買いすぎっ!!」

「だっておかしも食べたいじゃん」

……弁当のほかに、おかしやらお饅頭やら袋詰めで買い込んだ未来。その中にはお土産も混じっていると思うが。

二人は人目を気にせず、プラットホームへの階段を走るようにかけ上がっていく。
そりゃあそうだ、あと発車まで数分くらいしかなかったからだ。
しかし、買い込んだ物が明らかに走る彼女らを邪魔していた。
「あぁ!!」

未来は階段の途中で荷物をボトボト落としてしまう。
急いで拾おうとするが荷物が邪魔すぎて手間取っている。

「ああっ……やっちゃった」

そう言いながら、必死で拾っていると、

「落としましたよ」

顔をあげると一人の男性が笑顔で落とした物を差し出していた。
その男性は二人と同年代くらいの若者で短髪、金原の爽やか系の若者だった。

「あっ、ありがとうございます」

「いえいえ、こんなに買ってスゴいですね」

恥ずかしいのか、あの未来が顔を赤くしている。
こんなに若いのに不思議と紳士的だ。

300 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/19(火) 22:25:40.32 ID:uL5hTcP2
しえん

301 :ライフ 第34話A:2011/07/19(火) 22:27:31.39 ID:SgH/yAg2
そんなやり取りを歩も顔をニンマリしながら見ていたのだった。

「ミキ……っ」

そんな中、

「おーい、達人。なにしてんだぁ、乗り遅れるぞ!」

プラットホームにいる友人と思わしき声が彼を呼んでいる。

「なら、失礼します。お気をつけて」

達人という若者はすぐに彼女から去っていった。
未来はまるで惹かれたかように瞳で見ている。

「いい人みたいだね……」

「……今どきいないタイプだけど、あたし、ああゆう男の人が好きかも……」

――歩はそんな未来を見て、微笑ましい目で見ていた。

……一方、プラットホームでは。

「……なんでイワちゃんも連れてこなかったワケ?」

「……でっでも、あと40分もあるよ?絶対来るって?」

非常に不機嫌である愛海をなだめる二人の顔には、緊張という言葉が合う。

……実際は彼女たちも、行きたくはなかったのだから。

“ピロロロッ!”

エミの携帯に着信が入る。見ると“岩本咲”、……イワからだった。

「きっ、きたよ!!」

エミは愛海からこそこそ隠れて 電話をし出す。

(もしもしイワちゃん?なにやってんの!?3人で行こうって約束したじゃん!!)

“……行きたくない……”

元気のないイワにしびれを切らしたエミはついに……。

「マナぁ、イワちゃんもーすぐ来るって!!”

“ちょっとエミ!!?バカじゃないの!?」

「行かないなら自分で言えば?」

“マナと旅行なんて死んでもイヤ!!今、アイツの顔だけは死んでも見たくない、吐き気がする!”

携帯を取り上げて直接聞いていた愛海の顔が徐々に憤怒の顔へと変貌。

《ブチィ!!》

通話を切られて、彼女はかぶっていたゴージャスなハットの飾りを強引に引きちぎったのだった。

「「ええっ!!??」」

302 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/19(火) 22:29:44.11 ID:Yl53p9p7
支援

303 :ライフ 第34話B:2011/07/19(火) 22:29:57.56 ID:SgH/yAg2
完全に怒り狂った愛海は、自分たちが行く先とは別方向の電車に乗り込み、ズカズカと長い車両を歩いていく。
しかも、彼女の行く先にある席には……。


「マナ、違う電車だよ!!乗るの!?」

「さっさとここから離れたいの」

先にある左側の空席を見つけてすぐに向かう彼女だが、右側の席ではあの二人、歩と未来が美味しそうに買った弁当を食べている。


「空いてるじゃん、あそこ」

……緊迫の雰囲気になりそうな予感。しかし、互いの存在は全く知らない。一体どうなるのか……。

と思いきや、


「良かった、空いてたぁ♪」

偶然、先にその席を見つけた客に座り込まれ、彼女は歯ぎしりを立てた。

「あったよ席!!」

エミに促されて、愛海は前の車両に戻った――。

発車し、歩の見る外の景色は街から郊外となり、山や森などの自然でいっぱいとなった。


「ミキはどれくらいぶりなの?」

「……小学校のころはそこにいたんだ?お父さんとお母さんが離婚して……わたしはおじいちゃん家に預けられたの。

……だから故郷みたいなモンかな?」

「…………」

話をしている内に、次の駅に到着したもつかぬ間、愛海はともかくエミたちは焦りに焦っていた。

「この電車じゃダメなの!!このままじゃ、マナパパの別荘に行けないんだってば!」

「ここで乗りかえなきゃマズイの!!」

そんな状況にも関わらず、愛海はビールとつまみを持ちながらゆっくりと席に居すわっていた。

「早く!!もー行き先も見ないでイキナリ電車乗るからぁ!」

彼女を無理やり下車させようと引っ張り、降りさせたのだが、

「やだっ!ちょっと!!」

彼女のスカートが不覚にも、ドアに挟まってしまい……。

《ビリィーーーっ!》

「キャア!」


304 :ライフ 第34話C:2011/07/19(火) 22:33:35.16 ID:SgH/yAg2
発車と同時にスカートが破けてしまい、倒れこんだ同時に周りの人に、パンツ丸見えと言うはしたない姿を露呈する結果になった。

“クスクス……”

その恥ずかしさと惨めさで彼女の顔は酷いくらいに歪んでいたのであった。

……電車の中では、歩が彼女の叫び声を聞いて窓をずっと眺めていた。

「……今の声、安西に似てた……」

「いるわけないじゃん!」

冗談だと思い、笑っていた未来も未だに気になり続ける歩に、持っていたペットボトルを軽く頭に当てた。

「忘れなよ。……広瀬も今はあんな状態だけど、きっとなにか話してくれると思うよ。
…たった2日間だけどさぁ、考えなくていいよ。安西のことも学校のことも……」

そして彼女は歩を方を見て、笑顔でこう諭した。

「忘れちゃいなよ!」

そう言われても、歩の顔は何か腑に落ちない表情をしていた。
……………………………………
そして、いくつかの乗りかえをして目的地に到着した二人。

彼女らのいた街とは正反対で本当の田舎だ。オシャレなお店のカフェも何もない。
しかし、空気は遥かにあそこより綺麗だ。

駅員に切符を渡して、そとに出ると、そこには。

「……ミキ?」

甚平を着用した金髪の美青年が彼女たちの前に現れた。
未来はすぐさま彼に抱きつき、再会を分かち合っていた。歩はワケが分からず、ボーッとしていた。が、

「アユム!!」

未来の声で我を取り戻し、前を見ると二人とも歩の方を見ていた。

「直人(なおと)!幼なじみなんだ!」

「……はじめまして……」

「タメだからフツーでいいんだよ!」

そう言い、歩もその直人という青年を見つめる。

ハッキリ言ってイケメンすぎる。いままで見たことのないみたいほどに。

「……」
そんな彼が彼女を笑顔で見つめる。よく見ると未来と直人を並んでみたらこう思えた。

“お似合いだ……”

305 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/19(火) 22:34:03.93 ID:Yl53p9p7
シエン

306 :ライフ 第34話D:2011/07/19(火) 22:34:47.37 ID:SgH/yAg2

……そんなわけで、三人は長い畦道を歩いて行く。
見たら田んぼと山、川、それしかなかった。

店は……あるにはあるのだが、そこまでいくのに非常に遠すぎる。
そんな所だ。


未来達は楽しく話をしながら歩いている。多分、今までの思い出についてだろう。

そんな二人を歩はどこか羨ましい目で見つめていた。


……しばらく山道を歩いていると、


「……つちくら……こふん……?」

何やら朽ち果てた看板ともに分岐道があった。

すると未来は振り向いて、彼女にこう説明した。


「この先にいくと土暗古墳(どぐらこふん)ていう古墳があってね。
この辺に人を襲っては食べてしまう怪物がいたんだって。

その怪物がここに閉じ込められているらしいんだけど……まあ古い話なんだけどね」


「……」


土暗……どぐら、ドグラ……おかしな名前だ。
おとぎ話らしいので気にしないだろうが、そんな怪物がいたと思うとぞっとする歩なのであった。



307 :ライフの作者です:2011/07/19(火) 22:38:21.92 ID:SgH/yAg2
以上です。

今は全20巻中12巻の途中ですが正直長いです。


ちなみにこの話の他に、今までの書いた34話内に色々とフラグ入れしているので探してみるのもいいかもしれません。

308 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/19(火) 22:40:13.55 ID:Yl53p9p7
石川大戦化が進む。
しかも、世界観がチェンゲの過去の話だし。
もう、スパロボ並みの心配になる世界です。

309 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/19(火) 22:56:02.19 ID:jqE+5ctf
なんかヤバイものが出てきたなw

310 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/20(水) 00:37:11.17 ID:gBEhc++j
アレは普通から見たら相当ヤバいからなぁw

…なんとなく予想ついた

311 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/20(水) 01:58:09.96 ID:aNZZo+S3
まさかドグラが出てくるとは…

312 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/20(水) 04:02:02.42 ID:2gJ+8VNF
乙、面白かったです。まさかの達人登場、子の世界でもお亡くなりになるのか?

313 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/20(水) 12:49:57.30 ID:ND9dEjc3
これは…こんなに私のドグラが大きくなりましたよ、ホラ!ENDか!?

314 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/20(水) 23:29:06.69 ID:qdAc9BdI
ところで、このドグラを見てくれ
こいつをどう思う?

315 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/20(水) 23:56:13.48 ID:warwwWmU
>>314
棒じゃなくて穴……下ネタでスマン。

316 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2011/07/21(木) 02:28:52.09 ID:54uuPWZZ
好きな作品だからか筆が乗る。
>261から、パトクロスのつづきです。そういや。またしてもタイトル考えてないぞ……どうしよ。


 公団住宅を出、商店街。
 特別区とはいっても、都心から幾分か離れた練馬の持つ雰囲気は、どちらかといえば隣接す
る神奈川や埼玉、あるいは西東京のそれに近い。
 並び立つスーパーロボットの様なビルディングが、人間を見下ろすコンクリートジャングル
ではなく、背の低い、家庭的な建物が割と目立つのだ。

 そんな風に連なった未だ昭和の香りを残す店々のある空間にも、いまやレイバーという巨人
が風景になっているから、テクノロジーの進歩には目を見はるものがあろう。
 後藤達がめざす、支那料理店から少し離れた場所でも四脚式作業用レイバー「クラブマン」
が廃店舗の解体作業に勤しんでいる。
 それを見上げて竜馬がつぶやいた。

「なんだあのロボット、面白ぇ形してやがる。ザリガニみてぇだ」
「ああ、ありゃレイバーっていうんだ。固有名じゃなく、総称でね」
「レイバー? ロボットじゃないのか?」

 そう、レイバー。直訳すれば労働者であるが、この場合においてレイバーとはなんぞや?
 それは……

「ハイパーテクノロジーの急速な発達と共に、建設、土木の分野を主としつつも他方面、あら
ゆる分野に進出した多足歩行式大型マニピュレータ。そいつらを総称してレイバーって呼んで
る」
「……もうちょっと、俺の解るように説明しろ」
「簡単に言うと、昔レイバー90っていう乗り込み式の大型作業機械が大ヒットしてね、それ以
降、同じタイプの機械は、みんなひっくるめてレイバーって呼ばれているのさ。ジープみたい
なもんだ」

「じゃ、やっぱりロボットじゃねえか」
「そうなんだけどさ。今ではレイバーって呼んだ方が理解が早いんだ。この世界で生きていく
なら、覚えておいた方がいい用語だよ」

 後藤の説明に、竜馬はつまらなさそうに首をゴクリと鳴らした。

「けっ、ただの言葉遊びじゃねえか。まどろっこしい」
「しょうがないじゃないの。言葉ってのは変化していくんだから。あ、この店この店」

 後藤は古ぼけたのれんをくぐると、竜馬へ手招きする。
 その横に置かれた、チャーシュー麺や五目チャーハンのサンプルを収めたガラスショーケー
スは、ずいぶんと白やけしていた。おそらくは店主と共に、高度成長期に発展していく東京の
姿を見続けてきたのであろう。
 後藤は入店するなり、カウンター向こうに見える厨房へ立つ店主へ「どーもー。あ、ワンタ
ンメンとビール、お願いします」言うなり、入り口側の席へついた。竜馬もそれへ習う。


317 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2011/07/21(木) 02:30:06.97 ID:54uuPWZZ
「真っ昼間から酒かよ」
「いいじゃないの、別に。流さんだっけね、あんたは何にする?」
「ん、チャーハン大盛りで頼む」
「はいよ。おやっさん、チャーハン大盛りもお願い……さてさて。それじゃあ、メシが来るま
で少しばかりお話ししましょうか」

 後藤はぞんざいに置かれたコップの水を一口飲むと、カウンターにひじをつき、掌をあごの
下で組んだ。その仕草には、憎めないニヤつきで固定されている顔も手伝って、一切の敵意を
感じさせなかった。
 この男は常時こんな調子だが、おそらくは、いかなる場面においても相手を油断させるため
の演技なのだろう。まあ、ある程度は「地」かもしれないが、特に人から情報を聞き出す時な
どは、効果が高いはずだ。
 竜馬は見抜いていたが、解っていても毒気を抜かれてしまう。
 なるほど、なぜ左遷されたのかは知らないが、公安刑事というのはこいつにとって天職だっ
たろう。機動隊の一員として真面目に市民を護っているよりも、国家と政治の裏側にうごめく
妖怪どもと交渉している方が似合う。

「で……何を話しゃいいんだ。身の上話でもしろってのか」
「そうだねぇ、まずその身の上話でも聞かせてもらいたいね。流さんはどこへ居て、どこから
来たのか……どういう話でも聞くし、信じるよ?
 なんせ、あんたはいきなり俺の目の前へ現れたんだ。そこからして、世の中の常識ってやつ
が通用しない」
「俺だって常識的に考えて、こんな所にいるのが信じられねえんだがな」
「というと?」
「全部説明すんのは面倒だ、かいつまんで話すぜ。俺は、ある世界でゲッターロボという戦闘
ロボットのパイロットとしてインベーダーと戦っていた」
「い、インベーダー? ってあの昔、喫茶店に置かれていたゲーム……なわけないよな」

「インベーダーってのは名前通り、宇宙からやってきた侵略者だ。メカも生物も、もちろん人
間だろうと見境無しに寄生して乗っ取るっていうバケモンよ。月面に現れたが、十年に渡る戦
争で、地球へ侵略される前に根絶やしにできた……はずだった」

「本当にSFの世界だな。でも『はずだった』っていうのは?」
「まあ、聞いてな。その後……ゲッターロボを造った早乙女ってジジイの持つ研究所に、俺は
身を置いていたんだ。だがある時、アクシデントが起き。それは……」

 間。
 しばらく続き、それを打ち破るべく口をひらいたのは後藤だった。

「なんだか口に出すのも忌々しい、って感じだね。あんまりトラウマになっているような話は
聞かせてくれなくてもいいよ。俺は、強制するのは好きじゃない」

「いや……言うさ。当時研究所で行われていた新型ゲッターのテストの際、人手足らずだった
ところにテストパイロットを勤めてくれていた、早乙女の一人娘がな……事故死した。
 ゲッターロボは三人乗りで動かすメカで、俺と、隼人という男と、早乙女の娘で動かしてい
たが、彼女だけが」

「……なるほど」

318 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2011/07/21(木) 02:31:03.52 ID:54uuPWZZ
「その時から運命の歯車は狂った。早乙女のジジイは人と会わなくなり……ある嵐の夜、死体
となって現れた! 俺はちょうどその時、その場所へ隼人という男に呼び出されたんだ。
 緊急の用事だとかでな。だが、待っていたのは、血まみれのジジイと俺を殺人犯と思った警察どもよ」

「警察、ね」

「フン。だがな、他の誰も気づいちゃいねえが、俺には解っている。ジジイの死体は本物同様
につくられたクローンで、じつのところ隼人とグルになって、俺に殺しの罪を着せ、三年間も
刑務所にぶち込みやがったってことをな。
 それが証拠に、三年後にジジイは生きて表舞台に戻ってきやがった」

「……なぜ、そんなことをしたんだ? たとえば娘さんの死をあんただけの責任と決めつけ、
恨みでというには、やり方が回りくどすぎる。だいたい、その隼人っていう男も事故のときゲ
ッターへ一緒に乗っていたんだろ」

「そうだ……恨みじゃねえ。どうやら、その時点で早乙女はインベーダーが生き残って、地球
のどこかに潜伏していると気づいていたようなんだ。こいつらは知能があって非常にしつこい
上、逃げ足も早い。一匹でも残せばまた増殖する。
 だから今度こそ完全に息の根を止めるための対抗策を、世間へ情報が漏れないよう、自分が
死んだ、と見せかけて準備していたようだ。そして隼人は、その唯一の協力者だった」

「根絶やしにしたはずだった、ってさっき過去形だったのは、そいういうことか」

「ああ。そして早乙女の対抗策に、俺の遺伝子を使った人造人間が必要だったらしい。知れば
反抗すると思って、俺を身動きのとれない場所に放り込んでおきたかったんだろうよ。
 事実、そんな計画を知らされたら俺は、暴れていただろうしな。そしてここからが本題だ」

「……ようし。お聞かせ願おうじゃないの」

「さっきも言った通り、俺が三年間拘束されたあと、早乙女のジジイは生きて再び表舞台へ出
てきた。それも、量産されたゲッターロボを従えて世界を相手に、喧嘩を売りやがったのさ。
インベーダーがあらゆる物質に寄生する以上、地上のすべてを破壊するって、無茶苦茶な理論
でな」

「世界を相手とは、派手だねどうも。まさか口論でっていう訳でもあるまい、実力行使での話
だろう?」
「当たり前じゃねえか」
「と、すれば相手は世界中の軍隊ってことにもなるわな」
「ああ。実際に相手したのは国連軍だったがな」
「量産したとはいっても、そんなことが出来るほど強いのかね。ゲッターロボっていうのは。
そのなんだ、グレートマジンガーとか、ダンガイオーみたいに」

「俺の居た世界では、最強だといってもいいだろう。動力には、名前の由来にもなったゲッタ
ー線っていう、一種の宇宙線エネルギー炉心が使われている。
 こいつが馬鹿げたことに、いくら使っても枯渇しない代物でな。理論上は無限に出力を上げ
られるわけだ。問題は器の側の……つまり機体の方で、耐えられる出力に限度があるのと、
出力を上げた機体では扱える人間が限られるぐらいでよ。
 俺は、そのゲッターを扱える人間の一人だったから、早乙女の反乱阻止を条件に仮釈放され
国連軍の手元にあった旧型ゲッターをあてがわれた」

319 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/21(木) 02:31:25.26 ID:UWZ1Iwro
支援とお休み

320 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2011/07/21(木) 02:32:44.31 ID:54uuPWZZ
「ふむ……なるほど。少し輪郭がつかめてきたな。しかし、無限ときたか。ううん、俺の予想
していたはるか上を行っているなぁ。そこまでいってりゃワープぐらいできても、おかしくな
さそうだ」
「だが。俺の世界でもワープの技術は、まだ確立されていない。恐らくは、あのとき、真ドラ
ゴンの……」
「待った、真ドラゴンってなんだ」

「ああ、悪ぃな。ここは詳しく説明しておくぜ。でないと、訳がわからねえんでな。
 言うからよく聞けよ。ゲッターロボにはいくつか種類があって、一番最初のそれと、話にあ
った改良量産型のゲッターGに、真ゲッターなんてワンオフ機もあるが、こいつら全てに共通
していることは、三機の戦闘機に分離できる上、再合体する際、先頭にした機体に従って三形
態に変化する特性がある。だいたい空戦型、陸・地中戦型、水中型って区分でな」

「……すごいんだね……」

「で、ゲッターGの空戦型がドラゴンって言うんだが、真ドラゴンっていうのはだな、この量
産されたゲッターGが数百……いや数千だったか? 正しく数えちゃいねえが、とにかく凄ぇ
量のゲッターGがたったの一体に融合して生まれた巨大なゲッターロボの化物だ。でかさは数
キロはくだらねえサイズだったな。
 そしてその真ドラゴンこそが、早乙女の用意したインベーダーへの対抗策。俺の遺伝子を使
った人造人間を、パイロットの一人として用いるつもりだったらしい」

「戦闘機が、数千機も合体して……か。まるでアニメみたい。しかしどうも……話がオカルト
的な方向に向かっているな。あんたの居た世界っていうのは、この世界とは色々と物理法則が
違うらしい」

「そんなこと俺が知るか。とにかく、そいつこそが真ドラゴンだ。動いただけでも地球がやば
いっていうレベルの相手が出てきて、国連の奴らもパニックになったんだろうよ、やつらは重
陽子ミサイルを打上げやがった。地上を一発でぶっ壊せるミサイルだ。
 ……そんなもんを大量のゲッター炉心の塊みたいな真ドラゴンへぶつけてみろ。下手をすれ
ば、世界中にゲッター線が撒き散らされて、地上は二度と人が住めなくなっちまう」

「それじゃ仮に真ドラゴンとやらを倒せても、本末転倒じゃないの」

「だから、パニックだったんだろう。一応、自給自足可能な巨大地下シェルターは存在してい
たみたいだがな。
 とにかく、そんなもん見過ごしちゃおけねえ。俺も一時的には、ジジイや隼人を殺せればあ
とはどうなったって構わねえと思ったが、それじゃインベーダーの思うつぼじゃねえか。だっ
たら、ジジイの地上破壊も、それに乗った隼人も、インベーダーどもの侵略も、重陽子ミサイ
ルでの馬鹿な自滅も、ぜんぶ許さなきゃいい。なんとしても止めようとした」

「そんな理想論みたいなのも、ゲッターロボがあればなんとかなる、と」

「そうだ。腕自慢する訳じゃねえが俺は他の誰よりも、ゲッターの性能を引き出せる。ジジイ
は余計な事を考えねぇで、俺に真ドラゴンを寄越せばよかったんだよ。くそっ」

「なるほどなあ。複雑でとんでもないスケールではあるが、やはりあんたの所も人間がいる世
界なんだわな……ところで、ミサイルはどうなったんだい」

321 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2011/07/21(木) 02:33:37.56 ID:54uuPWZZ
「……結論を言うと、破壊に失敗した。邪魔が入ってな……月面で倒し損ねていた、インベー
ダーの生き残り、つまり現時点での敵の親玉が仕掛けてきやがったんだ。そいつらを見た時に
は驚いたぜ。
 なんせ、早乙女と一緒に月でゲッター線研究に携わった二人の科学者だったんだからな。ど
うやらそいつらが月面でインベーダーに寄生されていたらしい。敵は身近にいたって訳だ」

「じゃあ地上は……いや、なんでもない。それで?」

「俺たちは真ドラゴンへ堕ちる寸前のミサイルを、宇宙から超高速で追跡して破壊しようとし
たが……間に合わず、俺が最後に記憶しているのは、乗っていたゲッターもろとも光に包まれ
た映像だった」
「で、気がついたらあんたは俺の部屋へ居た、と」
「そういうことになる。真ドラゴンのゲッター線エネルギーが、何らかの暴走を起こしてこう
なった、としか考えられねえ」

 喋り終わると竜馬は、どむ、とカウンターに拳を置く。よほど悔しかったのか、ギリギリと
歯ぎしりまで鳴っている。小さく「畜生……」とつぶやいてもいる。
 そんな竜馬だったから近づいてくる芳しい匂いに気づかなかったのだろう、チャーハン大盛
りの皿が目の前へどん、と置かれて、おお、と顔をあげた。
 見れば、丸々と太った老店主が平和な笑顔をうかべていた。

「お兄サン? なんかよく解らないけれど、悩みすぎよくないよ。これ食べて、元気だすね」
「あ、ああ。ありがとよ。じゃあ後藤さんよ、いただくぜ」
「どうぞどうぞ……俺はちょっと、頭を冷やすとするよ。なにせ話がでかすぎる」
「そうしてくれや」

 言うと、竜馬はチャーハン大盛りへ取りかかった。
 店主は「後藤サン、も少し待ってね」と口早にいって再び厨房へ下がる。後藤とこの店主の
つきあいはそれなりに長く、後藤が人を連れてきた場合、混雑時でなければだいたい期待通り
の順序と時間で、品を出してくれる。
 警察官だと教えたことはないのだが、なんとなく解るのかもしれない。なかなかに人をよく
見ている店主だ。

 大陸系の訛りがあるカタコトと、店から感じる年代から推測するに、戦後のどさくさにまぎ
れて、土地を手に入れ、商売をはじめた華僑といったところか。いや、もしかすると帰化して
いるのかもしれないが。
 どちらにせよ長い間、日本で暮らしても祖国の訛りは抜けなかったらしい。
 こういう手合は多い。
 練馬区はそれほどでもないが、都心や副都心に移れば、そういう発祥をもつ、日本人のもの
ではない店舗や建築物が、いまやまるまると肥大化し、駅前の一等地をはじめ高級な土地を占
拠しているのだ。

 その中には国際企業にまで成長した大メーカーもあり、国内の税収源がひとつとして重要に
機能してまでいる。
 だが。
 それは長い目で見たとき、日本の国益にはならない事だ。

322 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2011/07/21(木) 02:34:30.20 ID:54uuPWZZ
 なぜなら、彼らは日本が真ドラゴンに滅ぼされたとしても、帰るべき土地がある人々だ。
 国家存亡を問うような「いざ」という事態が起きた時、命を投げ打って協力をしてくれる存
在ではなく、立場が不利になれば、有利な側へと簡単に寝返る。
 責めることはできない。それが人間真理というものだ。

 そういう事態を防ぐためにも、国政および外交は万全でなければならないのに、現状が日本
の土地が日本人の自由にならないという、惨憺たる有様なのは、元を辿れば戦争に負けたから
である。孫子が負ける戦はするものでないよ、と説いている通りだ。

 しかしながら、土地が海に囲まれて生来の引きこもり体質である日本人は、基本的に人付き
合いが下手だ。そのため海外、特に人種がごった返すがゆえ超社交家揃いの大陸国家を相手に
すると、いつも負け戦に巻き込まれてしまう。
 形式的には勝ったのだが、なぜか得るものがぜんぜん無いというパターンもよくある。

 完勝するのは文字通り、神風が吹いた時だけだ。その神風を吹かしているのは、主に自然現
象を司る神様と、寝ないで働くを良しとするド根性という名の日本人の祈りである。
 あと少し、外交官の頭がよく、度胸が据っていたらなぁ。

 ……と、後藤は思った。
 竜馬の話のスケールがでかすぎたせいで、しばらく店主の顔から、現実的な論理へ無意味と
思考をめぐらせていたかったのだ。
 しかし休憩おわり。
 後藤は頭をSFモードに再設定する。

 と、ちょうどよくワンタンメンとビールも運ばれてきたではないか。とりあえず胃に食べ物
を入れて麦酒のんで、今後どうするかを考えよう。
 話を聞いたら、予想していたレベルをぶっ飛んで、とんでもない世界からやってきた男だ、
流竜馬という人物は。
 嘘をいうにしてはあまりにも突飛がなさすぎるし、だいたい、そんな創造性があるような人
間には到底、見えない。
 これで、どうあっても、市中へ野放しにする訳にはいかなくなった。

 しかし、保護するにしたってどうすればいいか。当たり前の話だが、こいつには戸籍すらも
無いのだ。かといって元の世界へ戻る手段が見つかるまで、そのままにしておくには、少々で
なく、とても危険だ。
 人相と言動から見ても、明らかに大人しくしていてくれそうにない。それどころか元の世界
へ帰る手段を探すためには、法に触れることなど構いもしなさそうですらある。
 仕方がない。
 まずは、彼の戸籍を用意することから始めよう。法務省民事局総務課、登記情報管理室室長
の山田くんの骨を折らせる事になるが……。

 彼とは、小学校以来の友人であり、今でも時々、年賀状のやりとりなどをする間柄だ。
 若い頃はよくつるんで遊んだものだ。彼が若気の至りで、ちょっとばかり婦女子相手にハッ
スルしてしまったのを、なんとかかんとか折り合いをつけてやったのも、良い思い出であり、
そんな彼も今は気だてが良く美人の奥方と、聡明な息子を一人と、母親似で可愛い娘一人をお
持ちだ。
 そんな絵に描いたような幸せな家庭を、ちょっとばかり戸籍を造ってもらう、というお願い
を聞くだけで維持できるのだから、なあに、安いものじゃないか。

323 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2011/07/21(木) 02:35:35.98 ID:54uuPWZZ
 後藤がそういう風な企みをビールと共に呑み込もうとしている時だった。
 店の入り口から、ガラス戸ごしに差していたはずの陽光が、レイバーの駆動音と共に遮られ
た。ふと首を巡らせてみると、さきほどのクラブマンのものであろう脚の一本が、店先に出現
していた。
 なんだ? 工事現場からは少し離れているが……
 なんとなしに悪寒のようなものを感じた。それは竜馬も同じだったらしく、彼はチャーハン
を掻き込む手を止め、水を一杯飲んでからふっと立ち上がる。

「……っ」

 そして、ぐらりとクラブマンの影が落ち込んでくるのと、竜馬が店の外へ駆け出したのは、
ほぼ同時のことだった。

「ヌオッ!!」

 外から竜馬の叫びが一閃する。
 バランスを崩したのか、店へ向かって転倒してきたクラブマンの上体、コクピット部へずわっと
跳び上がると、その勢いのまま跳び蹴りをぶちかましたのだ。
 辺りに、ぐわーんっ、というさながら大鐘でも叩いたかのような轟音がこだまする。数メー
トルをバッタの様に跳ね上がった竜馬の蹴りは凄まじく、数トンの重量を持つはずのクラブマ
ンを軽く跳ね返した。
 クラブマンはオートバランサーが機能したのか、転びそうになる脚をバタバタツルツルとも
つれるようにしながら、態勢を立て直しに必死となる。
 見ているとギャグのような動きだが、人間だったら間違いなくすっ転んで膝小僧でもすりむ
いている状況で、巨体の直立を維持しているのだから、優秀な性能だ。

 直後、四ツ脚に乗せられたコクピットから、男がにょっきり飛び出てくる。ニット帽をかぶった、
ガラの悪い青年であった。が、そのガラの悪い顔を青くしている。
 まあ無理もあるまい、人間の数倍はある大きさのレイバーへ向かって、こともあろうにその
人間が空高く跳躍してきたかと思うと、巨体を揺るがす蹴りを放ってきたのだ。
 さながら仮面ライダーに襲われた気分であろう。
 その青年へ向かって、仮面ライダー竜馬が怒気を露わにする。

「てめえ! 人が食事している間になめたことしてくれるじゃねえか! ええ、おい!?」
「す、すいやせんっ、つい、バランス崩しちまって……こ、こいつオートバランサーに欠陥が
あるんですよ、絶対!」
「欠陥品だとぉ……? おかしいなぁ、今、俺の蹴りには思いっきり良い動きで立て直ってい
たように見えるんだがな。じゃあもう一度試してみるか。ああ心配すんな、転びそうになった
ら、俺が支えてやるからよ。こう見えても力にゃ自信があるんだ」
「う、うわぁあああッ!!」

 ギロリ、という音がしそうなほどのするどい目つきで、青年を射貫く竜馬はしかし、口が端
まで裂けそうなほどに笑みを浮かべて、再びクラブマンに飛びかかろうとした。
 そこへ制止がかかる。のそりと店から這い出てきた後藤だった。

「あー、待った待った。流さん! 待った」
「なんだ後藤さんよ。邪魔するんじゃねえ。この小僧、きっと……」
「いやいや。あわや大惨事というところをよく回避してくれたよ、一警官としてあんたに礼と
敬意を表する。だから事後処理は本職に任せて、食事に戻りなさいって。
 まだ半分も食べちゃいないのに、チャーハン冷めちゃったじゃないの。代わりの品、なんで
もおごってあげるから」

324 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2011/07/21(木) 02:36:21.90 ID:54uuPWZZ
「……いや……別に冷めたチャーハンで構わないけどよ。だが、とりあえず、この小僧は引き
ずり降ろしておくぜ」

 いって、竜馬はぴょんとクラブマンのコクピットへ跳ね上がると、震える青年を引っ掴んだ
まま、路面へ「だんっ」と飛び降りてから、獲物を蹴り転がした。
 ふと気づけば、周囲からはわらわらと人が集まって来、レイバーを相手に生身で格闘を演じ
た竜馬を珍獣でも見るような目で囲んでいる。

(あちゃ)

 これだけ派手に暴れたのだから、野次馬が集まるのは仕方のないことではあるが、こいつら
がまた竜馬の機嫌を損ねそうだ。
 どうやって人散らしをしようかな、と思っていると思いがけぬ援軍が現れた。

「あいや私の店商売中よ、あなたがた食べていかないのならホラ、散った散った!!」

 と例の老店主が店から巨大な中華鍋とお玉を手に出て来、叫びながら、店の半径数メートル
から蜘蛛の子散らしを実行していくのだ。
 そして、粗方散らし終わると、竜馬へ向かった。びしっ、と頭二個分は背の高い竜馬の顔へ
お玉を向ける。

「お兄さん! あなた凄いね! 私感動したよ! じつのこと言うとここ最近、地上げ屋みた
いなのがしつこくて、ヘキエキとしてたのよ。ここら一体、再開発するから立ち退けたちのけ
って。でも私、八〇年代の狂乱地価も乗り切ったから、お客さんひとりでもいる限り頑張りた
いと思ってるよ! ありがとね! ありがとね! お礼になんでも無料で作るから、食事の続
きしてってよ。さあさあ!」

 と、大陸系の人間らしい大声で謝意を示すと、他人から礼を言われることに慣れていないの
か、しどろもどろになっている竜馬を強制的に店へ連行していく。
 後藤はその背を見つつ
(あとからもっと凄い嫌がらせ、されないと良いんだけどなぁ)
 と、先行きに大きな不安を感じつつも、騒ぐ店主に電話を貸してくれと声をかける。すぐに
カウンターに置いてあるのを、好きにつかえと返ってきた。

 まあ、とりあえず現場に居合わせた現職警官として、練馬警察署の面々に応援を要請しなく
てはなるまい。ついでにレイバーを転倒させそうになった、このガラの悪い青年くんが逃げな
いように捕まえておかないと。
 このコは大方、どこかの暴力団関係の人間に違いあるまい。店主は再開発のため立ち退きを
要求されていたと言っていたから、立ち退き金をチラつかされても無視したか、はね除けてい
たのだろう。
 で、言うことを聞かず居座る相手に、業を煮やした不動産業界の方が、お仲間の暴力団に泣
きついてちょいと過激な脅しをかけてもらった……と。

 割とよく聞く話だ。
 もう八〇年代バブル期の頃ほど勢いはないが、それでも当時から続く国家的計画である東京
湾の大護岸・大埋め立て工事バビロンプロジェクトと、九五年に発生した東京南沖大地震で生
じた、瓦礫の撤去や被害地域の再開発需要等で、割合景気は好況であり、転じて土地の需要も
あった。
 おかげで大型重機を越えるほどの価格がするレイバーも、よく売れて技術開発が進むので、
性能の上がるのが早い。
 わずかに三年前の機種がロートル扱いされる現状だ。
 世界的な金融危機でも起こらない限りは、この状態があと一〇年ぐらい続く予定である。

325 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2011/07/21(木) 02:37:46.73 ID:54uuPWZZ
 今後、発展していくレイバーのことを考えると、警察もまた対応策をどんどん更新し強化し
ていかねばなるまい。
 レイバーは鉄人28号の世界で夢みた、機械巨人なのである。それが一旦暴走した時に止めら
れる力を持っているのは、戦車だの戦闘機だのの戦争兵器を覗けば、同じレイバーだけだ。
 ただ、今日からは流竜馬を加えねばならないが……。

 増え続けるレイバー犯罪へ対抗するために、警察庁は警視庁におけるレイバー運用を決定。
 これよって警備部に、格闘戦用レイバー装備する第十一番目の機動隊「特科車両二課」が新
設されることになった。
 あだ名をパトロールレイバー中隊。
 すなわち「パトレイバー」誕生の瞬間であった。

 今は第一小隊しか存在せず、後藤が与る予定の第二小隊がやっとこさ準備中だが、すぐさま
第三、第四小隊と欲しい。
 それを動かすための人材も、可能な限り優秀でかつ、可能な限り短時間で欲しい。

 無茶苦茶な注文であるのは、皆わかりきっていることだが、それでもレイバー運用の主役は
アメリカではなくソ連でもなく、日本なのである。ロボットの開発へ熱意をかけてきた国が、
とうとう花開かせた世界へ誇る産業であり、文化である。
 ここで、犯罪が原因でその歩調が鈍ったなどとあっては、日本国と日本警察の栄誉に関わる
というものだ。なにがなんでも、レイバー犯罪は撲滅する。

 のんびりした風を装っている後藤にも、そういう上層部の熱意と気風はよく伝わってくる。
ここはまあ、俺も一肌を脱ぐのが男ってもんだろう。
 後藤は練馬区警察署に連絡を取りながら、老店主にてんこもりのホイコーローを喰わされて
いる竜馬を横目で見た。

(あれが人間として通じる世界ってどんなトコなんだろね。想像すればするほど、ゾッとせん
なぁ……でも、いまので俺はぞっこん惚れちゃったよ。
 期待の婦警候補生と、噂の機動隊きっての暴れん坊。そして生身でレイバーを倒す男。これ
で納入予定の三機にあてがう搭乗員が揃った上に、危険人物の身柄確保ができる。一石二鳥と
は、まさしくこのことじゃないか)

 後藤は電話を終えると、てんこもり状態が終わらないホイコーローに苦戦する竜馬の背へ、
わざと足音を大仰にたてながら近づいた。おかげで、反応がない。その隙に、両手をぽむと肩
へ乗せて言った。

「流さんよ。いいことしてくれたお礼に、とっておきの物を見せてあげよう。ちょっと八王子
まで付き合いなよ。あ、店主さん電話どうもです」

 一〇年近い相棒の、1989年型ホンダ・シビックEF3も久しぶりの出番だな、と後藤は意気込
んだ。なお、お古なのは買い換える金が無い訳じゃない。
 電子制御式燃料噴射装置と、ATが自動車に普及しきったいまだから、この時期、始動にも手
間取るキャブレター車の、それもMTを乗り回すのが乙なのである。

 ビールは、コップから半分しか減っていなかった。なにも問題はあるまい。

・・・

 場所は移り、東京都八王子市。

326 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2011/07/21(木) 02:38:56.09 ID:54uuPWZZ
 かつて繊維業が発展し、いまは精密機器等の製造業が林立、さらには多くの大学を有し国内
有数の学園都市でもあるこの街に、レイバーメーカーの最大手、篠原重工業株式会社の工場の
ひとつが設置されている。
 ちなみにもうひとつは埼玉県所沢市にあり、こちらも首都圏の大動脈を担う性格をもった街
である。
 その八王子工場に、後藤のシビックがゆるゆる入っていく。
 そしてゆるゆると門で警備員に警察関係者であることを示す警察手帳を見せ――あ、一日で
二回も出番があった。すごいや――などと無駄な事を考えていたから、その警備員の顔をあや
うく見落とすところだった。
 この娘は、例の予備校生じゃないか。

「はい、確認しました――どうぞ」
「おや君は……たしか特車二課志望の婦警候補生」
「えッ!? なんであたしの事、知っているんですか」
「ま、変わり種の噂ってのは聞こえてくるもんでね。なんでも、新型を見たいがため、ここで
警備員のバイトしてるそうじゃない。公務員なのに」
「……ぅ、ぇ、ぇっと、その事は……黙ってて……くれませんか……?」

 警察関係者に素性が知れていた――!
 その、往年の「時かけ」を演じていた頃の原田知世似で、本物より少しだけ可愛くないぐら
いの、一般人にしては十分すぎる美少女(一九七八年、一二月一七日生まれ。現在一九歳!)
警備員は慌てて俯き、小声でなにやら言い訳をはじめた。

 彼女の名は泉野明(いずみ・のあ)。
 早稲田の警視庁予備校で、もうじき卒業を迎えようとしている婦警のタマゴであり、同時に
たかがノンキャリアの候補生分際でありながら、すでに本庁でまで噂になっており、さらにそ
の事実を本人だけが知らないという、色々な意味での変わり種である。

 ただし、最近は警察の女性比率も上がっているし、本家本元の機動隊にも存在する。特車二
課にも南雲忍警部補を小隊長に置いているので、女だてらに荒事を……という理由で有名な訳
ではない。
 ではなにかというと泉候補生は、
「全国警察組織中の女性で唯一といっていいであろう、レイバーマニアであり、それが昂じて
パトレイバーへ乗りたいが一心で警察への道を目指しており、性格は真面目で身体も頑強、そ
のうえ若い頃の原田知世と激似!」
 だったことに、全てが集約されている。非常に奇跡的要素が詰まった人材だが、特に最後の
件は大きな理由といえよう。
 ただ美人なだけでなく、かつてのアイドル……すなわち、おじさんたちの思い出に残ってい
る美少女に酷似しているというのは、あまりにも巨大な武器だった。

 もし、本人がそのことを深く自覚していて、操る術をもっていたとすれば、芸能界へ殴り込
みをかけて、とっくにおじさんたちを上回るカネを自由にできるだけの生活をもっているか、
あるいはその真逆に位置する、ちょっと年齢制限のある文章ではしたためられない闇の中へ落
ち込んでいるかの、両極に居たであろう。

 ともかくも、そんなレイバーマニアの彼女は基本的に副業を禁止されている公務員の身の上
で、アルバイトをしていた。
 すべては篠原重工の送り出そうとしている、警察用新型レイバーをその目にしたいが故に。
 しかし近く、彼女の願いはもっとも理想的な形で叶えられることになるだろう。

327 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2011/07/21(木) 02:40:11.29 ID:54uuPWZZ
 なにせ、後藤は自身のレイバー小隊が創られる事が決定した時点で、もっとも早く目星をつ
けた部下が野明だったのだから。
 警官レベル1のスペックとしては、申し分の無いものを備えているうえで、配属先は自分の
ところを熱望している。そして可愛い。
 警察は正義の執行者であり、同時に可愛いは正義なのだ。最高の組み合わせではないか。果
たして、ただ可愛いだけで許される、という事象が世の中にどれほどあるとお思いか。
 実際に美形な連中には、解るまい。
 むしろ、彼女を選ばない理由があっただろうか?

「ないよなぁ」
「何ぼそぼそ言ってんだ、気持ちわりぃ」

 世間の評判って大事だもんね、とひとり再納得する後藤に、シビックの助手席にふんぞりか
えっていた竜馬がドスの効いた声を出した。
 あまりに効き過ぎていたのだろう、俯いていた野明もふいに竜馬を覗き込む。と。
 ぴたり。
 目があった。
 それは脳髄へ走る電撃のような恋の予感――ではない。

「ひッ!!?」

 例えるならば、逃げ場のない山道でヒグマに出くわしたハイカーの恐怖。
 実際問題レイバーを蹴り倒す竜馬は、ヒグマより恐ろしい生物であろうことは間違いない。
野明は被害者であった。

「……人のツラ見て悲鳴あげんじゃねえ」
「ご、ごめんなさい。つい……」
「ケッ」
「あー悪いね、警備員さん。ちょっとこの人、気が立ってるもんで。許してよ。バイトの事は
黙っててあげるから」
「! ぁりがとうございますっ」
「うん。そんじゃ、またねぇ」

 およそ警部補という階級へ似つかわしくない、フレンドリーな応対を残して後藤と彼に運転
されるシビックは工場の敷地内、駐車場へと姿を消していく。
 この時の野明は、思いもよらなかったに違いない。
 わずか数ヶ月後に、この、とてもひょうきんなおじさんと、凄い怖いお兄さんと一緒に仕事
をすることになるとは……。
 それはまた、竜馬も同じだった。

「おい、後藤さんよ。このでかい工場で、俺に何を見せようっていうんだ」
「まあまあ黙ってついておいでよ。ここの28号ラインにね、俺の職場がこれから扱う予定のご
つい格闘用レイバーがあるのさ」
「格闘用レイバーだと?」
「そ。言ってなかったっけ、俺は特車二課……つまり、レイバーを扱う機動隊の所属だって」
「聞いてねえよ」

328 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2011/07/21(木) 02:41:27.52 ID:54uuPWZZ
「そうだっけ? ごめんごめん。
 でもさ、ほら格好いいだろうコイツ。なんせ元から作業用じゃ無く、他のレイバーを叩きの
めすために設計された警察専用のレイバーだ。たぶん、あんた好みのメカなんじゃないかな。
ゲッターロボってやつにも、コンセプトだけは近いと思うぜ。
 まあ飛べないし、もしATMの一発も食らえば粉々になる程度のものだから、性能は宇宙の果
てと、地上ほどの開きがあるだろうけど」

 つらつらと喋る後藤と共に、竜馬は工場のラインへを見物できる通路へ入っていく。そして
ついに後藤のいう「格闘用レイバー」とやらが露わになった。

「……ふ、なるほど。あのザリガニ野郎とは根本が違うみてぇだな」

 竜馬は見上げる。
 ホワイトとブラックのツートン・カラーに彩られ、指から足にいたるまで、完全な人型を有
したレイバーの姿を。
 その全長というか身長は、おおよそ八メートル前後といったところか。
 中世に生きた欧米戦士のハーフアーマーを身につけたような上半身に、機動力を期待させる
スマートな下半身。
 頭部はバイザーに保護された単眼式カメラアイを中央に置き、その上、額には射撃用補助セ
ンサーが、人間でいう左耳にあたる位置へは書いて字のごとく刃のような形のブレードアンテ
ナ、右耳にはポールアンテナが二本搭載されている。そのアンバランスなデザインが美しさを
演出し、かつ、精密なメカの塊であると宣言しているかのようだった。
 そして全体として、軽量級のボクシング選手を彷彿とさせるシルエット。

 これこそが篠原重工が満を持して世に送り出そうとしている、史上初・最新鋭の警察専用レ
イバーだ。その名も「98式AV(アドバンスド・ビークル)」通称イングラムである。

「それで物は相談なんだけどね。流さん」
「なんだ」
「あんたさあ……しばらく警官やってみない? もちろん、交番のおまわりさんじゃなくて、
こいつ専用の搭乗員として」
「……何を言い出すかと思ったら、サツに入れだと? 笑わせんじゃねえよ。俺はむしろ敵対
する側の人間だぜ」
「まあ、だからこそなんだよね。鳴り物入りのレイバー隊だ、ぶちあげていかなきゃならん。
普通の警官はいらないんだわ、この際。少なくとも俺にはさ。それに……」
「それに?」
「この世界でも堂々とロボット戦の真似ができて、普段はあんたの好きそうなトレーニングも
誰に憚ることなく行える。さらに警察官として普通では手に入りにくい情報もいちはやく察知
できて、おまけに衣食住と給料がついてくる。そのあたりにたどり着くまでの、面倒な手続き
も全部が俺が持ってやるから、至れり尽くせり……と、いうワケ。
 どうだ、あてもなく未知の世界をさまよって帰り道を探すより、遙かに良くないか?」

329 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2011/07/21(木) 02:48:15.69 ID:54uuPWZZ
 その言葉に竜馬は黙り込んだ。
 いかに彼が超人といえども、さすがに分身の術までは使えない。見知らぬ世界でたった一人
で出来ることには限度がある。
 後藤の提案を飲めば、元の世界へ返る手段を見つけるまでの時間を、一気に短縮できるかも
しれないのだ。
 本懐はゲッターロボのある地球へ戻ること。
 そしてもしも、まだ敵がいるのなら今度こそは根絶やしにする。
 真ドラゴン。インベーダーども。そして隼人。奴らの真意を確かめねばならない。一刻もは
やく戻らなければならないのだ。そのためならば――。

「……わかった。いいぜ、その話に乗ってやる」
「そうこなくっちゃあ」

 ……後藤はこの時、警察官の通常業務として存在する書類作成から備品の点検に至るまで、
一切の煩わしさを感じさせる内容を一切、匂わせもしなかった。
 竜馬も馬鹿ではないから、もし警官になれば「そういう仕事」も待っているのはおぼろげに
予測しているだろうが、はっきり面と向かって言われるのと、そうでないのとでは印象という
ものが大違いなのだ。
 企業の求人広告の内容と、実際に携わる仕事の差を知っている人間には、この説の正しさが
容易に理解できよう。
 全ては策士・後藤喜一の掌の上であった。


つづく


……野明以外の年齢が、各メディアごとにバラバラな事に気づいて困惑中。
とりあえず、野明と遊馬は漫画版での発言からひとつ違い、ということにし、
太田以下他メンバーは漫画版の発言は無視して、押井守著の「注文の多い傭兵たち」
より設定から流用したいと思います。

泉野明(19)
篠原遊馬(20)
熊耳武緒(28)
太田功(27)
進士幹泰(26)
山崎ひろみ(24)
香貫花クランシー(25)
後藤喜一(42)
南雲しのぶ(33)
榊清太郎(66)
斯波繁夫(34)
松井哲夫(41)

チェンゲ版・流竜馬(28)

330 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/21(木) 07:28:59.52 ID:SlZlJDsE
乙!
仮面ライダー竜馬に吹いたw

331 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/21(木) 09:23:36.94 ID:cJrt1+8O
そうか・・・竜馬は改造人間だったのか・・・それならあの戦闘力は納得できるな


332 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/21(木) 09:57:05.55 ID:pdELt1ZV
ブロッケン以外なら生身でもひょっとしたら…と思ってたがまさか本当にやるとは
しかし竜馬が警官かぁ…どんな裏技使ったらそんなことが可能なんだろう

333 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/21(木) 10:52:49.19 ID:G8xQfBRz
そういえば小説版ネオの武蔵は警察官だったな。

334 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/21(木) 14:34:26.36 ID:rGEBU3Jr
元テロリストで狂人な隼人さんでも自衛隊になれたんだから
竜馬が警察官になってもおかしくは無いか…?

335 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/21(木) 15:49:11.38 ID:fXnuNvoV
しかし流石はカミソリ後藤、サラッと怖い思考が混ざるなw

336 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/21(木) 19:12:23.37 ID:pdELt1ZV
個人的に気になるのは、無理やり警察組織にねじ込むとあればおそらく平の巡査だろうから、太田が竜馬に「さん」を付けるのか付けないのかって所だ

337 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/21(木) 19:23:42.08 ID:FDi/t4nt
OVAの竜馬は制服が似合わなそう

338 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/21(木) 20:56:56.68 ID:E/by1FuR
>>337
自分もチェンゲ竜馬のレイバー隊制服姿想像して吹いたw
あれが似合いそうなのは、ネオゲか漫画版の竜馬かなぁ。

339 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/21(木) 21:04:30.81 ID:cJrt1+8O
どちらかというと作業着かなぁ。漫画で着てたし
なんか、漫画のほうのちょっとコミカルな竜馬に見えてきたな、パトクロスのチェンゲ竜馬

340 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/21(木) 22:50:20.82 ID:cdTkO0/z
レイバーの総称下りで
ベトナムではホンダがバイクの総称ってのを思い出したな。
だから、スズキ製のバイクを「スズキのホンダ」とかだったり。

341 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/22(金) 15:02:49.83 ID:L6ma933m
韓国のガンダムみてーな話だな

342 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/22(金) 15:23:27.51 ID:hLs+ymgv
全然違うよw

343 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/22(金) 16:43:37.52 ID:NUPp2kGL
野明のスペックなら、ゲッターロボにも乗れるよなw

344 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/22(金) 21:16:45.65 ID:L6ma933m
野明の「乗り物に強い」ってのはゲッターみたいなロボには適応されないと思うんだ

345 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/22(金) 21:19:28.56 ID:WXkUsGqC
まあ、アークに出てくる強化服を着ればかなり活躍するんじゃね?

346 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/22(金) 22:03:16.95 ID:to5C4jn8
どうだろ?のび太の射撃ならどんな武器でも得意、と一緒で一種の超常能力じゃね?

347 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/22(金) 23:28:09.88 ID:WXkUsGqC
>>346
そりゃあ、超能力物とかでの能力で「なんでも」ならともかく
現実よりの漫画で「なんでも」といったらギャグ漫画でもない限りはその方面の適性がずば抜けているってだけだろ。
もちろん普通の人間の何倍も使いこなせるとは思うけど体力の問題がやっぱりついていくだろうし。

348 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/23(土) 00:28:46.63 ID:TvWRn5vk
まあ翔とかアークの時代のモブキャラとかは女性でもゲッターに乗れてたから、
強化服+鍛えれば何とか乗れるようになるんじゃね?
その代償に胸にゴム鞠つけたような肉体になるけど

349 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/23(土) 00:32:20.40 ID:1a8zYlzw
ゲッターというか、軍人みたいな職業の人がガッチリしてなかったらおかしいしね。
ダークネスのムサシみたいに人造人間や強化人間とかは別にして
筋肉がなさそうなキャラが軍人とかだと机仕事以外だと違和感あるしね。

350 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/23(土) 00:40:54.96 ID:NPql2BGW
>>349
渓も自衛官だったけどやってる事はハヤトの補佐で事務職っぽかったな。

…そういえば號は高校生で渓は多分高校大学出てるだろうから、號の方が大分年下なのか…。

351 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/23(土) 00:52:00.04 ID:1a8zYlzw
翔はあ13年前から考えると少なくても高校は卒業しているしな

352 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/23(土) 05:55:38.48 ID:XPWwObwz
CDのゲッターVSGによると、旧ゲッターよりドラゴンはだいぶ操縦しやすいらしいんだよね。
これって単にパワステとかフライバイワイヤみたいなものが付いたってことなのか、
パイロットの負担を軽減するようなものがついたのか。

あと、頑張れムサシだと、ロボがコクピットの中で普通に

353 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/23(土) 06:31:21.85 ID:1a8zYlzw
漫画版関連のGの操縦性は新技術というより単純に初代ゲッターでのノウハウがあったからじゃないかな。
アニメ版は逆にGの方が厄介らしいけど。

ハンばれムサシはギャグですましても本編で一度猿人とこどものっけているしな
號迄は常人だと死ぬって設定は固まってなかったみたいな感じがする。
それ以前は精々、長時間乗りこなすことができる程度と博士と乗り慣れていない隼人の嘔吐ぐらいの描写しかないし。
そもそも、號でも直接Gで死んだというよりGで操縦不能による事故だし。
負傷した米軍兵をのけって戦っていたり(勿論悪化していくが)もするしな。

354 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/23(土) 14:12:08.89 ID:Fs4OGN0s
そういえば例のモバゲ期間終わったのに何も進展ないんだな

355 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/23(土) 16:06:39.92 ID:QB0LbE56
>旧ゲッターよりドラゴンはだいぶ操縦しやすいらしいんだよね。
車でいえばオートマとマニュアルぐらいみたいなもんかな?

356 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/23(土) 17:07:49.96 ID:DwQ+fzuH
>>355
それぐらいかな?
初めて乗る弁慶が苦戦したけど操縦はできたわけだし

357 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/23(土) 18:18:43.66 ID:UGe7GpfO
ゆっくりにゲッター線を照射したら……

惑星サイズに巨大化したゆっくり達が星々を喰らいながら自分の分身を産み垂れていくという地獄絵図に!

358 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/23(土) 18:35:08.10 ID:6VUYzxOk
石川関連スレで東方とは…まるで若者らしさをかんじますよ

359 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/23(土) 19:18:56.87 ID:1a8zYlzw
東方のは動画であったな。
当時は東方厨全盛期であっちこっちで東方最強とか言ってた時期だったためか
ゲッターと全く関係ない「東方より○○の方が強い」とかで荒れていたな。
今はそんなコメントは流れて普通に見れるけど。

360 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/23(土) 19:57:35.92 ID:lF3SYa1G
チェンゲの竜馬の奴?なかなかクオリティ高かったが荒れてるのか
最強うんぬんはそれよりも前じゃなかったか?今は落ち着いてると思うけど

361 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/23(土) 20:38:46.47 ID:6VUYzxOk
>>359
あの頃はエンペラーなぞフランや紫の前には手も足も出ないと言われ、皆必死こいて反論した…そんな時代じゃった(村の古老)

362 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/23(土) 21:12:51.57 ID:KkBGLlpf
ここは強さ議論スレじゃねえんだ。チラシの裏にでも書いてろ、な!
……と、スルー出来ない時期が自分にもありました。

正直、ファンと信者・厨は別物と考えんと、何の罪もない作品自体にまで憎しみが湧くからなあ……



ネタとしては二次創作の二次ネタ、三次創作になってしまうのであれだが、
『Y-TYPE』の生首もといゆっくり達はゲッターと絡めても面白そうだったな。

363 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/23(土) 21:28:53.92 ID:0dwdQb5i
>>354
しかも企画ページ消滅
なかったことになった可能性大
始まる前に打ち切り…

364 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/23(土) 21:42:47.88 ID:1a8zYlzw
>>361
最近は外の世界に追いやられた存在や出たら消えたりする設定がはっきりして来たり。
もっと強い月の人とか出たりしてそうでもなくなったな。

>>363
ロックマンダッシュ3……

365 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/24(日) 00:58:01.96 ID:LQeAGGH8
例えば虚無戦記連中に勝てそうな奴なんてそういないだろうけど他にも面白い作品は沢山あるんだし
キャラの強さで作品の良し悪し決めるのはなんか寂しいような…

生身ゲッターチームinドラクエ3なんてネタ考えてたがなかなか難しいもんだねぇ…
単純に「ゲッターチームが勇者一行と魔王バラモスを倒すため旅に出るぞ!」とかだとイマイチなんで
何かゲッター側の敵キャラ出そうかなー?と思ったらどいつもこいつもでっかいかとんでもないのばっかだし
・・・うーん

366 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/24(日) 01:22:03.49 ID:7Hz4OXq2
ファンタジーもので昔考えたが。
ゲッター艦隊が新たな技術を得るために別の世界を調べる。
オリハルコンやミスリルなどの希少金属、
それらを扱い、マジックアイテムを作る錬金術師をスカウト(という名の拉致)を採りに行くというのを考えたな
もちろん蹂躙にしかならないのでやめた。

ファンタジーでロボならば
スパロボNEOの面々やダンバインシリーズ、レイアース、ブレイクブレイドとかあるな。

367 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2011/07/24(日) 07:47:00.47 ID:3iE56A1/
NEOはたったひとりのドモンより、
騎士ガンダム物語と、SD戦国伝を使うべきだったと思うんですよ。
あの時代にカードダスへ散財した愚かな身としては。

パトクロス、続きです。


 それからの一ヶ月間。
 後藤は本来の業務以外での仕事をもっぱら忙しくしていた。仕事場の埋め立て地からは毎日
なるべく定時であがるようにし、心のオアシスたる晩酌も自粛。非番の日は朝から晩までフル
稼働し、四〇がらみの中年の楽しみはすべて封印、目的のためにひたすら邁進した。

 すべては「流竜馬巡査」の誕生がため。
 本来であれば、この世に存在しないはずの人物をでっちあげなければならないのだから、並
大抵の労力ではない。
 当初予測した分を超えて資金も必要になってしまい、貯蓄をだいぶ削ることになったのは少
々、手痛かった。
 後藤はそれまでの人生で培った人脈を、最大級に動員したのだ。

 これほどに働いたのなど、はたして何十年ぶりだろう。
 ふと後藤は回想する。
 しかし、疲労とは対照的にストレスはだいぶ吹き飛んでいってくれたから良しとすべきだろ
う。まったくどうして悪巧みというのは、心身の衰えを忘れさせてくれる。隠れてコソコソす
るのが楽しいのは、子供の頃に隠れんぼが愉悦なことと同義なのである。

 法務省民事局総務課、登記情報管理室室長の山田くんの協力もとりつけ、名簿屋に出たり入
ったりし、系図屋に出たり入ったりし、なんとか三月までにはモノにすることができた。
 なにせ警察官というのは係累が大切だ。万が一にも、逆賊の血筋などがあってはならないの
であり、たとえ日本国籍の持ち主だろうと共産圏の人間へゆかりがあったりすれば、門前払い
に終わる。

 と、いうわけで流家の系図は、本人が空手の達人ということにちなんで、古く琉球王国が佐
久川氏の分家の分家のそのまた分家のまた分家についで分家から分家……に遡ることができ、
幕末の頃には下級の薩摩藩士として存在。

 と、いうことになり、

 第二次大戦では親族がビルマ戦線にて没し、その後の時代においては父(竜馬に聞くと一岩
という名だったらしい)が東京にて空手家として道場を経営するが、志半ばにて急逝。息子竜
馬が跡を継ぐ。

 と、いうことになり、

 出生は東京都新宿区戸山。学歴は小学校より高等学校まで都内の私立校を通して昇り、高校
卒業から二八歳の現在に至るまでは、前述の道場経営者として新宿区に起臥した。

 と、いうことになった。

368 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2011/07/24(日) 07:48:05.13 ID:3iE56A1/
 とりえあず警察官になるための人間的履歴としては不足のないものだ。念のため、新宿区戸
山三丁目に借家を設けてもおいた。家賃は月四万円也。いまにも崩れそうなアパートである。
 さて、ここまで来れば残るはどうやって速やかに登用するか、だ。

 今から公務員採用試験に申請したとて、どんなに速くても来年以降の採用になってしまう。
だいたい、竜馬が公務員試験をすんなりと通過できるわけがない。
 頭は悪くないようだから座学は何とかなっても、あの風貌であの性格である。間違いなく、
面接で落とされよう。
 で、あるので……後藤はここで一大バクチに出ることにした。
 それは、

「海法警視総監への直談判」

 だった。
 この海法という男は、ちょっと前まで警備部長だったこともあり、後藤となんとなしに面識
がある。
 別に階級を超えた仲という訳ではないのだが、作戦行動にあたって会議が必要になるような
場面において、法的にグレーというかミッドナイトブルーあたりの措置を断行せねばならない
場合、それとなく実行者の後藤が仄めかし、統括者の海法がそれとなく許可し、責任は全て中
間の課長へ押しつけられる、というパターンが出来上がっているのだ。

 特車二課においても早速と祖父江前課長がその被害に遭い、辞職へ追い込まれていた。今で
はしがない整備工場の親父に下ったらしい。
 と……要するに、後藤と海法という男は同類なのである。

「お久しぶりです、海法警視総監殿。このたびは警備部長よりの昇進、まことにおめでとうご
ざいます。いやあ今日は、お忙しい中時間を割いていただいて恐縮です」
「……後藤君、よもや私へ祝辞を述べるために登庁した訳であるまい。いったいなんだね」
「いや、じつはですな。先日の練馬区におけるレイバー事故の報道について、ぜひにとも、お
耳に入れておきたいことがありまして」
「うん? ああ、例の、人間がレイバーを倒したとかいうやつかね。ゴシップ記事での報道だ
ったこともあるし、流言飛語の類だと思っていたが」
「じつは私、あの現場におりまして」
「……ほう」
「いやいや、化物というのは実際世の中にいるものですな。なんといっても篠原のクラブマン
を蹴りの一撃で、ですよ」
「見たのかね」
「私の自宅におります。名は、流竜馬。自称二八歳」
「……」
「で、まあ。これがまたファンタジックな話なのですが、出会いは私の眼前に突然「ぱっ」と
現れたのですよ。ぱっ、と。なんでも異世界から事故で来てしまったとかで。話だけ聞けば、
ぜひ精神異常を疑いたい所なのですが、目の前へ瞬間移動されてきては……どうにも」
「……」
「手品師、というわけでもなさそうでしてね」
「……まあ話は理解しよう。それで、君はその化物をどうするつもりかね」

369 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2011/07/24(日) 07:49:15.92 ID:3iE56A1/
「部下にしたいと思っております。しばらく接してみたところ日本語は堪能ですし、日本文化
もきちんと理解している。意思疎通は可能ですので」
「それは、無茶が過ぎるのではないか?」

「そうでもありませんよ。相手は、言わば知能のある猛獣。勝手にうろつかせる訳にゃいきま
せん。ならば、いっそのこと埋め立て地に護送し、監視下へ置いておく。放っておいて世間の
騒ぎになるのを待つよりも、ここは警察で活用するのが得策です。
 幸い、元の世界へ帰る手段が見つかれば即刻、退去するとの意思も確認できましたし」

「ふむ……しかし、これは夢なのでは……ないな。一応訊いておくが、男かね」
「ええ。頭も良い方ですよ。少々、熱血漢ですがね……どうやら人型兵器の搭乗員だったよう
で、レイバーへの適応性も高いと見ています。そして何よりも身体能力。人目のつかないとこ
ろでの任務であれば、いざとなれば生身で戦力になる」
「そういうことか」
「いかがでしょう? 第二小隊のオープニングスタッフとして是非、使いたいのですが」
「君で、抑えられるかね」
「とりあえずのところ、私はこの通り無事でおります」
「……よかろう。話は人事二課へ通しておく、後藤警部補たっての推薦であるとな。必要書類
等はそちらへ送ってくれたまえ」
「いやどうも、ありがとうございます」

 談判はそのような具合にトントンと進んだ。
 もっとも、黙認を取り付ける代わり、何か起きた場合の責任は全てお前に負ってもらうぞ、
と遠回しに宣言されたが。
 当たり前の対応ではある。
 保険もなしに、こんな無茶苦茶な話を理解して乗ってくる馬鹿はいるまい。少なくとも、警
察上層部という世界に生きる人間にいるはずがなかった。

 ともあれ、これで竜馬を巡査に仕立て上げる準備は整ったわけだ。
 後は、レイバー操縦免許……正しくは多脚制御機免許だが、これの取得が残るのみである。
 第二小隊発足予定の四月一日には間に合うよう、なんとか一ヶ月弱で取得さるべく捏造した
戸籍をつかって、急ぎ合宿教習にでも送り込もうかと思ったのだが、それはとんでもない方向
に予測が外れた。
 というのは、戸籍を造る間の暇な時間にも、竜馬には座学で警察官の勉強やら、レイバー操
縦の勉強やらをしてもらったのだが……。
 恐るべき才能とは、このことか。
 彼は「めんどくせぇな」と文句をこぼしながらも、レイバーの操縦手本をパラパラとめくり
つつ、一夜漬のような学習をすると、

「なるほどな。つまり、こういうメカか」

 と、言ったかと思うと翌日には免許センターへ乗り込んでいわゆる一発試験へ臨み、それか
ら、たった三回のトライで「教習以外での取得は不可能」とまで目されているはずの、多脚制
御機免許をその手にしてきてしまったのだ。
 これには、さしもの後藤も目を剥いた。

370 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2011/07/24(日) 07:51:10.17 ID:3iE56A1/
 立場上、自分も免許は取得しているが、それまでには血の滲むような努力があったのだ。
もちろん一発試験などは論外であり、教習所へ何ヶ月も通った結果である。
 その間はたして何度「どうせ俺は乗らないんだし、もう止めちゃおうかなあ」と思ったことか。
 いくら、歳の差があるとはいえ……。

「いや。まいったねこりゃ。バケモンかお前さんは」 
「あの程度も扱いこなせないようじゃ、俺はとっくに鬼籍へ入っている」
「例の、ゲッターロボとかいうのに比べればカンタンだ……て、ことかね」
「別に操縦の難度は変わらねぇよ。むしろレイバーの方が小難しいぐれぇだ。ただ、どこまで
歩いて止まれだの、これぐらいの範囲で旋回しろだの、モノ上げたり降ろしたりしろだの、要
求がまるっきり平和だったもんでな。
 俺はてっきりコンマ一秒で落ちてくる岩を避けろだとか、襲いかかってくる大量のレイバー
を切り抜けろだとか、そういう試験があるもんだと思って挑んだから、拍子抜けだったってこ
とよ」

「……まあ、そういうコトは、これからの実践であるかもはしれないけれど……すごいね、う
ん。あとはおまわりさんの勉強、がんばってね」

「こっちはこっちで、締め付けが多くて疲れるやな。不安なのはこっちだぜ」
「ま、あんたに優秀なおまわりさんになってくれとは言わんよ。ルールは最低限まもってくれ
れば良いさ。たとえば上官は殴らない、だとかね」
「自信はねえな」
「インベーダーをぶっ潰すんだろう? それまでは我慢もしなくちゃあな、流巡査」

「ヘッ。了解しましたぜ、後藤警部補殿」
「……おぉ。あらためて敬語使われると、ちょっとしたホラーに感じるね」
「わがままな野郎だな。どうしろってんだ」
「ま、格式ばった場所以外だったら俺に対しては自由にしてくれ。他の上官には、可能な限り
遠慮してほしいけどね。こと、特車二課以外の人間に対しては」

「ったく、これだから組織ってのは面倒くさくて嫌ぇなんだ。まあいい、適当にやらせてもらう」
「お願いします。それでなんだけどね、段取りの仕上げとして、流さんには来週、筑波の方へ
行ってもらいたいんだよね」
「茨城の方か……なにをしに行くんだ?」

「イングラムの体験会。篠原重工の筑波研究所で実施するんだ、そこに乗機シミュレータが置
いてあるもんでね。それで適性試験やって、駄目なやつはふるいに掛けちゃうわけ」

「ふるい、な。するとあの白い奴ぁ、並のレイバーより遙かに俊敏な動きをするってコトか。
ちったあ期待できそうじゃねえか」

「当たり。あれだけ格好良くて鈍足ってんじゃ、様にもならないでしょ。まあ、あんたの場合
はご足労かけちゃう訳なんだけど、あれもこれも裏帳簿ってわけに行かないからさ。一足さき
に、イングラムの乗り心地を試してみてきてよ」

371 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/24(日) 07:52:50.77 ID:3iE56A1/
 と、後藤に請われて一週間後に訪れた筑波では、ぞろぞろと精鋭たちが集っていた。
 しかし、彼らは封じ込められたイングラム・シミュレータの中で次々とナイアガラの滝をつ
くりだしていき、休憩室へ転がること死屍累々の様相を呈すことになってしまう。
 なるほど。イングラムこと98式AVは、免許取得時に用いた様な一般的レイバーとは性能のケタ
が違うのは事実らしい。
 といっても、パイロットに文字通り殺人レベルの負荷をかける、ゲッターロボのそれに比べ
れば、安楽椅子だといえたが……。
 竜馬にはむしろコクピット空間が、ギチギチといえる窮屈さだった方が堪えた。どうも大柄
な人間が乗るようには、設計されていないらしいのだ。

 なお、受験者が多いために試験は数日に分けて行うらしかったが、竜馬が訪れた日では彼と
「太田巡査」と、アナウンスに呼ばれた、柔道家スタイルの男以外は全滅だった。
 治安をまもる警察官といっても、この世界の連中は、こんなもんか。
 竜馬は、すこしばかりガッカリした印象に囚われる。
 その感情が伝播したのか、先の太田巡査が休憩室をのしのし歩き回り、

「こォの軟弱者どもがぁ。あれしきで弱音を吐いて警官が勤まるかァ!」

 と、転がる敗残者たちに無慈悲な檄を飛ばす。
 しかし。

「落ち着け、そこの。だいたいお前ぇも顔が青いぜ」
「馬鹿をいえ、俺がこの程度で……うぷ」
「気合と根性だけで持たせたってとこか。武蔵みてぇな野郎だぜ」
「ふ、ふはは。そうよ、俺はかの剣豪、宮本武蔵にも……」
(そっちの武蔵じゃねえんだがな)

 そういえば、俺を見て悲鳴をあげた小娘も採用予定だと後藤から聞いているが、姿が見あた
らない。別の日に試験を受けるのだろう。だが、この太田とかいう武蔵か弁慶を何重にもデッ
ドコピーしたような奴で限界ギリギリなのに、耐えられるのか?
 竜馬は「いっそゲッターチームで隊を組めればな」と、一瞬ナチュラルに感じたが、まだ隼
人を許した訳ではないことを思い返し、自分が居るべき世界への帰り道を想うのだった。


第一章 ライトスタッフ 〜軽めの資質〜


「佐久間か。俺だ、後藤だよ。話は聞いた、とりあえず四人送り出してくれたそうだな。期日
は少しばかり超過したが、短期間でよくやってくれたよ」

 西暦一九九八年、四月一日。
 東京都港区台場――に隣接する大田区城南島――に、また隣接する新埋め立て地にて。
 一三号埋め立て地の造成が終ってから、およそ十年。
 台場の様相は幾分かの活性化をみたものの、この特車二課が本拠地とする区画だけは今なお
閑散としている。
 見渡すばかり平地が続き、手入れがされていない場所はセイタカアワダチソウが生い茂って
土地の占有権を高らかに主張するこの空間は、埋め立て地のなかでも本土から最も離れた位置
にあり、いくつかの橋と、使用が廃止された資材搬入口を持つのみで一九八〇年代当時に揶揄
された「陸の孤島」という状況をまったくもって脱していないのだ。

372 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/24(日) 07:53:45.82 ID:3iE56A1/
 せめて、台場へのフジテレビ本社移転計画が実現していれば、もう少し状況は違ったかもし
れないのだが……。河田町本社は元気に健在である。

「ほどなくあと二人? それでしばらく打ち止めね。
 わかった。一人足りないけれど仕方がない、ありがとう。え、なに? 二人だろうって? 
いやね、ちょいとばかり凄いのが一人、自前で手に入ったもんで。うん。だから足りないのは
あと一人だけ」

 後藤は海の見える二課棟が隊長室で、同僚の南雲しのぶ警部補・第一小隊隊長のなんともい
えぬ視線を浴びながら、奥多摩の特車隊員養成学校と連絡を取り合っていた。
 南雲の視線がなんともいえぬ理由の大半は、裸足でどっかり脚を組ながら、安物の椅子に背
を預けている姿に、およそ隊長および警部補の威厳を感じられなかったことが求められよう。
 水虫を患っているから、という後藤の言い訳など、彼女へは通用しない。 

 やがて電話機を置いた後藤は、サンダルへ足を突っ込んで、おもむろに立ち上がると肩や首
の関節をゆっくり、ごろごろ回して凝りをほぐしていく。その仕草が、またしても親父臭かっ
た。
 まあ、実際親父なのだが……。
 南雲はその姿を見てひとつ瞬きをする。

 すこしぐらい異性のいる空間では、おめかしに気を遣ってもよさそうなものだが。
 こちらが彼よりも年上でかつ、女ということを忘れ去った様相を呈していたというのなら、
まだ仕方がない、と諦めもできよう。
 しかし、南雲はまだダブルスリーである。後藤さんより一〇は年下だ。ついぞ四年前までは
花の二〇代だったのだ。
 妻子つきの上司との盛大な不倫がバレて、キャリアルートから埋め立て地へ吹き飛ばされは
したものの、まだまだ枯れるつもりは毛頭ない。

 髪だって茶色……はさすがにマズかったので、栗色へ密かに染めたロングヘアーをまとめ、
お雛様の垂髪っぽくした、もみあげにこだわっている。
 上からクレームがつこうが知ったことではない。任務に支障もない。
 私は自由だ!
 なので、女とすら思われていないような言動をされると、すこしばかり哀しかった。

「ふう。やれやれ……なんとか、格好だけはつくか」
「小隊編成は八人よ。足りない一人分はどうする気?」
「八人がフル稼働するような事件は、そうそう起きんでしょう」
「起きたらどうするの。まさか、私の部隊をアテにしているんじゃないでしょうね」
「俺も入れれば八人だし、一人は二人分ぐらい動けそうな奴だし、なんとかなりますって」
「そういうハッタリばかり言っていると、本当になにかあっても手伝ってあげませんからね」
「あ、ごめん嘘。今の嘘。急いでモノにするから、それまでは協力して」

 南雲は、のらりくらりと突っ込みをかわす後藤へ、高くつくわよ、と釘を刺そうとした。
 その時である。

「隊長さんがた、いるかい?」

373 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/24(日) 07:55:32.17 ID:3iE56A1/
 老齢特有のしわがれた、しかし江戸っ子らしい威勢の良さをもった声が隊長室へ本人より先
に飛び込んでくる。
 その声の持ち主は――

「榊さん」
「おう。課長がいねえから、あんたたちに一応ことわっておくわ」

 えび茶の派手な鳥打ち帽とウールのジャケットへ細身を包み、淡いクリーム色のスカーフを
巻きサングラスをかけた立ちこそ、特車二課の最年長にして重鎮たる、整備班長・榊清太郎そ
の人であった。
 古くより警察車両の整備にあたってきた彼は、若い者にはもとより、いまや警察幹部となっ
たかつての若者たちからも、整備の神様と崇められ、また畏れられる存在である。

 幾多の場数を踏んだ経験に裏打ちされる、確かな整備技術と、有象無象の整備員たちを一喝
でひとまとめのエリートメカニックと化させる、高いカリスマ性。
 彼なくして、警視庁の機甲部隊は存在し得なかったとまで言えるのだ。

 誰かが代紋下の本田宗一郎と呼んだが、まさしくそういう雰囲気をもった人物である。
 もっとも本人はそれを耳にしたとき、

「止せやい。俺はあんな天才とは違ぇよ!」

 と、謙遜するような、憤慨するような、どちらとも取れる態度に出たが、技術一本に生きた
榊としては、技術・発明家としてまさに天才といえた全盛期の宗一郎と、それがゆえに汚して
しまった晩節を省みて、何かほとばしるような想いがあったに違いない。

 その榊が、八王子の篠原工場へイングラムの最終チェック行ってくると言い出す。
 この間も最終チェックには出かけて、彼じきじきにOKが出ているのだが、今度こそが真の最
終チェックだという。
 それとするのも原因は先日、後藤が出かけた支那料理店に倒れかかって来たところを竜馬に
蹴り倒されたクラブマンにある。これに乗っていた例のガラの悪い青年が、取り調べで「倒れ
たのは同機がオートバランサーに欠陥があり、正常に作動しなかったからだ」と言い張ったのだ。

 間違いなくに罪を軽くするがための嘘であるが、それでも篠原は、潔白を証明するためにも
やむを得ず、当該機の解体調査を行っていた。

 これがどうして特車二課にとって問題になるかというと、これから納入予定のイングラムの
オートバランサーには、クラブマンで培われたものの発展型が使われているのだ。
 榊も報道を見て、まず間違いなく被疑者のハッタリだろう、と思ってはいるが、それでも、
万が一という事がある。警察が欠陥品など掴まされてはたまらない。
 念には念を……ということで「夜まで帰らねぇよ」と残し、再び最終チェックに出かけてい
ったのだった。

 しかし、そのために事故機の調査が完了し、問題の無い事が証明されるまでイングラムの納
入は延期されること必至である。
 つまり、いましばらく第二小隊は稼働できないということだ。
 後藤はこの状況に、韜晦(とうかい。つつみくらます事。概要は小学館文庫「機動警察パト
レイバー」第一巻二八八頁参照)を決め込むことにした。

374 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2011/07/24(日) 07:56:19.68 ID:3iE56A1/
「あ、今日はいい天気だねぇ。富士山、見えるかな」
「そっちは木更津でしょ! まったくもう、人は足りない、機械は来ない。どうするつもりな
のよ」
「そういう事は偉い人に聞いて」
「第一小隊全員に残業と徹夜、覚悟しておけ、って言っておいた方がよさそうね。はあ……あ
のね、後藤さん。恨み言を言う訳だけれど、うちの石和君、新婚さんなのよ? 彼、真面目だ
から三五になってやっと籍を入れられたっていうのに」

 第一小隊の副リーダー格である石和巡査部長。名前は務ではないかと思われる。
 叩き上げの警官で、質実剛健・冷静沈着を旨としており、後輩の面倒見が良く、さりげない
ユーモアセンスもある。
 現在はレイバー搭乗員をつとめており格闘センスの優秀さと、必要ならば定石を外した戦法
や判断をも辞さぬ、広い視野をもった彼は、特車二課きっての傑物だ。

 そんな彼は三五になる今年、めでたく交通課の婦警と結婚した。都内の暴走レイバーに押し
つぶされそうになったミニパトを庇って救助したのが、馴れ初めだったらしい。
 今では、少々片付けとファッションの苦手だった弱点をしっかりフォローされて、元々男前
だったところに、さらとみがきが掛かっている。

 と、まあ。
 色々と後ろめたい過去のある隊長二人よりも、はるかに警察官らしい警察官といえるのは間
違いない。
 隊内では、なぜ石和巡査部長が隊長でないのかという声まであるぐらいだ。
 もちろん現隊長は両雄とも、そんな声には馬耳東風である。

「悪いねぇ。なんかあったら差し入れするよ」
「あらそう? じゃ、お弁当の差し入れは北大路でお願いするわ」
「……おれ、給料日前なんだよね」
「奇遇ね、私もよ」

 後藤が一瞬、素直にも「あそこの仕出し弁当って、たしか最安値でも一個、二〇〇〇円弱は
したよなァ……」とかなんとか思っていると、二課の正門へ向かって警視庁の護送車がやって
来るのが見えた。
 荷物は重要参考人等ではあるまい。
 だいたい、当施設はそういう事に機能する場所ではない。こんなところに人間専用の貨物車
がやってくるということは、つまりお待ちかねの増員だというわけだ。
 他にも見るものもないので後藤と南雲は、正門を眺められる窓の元へ揃って立った。ちなみ
に隊長室は二階にあるので見渡しがいい。
 そこには文字通り、窓際中年二人の光景があった。

・・・

 逃げるように去っていく護送車を尻目に、四月だというのに海からの潮まじりとなった寒風
が吹きすさぶ埋め立て地へ三人の巡査が降り立った。

375 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2011/07/24(日) 07:57:25.90 ID:3iE56A1/
「さ、寒い……埋め立て地だと聞いてはいたけど、こんな地の果てとは思わなかった」
「これも東京だ、現実を直視しろ!」
「フン、うるさくなくて丁度いいじゃない」

 ひとり、篠原遊馬(しのはら・あすま)巡査。
 ひとり、太田功(おおた・いさお)巡査。
 ひとり、九覧椎香貫花(くらんしい・かぬか)巡査。

「でもまあバビロンプロジェクトが進行すれば、このあたりだってもう少しは賑やかに……」
「おい篠原! 幻想を抱くんじゃない!」
「そ。私たちは警官。必要なのは現実だけよ。オーケィ?」
「な……なんなんだお前ら、殺伐としやがって」

 あくまで予備校からあがって来て、まだ実戦経験ゼロの篠原巡査が、さっそく現場あがりの
二人にヘキエキとする。
 残る二人は本家機動隊からの出向組であり、現職バリバリのおまわりさんだ。
 それも治安警備部隊を保有し「鬼の四機」とあだ名される、学生運動が横行した頃には実力
行使を以て恐れられ、いまでもその気風はがっしりと根付いている、警視庁機動隊の最恐組が
出自だ。

 だが。
 この太田巡査と九覧椎巡査。じつはその四機でも、仲良く治安維持活動という名の破壊行為
を実施することから「鉄砲玉と暴走列車」と持て余されて、追放も同然の身の上なのだ本当の
ところであった。常識的なというか、普通の若者にしか見えない篠原巡査がヘキエキとするの
も、無理はあるまい。

 そんな三人を、窓から見下ろしている後藤がつぶやいた。

「あれ……超人とアイドルがおらん……」
「予定ではあと二人来るはずよね。どうなってるのかしら」
「まさか、初日から無断欠勤、なんてこたぁないよな。ねえ南雲さん?」
「なんで私に同意を求めるのよ」
「だって心細くて」
「あのね、後藤さん」

 あなたは……と、もう何度口にしたかも解らない枕詞を南雲が吐きかけた時、ちょっと待っ
たと言わんばかりに遠くから、爆音がぐんぐん近づいてくる。
 それに南雲の開きかけた口が逆再生して閉じ、後藤の首がすこしだけのけ反った。

(来たか)

 爆音と共に、粉塵をまきちらしてやってきたのはバイクだった。
 それも大型バイク、たしかあれは後藤や南雲が青春を謳歌していた頃に、大ヒットした映画
トップガンで俳優トム・クルーズが乗り回したことで、一躍有名になった車種。
 そう、カワサキ・GPZ900R、通称「ニンジャ」だ。
 そしてその後ろに金魚のフンのごとく、ロープでグラブ・バーからフロントキャリアに繋が
れたのは、ホンダ・スーパーカブ50STDだった。

376 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2011/07/24(日) 08:03:45.43 ID:3iE56A1/
「う、うわぁああんっ怖いっ、怖いよぉおおお!!」
「うるせえ黙れ! もう少しで着くぅ!!」

 フルフェイスのヘルメットごしからもスピーカー音声のごとく轟く怒鳴り声と、その後ろで
響き渡る悲鳴がハーモニーとなって、特車二課敷地内へと土足で乗り込んできた。
 次の瞬間、ラストスパートとばかり大排気量にモノを言わせ、瞬間的な加速をかけたGPZが
未舗装の路面を跳ねたかと思うと、着地と同時にサイド・ターンをかけて停車した。
 つられて、ぐるんっ、とカブが振り回される。
 乗っていたハーフヘルメットの野明が振り落とされまいと、必至にハンドルへしがみついて
いた。
 そしてGPZのライダー。
 ザム、と土くれの地面を踏みつけて車体から降りるとフルフェイス・ヘルメットを外した。
中身はもちろん超人こと、流竜馬だ。
 辺りを、ところかまわず突き刺してまわるような視線を、周囲へ向ける。彼の周りだけ異様
な戦闘的オーラが漂っており、いまにも地面の下から赤い眼をしたゲッターライガーが突き出
てきそうである。
 そんな竜馬へ、カブのサイドスタンドをヨタヨタと立たせ、ヨタヨタと降りた野明が泣きつ
くように抗議にかかっていく。

「うぅぅ、ひ、ひどい、ひどいよ竜馬さん、あたしのカブが壊れちゃう」
「さっきからうるせえ小娘だな。遅刻しそうな所を助けてやったんだ、感謝しやがれ」
「だからってこんな……って。そんなこと言っちゃいられなかったんだ、竜馬さん、急がない
とッ」
「へっ、もう着いてんだ、慌てる必要なんざねぇ。なあそうだろう。後藤警部補さんよ!」

 くわっ、と竜馬の顔が二階の後藤へ向いた。


つづく


香貫花について。

漫画版だと、ただのファンサービス・キャラですが、どうしても本仕様で使いたくて起用。
ただ、そのままだと熊耳さんと役割が被ってしまうので、あえて降格。
かつ先々代から帰化している、警察官にもなれる(建前は)日本国籍もちの混血児、という設定になってます。

例によって怒られる前に謝っておきます。

377 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2011/07/24(日) 08:35:41.44 ID:3iE56A1/
ちょっと訂正。

>373
老齢特有のしわがれた、しかし江戸っ子のような〜

>375
「まさか、初日から無断欠勤、なんてこたぁないよな。ねえ、しのぶさん?」

378 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/24(日) 08:59:08.77 ID:G/VDk0KP
乙、なんと言う執筆の速さ
竜馬のバックスが香貫花になるのかな?お互い大変そうだ

379 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/24(日) 11:21:06.74 ID:2L95jafG
> 竜馬は「いっそゲッターチームで隊を組めればな」と、一瞬ナチュラルに感じたが、まだ隼
> 人を許した訳ではないことを思い返し、自分が居るべき世界への帰り道を想うのだった。

この文が竜馬の本質をよく表現しててすごくいい。第二次Zで信頼があっただけのことはある

380 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/24(日) 13:12:39.64 ID:O3hJ89Tt

こちらの竜馬は太田以上の問題児になりそうな予感が・・・
香貫花ならコントロールできるかな

381 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/24(日) 13:51:42.76 ID:7Hz4OXq2
チェンゲの第一部終盤で隼人にも理由があったってことは薄々悟っているだろうしな。

パトレイバー借りようかなと思ったら借りられていた。
夏休み開始あたりはレンタルが活発だけどパトレイバー借りる小中高生がいるとは。

382 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/24(日) 21:37:27.06 ID:G/VDk0KP
竜馬がお茶くみやら草むしりをやるのかと思うとワクワクがとまらんねえ

383 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/24(日) 21:43:11.18 ID:+YlNcdnW
竜馬なら釣りなんかしないで潜って魚捕まえそう

384 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/24(日) 21:49:39.08 ID:7Hz4OXq2
肉を確保するために猪や熊を捕まえに行く。
牢獄よりは何食ってもうまいだろう。


ところで、理想郷でまたゲッターロボのSSが書かれていた。
プロローグだけしかない状態で文量を感想版で指摘されていたけど。
ギャラクシーエンジェル(多分ゲーム版)とのクロスらしいけど面白ければいいな。

385 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/24(日) 23:19:57.65 ID:REFPaDFP
いや、埋め立ててる最中のお台場付近で食えそうな生き物なんて魚ぐらいしかいないだろ
野良犬や野良猫だって食うものがなきゃ寄り付かんぜ

386 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/25(月) 10:25:17.77 ID:qRUvcVO2
魚釣りの高速艇用意するような所だからなぁ<特車二課

387 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/25(月) 16:30:43.56 ID:5UpXCekw
ぶつくさ言いながら(しかし結構真剣に)、ひろみちゃんとトマト栽培してたりとか萌えるなw
竜馬の体力なら、セイタカアワダチソウの草っ原が、全部畑になりそうだw

388 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/25(月) 16:45:55.15 ID:MaaNruMa
いくら竜馬でもセイタカアワダチソウは強敵だろ
あいつら少しでも刈り残しがあったらまた生えてきやがる……

389 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/25(月) 17:40:22.38 ID:qRUvcVO2
「おい山崎、このニワトリは肉にしねぇのか?何だったら手伝ってやるぜ?」とか言ってひろみちゃんを泣かせるんだな

390 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/25(月) 18:26:38.34 ID:5UpXCekw
セイタカアワダチソウの若芽は食えるらしいぞ……。

391 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/25(月) 19:47:41.39 ID:wjJPpv5K
どうせ天ぷらだろ?
食えないのと一緒だよ。

392 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/25(月) 20:06:30.17 ID:ykZis8ux
>>388
刈り残さなければいいのですよ。
定年になった家の父ちゃん、3年で空き地を畑に変えたよ。

393 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/25(月) 20:41:35.65 ID:MaaNruMa
>>392
どれくらいの規模か知らないけど3年かかってるじゃないですかー!やだー!

394 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/25(月) 21:49:59.73 ID:5UpXCekw
竜馬なら鍬の一振りで1mは掘削するから、根こそぎだよ。

395 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/25(月) 21:52:13.77 ID:ykZis8ux
>>393
昔、庭つき一戸建てがあった空き地。
3年間、普通に作物も取れてたよ。
隙間に伸びてくるセイタカアワダチソウと戦い続けてただけで。

396 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/25(月) 22:28:17.27 ID:ykZis8ux
>>394
セイタカアワダチソウなどまだ小物だよ。
真の強敵はドクダミだ。
こいつは根の切れ端からでも再生しやがるから、掘った土から根をきっちり分けないといけない。
帰省するたびに手伝わされるけど、未だに滅ぼせない。

397 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/25(月) 22:39:25.69 ID:qRUvcVO2
そう考えると、飛焔の植物共って料理の仕方が違ってたらかなりの強敵になってたカモな

398 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/25(月) 22:47:15.81 ID:n84gw8TN
一機に焼き払うナパームがいいわけだ。

399 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/25(月) 23:24:02.22 ID:Bw4u8NIF
後のダーク・デス砲である。

400 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/25(月) 23:31:36.51 ID:WXp+Hxt1
ゲッター軍団 「今日もまたインベーダーと植物獣を炒めて チンジャオロース作る仕事がはじまるお・・・・・・」

401 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/25(月) 23:55:10.28 ID:n84gw8TN
・腐りきった惑星にタンポポを植える仕事
・人造人間工場のライン
・ゲッターやかんの温度の調節

どの仕事がいい?

402 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/26(火) 07:53:01.27 ID:n5nxp6Vs
>>396
つ[マット]
庭にマットを敷いてしばらく放っておくと、下の草が纏めて枯れます。
ドクダミの上に敷いておけばいいでしょう。

つ[塩]
庭に塩を撒けば、雑草の根まで枯らすことが出来ます。家の土台には悪いけど。

つ[アスファルト]
庭一面を舗装してしまえば、雑草は(殆ど)生えようがありません。夏は暑いかもしれないけど。


403 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/26(火) 09:15:59.24 ID:7s+4E8Sq
ゲッターやかんとは!?

404 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/26(火) 15:25:09.57 ID:oX4YDxQY
>>403
「真ゲッターロボ」を読むと、幸せになれる。

405 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/26(火) 21:08:06.19 ID:milmiEEz
伊賀利君が登場する話の「ブオサ」ってコマがめちゃめちゃカッコよかったな

406 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/26(火) 21:32:08.05 ID:63j6uoVh
ゲッターやかんの隣に浮いてる丼みたいなロボは一体何なのか

407 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/26(火) 22:21:27.20 ID:piLSVkof
たぶん、漫画には映ってないけど
痛車ならぬ痛ゲッターや痛戦艦があるかも。

408 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/26(火) 22:49:58.53 ID:UOo0p7x6
時にはエンペラーもデコレーションします

409 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/27(水) 01:18:52.57 ID:+4HSPlZU
エンペラー「まじぃ〜、ダビィーン破壊すんのダリィんだけどぉ。

エンペラー2、手伝ってくれへん?」

410 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/27(水) 02:17:57.87 ID:zZqDD2m6
それぞれのクロス作品の萌えキャラがプリントされた痛ゲッターエンペラー

411 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/27(水) 02:58:18.27 ID:s0RnULd9
マーズが困るな

412 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/27(水) 10:32:58.31 ID:QY/zeY4K
やろうと思えばどんなアニメキャラもクローン技術で実現化できそう

413 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/27(水) 11:57:21.12 ID:s0RnULd9
モエキャラならば実写版ネギま状態になりそう。
それに艦ごとに偏りがありそう。
女性はボインちゃんだらけだったり。


414 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/27(水) 20:47:07.07 ID:QY/zeY4K
まったく住民はすぐそうやって隼人さんをドスケベ扱いするー

415 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/27(水) 22:56:23.23 ID:mf/Vohf1
>>414
ボインちゃん軍団を作っているのが隼人だとは、誰も言っていないのに……(´・ω・`)

416 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/27(水) 23:00:54.76 ID:U68iyo5g
そうだよリョウだって甲児だって鉄也だってボインちゃん好きだもんねえ(笑)

417 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/27(水) 23:04:04.91 ID:xGcy/TC3
TV版弁慶はロリコンの気があるから……。
竜馬の艦は豪快な奴らが集まってそう。

418 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/28(木) 00:25:06.68 ID:JiY37iAP
モッコリしてればいいじゃないか!

419 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2011/07/28(木) 02:04:34.63 ID:B1CzC14l
>376 から続き

タイトルは適当なのが思いつかなかったので、
「真ゲッターの竜馬がパトレイバーに乗るようです」とでも、しておきます。


「へっ、もう着いてんだ、慌てる必要なんざねぇ。なあそうだろう。後藤警部補さんよ!」

 くわっ、と竜馬の顔が二階の後藤へ向いた。
 これに当の後藤は思わず、そのまま叩かれるモグラのように引っ込みたくなったが、ここは
我慢だ。
 そう思っていると、代わりに隣の南雲隊長が、ひょいと後ろへ引っ込んでいく。
 あれ、以心伝心したのかな?
 のんきに構えていると、しかし彼女の流れる横顔に、どうしようもない怒気が張り付いてい
るのに気づいて、後藤はうなじのあたりに脂汗が流れるのを感じた。
 南雲が引っ込んだ理由は他でもない、拡声器を引っ張り出しにいったのだ。見つけると、ず
いと引ったくるように手に取り、ずかずかと窓際へ戻ってくる。

 そしてそのまま、すう、と息を吸い込んだ。
 後藤はオートマチックに耳をふさぐ。

「なんですか、そこのオートバイ!! 警察の敷地内で暴走の真似事をした挙句、上司に向かっ
て、その口の利き方はッ……」

 まとでもあろう、とする警察官上司の叱責が炸裂しようかという瞬間だった。
 しかし「利き方は……」の後につづく最後の句を吐き出す前に、南雲は凍り付いてしまう。
 後藤へ向けられていた竜馬の視線が、びしりと自分へ向いたからだ。まるで、光線銃でも撃
たれかのような、鋭い、鋭すぎる迫力が地上からでも、一瞬で伝わってくる。
 まさしく殺意そのものだった。
 恐るべき恐怖が南雲を襲い、肩はぶるぶると震え出す。抑えようと思っても、止まるもので
はない。

 ――な、なんだあの男は……。

 あんな人間は、今まで相手したどんな凶悪犯にも居なかった。何人かを連続で殺めたような
殺人者であってもだ。
 ところがどうだ、あの地上の男は。もはや視線だけで人が殺せそうではないか。
 くそ、警察官がこんな威圧に屈するなどあっては……。

「……ちょっと貸してね、しのぶさん」

 後藤は南雲が動かなくなったのを確認すると、ゆっくり両耳を塞いでいた掌を離した。
 と、彼女の手から拡声器を奪うと、窓から身を乗り出した。
 突然のことに、おろおろしていた竜馬以外の人間のすべての視線が集まる。

「あー、テステス。本日は晴天なり。諸君、静粛に。はい静粛に。
 本日は特車二課にお集まりいただき、誠にありがとうございます。さっそく制服なりなんな
りの授受があるワケだから、バイクは格納庫のわきにでも片付けて、とっとと上にあがってき
てちょうだい」

420 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/28(木) 02:06:59.64 ID:B1CzC14l
 そう声をかけると、やっと状況を理解したのだろう。
 総員がよってたかって竜馬と野明のバイクを、二課棟のすみっこへ押しのけると、全員で竜
馬の背を押すようにして入り口に押し込んでいく。
 今日からの部下どもとプラス一人は、どやどやと下から隊長室へあがって来て、特車二課専
用の制服を受け取ったのちに、着替えるべくロッカー室まで再びどやどやと移動していった。
 そして、さらにどやどやと戻ってくるまでの空白時間を、後藤は南雲をなだめつつ、慰める
ことに利用した。

「後藤さん! なんなの、あれは!」
「なんなのってこないだから話していた自前で見つけた隊員だけど」
「そういう事を訊いているんじゃないわ。あのぼさぼさの髪に、あの態度! 後藤さんは何を
考えてあんなのを――」
「だから何度か話したでしょ。特別なのよ、あんなのは」
「でも!」
「……言っちゃ悪いんだけどさ。アレはおたくの石和巡査部長が束になってかかってたとして
も、あっ、という間に蹴散せるレベルの化物かつ逸材でね。だから色々あって、俺の隊で保護
兼活用することになってるわけ。ここは堪忍してくれ、しのぶさん」
「うぅぅ」
「怖かったのは解るよ。俺の胸で泣いてもいいからさ」
「……結構です!」

・・・

 対して若者一同。

「ったく。てめえら、よってたかりやがって……」

 四人におしくらまんじゅうにされた竜馬が、髪型がくずれたじゃねえか、とセットしてもい
なさそうな伸び放題のそれへ手を突っ込みながら、いった。
 その、なだめ役は野明に回ったというか押しつけられたらしく、彼女はまるで子分かなにか
のように、ずしずし歩く竜馬の前をちょろちょろして愛想をふりまいている。

「まーまー竜馬さん。いきなり上司と喧嘩しても始まらないでしょー」
「ケッ。俺は権力をかさに着た奴ってのがな、死ぬほど嫌ぇなんだよ」
「いや俺だって好きじゃないけどさ、あんたいきなり飛ばしすぎだろ。どうなったって知らんぞ」

「そうだぞお前……筑波で一緒にいた、流とかいう奴だな? 俺より喧嘩っ早いようだが、警
察という組織をなめるなよ。あとで痛い目に逢うぞ」
「痛い目に逢わせに来りゃあいい、実力でも陰謀でもな。一千倍にして返してやるぜ。波風た
ってるのは嫌いじゃあねえんだ」
「狂戦士みたいな奴だ、なんで警官になれたんだ?」
「なりゆきってやつよ」

「マジかよ……どうなってんだ日本の警察は……ああ、もういいや。ところでなんだな。ずい
ぶん、がらんどうっていうのか、隙間の多い施設だよな。ここ」
「外に『半沢工業は倒産しました』とかいう貼り紙があったわよ。廃工場でも買い取ったんでしょう」
「なるほど、倹約というものだな」
「何いってるの。ケチっていうのよ、こういうのは。それに、こんな交通の便の悪いところに
工場をつくるような経営センスは疑うわ。だからつぶれたのね」

 と、集った竜馬・野明・遊馬・太田・香貫花の五者はそれぞれ五様に、好きなことを並べた
てながら、横一列になって廊下をゆく。

421 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/28(木) 02:09:56.85 ID:B1CzC14l
 その姿は、社会人というよりさながら学生であった。事実、メンバーの中でも最若であろう
野明や遊馬はまだ学生をやっていてもおかしくはないし、機動隊一本でやってきたらしい太田
や香貫花は、そもそも警察以外の社会を知らないのであろう、一般人とはずれた価値観の持ち
主で言葉に遠慮というものが無いし、竜馬はいわずもがなの傍若無人である。

 そんな彼らだが、ひとつだけ共通して持ち寄った意見があった。それは、

『この制服、派手だな……』

 の一言。
 普通、警察官の出で立ちというのは、濃紺を中心とした質素な色合いにまとめられているも
のであるが、しかし特車二課だけは違うのだ。
 といっても、ワイシャツとネクタイ、スラックスは、まあいい。普通のものだ。
 おかしいのは上着である。まるでウルトラマンの世界に出てくる対怪獣用の特殊部隊かと言わ
んばかりの、蛍光色じみたイエローのベストに濃紺の袖がついたデザインなのだ。
 いい大人が着るには、ちょっとというか、かなり恥ずかしかった。

 なんでもレイバーという、ひとつ間違えれば大惨事を引き起こしかねないモノを扱う組織の
隊員のため、周囲への警告色として派手な黄色が採用されているらしいが……。
 なんとなく言い訳がましい。
 デザインした人間に、特撮マニアでもいたのではないだろうか。
 気にしていないのは野明と竜馬だけである。

「でも格好いいよね! 科学特捜隊みたい!」
「幼稚園児か、おのれは」
「俺がむかし着ていたスーツは、もっと派手だったからな。今更どうだって話よ」
「あんたは、むかし何やってたっていうんだよ……」

 それぞれ遊馬に突っ込まれつつ、一行は隊長室の扉を再びあけた。
 中から、けろりとした後藤と、いまにも爆発しそうな南雲が出迎えてくれる。その空気を敏
感に感じ取った一行は、とりあえず南雲の側からは離れるようにして、後藤の机の前へ整列を
つくり、敬礼の姿勢をとるのだった。ただし、竜馬をのぞく。

『第二小隊一同、準備完了しました!』

「遠いところまでご苦労さん。俺が第二小隊隊長を務める、後藤喜一警部補だ。今日からよろ
しくな。さて。それじゃあ諸君には早速、働いてもらう……と、いいたいところなのだが」

 と、後藤は椅子から立ち上がると、サンダル履きに腕まくりの姿で、隊員たちに背を向ける
と例の窓際に立った。このポジショニングが気に入っているらしい。
 南雲の咳払いが聞こえる。

「あのな。じつはうちの小隊が受領することになっている機械、シノハラのイングラムなんだが。
直前になって、同系列のオートバランサー関連に不具合の疑いが出てなぁ……納入が遅れる
ことになった。未だに工場から出てもおらんのだ。よって今、第二小隊はすることがない」

422 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2011/07/28(木) 02:11:15.57 ID:B1CzC14l
 その言葉に、野明の肩ががっくり落ち、遊馬の頬がぴくり、と動いた……気配を、後藤は背
に感じ取る。
 南雲の咳払いが聞こえる。
 後藤は同僚と部下のモチベーションを落とさないためにも、再び口を開いた。

「と、いうワケにもいかんから……とりあえず、きみら五人のポジションを発表しておこう。
まず泉野明巡査」
「ハイっ」
「一号機フォワード、イングラムに搭乗」
「! やったっ」

 メイクドラマとはいえ、そんなことはつゆ知らぬ野明は総毛立つように喜びを露わにした。
まるで犬だ。

 なお、特車二課小隊におけるチーム構成は、一機のパトレイバーにつき、搭乗員すなわちフ
ォワードがひとり、指揮車にて管制を行うすなわちバックスがひとり、レイバー用トレーラー
の運転にはじまり、出動先でのレイバー用電池交換などの補佐がひとりの計三人一組が基本と
なり、これを各小隊が三組ずつ保有することになっている。

 ただし、それは建前の話であって、小隊の編成が八人ということからも、そのうち一人分は
隊長が補佐を兼任せねばならないのが現実だった。なぜ、そんなイビツな事になっているのか
というと人件費の都合である。
 
 そこの部分だけ聞けば、首都圏の治安を維持するのに不可欠な部隊に対して、なんという扱
いか、と思う人間は多いかもしれない。
 が……レイバーは、ある程度の物量をもって使うものとしては異常なまでに高額なのだ。
 どんなに格安に造られたものでも、新品の価格は数千万円をくだらず、用いられるパーツも
本体価格のそれに順当する。

 純警察用に開発されたイングラムに至っては、一機につき五六億七千万円(それも、今回は
三機をまとめて納入したからの価格であり、もし単体であればさらに跳ね上がる)という、も
はや戦闘機並の値段に昇っているのだ。
 それがどれほどのものか、解りやすく他の装備と対比してみると、警察庁が毎年導入してい
るパトカーは一括での落札価格が、だいたい一〇億円を前後する程度であり、高額装備に部類
されるヘリコプターも、一機にかかるユニットコストは二〇億円を若干、下回る程度である。

 比べてみると、いかにレイバーが高額の装備品になるか頷けよう。
 よって、特車二課はレイバー以外にかかるコストは少しでも削減せねばならないのが実状だ
った。
 ここで要領のいい後藤などは、足りない人数を補うべく整備員から適当な人員をみつけて雑
用を丸投げしたりするが、そのあたりが真面目な南雲は、隊長ながらも小間使いのように動く
ことが多かった。
 まあ、最近はみかねた山田整備員(年上好き)が率先して、補佐をつとめてくれるようにな
ってくれたおかげで肩の荷が下りているのだが……。

 話がそれた。
 本題へ戻そう。
 後藤はいつの間にか手にバインダー挟みの書類を持っている。隊員の名簿だろう。

423 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/28(木) 02:12:01.38 ID:B1CzC14l
「次、篠原遊馬巡査」
「はい」
「一号機バックス、指揮車担当」

 あの、拷問マシンへ乗らずに済んだか……。
 発表を聞いて、遊馬は芯の底からホッとした心地になった。
 隣に立つ泉野明巡査が、なにゆえ喜んでいるのかまったく理解不能だ。あんな、三〇分も乗
れば、レイバー免許を持った立派な大人を、次々に吐瀉物の海へ叩き落としてくれるような欠陥品
に乗れて嬉しいなんて、こいつ、よもやとんでもないマゾヒストなんじゃなかろうか。
 と、わきおこる疑念に戸惑っていると、ふいに後藤が口をひらいた。

「ところで何でバックス担当だか、解る?」
「泉巡査より頭がいいからだと思います」
「ちょ、ちょっとなんですってぇ!? しっつれいな!!」
「なかよくやろうぜ」
「どーやってよ!?」
「お前、その挨拶はないだろう」
「ないのはそっちでしょっ」

 ……よかった、変態娘じゃないみたいだな。
 俺の担当が一号機バックスということは、今後、この娘と組んでいかなければならないとい
うことである。アブノーマルな世界に興味はないので、ちょうど後藤隊長が挑発に使えそうな
質問をしてくれたのを幸いと、カマを掛けてみた。
 普通であれば、初対面の人間にこんな見も蓋もないを言われたら怒るだろうから。
 で、いたって正常な反応が返ってきた。つまりこの娘は正常だ。
 よかった。これで、こんもりと山積している憂いのひとつは消えてくれたのだと思うと、遊
馬はさらにホッとした。
 さあ、あとは適当に怒った相手といざ口合戦。

 南雲の咳払いが聞こえる。

「あー、二人とも静粛に。次。太田功巡査。二号機フォワード」
「ったく予備校上がりどもは警官の自覚がなくて……はッッ!!!!」
「……顔もでかいけど声もでかいねえ」
「放っておいてください!」

 後藤もたいがいに口が悪いものである。
 南雲の咳払いが聞こえる。

「はい次、ええと……くらんしー……かぬか……九覧椎香貫花巡査。二号機バックス担当」
「ハイ」
「珍しい名前だね、上も下も」
「米国系帰化人の系列なものですから。でもご心配なく。私は日本人として愛国心をもってい
ます」
「いや、そういう事を言いたかったんじゃないんだけどね。……太田とは同郷の四機出身で、
仲も良いそうじゃない。これからもその塩梅で頼むわ」
「了解です。鬼の四機に恥じぬ闘いをしてみせましょう。ねえ太田」
「おうともよ! 予備校あがりどもに現職のスゴさを見せつけてやらねば」

424 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/28(木) 02:12:42.97 ID:B1CzC14l
 闘いときたかね。
 なんか、心配になってきたな……後藤は今更ながらに不安をつのらせつつ、そのうち最も不
安な要素である竜馬へついに目を向けた。

「で、ラスト。流竜馬巡査……三号機フォワードね」
「おう」
「バックスはこのあとに配属される人間をあてるから、それまでは俺がバックス担当ってとこ
かな」
「俺は指揮なんざいらねえよ。邪魔なだけだ、一人で暴れさせてもらうぜ」
「おいおい。暴れちゃ駄目でしょうが」

 懇願するような後藤の声に、竜馬は、へっ、といつもの邪悪めいた凄みを返す。
 南雲の咳払いが聞こえる。

「……以上、皆のポジションでした。おっつけ、あと二人配属されてくる予定だが……とにも
かくにもレイバーが無いんじゃ、どうしようもないわけだ。つうわけで」

 と、ここでずっと隊員に向いていた背がようやく、本来あるべき方向へ向き直る。その顔は
常時変わらぬ半目の眠そうな笑みが、やはりまったく変わらず張り付いていた。
 だが、思考はぎゅんぎゅんと音をたてて回っているのだ。
 回転数にして20,000rpmぐらいだ。
 そろそろ隊長室から、この規格外れどもを追い出さないと、しのぶさんの喉がおかしくなっ
てしまう。

「準備運動でもやってもらおうか」

・・・

「おいこら、そっちをあまり下げんな!」
「命令をするな命令をっ」

 廃工場を改築した特車二課棟は、新築されている途中の、第二小隊用のレイバー格納庫と、
一次建造物たる背の低い中央隊舎、第一小隊用のレイバー格納庫とが、一列に横並びとなって
建っているのが特徴だ。
 その隊舎の中で、遊馬と太田がスチール机だの、ラックだの、ビニル紐でまとめられた埃臭
い書籍だの、ダンボール箱に封印されて中身はなんだか解らないが、やたらめったら重いもの
だの、とにかく重量のかさむものをかついで、行ったり来たりしている。

 後藤隊長によれば、なんでもまだ第二小隊用のオフィスも出来上がっていないのだそうだ。
 というわけで、せっかく余った人手が、オフィスづくりに起用されているわけである。

 普通、そういう重要な箇所は隊が発足すると決まった時点で、いの一番に出来上がっていそ
うなものだが……。
 なににせよ単純な力仕事には男性陣が活躍する。

「ったくよー。オフィスづくりから始めさせられる地方公務員なんて、聞いたこと無いぜ」
「文句が多いぞ貴様は!」

425 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/28(木) 02:13:42.97 ID:B1CzC14l
 そして、一方の女性陣はというと、

「竜馬、今度はそれを持っていって」
「竜馬さん、こ、これもいいかな?」

 突っ立つ竜馬に次から次へと、荷物を押しつけていく姿がよく目立った。
 なにせ竜馬が、遊馬と太田を合わせて数百人ぐらいゲッターチェンジさせたような怪力無双
の男なので、荷物を持ってよたつく、などということがない。
 よって、そこへ目を点けた女性陣に、人間フォークリフトと化させられていたのだった。
 いや女性陣というより、香貫花がほぼ全権を握っていて野明の方は恐る恐る、なのだが。

「てめえら……少しは自分で持ちやがれ」
「あ、そっ、そうだよね! じゃあこの書類の束を……」
「まちなさい野明。あなたや私が運んでも、かえって足でまといなだけよ。転んで怪我でもし
たら始末におえないわ。私たちは、私たちにできる事をしましょう」

 そういってサボる気だな、と竜馬は吐き捨てるが香貫花のいった事はあながちハズレでもな
かった。じっさい、太田と遊馬が二人がかりで一台の机を運ぶ間に、竜馬は一人で三倍の物量
を移動してしまうのである。
 正直にいうと、竜馬だけで事足りるのだが、さすがにそれを認めてしまうのは色々と問題が
あるので、太田と遊馬も汗をかくに決め込んでいた。
 その彼らよりも非力な彼女らに、出る幕はない。

「だいたい終わったかな?」

 そして、あっという間に最後の机を片手に廊下をゆく竜馬へ向かって、隊舎唯一の喫煙所に
制定されているスペースから、後藤の声がかかる。
 タバコなんぞ燻らせている暇があるなら、少しは手伝ってくれてもよさそうなものだが、こ
の警部補は頭脳労働が専門らしい。

「これでラストだ。しかし後藤さんよ、優雅なもんだな。おい」
「いや、考えることがいっぱいあってね。ちなみに終わったら次の仕事があるから」
「この野郎……」

 そしてオフィスづくりが終わった一行に「次の仕事」が凱旋される。
 隊長室へのお茶淹れだった。
 仕事なのかどうなのか解らないが、とりあえず実行せねばならないらしい。

 給湯室にて、安物の一口ガスコンロの上で沸騰する蒸気口つきのやかんと、あまり高級そう
には見えない茶葉の筒に、地味な湯呑みを前に太田が咆えた。

「これが仕事か、おい! これが!」
「明日を信じましょ太田さん! ねっ!」
「……誰がお茶もっていくかジャンケンで決めよーぜ」
「俺はやらねえぞ」
「まあ待ちなさい。力仕事はあなた方にさせちゃったから、ここは請け負うわよ」
「香貫花」
「それに運動して喉かわいたでしょう? たしか冷凍庫に氷が……」

426 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2011/07/28(木) 02:15:02.29 ID:B1CzC14l
 と言い、香貫花は先ほどとはうってかわって、サクサク動きはじめる。
 備え付けの、緑色をした妙に角張った冷蔵庫に突っ込んであった製氷皿を取り出し、小さい
食器棚から適当なグラスと耐熱ピッチャーを見繕って野明に「洗って」と渡すと、その間に皿
をこじってパキパキと氷のブロックを切り離していく。

 そして洗い上がったピッチャーへ氷を投入すると、急須に向かう。
 さじ三杯ほどの茶葉を淹れて、沸騰した湯を四〇〇ミリリットルほど注いだ。三〇秒弱待機
してから、ピッチャーへ注いで急冷却させ、三つのグラスへ注ぐと男たちに手渡していく。
 冷茶をつくるには安物の番茶は、むしろ都合がいい。

「お疲れね、竜馬」
「お、悪ぃ……」
「ほら二人も」

 うまいものである。
 春あたたかな気候のもと、運動したあとの冷茶も、香貫花の人心掌握術も。
 そして野明と自分には二番煎じを、さっと淹れて飲み、隊長室へ持って行く分は三番煎じを
適当かつぞんざいに注いで、率先して持っていったのだった。

「隊長、お茶をお持ちしました」
「ありがとね。いや、皆仕事はやくて助かるわ」
「どうも。では失礼します」

 さっと身を翻した香貫花の背を見つつ、後藤は茶を飲む。

「あ、これ出がらし……」

・・・

 さらに時計の針がぐるりと回って二日目。
 やはりイングラムはやって来ず、第二小隊メンバーに課せられた仕事は、書いて字のごとく
「草刈り」だった。
 これに対する隊員たちの気持ちは、太田の、
「くそぉお、何が明日を信じろだあっ!!」
 を、以て代弁されている。

 しかしなぜ警察官が草刈りなのか?
 理由は、特車二課の本拠地たる埋め立て地は、開発がまったく行われていない裸地であり、
繁殖力の強いセイタカアワダチソウが、無造作にあちこち自生しているからだ。
 その名の通り、ゆうに二メートルは越す背丈に伸びて群生するうえに、前述の通り非常に生
命力が強く、狩っても狩っても生えてくる嫌われ者である。
 だが、植物は人間をなめてはいけない。
 なぜなら竜馬もまた、猛威を振るう存在なのだから。

「っおりゃああッ!!!!」

 竜馬が両手に鎌を持ち空中高く跳び上がると、そのまま大地へ鎌を叩きつける。伝わった衝
撃は凄まじく、ドワオと快音をあげながら土がめくれあがり、衝撃波がまっすぐ走った。
 それはそもそも、鎌の使い方が本来と違うのだが、彼の持つ鎌はなぜか緑色に発光している
ので、普通の使い方でなくても構わないのかもしれない。

427 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2011/07/28(木) 02:16:16.79 ID:B1CzC14l
「ゲッターミニサイト!」

 とか叫んでいるので、たぶん間違いあるまい。
 全身運動でストレスが発散できるのか、嬉々として二課の地に生える草という草を、衝撃波
で壊滅させていく竜馬であった。
 それを遠目に、残る第二小隊メンバーは雑草軍団の死骸を除去して回っていたが、その姿は
さながら野球のボール拾いのようでもあった。
 最中に、竜馬脅威の身体スペックが一端を垣間見た四人が、ひそひそと話し合う。

「なあ、太田」
「なんだぁ篠原」
「あいつさあ、三号機フォワードだったよな」
「……そうだったか?」
「ええ、間違いないわ。三号機よ」
「あいつ、レイバーに乗らない方が強いんと違うか? あの破壊力見ろよ、そこらの工事現場
のタイラント2000や、ヘラクレス21なんかメじぇねえぞ。そうは思わんか野明」
「そ、そうかも、ね……アハハ……」
「案外、リミッターとしてレイバーが必要なのかもしれないわよ」

 ぼそり、と香貫花がつぶやく。
 通常であれば、ちょっとしたジョークとして受け流してもらえただろう。だが、眼前に広が
るは竜馬無双の世界である。
 うかつに射程範囲内に入れば、セイタカアワダチソウもろとも東京湾の藻屑にされそうだ。
 野明はふと、思った。
 強靱すぎる生命体を機械の鎧で抑えようなんて発想は……

「そんなぁ、エヴァンゲリオンじゃあるまいし」
「エヴァンゲリオンって何?」
「えーッ!! 知らないの香貫花ぁ!?」
「……なによ、知らなくて悪い?」
「いやっ……悪くはないけど、あんな、社会現象にもなったのに……」
「落ち着け野明。
 いくら社会現象でもアニメはアニメだ。興味の無い人間は、綾波レイも惣流・アスカ・ラングレーも知らん!」

「うー。私が好きなのはトウジなんだけどな……かわいいから」
「渋いとこつくな、お前。普通、女のコはみんな「カヲルくーん」か「シンジくーん」なのによ」
「あたし、どっちもちょっと苦手なんだ……だって、なんか、ホモくさくて……」
「……ふむ。そういう意味でも渋いのな、お前」
「んあ?」

 竜馬のおかげで雑用の大半から開放される四人は、暇だった。
 とくに野明と遊馬は、なにやら符合めいた言葉を交して意思疎通が図られている。だが、

「おい香貫花ぁ、あの二人はいったいぜんたい何を話しとるんだ?」
「だから私も知らないわよ」

 一九九六年に放送開始されたテレビアニメーション作品「新世紀エヴァンゲリオン」は空前
の大ヒットを起こし、翌九七年には劇場版も製作され、大いに興行成績を収めた。
 そして続く九八年現在もまだ、その熱狂は冷めやっていない。

428 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2011/07/28(木) 02:17:13.44 ID:B1CzC14l
 しかし、それはあくまで少年と少女と、アニメマニアたちの間での話であり、機動隊一本で
正義の鉄拳をふるってきた大人、という意味での一般人である太田と香貫花には、ついていけ
ない世界のようでもあった。

 それにしても、こんなどうでもいいような事を並べ立てなければならないのも、全てはイン
グラムが納入されてこないからだ。
 さすがに、この状況を篠原重工側も憂慮したのか。
 竜馬によって滅ぼされた、セイタカアワダチソウ最後の日の夕刻。隊長室に、一報が舞い降
りる。

「さあて……いよいよだな」
「後藤さん、今の電話はもしかして」
「うん。イングラム三機、今夜到着だ。さらに残る隊員二人もね。忙しくなるぞ」

 新型機到着す。
 後藤より発せられた情報が隊舎に広まるや、隊員たちは隊長室に殺到して、各々夜勤を希望
する事態が発生した。それも第二小隊メンバーだけではない。
 特車二課整備班が全員、夜勤を希望してきたのだ。

 それだけ、今回納入されるイングラムには期待が集中しているということだ。従来までの市
販品を警察向けに改造したものではなく、純警察用の専用機。
 少しでも早く動かしてみたい、いじってみたい、バラしてみたい、という輩で隊舎は一杯だ
った。
 哀れなのは追加の隊員について、誰も興味を示していなかったことである。


つづく


429 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/28(木) 02:43:26.78 ID:nfcM1Ok9
全体的にレイバー色が濃くて竜馬のキャラがいい感じに薄まってて(馴染んで?)面白い
平和でいいわ〜

430 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/28(木) 07:09:12.97 ID:PhwDnG1y

やっぱり竜馬は目立つな。
経歴偽造しているから目立だたない方がいいんだろうけど目立つなってのは無理話だしな……。

431 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/28(木) 07:51:22.63 ID:fF/DcrGV
乙、竜馬無双w 

機械が拘束具ってのはGガンなんかでもあったなぁ
師匠とか生身の方が強いけどルールだから仕方無く乗ってるとか何とか

432 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/28(木) 08:14:02.96 ID:E9Ts2fOf
師匠とゲッター線……
詫びを入(ry

433 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/28(木) 08:25:26.37 ID:p96mTqix
あれは一歩間違えたらGガンダムとゲッターロボのファン両方からボロクソに叩かれても可笑しくなかったと思う。俺はああいうの大好きだけど(笑)

434 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/28(木) 09:20:06.01 ID:CfRgBMI/
乙でしたー、しのぶさんそんなにビビらなくてもいいんですよ?

435 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/28(木) 13:31:55.67 ID:AIEJYVie
進士さんのこの後はどうなるんだろうな…。

436 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/28(木) 13:56:21.52 ID:Y7IcJ8Lb
>>432
「神様からのプレゼントだ」や「風が教えている」
みたいな比喩や擬人法みたいな感じだけどね。

「すまないがもう少し、この星のために戦ってほしい」
ってならなばいいけど、詫び方が
「チョリーッスwww! メンゴwwメンゴwwwwもうちょっと人類のためにぃ戦ってちょんまげwww」
だったらやだな。

437 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/28(木) 16:42:28.99 ID:fF/DcrGV
この度はわたくしめの不始末のせいで〜
みたいな感じじゃないかと思ってるw>ゲッター線の詫び

ふと思ったんだけどゲッター線のある世界の数だけエンペラーか
それにあたる存在がいっぱいいたりするんだろうか?

438 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/28(木) 18:05:50.94 ID:rSi7ZuEr
石川宇宙的には全部同じ宇宙なんじゃないの?別ではあるけど
あんなのがごろごろいたらいやだなぁww唯一無二だろう

439 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/28(木) 18:30:01.65 ID:p96mTqix
それこそマンガ版真ゲッターに出たエンペラーとチェンゲに出たエンペラー、サルファに出たエンペラー、Dに出たエンペラー、Wに出たエンペラーが同じゲッターエンペラーだという保障はないな(笑)

440 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/28(木) 18:30:21.32 ID:kHCQ3XtL
もっとも時天空と戦う頃には、エンペラーは真エンペラーと化して
他のゲッター艦隊が、漫画に出てきた頃のエンペラーサイズにまで進化していそうだけど。

441 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/28(木) 18:40:18.03 ID:Q02TlLBy
ニコニコ動画視聴してたらこんなの見つけたwww
http://m.nicovideo.jp/watch/sm8530119/?uid=NULLGWDOCOMO&cp_webto=app_watch&guid=ON&DCMPAKEHO=ON

442 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/28(木) 19:35:23.46 ID:ZScNuSc0
邪鬼王といい、パトレイバーといい。
このスレのゲッター線レベルは、かなりたかいな。
続きが読みたいという、衝動が高まる一方だ。

443 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/28(木) 20:35:01.33 ID:OPaaXG0P
ゲッターやかんもポットになってるのか

444 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/28(木) 22:04:18.65 ID:cMUMFLBM
>>435
進士さんの胃がやばいことになるな

445 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/28(木) 22:08:30.71 ID:CfRgBMI/
やめたげてよぉ!

446 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/28(木) 22:34:58.09 ID:Y7IcJ8Lb
そういえば、レイバーの人が80〜90年代の状況のことを言っていたけど。

ラノベのフルメタルパニックの作者も「ソ連」を知らない人が増えてきているとか言っていたな。
古参ファンはともかく、新規の人は物心ついたときにはベルリンの壁もソ連もなくなっているころだからな。

だからこそ、つい最近まで睨み合っていたアメリカとロシアが手を組んで戦う號の終盤は
当時を知っている人と知らない人には受取りの差があるんだろうな。

447 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/28(木) 22:49:18.89 ID:p96mTqix
現役高校生の俺は北朝鮮軍が参加してる事に衝撃を受けた。

448 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/28(木) 22:55:50.99 ID:GaX4CInf
>>438-439
別宇宙(パラレル)での同一個体の差ってネタは『破壊魔定光』があったな。
主人公の(意図せぬ)能力によりパラレルワールドすべてが崩壊してしまうので、
別の世界の主人公が怪物に転生して主人公を殺しにやってくるって話。
そのように、未来を知った並行世界の竜馬、隼人、武蔵、弁慶たちが、
ドラゴンの眠る世界の早乙女研究所に責めてくるってネタもおもしろいかも。

449 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/28(木) 23:05:47.31 ID:Y7IcJ8Lb
>>448
その漫画は不良の主人公の並行存在は
女だったり、天才科学者だったり、殺人鬼だったり、双子だったりしたな。

>別の世界の主人公が怪物に転生して主人公を殺しにやってくるって話。
多分、新竜馬あたりが別世界のゲッターに戦いを挑んでいそう。
公式なのかは微妙だがカムイは飛焔でそんなことをやっていた。


どうでもいい話だが
ここに短編が投下された終わりのクロニクルでは両親が実は性別以外が平行世界の本人同士
というキャラがいたらしい。

450 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/28(木) 23:08:08.15 ID:liRA4kpP
ゲッターパトレイバー面白い!!
次々と投稿してくれるのはありがたいですね。

他の作者さんのも楽しみに待っています。

451 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/29(金) 00:16:37.27 ID:U8zP3T/n
そういえば新ゲの終盤で竜馬に語りかけてた天の声って何者だったんだ?
声から察するに漫画版の竜馬だったりするのか

452 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/29(金) 00:48:19.32 ID:4bU22G0E
マブラヴのを書いていたものですが。
久しぶりに投下します。
時間を一気に飛ばします。

453 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/29(金) 00:50:54.33 ID:4bU22G0E
 今年で21世紀にようやく入った年も10月すぎた。
 日本の10月の景色と言えば紅葉が始まり、山を赤く紅く染める。
 花は菊や石蕗、金木犀などの咲盛りで鮭が生まれた川に帰り、柿などの果実が実り次の生命をはぐくもうとし始める。
 だが、この地には生命と呼ばれるものはなく。
 ただただ拡がるのは地平線まで荒れ果てた平地。
 その平地の向こうから醜い死神が我先にと列を成し迫る。

≪CP(コマンドポスト)より各機、BETAの――≫
 いつもの通り彼は冷静に現在の状況を聞く。
 彼、神隼人は二年近く付き合っている愛機の中で網膜に直接移される映像を見ていた。


 思えば、始まりはいつの日だったのだろうか。


 『新技術開発』のテストパイロットとして選ばれたことだろうか。
 場所は日本、実験小隊のリーダーとして中尉に昇格、などの条件などがあった。
 年齢、経験、能力、キャリアからして彼はすでに大尉、年齢が年齢ならば佐官になっていてもおかしくはないのだが
 どうにもその気がなく、未だに少尉である。
 そもそも、テストパイロットに選ばれるのはエリート中のエリートである。
 出世街道から大きく外れた自分にそんなものが来ることがおかしいのだ。
 そんなむちゃくちゃ胡散臭い誘いであるものなのだが、なぜか惹かれるものを感じ。
 それを引き受けた。

「まあ、栄転みたいなものだ」

 上官は苦笑いで彼を送った。
 彼はお世辞にも愛想も、人付き合いも、礼儀がいいというわけでもないので
 彼らの付き合いは深くもないし
 さらに、少々の問題があるために転々と移されることも少なくもなかった。
 付き合いも長くもないが、彼の性質はよく分っていたからだ。


454 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/29(金) 00:52:56.62 ID:4bU22G0E


「分った、了解!」
「ヘイヘイ、足止な。りょ〜かい」

 てんでバラバラの応答が返ってくる。
 その応答と同じように、彼の率いる小隊も機種がバラバラである。
 実験のためとはいえ、ここまで機種がバラバラなのはありえないことだ。
 激震、海神、不知火がベースが各一体ずつの三機が荒野に並び立つ。
 隼人の小隊は現在この三機の編成である。
 この隊も元々は普通の小隊と同じように四機編成だったのだが。
 諸都合で一機がいなくなったために、今は三機編成である。
 補充要員の話はまだ聞いてきいていない。

≪いくぜ!≫

 重装備の戦術機『金剛』の衛士が気合いを入れて叫ぶ。
 べースとなった海神はただでさえミサイルランチャーや両肩、前腕に武器が
 しこまれているなど重装備だが。
 この機体は頭頂部に巨大なガトリングを装備しているなど
 これはさらに重装備させたものとなっている。
 背中に巨大なミサイル二機、大腿部にもミサイルコンテナ、二の腕にも、頭部にも、掌にすら。
 いたるところに火器が仕込まれている。
 開発者の趣味であり、装備重量も気がないことが分かる。
 いや、何か吹っ切れて気にしなくてもよくなったというべきであろう。

≪フォックス1≫

 打ち合わせ通りに金剛のミサイルランチャーが開き。
 そこから、大量のミサイルが白い煙の尾を引きながら発射される。
 AL弾――アンチ・レーザーは光線級のレーザーを軽減させる効果がある。
 打ち出されたミサイルはある程度の距離まで上昇すると、光線級がそのミサイルを察知。
 それをレーザーで撃ち貫き蒸発させる。すると内部の重金属の粒子が辺りに散布。
 それによって、レーザーの威力を減少させる。
 ただし、このミサイルには通常のモノは違って、特殊な処理を行われているために
 粒子がエネルギーを従来それよりも高めの効果を発揮する。
もちろん、この一機が異常な量撃て、特性のモノであるにしても所詮一機である。
戦艦の強固な対弾耐熱装甲をものの十数秒で気体に変える光線の前ではその溶かすまでの時間が数秒延びれば御の字。
 だが、その数秒は激しく動き回る戦場ではが生存確率の大きく影響するのは事実である。



455 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/29(金) 00:54:59.59 ID:4bU22G0E
 僅かな時間を稼いだコンテナを切り離し、膝を曲げ人間で例えると正座の姿勢になる。
 これは一休みするというためではない、この機体は脛にキャタピラが仕込まれており
 この姿勢を取ることにより、タンク形態(モード)に移行する。
 この形態の方が支援砲撃に専念する時には姿勢を安定するため向いているらしい。
 ただ、機動性は犠牲になるために周囲のある程度安全が確認した時のみ使える。
 また、立っている時でも足元に小型種が群がった時にキャタピラを高速で回転させることで弾く
 という変則的な使い方もある。

 右肩に当たる部位のガトリングがそれ独特の音を出し、左肩のキャノン砲、両前腕の36mmのチェーンガン
 それらが一斉に轟き生みだす弾幕の暴力の様はまるで小型要塞。



 その暴力の騒音を合図に餓狼が動き出す。
 原形機からかけ離れた高出力と強靭な電磁伸縮炭素帯が生みだす剛力。
 その剛力が強弓から放たれた矢のように戦術機を跳躍させる。
 それと同時に跳躍ユニットのジェットエンジンが全出力で稼働――――


≪うおりゃあ!≫

 餓狼こと、切り込み担当が突き進む。
 両腕に持った突撃砲を連射、乱射しながら豪快に突き進む。

≪よっしゃ! トマホーク≫

 敵との距離がある程度まで近づいたら、右腕の突撃砲を背中の担架のハルバードと換装。
 トマホークと言っているものの機体より長く大きさと形状からしてハルバードである。
 速度をそのままに力任せにハルバートを振り回し、
 ダイアモンドよりも硬い殻を持つ要撃級の腕を叩き斬り飛ばす。
 突撃のスピードを殺さずにほぼ直角に曲がり、次の獲物に狙いをつける。
 この動作を一瞬で繰り返す、様々な化け物を相手に何度も何度も何度も。
 『激震』こと、F-4という戦術機は世界初の戦術機であり。
 そして、この激震――――コード名『烈火』はこの小隊中で最初に作られたものである。
 先の金剛と比べると原形機である激震にかなり近い、見た目の違いも前腕部と胸部と頭部が赤く
 本来、前腕部に短刀を収納するシースがあるべきところが鋸のように数本の刃が並んでいる。
 これは、ソ連の機体や日本の最新型である武御雷の腕の発想を元にしたらしい。
 元になったものは全身に対しこの機体は腕だけであるが、特殊な金属を用いている。



456 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/29(金) 00:57:04.64 ID:4bU22G0E

「オラァ」

 前腕の刃が伸び死神の鎌のように要撃級の感覚器を切り落とし、泣き別れた体にハルバートを振りおろし止めをさす。
 その金属によりゴムのように伸縮自在で長くしようと思えばちょっとした刀の大きさから、烈火自身の指より短くできる。
 さらに拳にはスパイクが付いていて接近格闘戦を重点に置いている。
 その伸縮自在の刃と拳と両手のハルバードと長刀を駆使し刃の嵐と化す。

 この機体の大きな違いは内部にある機関を登載していることである。
 そのため、従来の機体をはるかに凌駕し、比類なき力を発揮し、
だから、彼の目の前で時々目を疑うようなことをしてくれる。

 切り落とした要撃級の前腕を蹴り飛ばし、砲弾と化させ敵を打ち抜く。
 要撃級の殴りを弾いて逸らし武器を握ったままの拳でカウンター。
 突撃級を真正面から殻を拳でぶち抜き内容物を引きずり出し。
 息絶えた肉塊と化したそれを分投げる
 などを目の前で現在進行形でやっている。

「G1よりG3へ今突入するぞ」
「おう、足引っ張るなよ!」
「…………馬鹿が」

 不知火が先ほどの激震が見せた速度以上の速さで続く。
 与えられたコード『紫電』の名に恥じぬ稲妻のように疾走する。
 この不知火も他のとは違う、上半身が白、下半身が赤といったカラーリングだけではなく。
 中身も先の烈火と同じようなものである。
 ただ、元機の違いからしてこっちは細い分だけにスピードと機動性、運動性に長けている。
 その代わりに赤い激震ほどの力任せの無茶ができない。
 が、従来の機体と比べると怪力の領域である。
 その証拠に巨大なランスを持っているにもかかわらず高速で突撃している。
 不知火がランスにしか見えないモノを前に突き出す。
 ランスは回転する。
 ――回転・廻る・ 旋回・循環・旋廻・廻転・回る・巡る
 機体そのものの速度とランスの高速回転により不知火が一撃必殺の魔弾となる。
 ――そのまま敵を貫く――貫通――貫通――三体目の体の中で止まる。
 結果、トンネルのような大穴があいた敵が二体とその後ろに敵の串刺しが一串が出来上がる、
 それとほぼ同時にランスの逆方向に高速回転し、辺りに肉片をさらにばらまき解体する。
 わらわらと集まる敵はその降りかかる肉片にも同胞の死骸にも全く関心を示すことなく近づく。
 そんな敵から遠ざけるようにランスを横に薙ぎ払う。
 このランスには側面にも螺旋状の切刃や棘があり、そのために切っ先を突き刺さずとも、回転稼働していればただ当てるだけでも削れるのだ。


457 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/29(金) 00:59:07.34 ID:4bU22G0E

「っち、やはり効果薄いか」

 突撃級の殻に醜い傷をつけ、要撃級の顔の様な部分を紫の飛沫にするが、ただそれだけ。
 あくまでも突き刺すことで最大の力を発揮させるものであるために超高度の突撃級の殻に完全に突き破ることができずに弾かれ致命傷になりえなかったらしい。

「……だったら――――」

 また、ランスを前に突き出す。
 今度はランス自体に備え付けられている、スラスターから炎が噴き先ほどの回転を遥かに凌ぐ超高速回転。
 ある程度の速度まで回転すると、柄から飛び出す。
 柄の付け根の部分にも大きめなスラスターがついて、今度はそこから炎がさらに吐き出され。
 けたたましい音を発しながら、高速で突き進む。
 真直ぐに進路上の敵を貫いて、貫いて、貫いて、貫いて。
 数十の敵を貫いたころに金剛がばらまいた、AL弾の効果が薄い場所でレーザーに貫かれ――爆散――爆圧と破片により小型級数体が潰れ大きいものも気色の悪い体液まみれになる。
 もっとも、彼はそんなランスの最期を気にせず。
 ランスが飛び出た直後に柄を捨て開いた両手に背中の担架の突撃砲と前腕の短刀を持たせる。
 突撃砲から火と弾丸を噴きださせながら距離を取り、後退する。当然、敵は前進して追う。
 左手の突撃砲が追手を打ち抜き撃き、転倒させる。

≪あっ!?≫

 ――間の抜けた声。
 声の元の烈火の方を向くと先ほどまで振り回していたハルバードが柄から三分の二ほどなくなっている。
 どうやら、武器の耐久力が限界を超えたらしく折れてしまったようだ。
 証拠に刃の部分が遠くの要塞級の腹に深く突き刺さっていた
 要塞級の生命力はその程度では尽きることなく烈火に向かって移動する。

「ったく、迂闊な」

 隼人は援護に突撃砲を120mmの大口径で突き刺さっていた要撃級に突き刺さりパなしのトマホークごと打ち抜く。
 すると、楔を打ったのと同じようにハルバートが刺さっていた腹から下が千切れて落ちて、要塞級はバランスを失い周囲のBETAを巻き込みながら転倒する。

さすがというべきか烈火を操縦するパイロットの腕というべきか、野生の勘によるものというべきか、隼人が撃ったのと同時にその腹下を潜り抜けてその向こう側にでた。
 烈火の開いた右手は長刀への換装がほぼ終え。
 ――――左手の銃身を隼人の方へ向け。

≪てめえもな≫



458 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/29(金) 01:01:09.20 ID:4bU22G0E
 左手の突撃砲が隼人機の転がされた所を再起しようとしていた半死半生の要撃級を打ち抜く。
 思わず「っち」と小さく舌打ちをする。
 だが、ほんの一瞬とはいえ隙が生まれ敵にさらに囲まれ状況は悪化した。

≪あのなあ≫

 金剛のガトリングとミサイルが弾丸の嵐が辺りを舐めまし、敵が紫色のカーペットとなり退路が切りひかれる。

≪弁慶てめえ、イイとこ持っていきやがって≫
「もう少しだから少しぐらい黙れ、退くぞ」

 口が悪い部下を叱咤し、嫌な顔をしているであろう部下と共に安全圏まで引き返す。
 と同時にレーダーに味方を表すマーカーが多数近づいていた。
 増援が来ている、つまり、足止め成功したのだ。
 っと、同時に風景が停止する。


≪――増援到着。任務終了と判断≫
 アナウンスと共に停止した風景が六角形のピースで構成されたパズルが壊れるように徐々に消え。
 暗いコクピットになる。
≪仮想戦闘プログラム――終了≫


「お疲れ様です」

 コクピットから降りると、大柄の整備士がドリンクとタオルを持って待っていた。

「すまんな凱」
「おう、もらうぜ」

 と、三人がそれぞれ受け取る。
 適温の液体が乾いた喉を潤し、火照る体を冷ます。
 っと、せき込む音が聞こえた。

「竜馬、大丈夫か?」
 っと、人がいい弁慶が声をかけ
「少しぐらい落ち着け、だから得物を折る」
 っと、隼人がなじる。
「なんだと……っち、うっせえな」
 っと、竜馬が応える。
「そうだ、今からこってり――」

 だいたい、このやり取りが実戦、訓練問わずに変わらずに繰り返している。
 その傍らで整備士、技術者達がデーターを取っていた。
 隼人はそれを眺めていた。
 軽く息を吸い込み。


459 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/29(金) 01:03:21.60 ID:4bU22G0E
「ふむ」

 早乙女は今回得られたデーターを受け取り、息をつく。
 かつての研究データー、それと見本があったために思ったより順調なのだ。
 今回のデーターにしても特に問題はなかったと言える。
 ただ、どうしても解決できない問題点がある。
 それは、ゲッター線関連技術の産物が不安定だということである。
 物質的に不安定なのではなく、使用者によって炉心の出力、合金の性質が変わることがあるのだ。
 とりわけ、件の流竜馬少尉だけずば抜けている。

「この二人の方をあてにした方がいいな」

 他の三人――現在二人だって決して低いわけではない。
 この基地の香月副司令の手持ちの部隊に使わせたこともあったがその時のデーターと比べても低いといわけではない。
 まあ、流竜馬少尉と比べるのは酷の話だというだけであろう。
 なぜならば、文字通り次元が違う存在なのだ。
 早乙女が副司令と本人から『事情』を聞いているからである。
 最初は耳を疑っていたが、あの残骸を見て言葉を失う。
 疑惑が衝撃に驚愕に動揺に確信にへと変わった。
 かつての父の夢想していた、『器』となるロボットとそっくりであり。
 動力も研究していたものに違いないからである。

 まだ、人類がBETAと遭遇していなかったころ、空前の宇宙開発ブームであった。
 様々の国が競うように、技術力を見せつけるため、軍事的に優位に立つため、新天地を求めるフロンティアスピリットなどと多くの理由で。
 我先に、我先にと宇宙を目指し、挑み、掴もうと、欲し、研究、理解しようとしていた。
 先代の早乙女博士……彼の父はそんなものたちの一人であった。
 当時、自分は若く父の研究の手伝いや人体実験まがいの実験の手伝いを行っていた。
 父は『無限のエネルギー』というのを発見した。
 宇宙という夢、それに向かい途方もなくエネルギーを湯水のように消費する時代。
 人類が夢見てきた『永久機関』といかないまでも、それに近いものだ。
 当時は持て囃されていた。
 だが、時代が悪かった。六七年それは起きたBETA戦争の幕開けである。
 それにより、人類は宇宙進出の夢を断たれた。
 無論、その煽りを受け、研究途中であり実用化まで時間がかかりすぎると判断された。

 ――――計画は凍結された。

 父は「後数年あればと……」呟いていた。

 『早乙女』
 かつての名声も廃れ、父の背はかつてを見る影もなく老い、そして死んだ。
 だからか息子である彼もひたすらに黙々研究して。彼は父の無念を晴らしたかったからなのかはわからない。
 そんな彼も、父が絶望した年齢に近づいていた。


――そんな時に声をかけられたのだ。
――――魔女の一言、悪魔の誘いを


460 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/29(金) 01:05:22.32 ID:4bU22G0E

 あれから、二年、季節が変わるのが本当に早く感じた。
 積年の無念を晴らせたこともあるのだが、本当に忙しかったのだ。
 基本理論の理解、残骸の解析、チーム集め、機体の設計、改修の案。
 これらだけでもなく、機体の実戦試験などで日本も海外も各地を回ったりもした。
 だが、充実していてもいた。それに大いに実りはあったと思う。
 その実である、データーと写真をまじまじと感慨深く眺める。

「ふむ、限界があるな」

 現在、現行の機体を改造したものを使っている
 激震、不知火、海神をそれぞれ烈火、紫電、金剛というコードを与えて改修したものを用いている。
 だが、元々対応していない物である。改造には限界があるのも見えている。
 だから、一からそれを考慮した設計ならば現段階の試作品よりも性能を引き出せるはずだ。
 今使っている試作品はそれができない代用品にすぎない。
 一応、研究結果から量産型の設計はあるものの試作機の発展系が数機帝国側で実験的に作られているほど、
 前線に完成品が行きわたるまでは何年かかるものか。
 もっとも、三十年近い戦術機の歴史で戦術機を世代で分けると3世代あり、その三世代目も、ここに数年の話であり。
 戦場に十分に行き渡ってはいないので、もし、今研究している技術を反映させたものが新世代に当たるなら無理もない話である。
 ただ、現時点の採用は一番実用的な紫電であるが。
 素材をゲッター線関連の産物に変えているだけで十分に研究内容が反映されてはいない。
それは、元の不知火が、自体発展の余裕がないギチギチの設計であるためでもある。
 烈火は改修案としてはいいかもしれないが元の激震自体の耐用年数が迫ってきていてそれに間に合わない可能性もある。
 そもそも、あくまで得られた技術の実験台という性格が強い。
 金剛はゲッター線の技術よりも火器の技術の実験台としての色が強い。
 結局、どれもいまのところは期待できない物である。
 ゲッター線技術によって装甲、出力、機動性を高めたものに過ぎない。
 しかし、それは画期的であっても、ゲッター線を完全に活用できていない代用品。

「彼女からしたら、私はあれらと同じ、あの残骸を造った者――父の――――」



461 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/29(金) 01:07:39.05 ID:4bU22G0E



「代用品ね。……今のところ」

 香月夕呼は早乙女からのデジタル化された報告書をマウスでカチカチしながらとめくり一人つぶやいた。
 片手間にコーヒーを飲んでいたが不謹慎なようだが一応は目を軽く通している。
 もっとも、彼女は彼女でやるべきことがあるので実績が出ているということが分る程度でいいのだ。
 初めてゲッターを見たときは心を躍らす気持ちだったのだが。
 そもそも、彼女がゲッターを欲したのは興味の問題ではない。

「なかなか、いいものだったのかしら?」

 取引のカードとして扱うためでもある。無限のエネルギーという餌をほしがる魚は腐るほどいる。
 従来の素材をはるかに超える新素材に喰いつくのも腐るほどいる。
 そんな、ジョーカーの様な鬼札として扱えれば上等。
 望み通りに行ったので、それなりに満足であった。
 小出しに売り込むことによって、それの研究資金も少し苦しいができなくもなかった。

「でも、あれを護らせるのは無理か……」

 本当はあるものをゲッターで護るためにも考えていたが。
 今の技術を考えれば、もうひとつの候補の方が確実である。
 戦術機ではどうやらゲッターメカ二ズムというべきものを完全には発揮できないようなのだ。
 それでも、従来の戦術機より劣るわけではないが。全力を発揮しようものならば負荷が強すぎるためリミッターをかけなければ、
ほとんどの衛士が戦う以前の話になり、リミッターがあれば当然性能はその分だけ落ちる。

 それに、技術が未熟なために再現できないものもある。
その中の一つに黒いゲッターのフレームや装甲は高純度のゲッター合金という素材が使われていて、驚異的な頑丈さを誇るが
そこまでの質が再現できるわけもなく現段階では何段も完成度が落ちるものしか製造ができていない。
 光学兵器にしてもやっと試作品ができた程度で問題だらけなので実戦配備は先の話。
 ゲッター線炉心もオリジナルほどの出力もないし、それから生み出さられる力場によるシールドも同じである。
 これらが完成して安全性や信頼性を証明して、技術的なノウハウが蓄積し、今残骸として転がっているあの黒い鬼に匹敵または復活させるのはまだ先の長い話である。
 無論そんな悠長な時間を敵がくれてくるわけもない。その前に大方人類は滅ぶ。
 流竜馬がいた世界ではどのようにこれらの問題を解決していたのやらを気にしていたが。
 そして、その前にやるべきことがある。

「あ〜もう!」

 だが、その前に仕上げねばならぬ問題があるのだが現状は進んでいない。
 あと一歩のところまで近づいているのが届かなく、とても歯痒く、悔しい状況なのだ。
 ゲッター線に手のひらサイズの半導体を百五十億分ということ、知恵を与えてくれるならば、
 喜び勇んでゲッター線に浴びてもいいのだがと思うぐらい追い詰められている。
 ゲッターに搭載されている、コンピュターを解析したところ、非常に高性能であるが、彼女が求めるほどでもなかった。
 ただ、彼女の研究しているモノをゲッターについて断片的に分っていることと照らし合わせれば
 いくつかが彼女の研究を証明する事実にもなる。
 ただ、それが直接求めているものになるわけではなかった。

「お〜い」


462 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/29(金) 01:10:18.53 ID:4bU22G0E
 噂をすればなんとやら。
 ドアの向こうから、ゲッターをもたらした来訪者の声。
 副司令である、自分にため口で話す数少ない人間である。

「いるか? ちょっと頼みがあ……」
「何よ? 流、入ってきなさい」

 モニターに映る竜馬は脂汗をたらし苦笑いをしながら髪をポリポリ掻いている。

「あ、悪りぃな。 爺さんはそこで待っとけ。またセクハラしたら……」
「もしかして……敷島のじいさん関連?」

 敷島、彼はゲッター線兵器研究のために呼び寄せた男だ。
 時々、他人の体を研究のためと称し、弄ったり、抓ったり、揉んだり、(どれも男女関係なしに)する奇人なのだが。
 天才と自他共に自負する夕呼でも天才――――いや、天災だとはっきり言える。
 彼は、第二次世界大戦後からの水爆、核兵器、戦術機、そしてG弾の開発にも大小であれど関わっているらしい。
 十分どころか、もはや冗談の領域であるほどに実績がある。
 事実、多方面からの協力を得られたのもこの人物のコネや信奉者があってこそでもある。

 そんな伝説的な彼の評価を他人の言葉を借りるならば。
 ――――兵器の父
 ――――ウェポンマイスター
 ――――週産戦術兵器、月産戦略兵器。
 
 そして、『人間』としての評価は

 ――――キチ×イ
 ――――×××××
 ――――××××××××
 天才と何かは紙一重という事実の体現的存在である。
 だから、研究していたものがある程度完成してから干されていたのだ。
 どうしてこんな人間を呼んでしまったのだろうか? 何かの因果が絡んでいるのだろうか? ゲッターか? ゲッター線なのか
 「そんな人間を迎い入れて大丈夫だったか?」と聞かれたら
 「大丈夫じゃないわよ、問題だらけよ」っと即答できるのだが。
 時々、彼を見ていると天才である自分は他人からどう思われているのかが気になったりする。

「そうそう、外での実験許可を……っん、爺さんそれをこっち向けるな!」

 キュラキュラと何かが回転するような音が聞こえる。
 敷島が何かしているのは分る、もちろん知りたくはないことだが。

「ハイハイ、分ったから。部屋から離れて。ドアを絶対に開けないで!」

 また、秘書のピアティフの仕事が増えるな―――っと思っていた。
 敷島関連に携わるとキログラム単位でやつれる――もとい、減量できるらしい。
 ピアティフの顔を想像し、一人微笑む。

 埃かぶっている胡散臭いおっさんのみやげである怪しい木彫りの像に内蔵されているデジタル時計は10月21日を指していた。

463 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/29(金) 01:14:59.22 ID:4bU22G0E
現実でも作中でも前回から時間開いてます。
竜馬の訓練かくとほかの作者様の作品の展開と被ってしまうどころか自分の腕では劣化にしかならないや。
訓練生を書くと扱いづらそうなオリキャラだらけになってしまう、そもそもこれ以上テンポ悪くしたら……
以上がダメないいわけです。
そして、チームの出会い編もできれば書いていきたいと思ってますがいつになるのことやら。

ギアスクロスの御方と同様にオリジナル改造機を出していますが。
名前はゲッターロボ大決戦のオリジナル機からです。
日本名だったからというどうしようもない理由です。

次の投下はもっと早くできればと思っています。

464 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/29(金) 09:00:59.48 ID:yJZ00EVw
乙乙、どんどんSS投下されて嬉しいぜ

>>451
ゲッター聖ドラゴンに取り込まれた別の世界の竜馬じゃないかと思ってる
こんな事になっちまったがあくまでこれは可能性の一つだからお前は別の未来を〜みたいなw

465 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/29(金) 20:05:22.75 ID:K5uS9S2o
乙でした。



……蹂躙になるのは判るが、R-TYPEとかの激鬱展開になるとゲッター線で何とかして欲しくなる。

466 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/29(金) 20:13:52.25 ID:3j65vo1x
しかしゲッター線はさらなる敵を呼ぶ予感

467 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/29(金) 20:33:35.34 ID:3+6fQLyt
浴びせすぎて超強化、しかし、人類よりも強大な敵に狙いを定めてしまって
結局人類放置で人類は救われる。
プログラムレベルで干渉できるのかはわからんけどね
タイールはプログラムに例えて運命を言っているけどそれとは別だろうし。

468 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/29(金) 23:37:42.45 ID:K5uS9S2o
うん、カムイ伝のカムイやボトムズのキリコみたいに戦いに疲れきった人間からしてみれば、ゲッター線のもたらす永劫の闘いは迷惑迷惑千万なんだけど、
人類側(主人公サイド)がもうどうしようも無くなってるような状態の作品の展開を見ると、ゲッターのパワーで鬱クラッシュしてもらいたくなるんだよね……

469 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/30(土) 00:30:02.34 ID:9aw6XYDa
果たしてゲッターがそういうのを呼び寄せているのか、それともゲッター線があるから引き寄せられるのか・・・
恐竜帝国は過去から、百鬼は未来から、蟲どもは超未来から
ゲッター線とあまり関係ないのは現在のランドウくらいか

そしてアークの最後には過去の種族のカムイに未来からの兵器バグを託され、現在で一騎打ち
なかなか時間と密接な作品だと思うな。過去現在未来から敵はゲッター線に戦いを挑んでる

470 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/30(土) 02:21:39.24 ID:s54ztTYH
カムイと新ゲ竜馬が協力してエンペラーと戦うとか想像した

471 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/30(土) 08:08:19.79 ID:0r04bJsr
>>465
>R-TYPE
あれは元々虚無ってる…ゲッターがやってきたところで、あまり変わらないんじゃないかな?

472 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/30(土) 15:03:17.01 ID:qpVEZXrD
ウルトラマンみたいに地球を守るために他の星から来た宇宙人には
ゲッター線はどう接するんだろうか?

473 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/30(土) 15:15:25.42 ID:CzlJaJzI
正直、未来の人間はゲッターを曲解しているような点があるからな。
例えるならばウルトラマンのイーヴィルティガな存在みたいな感じになってしまった感じかな?

474 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/30(土) 18:49:52.45 ID:CWcZnUKW
>>473
例えが分からん


ただゲッターを曲解してるのは俺達で
未来の人間達が語るゲッターこそ真実なのかも知れない

475 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/30(土) 19:32:51.49 ID:E8qfAD2B
なんだこれは…たまげたなあ

ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1846453.jpg
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1846454.jpg
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1846455.jpg

476 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/30(土) 19:34:40.68 ID:qchLQHy6
>>472
ウルトラマン達が手を差しのべてくれる前に、ゲッター線が腰をあげそうだからなー・・・


地球に逃げ延びた怪獣やら宇宙人を一緒に倒すってことはありそうだけど、
将来的には十把一絡げに滅ぼしそうだな。
ウルトラマン達の強さってあんまりしらないけど、
ゲッペラーより強くはなさそうだし。

477 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/30(土) 19:36:10.92 ID:udiNy24v
かなりマイナーだけど、漫画版メダロットの外宇宙からやって来たボス的存在が言った
「生命の本質は侵食であり、殺し合い奪い合うことが真実」って感じの言葉から
ゲッター線も同じような理念を持って自然の摂理により生まれたエネルギー体なのかなって思ってた。
だからこそ、善も悪も無いのかもしれない。

理性を持った人間からすれば、未来のゲッターはそれこそ悪そのものなんだろうけど
「種の存続と繁栄」が根底にあるなら、あの地獄絵図も自然の流れに沿っているだけのようにも思える。


では何故、それほどまでに種の存続と繁栄が必要なのかと問われれば、それ以前に生命とは何かについて考えなければならない。

生命とは? 進化とは? 宇宙とは? 人類は何処へ向かって行くのか?

次なる進化へのワンステップ・エピソード…


もう俺の頭じゃ無理だ…

478 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/30(土) 20:39:39.17 ID:eLTcl9Tc
ウルトラマンはウルトラマンでかなりチートだしなあ。
ウルトラ兄弟総がかりで太陽の全体を覆っていた黒点を消滅させてやがる。
歴代ウルトラマンを何十人か連れてくればマンガ版真ゲッターに出てきたエンペラーぐらいなんとかなりそうなんだよなあ。

479 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/30(土) 21:09:50.41 ID:8aE6Vr8n
ラオウはみためウルトラマンだよね

480 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/30(土) 21:42:41.97 ID:lED+3LzE
以前にもあったが、ゲッター軍団をめぐる光の国と地球の対立は良いネタなんだけどな。

481 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/30(土) 22:01:27.92 ID:hrZqfuBW
平成セブンのM78星雲人は意識のある光らしい
セブンが所属する恒天観測員は宇宙を放浪して自分たちのような意識体の情報生命体へと進化する兆しにある生物を探すためだとか

ちなみにセブンかあの姿をしているのは戦いに適しているかららしい
小説によると人間体からの変身は死ぬほどの苦痛なのだとか(肉体のある原始生物から一気に進化するため)

482 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/30(土) 22:09:18.97 ID:souO2tbj
>>474
イーヴィルティガはウルトラマンティガの登場する悪役ウルトラマンで
人類から進化しようと、導こうとした男がウルトラマンの石造(ウルトラマンの抜け殻のようなもの)で
ウルトラマンになった男で結局暴走してしまったような存在。
未来の人類は暴走してしまったって感じがするからなんとなく。
ちなみにティガの続編のダイナの軍は思想がウルトラセブンの軍のそれに近いものがある。

>>475
その漫画の舞台が火星だからね

483 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/30(土) 22:13:21.04 ID:lED+3LzE
ティガ:闇の戦士から光の巨人へ

イーヴィルティガ:光の戦士から闇の巨人へ


という対比がイイ。

484 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/30(土) 22:18:17.86 ID:KeroQWsG
>>482
そういえばアクアも火星だったな
全員戦闘民族なアリアなんてみたくないぞw

485 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/30(土) 23:34:18.18 ID:3UGa74y8
>>475
素晴らしいコラだ。二次創作の見本だわww

486 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/31(日) 00:13:52.35 ID:U1d1aAvg
>>475
作品知らないのにこんなにグッと来たの初めてだわ

ちょっくらパスワード(元ネタの詳細)を教えてくれそうな武器管理センターの職員は居ねぇか?

487 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/31(日) 00:22:44.44 ID:WCEgkUWM
>>486
キューティハニー
……じゃなくて、たぶんARIA
最近アニメ化された緋弾のアリアじゃないよ。

テラフォーミングされた火星が舞台で水に覆われているという設定から
ゲッターファンならば真ゲッターの岩がどこかにありそうだと思ってしまうな。

488 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/31(日) 00:30:07.56 ID:Kpumc1z4
>>475
これは灯里が虚無るなぁ…

489 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/31(日) 00:36:32.78 ID:U1d1aAvg
>>487
首は折らないでおいてやる

目と耳を出せ

490 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/31(日) 01:26:46.83 ID:WCEgkUWM
>>489
ああ……許してください
ぎゃあああ

491 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/31(日) 02:14:10.88 ID:MjogzZjz
>>477
面白い考察だな。
もしかしたら、かなりの時が経ってるから根本的な価値観が変わってしまってるのかも知れないな

結局ゲッター線の本質を理解するには未来永劫の時を待たねばならないのか

で、その漫画版とやらの詳細を…

ただ
>>475
みたいなのを見ると人間の可能性も信じ抜きたい…



492 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/31(日) 02:52:37.63 ID:1HiEL1OX
>>475
灯里の目がグルングルンになりそう

493 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/31(日) 09:18:51.95 ID:pJfDJi94
3人娘なところがさらに妄想を広げるんだよな

494 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/31(日) 10:38:47.85 ID:+RSpHFUs
観光名所ゲッター岩

495 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/31(日) 14:00:54.80 ID:/6olgTs3
>>491
今は亡きコミックボンボン連載、ほるまりん「メダロット4」だったと思う。
この作者さんは1〜5までコミカライズしてるんだが、2から異色というか……>>477の書いてるシーンへ繋がる、
「生命体としてのメダロットの脅威」について伏線張られてて、かなり読み応えがあるよ。

メダロット2の、科学者同士の問答とか今読んでも面白い。



いいクロスネタが浮かばないのが辛い。

496 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/31(日) 14:22:23.70 ID:r4cSzwT/
敵と殺し合う以外に敵を味方に引き込み共生することによる繁栄もあり得るわけだが
殺し合って、敵を滅ぼす方が手っ取り早いのが事実なんだよな。
人間だって今でこそ人種平等とか言ってるけど
人種問題とかでどれだけの血が流れてそれが現在進行形なのかもあるし。

497 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/31(日) 14:46:09.26 ID:0TASx5H8
とりあえずほるまりん版「メダロット」のラストは名シーン。
手をつないでるヒカルとメタビーをみて、メダロット博士が
「まあ、大丈夫か」
とかいう奴。

498 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/31(日) 19:04:35.38 ID:GEhQVSRY
>>465-
『暗黒の森の番犬』といい、『夏の夕暮れ』、『沈む夕陽』といい鬱ENDに定評がありすぎるからな。>R-TYPE
バイドの侵食はジンメンやインベーダーの「アレ」をもっと酷くしたものだし、
しかもそれを創造したのが他ならぬ地球人だっていうのがまた救われない。

「人間が人間以外の存在になってしまった悲劇」っていうと、それこそメジャーなのはウルトラマンのジャミラだが、
「人間以外の存在になってしまった結果、人間から疎外される」という悲劇に付け加え、「望郷」まであるし……

アルジェントソーマとのクロス書きたいなあ……エイリアンとゲッターロボのサイズ比が2倍近くあるのがネックだが。

499 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/31(日) 19:11:26.26 ID:JhUwHKDW
さらにサイズが小さくなるがテッカマンブレイドもオーガンもそんなかんじだよな。
スパロボWで見事にクロスしたけど

500 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/31(日) 20:11:45.52 ID:mpAvY+P4
FDSやまんがまつり的に考えて20m前後くらいなら
別にゲッター縮んでもいんじゃね?とも思う

501 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/31(日) 20:17:20.62 ID:JhUwHKDW
グレートマジンガーは25mでGと共演してるしな。

502 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/31(日) 20:21:36.97 ID:MJIe3v/s
『アルジェントソーマ』のエイリアンは基本的に粘土のような可塑性のある金属の塊が人型をしているものだから、いっそクロスに合わせてサイズ拡張してしまってもいいんじゃね?

503 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/31(日) 20:40:45.15 ID:JhUwHKDW
逆に、ゲットマシンが足りなかったり、合体できなかったりでゲッターが終盤まで弱体化とかもありじゃね?
戦闘機としての活躍しかできないとか?

ゲットマシンを単体で見ると
・やたら固い
・機動性がいい
・加速性がキチガイ
・最高速度自体は現代の戦闘機よりはだいぶ遅い
・逆に真(新は不明)は遥かに速い
・担当する部位への変形ができる
・ビームを撃てるのもある

504 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/31(日) 21:00:26.51 ID:1l2QMCEc
アニメだとミサイルしか無かったのにゲッター線機銃を追加したエピがあったような<ゲットマシン

505 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/31(日) 21:07:49.19 ID:DffUyRAO
まさかこのスレでメダロットとARIAの話題が出るとは…
懐広いってレベルじゃねーぞゲッター!もとい賢ちゃん!

506 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/31(日) 21:33:31.42 ID:LQSU7ze9
>>495
よしよし、尻を出せ

>>505
メダロットが敵を喰っちまっても、AQUAに忍者戦艦が飛び交ってたっていいじゃないか

                     げったーせん だもの

507 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/31(日) 21:57:00.40 ID:Vo7PhbuW
ゲッターロボは搭乗者によって姿が変わるのだと言う(チェンゲ資料集より)
穏やかな人が乗るとキリクも丸っこくなる……?

508 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/31(日) 22:08:15.67 ID:GEhQVSRY
>>503
アルジェントソーマのメインメカ『ザルク』も、リミッターを解除した時の殺人的な加速と変則的な機動が売りだから、
(あとはバルキリーのような戦闘機から人型への変形機能)ゲッターロボとの親和性も良いので非常に絡め安い。

509 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/31(日) 22:30:55.62 ID:JhUwHKDW
>>507
多分、戦闘スタイルが変わるから印象が変わるという意味じゃないかな?
実際に真ゲッター1はパイロットが変わっても変化ないし。
でも、チェンゲのチップ構成シーンみるとある程度外見は変えれそうだけどね。

510 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/31(日) 22:40:31.50 ID:DffUyRAO
>>506
いいわけねぇだろw

511 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/01(月) 00:15:01.63 ID:i6ti4S5h
>>509
裏設定でパイロットによって変形に誤差が出るとある、例えば真ゲッター2に隼人が乗ると頭は尖らない…等

512 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/01(月) 02:49:10.27 ID:ucojyhlX
>>505
燃えも萌えも癒しもエロもグロもナンセンスもここにある

全ては同じ所から発生したエネルギーなのだよ

513 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/01(月) 03:19:03.61 ID:IFZF6fOB
萌えもくそも、ここ最初マブラヴというエロゲーのネタから発祥したんだぜ。
最初からエログロだよ。

514 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/01(月) 09:40:44.44 ID:spIZJJK1
あ…ありのまま今起こった事を話すぜ!
R-TYPEかARIAで書こうと思ったらいつの間にか話題にry

セイレーンとか絶4とかモチベーションが下がる事ばかりで一向に筆が進んでないけど

515 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/01(月) 17:55:48.96 ID:i6ti4S5h
ゲッター岩からは人間に戻れないのかな、ゴンドラで観光するゲッターチーム御一行様を幻視したのに

516 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/01(月) 18:06:44.92 ID:rwjeEAnl
ふとしたことから火星に移住した人間が竜馬、タイール、號、渓、凱を発掘するのか。

517 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/01(月) 18:19:54.80 ID:kKkeZTRt
チェンゲでエンペラーの竜馬が出ているから戻れるんじゃね?
ARIAみたいにテラーフォーミングされた火星ならば
実はテラーフォーミングは人類の実力ではなかったり、
実写トランスフォーマーのメガトロンみたいに技術を得るために重要機密にされている展開でも面白そう。

518 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/01(月) 18:36:51.21 ID:2pboW25B
300年後の火星で、観光てがらにやってきた隼人や翔の子孫が
世代を越えてゲッター岩と再会を果たすってシチュならARIA放送時になんども妄想した。

後何気にウザーラが住んでたりとか

519 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2011/08/01(月) 19:18:42.35 ID:JzjtIXwr
ども。
>428 パトクロスの続きを投下します。今回、ちょっと長めかも


・・・

 待つ時間、というのは永く感じるものだが、それでも刻というものは常に、万人に、まこと
平等に流れていく。さすがは神のつくりし法則である。人間がいうところの平等などとは訳が
違う。

「八時半か」

 ばさり、と後藤は隊長室にて片手間に読んでいた新聞を降ろすと、時間を改めた。本日の通
常業務は粗方片づいているし、現時点まで緊急出動もかかっていない。
 当夜の待機任務はベテランの第一小隊、石和巡査部長が担当しているので、南雲も安心して
帰りの支度に入っている。
 イングラムは午後五時半に篠原八王子工場を発った、と連絡がきているので、道路状況にも
よるが、まもなく到着するはずだ。
 ついでに残りの隊員二人も。
 このままトラブルなくいけば明日から、第二小隊はいよいよ始動できる。
 現時点で第一小隊に比べての技量不足は、新型機の性能差でカバーしていけばいいし、隊員
たちは若者ぞろいだ。ゆくゆくは、技量でも彼らを追い抜く事が、夢でないかもしれない。

「さて、と。それじゃお先に失礼するわ」
「しのぶさんはイングラム、見ていかないの?」
「悔しいから見ないわ。でも、くれる、っていうなら見ていってあげてもいいわよ」
「……あげない」
「そうよね。というわけで帰ります」

 珍しく南雲が減らず口を叩いた。
 まあ、無理もない。
 実戦経験も無い人間がほとんどの第二小隊へ、高性能と目される新型機が宛がわれるのに、
発足より首都圏の治安維持に躍起となってきたベテラン揃いの第一小隊は、その発足当時から
使っているレイバー「95式」で今後もガンバレと本庁は言うのだ。

 その95式は、レイバーとしては古典的な部類に入り、人型というよりは風呂釜に短い手と足
が生えたような、お世辞にも美しいとはいえない風貌でスピードは重機よりはマシ、パワーも
無く、もはや、クラブマンやヘラクレス21といった、最新式のレイバーとは一対一で戦うこと
が困難なほどに旧式化しているというのに。

 今度導入されるイングラムに比べてみれば、玩具にも等しい。
 偉い連中にしてみれば、小隊のレベルには平均値を保ちたいゆえ新米に高性能機を与えよう
というのだろうが、滅私奉公してきた身にすれば、この仕打ちはなんだ、という気分になる。

 まあ、特車二課に配属されている人間は、なぜか不祥事を起こしたなり、なんなりの過去に
持っていて本庁から嫌われた人間が多いので、何かにつけて優遇してもらえるとは思っていな
いが……。
 それでも悔しいものは悔しい。

520 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/01(月) 19:19:58.55 ID:JzjtIXwr
 今日は久しぶりにお酒でも頂こうかしら。
 数年、寄る暇もなかった銀座でヤケ酒を呷っていっても良いかもしれない。なんとなく、今
宵は平和な空気でもあるし――。
 あの初老の、素敵なバーテンはまだ居るだろうか?
 南雲はバッグを肩に、隊長室を後にしようとした。
 だが。
 その直前に鳴り響いたサイレンの音が、その儚い想いを無惨にも打ち砕くのだった。

「豊洲で暴走レイバー出現……緊急出動、ね」

 第二小隊はまだ稼働状態にない。
 第一小隊だけで、なんとかするしかあるまい。帰宅とカティ・サークはお預けだ。南雲が、
おもわずその場にへたり込みそうになるが、堪えて後藤に向き直る。

「後藤さん、泣いてもいい?」
「俺の胸でよければ」
「やっぱり遠慮しておくわ……」

 南雲が心底がっかりした表情になって、今し方、私服へ着替えるのに使用したばかりの更衣
室へ再び制服をまとうべく、重い足取りでドアノブへ手を掛けた。
 そして彼女が着替え終わって出てくると、そのタイミングを見計らっていたかのように階下
から慌ただしい空気と共に榊がやってきた。

「おう。南雲さん、てぇへんだが気張ってくれや。今、シゲの野郎に95式の準備指揮を任せて
きたから、いつでも行けるぜ。で、後藤さんよ」
「はい?」
「おいでなすったぜ、新型が。俺はこっちの準備指揮に回るから、あんたも早く靴履いて降り
てこいや」
「……了解」

 ――警戒中の全車両に報告。警戒中の全車両に報告。目標は隅田川を北上、永代橋に上陸を
試みた後、再度水上を遡行中。型式は篠原重工TFV-97EXと判明。繰返す――

 すでに帰宅していた人間も含めて招集をかけられ、緊急出動していく第一小隊を見送りなが
ら、後藤をはじめとする第二小隊メンバーは警察無線に聞き入る。
 これに真っ先に反応したのが、遊馬だった。

「な、なにィ!? なんで、んなゴツいのが日本にあるんだ!?」
「TFV-97って……たしかクラブマンだよね?」
「ああ、俺が蹴り飛ばしたアレか。心配すんな野明、あんなのは雑魚よ」

「あんたは黙っててくれ、話がややこしくなる!
 それに枝にEXってのが付いているのは、ただのクラブマンじゃなく『ハイレッグ』ってタイ
プだ! 砂漠地帯のある国への輸出仕様で、国内モノよりボディも出力もデカいんだ。
 第一小隊の95式で相手できる代物じゃない、イングラムの準備、いそがないとやばいぞ!」

 第一小隊のレイバーキャリア――98式特殊運搬車――が轟かせる大排気量ディーゼルエンジ
ンの音が遠ざかっていき、入れ替わりに、イングラムを搭載した第二小隊用のレイバーキャリ
アの同じくディーゼルの咆吼が格納庫へ入ってくる。
 周囲で、バタバタと整備員達が駆けずり回る中を見回して、後藤は言った。

521 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/01(月) 19:21:02.29 ID:JzjtIXwr
「ふむ、さすがに実家のメカだけあって詳しいな、篠原。その調子で皆にイングラムのスタン
バイを助言してやってくれや」

 え。

 隊長の言葉に、遊馬へ向かって第二小隊全員の視線が集中する。

 彼の名は篠原遊馬巡査。シノハラアスマ……そして今、レイバーキャリアからジャッキアッ
プされて雄姿を見せつつあるイングラムを造ったのは篠原重工。シノハラ・ヘビー・インダス
トリー。SHI。
会社名はもちろん創業者の性からとったものであり、そして同社は重工メーカーとしてはか
なり若く、まだ初代社長が取り仕切っている。
 それが実家のメカ。と、いうことは。
 ……と、いうことは!?

「え、え゙ーーーッ!!?? あんた、まさか篠原重工の御曹司ィっ!?」

 四つの声が、ほぼ同じセリフ、ほぼ同じタイミングでハーモニーをつくる。なんで、そんな
お坊ちゃまが、こんな地の果てで下っ端公務員をやっているんだ。と。
 今現在、個人の詮索をしている場合ではないのだが、さすがに人物が人物である。
 民間的に乱暴な例えをすれば、中小企業のオフィスで、名だたるメーカー製PCを操作をして
いたら、隣の同僚がじつはそのPCメーカー社長あるいは会長の息子だった、というような事態
なのである。
 驚くな、という方が無理な相談だ。

「な、なんだよ、おまえら。俺が誰だろうと、どこに就職しようと、俺の勝手じゃないか!」

 遊馬は視線の集中砲火を浴びて、くたばる兵士のごとく諸手をもがかせた。
 そんな彼を、少し離れたところからじっと見つめる視線が二つ。

「なんだか……配属早々、とんでもない大物に会っちゃったとは思いませんか。進士さん」
「そ、そうですねぇ山崎くん。ハハハ、どうせなら前の職場で会えれば、ハハ……」

 衝撃の大きな事実が判明したばかりだったので、イングラムに続いて配属されてきた追加隊
員の二人が、いつの間にか輪の中へ紛れ込んでいることに誰も気づかなかったのも、これまた
無理あるまい。
 それでも後藤だけは数秒後、見ない顔が増えていることに気づいたあたり、彼の警察官人生
の年季が伺える。
 後藤は「はいはいごめんね」と音頭を取り、四隅の怪で増えたかのような二人の背後に周る
と、その背をぐいっと押し出した。

「驚いている最中だが皆、新しい隊員の到着だ。進士幹康巡査、山崎ひろみ巡査、自己紹介して」
「あ、はい。進士幹康巡査です!」
「山崎ひろみ巡査です」
「辞令により、本日より特車二課第二小隊へ配属されました。よろしくお願いします!」

 と、見るからに凸凹といったコンビが敬礼を示す。

522 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/01(月) 19:21:13.51 ID:kKkeZTRt
支援

523 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/01(月) 19:24:05.89 ID:JzjtIXwr
 片方は細っこく、度のきつそうな眼鏡をかけた、いかにも神経質そうな三〇代手前ほどに見
える男に、もう片方は竜馬よりも背が高く、柔道家スタイルの太田よりさらに良いガタイを持
った、身長二メートルは楽々越していそうなコワモテの巨人。
 前者が進士幹康巡査であり、後者が山崎ひろみ巡査であった。
 これに、視線集中の輪を潜れると見た遊馬が真っ先に、

「お! 自分は篠原遊馬巡査であります! こちらこそよろしくお願いします!」

 と、マッハの反応を見せた。
 これで場の雰囲気に流動が起き、野明たちもしぶしぶ、敬礼を返し名乗りを上げていく。
驚くべきは、竜馬も腰に手を当ててぞんざいながらも、敬礼をつくっていたことか。
 少しずつではあるが、彼も周囲に影響されて、警官的な動作が染みついてきたらしい。
 ……と思いきや、なにか様子がおかしい。

「おい、そこの二人……」
「え、ぼ、僕らですか」
「そうだ! お前ら、本当に山崎に進士って名なのか、日本人なんだろうな……!」
「い、いきなり何を言いだすんですか? 日本人以外が、日本の警察官になれる訳ないじゃないですか」

「そんなこと俺が知ったことか! だがな、てめえらはどうにもこうにも、似てるんだよ! 
あいつらに! もしコーウェンとスティンガーだったら……この場で、二度と再生できねえよう
跡形もなくブっ殺すッ!!」

 ジャキ、といつの間にか竜馬がニューナンブを二丁拳銃にして構え、その瞬間、第二小隊の
輪が蜘蛛の子のようにパっと散っていった。
 なんでいきなり怒りだしたのか意味が解らないが、こんな奴の暴発に巻き込まれたら出動前
に殉職してしまう。
 哀れなるは、残された進士&山崎コンビである。

「ひっひぃぃ! ごっ、後藤隊長ぅお! なんなんですかこの人はあッ!!?」
「ぼ、僕たちっ、なっなにか彼の気を損ねることとか、し、ししたでしょうかかかか」

 竜馬が完全に殺戮モードに入っている。
 復讐へたぎった炎を、眼の奥にぎらぎらと躍らせた本物の戦士の迫力に、単なる新米巡査の
二人は、芯の底から震え上がって抱きつき合う(なお正しておくが、この二人は正真正銘のノ
ンケである)。
 場は膠着状態へ陥った。
 じりじり、と後ずさりする進士と山崎を、じりじりと竜馬が追い詰めていく。
 そして、そこから数秒の間のあと。

「……えぇい流、落ち着かんかっ! 何があったか知らんが、お前の思い違いだっ」
「邪魔するんじゃねえ、太田ァ!!」
「いいえ邪魔するわよ! これから出動って時に暴れてもらっちゃ困るのよ!!」
「てめえも来るかよ香貫花ッ!!」

 一度は退いた太田と香貫花が、意を決しエイヤと飛びかかっていく。流石は元、鬼の四機で
ある。こういうときの行動力は伊達でない。
 ……が、この場合に限って、それは蛮勇であるという他に仕方がなかった。レイバーをなぎ
倒す竜馬の怪力が前には、太田も香貫花も、巨像へたかるアリに等しい。
 飛びついたものの、まるで布きれか何かのごとく振り回され、四方へ吹き飛ばされていく。

524 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2011/08/01(月) 19:26:29.11 ID:JzjtIXwr
 それを見て、野明と遊馬は知らぬ存ぜぬを決め込んだ。たしか先日の草刈りの際に、二人と
も柔道は黒帯の持ち主だ、と話していたのを記憶している。
 やがて見放された進士と山崎は、辞世の句を認めようと、懐に紙とペンを探し始めた。

「やれやれ……」

 このままだと収拾が付かなくなるな。
 と、後藤は竜馬の説得を決意した。何分、彼はこの世界とはまた一線を画した陰謀の渦巻く
場所からやってきた人間だ。なにか、進士と山崎を見て、殺戮を行わなければならないような
記憶が甦ったのだろう。
 だが、あの二人も俺がこの眼で見つけてきた部下で、まぎれもなく普通の人間だ。
 再生するだとかなんだとか、竜馬が考えているような化物ではぜったいにない。

「おーい流巡査。言っておくが、その二人はお前さんの敵じゃないぞ」
「……なぜそうだと断言できる!」
「経歴かどうの係累がどーの……ってのじゃ納得しないよな。だから、こう表現しよう。長年
の勘、ってやつだ。あんたもよく使うだろう」
「……」

 じっさい、ただのハッタリなのだが、むしろ竜馬は普段から、そんなハッタリを力任せにで
も実現させているような気がして、言ってみたのだ。なんでもいいから止めないと、ニューナ
ンブが火を噴いてしまう。
 しばらくの沈黙後、竜馬はゆっくりと銃を引いた。

「……ふん。確かに、ちょっと落ち着いてよくみりゃあ、こいつらからインベーダーの忌々し
い気配は感じられない。今のところは、信じてやる」

 その言葉に、どさっ、と進士と山崎が腰を砕いた。
(よし、いまだ)
 後藤は誰かが余計な言葉を発する前に、それまで起こっていた現象など無かったかのように
振る舞い始める。
 ここはなんとしてでも、空気の流れを正常に戻さねばならない。
 隊員同士でドンパチをやっている場合ではないのだ。

「よし。それでは、これより進士巡査は3号機バックスを担当、同指揮車の立ち上げも行って
もらう。パートナーは流竜馬巡査だ」
「ながれじゅんさ……って、彼ですか」
「心配するな進士。流巡査も初出動前で、少々緊張していただけだ。本来は優秀な警官だ、す
ぐに馴染む」

 そして、言いかえされる前に後藤は山崎巡査に向いた。

「山崎巡査は、1号機補佐担当。ただ、なんせ人員が足りんから、現場ではうまく立ち回って
全体的な補佐を頼む。体力ありそうだから出来るでしょ」
「は……はい」

 後藤は、さあ散った散ったといわんばかりに各隊員を持ち場に移す。
 まったく出動の直前から無用の騒ぎを起こしてくれる連中だ。後藤は内心、うなだれた。し
かしそれでも、仕事はこなさねばならない。大人が故に。

 さて。
 ところで人間の増えたこのあたりで、改めて各員のポジションを再確認しておきたい。

525 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/01(月) 19:27:49.29 ID:JzjtIXwr
・1号機組
 フォワード=泉野明巡査
 バックス=篠原遊馬巡査
 補佐=山崎ひろみ巡査

・2号機組
 フォワード=太田功巡査
 バックス=九覧椎香貫花巡査
 補佐=無し/山崎巡査と山田整備員が兼任

・3号機組
 フォワード=流竜馬巡査
 バックス=進士幹康巡査
 補佐=無し/山崎巡査と山田整備員が兼任

 以上である。
 隊員達が各々の役割を再確認すると、その時を待っていたかのように三機のイングラムがト
レーラーに支えられながら、ついに直立しその雄姿を見せた。
 黄金に輝く桜の代紋を胸に抱き、清潔の純白に意志強靱の黒をまとわせた、見る者への心理
的影響さえ考慮されたデザインのレイバー。
 野明が感嘆の声をあげる。

「うわぁ、うわァ! カッコいい! 君がイングラムかぁ!」
「格闘用にしちゃ、ちょいと細っこくて頼りなげだがな。ゲッターに比べるとよ」
「ゲッターってなに? そんなレイバーあったっけ」
「……いや、なんでもねえ」

 完全人型で逆三角形のボディにアーマー付のいがり肩、その上に回転赤色灯が備え付け、と
いうまるっきりヒーロー体型をした、心理的影響とは名ばかり、設計者の趣味が全開になって
いるとしか思えないイングラムを前に、野明と竜馬だけが素直に受け入れる態度を示し、他の
人間は「これが98式AV……」と絶句している。
 しかし絶句しようしまいが、今から彼らはこのレイバーを中心にして、街を荒らし回る暴徒
に対抗していかねばならないのだ。
 惚けている暇はない。

「イングラム、ジャッキアップ完了!」
「よぉし電源ぶちこめッ! パイロット共はとっとと操縦席に乗り込んで初期設定開始ッ、バ
ックス連中は指揮車システムの立ち上げだ!! もたもたしてやがると海へ叩っこむぞ!!」

 榊の激がとぶ。
 同時に、後藤が「あ」となった。

(おいおい、この展開はまさか……また? 勘弁してよぉ)

 特車二課の裏番長たる整備班長・榊は、格納庫での采配一式を取り仕切っており、今までも
これからも、逆らおうとする人間などいるわけがない。
 それを示すように、隊員たちは泡を食ってその場を散ったが……

526 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/01(月) 19:29:04.95 ID:JzjtIXwr
「うるせぇ!! 俺に命令するんじゃねえッ」

 案の定、竜馬だけがハネのけた。
 その怒号に、それまで出撃せんと慌ただしく動き回っていた人間たち全ての脚が、まるでタ
イムストッパーでもかけられたかのように、ピタリ、と止まってしまう。
 空気が一瞬にして、氷点下へ落ち込んでいく。
 場が、静寂につつまれた。

「……ほう、若ぇの。確かおめぇ、後藤さんお気に入りの巡査だったな」
「知ったことか。俺は流竜馬だ、覚えときやがれ」
「ふっ。名前なんざ聞いちゃいねえよ、半人前の名なんぞな」
「なんだと、ジジィ!」

「黙れ! てめえにジジィ呼ばわりされるほどモウロクしちゃいねぇ! 俺は榊清太郎ってん
だ若造。新米巡査が整備班長になめた口きくなんざぁ、半世紀早ぇんだ。粋がってる暇がある
なら、さっさとイングラムに乗り込んで仕事しやがれ!!」

「うるせえってんだジジィ! 早乙女といいてめえといい、ジジィにはロクな奴がいねぇもん
だ。だが、いいぜ、俺を半人前扱いするっていうなら……そこでよぉく見てやがれ」

 まさか殴り合いになりはしまいな、と後藤をはじめ全隊員はハラハラしたが、どうやら竜馬
は任務の内で実力を行使するつもりらしい。
 ジャッキアップされ、コクピットを開放された3号機にキャットウォークへ昇らず、自らの
脚力でジャンプして飛び乗ると、ハッチを閉めた。
 マニュアルは事前に一通り目を通してある。
 あとは、慣れていくだけだ。
 そして閉じられたハッチの中から、再び怒号が響き渡る。

「進士巡査ぁ! はやく指揮車に乗りやがれ、3号機の連動システムが起動しねえだろ!」
「はっ、はいぃっ! はい、ただいま乗ります!! 乗りマスッ!!」
「野明、太田! おまえらもぼさっとしてねえで1号、2号に火をいれな!」
「……はっ。う、うんっ解ったッ」
「流ェ……お前はどこまで命知らずなんだ……」

 いつの間にか竜馬の勢いに巻き込まれた第二小隊メンバーが、榊の代わりに竜馬の激を浴び
ながらイングラムのシステムを起動していく。
 そのなかでも威勢がいいだけあって、竜馬の機はもっとも立ち上がりが早く、彼の僕となっ
た3号機は、虚空へ向かって数発、するどいジャブを繰り出した。
 巨腕が空を切り裂く音がする。
 さっそく無味乾燥な機械に、竜馬の激情が宿ったようでもあり、その勇ましさにおもわず、
数人の整備員が脚を止め見入ってしまう。
 と同時に榊の激をくらって、スゴスゴと動き出す。
 その当人が、3号機を見上げながらつぶやいた。

「野郎……確かに、口先だけじゃねえみてえだが」
「榊さん」
「おう後藤さんかい。また、クソ生意気な奴を見つけてきやがって」
「無礼を謝ります。ただ、ここは……許してやってくれ、とは言いませんが、自分の顔に免じ
ていただければと思いまして」
「解ってるよ。どうも、ワケアリらしいな」
「……まあ」

527 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/01(月) 19:32:16.44 ID:JzjtIXwr
「詮索はしねぇさ。ただ、人間ってのは目ぇ見りゃわかる。ありゃ、野獣の目だよ。そんじょ
そこらの人間が抑えつけられる代物じゃねえ。ただ、だからってこの俺が畏まるわけにゃ行か
ねえのさ。他の若ぇやつらのためにも、自身のためにも。
 なに、心配しなさんな、行き着くとこまで行ったりはしないから。一応、大人だしな」
「ありがとうございます」

 やれやれ。
 後藤は一汗いや、十汗ぐらいをぬぐった。
 まったく、初っ端から飛ばしてくれる男だ。
 思えば進士巡査には、最悪なクジを引かせてしまった。いきなり自身の命を狙ってきたよう
な狂人をパートナーにされて、たまったものではないだろう。
 それでも、今は我慢してもらうしかない。脱サラ警官である進士は、前職だった情報技術系
の仕事知識が豊富なおかげもあり、コンピュータ制御された機械の扱いに長けている。
 現時点での第二小隊メンバーの中で、自分以外に竜馬のバックスを滞りなく勤めることがで
きるのは、彼ぐらいしかいないのだ。

 その進士が、心の中で悲鳴をあげている。

(こんなことなら脱サラすべきじゃなかったかもしれない……うぅ多美子さん……)

 と。
 なお補足すると、多美子というのは結婚してまもない奥方の名である。そしてじつは、現在
の特車二課において、この進士巡査がたった一人の妻帯者だったりする。
 それだけでも、この組織がなかなか歪んだ人間のみで構成されていることが伺えようという
ものだ。
 次いで、太田・香貫花コンビである。
 彼らも竜馬たちに少し遅れをとりつつ、2号機システムの起動に成功していた。二人とも個性的
だが、プロの警官を何年もやってきただけあって、現場では戸惑いがない。
 ちょっと竜馬に投げ飛ばされたせいで、受け身をとった腕がじんじん痛むだけだ。

(太田、大丈夫?)
(おう。香貫花こそ大丈夫か)
(ええ無事よ。でもあれね、次からあいつを取り押さえる時は麻酔銃が必要ね)
(ううむ……中国の方から取り寄せるか? だが、医師免許がないぞ)
(命がなくなるよりはマシよ。いざという時のため、なんとかしましょう)

 奴が次に暴れた時、止められるのは自分たちしかいない。
 二人は奇妙な宿命を自覚しつつ、2号機に必要な情報を入力していくのだった。

 そして野明。
 ……今度は、彼女がトラブル要因だった。

「おい野明、なにやってやがる!」
「うぅぅぅぅごめん竜馬さぁ゙ぁ゙ん゙……」

 涙声になりながら、閉じこめられた薄暗い1号機の中でコンソールをカチャカチャと、本人
にしてみれば最大速で、しかし端から見ると、ぐずる国会議員の歩行速度並の遅さで悪戦苦闘
する。
 2号機と3号機はとっくにレイバーキャリアに再搭載され、出発の準備も整ったのに1号機
だけが、のんきに「みんな頑張ってるなぁ」とでも言わんばかりに独り突っ立っているのだ。
 これには、さしもの後藤もじれた。乗っていたミニパトを降りてバックスの遊馬のもとへといく。

528 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2011/08/01(月) 19:33:28.57 ID:JzjtIXwr
「おーい篠原、流巡査じゃないが、泉はなにやっとるんだ。寝てるんじゃなかろうな」
「隊長。すいません、なんかんだ言っても女の子ですよ、メカに弱いんだから……」
「そういうもんでもないだろう、香貫花はあっさりいったぞ」
「いや、全部の女がそうだとは断言してませんけどね」

 古来より女人は機械の類が苦手であるとされ、今は一部の暇な学者や集団が、そうではない
とかそうであるとかを、教育環境や家庭環境をも考慮に入れて無駄な議論を交しているが、野
明にとっての真実はただひとつ。
 彼女は、レイバーの持つ人型ロボットとしてのロマンティシズムや、力強さ、美しさについ
ては造詣が深いが、それを構築する鉄と油と合成樹脂の理や、コンピュータの中を飛び回る機
械語の世界には興味がないのである。

「俺がやっちゃいましょうか、隊長?」
「だめだ。今日だけの事じゃないんだからな。それにイングラムのソフトはまだ赤ん坊みたい
なもんだ。しつけは、親がやらにゃ意味がないだろう」
「ま、たしかに」
「助言はしてやれ。手助けはするな」

 その後数分、野明は周りにせっ突かれながらも、なんとか1号機の起動に成功。憧れのヒー
ローレイバーの操者となれたことに感涙したが、その涙のまま強制的に1号機レイバーキャリ
アは台を降下。彼女につきあっている時間がない。
 ぎゃふん、と衝撃にむせぶ野明を合図に、特車二課第二小隊が遅めの出動にかかった。

 格納庫扉は左右に大きく開け放たれ、レイバーキャリア三台、97式レイバー指揮車三台がヘ
ッドライトでこうこうと埋め立て地の暗闇を照らし始める。
 後藤も、現場で足となるミニパト―ホンダ・トゥデイJW1型―へ乗り込み、エンジンをかけ
ると、ハンドル片手に無線を手に取った。

「さて。あーあー。後藤より第二小隊全車両へ。本庁は目標レイバーの目的を、南千住副都心
計画の妨害と推測したが……そんな事は我々の知ったこっちゃない。やるべきことは、どんな
汚い手段をもってしてでも相手を取り押さえる。それだけだ」

「乗員が生きてりゃあ、レイバーはぶっ潰して構わねえんだろう」

「そりゃ、ぶっ潰して乗員が生きていてくれるならの話だがね。まあ幸い、イングラムにゃ、
三七ミリのリボルバー・キャノンなんて巨大拳銃まで用意されているから、必要に応じてうま
く活用してくれ。もちろん使うたびに報告書だし、下手すりゃ始末書だから、使わんにこした
ことはないが……」

「さんじゅうななみり……ぐふ、ぐふふふ……隊長、太田であります。お任せください、犯罪
者なんぞは、あっ、という間にお縄にかけてみせましょう」

「あっそう? じゃあ頼むからね。さあて、それじゃあそろそろ花見に出発するぞ」

・・・

 ところはうつり、神田川柳橋、河川。
 周囲にはびこる台風のような喧騒の中、先行した第一小隊のレイバー「95式」2号機が半壊
状態で川底へ伏している。
 上陸しようとしていた目標の四足式大型レイバー、クラブマン・ハイレッグとの接触に成功
はしたものの、遊馬の危惧どおり性能に開きがありすぎて格闘にもならず、思い切り神田川の
中へ引きずりこまれた上で叩きつぶされたのである。

529 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/01(月) 19:34:57.63 ID:JzjtIXwr
 なお目標は上陸を諦めたか、そのまま神田川から隅田川へ入り、雷門方面へ向けて河川を移
動していった。
 乗員である古賀巡査は、浮かぶ2号機のボディで救助待ちとなっており、何もできなかった
悔しさまぎれか、脱いだレイバー用ヘッドギアを叩きつけていた。
 その様を、唇真一文字に結んで降ろし見る南雲が、ミニパトの無線に手を伸ばす。

「……特二、一小隊より本部、どうぞ」
「こちら警備本部、どうぞ」
「レイバー212号機は柳橋で目標を補足、格闘戦の末、目標の上陸阻止に成功した。目標はさ
らに蔵前橋を通過、北上中。どうぞ」
「警備本部了解」

 その無線を、移動しながら同じくミニパトで聴く後藤は「上陸阻止ねぇ……95式単体で。引
きずり込まれたんじゃないの?」と、真相を推理してつぶやいた。
 というのは、警察無線は、本部も常に聴いているのだ。
 露骨な失敗を正直に言ってしまえば、該当の人間と組織の評価に影響する。
 ならば、一応の上陸は阻止できたのだ。そう報告した方が古賀巡査のフォローになるし、自
分のフォローにもなるし、引いては第一小隊のフォローになるというものだ。
 しかし、そのぐらいのズルさはあってもいい。
 南雲隊長は現場の人なのだから。

 さて、今回の作戦は目標を吾妻橋から浅草方面へ引き揚げ、国際通りから言問(こととい)
通り経由にて、上野公園へ誘い出し、迎撃を行う手はずである。
 その迎撃にあたるのが、第二小隊のイングラムだ。
 つまり、今回の第一小隊は、ほとんど第二小隊の引き立て役に過ぎないのだった。

 本当は第一小隊側にしてみれば、第二小隊は上野公園などで待機せず、浅草方面へ向かって
進撃してくれれば、両小隊で目標を挟み撃ちにでき、こちらの被害も抑えられるのだが、それ
をやれば間違いなく市街戦になるだろう。
 そんなことを提案するわけには、いかなかった。
 だからこそ、南雲は隊長としてすこしでも第一小隊の損害を抑えておく必要があるのだ。

 なお、今回の作戦立案者は後藤警部補である。
 ここが、ミソというか、第一小隊にとって忌々しい現実だった。

 というのは、作戦は以上のように一見、市街へのダメージを最小限に抑えるべくしている様
に見えるが、しかし実際は上野公園にだって様々な重要文化財や施設があり、それらを市民の
財産がわりに壊したり脅威に晒して良いという理屈は有り得ない。

 と、すればである。
 どちらにせよ、時間が経てば経つほど被害は大きくなるのだから、本当をいえば、うまく理
由をかこつけて、浅草で挟み撃ちにしてしまった方が、いいはずではないか。
 その程度を何とかできないほど、後藤は口ベタでなければ馬鹿でもない。

 が、あえて彼は上野公園迎撃案を強行した。
 市民の安全を守るのが第一と言われて、反対できる警察官がいようはずもないことを武器に
して、推しに推したのである。
 なぜ?
 その理由は、簡単に推察できた。
 手柄であろう。

530 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/01(月) 19:36:49.68 ID:JzjtIXwr
 ……発足して間もない第二小隊を、上層部に重用の部隊だと認めさせるためには、手柄が必
要である。
 そのためには、せっかく新型機をむざむざ遊ばせるわけにはいかない。
 むしろ上野公園への誘導で轟沈する、第一小隊の屍を踏みつつ、イングラムを華々しく活躍さ
せることで、第二小隊の存在を最大限にアピールするつもりなのだろう。

「よし、南雲より第一小隊各員へ! 211号機は浅草駅前にて待機、213号機は国際通りへ移動
せよ!」

 あの人は、そういうことを平然とやってのける男なのだ。
 悪党め……。
 だが、このまま振り回されるのは我慢ならない、終わったら盛大にタカってやる。財布にぎって
覚悟しておきなさい、後藤喜一警部補四二歳! 

 と、南雲は執念を燃やして任務に没頭していった。

 ――吾妻橋封鎖完了、どうぞ――
 ――江戸通り、馬道通り、浅草通り封鎖完了、どうぞ――
 ――目標は予定通り吾妻橋に上陸。レイバー211号機、誘導開始。以降の指示を請う、どうぞ――

 無線が飛び交い、いくつものパトカーが踏みつぶされていくなか、石和巡査部長の95式1号
機がクラブマン・ハイレッグに激突する。ものの、あまりのパワー差にはじき飛ばされ、止め
ようにも止まらない。
 操縦技術でどうにか出来るレベルの話ではないのだ。
 再度、組み付こうとするものの振りほどかれ、大出力で脚を吹き飛ばされる。と、目標は四
ツ脚に仕込まれた車輪をせり出し、走行モードに入ると95式がとても追いつけない速度を持っ
て、国際通り方面へ逃げ出していってしまう。
 文字通り、手も足もでなかった。

「211号機より南雲隊長へ! 目標止まらず、国際通りへ逃走中どうぞ!」
「こちら南雲、211号機は動けるか、どうぞ!」
「こちら211号機。脚部損傷、自力走行不能です。どうぞ――」
「南雲了解。211号機はキャリア搭載を急げ。国際通り213号機へ。目標がそちらへ向かった、
上野公園の配置が完了するまで、なんとしてでも足止めせよ!」

 後藤の策略は策略として、いまは全力で戦う他に、選択肢はない。
 南雲は頭脳をフル回転させて指令を飛ばしつづけた。

・・・

 そして再び第二小隊。
 ところは移りにうつり、上野公園内、東京都国立博物館平成館前。

 浅草にて第一小隊と他機動隊・パトカー面々がゴジラに立ち向かう自衛隊戦車のごとく蹂躙
されていく中で、都内の渋滞を切り抜けなんとか上野に到着したかれらは、スタンバイに入っ
ていた。
 第一小隊は国際通りにて213号機も大破し、彼らは活動を停止。その旨を、今し方後藤はで
無線で受けたばかりだ。
 大通りの方はてんやわんやの大騒ぎであろう。

531 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2011/08/01(月) 19:39:33.48 ID:JzjtIXwr
 しかし、ここはまだ静かだった。
 園内の人払いも完了し、いまここに居るのは警察官とイングラム3号機だけである。
 後藤はその3号機を見上げながら、ミニパトから降りてよりかかりながら使っていた無線を
車室へ戻した。

「ごめんね、しのぶさん」

 と。
 謝るぐらいなら、今からでも浅草に駆けつければよさそうなものだが、そうはしないのが
後藤喜一である。
 彼の策略は、東京の地図とにらめっこしながら状況を把握していた、第二小隊隊員たちにも
じんわりと伝わっている。
 なんとなく後ろめたい気分を隠せない。
 竜馬も例外ではなく、自立待機モードで固定した3号機から飛び降りると、つかつか後藤の
ミニパトに寄ってきた。

「よう、楽しそうじゃねえか。あの女警部補の部隊は見殺しか。仲のよさそうに見えた割に容
赦ねえな、ええ? 隊長さんよ」
「そういうなよ、俺たちだってメシを食っていかなきゃならんだろう」
「うまいメシを喰いたきゃ、そうかもな」

 竜馬の皮肉に、後藤は頭をかいた。
 どうやら第一小隊を犠牲にしたことを抗議しにきたらしい。

「……上層部には、第二小隊の資質を疑問視する声もある。そういう連中に、俺たちが有用な存在
であると印象づけるには、またとない機会なんだ。南雲警部補には悪いがここはババを引いて
もらわにゃならん」
「ケッ」
「ところで流。悪いけど、これから公の場では、いまのみたいに呼びつけにするからね。周囲
の目ってもんがあるし、示しもつかんから」
「どうでもいい、好きにしろ。ところで、こっちの配置はイングラムが三機だが……バラバラ
になっているな。太田が先鋒、野明が中堅戦、そしてトリは俺ってか」

 第一小隊沈黙の報を受けて、まず鶯谷駅前で太田の2号機が降ろされ、香貫花の指揮車も同
行した。彼らには上野公園から寛永寺、浄明院前までの目標の誘導にあたってもらう。
 そこから上野公園へ入り、現地の平成館前までへの誘導は、浄明院前に配置した野明と遊馬
の1号機チームが担当し、最終的にこの平成館前で1号機と3号機で敵を挟み撃ちにするまで
が任務だ。
 うまくいけば2号機〜1号機の間でケリがつくし、それが駄目でも3号機がいる。

 とりあえずの布陣としては妥当なところであろう。
 不安は残るが、いくつも現場を経験してきた太田と香貫花に先鋒を任せ、あらゆる意味で初
陣の野明と遊馬は、万一には後藤みずからが応援に駆けつけられる位置に置き、誰の命令も聞
かずに暴れ回りそうだが、奥の手としては最強の竜馬を手元に置く。
 山崎は1号機と2号機間の連携を補佐、進士は……まあ、今は少しリラックスしてもらって
もいいだろう。
 あまりタフではなさそうだし、もともと、コンピュータに強く状況判断も得意という頭脳面
を買ってでのスカウトなのだ。
 今日は3号機指揮車のシステムを、竜馬が文句を言わなかったほどの速度で立ち上げてくれ
ただけでも十分だ。
 やつの実質的な指揮は、自分がとる。

532 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/01(月) 19:39:57.91 ID:i6ti4S5h
支援

533 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/01(月) 19:41:17.92 ID:JzjtIXwr
「満足いく団体戦設定でしょ?」
「そんな無駄なことしねぇで、最初から全部俺にやらせりゃ良かったんだよ。イングラムもい
らねえ、素手で中身ごと叩きつぶしてやるぜ。そうすりゃ一小の連中も被害ナシで済んだじゃ
ねえか」
「……だから、お前さんが大将なの。この間のラーメン屋の件でも騒ぎになりかけたのに、マ
スコミがうようよしている前で、その超人ぶりを発揮してごらんなさいよ。元の世界に帰るど
ころじゃなくなっちゃうよ? それでもいいわけ」
「うるせえな、言ってみただけだ。ちゃんと3号機で対処するから心配すんな」
「頼むよ。ばっちり決めて、みんなで幸せになろうじゃないの」
「幸せだぁ……? そんなもんは、ガキの頃に捨ててきた」

 竜馬は後藤に背を向けて、突っ立つ3号機と進士の元へ歩いていく。いつの間にか自販機か
ら買っていたらしく、お汁粉缶を二本、進士へ投げ渡すのが見えた。
 声がでかいので

「さっきは悪かったな。お前ぇはそれ飲みながら休んでろ。あとで山崎にも渡してやってくれや」

 と、言う言葉が明瞭に聞こえた。

 まったくどうして、不思議な男だ。あれだけ傍若無人なのだから、他人の事などまったく考
慮しなさそうなものなのに。変なところで優しい。
 流竜馬という男は凶悪ではあるものの、本質的には正義漢だということなのか。

(ま……それはゆくゆく、解っていくことだろうさ)

 さて。
 まずは太田と香貫花のコンビが暴れ馬ならぬ、暴れガニをお相手だ。後藤はミニパトの屋根
にうつぶせになると、四方から聞こえてくるサイレンの音に耳を澄ませてつぶやいた。

「俺の部隊の実力の程、拝見させてもらおうかな」

・・・

 また場所は移り、鶯谷駅前。

「ふふ、ふふふ……いつでも来い犯罪者ァ。こちらは準備完了しとるぞっ」

 迫りくる敵を待ち、太田と2号機は武者震いを隠せないでいた。これからやる事はいってみ
れば、従来の機動隊の治安警備任務を、そっくりそのまま巨大化させたものだ。

 とはいえ、学生運動の時代も遠ざかった現在となっては、鬼の四機といえども、先輩諸氏よ
り聴かせられてきた武力闘争の幕劇からは、ほど遠く平和な活動の方が多い。
 それ、そのものは素晴しいことである。
 しかしだ。
 先輩方の武勇伝……聴けば聴くほどに、自分もその最中に居合わせてみたかった、という若
い情熱を隠しきれないのも、また事実である。
 古い時代、真夏にクーラーさえ搭載されていない人員輸送車の中、装甲服をまとってすし詰
めにされ、熱中症で倒れていく同僚が続出したような地獄をも気合と根性をもって乗り切り、
一丁ことあらば、まさしく鬼の一撃を犯罪者に食らわせたという、その伝説。

534 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2011/08/01(月) 19:42:23.22 ID:JzjtIXwr
 比べてみればエアコン完備、コクピット周りは防弾加工された繊維強化金属で被われたイン
グラムの中など安全なものだが、やるべき仕事の大きさは劣るものでない。
 2号機は、がしゃり、と右腕から内部アームを伸縮させ、同右脚のハッチに格納されていた
リボルバー・キャノンを引きぬき、構える。

「太田!」

 直後、香貫花から声がかかる。
 彼女も似たような思いだったのか、声に気迫がこもっていた。

「いいこと、リボルバー・キャノンの装填数は六発。予備の弾は無いから、外したら承知しな
いわよ」
「なに!? たったの六発だと、もっと準備できんのか」
「私だってもっと欲しいわよ。でも予算の都合もあるの、無理を言わないで。それに……」
「それに?」
「あなたは『撃たせてもらえる』のよ。こっちは見てるだけなんだから、わがままいってない
で一撃で仕留めなさい!!」
「わ、わかったぁ!!」
「発砲許可なんて悠長なことはしないわよ。発射タイミングはあなたに任せる!」
「任された! ……よし、来たぞぉ」
「リアルタイムで距離と速度のデータを送る。太田、いくわよ!」

 最初から全弾丸を撃ち尽くすことを前提に話が進められている。
 一発撃つ毎に、報告書が必要だというのに……。
 およそとんでもない、警官の規律から外れた談義を交す二人の視界に、言問通りを猛進して
くるクラブマン・ハイレッグの姿が見えた。
 すぐさまFCSを用い距離と速度を計算する。とはいえ、まだ自動追尾の機能までは付与され
ていないものだ。命中するかしないかは、射撃者の技量に大きく左右される。

「前方のレイバー停まれ! 停まらんと、発砲するぞ!」

 問答無用でコクピットにぶち当てる訳にはいかない。犯罪者といえども、生きて捕え、裁判
にかけなくてはならない。
 これは戦争ではなく、治安維持活動なのだから。

 と、太田は一応、発砲の手順を踏む。すでに照準をつけているし、そもそも指揮官である香
貫花が発砲許可の判断を放棄しているので、無駄なような気もするが、それでもカタチは整え
ておくのが公務員というものだ。

 二人は「停まれ停まれ」と呼びかけるものの、そのじつ「停まるなよ」と内心で邪悪な笑み
をこぼし、舌なめずりをする。
 その願いが魔王ベルゼブブにでも聞き届けられたのか、クラブマン・ハイレッグは速度を落
とすことなく、2号機へ向かって突進してくる。太田が叫んだ。

「えらいッ!」

 ドワ、とその瞬間、2号機の構えていたリボルバー・キャノンから、灼熱の弾丸に強烈な遠
心力が加えられ、犯罪者へ飛んでいく。狙いは脚部駆動関節、そこへ当てればさしもの四足レ
イバーといえども致命傷となるはず!
 が。

535 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/01(月) 19:43:23.67 ID:JzjtIXwr
「ちっ、外したか!」

 一撃目は狙いがはずれ、敵の右脚前輪付近で地面をバキンと跳弾して終わった。
 思ったよりも撃ちづらい。
 いや、改めて考えてみるとリボルバー・キャノンの形状は、その名の通り、一般警官も使う
ニューナンブやS&W M36を巨大化させたような代物なのだ。
 形は銃そのものだが、内容は砲。まったくどうして意味の解らない装備だ。
 そして、三七ミリの砲弾を馬鹿なほど短い砲身で撃ちだすわけだから、その射程は悲しくな
るほどに短く、初速もドンガメである。警察用装備だから、周囲への安全を考えると良いのか
もしれないが……。

「太田、ひるんでないで撃ちなさい!」
「わぁっとるぅ!!」

 香貫花の叱咤で2号機は、二発目、三発目を撃ちだすが、高速で機動する目標のさらに限定
的な関節部を、使い勝手の悪い射撃武器をつかい、ほとんどマニュアルに近いFCSで狙い撃て
というのは難しい注文だった。
 四発目の時点で再接近されてしまい、2号機めがけて突っ込んできたクラブマン・ハイレッ
グは名を冠した象徴たるその長脚を持ち上げ、すれ違い様にバットのごとく「ぶぉん!」と降
りかました。
 狙いは頭部。
 しかしそうそう当たるものではない。速度は新型機イングラムに利があるのだ。
 2号機がステップを踏む。
 ぎりぎりまで粘っての回避だったゆえ、身を翻す瞬間に左腕に装着されていた、警視庁ロゴ
入りの小型シールドをはじき飛ばされたが、それ以外は無傷だった。

「こなくそッ!!」

 背を見せ逃げおおせる敵を、最後の二発で狙う。
 太田の怒号と共に、五発目がはずれ、六発目が右脚前輪部を護るカウルを撃ち抜いた。クラ
ブマン・ハイレッグはその場で一瞬、もんどりうって倒れそうになるが、それでも篠原製のオ
ートバランサーは、あっという間に態勢を立て直させ、さほど変わらぬ速度で逃走していく。
 その背に、太田が悪態をついた。

「くそっ、逃げられた!」
「ああもうドジッ。すぐに追うわよっ」

 リボルバー・キャノンを全弾撃っても、かすり傷しか負わせられなかった。
 このままでは腹の虫が治まらぬ! とばかりに、香貫花の指揮車が夜陰に消えた目標を追っ
て急発進し、太田の2号機がそれを大股でがしゃがしゃと追っていく。
 はじき飛ばされた、警視庁ロゴいりの小型シールドは放置したまま。
 その、嵐のような一瞬が過ぎると、現場は不思議なほどの静寂に包まれるのだった。機動隊
員の誰かがつぶやいた。

「なんなんだ、あいつら……撃つだけ撃っていきやがった」
「おい。このレイバー用のばかでかい盾、どうすんだ」
「とりあえず引き抜いてバスへ乗せておけ。あとで特車二課に取りに来させればいい」
「くそ、面倒ごと残していきやがって。そういやあの二人、たしか四機で持て余されてるって
有名な暴走コンビじゃなかったか」
「そういや、聞いたことがあるな。正義の破壊神だとかなんだとか。特車二課に異動していた
のか……」
「なんでそんな危険な奴らにレイバーを与えるんだよ、上の連中はあっ」

536 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/01(月) 19:45:03.81 ID:JzjtIXwr
 そんな、怨嗟の声を背に敵を追った2号機チームを、クラブマン・ハイレッグは煙にまいて
逃げた……つもりなのは、乗った犯人たちだけだ。
 太田の発砲により、冷静さを欠いたのか大通りを愚直に進んでくれたおかげで、作戦通り、
寛永寺方面への誘導に成功。次は浄明院前で待つ野明の出番である。
 しかし、1号機の方は2号機と違って、あまり好戦的でない。姿の見えたクラブマン・ハイ
レッグを見て、一瞬、後ずさりしてしまう。

「ああ、来ちゃった……太田さん、止められなかったんだ……」
「あの物騒なだけのカップルに何期待してんだ、ぼやぼやしてると逃げられるぞ!」
「でも、取っ組み合ったら、イングラムが傷だらけなっちゃうよお」

「ば、馬鹿かお前はっ! んなもん直せばいいだろ、自分で修理費払うわけでもなし! ええ
い、お前がいかんと言うなら、すぐにでも流巡査を呼ぶぞ!!」

「! だっ、駄目、それは駄目っ、犯人が死んじゃうっ」
「じゃあ行け! すぐに行け野明っ。流巡査には取り押さえだけをさせるようにだッ」
「うわーッ!! こうなったらやぶれかぶれだッ!!」

 数日間の共同生活で、竜馬の恐ろしさはすでに野明をはじめとする各隊員に骨の髄まで染み
ついたようで、遊馬がその名を口にした瞬間、おじけづいていた野明がバーサーカーのごとく
敵へ組み付くと、1号機は力任せにぐいぐいと引っ張りはじめた。
 どうやら、先ほどの2号機の射撃で右脚のシステムに支障をきたしたらしく、動きが若干で
はあるものの鈍い。そこを集中的に狙って、さらに上野公園へと引きずりこんでいく。

 何度か逃げられそうになり、その都度、取っ組み合いでボディに傷を付けられ野明の悲鳴が
あがるが、それでもなんとか広い場所にでた。
 ここで電磁警棒なりを使って、動きを止めさえすればこっちの勝ちだ。

「よぉー…………し」

 やるぞぉ、と野明は気合を入れようとした。が、夜とはいえ、あたりには投光器が縦横無尽
に配置されて明るいはずの周囲が、妙に暗くなったのに気づく。
 イングラムは新品だ、外部カメラも内部モニタも、調子の悪くなるはずがない。
 なんだ?
 と思ったのもつかの間、いつの間にか二機の背後には、ぬぅっと幽鬼のように突っ立つ3号
機が居るではないか。
 こころなしか、若干頭が持ち上がってこちらを見下しているようにも見える。
 野明の目には緑色のスパークが、3号機の全身から発する幻覚さえもちらついた。
 同じ機体なのになんなんだ、この迫力の差は。

「あ゙……竜馬、さん……」
「おぅ野明。誘導ご苦労だったな」
「あれぇ、ここは平成館前じゃないと思うんだけど……」
「こっちから進撃しちゃいけねえってこたねえだろ。挟み撃ちにできりゃいいんだ。さあ離れ
てな、怪我するぜ」
「うわわッ……」
「へっ、料理してやるぜタカアシガニ。……電磁警棒ォ!!」

537 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2011/08/01(月) 19:46:10.23 ID:JzjtIXwr
 なんで武器の名を叫ぶのか解らないが、とにかく勇ましい竜馬の咆吼は、左腕に備え付けら
れた例の警視庁ロゴ入りシールドの、裏側に装着された電磁警棒を射出させ、引き抜く。
 と、同時に離れた1号機の反対側へ向かってタックルを喰らわせると、弾け飛ぶ肩部回転灯
のしぶきと共に、よろめいたクラブマン・ハイレッグの右脚関節部に電磁警棒をぶち込む。
 ブォン、と電撃が敵のメカニズムを狂わせた。
 そして突き刺したまま、テコの原理を使い右脚を関節ごと切り離し、それを奪い取ると武器
にして幾度か殴りつける。
 もう、すでにこの時点で相手の戦意は消失したか、あるいは気絶しているようだった。

 だが竜馬は止まらない。3号機を一旦離すと、電磁警棒を地面へ突き刺し、今度はリボルバ
ー・キャノンを引き抜いた。
 残った関節すべてをほぼ零距離で撃ち抜いていく。
 いくら使い勝手の悪い出来損ない射撃武器でも、これなら外しようがない。相手はあっけな
く四肢をもがれて、皿の上に載せられた茹でガニと化してしまう。
 勝負あり、だ。
 それでも竜馬は止まらない。地面へ突き刺した電磁警棒を拾い、トドメをさすべく本体へ向
かって3号機の上体を振り上げさせようとする。
 その時。

「うわあああっ!! 駄目っ、竜馬さんっ、そこはコクピット! コクピットだからぁ!!」

 と、それまで茫然自失としていた野明の1号機が、はっと目覚めて3号機に駆け寄ると、後
ろから羽交い締めにして止める。
 丁度、上半身を振りかぶっていたから、絶好のタイミングであった。

「っ野明、てめえ、なにしやがる!!」

 攻撃の邪魔をされた竜馬が怒鳴る。
 地獄の底から響いてくるような声に野明は震え上がったが、しかし諦めない。ここで自分が
引き下がったら、たぶん、次の瞬間にあのクラブマン・ハイレッグの中の人はミンチにされて
しまうだろう。

「もう勝負はついてるでしょ!? 私たちの仕事は犯人を逮捕できればいいんだから、殺したり
したら駄目なんだってばぁッ」
「馬鹿野郎、それぐらいわかってる! 外に出た時、抵抗しねえようにギリギリのところまで
痛めつけるだけだッ。機体を止めたぐらいで油断するんじゃねえッ」
「その過程で死んじゃうよォっ!!!」

 もはや置物と化したクラブマン・ハイレッグを放って、イングラム同士がぎりぎりと取っ組
み合いを始める。それを止めに入ったのは、やっと追いついてきた2号機だったのだが、まだ
敵が健在だと思っていたところを、同士討ちが待っていたのには面食らったらしい。
 すこしばかり、先ほどの1号機のように停止していた。

 が、とうとう犯人は捨て置かれて、イングラム同士の決戦が展開されてしまった。まあ、
1号機と2号機が同時にかかっているから、さすがの竜馬もその内止まるだろう。
 生身だったら二機まとめて始末される恐れもあるが、3号機に留まっている間は大丈夫だ。

538 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/01(月) 19:47:09.40 ID:JzjtIXwr
 その様を、後藤はミニパトから降りて眺めつづける。クラブマン・ハイレッグの乗員確保は
山崎と機動隊員、そして出向してきた上野警察署の捜査員にお任せした。
 もう事件は解決したようなものだ。あとは、成り行き任せで対処できるだろう。

「まぁ……なんだかんだいって、一定の調和は取れた面子になった。かな……」
「後藤さん」
「お」

 気づくと、先ほどの3号機のように南雲が後藤の背後にたっているではないか。どうやら、
壊滅した第一小隊の事後処理が終わって、上野公園まで駆けつけてきたらしい。
 その顔には無表情を張り付けているが、心なしか、どす黒いオーラが出ている気がしないで
もない。
 まあ無理もない。
 今回、第一小隊は後藤に壊滅させられたにも等しいのだから。

「しのぶさんか。お疲れさん、浅草では大変だったね」
「第一小隊は……しばらく再起不能だわ」
「ご愁傷様。メシでもおごるよ」

 その言葉に、しのぶの眼がきらめいた。

「松屋」
「牛丼? しのぶさんにしちゃ庶民的だね」
「ふ、ふ、ふ……なに言ってるのかしら後藤さん。ここの辺りで松屋といえば、そっちの外食
チェーン店のことじゃないでしょう。そう、百貨店の松屋よ。浅草駅のね!!」

 ばっ、と夜桜舞う天へ諸手を掲げて南雲が叫ぶ。
 普段の彼女では考えられないテンションだったが、疲れと恨みのあまり、どこかのゲッター
線科学者の魂にでも憑依されたのかもしれない。

「え……あいや、しのぶさん。ちょっと待ってくんないかなぁ。俺も色々あって、いま貯金が
……」
「ああそう、そう言う態度にでるのね? せっかく第一小隊の隊長が、第二小隊の発足を祝っ
て、個人的にも親密に労いたいって言ったところを断られて、落ち込んでいるとなると、第二
小隊の足並みが乱れるかもしれないわよ。
 とっても多感そうな、若い子が多いものねえ、後藤さんの部隊」

 ぐわ、と天へ向いていた南雲の顎が降り、後藤へ向いた。
 眼が血走って半笑いになっている。
 復讐には、手段を選ぶつもりはないらしかった。

「しのぶさん、ゴシップネタとか嫌いじゃなかったっけ……」
「時と場合によります。ああ、そうね。どうせなら銀座本店でもいいわよ。たまには綺麗なも
のでも見て回りたいわ」
「……あ、浅草店でもいいかなぁ」
「ええ、もちろん。じゃあ次の非番と明け番が重なる日に、予定いれておくわね。逃げたら、
泉巡査あたりに言いふらすわよ」
「はい……」

539 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/01(月) 19:49:18.04 ID:JzjtIXwr
 人を呪わば穴二つ。
 策士・後藤は、そんな格言を思い出した。
 現実から逃げたくなって、ふとイングラムの側に眼を向けると、いつの間にか喧嘩は収まっ
ていた。三機とも立て膝をつき、それぞれレイバーキャリアが到着するのを待っている。
 その足下には指揮車が並び、第二小隊の若者たちが寄りかかって、長かった一日の終りを実
感しているようだ。竜馬以外。

「もうへたばったのか、お前ら」
「半分ぐらい、あんたのせいだっつの……」
「知ったことか。それより、ここらは夜桜が粋だぜ。しばらく花見でもするか」
「食い物も何もないぞ」
「俺が買ってきてやる。欲しいもん言いな」
「わっ、竜馬さん太っ腹〜」
「おごるとは言ってねえんだがな。まあいいけどよ……で、注文はなんだ」

 さて、竜馬と第二小隊が、どこまでやれるのか。
 独立愚連隊になってしまうのか、それとも超エリート集団に成り上がるか。

「楽しみだなァ」

 後藤はそう、つぶやくのだった。南雲へのリップサービスも兼ねて。


つづく



 南雲隊長が妙にアグレッシブなのは、ちょっと仕返しをさせてあげたくて。

540 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/01(月) 20:08:30.14 ID:i6ti4S5h
乙ぅー、しかし僕はこう思うんだ、メタなネタがちょっと多いんじゃないかとね

541 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/01(月) 20:40:59.50 ID:kKkeZTRt

レイバーの操縦桿が変われんかこれ?
チェンゲ竜馬は徹底的にボコすからな。

542 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/01(月) 20:43:09.86 ID:fT8V0pI1
乙・・・竜馬が乱暴すぎるような気もするが

543 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/01(月) 20:48:46.05 ID:Cs42Rc+C

やはり原作以上に進士さんの胃がやばい
でも意外とチームのバランスはとれてるかも

544 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/01(月) 22:15:47.50 ID:ldt7RO42
ちっと竜馬を持ち上げ過ぎじゃね?

545 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/01(月) 22:37:11.20 ID:LhzVFRG6
ゲッターパイロットは1万分の1秒単位の違和感を感じながらデリケートな操作もできるんだぞ?

546 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/01(月) 22:50:21.78 ID:yduokSWD
>>542
【TVアニメ竜馬】 基本スポーツマンな好青年。しかし黒い面があり、空気を読まないことも。
【マンガ竜馬】 初期は過激なところがあったが普通に礼儀正しい。號時代は気の良い中年。
【チェンゲ竜馬】 負ったトラウマのせいで根暗な粘着に。月に飛ばされてからはマトモになった。
【ネオゲ竜馬】 傷心のオッサン。元ネタである『真』以降のマンガ版竜馬とほぼ同じ。
【新ゲ竜馬】 熱いところはあるが、ただのバイオレンスな馬鹿の面も大きい。

各竜馬はこんな感じだし……

547 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/01(月) 23:17:15.46 ID:kKkeZTRt
たしかに、ちょっと持ち上げすぎというか恐れられ過ぎかな。

>>546
チェンゲのミサイル直後の設定だっけ。
最近更新されたものの中ではライフの竜馬もチェンゲ
中華ロボは原作? マブラヴのは新。
ネオゲの竜馬は……主人公じゃないしな。

548 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/02(火) 00:24:56.98 ID:l6m7JC0G
乙です
>たしかに、ちょっと持ち上げすぎというか恐れられ過ぎかな。
でもまだチームは結成されたばっかりだからね
それぞれの関係が深まってくのはこれからなんじゃない

549 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/02(火) 00:26:41.10 ID:SsUKB/F5
言われてるけどちょっと乱暴かなって思ったが、ちょっと前まで地獄の囚人生活で、
親友に裏切られ、恩師を亡くしかつもう一度今度は自分の手で殺せって言われて、
自らミサイルに飛び込んだら似ているけど違う異世界にきた。竜馬自身がこの平和に慣れないんだと思う
その内作中の時間がたてば、険も取れてくるでしょ

あと、流石に質量と重量、頑丈さで素手でのタイマンは無理かなぁ・・・って。武器・奇襲ありなら十分勝てるだろうけど

ペース、量、質ともレベル高くてうれしい限り。
ほかの作者の方も、これからの方も難しく考えずに作品投下してくれたらいいな

550 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/02(火) 00:37:26.91 ID:C2hzFODY
まあ、これから先も続くからおすすめの姿勢は様子見かな?

551 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/02(火) 01:59:38.28 ID:NZYJIaYf
さて、職人をまつか

552 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/02(火) 14:01:49.59 ID:CxaW4A3l
竜馬を人間らしく描くコツって何かあるかな?

553 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/02(火) 14:05:13.77 ID:Y9xKQmdz
OVAだと新の竜馬が人間らしいのかな。
スパロボだとZ2だと新が性格のベースだし
チェンゲが他に出たDだと世界観もあるけどほとんど戦場関連しかなかったし。

554 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/02(火) 14:23:49.29 ID:3LTCbOmD
新の竜馬は人間らしいというより「人間臭い」感じが強い。
日常的な人間性はネオの竜馬が一番だが身体能力が論外

賢ちゃんの漫画版やOVAあたりは人間的な日常を感受する環境でなかったり
その気性・能力故に平和は望めど平和に馴染みきれないないって感じがする。

新の場合は日常の中でも「なんでもいいから波風立ってるのは悪くない」ってスタンスだし

555 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/02(火) 17:15:02.35 ID:XeauBWEZ
例のダイナミックのモバゲー始まってるじゃん
誰だよ始まる前に終わったとか言ったのは

556 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/02(火) 20:49:42.07 ID:fPpAL0k4
>>555
すんません俺です
だって7月下旬開始予定だったのに今日まで音沙汰無しだし、企画ページも消えてたしw

結構バグ報告があるのは残念
ざっくりなのは作風だけにしてほしいわ

まさか獣神ライガーまでいるとは思わなかったな
OVAマジンガー・ゲッターも勢ぞろい、ロボットはかなり揃ってる
後は漫画のロボも欲しいとこだが…欲張りすぎか

557 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/02(火) 21:11:15.10 ID:2nwSQQQF
モバゲーは金かかる

558 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/02(火) 21:28:51.36 ID:aWgVxXla
課金なしで楽しめるのは、最初のうちだけだよな。
で、そのうちやらなくなる。
ロワイヤル系のゲームは、全部放置中だわ。仲間になってくれた人たちには悪いけど。

559 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/02(火) 21:31:09.49 ID:krYpQQj6
国家予算ぶっ飛ぶほど課金すればエンペラーが拝めるよ!よ!

560 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/02(火) 21:43:52.91 ID:XeauBWEZ
エンペラー出るならいくらでも課金するわw
まあタダでできる限界までは遊ぶか

561 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/03(水) 00:39:27.32 ID:yoh99UvE
実写版極道兵器かなり評判いいな…。ちょっと様子見してたけど見に行こうかな。

562 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/03(水) 00:41:03.22 ID:ggwqPgMI
最近は実写版の評判もいいのが多くなっているな。

563 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/03(水) 01:26:29.39 ID:Z838GKL9
久々にチェンゲ見返してみたけどこの竜馬さん意外にメンタル弱いんじゃないだろうか
俺じゃないー!とか偽ミチルさんのとことか 

564 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/03(水) 03:52:02.40 ID:+xrpDKsC
あの場面の責められてる竜馬と切れた笑み浮かべてる隼人は最高に笑えた
精神が漫画版の初期に戻ってるよなw

565 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/03(水) 06:13:05.03 ID:9LqsdGuk
http://nicomoba.jp/watch/sm8530119/?uid=NULLGWDOCOMO&cp_webto=app_watch&guid=ONこれがゲッターの進化の果てなのかwww

566 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/03(水) 11:04:57.77 ID:iyQ6N7Ik
誰だってトラウマの一つや二つは抱えてるんだろ
チェンゲ自体がミチルさんの死から始まったようなもんだし


>>518
いい事思いついた。
お前このスレの中でSS書きをしろ

567 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/03(水) 12:28:49.84 ID:QDP+273b
チェンゲはまあ、良くも悪くも今川作品だし。
あの監督は原作ではドライな人物でも、ウェットに描写する事が多い。
鉄人の正太郎しかり、真マジンガーのあしゅら然り。

568 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/03(水) 16:38:31.83 ID:O4YjNWxi
>>>566
原作同士の世界観をあわせるならサーガでの300年後の地球がどうなってるか気になるところ。
後にゲッター地獄になってるにしろまだ現在の構造物の名残がある程度残っている以上少なくとも300年は経っていないハズ。
賢ちゃんの話から人間も何らかの進化を遂げてゲッターと共生しているらしいし、ゲッター地獄を越えた先にまた人間社会の繁栄があったのかも。

ただ地球にもかなりのダメージを負わせているから人類は火星移住を開始(ここら辺はシュバイツアとかが関ってそう)を開始。
テラフォーミングから300年後、ようやく火星にも人類が繁栄(それこそ観光とか出来る位に)する。
自力で繁栄していく人類に対しゲッター線は見守りの姿勢に入り、ゲッターロボの存在も過去のものへ。
それ以降、人間のゲッター線を用いない太陽系全域への進出が始まる。
さらに数百年ほど経って、どうしても太陽系外へ進出できない人類だったが、どうにかして壁を突き破って外宇宙へ。
外宇宙へ進出した人類はさらに繁栄するも、その時点で太陽系は既に忘れ去られた存在。
ここで異文明の敵と遭遇し殲滅されそうになる。
人類の危機に反応して地球に潜む真ドラゴンと火星に潜む真ゲッターが更なる進化を始める。
ゲッターエンペラーがここで誕生し、アークの世界へと繋がる?

この仮定を通すなら、少なくとも数百年はゲッター線とは無縁な、人類にとっての平和が続いたって事になるから
ARIAみたいな火星を扱った作品とのクロスも、原作の設定を可能な限り活かしながら書く事が出来るか?



569 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/03(水) 17:33:48.66 ID:3bGTM5Ya
>>568
これがゲッター線の成せる業か…
だがそれ以上考えるのはマズイ!今すぐその部屋から出るんだ!

570 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/03(水) 18:15:37.66 ID:SSjhBNLG
どうも火星と聞くとナデシコのあいつらが思い浮かんでしまう

571 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/03(水) 18:44:47.08 ID:yoh99UvE
夢が明日を呼んでいるー!魂の叫びさ、レッツゴーパッション!

572 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/03(水) 19:04:02.13 ID:stFayDyc
>>568
個人のさじ加減に任せるよ

573 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/03(水) 22:08:25.90 ID:Z838GKL9
外宇宙に出た人類ってゲッター線使ってなかったっけ?
アークはいつだったか立ち読みしただけだからよく覚えてないや…

574 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/03(水) 22:48:19.50 ID:guqyJPo/
>>573
使っているか使っていないかの名言はないはず

575 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/03(水) 23:20:39.06 ID:Bn15DZo0
地球人がゲッター線使っててもボッコボコに出来る可能性もあるか?よくよく考えるとあの宇宙人さん達もすげーよな

576 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/04(木) 01:18:45.24 ID:gQrxxfWy
量産型(と思われる)戦艦の体当たりでも地球壊れるらしいからなぁw
普通に考えれば結構すごいはずなんだが…

577 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/04(木) 01:19:37.54 ID:Cdcb06p4
アークの未来の歴史説明の時にゲッター3みたいな機体が作業やってるんだよな。

チェンゲ見る限りハリボテみたいにほとんど空洞かなっと思ったらちゃん中身あるみたいな描写もある
ガワから構成して次に中身を構成しているのかな?
途中で攻撃受けたこと考えると装甲があった方がいいからか?

578 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/04(木) 01:49:52.34 ID:Cdcb06p4
>>576
戦場の旗艦が「ぶつかっただけでも地球が吹き飛ぶレベル」
そして、その地球が吹き飛ぶレベルの戦艦を運動エネルギーも吸収した真ドラゴン
運動エネルギーもなくす時点でわけわからん存在。

旗艦は同軍の普通の戦艦よりも十倍ぐらいはでかい。
でも普通の戦艦がぶつかっても普通に地球の生命他は全滅はすると思う。
それを雨あられのように受けても無傷なゲッターエンペラーのゲットマシン。
そして、エンペラーはその軍が傷一つつけるのが何しても不能なレベル。



579 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/04(木) 03:43:52.10 ID:s0MFgbOP
今のカメンライダーの最強形態が
恐竜で斧つかい
どうしても関連付けてしまう

580 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/04(木) 08:39:42.88 ID:ab4w84IJ
>>579
かつてゲッターにより滅んだ恐竜達。
その怨念が凝り固まり、進化のエネルギー源である
『欲望』を消滅させる紫のメダルへと変貌したのだ!

とかそんな感じかな

581 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/04(木) 15:00:07.79 ID:D2mDBo66
鴻上会長からすれば未来のゲッター軍団の侵略活動も素晴らしいことなんだろうな

582 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2011/08/04(木) 16:38:41.76 ID:rQ01O9/h
ども。パトクロス…の、挿話です。
今回は、せっかくパトレイバーという題材を扱うので、
随所にTVアニメ版的な話も、挟んでいきたいと思っています。

冗長にならないように気をつけるつもり。


インターミッション No.1「食料戦線」


「ご飯だよー」

 ガンガン、とアルマイト鍋の裏をお玉で叩く野明が、飢えた者どもを宴へよぶ。
 その甘い囁きに抗える者はなく、誘惑に堕ちた整備員がひとり、またひとりと、ふらふら女
王の下へと吸い寄せられていった。

「はいはーい。みんな並んでね、おかわりは一人一杯までだからね!」

 本日の献立はカレーライスだ。
 否、本日の献立もカレーライスだった。
 それ以上でもそれ以下でもなく、誰がつくってもどうつくっても、とりあえずは食べること
が出来てしまう魔法の料理、カレーライスである。

 しかもレトルトパックだから、なおのこと失敗など有り得ない。業務用でキログラム単位を
買い置いてあり、ドラム缶にぶち込んだ湯で煮やして一気に仕上げる。
 特車二課発足以来の伝統であったが、最近はさらに、新戦力の第二小隊から、流竜馬巡査に
よって同じくドラム缶やペール缶を使った大量炊飯技術が伝わり、炊事の効率は著しい上昇を
見せている。

 ――俺たちに野外炊具2号は必要ない。

 特車二課整備班一同の合い言葉であった。
 手軽で迅速。特車二課棟に詰める隊員、職員あわせて数十人以上の人間の胃を手早く満たす
方法としてこれ以上に最適なものはなかった。
 各々、平皿とスプーンを手に、カレーライスをがっついて飢えを満たしていく。

 とはいえ……。

「上海亭が休みの日は、カレーしか食えねえってのもなァ……」
「せめてよ、自衛隊さんみたく、二課独自のレシピなんてのがあったりすりゃあ」
「レトルトを再調理なんて、バカバカしくてやってられるかよ。だいだい、うちにゃマトモな
厨房なんて存在しないだろが」
「だが、福神漬けぐらい欲しいぜ」

 首都圏にして地の果てたる、特車二課が埋め立て地には何の娯楽も存在しない。そのため、
職員たちの愉しみは、食に集中せざるを得ず、その欲望の受手となる唯一の存在が、二課と同
じく埋め立て地にポツンと建つ上海亭なる支那料理店による出前であった。
 もっとも、これといって変哲もない、じつにオーソドックスなラーメンだのチャーハンだの
が格別に美味というわけではないというか、むしろマズイ部類に入る。

583 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/04(木) 16:39:36.85 ID:rQ01O9/h
 まあ、旨ければこんな人気の無い場所に店など建てはしまい。
 おおよそ「ウデはないがカネだけは欲しい料理人モドキ」が、特車二課の立地に眼をつけ、
そのニッチな需要を独占すべく、経営をはじめただけに違いないのだ。
 それでも、ある程度の食事のレパートリーを確保できる、というのは大きかった。

 しかし、それも一人の店主とくるくる入れ替わるアルバイト一人の、計二人だけで回されて
いることから年中無休という訳にはいかず、週二回ほどは定休日が設定されている。
 なかなか世の中を舐めていると思われるものの、人の弱みにつけ込んでいる商売というのは
どうして、しぶとかった。

 そして、この定休日をやり過ごす手段として、二課では業務用レトルトカレーのキログラム
パックと米を貯蔵しているのである。
 一応、車で三〇分も往復すれば最寄りのセブン=イレブンにたどり着けるため、どうしても
カレーライス以外を食べたい、と思えば不可能という訳ではないが、そのためだけに勤務中の
職場を長時間離れることは難しいうえ、その労力の果てに手に入る食べ物が、コンビニの弁当
や即席麺というのでは割に合わない。
 よって、実質カレーライスのみが上海亭定休日に食せるメニューなのであった。

 誰かがいったが、せめて福神漬けぐらいは欲しい。
 いや、副菜がほしい。栄養価を考えても、レトルトカレーと白米だけでは足りないのだ。
 その対策に、とわざわざマルチビタミン剤一ヶ月分(二九八〇円)なんぞを買って持ち歩い
ている神経質なやつは、自分は胃弱であると吹聴してまわる進士巡査ぐらいである。
 やはり、男たるもの滋養はメシを喰って得ねば。
 と、若さにかまけて言い張る、将来は進士よりも早死にしそうな連中のためにも、なにか良
い案はないものか。

 隊内の誰彼問わず、なんとなしと思案に暮れていた時のことである。
 一人の巡査が、名乗りをあげた。

「あのぅ僕、ちょっと思いつきがあるんですが」
「なんだ、山崎」

 格納庫の一角、廃材を利用した簡易テーブルと椅子の青空ダイニングにて。
 竜馬を超える体躯をもった厳めしい面の、その男は、しかし見かけとは正反対に、おずおず
とした仕草と声色で、カレーを食べていた手を止めた。
 彼こそは山崎ひろみ巡査である。 
 先日、進士と共に配属されてきた大男であり、はじめはその容貌から誰もが、すわ二人目の
竜馬か太田かと恐れをなしたのだが、

「あ、僕は山崎といいます。沖縄の出身です、みなさんどうかよろしく」

 という挨拶からして一転。
 個性派揃いの第二小隊メンバーの中では、極めて良心的かつ常識的な存在として、他の隊員
とは異なるベクトルで有名になった男である。
 そんな彼は、食糧事情に窮する現状に大胆なアイデアを持ちかけてきた。

584 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/04(木) 16:40:38.27 ID:rQ01O9/h
「畑や、家禽を持ってみるのはどうでしょうか?」

 その発言に、隣の太田がぶほっ、と飲んでいた食後のコーヒーを吐き出し、むせた。山崎が
大あわてで赤いハンカチと布巾を持ってくる。
 常識的といっても、あくまで第二小隊の人間としては、というだけの話である。

「き、貴様、いきなり何を言い出すかと思えば……」
「スミマセン太田さん。でも、これだけ広大な土地が余っているなら、土壌の性質を改善して
やればちょっとした野菜ぐらいはいけると思うんです。にわとり小屋を造ってもいいですし」
「なるほど、肉に野菜か。実現すりゃ、カレーまみれの日々にはお別れできるな」
「りょ、竜馬さん。にわとりはシメるんじゃなくて、卵をもらうだけですよ」
「そうか。まあ確かに、この人数に鶏肉喰わそうと思ったら大変な事になるわな……ならよ、
ちょっと熊でも狩ってくるか?」
「東京に熊はいないでしょー竜馬さん。北海道にはヒグマがいたけど」
「いやいるぜ、野明。奥多摩あたりにいきゃあな」
「いや、まあ確かにそこも東京都だけど……熊狩りで命をかけるより、目の前の海で魚でも釣
った方が効率いいと思うなぁ」

 と、野明が東京湾へ指を差す。
 その先を、残ったカレー最後のひとくちを頬張った遊馬が、ほとんど咀嚼せずに呑み込みこ
んだあとに睨んで、ふむ、と顎に指をあて考える姿勢をつくる。
 真剣な表情だった。
 仕事中には見られないもので、なにか、悪巧みを思い立ったのであろう。

「うん。タンパク質とビタミンの補給は、急務だよな。ようし……みんな、ここは特車二課の
誇りにかけて、職場改善だ!」

 と、椅子を蹴飛ばす勢いで立ち上がって両の手を広げる。
 後藤を除き、その場に居合わせた第二小隊フルメンバーの視線が彼に集中したが、いっさい
怯える様子は見せなかった。
 目立つことは嫌いでない性格らしい。

「職場改善っていったって、具体的にどうするのよ」
「そいつはだな香貫花。みんな得意な分野があるだろ?」

 いぶかしむ香貫花へ、にやり、と遊馬が笑いかける。
 このとき、まさしく食料事情改善への戦線が開かれたのだった。

・・・

 遊馬の発言から当日。
 山崎巡査が指導の下に、農地開拓作業がはじめられる。
 善は急げである。
 生い茂る雑草は、すでに竜馬によって殲滅させられたあとなので、幸先もよく土壌の改良と
畑を耕す作業に集中できるのが強みだ。
 さしあたっての用意だが、臨海の埋め立て地はアルカリ性の土壌となることが多く、この特
車二課においてもそれは変わることがなかった。

585 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/04(木) 16:42:26.12 ID:rQ01O9/h
 よって、まずこれを中和すべく耕した畑の原型に酸性肥料を撒き、土壌性質の変化を待つ。
 なお開拓作業員の募集については、野明と香貫花がアピールに従事することで、おおいに役
だってくれた。

「私たちと一緒に農業しませんか!」

 という、遊馬謹製即席スローガンのもとに。
 これに少なくない、整備員たちが食いついてきた。
 なにせ、野明は先述の通り往年のアイドル的な容姿と、小動物を彷彿とさせる言動がさっそ
く人気となっていたし、香貫花はいわゆる美人系の容姿と性格……は、少しキツいものの好み
によって十二分の魅力である、と、完全男所帯の整備員どもを惹きつけるに猛威を振るっている。

 この二人を除けば、あとは高嶺の花たる南雲しのぶ第一小隊隊長しか女は居らず、そ
の南雲の眼鏡に適うような傑物は、整備員の誰にも存在しないのだ。

 来る日も来る日も、油と埃まみれになりながら、榊の激に耐えつつ重労働をこなす彼らにと
っては、うら若い乙女である野明と香貫花が、支給の安物白シャツを着て、うっすらと汗かく
姿を横目にできるというのは耐え難い悦楽であった。

 ちなみに太田も作業には駆り出されているが、こちらに見向きする人間はいない。
 というより、居たら怖い。

 また、山崎が並行して立案した養鶏については進士がパソコン通信にて、割安に購入できる
東京近郊の養鶏場を探して見つけ出してくれた。
 こちらも、やはり整備班を巻き添えにしつつ鶏小屋を造っていけばいいだろう。

 これらの問題は二課の敷地を勝手に私物化することであるが、そこは榊班長の直弟子である
整備班主任のシバシゲオ氏が賛同してくれ、榊の説得を試みてくれたことで解決へ向かった。
 後藤よりも南雲よりも、この地にほとんど姿を見せない課長よりも、実質的な権限を持つ榊
に「うん」と言わせれば二課において大抵の事は成就する。
 なんでも、榊が玉子焼きが好物のひとつだ、というのをネタに説得したそうだ。裏ボスへの
献上品が卵なら安いものだ。

 次に、遊馬である。
 彼は多少の公害が問題視されつつも、海産物の宝庫である東京湾へ目を着けた。とくにこの
あたりはハゼがよく釣れ、実際、整備員たちは時折、竿をもってハゼ釣りに精を出しては、例
によって榊班長に怒鳴られているのだ。
 もちろん東京湾に棲む魚は、ハゼだけではない。これらタンパク源をうまく活用できれば、
日本人が古来より親しんできた焼き魚に、舌鼓を打つことも夢ではなくなる。
 しかし、太公望による供給では量も質も安定せず、とてもでないが食糧事情への改善は期待
できないのが現状であり、現実でもある。
 ではこの問題を、根本から打開するには何が必要か?
 その答えはひとつ。

「釣りじゃおっつかん! 網だ、船で網を曳け!」

 そう、船を手に入れることだった。

586 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/04(木) 16:43:01.01 ID:rQ01O9/h
 ……といっても、小舟では意味がなく、漁業をこなせるサイズのものでなくてはならない。
そうなると価格面を考えても、個人が簡単に入手できる代物ではなくなってくるのだが……。

 そこで、遊馬は実家たる篠原重工の現状と、上司たる後藤喜一の頭脳と人脈を利用すること
を思いついた。
 というのは、レイバーメーカーとして大手の篠原重工は、もとよりが自動車メーカーの下請
け工場から始まった背景を持つ企業であり、船舶技術にノウハウがない。
 が、レイバー自体はバビロンプロジェクトという護岸工事に大量導入されるにあたって、水
中作業をこなせる性能が当然のこととして求められている。
 のに、そのあたりが不得手なせいで一部市場をライバルメーカーである、菱井インダストリ
ーや四菱重工に取られているのが現状であり、対策に造船の技術をもった中小企業を熱心に買
収している最中だった。
 こういうゴタゴタの最中なので、つけいる隙はいくらでもあるのだ。

 遊馬は「実家」のツテを頼って、中古船の一隻でも安く譲ってくれそうな造船所を検索し、
探し当てると交渉を直属の上司たる後藤に投げた。
 先日の上野公園の件といい、特車二課に配属されるなりあちらこちらから聞こえてくる後藤
の黒い噂「カミソリ後藤」の逸話から、イレギュラーでも役に立つ装備の手配ぐらいなら、乗
ってくれると遊馬は確信している。
 船があれば、単に漁を行えるだけでなく、緊急の際にも四方を海に囲まれている立地におい
ては重要な足となる。
 後藤が見逃すはずはない、と踏んだのだ。

 そして遊馬の目論見通り、後藤は一もなく二もなく承諾し、警視庁総務部からはじまり篠原
重工、果ては海上保安庁、なぜか全国漁業協同組合連合会にまで渡る人脈を駆使し、とんとん
と特車二課の正式装備として一隻の高速艇を入手する段取りを図っていく。
 なにやら漁業権の問題にも頭を突っ込んでいるらしい姿から、本気の度合いが感じ取れ、も
しかするとなにか、副業的なことに手を出す算段もあるのかもしれなかった。 

 そして竜馬。
 隊でもきっての戦闘力を誇る彼は、言い出しっぺの法則を守った。サンバートラック愛好家
でもある山田整備員を配下に置き、非番ともなれば奥多摩の深部へと繰り出し、月に二、三頭
の割合で成体のツキノワグマを確保してきたのである。
 その仕留め方は、大方が予想した通り徒手空拳での屠殺というか、撲殺だった。
 仕留めた現場ですぐに、血抜きや解体の処理をしているらしく、二課に持って帰ってくる頃
には、すでに巨大な保冷バッグに保存された肉塊は、臭みも少なく素人処置とは思えない素晴
らしさであり、牛肉や豚肉とは違ったその少々クセのある味わいは、一部職員を虜にし、いつ
の間にか竜馬印の熊肉といえば、二課の隠れ名物と化したのだった。

 こうして、遊馬の提言よりいくつかの月日が流れた後……。

「ひろみちゃん。こっちのトマト、もういいかなあ」
「出荷するわけじゃないから、赤く熟れたやつだけでいいですよ」

 ビニールハウスの下、二課専用のトマト畑は完全なる成功を見、そこへ隣接される鶏小屋か
らは毎朝、起床のコケコッコゥが演奏され、湾岸からは定期的に高速艇が走って水揚げが行わ
れるという特車二課の自給自足体制が確立された。
 食糧事情は大幅な改善を見、上海亭依存から脱却した毎日の昼食にはトマトサラダやハゼの
揚げ物をはじめ、アジやカサゴにメバルといった魚類の塩焼きやら煮付けやらを、常食できる
までに進歩したのだ。
 いまや二課には食堂じみた制度まで出来上がり、昼食時には焼き魚定食を注文することさえ
可能である。
 しかも、すべて自前で終始するシステムゆえ、料金は格安であるうえ、スーパーで売ってい
るような魚とは違う、新鮮な海の幸を堪能できる。

587 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/04(木) 16:43:56.00 ID:rQ01O9/h
 これを受けて、二課には業務用の冷蔵・冷凍庫や、より大規模な調理を行えるキッチンの設
置が行われた。
 ほんのちょっと前までラーメンの一杯を喰うにも難儀していたというのに、なんという変化
であろうか。

 すべては第二小隊の独断で行われたことであり、第一小隊はむろん、その他の職員たちは発
足していきなり本来の職務以外の分野で、恐るべき行動力と影響力を発揮する彼らに、敬意と
畏怖の念を表した。
 それを象徴する出来事が、榊清太郎整備班長と、第一小隊南雲しのぶ隊長の行動である。
 この二人は、従来より弁当持参で職務にあたっており、先述までの食糧事情へはほとんど関
わりがなかったのであるが、そんな彼らが、ときおり上の「特車二課食堂」に出没するように
なったのだ。
 昼食時限定でイングラムを見上げる格納庫に現れるレジスターが、その注文場所だ。

「おう、山田。注文に来たぜ」
「班長お疲れさんです!! 何にしやしょう!」
「そうだな、アレは入ったか?」
「アレですか! 任せてくだせえ、仕入れたばっかりでさ。おうい熊汁定食一丁!」
「山田よ……そういやあ、この熊肉は竜の字が獲ってきてるんだってな? それも素手で」
「へっ。さいで」

 山田は「流の兄貴ならではでさ」と言いかけたが、榊と竜馬が反目しあっているのを思い出
して口をつぐんだ。彼にとっては、どちらも逆らっていい存在ではない。
 が、そんな彼を見て榊は渋く笑った。

「あのクソ生意気な小僧もちったぁやるじゃねえか。俺の若ぇ頃も、さすがに熊を素手でぶっ
殺してきた奴ぁいなかったもんだ」
「おお、てことは班長!」
「いっとくが、竜の字を認めた訳じゃねえぞ。いいな、俺は今回、若ぇやつらが勝手に食堂の
真似事はじめた事に、目ぇつむってるだけだ」

 運ばれてきた熊汁定食(白米とハゼの唐揚げ付き)を受け取る榊が、パラソルとビーチチェ
アの設置された、春〜夏にかけて運用される専用の喫食スペースへ向かう背中で言う。
 しかし、見送る山田は確信していた。
 榊が竜馬を認めたことを。
 あの厳しい整備班長がまさか、任務以外での出来事で隊員を認める日が来ようとは、特車二
課始まって以来の……いや、警視庁機甲部隊が創設されて以来の快挙である。
 第二小隊は、なんたる強者の集まりであろうか。 
 こんな職場で寝起きできて、俺はなんという仕合わせ者か!

588 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2011/08/04(木) 16:44:24.58 ID:rQ01O9/h
 これは凄いことだ。
 いつか、そのうちに二課の「食」が、自衛隊のように市井に認められる日が来る。陸自の炊
き出し、海自のカレーにも負けない、二課食堂の飯がマスコミに取り沙汰されて、街の食品売
り場に並ぶ日も遠くはあるまい。
 山田はこの年、二〇になったばかりの若い魂を燃やしていた。

・・・

「副業も悪くないもんだねぇ」

 そんな若人の情熱を階下に感じながら、後藤は二階の隊長室で昼食へあたる。ただし今日は
「二課食堂」へは立ち寄らず、新メニュー試作品である、ハゼの干物を自ら喫食していたとこ
ろだった。
 ハゼは本来、干物加工という手間の掛かることをしてまで喰う魚ではないが、世の中の発明
というのは、いつも逆転の発想からいずるものだ。

 いくつかの試作品、それぞれ異なった漬汁に浸して天日干したそれは、独特の味わいがあっ
て、どれも甲乙つけがたい。

「後藤さん、ここ毎日そればかりね……」

 と、エッグサンド(商品名、ひろみサンド)を片手に、コーヒーを啜る南雲が、目の前でず
らりと干物を並べて悦に入る後藤を、奇異な目で見る。
 仕事の書類など、隅においやられてダンボール箱の肥やしになっている有様だ。
 この情熱を、少しでも任務に傾けてくれればいいのに……と南雲はサンドイッチをかじりな
がら思う。だがその儚い願いは、とどくまい。

「いやね、商品化にあたっては万人の納得できる味じゃないといけないからね。こうして日夜
吟味を重ねてるわけですよ。しのぶさんも一枚どう?」
「え、遠慮しておくわ」

 コーヒーに干物は合わない。

「そう? でも完成したら食べてみてね。ウチが儲かれば、しのぶさんトコに新型機が入って
くる可能性も高まる訳だから」

 言って、後藤は干物を口に入れた。もぐもぐと咀嚼する顔は、なんとも幸福そうである。し
かし南雲の目に、その光景は入らなかった。
 後藤の発した新型機、という単語に心を奪われたからだ。

「ええ、じゃあ、出来たらいただくわね……」

 ハゼの干物やらトマトやら卵やら、獣肉やらが、新型パトレイバーに化けるだろうか。半信
半疑ながらも、南雲は密かに後藤がこれからやろうとしている事の、背を押す決意をここに固
めたのだった。


つづく

589 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/04(木) 17:03:17.01 ID:QfASk9ov
平和だなあ特車二課w
こういうほのぼのした話は大好物なので次も期待してます。
乙です!

590 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/04(木) 17:44:08.05 ID:abzTq2eJ
乙、何がすげえって熊以外はほとんど作中のままの所だよ

591 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/04(木) 18:25:00.73 ID:Cdcb06p4
乙。
竜馬も山籠もりを親父にさせられてそうだしな。
そこでクマと猪の解体の仕方を教えられていそう。

特車二課の埋立地には野良犬がいるにはいるらしいけど日本人に犬を食う習慣はないからな。
野良犬は何食っているかもわからんし、カラスやネズミは論外。

592 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/04(木) 18:51:32.61 ID:kA/T9OqJ
網使った漁業は政府とかに申し出ないと密漁扱いになるんじゃなかったか?
多分許可とってあるんだろうけど、恐ろしいバイタリティだ・・・

593 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/04(木) 20:03:46.48 ID:abzTq2eJ
ミニパトじゃ特車二課は漁業権を完璧に無視してるぞ

594 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/04(木) 21:24:35.75 ID:dcyNQDbs
しかも倉庫一杯にハゼの干物を量産してたなwww

595 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/04(木) 21:40:25.00 ID:Cdcb06p4
ファンタジー世界でも荒廃世界でもないのに
さらに、日本のど真ん中で食糧問題とは……

596 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/05(金) 00:15:12.39 ID:QPMv6tzk
乙、熊を素手でぶっ倒してくるとかやっぱとんでもねぇ…
あぁ、なんか腹減ってきたw

597 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/05(金) 00:35:53.97 ID:PJqC63og
そういえば漫画の武蔵も、山に引きこもっていた頃は熊の生肉とか食ってたりしてたな
死骸を食ったとは考えられないし、もしかして武蔵も熊を撲殺とかして捕まえてたのか?

598 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/05(金) 01:41:57.88 ID:O7hjkR+N
武蔵なら撲殺じゃなくて絞殺じゃね?w

599 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/05(金) 02:16:29.04 ID:Ls6F0kR/
熊殺しならばバキのガイアを思い出す。
部隊の蜂登場シーンでいきなり熊を仕留めて解体するし。
ムサシの場合投げ飛ばして頭を岩にぶつけていそう。
寝技じゃなくて投げ飛ばしている方が得意そうだし。

600 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/05(金) 05:36:51.97 ID:BvwNAvaC
大・雪・山・お・ろ・し…!

見事な


おうよ
あらゆる受け身の要素を無効にするてェ大雪山おろし

投げ技の最高峰だ

ハチュウ人類でもメカザウルスでもドラゴノザウルスでも連れてこいやァ…

601 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/05(金) 08:12:27.07 ID:3XNiXZG+
すごく、手首切断フラグです…

602 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/05(金) 08:18:27.71 ID:U5N8hQFT
ムサシッ!!

603 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/05(金) 08:49:29.25 ID:SLLwm53G
超猿大決戦!
巴武蔵VS夜叉猿

604 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/05(金) 12:59:18.76 ID:U5N8hQFT
ピクル・夜叉猿・武蔵のゲッターチームの誕生である

605 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/05(金) 15:05:16.47 ID:D8o0UUA9
>>604
対抗できる奴がD-LIVE!!のベンしか浮かばねえ

606 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/05(金) 20:11:29.30 ID:Mo/ceJp7
漫画版號を見てたけど

AV58(核兵器に相当する威力を持つゴキブリ自爆メカ)って実際、開発されたらあれで国一つ落とせるよね。

607 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/05(金) 20:26:55.90 ID:kAhxyBva
199X年、世界はゲッター線の光に包まれた。

海は枯れ、地は裂けあらゆる生命体は絶滅したかに見えた。
しかし……格闘家たちは死に絶えてはいなかった!


ってな感じに、バキやらタフやら北斗の拳やらといった、トンデモ格闘漫画のキャラがゲッター線を巡って殺しあうとか。

608 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/05(金) 20:31:04.44 ID:Ls6F0kR/
核汚染がないからガチで侵略を考えているのがポイント。
それにでかいから心理的圧力もある。
難点は侵入させるのが大きさ的にかなり困難な点だけどあの時点ならば
ゲッターしか他の戦力と戦える戦力がないから簡単だったんだと思う。

マジで汚染も気にせずに殺しに来ていたら、もっと強力で小型なのが作れるはず。

609 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/06(土) 00:10:43.55 ID:ZwaA6mlL
ゲッターロボサーガって、後期に行けば行くほど綱渡りの勝負だよな
(未来だと敵側にとってになっちゃうけど)

610 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/06(土) 16:31:51.03 ID:7BV4LM19
號のvs恐竜帝国最終決戦あたりの勝負がちょうどいい

611 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/06(土) 18:52:49.49 ID:GxquN5vC
ちょっと前に出ていた、ギャラクシーエンジェルとのクロスSS消されていたな。
感想でズタボロに叩かれていたからだろうか?
プロローグで消えたからなんだったのか意味不明だったけど?

それの主人公はオリキャラにするつもりだったらしいけど、ゲッターでオリ主はどこまで許されるんだろう。
まだオリ主が出る前でゲッターに乗れるだろうという推測の時点で批判的な感想もあったらしいし。
個人的にはゲッター物のオリ主のSSで個人的に納得できたものがない、
というより転生系しか極端なものしか見たことがない。

612 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/06(土) 19:13:20.81 ID:X7D4sGPA
>>611
オリ主でも何でも要は説得力が大事だと思う。どうしてそうなるのか納得できる様な流れを書けていれば支持されるんじゃないかな。
…石川先生の場合は画力とノリでどんな超展開でもムリヤリ納得させてしまってた気もするが…。

613 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/06(土) 19:20:45.77 ID:FrEF9sXK
オリ主か……
スパロボで例えるとカズマみたいのは良いがミストさんは論外

614 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/06(土) 19:39:50.54 ID:gbAA+K2Z
つかSS感想って酷いとすごく叩かれるのか?


全くみたことないからわからないが

615 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/06(土) 19:44:47.60 ID:GxquN5vC
理想郷は結構キツイ人がいるからな。
アラシでもないのに相当叩かれるのは内容も酷いことが多い。

616 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/06(土) 20:08:44.86 ID:IZAxxrmk
クロスssなのに設定だけ借りたオリ主はここでやる必要がないでしょ

でも、例えばバキとかでその時の戦闘を語る人(警察官とか)みたいな立ち位置の語り部だったら見たいかも
前提として、本編にかかわらない・一般人視点ってのがあるけど

617 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/06(土) 21:29:32.63 ID:8IMHW7cp
最終的には「物語が面白くて」「オリジナルキャラクターが必要とされる構成」ならいいんじゃないかなと思う。
二次創作だと、もちろん原作リスペクト+雰囲気守るの必須で。

ケンちゃんの漫画の勢いと恐ろしい加速っぷりは、かなり難易度高い部類だと思うが。

618 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/06(土) 21:46:50.03 ID:rle1s5w8
例えば、ゲッターロボ大決戦のオリ主人公は原作主人公を食ったりしないほぼ空気だけど、
ミチル・弁慶と組んで空いてるゲッターに乗れるってだけでそれなりに存在感があった。
でしゃばらずに説明係とか驚き係とか狂言回しに徹していれば叩かれないんじゃないかな?
スパロボで言うと南雲一鷹(L)とかキョウスケ・ナンブ(IMPACT)。

もちろん、魅力的なオリジナルゲッターパイロットを描ききるだけの自信があるなら、
そっちでチャレンジしてもいいとは思うけど。
スパロボで言うとクスハとかゼンガー。

619 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/06(土) 22:17:47.64 ID:1JHVFvPp
原作キャラ食ったり壊したりしなきゃ別にいいんでね?

620 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/06(土) 23:16:56.04 ID:7BV4LM19
原作改変メアリーが一番タチが悪い、例えば竜馬を完璧超人にして無双させるなどは慎まなければならない

621 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/06(土) 23:33:27.85 ID:GxquN5vC
転生系は原作キャラのの努力や人生知っていると神からポッともらった力で
いい気になってるのが多くて腹がたつな。

622 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/06(土) 23:51:44.98 ID:7BV4LM19
ゲッター、というか石川作品においては神などは老いたエネルギー体、喧嘩売ってナンボの存在だからチートオリ主になるのもさぞかし大変だろうて

623 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/07(日) 00:00:04.89 ID:xfr+oDYz
なんかからポッと貰ったすごい力でも書き方によっては面白くなるんだけどな
世界を救う神にも全てを破壊する悪魔にも〜とか力の大きさやありかたについて考えてみたりとか
逆にそういう奴をもった力の差や運命も覆してぶっ倒してみるとか? …まぁスレ的にあんま関係ないかな

ところでネオゲ號って何歳ぐらいだっけ?

624 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/07(日) 00:39:31.06 ID:RNDtZ4Bz
ちょっと聞きたいんだけど、クロスSSで一番好きな竜馬ってどの作品の竜馬?
元の作品や作者によって竜馬の性格って 結構違う気がしたから気になった

625 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/07(日) 00:59:45.96 ID:xT+2OqQc
内部だと荒れそうなので外部の理想郷でのマブラヴクロスのはかなりおもしろいな。
ただ、最初期の竜馬の活躍は新ゲッターの焼き直しという点もあるが戦場に出ればかなり面白くなっていく。

626 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/07(日) 01:40:53.36 ID:qz+eKkfQ
アイツならこうするだろうなって思いながら書くのと
アイツにこうして欲しいなと思いながら書くのとではかなり違う

前者は原作に近いキャラのまま、キャラそのものが物語を動かす
後者は物語がキャラを動かす為、原作とはどこか違うキャラになる

キャラ同士の掛け合いを魅せたければ前者
しかし、原作のキャラの言動やファンからどのように認知されているかをある程度把握してなければウケは悪い

物語や展開を重視したければ後者
この場合、ご都合上のキャラ・設定改変に走り過ぎる事で擬似オリ主ものとなる可能性が高く、そうなった場合は当然ウケも悪い



とある二次創作スレで貰ったアドバイス

627 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/07(日) 01:57:00.24 ID:xT+2OqQc
竜馬、特に新竜馬は扱いづらそう。
アムロ(大人)ならばその組織ではなんなく付き合っていけそうだけど。
竜馬の場合、性格的に反発される場合がある気がする。

628 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/07(日) 02:28:06.05 ID:7HIpoDbS
>>623
俺は文系学生がファンタジー世界の小物キャラの幼少期から憑依する奴が好きだったな。社会学の知識がふんだんに使われてて面白かった。

あ、號はOVAだと18歳、ラノベ版だと22歳な。

629 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/07(日) 02:32:57.41 ID:Ar9Ffn37
>>626
いいアドバイスだね


630 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/07(日) 18:24:54.40 ID:VSIRru8+
>>627
なにせつるむのがキライな男だからね、そんな奴が何よりもチームワークが大事なゲッターロボに乗るのが良い

631 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/08(月) 00:42:51.92 ID:eYQGuzoI
そんな竜馬が他作品のキャラクターや世界観と絡むのを想像するのは凄く楽しい

632 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/08(月) 11:21:49.97 ID:s3gQv77U
おっと竜馬以外のゲッターチームも忘れてもらっては困る

633 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/08(月) 13:25:01.23 ID:eYQGuzoI
俺はボインちゃんに反応を示す隼人を見るのが大好きでな!

634 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/08(月) 14:35:24.87 ID:oCzu8DBb
フロムのシャドウタワーってゲームは賢ちゃんの作品に似てると思った。

最終ステージが虚無だし、ラスボスがラ・グースぽいし姿だし。


何を言いたいかというとルルフォンの持っている鎌は実はゲッターサイトなんだよ

635 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/08(月) 18:55:57.60 ID:+XjJgVGP
「『極道兵器』まさかのゲーム化!?映画とゲームの未来」というイベントがあるそうだが…実現してほしいなぁ。

636 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/08(月) 22:02:03.12 ID:s3gQv77U
石川関連の企画ってポシャる事が多い、何でだ

637 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/08(月) 22:06:02.43 ID:mKHr6P/S
アイドルマスターと魔獣戦線のクロス。
ただし、アポカリプスとゼノグラシアという原作ってなに?つながりで

638 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/09(火) 01:11:46.02 ID:dg9b69xm
>>636
つらいけど、もう過去の作家の部類だからね。


ゲッター3って漫画では出番は少ないと思ったら書き下ろしで大活躍しているな。
アニメではかなり活躍しているな。

主人公機、主人公のパワータイプの形態って優遇されることは珍しくないのもこのころからかな?
平成ウルトラマン三部作はパワータイプが活躍したり、強化形態だったりするし。
平成仮面ライダーでもクウガやWでも要所要所で活躍しているし、オーズも最終形態がパワータイプよりだったり。
ガンダムは次のガンダムにタイプチェンジがあるから活躍するのかな?
そのAGEは三世代にわたるストーリーだからゲッターサーガと絡めれそう。
敵も人外の謎の存在だったりするし、隼人が三世代にわたって登場するとか。

639 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/09(火) 01:39:30.28 ID:baeN8ks+
つい昔、ジャンプの投稿ハガキページで『ジェッターロボ』と言うパロ企画があってだな

ゲッター1は王道熱血漢
ゲッター2はややロリ気味の天才メカニック美少女
ゲッター3はまんま武蔵(勿論ピザ)で機体は細身の射撃(狙撃)戦特化

ゲットマシンが幼稚園児がブロックを組み立てて作った玩具そのものだったり
敵が巨大化した和田アキ子だったりとかなりのカオスだったんだ

640 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/09(火) 07:27:30.00 ID:ESAa+GqP
隼人さんがはぶられない様にするには
コブラを混ぜるのはどう?
ヒュー 俺はボインちゃんが大好きなんでなでだし 中の人も一緒だし


641 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/09(火) 12:51:05.39 ID:16xhvzkD
じゃあレディはミチルさんで

642 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/09(火) 21:12:51.07 ID:rk737oQE
今の戦隊の敵組織のザンギャックってゲッターとかに出ても違和感ない規模だよね。
巨大化した怪人とっほぼ互角に戦う戦隊ロボって普通に数千万馬力だから、Gでもかなり厳しい。

643 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/09(火) 22:48:02.23 ID:DgQlHd2s
>>639
何で敵が姉貴なんだよw カオスってレベルじゃねーぞ!

644 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/10(水) 00:21:32.72 ID:w2teK2Qv
まあアッコさんは大魔王クッパだったり、超サイヤ人3孫悟空を圧倒したりするからねえ(笑)

645 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/10(水) 00:25:03.27 ID:OVIUIH1C
ネタSSでは宇宙人やモンスターを素手で圧倒するしね。

646 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/10(水) 00:55:55.38 ID:jFCWdH8k
ゲッターエンペラーを震撼させるその声は、まさしく和田アキ子のものであった!

647 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/10(水) 01:00:07.29 ID:wC/N85ZV
まあアッコさんなら時天空やラ・グースに挑んでも違和感ないよw

将造並みのハッタリとケレン味をもっているからなw

648 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/10(水) 01:21:22.04 ID:OVIUIH1C
アッコの戦艦は勝俣らが操縦する戦艦と合体することによりエンプレスアッコが誕生する。
しかし、アッコの戦艦が大部分を占めてそう。

649 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/10(水) 02:48:43.70 ID:rgmTHFX0
破滅の鐘をならすのはあなた〜♪

650 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/10(水) 03:31:48.45 ID:OVIUIH1C
そういえば、
アニメ版ゲッターロボ號のラストでラスボスに「何のために戦うと」という問に「人間が大好きだから」と返していた。
真ゲッターの博士の「愛する者のためにだけでも戦え」というのとちょっと通じるな。
まあ、前者の方がシーン的にヒロイックだけど。

651 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/10(水) 09:46:00.02 ID:8KwMnmcZ
勝俣「やべえ!アッコさんラ=グース食ってるよ!」

652 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/10(水) 11:45:33.40 ID:ovB4jhr9
アッコさんの存在感はもはや空間支配レベル

653 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2011/08/10(水) 14:42:44.35 ID:bwiFBrgh
>539 パトクロスの続きです。


第二章 隼人!


 早朝。
 春の暖かくも、黄砂にやや霞む空のもと、回転灯瞬かせるイングラム1号機がリボルバー・
キャノンを脚部ハッチから引き抜いた。
 一寸先には、大胆にも朝陽の中で銀行の現金輸送車を襲った、強盗レイバーが一機。
 本庁はこれを、環境保護を名目にテロを繰返す犯罪集団「地球防衛軍」の手によるものと判断
しており、恐らくは活動資金の入手を目論んだと思われる。
 とはいえ……これでは、捕まえてくださいと言っているようなものだ。ただでさえ目立つレイバーを、
隠密性が要される行動の一旦に使おうとは……。
 犯罪者たちは、容易く一九六〇年代の三億円事件を再現できるほど、日本の警察が無能だと
思わないことだ。
 今回、出動した第二小隊をはじめ各機動隊、および捜査員の意思は、その一文を以て統一を
見ていた。

「野明、照準修正しろ。右下角度コンマ2だ」
「了解」

 1号機から少し離れた位置に立つ、3号機の竜馬から野明へ指示がとぶ。
 地球防衛軍の使ったレイバーは純然たる作業用であり、それのごときが格闘戦に特化した
イングラム二機を相手取れるはずもなく、あっという間に河川敷まで追い詰められ、袋のネズミ
となっていた。
 が、さながら手負いの獣のように最後まで守り通した右腕には、大型ウインチの射出機構が
備わっており、使いようによっては凶悪な飛び道具となる。このまま格闘戦へ飛び込むのは、
少々ためらわれた。
 こんなときこそリボルバー・キャノンの出番だ。
 珍しく、常識的な判断での使用であった。
 それができたのは、自他含めて破壊活動が大好きな太田と香貫花の2号機が、絶賛修理中であり、
待機中であり、自業自得の最中であったからである。
 天祐というべきか。

 おかげで竜馬に任せれば、現在まで何度かの出動で見せた、格闘も射撃のセンスも空自の教
導隊員並かそれ以上、と思わせる必殺率の一撃でケリがつくはずだった。
 が、後藤は今回あえて射撃任務を「やりづらい」と嫌う野明に指定した。
 理由はふたつ。

 ひとつは、この安全な実践を利用して、野明の射撃技能向上を少しでも図るため。
 そしてもうひとつは……

「発射!」

 ズドンッ、とすこし離れた街中へとまで巨大な炸裂音が轟いた。伊達に、リボルバー・キャ
ノンの名を冠してはいない。使い勝手の悪い得物だったとしても迫力は異様にある。
 同時に、強盗レイバーがウインチを発射するが、三七ミリの弾丸に脚部駆動関節を撃ち抜か
れて、その場へ擱座した。窮鼠猫を噛むつもりだったのか。しかし無駄な抵抗だ。
 対して1号機、発射した直後にわずかに身をよじって、迫るウインチを回避したが、肩にある
回転灯の張り出しまで気が回らず、ガシャン、と左肩回転灯へ接触、破損させてしまう。

 その音に「あ゙ーっ」と、野明の悲鳴があがった。

654 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/10(水) 14:46:05.13 ID:bwiFBrgh
「任務完了だな、野明」
「ああ、嫌な音がしたぁ……竜馬さん、あたしの1号機どうなってる?」
「パトライトがぶっ壊れた。それだけだ」
「ぐぬぬ。射撃はうまくいったのにぃ」
「いいじゃねえか。それよりこの変な新ヘッド、性能は悪くねぇぜ。イングラム同士のデータ
リンクも調子がいい」

 もうひとつは、強化された3号機の性能をテストするためであった。
 詳細は後述するが、強化部位は頭部センサーであり、もともと巨大なブレードアンテナを
装備して高性能だったイングラムがもつ、「目と耳」の進歩は、竜馬の異常なまでに鋭い知覚を
最大限に発揮させ、彼に限っては指揮車いらずといってもいい状況を呈していた。
 だが、弊害も少なくない。
 それはおもにバックス担当の、精神的な面においてだったが……。

「もう3号機には、指揮車なんぞいらねえな」
「な、流さん、それは酷いですよ! 僕だって頑張って指揮しているっていうのに……」
「だがな進士、お前は遅すぎる。なんでいつも、俺が相手を黙らせた後に指示を送ってきやが
るんだ。意味がねえだろ」
「それは流さんが、僕が指示するより早く動くからじゃないですかっ」

「それで問題が起きたか?」
「……い、いや……今までは……流さんの咄嗟の判断が正確なのは、事実ですけれど……」
「正確じゃなきゃ戦場では生き残れねぇんだよ。まごついていりゃ、つけ込んでくるのは敵だ
ぜ。いつも今回みたいなマヌケが相手って訳でもねえ」
「ですから流さん、僕らは警察で、戦争やってるわけじゃないと言っているじゃないですか」

「御託はいい。制圧目標があって、味方がいる。そしてどんな場合も、勝つには先手を取るこ
とから始まるんだ。だが、お前に指揮を任せると、たいがい後手に回るじゃねえか。だったら
勝手に動いた方がマシだ」

「それは確かに、そうかもしれませんけれど……」
「そうかもしれません、じゃねえよ。自覚があんなら、ちったぁ感覚を研ぎ澄ませろ。それま
で、俺はお前の指示なんて聞かねぇぜ」

 竜馬に叱咤される進士は、指揮車の中でうなだれた。
 そう、たしかに竜馬の判断はいつも的確で素早い。進士が見落とした、犯人の隙をあっとい
う間について沈黙させるというのが、これまで3号機組が出動した事件のほとんどの解決パタ
ーンなのだ。
 進士のやった事といえば、後方視界の悪いイングラムのバックモニターがわりになるぐらい
であり、実質、竜馬ひとりで戦っているようなものだった。
 おまけにあとから分析してみると、仮に進士の指揮へ完全に竜馬を従わせた場合、予測され
る被害は拡大する結果に終わっているから反論もできない。
 そして、そんな3号機の成績は第二小隊のチームの中でも断トツであった。

 1号機組が各々の欠点を補い合っているものの、不慣れで、いまは成長を待つ段階であり、
2号機組は暴走する太田を、香貫花がそれ以上の暴走を以て呑み込み、相乗効果で力任せに
犯人を叩きのめしている(そのせいで出動の度に、街も装備も被害は甚大だ)と、他のチームは
足並みが揃っている割に、効率があがらないことに対して、3号機組はじつに対照的なのだ。

655 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/10(水) 14:49:56.88 ID:bwiFBrgh
 というよりも、あまりに竜馬が高性能すぎた。おかげで出番の無い進士はここしばらくの間
で、すっかり意気消沈してしまっており、そのうえ追い打ちをかけるように3号機のセンサー
強化と来ている。
 必要ない、とまで言われ打ちひしがれた姿は、少々哀れであった。
 しかし、今はそんな進士を置いておかねばならない。
 話を戻して強化された3号機について、解説が必要なのだ。

 さて……。
 つい先日、イングラムの後継機開発に勤しむ篠原重工は、新型機の開発研究一環としてECCM
機能(ジャミング対策)と各センサー能力の強化に加えて、内臓コンピュータの計算速度も向上
させた頭部を試作した。
 これがトライアル評価の上々だったことと、98式AVに互換を持たせた設計であったことと、
それなりに開発費が掛かったこととで、せっかくだから現場でのデータ採取をしたい、という
要望を警察へ出したのだ。
 その意思はみごと汲まれて、一番、成績の良いパイロットの機体へ新型頭部は下賜された、
という訳である。

 これによって3号機は今し方見せた、イングラム同士のデータリンクを高速で行う能力を会得し、
さながら、管制機のような役割をこなすことも可能になったのだ。
 なお開発段階ではECCMの強化にあたって「攻撃は最大の防御」の理論にならい、いっそ、
ECM機能を搭載してしまおうか、という意見も出たが、いくらなんでも街中で日常的に使用さ
れるレイバーの装備では無いだろう、という事でお流れになった。

 見た目も変わっており、イングラムのバイザー部分にすっぽりと円錐型の筒をかぶせ、その
突起部分を垂直にカット。そこへ固定式アイカメラを埋め込んだような形状であり、見た目か
ら竜馬は一つ目小僧という愛称をつけたが、まさしくそんな感じだった。

「3号機、格好悪くなっちゃった」と少々、市井のパトレイバー好きな少年たちと野明からの
受けは悪い。竜馬はまったく気にしていなかったが。

・・・

 数刻の後。出先から撤収してきた第二小隊は、休憩の時間に入っていた。朝方の出動だった
ので、ちょうど昼時に間に合った感じで、一行は順当に終わった本日の任務にわりと満足して
上海亭への注文をまとめている最中だった。
 ただし、1号機の肩にまたがる野明以外。

「あ〜あ……」

 そんな彼女は、まるで転んだバイクを前に
「カウルはバキバキ、ペダルとレバーは折れ曲がり、エンジンヘッド殴打、オイルは噴出。修
理代十万円コース、俺の傷心はプライスレス……」
 と、がっくりしているライダーのように、壊れた回転灯を観察している。
 そこまでひどいダメージではないにも関わらず。本日二人目のうなだれさんとなった野明の
眼下に、3号機を降りた竜馬が近づく。

「なにをやっている」
「回転灯、壊しちゃったから……」
「どうってことねえだろ、そのぐらい。すぐ直る。違うか遊馬」
「ああ。部品代だって安いもんだし、がっくりするには早いぜ。太田機を見てみろよ野明。
ああなったら反省してもいい」

656 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/10(水) 14:52:43.57 ID:bwiFBrgh
 親指でくい、と指される2号機はまるで、どこかのあんパンで出来たヒーローのごとく顔が
変わっていた。
 遠慮というものを知らない太田と香貫花は、出動の数回に一回は機体を大破全損させ、小破
などはほぼ毎日、頭部は首狩り族でも相手にしているかのごとく、ポンポン切り離される、と
サラリーマンが見たら、首筋が寒くなるような醜態を見せているのだ。
 そんな様だから、あっという間に2号機用の予備部品は底をついた。
 仕方なく3号機の余った旧頭部を回して取り付けたら、その日の内に大破させ帰ってきたの
が昨日のことだ。
 今日の出動で2号機組が動けなかったのも、そのせいだった。

 これだけやらかしても太田は「現場の判断だ!」と言い張るし、香貫花は「だから被害は避
けたわよ。可能な限り!」と豪語するから、たまらない。
 榊ひきいる整備班の怒号が、何度も響き渡ったのは、言うまでもあるまい。
 太田と香貫花は、二課棟のグラウンドを何周もするのがもはや日課になっているが、最近は
体力が向上してしまって、罰になっていない。
 周回数を増やしても、恐らくいたちごっこに終わるだけで他の任務に差し支えるだろうこと
から、榊も半分、諦めの境地にいたほどだ。

 イングラムの頭部パーツは、肉眼(アイカメラ)たる、ボールセンサーをはじめとして人間
同様に精密機器の塊で、もっとも金のかかる部位なのに、よくまあ、こうも破壊してくれるも
のである。
 結局、竜馬に譲ってもらった元3号機の頭部もオーバーホール不可能の破棄扱いになり、
2号機はとうとう首無しレイバーになってしまう。

 しかし、このまま遊ばせておくわけにはいかない。
 納入して一ヶ月とそこらで稼働不可能になりました、などと本庁に知られたら、人員の純削
減、下手をすれば第二小隊が再編成されかねないのだ。
 さしもの後藤も頭痛を感じたが、それでも自分の選んだ部下はこれからだと信じている。彼
は2号機を復活させるため、篠原重工八王子工場に単身出向き、

「お願い。飾りでもいいから頂戴。お礼はきっとするからさ」

 と、知り合いに泣きつき頼み込み、98式AVと互換性のある頭部試作品のひとつを回してもら
ったのだ。
 無論、3号機に搭載された開発費のかかっているそれとは違い、従来の頭部へ二重のバイザ
ーを仕掛け、耐久性の向上実験を行っていただけの単純なものである。
 見かけは二重バイザーのせいで、1号機や3号機に比べてずいぶん顔が分厚いというか、頭
でっかちな風貌になってしまっている。
 どこか、太田を彷彿させる風貌でもあり

「ペットは飼い主に似るとは、このことか」

 と、整備員たちは各々悪口を言いあったものだった。
 この頭部、バイザーが分厚くなっているが、センサー類の能力は据え置きなので、カメラア
イから得られる映像が悪化していたり、あまり精度の高くない部品を使っているので天候によ
っては結露しやすく、前が見えなくなる可能性があるだとか、試作品らしい改善点が多い代物
なのだが、

657 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/10(水) 14:54:04.40 ID:bwiFBrgh
「あのバカに緻密な情報など必要ない。それにイングラムには有視界モードもあるのだ。カメ
ラが機能しなくなったら、座席を上昇させて対応すればいい。雨の日に対応できない? 心配
するな、雨があたる部分は防水仕様になっている。まあ乗員は濡れるがな」

 ということで、そのままになっている。
 実際、太田は頭部を破損する前も後も、センサーに頼る部分が大きい射撃以外の動作は変わ
らないので、その評価は正鵠を射ているといえた。

「俺の3号機の頭まで壊しやがって、あの野郎……」
「あ、竜馬さんも機体に愛着あるんだ。なら解るでしょ、この気持ち」
「お前の猫かわいがりとは違ぇよ。必要なら俺は無茶な動きもさせる。ただ、現場で命あずけ
てるメカな訳だからな。そいつを信用するためにも、大事にはしているぜ」

 言って、竜馬は自らが長く愛機としてきた、ゲッター1のことを思い浮かべた。一番旧型の
ゲッターロボ。それで過去の月面十年戦争も闘い抜いた、自らの青春が詰まった機械。
 もう何機かは潰してしまったが、少数ながら機体は量産されている。まだ、どこかに残って
いるはずだ。
 戦場に帰る時が来たら、またゲッター1に乗るつもりである。
 不足する性能は、改造して補えばいい。たとえ真ゲッターやドラゴンが敵に回るとしても、
恐れはしない。
 すべてゲッタートマホークで叩ききってやる。邪魔な奴は、ゲッタービームで焼き払う。

 ――それまでは……このイングラム3号機が練習機であり、俺の相棒だ。チャチなロボット
だが動きは悪くねえし、格闘のコツ自体はゲッターロボと同じだ。

「私だって信用してるよぉ」

 そんな竜馬の回想を、野明のつぶやきが隅へ押しやる。目に映る景色が、現実のものとなっ
て帰ってきた。
「……」
 この小娘はどうも自らの手足とするべきマシンを、ただの愛玩動物かなにかと勘違いしてい
る節がある。
 スジは悪くない様に見えるが、いかんせん、自分が戦闘を行っているという自覚がない。
 たとえこの日本が平和であろうと、レイバーで格闘する以上は、もし運が悪ければ明日にも
死ぬのだ、という現実が見えていないのだろう。
 太田や香貫花みたいに、単純に暴れられれば良しとするのもどうかとは思うが……今のとこ
ろは、野明よりマシだと竜馬は思っていた。

「どうかな」
「何が?」
「お前はイングラムを信用しているらしいが、イングラムの方は解らねえぜ。搭乗者が信頼な
らないと思っているかもな」
「……!!??」

 まことに精通した機械とは、それこそ長年の戦友のように阿吽の呼吸で通じ合える。良い点
も悪い点も、知り尽くし、機械に合った動作をすると、結果として機械の側もだんだんと人間
に馴染んでくるものだ。
 それが機械を信用し、信頼されることだと竜馬は考えていた。
 まだ野明には解らないかもしれないが、と。
 しかし彼女の反応は、

「い、イングラムって自立思考機能があるの!? 知らなかった、スゴイ!! ねぇねぇどうやっ
たらこの子とお話できるの!? 教えてよ竜馬さんっ」

 竜馬の考えの、ナナメ上四五度をてっぺんまで突き抜けていた。

658 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2011/08/10(水) 14:58:18.83 ID:bwiFBrgh
(そんな機能はゲッターロボにだってありゃしねえよ。いや、ゲッター線の力なら、或いは機
械にも意思を持たせるかもしれないが……)

 あきれ果てる。

「遊馬、俺はメシ食いにいくぜ。お前の家のメカの説明は、お前に任せた」
「……えっ? いや、竜馬さんそりゃないぜ。俺がなにしたっていう」
「じゃあな」

 竜馬はサジを遊馬へ投げると、上海亭からとどいたチャーハンを食いに、格納庫を後にして
いった。
 あとに残されたのは、コンピュータのコの字も解らないのにパソコン教室へやって来たおば
あちゃんに、悪戦苦闘しながら解説をする指導員、といった風情の遊馬ただひとり。
 たぶん彼のチャーシュー麺はのびてしまうであろう。

・・・

 そしての食後。
 一服をとる特車二課の隊員一行だったが、その中で太田だけが隊長室に討入り、がおがおと
持論をぶちまけ騒いでいた。
 休憩を邪魔されてたまらないのは後藤と南雲である。

「隊長、自分は異議を申し上げます! リボルバー・キャノンの使用制限なぞをするから、せ
んでもいい格闘をせにゃならんのです! 壊すな、というのは無理な相談であります!」
「だから威嚇射撃は許可してるじゃないの」
「空砲では役に立ちません!」
「でもさ。泉はそれで、そこそこ成果上げてるよ」
「流はどうなんです! あいつも実弾を撃っているではないですか!!」
「あいつが撃つのは、絶対に当てられるっていうシチュエーションだけだよ。基本的には電磁
警棒での格闘で成果をあげてるし、だいたいお前さんみたいに壊さん」
「ですが……! 隊長ぉ!」
「太田巡査!!」

 後藤にいくら論されても、リボルバー・キャノンの使用許可の吟味が厳しいことに異議を唱
える太田は、なおも食い下がろうとする
 参ったな……という顔を作る後藤だったが、そんなところへ南雲の横やりが入った。
 権威を振りかざした女警部補、という表情をわざとらしいぐらいに、あからさまと張り付け
ていて、それを見た太田が瞬間に凍り付く。
 基本的に権威には弱い男なのである。

「銃器の使用許可云々は、警視庁が適切たる考慮の下制定していることです。一介の巡査が
口をはさむことではありません! たとえ現職の公務員であろうとも、看過できぬ狼藉を働けば
公務執行妨害となりますよ。逮捕されるのが嫌なら、ルールは守りなさい」

「そんな! 南雲隊長、自分は事件の早期解決を図って……」
「今は休憩中です、討論をする時間ではありません。太田巡査、退きなさい。命令です」
「ぐぅ……りょ、了解しました……」

 と、南雲に一喝された太田は、蛇に睨まれたカエルのごとく縮こまって、すごすご退出して
いった。二度目になるが、基本的に権威には弱い男なのである。

659 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/10(水) 15:01:47.37 ID:bwiFBrgh
 外では、香貫花が待っていたらしく「何やってるのよバカ」と声がした。
 まるで困った部下を引き連れにきた、とでも言いたげな声色だったが、太田が暴走する原因
の半分は「構わないから撃ちなさいッ」だの「躊躇している暇があったら突撃ッ」等々、彼を
けしかける香貫花にある。
 南雲にしてみれば「貴女も十分にバカです」と言いたい所なのだが……双方とも反省はなさ
そうだ。

 太田と香貫花のコンビは、相手がなんでも怯えることのない度胸と、即断即決の指揮が合わ
さった高い士気が常と保たれている点は素晴しいのだが、その代償なのか二人共「見敵必殺」
が行動指標だという、非常に困った共通点があった。
 これではほとんどバーサーカーである。

 竜馬でさえ……人間としての性格は、二人より遙かに狂暴であっても、任務時は最小限の
消費で最大限の行動を行う、といった具合なのに、このコンビはまったくおかまいなしである。
弾があれば、あっただけ撃ち尽くす。
 第四機動隊がもてあました、という噂はどうやら嘘ではないらしい。
 これは、公正するまで時間がかかりそうだ。

「ふう」

 まあ。
 とりあえずのいまところは、大声から解放されたことで良しとしよう。後藤は南雲へ頭をか
きながら、中年スマイルをつくって謝意をしめす。

「いやぁ、助かったよしのぶさん。ありがとね」
「これは貸しにしておくわ」
「……また松屋?」
「太田巡査の追い払いぐらい牛丼でいいわよ。でも店の中は嫌だから、お弁当でお願いね」
「おや、あの店が良いのに」
「なかなか価値観が合わないわね」
「ですなぁ……」

 とんとんと相づちを打ちつつ、後藤は例の如くサンダル履きと腕まくりの姿で、窓際へ立った。
どうやら考え事をしているようだが、なににせよこのポジションは落ち着くらしい。
 その背中を見て、コーヒーを胃に下した南雲が声をかけた。

「また考え事?」
「あ、考え込んでいるようにみえた?」
「後藤さんは、ぼうっとしている様で、頭の回転が速いお人ですもの」
「皮肉だなぁ……ま、考え込んでましたよ。シフトの問題でね」
「太田巡査かしら。それとも流巡査」
「両方」
「なら、当面の問題は流巡査の方ね。太田巡査と香貫花巡査の問題は、熟練していけば解決で
きる事だけれど、彼の場合は逆だもの。いつも一匹狼というんじゃ、チームとしては進歩のし
ようがないわ」

 言い、南雲はコーヒーカップの口をティッシュで拭った。それを見て後藤が「うん」と短く
返す。
 ……第二小隊が発足されてから一月と少しが経った。
 各隊員も二課の水にも馴染んで来、それぞれのチームワークを醸成しはじめたが、竜馬だけ
がその枠から外れているのだ。
 もちろん日常的には各隊員や、榊をはじめとした整備員とも付き合いはしているが、いざ任務
になると、その本性が出てきてしまう。

660 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/10(水) 15:03:44.44 ID:bwiFBrgh
 竜馬の行動は、基本的に他人をまったく信用していないのだ。これではパートナーシップと
いうものを取ることができない。
 それでも、超人じみた身体能力と、複数台のレイバーに取り囲まれても制圧してしまう、
異常なまでに卓越した戦闘センスのおかげで、たった一人で任務をこなしているが……。

「あれじゃ、いつか限界がくると思うのが、ここんところの悩みのタネだ。俺たちの仕事は、
自己完結するものじゃあ無いんだからさ」
「そうね……思うんだけど、指揮に女性をあてれば、少しは変わるんじゃないかしら? 太田
巡査だって、香貫花巡査の言うことは素直に聞くみたいじゃない」

「あの二人に限っては、旧来のコンビってこともあるからね……どうなんでしょう」
「さあ。責任もってどうだ、とは言えないわよ。後藤さんの部隊のことだもの」
「そうなんだよなぁ」
「……コーヒー飲んだら? 冷めるわよ」
「あ、いただきます」

 特車二課の午後は過ぎていく。

・・・

 そんな変わり種の警察官たちを、朝からじぃっと観察する目がひとつ。怪しまれぬよう、場所
を換えつつ、姿を変えつつではあったが、そのことが逆に、彼らが怪しい連中であることを
証明してもいた。
 二課のグラウンドを見渡せる位置に、ワンボックスのバン。
 車体には「石川運送株式会社」と銘打たれているが、運送の仕事をしているようには、とて
も見えなかった。
 その中から、シーツにくるまった男がハンディカメラのレンズだけを車窓へ覗かせている……
のだが、午後を過ぎてから、まったく動きを見せなくなった特車二課に焦れたらしい。

「もう、今日の出動はなしか」

 声をもらした。
 すると、それへ運転席にうずくまっていた長身長髪の、非常に人相の悪い男が応える。

「どうする? 社へ戻るか?」
「そうするとしよう。課長と相談して、次はなにか細工がしたいしな」

 というと、運転席の男はうん、と頷いてバンのイグニションをオンにした。ドリュリュ、と
使い古しのディーゼルエンジンがかかり、のったりと平和な面を下げて、その場を後にしていく。
 あくまで、面だけは……だが。
 そのバンが向かった先は、都内の某所にある高層建築ビルディングだった。

「株式会社シャフト・エンタープライズジャパン東京本社」

 と、入り口の銘板にはそう打たれている。
 バンは、そこの巨大な地下駐車場へと入っていった。

661 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/10(水) 15:06:50.97 ID:bwiFBrgh
 さて。
 このシャフト・エンタープライズというのは、欧州、北米、日本の三地域をはじめとして、
中東や東アジアほぼ全域と、南アジアの一部にも本社を置く、ほぼ全世界を網羅する多国籍
の製造企業であり、近くは南米、アフリカ大陸やオーストラリアにも進出が見込まれている。

 その取扱商品は「つまようじから宇宙輸送システムまで」と、極めて多岐にわたっており、
将来、宇宙に人類が進出する時代が来たときに主役を張るのは、きっとこの企業であろうとま
で目されている、地上最大の組織だ。
 当面の課題は、インターネットを初めとする新たに産声をあげた、強力な可能性を秘めた情
報技術により、今後一〇年間で発達してフラット化いくであろう世界経済をむかえるにあたっ
てグローバル化への変遷はいかに辿るべきか、ということであろう。

 まあ、大きな心配はない。
 いまやシャフト無しには存続が困難となる国家さえ、いくつも存在するほどであり、仮に世
界戦争が起こったとしても、同社の消滅は事実上有り得ないのだから。
 ただし、それだけの企業でありながら、日本でだけは勢力が穏やかだというのが、この世界
の歪であった。

 というのも、レイバーが世の中に登場してからというもの、物作り分野において日本は篠原
重工をはじめ四菱や菱井、皮崎、目立といった、旧財閥系の企業を背景にした勢力が、戦後の
財閥解体の恨みを晴らさんとしたかのごとく、破竹の勢いで世界へ進出していったこともあり
国内においては、多国籍といえども外資系企業の頭は抑えられる傾向にあったからだ。

 それでもシャフトのレイバーは性能が高く、国内にも様々な機種が流れ込んできている。と
いっても、ほとんどはヨーロッパ本社(SEE)製のものであり、残る数台が米国本社(SEUSA)
製で日本本社(SEJ)製のものは、まだ研究段階にあり、一台も市場に出てはいなかった。

 そのあたりには、やはり篠原や菱井が要となっている圧力が存在するのだが、この小説にお
いて企業が抱える闇の物語は深く語らないこととしたい。

 ともあれ――。
 舞台はSEJ本社に入り一階ロビー、フロントへ移る。
 そこでは、様々な柄の背広を着込んだサラリーマンたちが、忙しく歩いたり、設置されたソファ
にくつろぎ、簡易な商談を交したり、そんな彼らを横目に初老の作業服が清掃に勤しんだ
りと、大企業の光景が存在していた。
 そんな中で、フロントの受付嬢に掛かりきりとなって、ジョークを飛ばし続けている男が一人いた。

 古臭い、おおきな黒縁眼鏡をかけ、七三に分けた髪を中肉中背の身体に乗せた、姿はどこに
でもいる中年なものの、妙にへらへらした態度と表情が、人によっては鼻について見える男だった。
 名は内海。
 役職は娯楽・ビジネス用のコンピュータ・ソフトウェアの企画立案、製作販売までを手がけ
る企画七課の課長。
 ……というのは表書きの姿であり、実際はSEJによるレイバー市場参入のための、あらゆる
情報と技術を、合法・非合法を問わずに収集し、また日本各地へ参入にあたっての根回しをす
る任務も課せられた、現在の同社において極めて重要性の高い部署の統括者である。

 そんな彼を、アナウンスが先ほどより繰返し呼び出している。二二階にある、第三会議室ま
でお越し下さいというセリフを、必死に吐き続けるが、当の内海は新しく入った受付嬢を笑わ
せることに夢中になっており、気づかない。
 あるいは、気づかないフリをしていたのか。

662 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/10(水) 15:09:11.66 ID:bwiFBrgh
 そういう人物なので、社ではそれなりに顔も知られており、見かねたサラリーマンの一人が
「内海課長、放送で呼んでますよ」と声を掛けられてやっと、

「えっ? ありゃ、本当だあ。まずいまずい」

 と、本当に今気づいたかのような、入念に練習を重ねた演技をしているかのような、どちら
とも取れる態度で、エレベーターへと向かってすっ飛んでいく。
 そして直通のエレベーターへひとり入り、重力の無くなるのを感じながら、あっという間に
二二階へたどり着くと、思わせぶりに背広のポケットに手をつっこみ「にやあ」っとした笑み
を、改めて顔面に張り付けた。
 エレベーターの戸が開く。
 その先が、そのまま円卓を囲んだ会議室となっており、すでに着席していた人種もまばらな
上役たちが一気にエレベーター側へと視線を投げた。
 が、内海はみじろぎもしない。

「や、どーも。これは皆様、すでにお集まりのようで」

 などと、減らず口を叩く有様だった。
 これに顔しかめた上役の数人が口々に、
「遅いぞ内海君!」
「なにをやっていたんだ」
 と、社内にいながら遅刻をした人間に、しかるべき叱責を吐いていく。それでも内海は馬耳
東風といった感じに「いやいや、新しい受付嬢と話していたらなかなか放してくれませんで。
色男はつらくて困りますね。いやいや」などと、反省のかけらも感じさえない足取りで会議室
の中央へぶんどると、よりによって円卓へ腰掛けた。

「さあ、いっちょう始めますかあ」
「もう始まっとる!」
「ありゃ。で、どこまで行きました?」
「四月分の映像には目を通した」
「じゃあ、五月分をですな……」
「いま、モニタに映っとるのがそれだよ! 君のところが用意したんだろう」
「おおーそうでした。いやね、なにぶん優秀な部下に恵まれているもので、細かい所は僕が覚
えてなくても、どうとでもなるんですよ。あっはっは」

 のんきなやりとりをしているが、しかし会議室の中央に設置された大型モニタには作業用レ
イバーとの格闘戦を演じるイングラム1号機の姿に、どうやったのかコクピット部だけを切り
離して乗員を引きずり出す3号機や、例によって撃ちまくっている2号機の、ムービーやスラ
イドが次々と映写されていく。
 なんのために、こんな映像を重役たちが揃って見ているのか……? まさか、偉い方々で警察
の講習会に自主参加というわけでもあるまい。

「それではレディース……は残念ながらいませんので、ジェントルメンズ。私司会の内海が、
解説いたしましょう」

 と、内海は大型モニタへ自らよると、イングラムへ指さし足さし、時には全身で意思を表現
しながらイングラムの優位性を説いていく。

663 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/10(水) 15:10:59.18 ID:bwiFBrgh
 ――これこそが篠原重工謹製、98式AVイングラム! ご覧の通りスグレモノでして……
 ――軽量で俊敏な運動性を持ちつつも、耐久性を犠牲することなく完成されたパッケージ。
 ――新式の超伝導駆動により、抜群の器用さも併せ持ち、指などまるで人間そのもの!
 ――懸垂まで出来るっていうんだから、驚きますねえ。
 ――見てください、この美しさ! なんでも早々にグッドデザイン賞の受賞が決まったと聞
きますけれども、じつに頷ける話でありますなあ。
 ――そして警察という組織が運用している事もあり、桁外れに豊富なパターンデータを持っ
ている……。何よりもの強みです。

 等々、まるで自分がイングラムを造った、とでも言わんばかりに他社の製品を褒めまくる。
重役たちには、それが少し面白く無いようで、表情が冴えなかった。
 そんな空気を察知したのだろうか、一通りイングラムの説明と賛美を終えた内海は、ふっと
シラフにもどったかのように態度を一変させた。

「さて、それでは本題。我がSEJがレイバー市場へ参入するにあたっては、あいつを上回った
性能が欲しいのです。と、いうよりも、そうでなくては出遅れたSEJのレイバーなど、誰が見
向きしてくれるでしょう」

 と、一気にぶちあげた。
 上役たちは呆気にとられる。そんなことが簡単にできるなら、とっくにやっている、と。
 円卓の中にいた、最高幹部である徳永専務が低い声色を発した。

「……企画七課は、開発の催促をするためにわざわざ警察への張り込みを行ったのかね。そん
なことのために、安くない金を君のところへ投じている訳では無いのだぞ」
「解ってますよ、そんなこたぁ。僕だって大人ですからね……徳永専務、僕は篠原の技術やシ
ステムに今すぐ追いつけなんて、一言もいってやしませんよ」
「……ン?」
「要は、性能の一部がイングラムを追い越したレイバーを作れれば良いんです。つまり使われ
ているOSの普及度だとか、価格だとかの、諸処の問題はさしあたってカンケイがない」

「……君は要するに、大衆車の市場に食い込むには、レーサーマシンでパフォーマンスへ臨め
というのだろう。かつてホンダ技研が採った方式だな。だが君はひとつ勘違いをしている」
「といいますと?」

「レイバーには、F1だのWGPだのの、世界選手権など存在せんと言っとるんだ。仮に再三度外
視で高性能なレイバーを造れたとしても、市場のフォーマットを無視した、経験値が空っぽの
機械に何ができる」

「ふふ……そこですよ、そこ! レイバーが単なる作業機械の枠を抜け出し、これだけ脚光の
浴びる存在となっても、いまひとつ航空機や船舶、自動車に打ち勝てないのは、華々しいアピ
ールの舞台が存在しないからだと、僕は考えますね」

「……ふん。ではなにか、君はSEJが主導となってレイバーのプロレス大会でも開催しろとい
うのかね」

「うーん、近いなあ。でも残念、そんなことをやっていちゃあ、いくら時間があっても足りな
いし篠原さんや菱井さんを出し抜くのも、難しい! 専務、ぼくはイングラムを超えるレイバー
が作れればいい、といったでしょ」

「なにを考えている、内海」
「まあ皆さん。じつは今日地下の特設ハンガーに面白いものを用意してあるんです。まずはそ
ちらをご覧になってから、話の続きをしようじゃありませんか」

664 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/10(水) 15:13:13.79 ID:bwiFBrgh
 と、内海はまくしたてると重役一行をぞろぞろ引き連れ、エレベータを地下へ向かわせる。
自分よりもはるかに上の役職の人間を、こうも容易く動かしておいて、少しも畏れを見せない
内海という男の性根は、相当にすわっているといえた。
 やがて、エレベータは地下へたどりつく。
 換気は十分にされているが、コンクリートが打ちっ放しになった空間特有の、妙な埃臭さが
入ってきた人間の鼻をつき、中には掌で顔を覆う者もいた。
 その中で、シャッターに閉ざされたガレージへ内海は一行を案内する。
 周囲にいたツナギ姿の作業員に、彼が合図をするとシャッターはゆっくりと上がりはじめ、
中の物体が明らかになっていく。
 それは……

「内海……これは!」
「そうです、ご存じでしょう? 今年のあたまにSEEの連中が完成させた、新型レイバー
『TYPE-7ブロッケン』です。うん、やっぱり兵器ってのは格好良い!」

 にこにこする内海の頭上に現れたのは、さながら中世西洋の全身甲冑をそのまま、レイバー
としてリファインしたかのような、重厚かつ荘厳なイメージを抱かせる、完全人型の軍事用レ
イバーであった。
 運動性は決して高くないし、火器も専用のものを携行する程度の器用さしか持ち合わせてい
ないものの、その出力は極めて高く、あくまで警察用であるイングラムであれば、体当たりで
吹き飛ばせるほどのパワーを備えている。
 まだ全世界で数十台しかロールアウトされていない、最新型の軍事用レイバーだ。

「こいつをイングラムにぶつけて、経験値を積ませてみようと思います」
「内海!! こいつは純軍事用レイバーだぞ、こんなものを、どうやって日本へ入れた!?」

「……このブロッケンもなかなか良いレイバーでして、西ドイツがさっそく国境警備用に導入
したのは皆さんもご存じのこととは思いますが、どうもトラブルがあったらしくて、何機かが
受け渡し前に、盗難被害にあってしまったようなんですよぉ。
 噂ではバラバラにされ、どこかに密輸されてしまったとか! いやいや、SEEも赤っ恥、
大損ですなあ」

 へらへらと、内海は恐ろしい真相を稚拙な誤魔化しで話した。
 要するに裏金・恫喝・ハニートラップ等、使える手段はなんでも使って、SEEからブロッケ
ンを何台か強奪してきたというのだろう。
 この時点で、すでに政治犯ものの犯罪であるが、そのうえでこれをイングラムにぶつけるの
だという。

「貴様……警察に、いや日本政府に喧嘩を売る気か」
「そうですが、なにか」
「企画七課のやり方は乱暴すぎる、お国柄というものを考えろ!」
「そうだ、君が以前いた香港とは違うのだぞ」
「こんなことで政府に睨まれることになったら、企業の信用というものが……」

 上役たちは口々に制止の言葉を吐く。
 もっとも内海は最初から、そんな発言を聞くつもりなどないのだが……。

「なあにケツの穴の小さい事いってるんです。そんなこっちゃ、これから先の時代を生き残れ
やしませんよ?
 さて、それはさておきブロッケン。なにぶん実戦を経験していないものですから、コンピュ
ータの学習値はゼロです。あくまで国境警備用での導入だから、演習での育成も時間がかかる
でしょう……そこで、我々が一足先にこいつを使って、イングラムと決闘させることで短期間
に大量の実戦データを採る。それとブロッケンの解析データをベースにした、SEJ独自の超高
性能レイバーを造るわけですよ。それに……」

665 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2011/08/10(水) 15:18:12.29 ID:bwiFBrgh
「それに?」

「あわよくば、イングラムを破壊し、システムデータをまるごと頂戴する! ちょっと難しい
ですが、実現すれば開発費はほとんどタダで、世界最新の技術が手に入るわけですわ」

「ふん……まるでルパン三世だな。だが内海、こいつは赤ん坊同然なのだろう。それが豊富な
実戦経験をもつイングラムを相手にできるのか?」

「腐ってもこいつは最新型の軍事用です。頭は悪いですが、力は相手の数段上……やり方はい
くらでもありますよ。さらに、少し前に天才的なレイバー乗りを確保しましてね。我が企画七課の、
新戦力として働いてもらうことになりました」

「なに、人事部からそんな報告は受けていないぞ」
「そりゃそうでしょう、僕が勝手に採用した人物ですから。書類などは後から製作しようと思
っていたのですが、先だって、徳永専務にはお知らせしておきますね」
「ふ……ふざけるな! 社は貴様の遊び場ではないのだぞ!」

「しかし、本当に凄いんですよ。旧式のレイバー90で、キュマイラ三機を一度に屠るほどの腕
前でして、しかも不死身かというほどタフ。さらにコンピュータプログラムに関する知識も超
一流で、うちの緑川でさえ根を上げるぐらいなんですよ。今まで、どうしてこんな才能が埋も
れていたのか、不思議に思えるほどの逸材です」

「……名前は?」

「神隼人といいます」
「ジンハヤト?」
「ええ、神様のジンに、薩摩隼人のハヤト」
「そんな得体の知れぬやつを……大丈夫なんだろうな」
「大丈夫ですよ。だいたいシャフトにしてみれば、僕だって十分、得体が知れない社員でしょうに」

 へらへらと語り続ける内海に、徳永をはじめ重役たちはついに押し黙った。
 やってよし、とは言えないものの、その行動を邪魔したり、文句を差し挟むことはしないと
いう意思の表われだった。

 理由は、ひとつは内海の提案そのものは、SEJにとって……すなわち自分たちにとって、
魅力の大きいものであった事。そしてもうひとつは、この内海という人物を、権威でもって止め
ようとしても、止まるものではないという事。
 さきほど内海は「自分も大人だ」と、うそぶいていたが、いちいち大仰な仕草や発言を好む
ところを見れば推測できるように、実際は非常に幼稚な部分を抱えたまま、歳を重ねた人間で
ある。
 子供のように屁理屈を押し通していく、という厄介な癖があって、しかしそれを実現してし
まうだけの行動力と知識に、頭の良さを兼ね備えている。
 それゆえに、実力主義が基本となる多国籍企業では抜きんでる男でもあった。

 ならば、ここはまずやらせてみよう、と重役たちの意思は一応の統一をみたのである。成功
すればよし。失敗したのなら、容赦なく切り捨てればいい。
 その時にもし、国家権力へかけることが問題になるなら、シャフトは専属の「掃除屋」も抱
えている。
 秘密裏に消し去ってしまえば、多少のゴタゴタを起こしたとて問題はあるまい。そのぐらい
は金の力でどうとでもなる範疇だった。

666 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/10(水) 15:21:20.98 ID:bwiFBrgh
 こうして内海は会社の黙認を取り付け、意気揚々と会議室を去っていった。
 これから起こす、ブロッケン対イングラムという、ロボットアニメさながらのバトルシーンを
目に浮かべて、ウキウキとした態度を全身で表しながら……。
 そして企画七課のある階へエレベータを乗り継ぐと、ちょうど廊下で特車二課の偵察から帰
ってきた部下二人と鉢合わせする。

「お、黒崎くん」

 と。
 黒崎と呼ばれたのは短髪と丸眼鏡を頭に載せた、切れ長目の男。そして、彼に続くもう一人
はワンボックスの運転席にいた、長身長髪の悪人相である。
 内海がその男にも顔をむけ「隼人くんも一緒か、その様子だとご苦労だったようだね」と、
労いの言葉と共に、ぱっと笑顔をつくった。

「課長こそお疲れ様です。今日はもう、二課の出動がなさそうなので戻りました」

 応じて黒崎が、ずいと前に出、丸めがねのブリッジを中指で支える。
 その切れ長の目も手伝って、どことなく冷徹そうな印象を覚えさせる姿は、片方の隼人なる
男とも似通っていたが、黒崎の場合は少々神経質さが感じられる。
 逆に、隼人は全身に暴力と血の臭いがまとわりついたような雰囲気を持っており、その点で
対照的であった。

「映像をご覧になりますか」
「いや、いいよ。黒崎くんに任せよう。それよりちょっと、隼人くんを借りるよ」
「分かりました。それじゃあ神、あとは僕に任せてくれ」
「了解した……さて課長。どうやら様子を見るに、本腰を入れる時間が来たようですな」
「そうなんだよ隼人くん。今夜早速だが、君の腕を発揮してもらいたい。大丈夫かな」

「俺はいつでも構いませんが、課長はどんな風にイングラムを引きずりだすのがお望みで? 
潜入、暴動、人質、デマゴーグ、破壊工作……手段はいろいろある」

「もちろん、ブロッケンを使って派手にやってくれ! 何たって、君と黒崎くんが苦労して
ゲットしてきてくれたアイテムだ。遊ぶ権利は、君たちにあるってものさ」
「いいでしょう。一暴れしてアレに勉強をさせて来ますよ」

・・・

 そして、その翌日。特車二課棟。
 すでに時刻は昼食後となっていたが、本日は朝より気持ちの良い晴れが続いており、ありが
たいことに出動もない。
 隊員達の間には、ゆるりとした時間がながれていた。
 といっても、仕事は探せば片付けるべき事務や、自主鍛錬から衣類の洗濯をはじめとした家
事全般等々、いくらでもあるが、人間、警察官といえども常に緊張していることは難しい。
 若い第二小隊のメンバーにしてみれば、なおのことだ。

 食後の休憩時間ということもあって、隊員たちはめいめいに時間を過ごしていたが……野明
と竜馬だけが、イングラムをグラウンドに持ち出していた。
 いや、その表現には語弊があるので訂正しよう。

667 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/10(水) 15:24:09.40 ID:bwiFBrgh
 野明にムリヤリ引っ張り出された竜馬が、3号機で1号機の相手をさせられていたのだ。
ただし、模擬戦ではない。
 機体が傷つくのを極端に嫌う野明が、模擬戦など竜馬に申し込むはずがあるまい。では、
イングラムを二機も持ち出してなにをやっていたのかといえば、

「竜馬さん、右脚みぎあし」
「……」
「そうそうゆっくり、優しくして。1号機が女の子だと思ってね。はい、いち、に、さん……
いち、にぃ、さん」
「……」
「うまいうまい」

 3号機が、対面しあう1号機の開かれた右腕を左手で取り、右手は軽く胴体カウルの裏側に
まわし当ててひとつになると、グラウンドを緩やかに横へ、横へと三拍子のステップで移動し
ていく。
 二課の外部スピーカーからは「魅惑のワルツ」がミュージックとして流れ、二機のイングラ
ムは、そのリズムに乗せるようにモーターの唸りを奏であう。
 なかなか見事な足さばきであり、全身が超伝導リニアモーターで駆動するイングラムの身軽
さをよく証明していた……。
 と、野明は機械巨人の社交ダンスに臨んでいたのだ。

 なぜこんな茶番じみたことをしているのかというと、実は昨日の待機任務の間、野明が宿直
室にて仮眠を取ろうとした時、テレビで名作邦画「Shall we ダンス?」が偶然にも放映された
ことに発端があった。
 二課配属後、埋め立て地に閉じこめられあげく、行動不能になった第一小隊の肩代わりも兼
ねた激務に追われ、娯楽から遠ざかっていた野明は、ダンスを愛する人々のハートフルコメディ
に職務そっちのけで見入ってしまったのだ。
 後から太田に発見され怒鳴られたが、この映画を見るのは初めてだった野明は、それでも意地
を最後まで通して鑑賞した。
 実際、それぐらいは価値のある映画だが、相当に感動したらしく、翌日、主演の役所広司に
なんとなく似ていなくもない、後藤の面をぼけっと眺めていたほどだった。

 そして、その話をオフィスですると、山崎が封切り時に見ておおいに感銘をうけたという事
実が発覚し、さらに彼の手持ち品にワルツのカセットテープ(休憩時にウォークマンで聞くら
しい)があることを知ると、先述の凶行に出た。
 最初は太田へ2号機で相手をしてもらうよう頼んだのだが、堅物でもある彼は「おっ、俺が
そんな軟弱な真似をできるかッ!! 流に振れい!!」と固辞されてしまったので、仕方なく、ちょっと
恐いが、竜馬に頼み込んでみたのだ。

 太田と同じく断られるかと思ったが、なんとすんなり了承が得られた。竜馬に社交ダンスの
心得や趣味があるわけでは無いが、レイバー同士が組み合った際のバランス取りをデータとし
ても得られるよ、という野明の発言に乗ったのだ。
 イングラム以前の、重機然としたレイバーにはダンスなど踊るほどの器用さは無く、よって
98式AVに与えられているデフォルトプログラムにも、そういう動作パターンの蓄積はない。

 イングラムには、せわしい足さばきをも可能とするカタログスペックを与えられてはいるも
のの、それを引き出すには、操縦者の鍛錬が必要なのだ。しかし、そんなところに3号機は、
まだ竜馬が良しとする段階にまで育っていなかった。

668 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2011/08/10(水) 15:25:54.59 ID:bwiFBrgh
 彼の納得できる対象はゲッターロボなので、技術レベルの違いすぎるレイバーとでは、比較
の難しいところではあるが、少なくともキャタピラ駆動のゲッター3よりは(ゲッターアーム
の自由伸縮を除いて)人間的な動きができるはずだ、というのが竜馬の持論だ。
 そこで、ダンスでもさせてやれば、細かい動きを学習してくれるかもしれない。と、竜馬は
考えて野明の頼みを引き受けたのだが、はたして、その目論見は的中していた。
 社交ダンスを繰返している内に、1号機と3号機は効率のいい足さばきを学習していき、
動きが徐々に洗練されていったのだ。

 ただ……二課でもっとも畏れられている榊や、南雲にさえ、従順な態度を見せようとしない
竜馬が、レイバー越しといえど野明を相手に社交ダンスを踊っている、というのは、この世の
七不思議にも通じる、奇異な光景に見えたのも事実であろう。
 しかも、当の竜馬が大まじめだから、余計に笑いを誘った。
 グラウンドで素人同士のぎこちなさはあれど、レイバーとして考えれば恐ろしいほど優雅な
動きでワルツを踊るイングラムを、多くの職員たちがげらげら笑いながら見物し、それを見下
ろせる屋上からは、遊馬が腹を抱えて転げ回っていた。
 イングラムの胸に燦然と輝く桜の代紋も、篠原が誇る技術の象徴も、クソ喰らえだと言わん
ばかりに。

「うっ……ははは、ははっは……!! ありゃいい、篠原重工は、親父の野郎は、パトレイバー
なんぞよりダンスレイバーでも造ったほうが良いんじゃあねえのか!? うひゃひゃひゃっ」

 太田がその様を忌々しげに睨み「ええい、泉はともかく流まで、こんなふざけた遊びに時間
を費やしおって……」とブツブツつぶやいていたが、どこからともなくやってきた香貫花に、
暇なら始末書を書くのを手伝え、と連れ去られていったので、場の空気は穏やかになった。

 このとき、特車二課はまだ平和だった。


つづく


669 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/10(水) 16:02:24.02 ID:40WlPFQQ

タイトルから嫌な予感がしてたがついに登場か・・・
これならバトが竜馬にボコボコにされることはなさそうだな

670 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/10(水) 16:19:06.51 ID:0OEt9D3c
乙です。
内海さんキタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(゚  ))━((Д゚)))━(((゚Д゚))))━((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
ちょ、内海さんと隼人が組むなんて、なんて恐ろしいことを……。

671 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/10(水) 17:49:26.65 ID:8KwMnmcZ
乙、竜馬ってばゲッターゲッターと…恋人かなんかのようだ

672 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/10(水) 18:00:33.18 ID:0CbQdMxs
進士さんは案の定…で、バドは存在すら怪しくなったか。
ともあれ、対決が楽しみだなぁ。環境保護団体の素人パイロットより余程魅力的なカードだ。

ただ、ブロッケンをイングラムにぶつける必要性が薄いような…?
…隼人にSSSの連中と模擬戦でもやらせておけば、レイバー用の経験地は十分たまるような気が…同じグループ内とはいえ、
同業他社を噛ませたくなかったか、それとも内海さんが趣味優先な人なだけか。
まあ、元ネタでもそんなもんだったし(SSS同士で模擬戦でもやっとれ的な)問題ないか。

673 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/10(水) 20:11:49.56 ID:t9GrEQsA

火薬庫な状況になってきているな。
いずれ火打石がそのうち……

674 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/10(水) 20:55:29.83 ID:LFlAztOm
>このとき、特車二課はまだ平和だった。
>まだ平和だった。

       ヽ|/
     / ̄ ̄ ̄`ヽ、
    /         ヽ
   /  \,, ,,/    |
   | (●) (●)|||  |
   |  / ̄⌒ ̄ヽ U.|   ・・・・・・・・ゴクリ。
   |  | .l~ ̄~ヽ |   |
   |U ヽ  ̄~ ̄ ノ   |
   |    ̄ ̄ ̄    |


675 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/11(木) 01:35:13.99 ID:bNYDro+u
乙です
しかし隼人がこんな形で出るとはね
でも内海さんのどこに共鳴する部分があったんだろうか?
やっぱり拾ってもらった恩か

676 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/11(木) 13:08:20.92 ID:S3GOOsdp
竜馬と隼人は出会うのかな?出会わないですれ違い対決とかも面白そうだ
ゴウもいるんだろうか・・・?

677 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/11(木) 13:39:55.54 ID:jbzFUoup
個人営業のところに拾われて、無口にレジがかりやっているゴウを想像してしまった。

678 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/11(木) 14:06:01.67 ID:S3GOOsdp
噂になるわけだな。絶対にしゃべらない無口のレジ員って


679 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/11(木) 15:04:54.75 ID:850ri0Fs
ヘラクレスに乗って土木作業員やってるゴウ

680 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/11(木) 16:40:16.14 ID:WrSS7kJM
むしろ、生身でレイバーの仕事をさせられているゴウ。

681 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/11(木) 17:00:41.13 ID:5fgWQtJc
それこそ、上海亭のアルバイトに……>ゴウ
免許持ってないから出前に行かないんで、竜馬には会わないとか……。、

682 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/11(木) 19:04:02.67 ID:sv8qtkPM
黙々とチャーハン作ってるゴウ想像したがちょっと面白い

683 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/11(木) 19:10:05.41 ID:rxJCSext
あんまり書くと作者のネタつぶしになる気がするが。
駄菓子屋の番をしているゴウ、番台に座っているゴウ、服屋でマネキンと間違われるゴウ。
生まれて間もない幼児? でシスコンのゴウに酷いことを想像してしまった。

684 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/11(木) 20:12:18.82 ID:850ri0Fs
純粋無垢と思われるゴウがスレたらどうすんだよぅ

685 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/11(木) 20:34:47.30 ID:S3GOOsdp
>>683
虱潰しできたなwwww

686 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/11(木) 20:41:56.11 ID:eG5+89y0
>>684
そうなったら、ゴウは闇プロレスで賞金稼ぎということで。

687 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/12(金) 01:17:54.58 ID:3BePszoz
そういえばアニメ版號って一応ステルス塗料塗っているらしいけどあの形状じゃあ気休めだよな。
何度も捕捉されているらしいし。
最初の格闘以外の技がナックルボンバーには笑った。
腕が壊れたから、いっそのこと油圧をかけまくって強引に無理やり飛ばしているというw

688 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/12(金) 02:33:01.89 ID:eAzJjE5t
そういやゴウって今んとこ出て来てる作品ないな…

689 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/12(金) 04:33:18.58 ID:cUBo6xLT
漫画もチェンゲも竜馬にくわれる
ネオは隼人に喰われる
TVはキャラが違いすぎる上にマイナー
正統派なアニメだけどね。

690 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/12(金) 06:21:05.44 ID:3BePszoz
>>689
TV版は漫画版に食われているからな。
当時の評価も正統派だけど古臭いや勇者シリーズに喰われている感じだし。
武器がないから改造でどんどん兵器化する元作業用ゲッター、武装化と若者を戦場に送ることに悩む博士。
必要な特殊素材を敵に抑えられているからがないから四苦八苦。
パイロット候補もれとの軋轢、プレッシャー、機体のパワーアップしたが感覚にズレが生じたり、敵との理解
などの見どころの場面はあるらしいんだけどね。

691 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/12(金) 09:45:59.34 ID:upLEIOYK
號を竜馬と差別化しようとしても、竜馬よりも「少年っぽい」という事だけだからなぁ

692 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/12(金) 11:28:31.69 ID:dqJVTfQn
家は酒屋(?)なのに師範竜馬とガチで殴りあえる戦闘能力が謎
スカルキラーの瞬といい石川ワールドの少年こえぇ

693 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/12(金) 13:56:32.28 ID:Il4dIyf2
>>692
原作ゲッターだと小学生くらいの子供が体にダイナマイト巻いて、死んだ友達の生首脇に抱えてメカザウルスに復讐しにいくからな(汗)。

694 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/12(金) 16:51:01.07 ID:3BePszoz
あれは、さすがに描写で異常だと書かれていたがな

695 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/12(金) 16:59:23.30 ID:MlCX8107
さっき夢でチェンゲ早乙女博士がカラオケで大塚愛の「さくらんぼ」をノリノリで歌ってる夢を見たんだが……

696 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/12(金) 17:01:26.03 ID:7O9BDRi6
そういや、野明も酒屋の娘だったな。そしてやはり頑丈+酒豪。
漫画界の酒屋には、超人が生まれる系図でも備わっているんだろうか。

師範時代の竜馬も、ひょうたんをぶら下げている所を見るに
飲んだくれだったようだが、號とはどっちが酒に強いかな?

697 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/12(金) 17:27:49.58 ID:1f3rHpb8
石川賢先生て後継者いなかったの?

698 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/12(金) 18:04:51.94 ID:rvhNCqeu
自称後継者ならグレンラガンを作った

699 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/12(金) 19:09:36.92 ID:upLEIOYK
どういう方面を後継してるかにもよる

700 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/12(金) 22:15:16.19 ID:7WF1SKth
後継者?人類が後継者だ
だめ?

701 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/12(金) 23:11:07.43 ID:upLEIOYK
きっとマキリュウに封印されてるんだろう

702 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/13(土) 02:07:08.48 ID:QocmcvBy
>>696
未成年に酒を飲ますなww

703 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/13(土) 11:40:43.72 ID:sRFpuXRM
ふと思った、ガンダムとかの世界にゲッター持ってったりしたら
パイロットに優しいゲッターが出来たりするんだろうか

704 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/13(土) 11:43:11.39 ID:oijmmuuF
しかし高機動で動けないゲッターなんていい的だぜ

705 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/13(土) 11:46:24.38 ID:QocmcvBy
>>703
そうなるんじゃね?
でもすでにMSがある場合ならば、ゲッターの量産型はMAに分類されるものが作られそう。
たぶん、持って行ったオリジナルのゲッターはWのトールギスみたいな存在になるだろうと思う。

706 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/13(土) 12:20:11.60 ID:QocmcvBy
装甲も厚目にして、対ビーム装甲やIフィールドかビーム攪乱弾でビーム対策。
体中に火器を付けて全方位に対処できるようにする。
小回りが利かないので護衛機も付ける。
スピードもそれなりにある。

うん、サイコガンダムかデストロイだわこれ。
対G対策ならばたぶん、ガンダム世界の方が一日の差があるから
アークに出てきた強化服ぐらいならすぐに作れそう。

理想郷のマブラヴと新ゲッターのでMSと同じぐらいのリアル系ロボとの違いの比較があったな。

707 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/13(土) 16:43:43.19 ID:KZElSI5r
個人的にゲッターはパイロットを選ぶことやゲッター線云々を抜かせば兵器って意味合いが強いな。
量産可能だし、號(アニメ最初―みたいにゲッター線使わなければ誰でも訓練次第で運用可能みたいだし

708 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/13(土) 17:22:21.47 ID:sRFpuXRM
そういやゲッターって普通のMSと比較するとかなりデカイんだっけか
…そんな大きさでビュンビュン飛び回るってMS視点だと恐ろしいだろうな

709 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/13(土) 17:26:09.55 ID:KZElSI5r
真ゲッターのトマホークなんか、MSからしたらミーティアのビームソードみたいなもんだからな

710 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/13(土) 17:41:05.86 ID:QocmcvBy
演出で大きく見えているけどサイコガンダムで40mだから、初代でもMAクラスの大きさだからな。
負担ならば、ユニコーンはガチガチに拘束してからの薬物投与とかいうキチガイ的なものがある。

711 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/13(土) 18:24:54.56 ID:JQkMWVsc
マクロスなんかも対G技術が出来てなかったらゲッターばりのスカウトをしてたんだろうか

712 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/13(土) 18:29:22.19 ID:QocmcvBy
マクロスのバルキリーって、高機能なスーツ作ったのはいいけど。
Fの時代ではそれでも機体の性能に追いつけなくなってるんだっけ?

713 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/13(土) 19:13:05.13 ID:4X6gsl9Q
無人機が有人機以上の機動ができるのは当たり前っちゃ当たり前。
で、無人機のスペックのままで「人」を乗せるためにフルインプラント(サイボーグ)にしちゃうと。
イサムとかアルトとか腕次第でカバーできるみたいだけどね。

ただ、基本的にパイスー着ないのに、エースパイロット並みの機動しながら歌ってる熱気バサラ
という怪物がいるからな。よくわからん。

バサラなら真ゲッターに乗せても最高速でブン回しながら、歌い続けてるんだろうな。
宇宙の真実っぽいみたいの見せられても、ちょっと感動するだけで。
で、なんとなく昆虫人類とも和解しちゃうんだ。

714 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/13(土) 19:33:34.13 ID:oijmmuuF
ファイヤーボンバーすげー

715 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/13(土) 21:44:37.96 ID:NnnczF9C
>>Fの時代ではそれでも機体の性能に追いつけなくなってるんだっけ?
正確に言えばプラスの時代で追いつかなくなるだろと予測されたので、
X-9採用の理由のひとつになったとのこと。
Fの時代ではEX-ギア・サイボーグ化・ISCがあるのでだいぶ良くなったそうだけどな。(問題山積みだけど)


716 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/13(土) 22:01:44.88 ID:QocmcvBy
ゲッターの世界で無人機はウザーラ以外は碌なのいないからな。
人間が乗っていないのはサイボーグみたいなやつだし。
無人機のゲッターGとかいたけど単体でならば竜馬が操縦していると言えポンコツ扱いの旧ゲッターにやられているし
まあ、宇宙人の技術を解析してさらに数十年たっているマクロスの世界の技術レベルと比べちゃだめだよね。
そういえば、百鬼帝国要塞の元になったUFOって。
ちょっと歴史が変わればマクロスや実写版メガトロンみたいな存在になっていたかも。

717 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/14(日) 01:04:06.90 ID:Dr/HctjK
ゲッターってパイロットが一人でも抜けたすると、三人揃ったゲッターと比べて性能がガタ落ちするけど
この理由って劇中で説明されてたっけ?

718 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/14(日) 01:16:31.28 ID:SPDsI78d
>>717
ネオゲッターでも性能おちていたから、ゲッター線関連ではなさそう。
手持ちにない小説版に書かれているらしいけど、メイン以外の二人は索敵、機関士をやってるらしい。
ネオで號が抜けたときもエネルギーが不安定だとか言っていたから多分そういうことだと思う。
同じ三人操縦のダイガードも機関士が抜けたとき戦闘能力がガタ落ちになっていた。

719 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/14(日) 18:04:27.22 ID:hSOo3wuZ
無人機とその大群ってのはすごい強そうなイメージが付く、魅力的な、ロマンあふれる敵役になれるんだよな。
はじめて量産型ドラゴンの大軍勢みたときはキャシャーンのアンドロ軍団みたいな、無機質な不気味さと力強さが滲み出てると思った。

720 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/14(日) 18:53:56.77 ID:SPDsI78d
実際、竜馬以外はやられっぱなしだったしな

721 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/14(日) 21:05:19.99 ID:iS65RYnL
メカザウルスとかも相当に強いハズなんだがなぁ

722 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/14(日) 21:39:06.22 ID:rKVJVWIy
初代ゲッターロボとゲッターロボGじゃ戦闘力がダンチだから仕方がない。
初代ゲッターのときはメカザウルス相手に毎回ギリギリのところで勝っていたが、
ゲッターGになってからは魔王鬼とか巨雷鬼といった特殊なヤツ以外の百鬼獣には
大抵余裕を持って勝利してたし。

炉心の出力差を参考に戦闘力を単純数値化すれば、

初代ゲッター:10
メカザウルス:7〜13
平均的百鬼獣:40〜50
ゲッターG:100

ってところだろう。

723 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/14(日) 21:47:07.20 ID:SPDsI78d
スペック見ると10倍ではないけど
操縦性とかのソフト面とかもよくなっているからそこらも合わせて10倍かな?
それとも、出力は本当に10倍あるけど出したら機体が耐え切れずにメルトダウン起こすとか?

724 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/14(日) 21:50:33.87 ID:rKVJVWIy
>>723
つ『ゲッター線増幅装置』

炉心自体の出力は同じかもしれんがこいつがGにはある。

725 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/14(日) 22:30:58.27 ID:iS65RYnL
その割にはゲッタービームは一万度しか上がってないんだなぁ

726 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/14(日) 22:34:25.25 ID:SPDsI78d
エネルギーの密度がすごいことになってるんじゃね?
それかなぞの粒子が出ていてそのスピードがアップしているとか?

727 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/14(日) 22:50:08.58 ID:GHuEv02W
初代:炉心フル回転で自爆して数十m爆発
G:シャインスパークで500mはある要塞島半壊(乗員は全滅)、勿論自身は無事
真:山を消し飛ばすビームより強いストナーを連発できる

この戦闘力の目覚ましい進化…

728 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/14(日) 22:52:19.56 ID:SPDsI78d
ネオじゃあ、NY巻き込んでの自爆だったし。
新でもプロトが炉心撃ち抜かれたときかなりの規模だったし、
チェンゲも竜馬の描写からして真ドラゴンのあたりまでは爆発の影響はあったと思う。

729 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/14(日) 22:54:03.53 ID:hSOo3wuZ
ゲッター1系統(ゲッターロボ第一形態)で一番出力が高いアクションはオープンゲットだし……
TVアニメでも決め技的にはゲッターキック>>>ゲッタービームだったような……

730 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/14(日) 23:00:56.42 ID:iS65RYnL
むしろゲームとかであんな強力な扱いになるのが不思議なくらいだわ<ゲッタービーム

731 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/14(日) 23:06:57.47 ID:SPDsI78d
爬虫人類がゲッター線対策している敵だからゲッタービームの効果が薄いだけ。
まあ、生身の爬虫人類に害があるように汚染させる意味ではかなり有効ではあると思うけど。

732 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/14(日) 23:57:10.38 ID:SPDsI78d
第一話タイトル【無敵ゲッターロボ 発進!】
・プロトゲッター撃墜で正規パイロット殉死
・必殺ゲッタービーム>対策してるから効くか!
・トマホークで首ちょんぱ、その転がっている頭にゲッターキック
・武蔵「爬虫類怖い」>武蔵機大暴走で合体解除

733 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/15(月) 01:32:36.24 ID:1fMNnucH
そういえば、ゲッターでよくクロスするときの問題となる大きさで
ゲッターロボ號(TV)は20mぐらいだから捏造でネオゲッターも同じ大きさにすれば
……いや、両者は合体の仕方が違うか。
號の方は凱以外はアクエリオンと似ているように(むしろこっちが元ネタ)
二機が体作って残った一機がバックパックになる形式だし。

734 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/15(月) 09:05:19.22 ID:uDp/caTg
>>729
>>730
基本的にトマホークで穴を開けてから中に直接流し込むのが殆どだったよな。

735 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/15(月) 13:05:20.94 ID:mz4bHVhS
ゲッターキックっていいなw
なんか適当なネーミングで。

736 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/15(月) 14:56:39.88 ID:gu1WEmcv
正直ストナーサンシャインが異色過ぎる

シャインスパーク

ストナーサンシャイン

サンダーボンバー

737 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/15(月) 17:16:22.48 ID:Gx316Q6E
>668 のつづき。パトクロスです。
今日は尺の都合でちょっと短め。


 夜。
 舞台は、ビジネス街からは離れた高級住宅地に陣取った、中規模の公園へ移る。
 都心とは言え、この辺りは治安の悪い下町や、歓楽街も遠いため、夕刻が過ぎる頃には人影
はまばらになり、陽も落ちた今は春の虫たちの静かな声が囁かれるのみだった。
 まことに自然が深い場所の持つ静寂とは違い、さりとて完全に人工物しかない場所の消音状
態とも違った、コントロールされた静けさを保つ空間。

 そうした風の一環として、人為的に配置された木々の中、立て膝をつき、静かに発進を待つ
ブロッケンが一機。
 足下には、開いたコクピットへ乗り込まんとしている隼人と、それを見守る、つけ髭に帽子
とサングラスで、なぜか変装をした内海の姿があった。
 ブロッケンは目立たぬよう、黒いカバーをかけて偽装され、パイロットである隼人も黒ずく
めの衣服を身にまとっていることから遠目からは、そこに人が居るようには見えない。ただ、
変装の意味もなく目立ちまくる内海が、それらを台無しにしてくれていたが。

「さて、それじゃあ行ってきますよ」
「ああ頼んだよ隼人くん、うんと派手にやっちゃってくれ」
「派手に、か。課長もずいぶんとケレン味のある人ですよ。普通だったらここへは部下を寄越
しそうなものなのに」
「それじゃあ、つまんないだろう? こういうのは生で観戦するから面白いのさ」
「一理ある」

 言って、ブロッケンへ乗り込むと隼人は、イグニションカードをリーダーへ差し込み、つい
に西独の壁を護っていた巨人の目を覚まさせた。
 異国、東洋が島国の地に立ったそれは周囲を睨むように、ぐるりと首をまわす。こんな辺境
に棲まう背の低き蛮族どもなど、踏みつぶし、蹴散らしてやろうと言わんばかりに。

 機体の各部から唸るモーターが、大排気量エンジンのような重低音を辺りに響かせる。それ
だけでも、このブロッケンが戦争用の兵器であり、作業用レイバーなどとは格が違うのだ、と
いうことを感じさせた。
 やがて、ブロッケンはゆっくりと第一歩を踏み出す。
 搭載されているOSの学習値がゼロなだけに、コクピットの隼人は全身で重い鉛を動かしてい
るような錯覚に囚われたが、外から見る分には何年も連続で運用され、すっかり完熟した機械
が歩いているように見えた。
 これは、まさしくパイロットの資質である。まったく行動パターンの蓄積が無いOSのレイバ
ーを素人が動かしたら、最初はまともに直進することも敵わないはずなのだ。
 内海が「天才」と称しただけのことはある。

「動きが固ぇ。新品の証拠ってとこだな……こんなものを使うより、実績のあるグラウ・ベア
あたりをもってくれば良さそうなものを。まあいい、俺も課長の趣味につきあってやるとする
か」

 隼人は独りごち、イグニションカードとは別に、懐から薄い板状の物体を取り出すと、なに
やら親指でなで回した。すると、コンソールに取って付けられた指輪ケースのようなサイズの
箱が連動したようにLEDの光を灯す。
 これはもともとブロッケンに備わっていたものではない。
 隼人が機体の組立てられる際に、コクピットに潜り込んで勝手に取り付けたもので、その正
体は機体の外部スピーカーに直結した音楽再生装置だった。

738 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2011/08/15(月) 17:17:46.62 ID:Gx316Q6E
 本当は、レイバーの二次記憶装置が破損しやすいディスク(MOのようなカバードタイプでは
あったものの)なのを嫌って、ブロッケンのイグニションキー兼学習データ保存装置として用
いるため、作ったものだったのだが……。
 どうもこの世界は、それなりのレベルに達した人型機械を造り出せる割に、情報技術は大し
て進歩していないらしい。携帯端末さえ実験段階にあって、普及していないのだ。

 あまり高度なモノを作ると、この世界に普及している機械との互換性を保つに、余計な労力
を背負い込みそうだったことから諦めて、音楽再生装置の遊びに止めてあった。
 郷に入っては郷に従え、である。
 ややあって、ブロッケンの外部スピーカーから大音量で「ワルキューレの騎行」が流れはじ
めた。

「イングラムをおびきだすのに余計な破壊活動なんざ必要ない。ちょっとばかり大音響で市民
の睡眠の邪魔をしてやりゃ、それだけで通報がいく」

 ブロッケンも軍事用とはいえ、バッテリーの保ちには限度がある。イングラムの方はチーム
で動いているゆえ、その気になれば、現場での電池交換もこなせるがこちらは独りだ。
 彼らが出動してくるまでは、エネルギーの損耗は最小限に抑えるのがセオリーである。
 もっとも、その意味では音楽を流す必要もなく、大通りに出て突っ立てでもいれば良いだけ
の話なのだが、これを見た内海は非効率に文句を言うどころか、手を叩いて大喜びしていた。

「やあ、さすがは隼人くんだ! 僕の趣味を見抜いていらっしゃる!」

 と。
 そうして、やおらブロッケンは大通りに繰り出すと、交差点のど真ん中に陣取る。
 突然のレイバー出現に驚き、泡を食った車やバイクの運転者たちから、一斉にクラクション
の嵐を叩きつけられるが、ものともせず、大股でその場へ立つと、大仰に腕組みをしてから、
不要なモーター類を停止させた。
 稼働しているのはオートバランサー系統のシステムだけである。
 これでいい。
 目的はイングラムのみにあるのだ。ロートル機種を抱えていて交戦する価値のない第一小隊
は、いまだに稼働不能状態なのが偵察ではっきりしているから、後はこのまま第二小隊が出張
ってくるまで、コクピットでくつろいででもいればいい。

 もしかすれば、憤慨したドライバーの誰かが腹いせに体当たりでも仕掛けてくるかもしれな
いが、こちらは軍事用レイバーだ。大型トレーラーでもなければ、全速力でぶち当たられたと
ころでビクともしない。大型トレーラーが来たとしても、横に避けて側面から蹴りのひとつで
も喰らわせてやれば大人しくさせることができる。
 もっとも、現代日本の一般市民に、そんな度胸や無謀さのある奴はいないだろうが。
 隼人はスタンバイの状態になったコクピットの中で、静かに操縦桿を握りしめた。


 それから、隼人は小半時ほど待った。
 懸念した大型車ドライバーの反発もなく、特車二課に先だって駆けつけた交通機動隊のお巡
りたちが、交通整理を始めてくれたおかげで邪魔な車両は目の前からすべて片づいた。
 他に煩わしいものといえば、せいぜいパトカーのスピーカーごしから「前方のレイバー乗員
はただちに降車しなさい」と壊れたレコードプレーヤーのごとく、繰返されるメッセージぐらいである。

739 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/15(月) 17:18:22.98 ID:/hT3ARJg
きたああああああああああああああああああああああああ
支援す


740 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/15(月) 17:19:04.54 ID:Gx316Q6E
 なんとも、大人しいものだ。

(俺だったら、レイバーの足下に爆弾を仕掛けるぐらいは考えるがな)

 隼人は思いつつ、ふと遠方にひときわ大きな光が現れるのを認める。特車二課のレイバー
キャリアだろう。
 あのトレーラーは道路運送法に即した車体ではあるものの、全長八メートルには及ぼうかと
いうイングラムを寝かせた状態で輸送できるだけあって、前後はもちろんのこと、横幅も、道
路幅から一ミリの余白もないほどに巨大だ。近づいてくるだけで、すぐに判別できた。

 それが二台。
 特車二課でのレイバー運用ルールは、一小隊につき三機編成の内、ひとつの事件へ二機一組
であたることが基本となり、残る一機は同時に他の事件が起こった際に対応するべく、二課棟
に待機とされている。
 今回もそのセオリー通りやってきたようだが……いつもと異なるのは、イングラムがキャリ
ア上へ騎乗した状態だった、ということか。
 立て膝をついて、姿勢を安定させたまま移動している。
 レイバーを起こしたままキャリアを運行すると、事故の危険性が高まるため通常は現場まで
寝かせておくのだが、対応する事件が緊急性を要している場合、その限りでないのだ。

 おそらく、通報時に映像でブロッケンの姿を確認してきているのだろう。
 この機体は日本へは輸入されておらず、純軍事用ゆえに今後も民間の手にわたって運用され
ることは、ありえないはずのレイバーであり、緊急性がある、と判断したに違いない。
 その考えは、まったく間違っていない。
 もしこちら側に「イングラムとの交戦」という目的がなければ、ジャッキアップする前に襲
いかかり、乗員ごと潰しにかかっていただろうからだ。
 投影面積が大きく、戦車ほどには乗員の安全性が確保されていないが、機動力と火力の合わ
せ技が厄介というレイバーを無力化するには、乗員への攻撃が(直接的にはもちろん、間接的
にも)一番効果的なのだ。

 二課のレイバーキャリアが、ブロッケンから一定の距離を取った位置で停車すると、すぐに
二機のイングラムが路上へ降り立った。
 1号機と3号機。
 2号機は留守番らしい。
 なるほど、もっとも信頼のおける組み合わせできたようだ。

 隼人はこれまで特車二課を偵察して得たデータから、その組み合わせの理由を推察した。
 まず第二小隊のイングラムで、一番強力なのは3号機だ。無駄のない正確無比な機動をする
うえに、その攻撃は情けも容赦もない。
 たとえ相手が白旗をあげても、完全に沈黙するまで叩きつぶす、というやり方なのだ。

 また、乗員は警察官ながらも柔道よりも、空手を得意とするらしい。
 投げたり組み付いたりするよりも、跳ね回るように動きながら、相手をはり倒していく、と
いう戦い方が目立った。
 そういう3号機だから、相手にした犯罪レイバーは完膚無きまでに破壊され、オーバー
ホールも難しいだろう……という状態にされることがほとんどであり、まさしく「凶悪」という表現
がよく似合う相手だった。
 取り押さえまでの時間はもっとも短く、周囲への被害も少ないものの、その警察らしくない
イメージから、市民からの評判はあまり芳しくない。
 一部に熱狂的なファンはいるらしいが、それは例外である。
 ただ、犯罪抑止力としては大きい。

741 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/15(月) 17:20:36.24 ID:Gx316Q6E
 対して1号機は非常に繊細だ。
 自他共に傷つくことをあからさまに嫌がり、とにかく相手を避けるように立ち回ろうとし、
その中で一瞬の隙をついた足払いを仕掛けたり、装備されているワイヤーロープで罠を張って
すっ転ばせたりと、トリッキーな作戦を用いることで、相手の戦意を失わせてから降伏を要求
する。
 周囲への被害は少ないが、その分、取り押さえに時間が掛かり、相手の性格や技量によって
は危機に陥りかけることもあり、3号機に比べると甘さが目立った。
 乗員が未熟なのであろう。実際、あるとき響いたスピーカーの音声から、どうやら乗員が若
い婦警であることが判別している。
 これでまあ、動きが素人っぽいことにも首を縦に振る気持ちにもなれた。
 ただし、3号機とは反対に市民からの評判は悪くない。

 この二機が組み合わさると、3号機のフォローに1号機が回る、というパターンになり、た
だでさえ動きの速い3号機に死角がなくなる。これまで打ち勝てたどころか、善戦をできた相
手も居なかった。

 なお、ここに居ない2号機はペアの機体がどちらであろうと、やたらめったら銃を撃ちたが
る癖があり、市街地でも平気で発砲する。
 そのくせコクピットに当たることを恐れてか、駆動関節部だけを狙うので外れやすく、結局
格闘戦にもつれこむが、3号機のような正確さはないので、取り押さえに時間がかかるばかり
か、被害がどんどん拡大していく……という具合なので評判は最低である。

 ひとつだけ良い点があるとすれば、戦争をしているのかと言わんばかりに射撃するので、リ
ボルバー・キャノン運用に関するデータだけは膨大に持っているであろう、ということか。
 日本の警察は、一度でも発砲経験があっただけで、昇進試験に差し支えることもあるほどに
神経質な組織のはずだが……2号機の乗員は最初から将来を諦めているのかもしれない。

 ともあれ、相手にとって不足はない。
 隼人は構えた。
 すると1号機の指揮車が走りながら「前方のレイバー。ただちに道路上から退去し、降車し
なさい。路上で無許可のレイバー運用は認められていません」怒鳴り、近づいてくる……邪魔だ。

「退け。お前に用はない」

 隼人はブロッケンをスタンバイから復帰させると、第一歩を大股で踏み出して、そのまま威嚇
するべく、指揮車めがけて走りだした。
 と、慌てて相手は後退し始め、代わりに控えていたイングラム二機が突出してくる。
 小物にちょろちょろされては目障りだから、これでいい。
 むしろ最初に踏みつぶしてやっても良かったのだが、残念ながら内海課長から無用の殺生は
避けてくれ、と懇願されているので、この程度で済ませておく。
 一度、圧死の恐怖にとらわれれば余程のことがない限り、二度は飛び出して来まい。

「さあ来い、イングラム。相手をしてやるぜ」

 隼人をこちらを包囲せんと二手に分かれるイングラムを前に、くいくいとブロッケンに手招
きをさせた。
 指がロボットのプラモデルのように、親指・人差し指・補助指と三本の単純構成になってい
るので、人間やイングラムの五指でやるほど挑発的な動きにはならないが、それでも誇りばか
り高い警察を侮辱するには十分だろう。

742 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/15(月) 17:22:41.59 ID:Gx316Q6E
 案の定、3号機が「やるか」とばかりに電磁警棒をシールドから引き抜いた。
 が、1号機が庇うように抑えに入る。相手の力量も解っていないのに、というのだろう。
偵察で見たてきた通りの展開だ。1号機はペアで動く際はとにかく女房役だった。

 なら、まずはそちらからだ。
 ブロッケンはまだ油断の入っている1号機めがけて、ぐっ、と屈むと一瞬のうちに反動をつ
けて飛びかかりざま、左腕をぶわりと横へ薙いだ。
 フルパワー。
 その振りが1号機の脇腹へ思い切り当たって、相手は数メートル吹き飛ばされる。すかさず
3号機が電磁警棒で頭を狙って叩きつけてきたが、残った右腕を上げてガードした。
 バギッ、と音がして右腕装甲に衝撃が走る。一応対弾性も考慮された装甲のはずだが、砲撃
でも喰らったかのごとく、コクピットにまで震えが伝わった。
 相手もフルパワーで殴りかかってきたらしい。
 先手必勝のルールは守り通す、ということか。

(ふん、同類めが)

 改めて3号機に相対してみて、妙な親近感のわいた隼人はおもわず口元を吊り上げ、1号機
が復活しない内に一撃を加えておくべく、立ち蹴りの動作を入力した。が、

「うっ!?」

 相手も同じことを考え、しかも決断と反応が速かったらしい。3号機の股がふわりと浮き上
がったと見えた瞬間、目にも止まらぬ蹴りがブロッケンの胸部にぶち込まれ、重量級のはずの
機体が、ドンッ! という激震と共に思い切りのけぞっていく。
 オートバランサーが作動し、ドンドンと大股で後退しながら態勢を立て直すが、コクピット
へ直接蹴りを貰ったため、意識の追従が一瞬だけ途絶える。その隙を3号機が見逃すはずが
なく、追撃に再び電磁警棒の一撃を脳天めがけて振るった。

 頭部を破壊しようと言うのだろう。覗き窓等が一切存在しないブロッケンの見た目から、映像
は全て、アイカメラに頼っていると判断したらしい。
 その推理はおおまか当たっている。もし頭部を破壊されると、ブロッケンの視界は絶望的と
なってしまう。水中行動や砲戦を考慮しての設計だからなのだが、レイバー同士の格闘となる
といささか勝手が悪い。
 そこで隼人はあえて防御を諦め、下される警棒をくぐり抜けるように、ブロッケンの重量と
パワーに物を言わせて懐へ飛び込んだ。

 またしてもガツンとした衝撃は喰らったが、肉を切らせて骨を断つ、である。ブロッケンの
丸みをおびたボディが、3号機の右腕をはじき飛ばし、その勢いで握る電磁警棒を取り落とさ
せることに成功した。
(甘いな)
 隼人はそのままクリンチを仕掛けようとしたが、1号機が復帰してきて邪魔をされる。横合
いから掴みかかられたのだ。
 だが。

「バカが、パワーはこっちのが上だぜ!」

 逆に1号機を掴み返すと、全身を捻らせて振り回し、3号機めがけて思い切りぶっつけてや
る。3号機は、激突してきた1号機の質量をもろに喰らい盛大に態勢を崩した。
 相手は後退していく。1号機はやはり、乗員がまだ未熟だ。
 ふんばって態勢を整えようとする3号機が、抱きかかえた1号機を横へ回していく。

743 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/15(月) 17:24:23.73 ID:Gx316Q6E
 いまだ。
 隼人が操縦桿とペダルを思い切り踏み込んだ。このまま、全質量をもって体当たりをしかけ
れば少なくとも1号機は潰せる!
 操られるブロッケンが、再び腰をおとしてタックルをはじめる。

 その瞬間。

「……なんだとッ!!」

 隼人が叫ぶのと、ブロッケンと1号機が衝突し、もつれ合いながらその場へ激しく転倒する
のは、ほぼ同時のことだった。
 あろうことに、3号機は抱えた1号機を守ろうとするどころか、いましがた隼人がやったよ
うに、ブロッケンめがけて投げ飛ばして来たのだ。
 いくらこちら側が重量とパワーに優れるといっても、吹き飛んでくる相手をさらに吹き飛ば
し返すほどの威力は持ち合わせていない。
 1号機にのし掛かられる態勢になり、さしものブロッケンもすぐには動けそうになくなって
しまう。

 まさか……味方まで武器にするとは!
 いくら同類と見えても、相手はまがりなりにも警察官だ。
 例えば、2号機がいくら発砲好きでも、コクピットは避けて撃つように「そういうハンデ」
は当然3号機も、背負い込んでいるものと隼人は油断していた。
 だが、それはあくまで相手を圧倒していられる余裕がある内のことであったのだ。「奴」は
強敵が相手になれば、なりふり構わず攻撃してくる。

(そういう乗員か! こいつは、まるで……竜馬だッ)

 心で叫ぶ隼人をも待たず、リボルバー・キャノンを引き抜いた3号機が脚部に全力を注いで
天へ飛んだ。そして1号機の背中越しに降ってくると、そのまま踏みつけ圧力をかけながら、
動けないブロッケンの頭部めがけて、ほぼ零距離の射撃を加えた。

 ドズンッ、と巨砲の炸裂音が夜の東京に響く。

 37ミリの砲弾がブロッケンの頭部を撃ち砕き、さらにつづく二撃、三撃が四散させる。これ
によってメインモニターは完全に破壊された。
 残るは補助モニタの、写っているかいないか解らない程度の視界しか無い。
 やられた。

「ちっ」

 こうもあっけない展開になるとは……。
 隼人は思わず舌打ちをする。
 油断があったとは言え、なんたる失態。自分が自分の指揮官だったら、思わず首でも跳ねと
ばしているかもしれないところだ。

「やってくれるじゃねえか」

 だが、まだだ。
 このまま引き下がって、舐められてたまるものか。ハッチに風穴空けてでも視界を確保し、
せめて1号機だけでも潰してから――

「……隼人くん! 待った待った、そこまで!」

 闘志が剥き出しになった隼人に、なだめすかすような通信が入った。内海の声だ。どこかか
らか勝負を見ていたのだろう。

「なにかね、邪魔してもらっちゃ困るぜ課長! 勝負はまだこれからなんだ、イングラムは、
3号機は俺が殺る!」

744 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/15(月) 17:27:07.71 ID:Gx316Q6E
「いやいやもう十分すぎるよ、見応え抜群だったね。アタマからっぽのブロッケンを、よくぞ
そこまで動かせたもんだ。驚嘆に値するよ。だが、これ以上続けると、下手すると三機がかり
のイングラムを相手どる事になるかもしれない。もちろん君なら」

 それでも切り抜けるだろうが、と、その語を極めて強調した声色で喋りながら、内海は語を
継いだ。

「どうも御用提灯が増えてきて、僕の方が逃げ切れなくなりそうでね。君を置いて帰るわけに
ゃいかない、まだブロッケンはあるから、今日のところは切り上げようじゃないか。それでワ
インでも飲もう」

 思った以上にイングラムは強い。特に3号機の乗員は、隼人くんに引けを取らないほどの
手練れのようだ……普段は黒崎くんと同じぐらい冷静なはずの彼が、思わず敬語を忘れて
熱くなっている。
 なるほど「あの状態」が彼の本性か。とするなら、ここは絶対に止めないと、収集がつかな
くなってしまう。
 内海は確信していた。

「君の実力を再確認させてもらったよ。この程度の舞台に君を使うっていうのは、役不足が過
ぎるね。申し訳なかった。次はもっと面白い、君に相応しいシチュエーションを作るからさ」
「……相変わらず口はうまいですね課長」
「口も、といってくれよ隼人くん。調子の良さは僕の自慢の取り柄なんだから」
「解りました。ちょっとばかり熱くなっちまったようです。煙幕を使いますから、例の場所で
落ち合いましょう」
「データディスク忘れないでね」
「言われるまでも」

 どうやら説得に応じてくれたらしい。遠目に見えるブロッケンから、盛大に煙幕が噴出する
のを見て、内海はほっと胸をなでおろした。
 彼はいままで、レイバーの乱闘を見届ける群衆に交じって、黒崎に運転させていた白いクラ
ウンの中に居たのだが、運転席の黒崎も溜息まじりに煙幕を眺めていた。

「課長……あの男を使い続けるのは、危険だと思うのですが」
「でも黒崎くん、あれだけの能力を捨て置くのは、もったないというものじゃないか。今夜だ
って彼だったからこそ、これだけやれたんだ」
「かもしれませんが。しかし無礼を承知で言えば、おそらく課長の手にも余ります。あの男は
目的のためには手段を選ばないどころか、手段をムリヤリ作ってしまうような輩です」

「だからこそ良いんだよ。ジョーカーはジョーカーたり得るから、面白いんじゃないか」
「しかし万一、あの男が牙を剥くような事があれば、僕は課長を守り通す自信がない。あれは
スリーエスなどより遙かに危険な存在だ」

「まあ、その時はその時さ。だいたいだよ黒崎くん。危険だからって保身に走るなら、こんな
ことやっちゃいないよ。ぼかぁ」
「……ふぅ……そう仰ると思ってはいましたがね。では、命の保障はしませんよ。
 まったく、まさかあんな男が居るなんて、思いもよりませんでしたよ。それも日本人に。幕末
や明治の時代ならいざ知らず……本当にこの世の者なんでしょうか」

「さあねえ。事によるとオバケかもしれないよ。実際、係累も経歴も不明だったし。僕や黒崎
くんの同類かと思ったけど、どうやらそういう訳でもなさそうだ。
 もしもオバケだったら、企画七課は、人間以外も社員として扱う課ってことになる。うん。
こりゃ面白い! ケッサクじゃないか、ハハハ」

745 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/15(月) 17:28:34.31 ID:Gx316Q6E
 ハハハじゃありませんよ、と黒崎はのんきそうに笑う内海を見て思ったが、この課長が自分
で決めて実行しようとしたことは、それがどれほどに危険なことであっても制止の忠告を聞き
入れないことを、彼は長年の付き合いで知り尽くしていた。
 今回も、この神隼人という「ニューヨークで出会ったテロリスト」という事以外、出自も不明で
ある謎の男を遊び道具か、あるいは友達に選んだ、内海に着いていく他はあるまい。

 その先に何が待ち受けているとしても。
 黒崎はクラウンを発進させた。隼人と先に示し合わせて置いた合流場所へ向かうためだが、
たぶん、奴の方が早くたどりつくだろう。
 なにもかも先手を打ってくる。そういう計画を立てる男で、それを可能とする男なのだ。あの
「テロリスト」は。

・・・

「逃げやがったか……」

 一方、第二小隊は動かなくなったブロッケンの確保に動いていた。
 というよりも、まだ煙幕が収まらない状態で、遊馬が制止するのも聞かずに竜馬は3号機を
降りると、ブロッケンに取り付いて、コクピットへの侵入を試みたのだ。
 そして、どうやら真正面から乗り込むイングラムとは逆に、後ろから乗り込むタイプだとい
う事に気づいて背中へ周ったものの、ハッチの開閉ノブやスイッチやらが見あたらないので、
痺れを切らした竜馬が力ずくでハッチを引っぺがしたら、中はもぬけのカラだった、というの
が現在である。
 なお、野明はブロッケンと竜馬に合わせて二度ぶん投げられたせいで、鋭意気絶中である。

 犯人を拘束できずに悪態を吐く竜馬が、ブロッケンを足蹴にして代わりに1号機に取り付く
と、今度は慣れた手つきでコクピットを開放した。
 中から汗だくになって目を回した野明が現れる。
 救助しようというのか。
 さすがに敵を倒すためといえど、味方を投擲武器にしたことには罪悪感があったのか、

「おい、起きろ野明。起きろってんだ」

 ほっぺたを加減なくバシバシ叩いて起こそうとし、じつのところ罪悪感など全く感じていな
さそうであったが、それでも野明が目を覚まさないと見ると、固定器具を取り払って抱え起こ
す。
 イングラムのコクピットは小柄な野明にとっても広いとはいえず、彼女より頭の二つ分はで
かい竜馬にもなれば、ぎちぎちという空間だったが、それでもスルリと野明を引き出した。
 意識を失った人間というのは子供であろうと、物のように動かそうと思うと非常に重く、そ
れが大人であれば尚更である。

 しかも外から見ると、竜馬は仰向けになったイングラムのコクピットに、上体だけを突っ込
んでおり、つまり彼はほとんど腕の筋肉だけで、野明の全体重を支えていたのに、さも砂袋で
も持つかのごとく軽々としている。
 素手でレイバーを倒したり、ブロッケンのコクピットハッチをこじ開けたりするだけのこと
はあった。

 そして1号機から野明を引きずり出すと、一旦傍らに置き、コンソールから起動用ディスク
を抜き取ると、制服の中にしまい、改めて野明をナップザックのように肩にかついだ……が、
彼女から「やめてぇっ」と、無意識の悲鳴が漏れた。

746 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/15(月) 17:29:16.52 ID:1fMNnucH
支援

747 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/15(月) 17:29:54.26 ID:Gx316Q6E
 これにびっくりしたように反応すると、両腕で抱え直す。いわゆるお姫様抱っこというやつ
であるが、彼女を気づかって、という訳ではなさそうだった。

 というのも、野明の悲鳴を受けて竜馬が一瞬だけ見せた表情は、彼にもっとも相応しくない
「恐怖」を表したものだったからだ。
 しかしすぐ何食わぬ顔に戻ると、そのまま指揮車へと歩いていった。ブロッケンから発した
煙幕は、やや薄くなりつつあり、運転席から飛び出している遊馬の姿もおぼろげに見える。

「あ、野明……大丈夫かっ。って竜馬さん! イングラムを空にしてくるなよ!!」
「心配すんな、ディスクは抜いてきた。敵のコクピットも空だ」
「だからってこの煙幕だぞ、何が潜んでいるか解らないじゃねえか! 相手がまた動きだした
らどーすんだよッ」
「生身で止めてやるさ。ふん。俺が本気になりゃ、あれぐれえ……」
「んな無茶な、相手は新鋭の軍事用なんだぜ」

「今まであれ以上の化物を相手にしてきた。無茶の内にも入らねえよ。それより遊馬、1号機
をキャリアに戻すのを手伝ってくれや」
「……1号機、キャッチボールに使ったせいでボロボロじゃないか、後で野明にどう言い訳す
るつもりだよ」
「知るか。お前が適当にあやしておけ」
「いやだね。あんたが原因なんだから、あんたがなんとかするべきだろ」
「……飴でもやりゃおさまるか?」
「いや、子供じゃねえんだからさ……ったく。味方は投げるわ、持ち場は放棄するわ、後で何
を言われても俺、知らないからな」
「へっ。構やしねえ。仮に減棒全カットされても、サバイバル生活に戻るだけよ」

 言って、竜馬は指揮車の助手席に野明を乗せる。
「うぎゅ」
 レイバー指揮車の助手席は、補機類が満載されているので、やりにくかったが強引に押し込
んだ。
 そして、少し離れた位置にあるキャリア搭乗の山崎へ「見張りに来い」と無線連絡し、やや
あって山崎がやってくると、竜馬は勝手に持ち出していたらしいニューナンブを彼へ手渡して
から、遊馬を連れ立って、イングラムへ向かって歩き出した。
 次は、その最中での会話である。

「ほら、1号機の起動ディスクだ」
「あいよ」
「しかしよ、遊馬。あのSEEの新型機……ブロッケンとか言ったな。なんで、あんなのが日本
に入ってきてると思う?」
「密輸されたとしか。それ以外じゃ有り得んしな」
「だよな。じゃあ使用目的はなんだ? テロが目的だったにしちゃ、出現の仕方がおかしい」
「言われてみれば……まるで、俺たちを待っているみたいだったよな。腕組みまでして」
「ひょっとすると、イングラムとの喧嘩が目的だったのかもしれねえぞ」

「……まさかぁ。そんなことをして、何の得になるっていうんだよ」
「さてな。ブロッケンの実戦データを欲しがったか……いや、それだけだったら日本に持ち込
むこともない。やっぱり、イングラム「と」喧嘩するのが目的だったんじゃねえか」
「だから、何のために……」
「イングラムとの交戦データだったら、欲しがる輩は多いはずだ。なにせ、相手もこっちも最
新型のレイバー同士。警察と軍事用って差はあるが、戦闘用って点じゃ同じよ」

748 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2011/08/15(月) 17:32:31.90 ID:Gx316Q6E
「イングラムは戦闘用じゃないっての」
「似たようなもんだろうが。格闘戦に特化した設計で、でけえ銃まで持ってるんだぞ。俺が思
うに、イングラムは警察用には留まらん。必ずあとから軍事用にカスタマイズしたやつが出て
くるぜ」
「……」
「そんな戦闘レイバーの交戦データを使って、企むことといやあ一つだろ」
「特車二課の戦力の調査……いや違うか。さらなる新型機の開発?」
「場合によっては、レイバーに使うシステムそのものの研究に必要だったのかもな。この世界
……いや、いまの時代は開発競争が凄ぇんだろう?」
「ん、まあね。第一小隊の95式だって旧式扱いだけど、たった三年前の物だし……まあ、そう
すると竜馬さんの言うことも一理あるのかな」
「まあ問題は、ただの一回でどれほどのデータが得られンのか、ってことなんだがよ」

 言いつつ、イングラムにたどりついた竜馬は3号機に飛び乗り、遊馬が1号機へよじ登る様
を見つつコクピットへ滑り込み、起動ディスクを挿入すると、再びコンソールに光が灯ってい
った。


 ……この、わずか数十分後。
 特車二課棟に帰還した竜馬たちを待っていたのは、本庁から出向してきた刑事二人と、彼ら
からもたらされた、西ドイツでのブロッケン盗難の報であった。

「全部で三機。SEEから盗難届けが出されていたことが、外事課の問い合わせで発覚しまして
……今夜の事件はその内の一機が引き起こした公算が、非常に高いんですよ。って、聞いてま
すか後藤警部補?」
「もちろん、聞いてますよ。つまり松井さんがたの言うことを要約すると、同じ事がまた起き
る可能性がある、ってことですよね?」
「そう考えてもらった方が良いと思います」
「こいつは参りましたね、どうも……」

 残るブロッケンは二機。
 一機ずつ来るのか、それとも同時にかかってくるのか。それは解らないが、二課はとにかく
またしても、ブロッケンを相手に戦わねばならない可能性が高まり、しかも第一小隊のレイバ
ーはダメージが深刻そうで、まだしばらく復帰が見込めない。
 ということは、また第二小隊だけで相手をしなければならないのだ。それを知らされたメン
バーは、2号機チームと竜馬を除き、早くもうなだれる羽目に陥るのだった。


つづく



そろそろ熊耳さんの出番。
さて、彼女をどう描写していきましょうかね……。

749 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/15(月) 18:04:06.28 ID:dQsTEPeR
乙です。
意外なところで頭が回るというか、勘がいいんだよなぁ、竜馬は。
しかし、この隼人はチェンゲの隼人というより新の隼人っぽい……。

750 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/15(月) 19:24:16.40 ID:gu1WEmcv
乙でした、熊耳さんはゆうきまさみ公認でアクの少ない人ですからねぇ……

751 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/15(月) 23:34:09.67 ID:CskmgB8x
そしてお化け嫌いはけっこうツボだった

752 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/15(月) 23:36:42.37 ID:4QLRwH88
あら熊耳さん来るの?
てっきり鬼のほうのミチルさんが来るもんだと思ったんだけど。
なんにしてもお疲れ〜〜

753 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/16(火) 01:06:45.45 ID:OxyQnkgY
零式がえらいことになりそう。

754 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/16(火) 04:56:42.63 ID:kvq9UFI8
乙です
おたけさんが竜馬をどう扱うか見物ですね
竜馬も以外とフェミニストな部分があるから
今までとは違った一面が見れるといいな

755 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/16(火) 11:51:55.12 ID:kxXexCiB
毎日VS状態で太田の胃がストレスでマッハの予感

756 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/16(火) 21:43:00.10 ID:OxyQnkgY
これでもどうぞ つ太田胃散

757 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/17(水) 13:22:00.74 ID:iUWTvyoc
ありがとう。良い薬です。

758 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/17(水) 19:45:18.66 ID:fqyB7ip6
「俺にゲッタービームを撃たせろーっ!」

759 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/17(水) 19:57:39.91 ID:THM8wWhL
>>758
バカ! ピンクのボタンは分離じゃあぁ!

760 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/18(木) 00:10:08.78 ID:l51qzA/U
狂ってるよ貴様ら

761 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/18(木) 00:10:26.37 ID:KKe8zc3j
かそってるな。
盆前後だからかな?
最近同人誌を見つけたんだが。
竜馬女体化ふ○なりの……

762 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/18(木) 00:42:37.10 ID:udAwm6+t
ハチュウ人類ハード

やっとのことで地上に這い出したハチュウ人類
だが、それはゲッター線の巧妙な罠だった

「ハチュウ人類の科学力は 私に滅ぼされるために築いたんですものね」
「いつもの力が出せれば…こんなおもちゃなんかに…!」
「よかったじゃないですか 宇宙線のせいにできて」
「んんんんんんんんっ!」
「へへへ おい、ゲッターGを用意しろ。三人でブチのめしてやる」
(耐えなきゃ…!!今は耐えるしかない…!!)
「帝王ゴールの偵察機ゲ〜ット」
(いけない…!そろそろ冬眠期なのを悟られたら…!)
「生ゴール様の生一騎打ちを御所望してもよろしいでしょうか?」
「こんな奴らに…くやしい…!でも…負けた!」(ビクッビクッ
「おっと、ゴールに当たってしまったか。獲物を横取りされて頭に来ただろう?」

763 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/18(木) 02:25:02.34 ID:JAms9C0u
魔空八犬伝のBL同人誌なんてのがあったな昔・・・

ところでこのスレって初心者の投稿もOK?

764 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/18(木) 02:28:16.70 ID:KKe8zc3j
OK
さあこい

765 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/18(木) 02:36:50.17 ID:nWwkuKJD
おらおらーかかってこーい

766 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/18(木) 15:11:29.66 ID:avBnP1ha
そして12時間以上が過ぎた

767 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/18(木) 15:43:45.71 ID:KKe8zc3j
匿名性があるから、2ch系列のSSは結構いいアドバイスもらえる方なんだけどね。

匿名じゃないところでの感想で個人的に
クロスした作品自体の原作の話しかない。
状況は遠まわしにSS自体は面白くない、見どころがない、あきらめられていると言ってるようなものだと思う。

768 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/18(木) 19:17:18.57 ID:+zmuZCwN
クリスタルボーイさんの偉大な言葉を忘れたのか!

769 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/18(木) 19:49:16.97 ID:nWwkuKJD
うるせぇ!そんなことより闘争だッ!

770 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/18(木) 19:50:15.78 ID:l51qzA/U
オナニーは数をこなせばいい物ではない……問題は質だ

771 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/18(木) 20:14:42.24 ID:FbKL2aTo
「戦闘がブーム君の会話みたい」と言われた時はかなりヘコんだなぁ

772 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/18(木) 20:28:58.42 ID:KKe8zc3j
例え、オナニーしても(原作)レイプしちゃダメだよね。

773 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/18(木) 20:46:38.81 ID:l51qzA/U
E&Eも忘れちゃいけないぜ

774 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/19(金) 00:06:12.25 ID:KHktgMT3
ゲッターの装甲って六角形のチップの集まりって描写はネオの神化の時に微妙にあるな。
もし変形前提でなければ六角形チップの必要性あるのかな?
ハニカミ構造はかなりの強度があるって聞いたことがあるけど。

775 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/19(金) 01:58:02.97 ID:Vs/VSpj0
ハニカム構造な。

で、あれは蜂の巣の様に壁が六角形に組まれた時に、高い強度を発揮する、という物なんで、
六角形の小片を組み合わせても強度は上がらないと思う。
六角形の利点は、同一の形だけで隙間なく平面を埋める事ができる辺りかな。

776 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/19(金) 02:10:12.66 ID:KHktgMT3
じゃあ、パズルのように組み換えが必要がない場合はその構造の必要はなそうだな。
まあ、変形なしが前提で造られている非正規品なブラックゲッターだけだしな。

777 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/19(金) 17:15:13.61 ID:RmUM2otz
ヘイ住人、タマニハ、ミートアソバナーイ…?

778 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/20(土) 01:14:08.17 ID:P7Bt2fuG
何かオススメのクロスSSは無いかね?

779 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/20(土) 01:59:01.41 ID:kyJn/FCZ
このスレのSS

780 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/20(土) 02:02:56.20 ID:I1UuYwnh
にじファンいくなよ。
全部ではないにしてもゲッターのSSはSAN値が削れるのが多いぞ。

781 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/20(土) 10:30:59.33 ID:NEYddDAJ
けどなんだかんだでにじファンで読んだ人結構いるんだな

782 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/20(土) 12:24:07.17 ID:PIL8bNmq
自分がSS書くために見てるかな
文体や構成を参考にするのはもちろんの事
設定の解釈、キャラの見方・捉え方は人それぞれ違うから

あとは他のクロス作品との釣り合い具合とか
蹂躙・ヘイトはどんなものかとか
それを見ながら構成を考えたりする

例え嗜好が合わなくて自分が面白くないと思う作品で、何かしらの学びは絶対にあるから

783 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/20(土) 19:40:06.13 ID:Dz+6vZhc
すげえ謙虚さを持ってやがる

784 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/20(土) 21:03:58.33 ID:mCNsHS+9
二次創作かどうかはわからんが、やる夫で学ぶ石川賢の世界とかあったらウケそう

785 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/20(土) 21:27:17.44 ID:H946F/4B
SSスレや掲示板ごとに方向性ってあるからね。
いろいろ見ないと自分の作品の方向性にあう投下場所が見つけられないと思う。
客観的に見てそう悪くないSSなのにスレ住民に叩かれまくって、外部に追い出された
作品とか、この板のいろんなスレで見たし。

786 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/20(土) 21:30:33.84 ID:I1UuYwnh
ガンダムSEEDなんて叩いていれば褒められるみたいな風潮があったところもあるしな。

787 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/21(日) 00:19:10.67 ID:nGpqZPmQ
俺も自分で書くためにSS自体は文句言わずに最後まで読むけど
・原作から設定、名前、能力を借りただけ
・オリ主転生(憑依)系
・ギャルゲ語り
・多作品パロ(大元の作品とは関係ない物)
・制作の後からさらにクロス作品を追加
・原作作品の世界観を壊しすぎる描写(日常的な作品のキャラが殺人またはそれに類する事件に遭遇など)

これだけはどうしても受け入れられないというか、自分では絶対に書きたくないって要素だな。

ってな事言ってはなんだけど、一番は「こういう風なものを書きたい」っていうプラスイメージを見つける為に読んでるかな。



788 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/21(日) 01:42:48.80 ID:ytsBRIkE
俺が思う嫌われている要素を集めた二次創作ゲッターを考えてみた。

・現実の世界から来た主人公
・銀髪のオッドアイで知能も体力も人類トップクラスでゲッターにも普通に乗れて設計の天才(能力高すぎ)
・エンペラー艦隊の一艦隊を任されている。(かなりの地位がある)
・ゲッター線に選ばれた存在であり、会話できる
・ゲッター線がやたら小物くさい
・やたらもてる、既に恋人がいる、既婚者相手にもてる
・敵にもモテて、しまいには寝返りさせる
・惚れる理由もほんの少しだけやさしくしただけ。(ニコポ、ナデポ)
・説教くさい
・そして、上から目線
・殺人を結構やる
・なのに他人の殺人に説教
・まわりもそれを擁護
・いわゆる「マンセー」
・今いる作品世界から別作品の世界にも移動できる
・やっぱりそこでもモテル

これはコピペしたものを書き換えたものだけどね。
あとは文章力とか構成力の問題かな。
勿論、この要素が一つだけならば絶対に面白くないってことはないと思う。

789 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/21(日) 01:51:32.92 ID:h4507isD
竜馬と隼人を足して2をかけただけのような……やはりチームは強力な設定だ

790 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/21(日) 03:35:56.28 ID:ytsBRIkE
内面的な弱みとか必要じゃないかなやっぱり。
悲劇の酔っているような奴は嫌われるけど。

ダイの大冒険の人気キャラポップ初期はよく逃げ出そうとするキャラだったけどそのうち勇気をもって振り絞って戦うようになったキャラだし。
チート要素のある隼人だって、初戦闘の頃がちで怯えたり吐いたり、研究所のみんなにも恋人にも取り残されたから内面死に急いでいたり
博士でも息子を殺すしかなかった時も陰で泣いていたし。
そんな弱さが見えたりしていた。

791 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/21(日) 04:30:48.85 ID:vs/ZRqiF
例えば
熱血漢で大胆不敵の性格なバカのオリキャラが実は仲間の死を引きずっている(自負の念に囚われている)とか


クールでドライな性格のキャラが実は精神不安定な状態が常だったり


悪役が人間くさいとか、ギャップがある性格や個性は個人的に引き込まれる要素だと思う。

スレチでスマソ

792 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/21(日) 05:11:36.10 ID:AVGlqe3/
ぶっちゃけていうとゲッターチームはどんだけハイスペックでも
「泥臭さ」があるから魅力あるキャラになってると個人的には思うんだよね。

露骨に同情を誘う形でなく失敗や悲劇をやってのけてなお進み続けるキャラ、
そう簡単に生み出せる造詣じゃないよね。

793 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/21(日) 10:04:46.87 ID:7jygq9VD
ところで>>763はまだかのう?

794 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/21(日) 13:29:58.74 ID:h4507isD
>>793
残念だったなぁ、トリックだよ

795 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/21(日) 18:55:41.83 ID:U3w69iYo
763です。一応作業はしているんだけど行き詰まっている状況
それもこれも自分に文章力がないから…

796 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/21(日) 20:23:21.54 ID:egk+4Y4x
石川ファンは度胸だ!
なんでもやるんだ!


コマンドー×極道兵器

797 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/21(日) 20:25:21.41 ID:9xTt4u0U
来いよ! 職人!
不安なんか捨ててかかってこいよ!職人!

798 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/21(日) 20:27:20.85 ID:h/9U7S1+
隼人「一体これから何が始まるんです?」

799 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/21(日) 20:42:05.45 ID:Ws/DzP5c
来いよラグース、空間支配なんか捨ててかかって来い

800 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/21(日) 20:49:45.26 ID:egk+4Y4x
虚無や無茶なんざ怖くねえ!
野郎オブザクロスシテヤラー!!

801 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/21(日) 20:50:14.17 ID:9xTt4u0U
>>798
第三次銀河大戦(すばらしいこと)だ。

802 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/21(日) 22:18:50.29 ID:h4507isD
>>799
アハハハハ・・・デストロイスペーシーも必要ねぇやぁハハハ・・・誰がテメェなんか!テメェなんかこわかネェェェ!野郎ぶっ殺してやああぁぁる!

803 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/21(日) 22:24:01.95 ID:Ws/DzP5c
>>802
ふざけやがってぇ!

804 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/21(日) 23:36:41.17 ID:egk+4Y4x
なんでSSを書く気になった?

805 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/21(日) 23:43:39.99 ID:6qHdHrIm
>>790
個人的には一番大切なのは信念を持っている(軸がブレない)と有言実行だと思うんだよな
善でも悪でもこれを持ってる奴は良キャラになると思う
悪だったら石川作品関係ないけどハドラーとか志士雄なんかいい例だな



806 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/22(月) 02:55:21.11 ID:+44EbIyN
信念をもっていって有言実行な良敵キャラ・・・
ボーブランシェですね、わかります

807 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/22(月) 04:41:35.17 ID:EOwONq6J
邪鬼王さん戻ってこないかな…

808 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/22(月) 12:18:37.10 ID:gacJkulO
どんなに悪い事しても「俺はこれでいいんだ!」とガンとして譲らない奴、あれが石川に対抗するに相応しい
途中で改心するのはシロウト、あれはダメ

809 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/22(月) 17:38:20.46 ID:RWyn+394
悪は悪、外道は外道を貫き通してヒーローに倒されるからこそ
カタルシスや爽快感が得られるんだしね

今のアニメやらジャンプ漫画はそこは分かってないんだよな
後々味方として使いまわそうって狙いなんだろうけど

810 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/22(月) 17:55:17.48 ID:Vb4brPxi
>>807
まさかのクロスだが邪鬼王のSSなんてレア中のレア物だからな。
俺達に出来る事はただ信じて待つことだけだ。

そろそろSSまとめ職人も出てきてくれねぇかな。

811 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/22(月) 19:07:06.36 ID:gacJkulO
まず影能を舞います

812 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/22(月) 21:48:13.12 ID:e0kArZEY
次に魔空を呼びます

中略

56億年後くらいに書き手降臨す!

813 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/22(月) 23:17:05.10 ID:rx16AOoa
『軍鶏』のリョウ、
『殺し屋1』のイチ、
『犬・犬・犬』のマヒケン、
この三人からなる激ヤバなゲッターチームというのをふと思いついた。

リョウとイチは空手家だから竜馬と絡めても面白いだろうが。

814 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/23(火) 00:02:53.19 ID:GnUscF1x
5ヶ月ぶりぐらいのカキコ、ゲッター×あずまんがの作者です
自分の周囲での震災の影響も多少は落ち着いてきたので、しばらくしたらまた再開できるようにしたいです
生存報告で失礼しました

815 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/23(火) 00:49:58.50 ID:iUSF0UMP
生存乙
戦士が帰還したか。

816 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/23(火) 06:07:15.26 ID:cH3OeYUH
さすがスレの申し子だ

817 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/23(火) 13:23:49.33 ID:TC9PZGze
>>810
レアどころか邪鬼王のSSなんて今まで見たこと無ぇよw
邪鬼王だけに打ち切りが怖いが…

818 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2011/08/23(火) 18:46:21.33 ID:cIZOHeWy
>748 の続き。パトクロスです。


第三章 配属!! 私が熊耳武雄です!


 昼休み。

「来やがれ太田ッ」

 竜馬の3号機が、腰を落とし、空手の後屈立ちの姿勢をとった。相手の攻撃を受けていくと
きに多用する型のひとつだ。
 対面方向には、こちらを睨み据える太田の2号機。
 この日は竜馬と太田で模擬戦が行われていたのだが……。

「ぅおんがぁあああッ!!」

 竜馬の誘いに乗った2号機が訓練用警棒を引き抜くと、上体を起こしたまま力任せに突撃し
ていく姿は、まるで隙だらけだった。柔道黒帯を持つ人間の動きとは思えない。
 が、レイバーは全身がモーショントレースで動いている訳ではない。人型高機動である利点
を活かすためには、相応の訓練とセンスが必要なのだ。

 竜馬は2号機の猪突猛進を、ふっと左へ重心をずらして避けると、ぴょんと飛んで廻る。次
の瞬間、突撃の勢いが止まらない2号機が晒す背へ、猛烈な勢いで突きを入れ、態勢が崩れた
ところへ前蹴りを撃ちだすように叩き込んだ。
 どがしゃ、とCFRPのカウルがグラウンドに押しつけられた。
 2号機はあっという間に、両手両膝を着かされた敗北の態勢を示してしまう。もし実戦であ
れば、このまま銃撃か、あるいは踏みつけられでもして、脊椎にあたる部位のモーターをやら
れて再起不能になるだろう。
 勝負あり。
 ほとんど、何もできないまま負けた太田が、唸りながら機体を立て直す。

「うぬぉぉぉ、くそおおおッ……」
「その程度か!?」
「ええい油断しただけだ!」
「ほう、俺を相手に油断するたぁ、いい度胸じゃねえか。だったら二度と出来ないよう、次は
腕の一本もへし折ってやるぜ!」

 油断、といわれてカンに障ったらしい竜馬が、今度は乗機を軽く前屈みにし、小刻みとステ
ップを打ち始めた。
 攻撃の姿勢だ。
 その、彼の気迫が機体にも乗り移ったのか、アイカメラの露出が無く他二機のイングラムに
比べて無表情なはずの3号機が、まるで怒気を発しているようにさえ見える。
 これに、やっと立て直った2号機があとずさった。うかつに近寄れば、今にも3号機が飛び
かかってきそうなのだ。

「や……やめんか、装備品を無駄に壊すな!」
「お前が言うんじゃねえ! もう七機目の頭のくせして!
 ったくなぁ……おめぇ、生身の時はそれなりに戦えるのに、レイバーに乗った途端、直角に
しか動けなくなるってのはどういう了見だ。同じ格闘をやってんだ、それじゃ勝てねえって事
ぐらい解るだろうが」
「操縦桿とペダルの操作で、生身と同じ動きができる訳がないだろうっ」
「そうかい? 俺はできるぜ。野明だってずいぶん動きが滑らかになってきた。勝てない事の
言い訳を並べ立てているようじゃあ、格闘家失格だな」
「ぐ……!」

819 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/23(火) 18:47:28.52 ID:cIZOHeWy
 太田は負けた事実より、格闘家失格と言われた事の方にショックを受けたらしい。コクピッ
トで操作を放棄したのであろう。
 2号機は棒立ちになると、オートバランサーだけに支えられた、微妙な揺れを繰り返し始めた。
それを見て、3号機も動きを止める。
 太田功巡査二七歳は粗暴なように見えて、案外繊細なのである。

「うぬぉれ……流! 今日は負けをみとめるが、次はこういかんからな。覚えておれ!」
「覚えとくさ。喧嘩は大好物なんだ、いつでも相手になってやる」
「喧嘩じゃない訓練だっ」

 捨て台詞を残して2号機はその場で立て膝をつき、コクピットの前へ掌を固定する。そして
ハッチが解放されると、ほんのすこし泣きっ面になった太田が、びしりと3号機に指さしなが
ら降りていった。
 格納庫に戻さないのは、足下で香貫花が「交代しろ」と喚いているからだ。

「ああもう、なんてザマなのっ。カタキとってやるから見ていなさい!」

 と。
 このまま四機出身組を舐められてたまるか、という事らしく、今度は香貫花に操られた2号機
が立ち上がり、3号機に向かって礼をして構えを取った。
 その動きは太田の操縦よりは多少、滑らかに見えたが……2号機の経験値不足なのか、どう
しても、ぎこちなさが取れなかった。
 本物の空手家のごとく動く3号機は無論のこと、野明の1号機が持つダンスを踊ってしまう
ような柔軟さから比べると、ただの作業用レイバーのようでさえある。

 それに、2号機は香貫花が育てている訳ではないから、いきなり乗ったところで、機体に染
みついた癖は掴みづらいはずだ。太田より正確に操縦できたとしても、機体に慣れていない分
で、差し引きはゼロになってしまう。
 結局、3号機の俊敏さにはついていけず、正面から突き刺さるような上段蹴りをもらって、
仰向けに吹き飛ばされた。
 勝負あり。

 太田の時とは違って香貫花を救助しようと、整備員が無駄に多く駆けつけたが、その、あま
りの格差と正直さに太田の怒りを買い、ぜんぶ蹴散らされていく。
 そんな乱闘の末、ハッチを開き中から彼女の手を引く権利を太田は守り通した。竜馬と戦っ
ている時よりも輝いて見えたのは、気のせいではあるまい。異性を巡る闘いは生物の本能がも
たらすものなのだ。
 対してコクピットから這い出た香貫花が、うなだれる。

「ごめんなさい……大言が過ぎたわ。やっぱり2号機は太田、あなたが強くしていくべきね」
「わかっとる。これで勝たれても、俺の立つ瀬がなくなるだけだ」
「何言っているのよ。このままじゃ引き下がれないでしょ、自主トレ回数増やすわよ」
「おう、いつか流のやつに一泡吹かせてやるわい」

 コンビとしての息だけは、小隊中トップの二人が再戦を誓い合って2号機を格納庫へ戻して
いく。二度も3号機に吹っ飛ばされたせいで、少し駆動系にダメージが出たらしい、関節部か
ら鳴るモーターの音が変調をきたしていた。
 そんな、苦しげに去る2号機の背を、数人の整備員が追っていく。

 見ると、いつも2号機にかかりきりとなっている専属の顔ぶれだった。彼らは、特車二課整
備班の中で飛び抜けて技術が高く、他の号機担当チームへ助っ人に呼ばれることも多い、榊の
目にも留った若きエース達だ。
 ただし、彼らがエースたり得たのは、あまりにも2号機が壊れまくるせいで、昼夜問わず、
他の整備員が休んでいる時も、ずうっと修理に携わっていなければならず、結果的に技術の積
み重なりが劇的に速かっただけ……という、不幸がもたらした栄光であるという事実を、社会
人たろうとする者は目を背けずに、心へ刻んでおかねばならない。

820 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/23(火) 18:49:00.12 ID:cIZOHeWy
 そして3号機は去りし兵を見届けると、今度は「目の前の出来事は、私にはまったく無関係
です」とばかりに、格納庫脇に腰を下ろしてあやとりに興じている1号機と、遊馬をはじめと
した、その取り巻き連中に頭を向けた。
 ダンスに飽きたらしい野明はここのところ、イングラムの五指が人間並に器用であり、その
うえ腕部はモーショントレスを使った操縦も可能、という特徴に目をつけ、新しい訓練を始め
ていた。
 それが、今やっているあやとりである。
 人間の四倍近い巨人がするだけあって、紐もロープを使っているのだが、その器用さは見事
なもので「ほうき」や「はしご」のような初歩的なものから「東京タワー」や「天の川」といった技まで、
次々と、紐の芸術を披露していく。

 大したものだと言えたが、しかし端から見ると、まるでレイバーで遊んでいるようにしか見
えないのも事実である。
 というか実際に暇つぶしの遊びであり、いくらイングラムが武器が器用さにあるからといっ
ても、指先だけをそこまで鍛えたところで、活用できるシチュエーションは非常に限定的であ
る。たとえば、ガレキにまみれた災害現場での人命救助等。
 決して無駄だとはいわないが、

「……おい野明。ブロッケンにあしらわれて来たあとに、やるこっちゃねえだろ」

 今はイングラムを使うなら「パトレイバー」としての、もう少し根本的な訓練が必要である
はずの時間だ。
 というのも、竜馬が今し方外部スピーカーで言ったとおりに、すでに第二小隊は二回戦をブ
ロッケンと演じていた。
 その二回戦目は折しも悪く、竜馬が非番で招集されるのに時間のかかった日で、ブロッケン
に当たったのは、1号機と2号機だった。
 が……3号機ですら手こずる相手を、竜馬がして未熟と指す野明と太田で簡単に対処できる
はずもなく、取り逃がすに終わった。

 被害そのものは軽かった。相手が前回ほど好戦的でなかったからだ。
 今回ブロッケンの出現場所は、都と千葉県境にある波止場だったのだが、敵は適当にイング
ラムを小突き回したあと、戦意を失ったかのように海中へ逃亡していった。

 軍事用であるブロッケンは毒ガスなどの攻撃に備えてなのか、気密が完全に保たれる設計が
施されており、それを利用した逃亡ルートの選択だったわけだ。
 しかし、ブロッケンの行動範囲が陸上に限らないというのは、対策に取り寄せたSEEの資料
から既に明かとなっている事であり、そのため水上警察および海上保安庁などが現場に予め派
遣されてはいたのだが……。
 それでも、どうやったのか監視の目をかいくぐってブロッケンは逃げおおせてしまった。
 警察としては大敗北を喫した、といえよう。

 しかし前回のように、陸上で煙にまぎれて逃げるよりは遙かに安全な状態であったのに、ほ
とんど何の活動もしないまま、消えてしまったのは何故か?
 誰しもが首をひねったが、遊馬がこのくだりを、竜馬曰くの「敵はイングラムとの対戦を目
的にしているのではないか」とする見当から、さらに推測して、データ取りに相応しい3号機
がいなかったからでは……と目星をつけた。

 この推測は後藤に報告され、上の方にも情報が昇って整理や確認がなされてはいるが、しか
し当面、上層部の提起する問題は、新型機を有するはずの第二小隊が為す術もなく犯人を取り
逃したという事に終始した。
 なにせ、警察は威信をもっとも大切にする組織だ。犯罪レイバーを相手に(いくら軍事用が
相手とはいえ)自慢の最新装備がコケにされたとあっては、上層部が黙っているはずもない。

821 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/23(火) 18:51:21.52 ID:cIZOHeWy
 様々な対策が検討されたが、そのうち今回の失敗には、第二小隊はレイバー乗員と指揮者……
すなわち、ユニットごとの練度不足が著しい事に問題があった、という指摘がなされ、本庁から
の指導が入った。
 これに太田と香貫花が激しく落胆かつ反発し、先述のような自主トレーニングを増強した取
り組みに走っていたのであるが、1号機組の方はどうも、まだ自覚が足りないらしい。

「そんなこと言ったって、ただでさえここのところ傷物になりっ放しなんだもん……それに、
竜馬さんといえども、私のイングラムを投げ飛ばした恨みは忘れないからね」
「またそれか。言ったろうが、俺は機体は大切にするが、必要なら無茶もさせるとよ」
「ポリシーは理解するけど、私まで巻き込まないでよぉ……」
「泣き言ほざいてんじゃ……ちっ。いいさ、やる気がねえなら遊んでろ。戦力は俺一人で十分だ」

 3号機が頭を元の位置に戻し、2号機に続いて格納庫へ戻っていく。対して1号機の操縦席
を、首もとの位置へ上昇させた有視界モードを使っていた野明は、反論をしたげな視線をそこ
へ投げかけ、口を尖らせる……が、やがて諦めたのかロープのあやとりに戻った。

 ……そんな、少しばかり険悪なムードのイングラムたちを、隊長室から眺める視線が三つ。

「とまあ、本庁は批判するが、練度はけして低くないと俺は思ってるんだ。問題は、足並みが
どうにも揃わんってことでね」
「足並みを揃えるのも、練度の内だと思うわよ」
「こりゃ手厳しいな。しかし、奴らはなにかひとつ切っ掛けさえあれば、だね……」

 ひとりは腕まくりにサンダル履きいつもの後藤、ひとりは、彼とは対照的に警官として正し
く乱れの一切ない服装で、書類整理にあたる、いつもの南雲……そして、

「なるほど。このことを解決するには、あの流巡査が色々な意味での、キーパーソンになって
いそうですね」

 中年期に突入している隊長二人からは、一回り若々しい女性警官が一人。だいたい竜馬と同
じぐらいの齢だろう。
 その名は熊耳武雄(くまがみたけお)巡査部長。
 特車隊研修校からやっと抜擢され本日の配属を目の前にした、最後の第二小隊隊員である。
 名前は勇ましいが、女だ。
 体格は小柄な野明より少し背が高い程度、ショートカットの前髪を長めに七、三と揃えた緑
髪と、大きめの黒目が、清廉さと可愛らしさを兼ね備える「才女」といった表現がよく似合う
風貌だった。
 巡査部長という階級から解るように、彼女は第二小隊における副リーダーとしてのポジショ
ンを担うべくやってきた存在でもある。
 その熊耳が、さっそく竜馬の本質を見抜いたような発言をして、後藤が頷いた。

「うん。見ての通り、個人としての能力はハンパじゃないし、影響力も強い。うまくいけば、
隊の中核になってくれると俺は踏んでいるんだが……今の状態じゃなんとなく、住む世界が
違うって感じでね。
 まあ、それには色々理由もあって……この際だから、お二人さんには知っておいてもらった
方がよさそうだ。俺以外には警視総監しか知らない秘密だから、オフレコで頼むよ?」

「警視総監って……後藤さん、なにをまたやらかしたのよ。まさか流巡査が前科者だ、とでも
言うんじゃないでしょうね」

822 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/23(火) 18:52:56.09 ID:cIZOHeWy
 あり得そうな話だ、と勝手に納得しながら南雲が顔をしかめるが、後藤は「そんなんじゃな
いよ」と困ったような中年スマイルをつくる。
 そう。
 竜馬の持つ秘密は、そんな生半可なものではない。
 後藤は、竜馬から聞き知った彼の正体、すなわち流竜馬が異世界の住人である事を、南雲と
熊耳にむかって、約十分の間にかいつまんで語った。

「……なんだか、映画みたいな話ね」

 たったそれだけの時間ながら、南雲も熊耳もおおよその事情、ゲッターロボのパイロット・
流竜馬という人物や、彼を取り巻く複雑怪奇な運命といったものは、十分に呑み込めたようだ
った。
 二人の頭が良いというより、後藤が優れた話術を持っている証拠であろう。

「現実は小説よりナントヤラっていう言葉もあるじゃない」
「まさに超人ですね……そこまでの人物なのだとしたら、私が実力で抑えつけるのは不可能です」
「そこを、なんとかならんかね?」
「実力以外の方向でしたら……恐らく。お話を伺ったところから考えると彼、流巡査は元々は
一本気な男性だったように思われます。しかし、仲間に裏切られ続けたことが、いまの孤独性
を培ったのでしょう」
「ま、大人になるにつれて世界ってのは嫌らしくなるからねぇ」

 しみじみ、と言った感じに後藤はまたしても頷いた。
 その顔は「俺もいろんな人間に裏切られてきたよ」と語っており同時に「まあ同じぐらい裏
切りもしたけどね」と言う、ダーティな男の過去をも匂わせていた。

「その、ゲッターロボ……でしたか? 三位一体の操縦が必要になる機械を、手足のように操
れるのなら、どこかでその記憶と感覚を思い出させてさえあげれば、イングラムでのチームワ
ークも考えてくれるようになるはずです」
「難しいよ。他人の記憶に立ち入るってのは、なかなかどうして……」
「ええ。しかし第二小隊をまとめよ、というのがご命令とあらば、やってみせます」

「勢いあるね。じゃあ頼んじゃおうかな」
「お任せください。そこで早速、私の配属発表前に小細工をしたいのですが、認めていただけ
ますか後藤隊長?」
「悪巧み? あんまり南雲隊長から睨まれるようなのは御免だよ」

「大丈夫です。ちょっと流巡査に仕掛けるだけです」
「ふむ……まあ怪我しない程度なら良いけど。南雲隊長もそれなら認めてくれるかな?」
「それぐらいで、流巡査が少しでも大人しくなるなら反対する理由はないわ」
「と、いうことだ熊耳。やり方はじゃあ任せるから、よろしく頼む」
「了解しました」

 熊耳はカツッ、と敬礼をつくり「では、後ほど正式に配属へ伺います」と言い残し、隊長室
を後にしようとする……が、彼女の背中がドアから消え去る直前、南雲から声がかかった。
 熊耳は足を止め、頭だけを振り向かせる。

「なんでしょうか?」
「いえ、あなたの観察眼を否定する訳ではないけれど、気をつけて。異世界の住人云々という
のを除いても、流巡査には、尋常じゃない所を感じるから……」
「大丈夫ですよ。スネに傷をもった人間の心は、同じスネに傷を持った者が解るんです」

 と、最後のセリフは、くるりと頭を進行方向へ直してから背中越しに流して、熊耳は隊長室
を出て行った。
 その、静かに閉じられたドアを南雲が「じっ」とした目で見つめている。
 後藤が頭を掻いた。

823 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/23(火) 18:54:25.46 ID:cIZOHeWy
「後藤さん……ついさっきまで、やっと警官らしい警官が来たと思っていたのだけれど、今は
ちょっと訂正したい気分だわ」
「うん? しのぶさんとは馬が合いそうになかったかな」
「そういう事じゃなくて。なんだか、彼女もとんでもない爆弾を抱えているような、そんな予
感がするのよ……そう、第二小隊の人間として相応しいだけの爆弾を」
「おいおい、そりゃ酷すぎる物言いじゃないかね、しのぶさん」
「女の感って当たるのよ。特に人間のことに対しては」
「……」
「というか……そう考えると、この課でまともな人って課長と、石和君に古賀君ぐらいしか居
ないのかもしれないわ……伊達に二課への異動は島流しって言われてないわよね……フフ」
「あー。しのぶさん。おれ、コーヒー淹れるよ」

 言って、後藤はペタペタとサンダルを鳴らして備え付けのコーヒーメーカーへ向かった。
 そういえばしのぶさんも、かつての妻子持ち上司と不倫の挙句にこの埋め立て地に居るんだ
よなぁ、と、人間の業の深さというものに、少しばかりの恐れと呆れを感じながら……。

・・・

 作業着姿の竜馬が3号機から降りてくる。
 そこに、いつの間にか彼の舎弟のようになってしまっている山田整備員が駆けつけて来、ス
ポーツタオルを片手に連戦を労った。
 いまのところ、竜馬と気の置けない仲、といっても良い間柄なのは彼だけだ。なぜか波長が
合うらしい。
 山田はタオルを渡し終えると3号機に近寄って、駆動部を軽くチェックしていく。

「訓練にしちゃ結構、派手にやりやしたね」
「太田の野郎は痛い目に逢わせてやらねえと、理解しねえんでな」
「へっへっへ。まるで犬の調教だ」
「いや、犬の方がアタマがいい。俺は昔「ロボ」って犬を飼ってたんだが、太田よか物事を理
解する速度は速かった」
「生き物なのにロボですかい、竜馬さんらしいネーミングだ。おっと、コイツは調整しといた
方がいいな……」
「悪いな。俺が自分でやっても良いんだが」

 竜馬は、足首の関節駆動部へ取りかかった山田へ珍しく謝意を表すが、山田は「なぁに、こ
れが俺たちの領分でさ。任せておくんなさい」と、気っぷも良い。
 じつは彼に限らず、竜馬は整備員からの人望が意外に厚いのだが、それはいま本人がいった
ように、野明や太田のようなメカの素人では手に負えない、複雑かつ緻密な構造をしているイ
ングラムを、修理・分解から組立まで手がけることのできるほどメカ知識に造詣が深いことに
起因する。

 進士や遊馬とは逆に、ソフトウェアの対処をやや苦手としてはいたものの、それを補って有
り余るほど、ハードウェアへは強かった。
 一度は駆動部に改善点を見つけて、改造申請を出したほどである。
 もちろん、竜馬が最初からそんな手続きを踏もうとするはずはなく、勝手に改造しようとし
たところを榊に見つかって、またしても喧嘩になったのだが、竜馬の見知が正しいことが解る
と、榊自身が本庁にイングラムの改善案として、申請したのだ。
 そのおかげで、現行のイングラムは納入時より若干、動きがスムーズになっている。
 例によって太田は使いこなせていなかったが……。

824 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/23(火) 18:55:45.74 ID:cIZOHeWy
「篠原重工も改良の手間がはぶけて、大喜びじゃありやせんかい。まったく。二課は良い人材
を得たモンだ。あとはあれだ、太田ちゃん達とも仲良くすりゃあ万々歳でさ」
「これで精一杯、仲良くしているつもりだがな」
「竜馬さんだけレベルが高すぎて、他の連中がついていけねえんです」
「ふざけんな、俺にレベルを落とせってのか?」
「そんなの俺たち整備班だって願い下げですよ。うまいこと竜馬さんを暴れさせつつ、全体の
調和が取れる指揮のできる人でもいりゃあ、最高なんですがね……進士さんにゃ、ちょいと荷
が重すぎらあ。悪いことを言うようだけれども」
「あいつは、臆病すぎてな。さて俺は着替えに行く。あと頼むぜ山田」
「合点承知の助」
「ま、俺はあの制服よか作業着の方が落ち着くんだがな」

 言い残し、竜馬はそのまま階段を上がってキャットウォークへと昇っていく。
 二課棟は緊急出動に対応するために、小隊ごとに格納庫へ直接オフィスが設置されており、
キャットウォークから出入りできるようになっているが、そこには今し方、苦言を呈されたこ
ととはつゆしらぬ進士と、茶を汲む山崎が居た。
 竜馬はその二人をチラリと横目に見つつ、オフィスを横切って、第二小隊と第一小隊の格納
庫を連結する中央棟へ進む。
 考えることは、当面の自らの立ち振る舞いだ。
 自分はなぜ、真イーグルのコクピットから、こんな世界に飛ばされたのか……それは今以て
はっきりしていないし、こうして警官として生活を続けていたところで、戻る手だてが見つか
るのかどうかも、皆目解らない。

 果たして、このままで良いのだろうか。
 真ドラゴンと早乙女、そしてインベーダーどもを、そのままにしておく訳にはいかないというのに
……そう考える度に、なんとも言えない歯がゆさが身を襲う。
 そんなモヤモヤした思考で歩いていたが、そのうち陽が当たらない区画で、節電のため照明
もない、暗いままの廊下に差し掛かったときだった。

(!!)

 殺気。
 久しく覚えていなかったその感覚が、冷水のごとく竜馬の全身へ浴びせ掛かって、弾かれる
ように身体を捻らせた。
 次の瞬間だった。
 人陰。
 襲いかかって来、腕がびゅんと伸びてきた。しかし竜馬はそれをバシンとはね除けざま、掴
み返してねじり上げると、そのまま背負って、ぶお、と投げ飛ばす。
 一瞬の間のあと、リノリウムで出来た床へドンと人間が転がるが、竜馬は起き上がることを
許さずに追撃の脚を加える。
「あうっ」と甲高い呼吸が漏れた。

「こ、降参! 参ったわ、抵抗しないからもう止めて」
「誰だてめえはッ」
「ふ、ふふ、大丈夫よ、侵入者じゃないから……」
「信じるかよ。そのまま手ェ後ろに組んだまま、明るいところまで下がれ」

 言い、竜馬は懐からニューナンブを取り出し、引き金の安全ゴムを押し出すと撃鉄を起こし
て照準をつけた。
 狙い確実のシングル・アクション。ジャムも有り得ない。少しでも不穏な動きを見せれば、
容赦なく発砲するぞ、という仕草を見せる。
 どうやら作業着の時まで肌身離さず持っていたらしい。彼らしい用心深さと言えようか。

825 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/23(火) 18:57:00.46 ID:cIZOHeWy
 照準をつけられた女は、ゆっくり起き上がり、竜馬に言われたまま窓のある所まで後退して
いった……と、その素顔が明らかになる。
 ショートカットの七三分け……。
 特車二課の制服を着込んでいた。

「……」
「ご覧の通り、警官よ」
「変装とは手が込んでやがるな。二課の人間にそんな面は居ねぇぞ」
「そうでしょうね。だって私は今日が配属の日ですもの」
「言うに事欠いてそれはねえだろうが。新人が来ンなら、前もって連絡事項のひとつでもあり
そうなもんだ。だいたい俺へ襲いかかってきておいて、言い訳もクソもねえ」
「確かに。どう考えても怪しいものね、その対応で正解よ。流巡査」
「うるせえ。さっさと正体あらわしやがれ。で、なければ撃つ」
「ああ、でもその脅しは不正解。不審者が相手だからって、いきなり腕力に訴えようというの
は規則違反です」
「おおそうかよ、そんなに死にてぇか。なら望み通りにして――」

「なにやってんのよ、お前らは」

 問答には飽きた、と竜馬がトリガーへかかる指に力を入れようとした瞬間、危機一発。のそ
りと、聞き知った声が現れる。後藤だ。

「ああ、後藤隊長。見ての通りです」
「撃ち殺されそうなのにずいぶん余裕だね、熊耳よ」
「隊長がさきほどより私の後をついていらっしゃった様なので、安心していました」
「バレてたか」

 のんきに会話を交す後藤と女を前にして、竜馬が舌打ちと共にニューナンブを降ろした。ど
うやら茶番を仕組まれていたらしい。
 と、するならば……。

「おい、隊長さんよ。どういう事か説明してもらおうか」
「じゃあ紹介しよう。彼女は熊耳武緒巡査部長。さっき言っていた通り、本日付で特車二課第
二小隊に配属となった身だ、仲良くしてやってくれ」
「そういう事は訊いてねえんだよ」
「つまり、その前に状況の説明をしろってことだね。熊耳、じゃあとたのむわ」

 言って後藤はムーンウォークでその場を下がっていく。竜馬はそれを見て、どういう状況で
も、脱力させてくれる男だ……と、蚊にまとわりつかれた時のような怒りを覚えた。
 が、とりあえずは目の前の女、熊耳武緒とやらの話を聞かねばなるまい。

「……じゃあ熊耳っての。説明してもらおうか。事と次第によっちゃタダじゃおかねえぞ」
「流巡査、そうやってすぐに他人を威嚇してはいけませんよ。争いのタネです。それと上官に
対して言葉遣いが無礼じゃないかしら」
「だからどうした。無礼なのは、いきなり襲いかかってきたてめえだろう」
「あ。それもそうね。また一本取られちゃったわ」
「いいから本題に入れ」
「はいはい。さて流巡査……どうでした私の奇襲は? 少しは味があったんじゃないかしら」
「てめえな、ふざけんのもいい加減にしやがれ」
「ふざけてないわ。意表をつけるようでなければ、あなたの相方は勤まらないでしょう?」
「なんだと?」

「今後、私は進士巡査に代わって流巡査のバックスを勤めることになります。そして、足並み
の揃わない、第二小隊を取りまとめるためにも、あなたには他の隊員との協調を培ってもらわ
ないとならないわ」

826 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/23(火) 18:58:22.47 ID:cIZOHeWy
「……確かに進士よりか面白そうだがな。俺が協調するだと? 笑わせんじゃねえ」

「笑い事ではありません。レイバー小隊は、イングラムは決して合体なんかしないけれど、い
ざという時に三位一体の活動ができて、はじめて真価を発揮できる。
 そのための方法をあなたは知っているはず。そう、ゲッターロボを操った流竜馬なら」

「後藤が喋ったのか」

「ええ。南雲隊長と一緒にあなたの秘密を聞きました。理屈で、どうしてこうなったのかなん
て解るわけないけれど、きっと縁あってのことよ。もしかすれば、ゲッターロボがあなたに何
かを求めてこの世界へやってこさせたのかもしれないわよ」

「ゲッターが俺に求めた……」
「ええ。ゲッターは不思議で強大な力をもったロボットなんでしょう?」

「正しくはゲッター線、だ。メカの方は単なる器で、核になっているのは意思を持っていると
目される、エネルギー体としてのゲッター線。まああんたにゃ関係の無いことだが……」

「関係無いってことも無いでしょう。あなたがここに居るのがゲッター線の意思なら、特車二
課のもとで働くことに、何か意味があるのだと思うわ」

「だから、本気でやれってのか。なんだかよ……てめえといい、後藤の野郎といい、うまいこ
と言って俺を乗せようとしていねえか」

「悪く見ればそうなるけれど、ここまで来たのなら男一匹、乗ってみても良いんじゃない?」

 どうかしら、と胸の前で腕を組む熊耳は微笑をつくる。まるで相手が自分の言うことを必ず
承諾すると確信しているようだった。
 それが竜馬にも解ったので、どうにも鼻持ちならなかったが、確かに今の状況では自分が突
出しているだけで、他の人間がモノになっているとは言い難いのは事実だ。

 野明はイングラムをペット扱いしているし、太田と香貫花は技術も効率も無視でひたすら暴
れたがるだけで、進士と山崎は臆病なことが各々の才能を殺している。遊馬も頭は悪くないよ
うだが、まだガキだ。いざ実戦となると、あらゆる意味での経験不足が露呈する。
 そんな有様だった。

 これではとても、第一小隊の精鋭たちにはかなわない。
 石和巡査部長などは柔道の他、空手も嗜むというので組手をしてみれば、なかなかの実力者
だったし、他のレイバー操縦担当である古賀巡査や田中巡査も旧い機体をよく操る。なにより
覚悟の程というものが違った。彼らは場合によっては命を落とすこともある、という警察官の
職務をよく理解している。
 その点においては、ここでの生活をあくまで元の世界へ帰るまでの仮住居に過ぎない、と考
えている竜馬も敵わないものがある程だ。

 そんな連中へ少しでも近づくには、並大抵のことでは通用しまい。
 それこそ、かつてのゲッターチームが見せたような団結が必要だ。隼人に武蔵、そして弁慶
――やつらに置いただけの信頼を、果たして俺は野明たちへ託せるか。

「……乗ってみるか」
「そうそう、その意気よ。あなたが小隊を引っ張るなら、恐いものなんてなくなる。私もお手
伝いするわ」
「だからって馴れ合うのは御免だぜ。訓練会でもやるってんなら話は別だがよ」
「そうね、まずはそれから始めるのが良いと思うわ」

・・・

 やがて、熊耳武緒就任の報せは二課全体に行き渡り、特に配属先の第二小隊はにわかに活気
づいてきた。

827 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/23(火) 18:59:36.78 ID:cIZOHeWy
 成績優秀の巡査部長が進士に代わって竜馬のバックスに着くというので、これで少しは手の
付けられない竜馬が大人しくなるか、と思われたからだ。
 なにせ竜馬は大物・榊とも平然と喧嘩をし、出動先ではあわや犯人を殺害してしまいそうに
なる輩である。普段は戦力になるものの、なにが切っ掛けで惨事を引き起こすか、解ったもの
ではない。
 3号機バックスから、2号機補佐に回された進士も、落ち込むというよりは安堵がつのって
いるという風情だった。

 さらに竜馬が熊耳と組んでの初出動の際……なんと「指示に従った」という事態が発生し、
それが知れ渡ると、熊耳巡査部長には一種の尊敬と信頼の眼差しがあつまった。
 そしてなぜ、従ったのだとインタビューされた竜馬からは「あの女はできる」の一言。
 
 すごい人物が来た。
 これでもう安心だと。
 だが、しかし。
 彼らに安寧が訪れることは無かった。

 とある日の休憩時、オフィスで熊耳が第二小隊一同を招集する。なにかなにかと集まってき
た隊員たちに向かって熊耳は隣に竜馬を引き連れて、もったい付けた。
 部屋全体に、嫌な予感という名の空気がたちこめていく。

「さて……皆。私も少し慣れてきたので、今日からトレーニングを強化したいと思います。レ
イバーでの訓練から始り、柔道剣道、ランニング。これら全てについて目標を……」

 言いかけて、ずい、と竜馬の背を押しだした。

「流巡査に設定します! 皆、少しでも彼に追いつけるようにね」
「んな無茶な! レイバー素手でなぎ倒すような奴にどうやって追いつけっていうんです!」
「でも同じ人間でしょ? 努力次第で、差は縮められるわ」 
「そいつは人間なんかじゃありませんぞ巡査部長!」
「おいてめえ太田、あとで覚えてろよ」

 竜馬が他の隊員たちと協調するにあたって、大きな障害となるのは、やはりかけ離れた身体
能力だろう。ならば、まずは基礎トレーニングを強化することによってその差を少しでも埋め
ていく。
 まあさすがに野明たちにレイバーを倒したり、空高く跳躍したりだのは不可能だろう。熊耳
だってそんなことは出来ない。
 せいぜい、柔道で太田やひろみをも圧倒できる、という技術があるぐらいだ。まあそれだけ
でも十分凄いのだが……竜馬が桁外れなせいで霞んでしまう。
 よって、訓練の大きな目的は彼の持っている空気に馴染む、ということに尽きた。

 それがためだけに、野明や遊馬は柔道のたびに空中へ放り出され、太田や香貫花はランニン
グで意識混濁の目に逢い、山崎などは木偶の坊よばわりされて泣いてしまうし、進士は胃薬の
量が減るどころか増えてしまった。
 熊耳だけがギリギリの状態で耐えていたが、竜馬は余裕をかましているからたまらない。こ
んな化物にどうやって追いつけというのだ。

 これでは単なるイジメである。
 それを誘発させているのは言い出しっぺの熊耳であり……これはとんでもない鬼教官が来て
しまった、と隊員たちの彼女へおける視線は一変した。
 ただ、それでも……。

828 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2011/08/23(火) 19:04:27.42 ID:cIZOHeWy
「……こりゃ、すげえな」
「どうしたの遊馬?」

 トレーニングが終了し、PCの前に座る遊馬が先ほどよりなにやら解析作業に勤しんでいる。
その画面には幾重もの窓やフレームが表示されており、コンピュータソフトの知識が無い人間
には、何が映っているのか見ても解らないものだった。
 ただ遊馬の驚きようを見るに、なにかとんでもない結果が表示されているらしいことは確か
である。

「リョウトレ(竜馬式トレーニングの略)が始まる前と、以前のイングラムの動きをシミュレ
ートした結果を比較してんだ。見てみろ」
「数字が沢山映ってる」
「……簡単にいうとだ。太田機は以前の1号機並に、お前の機は当然その上に行ってる。この
短期間にだ。原因は間違いなく、トレーニングの結果だぞ」
「え……それって凄いじゃない!」
「だから、そう言ってんだろ。一時はどうなるかと思ったが、おタケさんのしごき、耐えてみ
るのも悪くないかもしれんな」
「おタケさん?」
「熊耳さんに愛称をつけてみた」
「なるほど。リョウトレ効果ありかあ……嫌だなぁ、そのうち私も筋肉ムキムキになっちゃっ
たりしないかな」
「ボディビルやってんじゃないんだから心配すんな。ま、それはそれとして、こうして我々も
日々スキルアップできる事が証明できたのだ。そのうちおタケさんや、竜馬さんにも一泡ぐら
いは吹かせてやりたいもんだよな」
「どうやって?」
「万能の人間なんているわきゃない。なにか弱点があるはずだ、そいつをなんとしても見つけ
てやろうぜ! そうすりゃ俺たちの結束も固まるってもんだ」

 遊馬が席を立つと不敵に笑う。
 ここしばらく筋肉痛に苛まれていたが、超回復を果たしたらしく、すこしばかり逞しくなっ
た腕を掲げ、あまり素晴しくない目標を掲げるのだった。


つづく


 ちょっと補足。
 物語の都合上、香貫花は階級も能力もオリジナルに比べてやや劣化しています。
 香貫花ファンの人は、どうか怒らないで……。

829 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/23(火) 19:35:27.71 ID:cH3OeYUH
乙かれー 竜馬の弱点……そういうのがねえと竜馬すげーだけで終わっちまうからな、楽しみだ

830 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/23(火) 22:30:59.25 ID:1K5oTCtP
おたけさんは、お化けが大の苦手だけど
竜馬はTV版だと実は高所恐怖症だけど ゴキブリ怖いでロボコンか ねずみでドラえもん状態にするか楽しみだ

831 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/24(水) 00:54:40.79 ID:87kqdGIo
>>817
打ち切り要素なんぞ、石川賢というだけで十分だ!

832 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/24(水) 03:35:27.86 ID:XxU5OGWu


どっかのスレで、
Gガンダムのウォンがのっているウォルターガンダムがゲッター線によってノーベルガンダムに退化させたり
アルティメットガンダムが真ドラゴンと共鳴して戦艦に進化して自軍に参加したりというゲームの存在が語られていたな。
SRCかなんかかな?

ちなみに、ウォルターガンダムは化物みたいなガンダムだけどノーベルガンダムはセーラームーンな感じの機体で
ウォンは男だから笑えるなあ。

833 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/24(水) 15:51:17.04 ID:WiezBdXv
Gガンは監督が監督だからチェンゲと組み合わせたらいい具合に混ざりそうだ
重陽子ミサイルの後荒廃した世界をガンダムファイターとインベーダーが戦い、真ドラゴンとデビルガンダムが互いに食いあい、師匠が生身でメタルビースト相手に無双する

834 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/24(水) 16:16:16.26 ID:eLPNJeOW
人間がDG細胞とインベーダーに寄生されてゾンビ兵なのかなんなのかもわからない存在になったり

835 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/24(水) 18:09:42.16 ID:nGltdleR
共通点・関智一

836 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/24(水) 18:43:16.11 ID:LMCuH+D1
「チェンゲ」の8話でゲッターを呼んでるゴウは、まんまドモンだよなw

837 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/24(水) 20:45:07.99 ID:nGltdleR
ところで…これ>>1000までスレ持たねえんじゃね?

838 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/25(木) 00:18:24.91 ID:Mkkm3+oP
死なばもろともよ

839 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/25(木) 00:30:56.91 ID:9cpFld9H
これは何だろ?
http://www.ustream.tv/recorded/16845053

840 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/25(木) 17:28:27.95 ID:2MdE9xpj
>>838
貴様のその驕りが、スレを破壊へと導くのだ!

841 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/25(木) 19:05:46.05 ID:OIZ0DiVR
武蔵「あ」

842 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/26(金) 12:52:38.83 ID:WeNmbvsw
>>841
むぅさしぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!

843 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/26(金) 20:13:48.58 ID:6bql49VE
マジンカイザーSKLのOPでカイザーが廃墟の光子力研究所に封印されている描写があるが
號やネオの真ゲッターと絡めれそう。
スパロボですでに似たようなネタやってるけど

844 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/26(金) 20:54:23.33 ID:ViE3yfek
ダイナミック的にはカイザーと真ゲは同格?

845 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/26(金) 21:05:13.36 ID:kT3Dezok
能力はともかく作品の位としては同じくらいじゃね

846 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/26(金) 21:18:51.62 ID:WeNmbvsw
スパロボWだとマジンカイザーと真ゲッターロボは早乙女博士と兜十蔵博士が共同開発した兄弟機って設定だったね。

847 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/27(土) 00:37:09.37 ID:GRj6Mgc9
スパロボの元の設定だとマジンガーZにゲッター線を浴びせて出来上がったのが
マジンカイザーなんだっけ?

848 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/27(土) 02:39:21.76 ID:E6xO7xSs
Fではそうだった筈。α以降はプロトマジンガーが自己進化した結果だっけか。

もしマジンガーもゲッターみたく進化していったら、ゲッター艦隊ならぬマジン要塞(マジンガーの顔の形をした巨大要塞)
みたいな奴が生まれた可能性もあったのだろうか…

849 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/27(土) 02:44:36.99 ID:jLqKu3UB
鉄の城と言われているから城じゃね?


850 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/27(土) 06:40:33.14 ID:Yv1pumRQ
>>848
マジンガー大全に、巨大マジンガー戦艦が出てくるスペオペアニメの企画があったが
ポシャったって話が載ってた。
イラスト見るとゲッターエンペラー1のゲッターの顔がそのままマジンガーの顔になった感じ。

851 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/27(土) 08:34:55.25 ID:e/TK4l5t
  ,j;;;;;j,. ---一、 `  ―--‐、_ l;;;;;;
 {;;;;;;ゝ T辷iフ i    f'辷jァ  !i;;;;;
  ヾ;;;ハ    ノ       .::!lリ;;r゙
   `Z;i   〈.,_..,.      ノ;;;;;;;;>
   ,;ぇハ、 、_,.ー-、_',.    ,f゙: Y;;f  一対一のサッカーはPK  そんなふうに考えていた時期が
   ~''戈ヽ   `二´    r'´:::. `!   俺にもありました

852 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/27(土) 11:15:12.84 ID:7p8TK5MH
天才の隼人さんは我々とは思考法が大きく違うのです

853 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/27(土) 16:42:55.83 ID:ETMgMzG0
地下闘技場に放り込めばいいんじゃねえかな

854 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/27(土) 19:47:31.39 ID:tIxZSQdH
サッカー×ゲッター…!
……なんだ、ただのイナズマイレブンか

もしくは新の竜馬が見た地獄が全部サッカーに摩り替わってるとか

855 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/27(土) 20:57:59.52 ID:3S5ZvH15
野球やったらラグボールになるな

856 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/27(土) 21:17:41.58 ID:QYMrUdoL
ヒューッ! ご本人曰わく正統派な宇宙海賊らしいから、農協襲撃とかみみっちい事考えるゴールド・ランに呆れそうだな

857 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/27(土) 21:32:56.95 ID:8G5zJK41
ここはさわやかにテニヌをやってみればいいんじゃね?

858 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/27(土) 21:41:52.93 ID:3S5ZvH15
かなり広大な行動範囲があるから石川宇宙のやつらとも面識があってもおかしくないコブラ
何度か遣り合ってても不思議ではないな。たまに作中でも強すぎるやつとか出てくるし

859 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/27(土) 21:52:15.02 ID:2fas4kc6
>>852
天才とバカは紙一重

860 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/28(日) 11:49:37.87 ID:KoqwqQAS
>>858
コブラvs虎とか見てみたいね

861 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/28(日) 13:46:45.48 ID:fjM/UY8g
コブラの挑発に面白いようにひっかかる虎という構図しか見えないw

862 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/28(日) 14:35:41.14 ID:UlPeGKmD
互角だろうな、きっと

863 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/28(日) 15:31:35.82 ID:cYazM4Vq
そんな事より復讐だ!

864 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/28(日) 16:11:01.75 ID:KoqwqQAS
虎と戦うとなると…奴には鏡反器が装備されてるからクリスタルボーイの時と似たような戦いになるだろう

865 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/28(日) 19:07:07.33 ID:fjM/UY8g
コブラとゴルゴだけはどんなチートな敵と戦っても
うまくかわして生き延びる感じがするんだよな

866 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/28(日) 20:05:04.70 ID:rG+qCRrD
コブラとゴルゴと竜馬と冴羽遼は負ける所が想像できないなー。
後、射撃戦の時ののび太。
って、竜馬inドラゴンはウザーラに負けてるけど。

867 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/28(日) 20:09:04.11 ID:huOxHmXb
どっかの死にゲーの主人公がが言っていたことだが
「何回やられても負けない」
って言うのがあったな。
泥まみれになっても最終的に勝てばいいんだな。

868 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/28(日) 21:36:22.67 ID:KoqwqQAS
「泥なんて、なんだい」っすか

869 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/28(日) 23:14:57.27 ID:UlPeGKmD
>>870満足のいく死とは何か?

870 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/29(月) 02:49:17.20 ID:Vjm8MW7I
「出たな、真ドラゴン!!」

871 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/29(月) 08:34:27.48 ID:Tr+1kZsX
>>866
竜馬は何だかんだで負けてるからそこまでのイメージは無いかなぁ

872 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/29(月) 12:13:16.24 ID:LRDOH1QS
「無敵!ゲッターロボ発進」とかタイトルに出ても負けるしな

873 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/29(月) 12:32:18.61 ID:YF4cFIJA
Burn the runの「俺を消したければこの宇宙をまるごと消すことさ。だけどこの魂だけはそうさ、そうだ、なくならない」が竜馬を体現してると思う。

874 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/29(月) 15:06:28.09 ID:LRDOH1QS
石川英郎=歌が上手い

竜馬も歌が上手い可能性が存在する……?

875 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/29(月) 22:23:08.12 ID:8XQ9Rzqt
初代竜馬役の神谷明さんも歌は凄く上手いしね。

…でも神谷さんの演じられたキン肉スグルは音痴だったような…。(笑)

876 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/29(月) 22:43:10.23 ID:e4t+Q54f
竜馬だらけの歌合戦とか、ちょっと萌えるw

877 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/30(火) 01:44:47.50 ID:tbW5Ru9s
何となくのイメージだけど
リョウ…そつなくこなして歌謡ショー
真竜馬…鼻歌口ずさむ程度だけど結構うまい
ネオ竜馬…酔っ払うと歌いだす。音程もたまに外れるがそれも味に
新竜馬…下手。茶化した武蔵坊と必ずケンカ

878 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/30(火) 08:09:02.25 ID:UySHt53l
日常のとある演出が真マジンガーの光子力ビームだったな
何気に麦人さんも出てるし

879 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/30(火) 17:04:19.04 ID:AVOHnuQ7
そんな事より串カツ食おうぜ

880 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/30(火) 20:54:43.01 ID:D5tlS283
合間合間にキャベツをry

881 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/30(火) 21:34:41.60 ID:P08zcfVU
サンシャインヘッド、夜更かしは体に毒ですよ

882 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/30(火) 23:39:15.86 ID:AVOHnuQ7
ゲッターチームin深夜食堂

竜馬「マスター、ハンバーグ出来るか?」
隼人・武蔵「ハンバーグ…プッw」

883 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/30(火) 23:41:54.72 ID:gXdQlZva
このワザとらしいゲッター線!

884 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/31(水) 00:26:03.75 ID:5CEfUWem
竜馬じゃアームロック程度では済まんだろうな


885 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/31(水) 00:59:32.67 ID:xkhXEr2y
新しいクロスを思いついたから出来次第投稿します。

予告編作りましたんでどうぞ読んでください。




886 :『歪みの国のアリス』の主人公がチェンゲの渓だったら:2011/08/31(水) 01:01:07.93 ID:xkhXEr2y
“アリス 僕らのアリス あなたの腕を 足を 首を 声を 僕らに下さい

あなたを傷つけるだけの世界なら捨ててしまって
ちぎれた体は狂気に包まれて 穏やかに眠る

さあ 覚めることのない 悪夢をあなたに……”



………あの忌まわしき事件から13年後。世界は荒廃し、謎の巨大生命体『インベーダー』が地球上のあらゆる所に蔓延り、人類との互いの存亡をかけた戦いがいつ終わるとも知らない日々であった――。


……ここは人類最後の砦である地上戦艦『タワー』のとある個室。

そこのベッドで一人の女性が寝ていた。


「……あれ?あたし、なんでねてんの?」


彼女の名はケイ。日本軍、車少佐の娘。ボーイッシュで可憐とも言える外見だが、性格は親に似たのか男勝りでがさつである。

何故かは知らないが、彼女は小さい頃の記憶が全くないのである。


――これは彼女の奇妙で残酷、そして妖艶で美しき物語である。


知ってる人いるかな?

887 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/31(水) 01:59:29.11 ID:/M6vwY9L
ワリィ、知らねぇw

なんかのRPGinゲッターチームとか
帝王ゴールがプレイするポケモンとかネタは浮かぶんだが中々難しいなぁ・・・
クロスモノって考えるの大変なんだねぇ

888 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/31(水) 03:46:48.87 ID:2rgwbA93
最近、稼動開始したカオスコードという格ゲーがあるんだが
中ボスのセリアUというキャラの技がゲッター成分多すぎて吹いたw

タブルトマホーク…トマホークを2本投げる
ビッグトマホーク…でっかいトマホークを対空に投げる
コマンド投げ…ゲッター炉心らしきものを腹から取り出して相手に叩きつけて爆発させる)
多段ドリル…真横に多段ドリルを出す
へそからビーム…緑色のビーム
へそからメガビーム…緑色のビームの強化版
トマホーク投げる時にやビーム撃つ時にちゃんと叫んでくれるのがいいな

他にもチェーンソーや斬艦刀におっぱい光弾とかスーパーロボットっぽい
技を揃えてはいるんだけど
それにしたってゲッター要素が多すぎるw

ちなみに見た目はローゼンメイデンの水銀燈っぽいアンドロイドだった
パンチラもあるらしい

889 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/31(水) 11:17:04.82 ID:5EUjY/Jh
>>886
知ってる自分に驚いたw
確か携帯のアドベンチャーゲームだよな?

890 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/31(水) 11:17:23.51 ID:tOSreOLi
>>886
耽美な物語を予感させるじゃないの…

891 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/31(水) 13:07:27.02 ID:xkhXEr2y
>>889

当たりですね。4年くらい前に女子高生に流行った携帯アドベンチャーノベルですね。

分岐ルートによってはバッドエンドだったりと弟切草と同じジャンルです。




892 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/31(水) 18:53:55.44 ID:/GgkzF+g
確か怪奇現象は主人公の内面から発生したという
サイレントヒル的な感じな作品だったな
ただゲッターチームなら怪奇現象なんて物ともしそうにないけどw

893 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/31(水) 19:07:04.03 ID:nHqC0D69
本職の坊さんどころか鬼退治経験者がいるからな

894 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/31(水) 19:39:46.89 ID:tOSreOLi
でも隼人とか恐慌起こすしなー、やつらも人の子よ

895 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/31(水) 20:39:14.33 ID:GdPEIcC4
ブライの幽霊を見た竜馬は全く動じないで普通に会話してたな

896 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/31(水) 22:26:43.33 ID:yZDctXGl
竜馬は先に弁慶の幽霊見ちゃったから、耐性が。

897 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/31(水) 23:57:00.73 ID:/M6vwY9L
同じゲッターチームでも出演元次第じゃなかろうか
意外にチェンゲ竜馬がビックリするかもしれんw

898 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/01(木) 00:26:28.09 ID:6ghVh9AY
ビビるって言っても出てくる霊が知り合いだったら、知っている場合とは違うしな

899 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/01(木) 00:29:17.01 ID:/LoqAW1a
>>892
懐かしいなアリスw

あれって主人公の悲惨な記憶から現実逃避するため妄想で作られた異世界が舞台だったはずだったよね

だからその世界の住人も襲いかかってくる奴らも彼女を救いたい気持ちでいっぱいなんだよ。

やったことあるけど正式ルートでいくとまじで感動ものだった

900 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/01(木) 03:42:31.47 ID:7wYZ6rmd
>828のつづき 
容量ギリギリか。パンクしたら次スレ立てまする。


インターミッション その二「幽霊マンション」


 都下――。
 梅雨空のもと、これから訪れようとしている活発な時期へ抵抗するかのように、じとじとし
た空気が街全体にまとわりついている。
 なんとなしに重苦しい雰囲気は、まるで世界を外殻で覆ってしまったかのようだった。
 それはこの日、訓練の一環として巨大廃墟の解体工事現場に訪れていた第二小隊にも、差別
なく襲いかかってくる。

「これはまた……いまにも、崩れてきそうな建物ですね」

 そんな状況に、うっとうしそうな顔をつくる遊馬が、周囲に林立する現代的どころか未来的
な高層ビルディングを首を挙げて巡らしたあとに、ふっと視線を戻す。
 そこには、周りの進歩から取り残されて黒く淀み、朽ち果てた、旧い時代の擬洋風建築の大
舎がずしりと横たわっていた。およそ半世紀は刻が流れているのだろう。きっと新築時には頑
丈で美しかった、側壁のあちこちにヒビが入り、部位によっては崩落している。
 一見、年季の入った廃墟に見えたが、実はこの建物はつい数年前までは現役だった。洋館風
の建築を活かしたセレモニーなどに使われていたが、三年前の一九九五年に発生した東京南沖
大地震で全壊し、その歴史に終止符を打ったのである。

 敷地は広く、都心においてちょっとしたドームにも匹敵するそれは、もし民間の所有であれ
ばあっという間に大手企業の手にでも渡ったのだろうが、都有地であるがために再開発の検討
がずるずる先延ばしにされ、三年後の現在になってやっと解体工事が始まった……という、経
緯を持つ。
 なお、その三年間、当地を狙ってサバイバルゲーマーや、頭の足りないチンピラが寄ってた
かったが、なぜか侵入することなく、ほとんど荒らされずに済んできたことが、周辺住人を不
思議がらせ、静観を旨とする一部の廃墟マニアを喜ばせてもいた。

「こんなボロボロの建物じゃ、使い物にならないんと違いますか、隊長?」
「要所に補強は入っとる。簡単にガラガラと崩れやせんよ。今回はこういう建造物の中でレイ
バーを動かしたらどうなるかってデータを取りたいんだ。流や太田には、あまり面白くない企
画かもしれんが……」

 言って、後藤はチラリと竜馬と太田に目を向けた。実際、あまり興味もなさそうに腕組みを
しつつ高いエントランスホールの天井などを眺めている。
 そのうち、竜馬が後藤の視線に気づき「まあな」とボソリと漏らす。

「大ざっぱなデータが取れりゃいいんだ、要するに」
「つまり、イングラムで動き回って叩いたり壊したりすりゃいいってことか」
「模擬戦なんかもやってみたい。それで、結果的に取り壊しが早く進んじゃえばよし」
「でも隊長、解体のプロじゃない私たちがやっても、邪魔になっちゃいません?」

 野明が核心をついてきた。
 名目の上では、解体工事の援助というカタチになってはいるものの、こういうものはどこか
らどう手をつけて、どういうプロセスを経れば安全に解体できるのか素人には解らない。
 ひとつ間違えれば生き埋めにされる可能性もあるのだ。
 はっきりいって第二小隊が邪魔をしている、というのが実際のところだった。

「……まあだから、なるべくガレキの撤去とかを頑張って頂戴。許可は取ってあるんだから、
工事のおじさんたちとも仲良くね」

 後藤は「泉が笑顔でも振りまけば多少のことは我慢してくれるよ」などと、勝手なことを言
いつつ、外のミニパトへ戻っていく。

901 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/01(木) 03:43:54.08 ID:7wYZ6rmd
 インパネの上に放ってあったマイルドセブンの箱を引ったくると、一本咥えてから指示を飛
ばした。

「よし。とりあえず不要なモノの撤去。各員はレイバーに搭乗、エントランスホールへ進入し
て作業にあたれ。指先の訓練でもあるから、ごく細かいもの以外はイングラムでやるように」
「よーし、1号機の見せ所だっ。器用さだけなら竜馬さんにも負けないもんね」

 野明が意気込んでイングラムに搭乗すると、続いて、あまりやる気のなさそうな竜馬と太田
がそれぞれの機に乗り込んでいく。
 竜馬は(狭い空間じゃ暴れきれねぇ)と思い、太田は(模擬戦では銃を撃てても、ペイント
ガン止まりだろう。つまらんなあ……)と考えてのことだったが、じつに二人とも訓練の内容
を省みていないから困った。
 ともあれ、起動した三機のイングラムは側壁に大きな穴が開いている部位をくぐって、エン
トランスホールへ進入していく。
 内部はかなりの高さがあり、イングラムが直立してもまだ二メートル程度の余裕があって、
なるほど、場合によってはレイバーがこういうところに立て籠もった際、突入時のデータ取り
にはなりそうだった。

 そこかしこに、家具類や装飾品、置き去りにされた調度品等々が埃にまみれた姿でイングラ
ムを出迎える。後藤のいう、とりあえず不要なものたちだ。
 その中、1号機が大した値打ちもなさそうな壁掛けの絵画へ向かう。人でくくりつけるには
労力がいりそうだったが、レイバーで持ち運びするには具合の良い大きさだ。
 しかし、がしゃり、と外そうとしたところで1号機の動きが止まる。

「遊馬ぁ」
「どうした野明?」
「これ、手荒に扱っていいのかなあ? あたし、こういうのには詳しくないから、よく解らな
いんだけど……」
「値打ちモンなら廃墟へ置き去りにするわけないだろ、遠慮なく棄てっちまえ」
「それもそっか」

 まあ仮に値打ちものだったとしても、自分には価値のないものだし、こんなところに放って
おく方が悪いのだ。
 後から文句を言われても責任なんか負わないよ、と野明は再び1号機を動かして絵画を外し
始めたが、こういう配慮が効くのは彼女の良いところである。
 竜馬や太田など誰に訊くこともなく、最初からガタンガタンとそれこそ石コロでも拾うかの
ように、邪魔なソファだの電灯だの何だのを一カ所に放ってまとめていた。

 その様を、ぽつねんと彼らのバックスが見ていたが、ふと、

「それにしても……ずいぶん、陰気くさい建物ですね」

 香貫花が漏らした。これに熊耳がぴくりと反応する。

「……ええ。なにせ、古いもの」
「ホラー映画にでも出てきそうだわ。こんなところに夜中、入り浸りたくないけれど……今日
の夜間訓練は、巡査部長の担当でしたね」
「……そうだったかしら」
「そうですよ。何呆けているんですか、しっかりしてくれないと困ります」
「わ、解っています。九蘭椎巡査……ほら太田くんに指示して。また変なことしない内に」
「了解。巡査部長も竜馬の手綱、放さないようにお願いします」

 言って、香貫花が離れていく。
 その背を遊馬の視線がじぃっと追ったが、考えることはひとつ。

(どうも……香貫花のやつと巡査部長はソリが合わないみたいだな。竜馬さんと榊班長みたい
に。っても女同士のそれだから、もっと厄介だろうな。関わらんようにしとこう)

902 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/01(木) 03:45:00.02 ID:7wYZ6rmd
 と、女同士が険悪な状態になることを危惧していたので、熊耳が微妙に浮ついたような言動
をしていたことを見逃していた。
 彼女は自分の当日の任務内容を忘れるような人間ではない。
 むしろ、他の隊員のマネージメントをも完璧にこなしてしまうほど如才が無く、それがゆえ
香貫花のような跳ねっ返り女とは、馬が合わないのである。

 そんな不審さを、遊馬が気づかなかったから……後藤は建物の外にいるし、竜馬はレイバー
で作業にあたっている。彼らに次いで勘の鋭い遊馬が気づけなかった訳だから、誰も、この夜
に起こることを予測などできるはずはなかった。

・・・

 そして夜。
 夜間作業にあたる3号機組……すなわち、竜馬と熊耳に、監督役の後藤以外は「あがり」と
なる時間となった。
 ぞろぞろと工事の作業員たちが、第二小隊の面々に挨拶をして帰路につき、野明や太田たち
も、竜馬に引き継ぎを申し渡して上がっていく。
 途中、遊馬が野明をデートなどに誘って平和な雰囲気だったが、そのうち引き上げようとす
る作業員のひとりが、熊耳の前で立ち止まった。

「どうしました?」
「いやですね……あのう、つかぬ事を伺いますが、今夜はこちらにお泊まりで?」
「ええ、三人ほど。夜間訓練にあたりますので」
「さ、三人だけ……そうですか、いや警察の方は勇気がありますな」
「それはどういうことでしょう?」
「だってここ、有名な幽霊屋敷じゃないですか。この間の地震でだいぶ人死にが出てしまった
のも手伝ってか、もう何人もの人間が「見た」って言うんですよ。この夏も、怪談でもちきり
の場所でして」
「!!!!」
「いやいや……私なんかは恐がりなもんで、とても真似できませんよ。さすが、日本のおまわ
りさんだ。そいじゃ、これで」

 首をふり、いそいそと帰っていく作業員はだから、びくんっ、と跳ね上がった熊耳の肩に気
づかなかった。
 何を隠そう彼女は、人一倍、いや、人百倍は怪談話というか、心霊的なものを怖がる癖をも
っていたのである。
 ただ、オカルト的なものを信じているわけではない、というか、むしろ非科学的なものには
否定的なスタンスを取る彼女であったが、それとは関係無しに怖いものは怖い、という訳だっ
た。
 それがどれほどのものかといえば、ふと夏場によくあるホラー番組をちらりとでも見かけよ
うものなら、どんなに稚拙な内容のものだったとしても、その夜には一人で寝付けなくなるほ
どだ。
 齢二八にして、である。
 非科学的なものを否定する割に、空想力が逞しすぎるのかもしれない。

 なので、今日も香貫花をして陰気くさい、と言わしめたこの建物に入った瞬間から、少しば
かり圧迫感を感じていたのであるが、作業員にああ言われてしまったらもう最後だ。
 三年前の地震で多くの人が無念の内に亡くなっている。ということは、きっと、地縛霊の居
る場所だ……怨念がこもっているに違いない……そう考えただけで、もう仕事のことが、頭か
ら吹き飛んで思考が停止しそうになる。
 そんな様だったから、後ろで見ていた竜馬が、訝しげに近づいてくるのにも気づかない。
 だが。それこそが「奇劇」の始まりだった。

903 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/01(木) 03:46:17.69 ID:7wYZ6rmd
「おい。どうした熊耳――」
「ひっ!?」
「……うっ!?」

 突然声をかけられた熊耳が、やはりびくりと肩を上げて振り向く。
 その顔。
 その顔が……

「ミチル……さん……!?」

 驚いて振り向いた熊耳には、いつもの竜馬が映った。それには安堵があったのだが、しかし
竜馬には、いつもの熊耳の顔は映らなかった。
 なぜなら彼女の顔が、早乙女ミチルのものに変貌していたからだ。
 かつて、ゲッターGの合体テストの際に事故死した……自分のドラゴン号と、隼人のポセイ
ドン号に挟まれてライガー号の中で圧死した、早乙女博士の娘の顔。
 いつも優しく朗らかだった彼女が、悲痛な叫びの中で死んでいった時の顔。
 血まみれの、恨めしげな視線が竜馬を貫いた。

「うわあッ!」

 驚愕と恐怖の色に表情を染め、どた、と情けなくその場に尻餅をついてずり下がる。逆に、
これが熊耳を現実に引き戻した。

「な、流くん?」
「……はっ。熊耳……!」

 熊耳の透き通った声が竜馬の鼓膜を震わせると、ミチルの顔は消え去った。視線の先には、
いつもの熊耳が戻っている。
 幻覚だったのか。
 竜馬は一筋の唾をごくりと飲み込み、その場を立ち上がり、ぱさりとズボンの埃を叩き落と
した。

「一体どうしたの」
「……悪い。ちょっと疲れていたみたいでな」
「そう……ねえ、ミチルさんって誰? 今、私を見て言ったけれど」
「言ってねえ」
「言ったわ」
「言ってねえつってんだろ、しつけえぞ」

 竜馬は熊耳の追求を振り切るようにして、イングラムのコクピットへ乗りかかった。感情が
昂ぶったせいか、ひどく暑い。

「俺はちょっと休むぜ。蒸すしな、中でエアコン効かせていた方が楽だ。お前も指揮車にでも
戻ってろ」
「え……」
「え、じゃねえよ。長丁場なんだからよ、少し休んでから夜勤突入する」 
「それは構わないのだけれど、あの……あれよ。イングラムのバッテリーを無駄づかいするこ
ともないでしょう、休むのなら指揮車でエンジンをかけていなさい」
「ちっ……うるせえな。解ったよ」

 ばしゅん、と一旦は閉めたハッチを開放し、竜馬が文句を垂れながら、指揮車へ移動してい
く。その後を熊耳が続いた。

「二人で指揮車に閉じこもったら、狭っ苦しいじゃねえかよ」
「イングラムのコクピットだって狭いでしょ。指揮車に二人乗りするのと変わらないわ」
「口のへらねえ野郎だ」
「私は野郎じゃありませんよ、流巡査。それに少しは口を慎もうと思わないの?」
「思わねぇ」

904 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/01(木) 03:47:21.67 ID:7wYZ6rmd
「まったく、これじゃ階級差が意味を成さないじゃない。あなた、少しは警官として自覚をも
ったらどうなの」
「さっきからペラペラとうるせえな。疲れてんだ、ちっと黙ってろや」
「だって喋ってないと怖……じゃなくて、いいえ、そういう訳にはいきません。いい機会だか
ら少しお説教をしてあげます」
「勝手にしやがれ。俺は寝ようと思えば、爆発音の中でも寝られるんだ」

 言い合いながら二人は指揮車に乗り込むと、すぐにエンジンが掛けられる。静まりかえった
廃墟の広大な敷地内に、低いアイドリングの音だけが響きわたった。
 もし、通りでこれをやったら間違いなく市民からのクレームになるだろう。
 警官が怠慢をしている、環境保全の意識が見られない、税金の無駄だ、等々。
 だが、ここなら見ている者はいない、遠慮は無用だ。

 警官とて人間である。暑ければ涼を取りたいし、寒ければ暖まりたい。そのために、少しば
かり車のアイドリングをすることに何の問題があるというのか。
 地球温暖化?
 そんなものは欧州発、環境ビジネス企業連中のハッタリだ。そもそも地球はまだ氷河期が終
わっておらず、現在は比較的暖かい時期にあるに過ぎない。むしろ人類は、今後数万年の時間
単位で、再び寒冷化していく気象に対応していかねばならなくなるだろう。

 だから、イングラムのバッテリーを消耗するよりも、指揮車に二人乗りしていた方が無駄が
ないし、なにより独りにされずに済む。
 ……と、熊耳は思った。
 しばらく、換気のため防弾窓が開けられていたが、それが閉じられると基本が装甲車である
ために、車室は真っ暗になる。

 熊耳はできれば車内灯を点けたかったが、またしても竜馬に文句を言われそうだったので、
隣に彼の気配があることに、とりあえずの安堵を持った。
 後藤隊長は早々に二階の無事だった部屋に陣取って、ノートPCを持ち込んで事務処理をする
フリをしながら、一服やっている。
 私も三〇分ほど仮眠をとってから、訓練を再開しよう……。熊耳は、説教のことは早速忘れ
て、眼を閉じるのだった。

・・・

 それから、しばらくは静かだった。
 しかし一〇分ほど経過した頃だろうか。熊耳が寝息を立て始めたあたりで、指揮車の外から
何やらザクザクと大勢の人間が行進しているような、そんな音が響き始めた。
 それが近づくでも、遠ざかるでもなしに、指揮車ぐるりと取り囲んで、廻っているかのよう
に延々と続くのだ。
 これに爆発音の中でも寝られると豪語した割に、眼をすら閉じていなかった竜馬が気づく。

「なんだ……?」

 つぶやき、サイドウインドウ代わりの格子窓パネルを引き上げるが、何も見えない。おかし
いな、と思いドアを開けて外へ出た。
 すると、

「竜馬くん……」
「竜馬くん……」
「竜馬くん……」
「竜馬くん……」

905 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/01(木) 03:48:52.74 ID:7wYZ6rmd
 四方から、聞き覚えのある声がまとわりついて来、竜馬の全身に戦慄が走った。それは彼に
とって忘れられるはずもない声なのだ。
 そう。この、儚げな声色は……間違いない。

「う、ううっ」

 どむ、と竜馬は指揮車の車体に背を預けた。その視界にぼんやりと、人の輪郭が明かになっ
ていく。いくつも、いくつも。
 それらはだんだんはっきりと形作られていき、やがてその、暗い表情が見えるまでになって
いく。
 白い、パイロットスーツに身を包んだ細身の女の姿。
 やはり間違いがない。

「ミチルさん……!」

 竜馬が、喉の奥からかすれるように呻く。
 それに反応するように、指揮車を取り囲む幾人もの早乙女ミチルたちが、揃って口を開き始
めた。

「竜馬くん……」
「どうして……」
「どうして……?」

 違う。俺じゃない。

「どうして、私を殺したの……?」

 俺じゃないんだ。あの時、合体は、ライガー号の側から!

「どうして、助けてくれなかったのぉおおお」

 瞬間、竜馬を取り囲んだミチルたちの顔が、赤黒く染まった。冥府から沸き上がってくるよ
うな怨みそのものといったような表情とともに、ずわ、と幾重もの腕が伸びてきた。
 竜馬が叫ぶ。
 それで眼を覚ましたのだろう、反射的に指揮車から熊耳が飛び出してくる。

「どうしたの流巡査!」
「で、出てくるなッ!」

 車体の反対側の竜馬へ向いた熊耳の目に、顔を血だらけにした女たちが一瞬映り、同時に熊
耳の悲鳴が建物中に轟いた。
 だが、その音響が除霊の力を持ったのか。ミチルの集団は、起こった波紋にかき消される、
水面のゆらぎのように消え去り、彼女らに捕らわれていた竜馬がその場へずり落ちた。
 静寂が戻る。

「な……流くん!」

 熊耳は滑り込むように竜馬へ駆け寄っていく。
 恐怖と心配が重なって、おもわず駆け寄らずにはいられなかったのだ。かがみ込むと、竜馬
はまだ戦慄の表情を顔に張り付けていて、熊耳が声をかけても反応が薄い。
 一体、なにが起こったというのか。
 あの血まみれの女どもは、誰だ? なぜ流くんが襲われた? いや、それよりもこの恐がり
方は尋常じゃない。
 勇猛果敢を彼方に通り越してきたような彼が、怯えるなんて……。まさか、私のようにオカ
ルトが苦手だ、などという訳でもあるまい。

906 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/01(木) 03:50:31.25 ID:7wYZ6rmd
 熊耳は混乱する頭でなんとか情報を整理しつつ、竜馬を抱え起こそうとする。とにかく立た
せなければ。でなくば、あの血まみれがまた現れないとも限らない。
 焦りがつのる。
 しかし、そこへ

「……なぁにを騒いどるんだ?」

 二つの悲鳴で、さすがに二階の後藤も異変に気づいたのであろう、煙草を咥えながらつかつ
かと階下へ降りてくる。
 熊耳の心にすこしだけ平静が戻った……が、少々、タイミングが悪い。
 それはちょうど崩れ落ちた竜馬へ熊耳が覆い被さっている、と錯覚する光景が後藤の目の前
に繰り広げられている真っ最中だったからだ。
 案の定、中年の脚はピタリと止まると、自動的に右腕が後頭部に伸びて、ぽりぽりと痒みを
かきだす。

「あー……邪魔したかな? しかし二人とも、こんな場所でそんな事をするのは、少々大胆す
ぎるぞ。この辺りならニューオータニがあるから、明け番にでも仲良くいってきなさい」

 そんな状況ではない。
 熊耳は振り返って、後藤に助けを求めようとしたが、そこで竜馬が我に返った。熊耳の脇か
ら顔を覗かせる。

「おい、後藤さんよ。ここにはあまり長居しねえ方がいい」
「おいおい。仕事放っぽり出すわけにいかんでしょうが。一体どうしたっていうんだ? まさ
か、お前達も透けた軍人さんに斬りつけられた、っていうんじゃないだろうね」
「何だそりゃ?」
「あ、違うのか」
「どうやら……あんたの前にも何か、出たらしいな」
「……まあね。他の連中には知らせない方がよさそうだが」
「あんまり暢気に構えねえほうがいいと思うがな。ここは、恐らく亡霊か何かの溜まり場だ。
何かが原因になって、集まっちまっているんだろうが……下手すると、あの世に引きずり込ま
れかねんぜ」
「しかしだな、流よ。訓練を放棄する理由が「心霊現象が起きたからです」なんて、認めても
らえると思うか」
「む……」

 確かに、後藤の言う通りだった。
 竜馬にしても、幽霊相手に逃げ出したなどと笑い話にもならない。だが、それが早乙女ミチ
ルの亡霊だというなら、別だ。この世界に居るはずのないものの亡霊が出るということは、こ
こには異空間への穴が存在しているのかもしれない。
 だとすれば、第二小隊どころか、工事の連中もひっくるめて退散させるべきなのだが……。
そんな、たわごとを聞き入れる人間が居るはずもない
 
 問答の間に微妙な空気が漂ったが、それを打ち砕いてくれたのは熊耳であった。その身を以
て、というか……竜馬が起き上がろうとするが彼女がどかない。どけ、と声をかけても反応し
ない。
 熊耳は屈んだ姿勢のまま、気絶していたのだ。どうやら、次々語られる超常現象を聴いてい
る内に、心のメモリが足らなくなり、フリーズしてしまったらしい。

「しょうがねえな」

 言って、竜馬は熊耳を抱えて、彼女ごと起き上がった。

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